JP3666595B2 - Crt付きav装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、CRTに映像を表示するモニタ回路、およびビデオテープやDVD等の記録媒体に映像を記録する記録回路を一体化したCRT付きAV装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、映像をCRTに表示する装置として、テレビ受像機やパーソナルコンピュータのモニタ装置等が一般に普及している。映像を表示する表示部としてCRTを用いた装置については、種々の提案がなされている。例えば、CRTのヒータ電極の寿命を向上させる提案として、ダイオードと抵抗からなる直列回路を垂直出力回路の+B電圧を供給するB電圧安定化回路の電源入力端子に、上記ダイオードのアノードを上記抵抗を介して接続し、ビデオ出力回路の+B電圧を供給するB電圧安定化回路の出力が停止しているときに、上記ダイオードが導通するように、上記ダイオードのカソードを接続することが提案されている(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2949559号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近、ビデオテープやDVD等の記録媒体に記録されている映像の再生、および記録媒体に映像を記録する映像記録装置を、テレビ受像機本体に内蔵した装置(以下、CRT付きAV装置と言う。)、所謂テレビデオやDVD一体型テレビ、が提案されている。
【0005】
しかしながら、上記CRT付きAV装置は、本体各部に動作電源を供給する安定化電源回路に対してCRTにおける映像の表示を制御するモニタ回路に設けられているフライバックトランスの+B電圧をフィードバックしている。具体的には、電源回路の出力を制御するトランジスタのベースに上記+B電圧をフィードバックしている。
【0006】
周知のようにCRTに映像を表示する際に必要になる電力は、フライバックトランスの2次側から供給している。したがって、CRTに映像を表示しているときと、CRTに映像を表示していないときとでは、上記フライバックトランスの+B電圧が異なる。具体的には、CRTに映像を表示していない状態では、フライバックトランスの2次側の消費電力が極めて小さいので、上記+B電圧が低い。
【0007】
CRT付きAV装置は、録画予約に基く録画動作時等において、CRTに映像を表示することなく、本体に内蔵されている映像記録装置等を動作させることがある。上述のように、CRTに映像を表示していないときには、電源回路にフィードバックしているフライバックトランスの+B電圧が低下することから、電源回路のレギュレーションが低下するため、動作させる本体各部に対して十分な電力供給が行えなくなるという事態が生じ、各部の動作が不安定になるという問題があった。
【0008】
この発明の目的は、CRTにおいて映像が表示されていない状態であっても、本体にセットされた記録媒体への映像の記録や、この記録媒体に記録されている映像を再生するビデオ制御回路に対して、安定した電源供給が行えるCRT付きAV装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明のCRT付きAV装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を備えている。
【0010】
CRTにおける映像の表示を制御するモニタ回路と、
本体にセットされた記録媒体への映像の記録、および記録媒体に記録されている映像の再生を制御するビデオ制御回路と、
上記モニタ回路、および上記ビデオ制御回路に対して動作電源を供給する電源回路と、を備え、
上記電源回路の出力電圧を調整するトランジスタのベースに、上記モニタ回路に設けられているフライバックトランスの+B電圧をフィードバックしたCRT付きAV装置において、
上記トランジスタのベースと接地間に、上記モニタ回路がオフしているときにハイレベルになり、反対に上記モニタ回路がオンしているときにローレベルになる安定化電圧を接続した。
【0011】
この構成では、CRTに映像が表示されていないとき、電源回路の出力電圧を調整するトランジスタのベース電位が安定化電圧により、嵩上げされるので、結果的にトランジスタのベースにフィードバックされているフライバックトランスの+B電圧を安定化電圧のレベルだけ上昇させることができる。これにより、CRTに映像が表示されていないときでも、電源回路におけるレギュレーションの低下を抑えることができ、ビデオ制御回路に対して十分な電力供給が行える。したがって、CRTにおいて映像が表示されていない状態、すなわちCRTに映像を表示させるモニタ回路の動作が停止している状態、であってもビデオ制御回路の動作、例えば予約録画にかかる動作、が不安定になることがなく、装置本体の信頼性を向上させることができる。
【0012】
ビデオ制御回路が処理する記録媒体としては、例えばビデオテープや、DVDがある。
【0013】
また、上記トランジスタのベースと接地間に、上記安定化電圧を分圧する分圧回路を設ければ、CRTに映像が表示されていないときに、嵩上げされるトランジスタのベース電位の大きさを調整することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態である、ビデオテープやDVD等の記録媒体に記録されている映像を再生したり、この記録媒体に映像を記録する映像記録装置を、内蔵したテレビ受像機(以下、CRT付きAV装置と言う。)について説明する。
【0015】
なお、この実施形態では本体にセットされたビデオテープに対して映像を記録したり、記録されている映像を再生する映像記録装置を内蔵したCRT付きAV装置、所謂テレビデオ、を例にして本願発明を説明する。
【0016】
図1は、この発明の実施形態であるCRT付きAV装置の構成を示すブロック図である。この実施形態のCRT付きAV装置1は、本体各部に対して動作電源を供給する電源回路2と、図示していないアンテナで受信された放送信号(テレビ放送信号)から選択されているチャンネルの放送信号(映像信号、および音声信号)を抽出する受信部3と、本体にセットされたビデオテープに対する映像および音声の記録や、このビデオテープに記録されている映像および音声を再生するビデオ制御回路4と、受信部3またはビデオ制御回路4から入力された映像信号および音声信号を処理する映像/音声処理部5と、CRT7における映像の表示を制御するモニタ回路6と、を備えている。また、図中に示す8は、映像/音声処理部5で処理された音声信号に基く音声が出力されるスピーカである。
【0017】
なお、CRT付きAV装置1本体に対する入力は、図示していない操作部や、リモコン装置で行われる。
【0018】
CRT付きAV装置1は、アンテナで受信した放送信号(番組)の映像、および音声の視聴が選択されている場合、受信部3においてアンテナで受信した放送信号から選択されているチャンネルの放送信号(番組)を取り出す。映像/音声処理部5が、この放送信号(選択されているチャンネルの放送信号)から映像信号、および音声信号を取り出し、映像信号をモニタ回路6に入力するとともに、音声信号に基く音声をスピーカ8から出力する。モニタ回路6は入力された映像信号に基く映像をCRT7に表示させる。
【0019】
周知のように、CRT7に映像を表示させるモニタ回路6には、高圧を発生させるためにフライバックトランスが設けられている。モニタ回路6は、フライバックトランスの出力を利用して、CRT7のヒータや水平変更回路等を動作させて、CRT7に映像を表示する。
【0020】
また、CRT付きAV装置1は、本体にセットされたビデオテープに記録されている映像、および音声の視聴が選択されている場合、ビデオ制御回路4が本体にセットされているビデオテープから映像信号、および音声信号を読み取り、映像/音声処理部5に入力する。映像/音声処理部5が、ビデオ制御回路から入力された映像信号をモニタ回路に入力するとともに、音声信号に基く音声をスピーカ8から出力する。モニタ回路6は入力された映像信号に基く映像をCRT7に表示させる。
【0021】
電源回路2が、上述の動作時に本体各部へ動作電源を供給する。この電源回路2には、図2に示すようにモニタ回路6に設けられているフライバックトランスの+B電圧がフィードバックされている。図2は、電源回路の概略の構成を示す図である。図2において、11は外部から入力されたAC電源を整流する整流回路であり、12は整流回路11の出力を昇圧する安定化電源回路である。また、図2に示す13は電源回路2の出力をコントロールするトランジスタである。
【0022】
図2に示すように、トランジスタ13のベースに、モニタ回路6に設けられているフライバックトランス(FBT)20の+B電圧がフィードバックされている。また、図示するように、直列に接続されたダイオードD1、および抵抗R1がトランジスタ13のベースに接続されている。ダイオードD1のアノード側は、安定化電圧を出力する端子に接続されている。
【0023】
この安定化電圧は、CRT7における映像の表示がなされているときにローレベルになり、反対にCRT7における映像の表示が停止されているときにハイレベルになる。また、図2に示す直列に接続されたダイオードD2、および抵抗R2は安定化電圧を分圧する分圧回路である。
【0024】
CRT7において映像が表示されているとき、安定化電圧がローレベルであるので、トランジスタ13のベースの電位は、フィードバックされているフライバックトランス20の+B電圧である。一方、CRT7において映像が表示されていない場合、安定化電圧がハイレベルであるので、トランジスタ13のベースの電位は、フィードバックされているフライバックトランス20の+B電圧に対して、安定化電圧により嵩上げされた電圧である。この嵩上げの大きさは、安定化電圧のハイレベルの電位、と抵抗R1、R2の分圧比により定まる。安定化電圧は、装置本体内部において、CRT7に映像が表示されている場合と、映像が表示されていない場合とで、その電圧レベルが変化する信号を利用すればよい。また、CRT7に映像を表示していないときに、トランジスタ13のベース電位を嵩上げする大きさに応じて、抵抗R1、R2を決めればよい。したがって、本体にこの安定化電圧を発生させる回路構成を新たに追加する必要はない。
【0025】
CRT付きAV装置1では、上述したテレビ放送の視聴時や、ビデオテープの視聴時には、CRT7において映像の表示が行われているので、フライバックトランス20の2次側における電力消費が比較的大きいので、フライバックトランス20の+B電圧も比較的高い電圧である。したがって、トランジスタ13のベース電位が十分な高さに保持される。これにより、安定化電源回路12の出力が安定し、本体各部に対して適正な動作電源の供給が行え、本体各部の動作が不安定になるということはない。
【0026】
なお、この場合、トランジスタ13のベース電位は、安定化電圧がローレベルであるので、+B電圧である。
【0027】
一方、CRT付きAV装置1では、テレビ放送の録画を予約する予約録画機能が設けられている。この予約録画機能による予約録画動作においては、CRT7に映像を表示することなく、アンテナで受信したテレビ放送(予約されている番組)を本体にセットされているビデオテープに記録する。このとき、受信部3、ビデオ制御回路4、映像/音声処理部5等が動作する。
【0028】
このとき、モニタ回路6に設けられているフライバックトランス20の2次側では、電力が殆ど消費されない状態であるので、このフライバックトランス20の+B電圧が、CRT7に映像を表示しているときに比べて低下している。
【0029】
一方、安定化電圧は、CRT7において映像が表示されていない状態であることから、ハイレベルである。このため、トランジスタ13のベース電位が、安定化電圧により嵩上げされている。
【0030】
具体的には、安定化電圧により
安定化電圧により嵩上げされるトランジスタ13のベース電位は、
R2/(R1+R2)×安定化電圧と、フライバックトランス20からフィードバックされた+B電圧の和となる。このため、CRT7に映像を表示しているときと、CRT7に映像を表示していないときとにおける、フライバックトランスの+B電圧の差と、、R2/(R1+R2)×安定化電圧とが等しくなるように、抵抗R1、R2の抵抗値を決定することにより、CRT7に映像を表示していないときも、トランジスタ13のベース電位を、CRT7に映像を表示しているときの電位とすることができる。
【0031】
これにより、CRT7に映像を表示していないときの動作、例えば予約録画に基く録画動作、であっても、安定化電源回路12のレギュレーションの低下を防止でき、本体の各部に対して安定した電源供給が行える。したがって、CRT7に映像を表示していないときの動作の安定性を確保することができ、本体の信頼性を向上できる。
【0032】
なお、上記実施形態では、CRT付きAV装置1は、ビデオテープを処理する装置であるとしたが、DVDや他の記録媒体を処理する装置を内蔵したものであってもよいし、さらにはビデオテープを処理する装置と、DVDを処理する装置の両方を内蔵してもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、CRTに映像を表示していないときの動作、例えば予約録画動作、の実行時に、トランジスタのベース電位を嵩上げし、フィードバックされているフライバックトランスの+B電圧の低下による安定化電源回路のレギュレーションの低下を防止したので、CRTに映像を表示しないときの動作についても安定性を確保することができ、信頼性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるCRT付きAV装置の構成を示す図である。
【図2】この発明の実施形態であるCRT付きAV装置の電源回路の概略の構成を示す図である。
【符号の説明】
1−CRT付きAV装置
2−電源回路
3−受信部
4−ビデオ制御回路
5−映像/音声処理部
6−モニタ回路
7−CRT
8−スピーカ
11−整流回路
12−安定化電源回路
13−トランジスタ
20−フライバックトランス(FBT)
R1、R2−抵抗
D1、D2−ダイオード
【発明の属する技術分野】
この発明は、CRTに映像を表示するモニタ回路、およびビデオテープやDVD等の記録媒体に映像を記録する記録回路を一体化したCRT付きAV装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、映像をCRTに表示する装置として、テレビ受像機やパーソナルコンピュータのモニタ装置等が一般に普及している。映像を表示する表示部としてCRTを用いた装置については、種々の提案がなされている。例えば、CRTのヒータ電極の寿命を向上させる提案として、ダイオードと抵抗からなる直列回路を垂直出力回路の+B電圧を供給するB電圧安定化回路の電源入力端子に、上記ダイオードのアノードを上記抵抗を介して接続し、ビデオ出力回路の+B電圧を供給するB電圧安定化回路の出力が停止しているときに、上記ダイオードが導通するように、上記ダイオードのカソードを接続することが提案されている(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2949559号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近、ビデオテープやDVD等の記録媒体に記録されている映像の再生、および記録媒体に映像を記録する映像記録装置を、テレビ受像機本体に内蔵した装置(以下、CRT付きAV装置と言う。)、所謂テレビデオやDVD一体型テレビ、が提案されている。
【0005】
しかしながら、上記CRT付きAV装置は、本体各部に動作電源を供給する安定化電源回路に対してCRTにおける映像の表示を制御するモニタ回路に設けられているフライバックトランスの+B電圧をフィードバックしている。具体的には、電源回路の出力を制御するトランジスタのベースに上記+B電圧をフィードバックしている。
【0006】
周知のようにCRTに映像を表示する際に必要になる電力は、フライバックトランスの2次側から供給している。したがって、CRTに映像を表示しているときと、CRTに映像を表示していないときとでは、上記フライバックトランスの+B電圧が異なる。具体的には、CRTに映像を表示していない状態では、フライバックトランスの2次側の消費電力が極めて小さいので、上記+B電圧が低い。
【0007】
CRT付きAV装置は、録画予約に基く録画動作時等において、CRTに映像を表示することなく、本体に内蔵されている映像記録装置等を動作させることがある。上述のように、CRTに映像を表示していないときには、電源回路にフィードバックしているフライバックトランスの+B電圧が低下することから、電源回路のレギュレーションが低下するため、動作させる本体各部に対して十分な電力供給が行えなくなるという事態が生じ、各部の動作が不安定になるという問題があった。
【0008】
この発明の目的は、CRTにおいて映像が表示されていない状態であっても、本体にセットされた記録媒体への映像の記録や、この記録媒体に記録されている映像を再生するビデオ制御回路に対して、安定した電源供給が行えるCRT付きAV装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明のCRT付きAV装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を備えている。
【0010】
CRTにおける映像の表示を制御するモニタ回路と、
本体にセットされた記録媒体への映像の記録、および記録媒体に記録されている映像の再生を制御するビデオ制御回路と、
上記モニタ回路、および上記ビデオ制御回路に対して動作電源を供給する電源回路と、を備え、
上記電源回路の出力電圧を調整するトランジスタのベースに、上記モニタ回路に設けられているフライバックトランスの+B電圧をフィードバックしたCRT付きAV装置において、
上記トランジスタのベースと接地間に、上記モニタ回路がオフしているときにハイレベルになり、反対に上記モニタ回路がオンしているときにローレベルになる安定化電圧を接続した。
【0011】
この構成では、CRTに映像が表示されていないとき、電源回路の出力電圧を調整するトランジスタのベース電位が安定化電圧により、嵩上げされるので、結果的にトランジスタのベースにフィードバックされているフライバックトランスの+B電圧を安定化電圧のレベルだけ上昇させることができる。これにより、CRTに映像が表示されていないときでも、電源回路におけるレギュレーションの低下を抑えることができ、ビデオ制御回路に対して十分な電力供給が行える。したがって、CRTにおいて映像が表示されていない状態、すなわちCRTに映像を表示させるモニタ回路の動作が停止している状態、であってもビデオ制御回路の動作、例えば予約録画にかかる動作、が不安定になることがなく、装置本体の信頼性を向上させることができる。
【0012】
ビデオ制御回路が処理する記録媒体としては、例えばビデオテープや、DVDがある。
【0013】
また、上記トランジスタのベースと接地間に、上記安定化電圧を分圧する分圧回路を設ければ、CRTに映像が表示されていないときに、嵩上げされるトランジスタのベース電位の大きさを調整することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態である、ビデオテープやDVD等の記録媒体に記録されている映像を再生したり、この記録媒体に映像を記録する映像記録装置を、内蔵したテレビ受像機(以下、CRT付きAV装置と言う。)について説明する。
【0015】
なお、この実施形態では本体にセットされたビデオテープに対して映像を記録したり、記録されている映像を再生する映像記録装置を内蔵したCRT付きAV装置、所謂テレビデオ、を例にして本願発明を説明する。
【0016】
図1は、この発明の実施形態であるCRT付きAV装置の構成を示すブロック図である。この実施形態のCRT付きAV装置1は、本体各部に対して動作電源を供給する電源回路2と、図示していないアンテナで受信された放送信号(テレビ放送信号)から選択されているチャンネルの放送信号(映像信号、および音声信号)を抽出する受信部3と、本体にセットされたビデオテープに対する映像および音声の記録や、このビデオテープに記録されている映像および音声を再生するビデオ制御回路4と、受信部3またはビデオ制御回路4から入力された映像信号および音声信号を処理する映像/音声処理部5と、CRT7における映像の表示を制御するモニタ回路6と、を備えている。また、図中に示す8は、映像/音声処理部5で処理された音声信号に基く音声が出力されるスピーカである。
【0017】
なお、CRT付きAV装置1本体に対する入力は、図示していない操作部や、リモコン装置で行われる。
【0018】
CRT付きAV装置1は、アンテナで受信した放送信号(番組)の映像、および音声の視聴が選択されている場合、受信部3においてアンテナで受信した放送信号から選択されているチャンネルの放送信号(番組)を取り出す。映像/音声処理部5が、この放送信号(選択されているチャンネルの放送信号)から映像信号、および音声信号を取り出し、映像信号をモニタ回路6に入力するとともに、音声信号に基く音声をスピーカ8から出力する。モニタ回路6は入力された映像信号に基く映像をCRT7に表示させる。
【0019】
周知のように、CRT7に映像を表示させるモニタ回路6には、高圧を発生させるためにフライバックトランスが設けられている。モニタ回路6は、フライバックトランスの出力を利用して、CRT7のヒータや水平変更回路等を動作させて、CRT7に映像を表示する。
【0020】
また、CRT付きAV装置1は、本体にセットされたビデオテープに記録されている映像、および音声の視聴が選択されている場合、ビデオ制御回路4が本体にセットされているビデオテープから映像信号、および音声信号を読み取り、映像/音声処理部5に入力する。映像/音声処理部5が、ビデオ制御回路から入力された映像信号をモニタ回路に入力するとともに、音声信号に基く音声をスピーカ8から出力する。モニタ回路6は入力された映像信号に基く映像をCRT7に表示させる。
【0021】
電源回路2が、上述の動作時に本体各部へ動作電源を供給する。この電源回路2には、図2に示すようにモニタ回路6に設けられているフライバックトランスの+B電圧がフィードバックされている。図2は、電源回路の概略の構成を示す図である。図2において、11は外部から入力されたAC電源を整流する整流回路であり、12は整流回路11の出力を昇圧する安定化電源回路である。また、図2に示す13は電源回路2の出力をコントロールするトランジスタである。
【0022】
図2に示すように、トランジスタ13のベースに、モニタ回路6に設けられているフライバックトランス(FBT)20の+B電圧がフィードバックされている。また、図示するように、直列に接続されたダイオードD1、および抵抗R1がトランジスタ13のベースに接続されている。ダイオードD1のアノード側は、安定化電圧を出力する端子に接続されている。
【0023】
この安定化電圧は、CRT7における映像の表示がなされているときにローレベルになり、反対にCRT7における映像の表示が停止されているときにハイレベルになる。また、図2に示す直列に接続されたダイオードD2、および抵抗R2は安定化電圧を分圧する分圧回路である。
【0024】
CRT7において映像が表示されているとき、安定化電圧がローレベルであるので、トランジスタ13のベースの電位は、フィードバックされているフライバックトランス20の+B電圧である。一方、CRT7において映像が表示されていない場合、安定化電圧がハイレベルであるので、トランジスタ13のベースの電位は、フィードバックされているフライバックトランス20の+B電圧に対して、安定化電圧により嵩上げされた電圧である。この嵩上げの大きさは、安定化電圧のハイレベルの電位、と抵抗R1、R2の分圧比により定まる。安定化電圧は、装置本体内部において、CRT7に映像が表示されている場合と、映像が表示されていない場合とで、その電圧レベルが変化する信号を利用すればよい。また、CRT7に映像を表示していないときに、トランジスタ13のベース電位を嵩上げする大きさに応じて、抵抗R1、R2を決めればよい。したがって、本体にこの安定化電圧を発生させる回路構成を新たに追加する必要はない。
【0025】
CRT付きAV装置1では、上述したテレビ放送の視聴時や、ビデオテープの視聴時には、CRT7において映像の表示が行われているので、フライバックトランス20の2次側における電力消費が比較的大きいので、フライバックトランス20の+B電圧も比較的高い電圧である。したがって、トランジスタ13のベース電位が十分な高さに保持される。これにより、安定化電源回路12の出力が安定し、本体各部に対して適正な動作電源の供給が行え、本体各部の動作が不安定になるということはない。
【0026】
なお、この場合、トランジスタ13のベース電位は、安定化電圧がローレベルであるので、+B電圧である。
【0027】
一方、CRT付きAV装置1では、テレビ放送の録画を予約する予約録画機能が設けられている。この予約録画機能による予約録画動作においては、CRT7に映像を表示することなく、アンテナで受信したテレビ放送(予約されている番組)を本体にセットされているビデオテープに記録する。このとき、受信部3、ビデオ制御回路4、映像/音声処理部5等が動作する。
【0028】
このとき、モニタ回路6に設けられているフライバックトランス20の2次側では、電力が殆ど消費されない状態であるので、このフライバックトランス20の+B電圧が、CRT7に映像を表示しているときに比べて低下している。
【0029】
一方、安定化電圧は、CRT7において映像が表示されていない状態であることから、ハイレベルである。このため、トランジスタ13のベース電位が、安定化電圧により嵩上げされている。
【0030】
具体的には、安定化電圧により
安定化電圧により嵩上げされるトランジスタ13のベース電位は、
R2/(R1+R2)×安定化電圧と、フライバックトランス20からフィードバックされた+B電圧の和となる。このため、CRT7に映像を表示しているときと、CRT7に映像を表示していないときとにおける、フライバックトランスの+B電圧の差と、、R2/(R1+R2)×安定化電圧とが等しくなるように、抵抗R1、R2の抵抗値を決定することにより、CRT7に映像を表示していないときも、トランジスタ13のベース電位を、CRT7に映像を表示しているときの電位とすることができる。
【0031】
これにより、CRT7に映像を表示していないときの動作、例えば予約録画に基く録画動作、であっても、安定化電源回路12のレギュレーションの低下を防止でき、本体の各部に対して安定した電源供給が行える。したがって、CRT7に映像を表示していないときの動作の安定性を確保することができ、本体の信頼性を向上できる。
【0032】
なお、上記実施形態では、CRT付きAV装置1は、ビデオテープを処理する装置であるとしたが、DVDや他の記録媒体を処理する装置を内蔵したものであってもよいし、さらにはビデオテープを処理する装置と、DVDを処理する装置の両方を内蔵してもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、CRTに映像を表示していないときの動作、例えば予約録画動作、の実行時に、トランジスタのベース電位を嵩上げし、フィードバックされているフライバックトランスの+B電圧の低下による安定化電源回路のレギュレーションの低下を防止したので、CRTに映像を表示しないときの動作についても安定性を確保することができ、信頼性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるCRT付きAV装置の構成を示す図である。
【図2】この発明の実施形態であるCRT付きAV装置の電源回路の概略の構成を示す図である。
【符号の説明】
1−CRT付きAV装置
2−電源回路
3−受信部
4−ビデオ制御回路
5−映像/音声処理部
6−モニタ回路
7−CRT
8−スピーカ
11−整流回路
12−安定化電源回路
13−トランジスタ
20−フライバックトランス(FBT)
R1、R2−抵抗
D1、D2−ダイオード
Claims (4)
- CRTにおける映像の表示を制御するモニタ回路と、
本体にセットされたビデオテープへの映像の記録、およびビデオテープに記録されている映像の再生を制御するビデオ制御回路と、
上記モニタ回路、および上記ビデオ制御回路に対して動作電源を供給する電源回路と、を備え、
上記電源回路の出力電圧を調整するトランジスタのベースに、上記モニタ回路に設けられているフライバックトランスの+B電圧をフィードバックしたCRT付きAV装置において、
上記トランジスタのベースと接地間に、上記モニタ回路がオフしているときにハイレベルになり、反対に上記モニタ回路がオンしているときにローレベルになる安定化電圧を接続するとともに、この安定化電圧を分圧する分圧回路を設けたCRT付きAV装置。 - CRTにおける映像の表示を制御するモニタ回路と、
本体にセットされた記録媒体への映像の記録、および記録媒体に記録されている映像の再生を制御するビデオ制御回路と、
上記モニタ回路、および上記ビデオ制御回路に対して動作電源を供給する電源回路と、を備え、
上記電源回路の出力電圧を調整するトランジスタのベースに、上記モニタ回路に設けられているフライバックトランスの+B電圧をフィードバックしたCRT付きAV装置において、
上記トランジスタのベースと接地間に、上記モニタ回路がオフしているときにハイレベルになり、反対に上記モニタ回路がオンしているときにローレベルになる安定化電圧を接続したCRT付きAV装置。 - 上記トランジスタのベースと接地間に、上記安定化電圧を分圧する分圧回路を設けた請求項1に記載のCRT付きAV装置。
- 本体にセットされる上記記録媒体は、ビデオテープである請求項1、または2に記載のCRT付きAV装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002365501A JP3666595B2 (ja) | 2002-12-17 | 2002-12-17 | Crt付きav装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002365501A JP3666595B2 (ja) | 2002-12-17 | 2002-12-17 | Crt付きav装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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