JP3667247B2 - 画像形成装置の後処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、印刷機等の画像形成装置で画像形成処理が施された記録紙に後処理としての綴じ処理を施す後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置で画像形成処理が施された複数の記録紙に対し、後処理装置でステイプルによる綴じ処理を施して所望の記録紙束の作製が行われている。
【0003】
この種の後処理装置には、重ね合わせた複数の記録紙の端部をステイプルで綴じ合わせる端綴じ機能を備えたものがある(従来例1)。この端綴じには、例えば、端部の前後どちらかに1個のステイプルを打ち込んだり、記録紙の端部中央を振り分けとして2個のステイプルを打ち込む平綴じと、角部にステイプルを打ち込むコーナー綴じがある。
【0004】
また、後処理装置には、重ね合わせた複数の記録紙の中心線上にステイプル(通常は2個)を打ち込む中綴じ機能と、中綴じされた記録紙を中心線で二つ折りにする中折り機能とを備えたものがある(従来例2)。この後処理装置は、綴じ処理部と中折り処理部が一体的に装備されていて、中綴じ処理と中折り処理を行うことで記録紙を冊子形態に後処理するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例1の後処理装置では端綴じ機能しかないため、中綴じ処理や中折り処理を行うことができず、また、従来例2の後処理装置では、常に中綴じと中折りの処理が施されるため、いずれの後処理装置も後処理における多様なユーザーニーズにフレキシブルに対応することができず高価となると共に装置の汎用性が低い点で問題があった。
【0006】
また、従来例2の後処理装置では、綴じ処理部に中折り処理部が一体的に装備されているため、中折り処理部におけるジャム処理やメンテナンスの作業を行う際に不都合となることがあった。
【0007】
本発明は、こうした従来技術の課題を解決するものであり、後処理における多様なユーザーニーズにフレキシブルに対応することができ、装置の汎用性の向上を図ることができる画像形成装置の後処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明の他の目的は、中折り処理部におけるジャム処理やメンテナンスの作業性の向上を図ることができる画像形成装置の後処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像形成装置から排出される記録紙を綴じて記録紙束を作成する後処理装置であって、上記画像形成装置から排出される記録紙を位置決めして積み重ねるスタック部と、該スタック部に積み重ねられた記録紙を綴じるステイプル手段と、上記スタック部に積み重ねられる記録紙と上記ステイプル手段との相対位置を変えることで、少なくとも中綴じと端綴じとが選択可能な綴じ処理設定手段と、装置本体に対して着脱可能、かつ、上記ステイプル手段の下部において、記録紙の搬送方向に引き出し可能に配置され、中綴じ処理がされた記録紙束を二つ折りにする中折りユニットと、中綴じされた記録紙束を上記中折りユニットに搬送する移送手段とを備え、上記中折りユニットは、上記記録紙束を二つ折りにする中折り用ローラ対と、上記中折り用ローラ対により二つ折りにされた記録紙束を排出する排出用ローラ対と、上記中折り用ローラ対により中折りされた記録紙束を排出用ローラ対に導く排出ガイドとを備え、上記記排出ガイドは、中折り用ローラ対及び排出用ローラ対の周辺を露出するように回動可能に軸支されていることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、綴じ処理設定手段によって、少なくとも中綴じと端綴じの綴じ処理が選択可能となり、加えて中折りユニットを装着することにより、中折り処理の選択が可能となるため、少なくとも中綴じ、端綴じ及び中折りの各処理のうちの所望の後処理を選択的に行うことが可能となる。従って、後処理における多様なユーザーニーズにフレキシブルに対応することが可能となり、装置の汎用性の向上を図ることができる。
【0011】
また、可能な後処理の中から所望の後処理を設定して後処理を行うことが可能となり、操作性が向上する。
【0012】
更に、装置本体から中折りユニットを引き出した状態でジャム処理やメンテナンスを行うことが可能となり、こうした作業を行うときの作業性の向上を図ることができる。
【0013】
更に、中折り用ローラ対に食い込んだ記録紙束を簡単に取り除くことができるようになり、ジャム処理を行う際の作業性をより一層向上させることが可能となる。
【0014】
上記後処理装置において、上記中折りユニットが装着されているときには、端綴じのみ、中綴じのみ、又は中綴じ及び中折りの処理のうちのいずれかを指定できる一方、中折りユニットが装着されていないときには、中折りの指定ができず端綴じ又は中綴じの処理が指定できるように構成された入力手段を備えている構成にすると、ユーザが中折りユニットの装着の有無を意識することなく、入力手段で示される可能な後処理の中から所望の後処理を指定して後処理を行うことが可能となり、操作性が向上する。
【0015】
上記後処理装置において、上記中折りユニットが装着され、かつ、上記ステイプル手段によって中綴じがなされた場合であっても、ユーザから中折り処理を行う旨の指示がないとき、又は中折り処理を行わない旨の指示があるときには、上記中折りユニットによる中折り処理を行わないように構成すると、中折り処理をすることにより記録紙束の嵩が増えることが不都合となるような場合に、記録紙束を中綴じだけをして中折りをせずに排出することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。図1及び図2は、本発明に係る画像形成装置3の後処理装置1の構成例を示す。この後処理装置1は、図1中の2点鎖線に示すように、右側側面に画像形成装置3が連結され、この画像形成装置3から排出される記録紙に、ステイプルを用いた端綴じ、中綴じ等による綴じ処理、中綴じされた記録紙を二つ折りにする中折り処理等の後処理を施すものである。
【0017】
この後処理装置1は、図1及び図2に示すように、画像形成装置3から排出される記録紙を位置決めして積み重ねるスタック部11と、このスタック部11に積み重ねられた記録紙を綴じるステイプル部12と、スタック部11に積み重ねられる記録紙とステイプル部12との相対位置を中央支持部材35を用いて変えることで、中綴じと端綴じを可能とする綴じ処理設定部13と、装置本体2の下部に着脱自在に装着され、綴じられた記録紙束を二つ折りにする中折りユニット4とを有している。
【0018】
また、この後処理装置1は、装置全体の制御を行う制御部10を有し、この制御部10に、上記ステイプル部12、綴じ処理設定部13及び中折りユニット4が接続されている。更に、この制御部10に、記録紙の搬送を行う搬送部14と、中綴じ、端綴じ、中折りの指定を行う入力部15と、指定された処理内容等を記憶する記憶部16と、指定された処理内容等を表示出力する出力部17が接続されている。この制御部10は、中折りユニット4の装着の有無及び中綴じ、端綴じ若しくは中折りの指定を表す制御信号に基づいて、ステイプル部12による綴じ処理、搬送部14を用いて記録紙束を排出位置又は中折りユニット4に移送する制御並びに中折りユニット4における中折り処理の制御を行う。
【0019】
この制御部10は、外部制御手段である画像形成装置3の制御部に接続されていて、画像形成装置3からの制御信号によって制御される。尚、上記入力部15、記憶部16及び出力部17を画像形成装置3の制御部に接続する構成としてもよい。
【0020】
より詳しくは、この後処理装置1の右側面には、画像形成装置3より排出される画像形成済みの記録紙を受け入れる給紙口21が設けられている。この給紙口21から搬入された記録紙は、搬送路22を通った後、記録紙の搬送方向を切り替える切り換え爪25により、所望の方向に搬送される。
【0021】
即ち、ステイプルや複数部をずらして排出するシフト排紙等の処理を行わない場合には、記録紙は、搬送路22を通過後、切り換え爪25の切り換えにより、上側の搬送路23を通って排出ローラ26に至り、排出部27から上部排出トレイ28上に排出される。
【0022】
他方、ステイプルや複数部をずらして排出するシフト排紙等の処理を行う場合には、端綴じ及び中綴じのいずれの場合も、切り替え爪25は、図1に示す位置に切り換えられており、供給口21から搬入された記録紙は、搬送路22,24を通過後上下一対のステイプルトレイ29上に搬送される。尚、ステイプル処理する記録紙束が2部以上ある場合は、綴じられた後に排出される記録紙束と搬送路22から新たに搬入される次の記録紙束の1枚目が交錯しないように、搬入される記録紙束の1枚目を退避させ、2枚目と共に搬送路3に導入するような退避ドラム33を備えている。
【0023】
ステイプルトレイ29は、ステイプルのヘッド38を有するステイプルトレイ下部30(ステイプルの針が設置されている側)と、ステイプルクリンチ39を有するステイプルトレイ上部31(ステイプルの針を受ける側)が、下流側の支点Rにて開閉自在に接合されている。
【0024】
このステイプルトレイ下部30の記録紙を処理する面には、正確な位置にステイプル処理を行うために、さまざまな機構が組み込まれている。
【0025】
具体的には、ステイプル部12には、平綴じ及び中綴じ用の一対のステイプルヘッド38とコーナー綴じ用のステイプルヘッド41(図4参照)が設けられている。
【0026】
また、記録紙の位置を正確に設定するための規制手段として、このステイプルトレイ下部30には、搬送用の無端ベルト34,36が回転可能に設けられている。無端ベルト34には、搬送されてくる記録紙の先端中央部を受け止めるための中央支持部材35が設けられ、また無端ベルト36には記録紙の後端を押すための突起37が設けられている。
【0027】
そして、ステイプルヘッド38を利用して先端を綴じる時に、記録紙の先端を所定の位置に規制するために、一対の両端支持部材33が設けられている。この両端支持部材33は、中綴じの場合には記録紙の搬送を妨げないように、ステイプルトレイ下部30の表面よりトレイ内側に収納されるように可動自在に設けられている。
【0028】
一方、図4に示すように、一対の幅寄せ部材40と幅寄せ部材42が記録紙の側縁を正確に位置合わせするために設けられている。幅寄せ部材40は、平綴じを行う場合の幅寄せとして使用し、またコーナー綴じを行う場合には記録紙の側端縁をステイプルヘッド41の位置に来るように記録紙を送り出すために使用する。幅寄せ部材42は、中綴じを行う場合の幅寄せとして使用する。
【0029】
また、後処理装置1の下部には、オプションである中折りユニット4が装置本体2に対し着脱自在に装着されている。そして、中折りユニット4が装置本体2に装着された状態と未装着状態とが、図略のセンサで検出され、その検出信号が制御部10に送られるようになっている。これにより、上記入力部15において、中折りユニット4が装着されているときには、端綴じのみ、中綴じのみ、又は中綴じ及び中折りの処理のうちのいずれかを指定できる一方、中折りユニット4が装着されていないときには、中折りの指定ができず端綴じ又は中綴じの処理が指定できるようにしている。これは、ユーザがオプションである中折りユニットの装着の有無を意識することなく、入力部15で示される可能な後処理の中から所望の後処理を指定して後処理を行うことを可能とするためである。
【0030】
この中折りユニット4は、図8に示すように、記録紙束の搬入路44と、この搬入路44の下方に配設されたクランク機構50と、このクランク機構50に駆動連結された押し型49と、搬入路44の上方に配設された中折り用ローラ対51とを備えている。
【0031】
搬入路44は略30度の傾斜をなしていて、記録紙束がスムーズに搬入されるようになっている。この搬入路44の下流側には、搬入された記録紙束の先端を受け止める受止部材46が配設されている。この受止部材46は、駆動プーリ47と従動プーリ48の間に巻き掛けられた無端ベルト45に取り付けられていて、駆動プーリ47がモータM4で駆動されることで、記録紙束の中央が中折り用ローラ対51の挿入部に来るように位置決めされる。押し型49は、モータM1で駆動されるクランク機構50の回転により、中折り用ローラ対51の挿入部に近接した作用位置と、搬入路44の下方に退避した退避位置との間を往復移動するように構成されている。中折り用ローラ対51は、モータM2で駆動される駆動ローラ51aと従動ローラ51bで構成されている。
【0032】
中折り用ローラ対51の下流側の位置には、排出路53、排出ガイド57、排出用ローラ対54、下部排出トレイ55が配設されている。排出ガイド57は、中折り用ローラ対51から中折りされて排出される記録紙束を排出路53にガイドし、中折りされた記録紙束を排出用ローラ対54に導くように構成されている。この排出ガイド57は、図9に示すように、支点PでT方向に回動可能に軸支されていて、中折り用ローラ対51、排出路53及び排出用ローラ対54の周辺が露出できるようになっている。排出用ローラ対54は、モータM2で駆動される駆動ローラ54aと従動ローラ54bで構成されている。下部排出トレイ55には、押圧部材56が配設され、トレイ55内に排出された記録紙束を上方から押さえるように構成されている。
【0033】
この中折りユニット4は、図9に示すように、装置本体2から引き出し可能に構成されている。
【0034】
具体的には、中折りユニット4のユニット本体60が、装置本体2に対し引き出し式レール61を介して取り付けられている。この引き出し式レール61は、装置本体2の前後の内壁に水平方向に固定される長尺の固定レール62と、この固定レール62に案内される第1可動レール63と、この第1可動レール63に案内される第2可動レール64とからなり、それぞれが入れ子状となる断面になっている。そして、この第2可動レール64がユニット本体60に固定されている。
【0035】
従って、中折りユニット4全体を引き出し式レール61を介して矢印S方向に引き出し、図9中の2点鎖線で示す中折りユニット4を装置本体2から引き出した状態とし、更に記録紙束の排出ガイド57を矢印T方向に回動させることにより、中折り用ローラ対51、排出用ローラ対54の周辺を露出させることができる。これにより、ジャム処理を行う際に、中折り用ローラ対51や排出用ローラ対54に食い込んだ記録紙束を簡単に取り除くことができるようになり、作業性が向上する。また、この部分のメンテナンスとして、パーツ交換や点検を行う上でも都合がよくなる。
【0036】
次に、ステイプルトレイ29における綴じ処理について、図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0037】
まず、綴じ処理として、端綴じ(平綴じ、コーナー綴じ等)又は中綴じの指定を行う(ステップS1)。この指定は、画像形成装置3からの制御信号によって行ってもよいし、入力部15を用いてユーザーが所望の綴じ処理を直接指定してもよい。
【0038】
次に、指定された綴じ処理が中綴じか否かが判定され(ステップS2)、判定結果が"NO"の場合は、端綴じ処理に移行し、まず、記録紙が端綴じ位置に搬送され(ステップS6)、記録紙が端綴じ位置にスタックされる(ステップS7)。
【0039】
ここで、図4を用いて、この様子を詳述する。
【0040】
両端支持部材33は、記録紙の先端における両端を受け止めて記録紙を端綴じ位置に位置決めするためのものであり、記録紙の端がステイプルで綴じられる位置に位置決めされるように、予め位置決めされ固定されている。また、綴じ処理設定部13を構成する中央支持部材35は、記録紙の先端中央部を受け止めて記録紙を所定の位置に位置決めするためのものであり、無端ベルト34に取り付けられている。この場合には、中央支持部材35は端綴じ位置に位置決めされる。そして、上記両端支持部材33と中央支持部材35によって、記録紙の先端側が、図4中の点線で示す端綴じ位置で受け止められる。
【0041】
このとき、無端ベルト36に取り付けられた突起37が上下することによって、記録紙の後端側が押され記録紙の先端が揃えられると共に、幅寄せ部材40によって記録紙が幅方向に揃えられる。
【0042】
次に、平綴じの場合はステイプル38によって記録紙の端が綴じられ、コーナー綴じの場合は幅寄せ部材40によって記録紙束が横方向へ移動された後、ステイプル41によって記録紙の端が綴じられる(ステップS8)。
【0043】
次に、記録紙束が上部排出トレイ28に排出される(ステップS14)。
【0044】
即ち、図5に示すように、端綴じされた記録紙束は、無端ベルト34に取り付けられた中央支持部材35が無端ベルト34に沿って上方に移動することにより、最上位まで運ばれる。更に、図6に示すように、無端ベルト36が反転してきて、この無端ベルト36に一体的に取り付けられた突起37が、記録紙束を受け取ると共に無端ベルト36に沿って記録紙束を上方に持ち上げることで、記録紙束が、図1中の矢印で示す方向から排出ローラ26に至り、排出部27から上部排出トレイ28上に排出される。以上で、端綴じ処理が終了する。
【0045】
上記ステップS2の判定結果が"YES"の場合は、中綴じ処理に移行し、まず、記録紙が中綴じ位置に搬送され(ステップS3)、記録紙が中綴じ位置にスタックされる(ステップS4)。
【0046】
ここで、図7を用いて、この様子を詳述する。
【0047】
中綴じの場合は、まず、中央支持部材35が中綴じ位置に位置決めされる。この時、幅寄せ部材42が上方の幅寄せ部材40と同じ位置まで内側に移動し、レバー43が解除されることで、両端支持部材33は記録紙が通過するのに邪魔にならないように搬送路外に退避するようになっている。これにより、ステイプルトレイ29に搬送された記録紙は、無端ベルト34に取り付けられた中央支持部材35によって記録紙の先端中央が受け止められ、記録紙の中央位置がステイプルで綴じられる中綴じ位置に位置決めされる。
【0048】
端綴じの場合と同様に、無端ベルト36に取り付けられた突起37が上下することによって、記録紙の後端側が押されることで記録紙の先端が揃えられると共に、幅寄せ部材40によって記録紙が幅方向に揃えられる。
【0049】
この状態で、記録紙の中央位置がステイプル38によって中綴じされる(ステップS5)。
【0050】
次に、中折りユニット4が装着されているか否かが判定され(ステップS9)、ここでは判定結果が"YES"であるため、ステップS10に移行する。
【0051】
次に、中折りの指定があるか否かが判定され(ステップS10)、ここでは判定結果が"YES"であるため、ステップS11に移行し、記録紙束が中折りユニット4に搬送され(ステップS11)、中折り処理が行われる(ステップS12)。
【0052】
即ち、記録紙束が下流の中折りユニット4に搬送されると、搬入路44に搬入された記録紙束の先端が無端ベルト45に設けられた受止部材46で受け止められ、記録紙束の中央が中折り用ローラ対51の挿入部に来るように位置決めされる。この記録紙束の中央部が押し型49で中折り用ローラ対51の挿入部に押し込まれ、記録紙束が中折り用ローラ対51を通過することで中折りが施される。
【0053】
その後、中綴じ、中折りされた記録紙束が排出路53、排出用ローラ対54を介して下部排出トレイ55に排出される(ステップS13)。排出された記録紙束は、押圧部材56により記録紙束の折り目が押さえられる。以上で、中綴じ、中折り処理が終了する。
【0054】
尚、上記ステップS10の判定結果が"NO"で、中綴じされた記録紙束で中折りを行わない場合は、上記の端綴じの場合と同様、記録紙束が中央支持部材35及び突起37によって各々無端ベルト34,36上を搬送され、図1中の矢印で示す方向から排出ローラ26に至り、排出口27から上部排出トレイ28上に排出される(ステップS14)。
【0055】
また、上記では、オプションである中折りユニット4が装着されている場合について説明したが、中折りユニット4がオプションとして選択されていない場合には、上記ステップS8の判定結果が"NO"となり、ステップS1〜S8を経て端綴じ又は中綴じされた記録紙束が上部排出トレイ28に排出される(ステップS14)。
【0056】
このように、制御部10により、後処理装置1における端綴じ、中綴じ及び中折りの各処理を選択的に行うことを可能とし、装置の汎用性の向上を図っている。
【0057】
以上、本発明の画像形成装置の後処理装置は、上記した実施形態の具体的構成に限定されるものではなく、必要に応じ適宜構成や工程を変形、追加、置換又は削除した構成としてもよいことは言うまでもない。
【0058】
例えば、図3に示すフローチャートの処理手順において、ステップS10を削除し、中折りユニットが装着されているときは中折りを行い、未装着のときは中綴じ又は端綴じを行った記録紙束を上部排出トレイに排出する構成としてもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置の後処理装置によれば、綴じ処理設定手段によって、少なくとも中綴じと端綴じの綴じ処理が選択可能となり、加えてオプションである中折りユニットを装着することにより、中折り処理の選択が可能となるため、少なくとも中綴じ、端綴じ及び中折りの各処理のうちの所望の後処理を選択的に行うことが可能となる。従って、後処理における多様なユーザーニーズにフレキシブルに対応することが可能となり、装置の汎用性の向上を図ることができる。
【0060】
上記後処理装置において、上記中折りユニットが装着されているときには、端綴じのみ、中綴じのみ、又は中綴じ及び中折りの処理のうちのいずれかを指定できる一方、中折りユニットが装着されていないときには、中折りの指定ができず端綴じ又は中綴じの処理が指定できるように構成された入力手段を備えている構成にすると、ユーザが中折りユニットの装着の有無を意識することなく、入力手段で示される可能な後処理の中から所望の後処理を指定して後処理を行うことが可能となり、操作性が向上する。
【0061】
上記中折りユニットが装着され、かつ、上記ステイプル手段によって中綴じがなされた場合であっても、ユーザから中折り処理を行う旨の指示がないとき、又は中折り処理を行わない旨の指示があるときには、上記中折りユニットによる中折り処理を行わないように構成すると、中折り処理をすることにより記録紙束の嵩が増えることが不都合となるような場合に、記録紙束を中綴じだけをして中折りをせずに排出することができる。
【0062】
上記中折りユニットが、装置本体から引き出し可能に構成されていると、装置本体から中折りユニットを引き出した状態でジャム処理やメンテナンスを行うことが可能となり、こうした作業を行うときの作業性の向上を図ることができる。
【0063】
上記中折りユニットが、中折り用ローラ対を備え、該ローラ対の近傍が露出可能に構成されていると、中折り用ローラ対に食い込んだ記録紙束を簡単に取り除くことができるようになり、ジャム処理を行う際の作業性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の後処理装置の構成例を示す正面断面図である。
【図2】 本発明に係る画像形成装置の後処理装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る画像形成装置の後処理装置の制御部における処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】 本発明に係る画像形成装置の後処理装置のステイプルトレイ下部における端綴じ処理の様子を示す上視図である。
【図5】 本発明に係る画像形成装置の後処理装置のステイプルトレイ下部において、ステイプル後の記録紙束を中央支持部材で搬送する様子を示す上視図である。
【図6】 本発明に係る画像形成装置の後処理装置のステイプルトレイ下部において、ステイプル後の記録紙束を突起で搬送する様子を示す上視図である。
【図7】 本発明に係る画像形成装置の後処理装置のステイプルトレイ下部における中綴じ処理の様子を示す上視図である。
【図8】 本発明に係る画像形成装置の後処理装置に装着されろ中折りユニットの構成例を示す正面断面図である。
【図9】 本発明に係る画像形成装置の後処理装置において、中折りユニットを装置本体から引き出し可能とする構成例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 後処理装置
2 装置本体
3 画像形成装置
4 中折りユニット
11 スタック部
12 ステイプル部(ステイプル手段)
13 綴じ処理設定部(綴じ処理設定手段)
14 搬送部(搬送手段)
15 入力部(入力手段)
51 中折りローラ対
Claims (3)
- 画像形成装置から排出される記録紙を綴じて記録紙束を作成する後処理装置であって、
上記画像形成装置から排出される記録紙を位置決めして積み重ねるスタック部と、
該スタック部に積み重ねられた記録紙を綴じるステイプル手段と、
上記スタック部に積み重ねられる記録紙と上記ステイプル手段との相対位置を変えることで、少なくとも中綴じと端綴じとが選択可能な綴じ処理設定手段と、
装置本体に対して着脱可能、かつ、上記ステイプル手段の下部において、記録紙の搬送方向に引き出し可能に配置され、中綴じ処理がされた記録紙束を二つ折りにする中折りユニットと、
中綴じされた記録紙束を上記中折りユニットに搬送する移送手段とを備え、
上記中折りユニットは、上記記録紙束を二つ折りにする中折り用ローラ対と、上記中折り用ローラ対により二つ折りにされた記録紙束を排出する排出用ローラ対と、上記中折り用ローラ対により中折りされた記録紙束を排出用ローラ対に導く排出ガイドとを備え、
上記記排出ガイドは、中折り用ローラ対及び排出用ローラ対の周辺を露出するように回動可能に軸支されていることを特徴とする画像形成装置の後処理装置。 - 上記中折りユニットが装着されているときには、端綴じのみ、中綴じのみ、又は中綴じ及び中折りの処理のうちのいずれかを指定できる一方、中折りユニットが装着されていないときには、中折りの指定ができず端綴じ又は中綴じの処理が指定できるように構成された入力手段を備えている請求項1記載の画像形成装置の後処理装置。
- 上記中折りユニットが装着され、かつ、上記ステイプル手段によって中綴じがなされた場合であっても、ユーザから中折り処理を行う旨の指示がないとき、又は中折り処理を行わない旨の指示があるときには、上記中折りユニットによる中折り処理を行わないように構成されている請求項1又は2記載の画像形成装置の後処理装置。
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