JP3664798B2 - 水溶性と紫外線吸収能を有するアニオン性共重合体を添加してなるインクジェットプリンター用インキ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水溶性で紫外線吸収能を有するアニオン性共重合体を添加してなる水溶性塗料組成物からなるインクジェットプリンター用インキに関し、詳しくは、エチレン性不飽和結合を有する電解質とエチレン性不飽和結合を有するベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤とを共重合して得られる水溶性で紫外線吸収能を有するアニオン性共重合体を添加してなる水溶性塗料組成物からなるインクジェットプリンター用インキに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は、合成樹脂をはじめ種々の有機化合物の耐候性改善効果において顕著な安定化効果を有することが知られている。特に、塗料やインクに用いられる染料は、光により褪色や変色の問題を抱えており、赤色系染料は取り分け耐光性に乏しく、実用上は耐光性の改善が不可欠である。
【0003】
近年、有機溶剤の持つ火災等の危険性や作業者の衛生性、環境破壊の問題などへの配慮から塗料、インクなどでは水性化が主流となっているが、これまで有機溶剤系で用いられて来たベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は疎水性であり、水溶性の塗料などに用いるには適さなかった。
【0004】
この問題を解決するため、特開平5−194931号公報には、界面活性剤により紫外線吸収剤を水に分散することが提案されているが、経時で沈澱を生じ易く、実用上は満足のいくものではなかった。
【0005】
また、特開平3−91573号公報には、水溶性の紫外線吸収剤を用いることが提案され、経時の安定性においては改善されているものの、低分子量で揮散し易く塗料を塗布した後の長期の耐光性において満足のいくものではなかった。
【0006】
さらに、特開平6−73367号公報には、第4級アンモニウム基によるカチオン性高分子紫外線吸収剤が提案されているものの、カチオン性であるために、単独では水に安定に溶解するものの、酸性染料を用いた系に使用すると安定性を損なう欠点を有しており、繊維材料などの表面処理においては有効であるものの、水性塗料や水性インクの安定化には満足のいくものではなった。また、特開平6−73369号公報には、ポリエーテル構造を有するノニオン性高分子量紫外線吸収剤が提案され、染料の種類や系のpHへの依存性は小さいものの、それ自身の水溶性が小さく、安定性に乏しい水溶液であったり、紫外線吸収剤としての有効成分が充分に配合できないなど実用的でなった。
【0007】
従って、本発明の目的は、安定な水溶液となり、低揮散性で、酸性染料と併用可能な、優れた耐候性と水溶性を示す高分子量の紫外線吸収剤を添加してなる水溶性塗料組成物からなるインクジェットプリンター用インキ提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、鋭意検討を重ねた結果、特定の構造を有するオリゴマー状のベンゾトリアゾール化合物が、上記目的を達成し得ることを知見した。
【0009】
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、下記〔化3〕(前記〔化1〕と同じ)の一般式(I)および(II)で表される繰り返し単位を合計で50重量%以上含有する水溶性と紫外線吸収能を有するアニオン性共重合体を添加してなる水溶性塗料組成物からなるインクジェットプリンター用インキを提供するものである。
【0010】
【化3】
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインクジェットプリンター用インキに添加される水溶性と紫外線吸収能を有するアニオン性共重合体(以下、本発明のアニオン性共重合体という)について詳述する。
【0012】
本発明のアニオン性共重合体が含有する上記一般式(I)で表される繰り返し単位において、R1で示される炭素原子数1〜12のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブチル、ペンチル、第三ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、第三オクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ウンデシル、ドデシルなどが挙げられる。
【0013】
また、X で示されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子および沃素原子が挙げられる。
【0014】
また、R4、R5、R6、R7、R8、R9で示されるヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素原子数1〜8のアルキレン基としては、メチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、ペンチレン、ネオペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレンおよび2−ヒドロキシプロピレンなどが挙げられる。
【0015】
また、上記一般式(II)で表される繰り返し単位において、Z1、Z2、Z3、Z4およびZ5が示すアルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムおよびフランシウムが挙げられる。
【0016】
また、Z1、Z2、Z3、Z4およびZ5が示すアンモニウムとしては、テトラヒドロアンモニウムの他、テトラメチルアンモニウムなどのアルキルアンモニウムやトリメチルエタノールアンモニウムなどのアルカノールアンモニウムなどが挙げられる。
【0017】
また、R10 、R11 およびR12 で示される炭素原子数1〜4のアルキレン基としては、メチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、第二ブチレンおよび第三ブチレンが挙げられる。
【0018】
本発明のアニオン性共重合体としては、より具体的には、上記一般式(I)で表される繰り返し単位を与えるエチレン性不飽和結合を有する紫外線吸収剤と、上記一般式(II)で表される繰り返し単位を与える化合物とを含む単量体から得られる共重合体が挙げられる。
【0019】
上記一般式(I)で表される繰り返し単位を与えるエチレン性不飽和結合を有する紫外線吸収剤としては、該一般式(I)で表される繰り返し単位を与え得るものであれば特に制限されないが、具体的には、2−(2’−ヒドロキシ−3’−アリル−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−アリル−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−ビニルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−第三ブチル−5’−メタクリロイルオキシプロピルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシエチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−ビニルオキシカルボニルエチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−アクリルアミドフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(2”−ヒドロキシ−3”−アクリロイルオキシプロピル)オキシフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(2”−ヒドロキシ−3”−アクリロイルオキシ−プロピルオキシカルボニル)フェニル〕ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
【0020】
また、上記一般式(II)で表される繰り返し単位としては、例えば、下記〔化4〕〜〔化11〕に示す繰り返し単位II−1〜II−8などが挙げられる。
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】
上記繰り返し単位II-1〜II-8のうち、II-1〜II-4は、水系溶媒に対する溶解性に優れ、さらに、溶解性のpHに対する依存性が小さいので好ましい。
【0030】
本発明のアニオン性共重合体を得る際の共重合に用いられる上記一般式(I)で表される繰り返し単位を与えるエチレン性不飽和結合を有する紫外線吸収剤の配合量は、共重合に用いられる全単量体中10〜60重量%が好ましく、また、上記一般式(II)で表される繰り返し単位を与える化合物の配合量は、共重合に用いられる全単量体中40〜90重量%が好ましく、両者は合計で全単量体中50重量%以上となるように用いられる。
【0031】
従って、本発明のアニオン性共重合体においては、上記一般式(I)および(II)で表される繰り返し単位を合計で50重量%以上含有し、該一般式(I)で表される繰り返し単位を10〜60重量%および該一般式(II)で表される繰り返し単位を40〜90重量%含有するものが好ましい。この範囲を外れると十分な安定化効果が得られないか、得られる共重合体の水溶性が乏しくなる。
【0032】
また、本発明のアニオン性共重合体を得る際に、エチレン性不飽和結合を有するヒンダードアミン化合物を用いて共重合して、下記〔化12〕(前記〔化3〕と同じ)の一般式 (III)で表される繰り返し単位をも含有するアニオン性共重合体とすることにより、優れた水溶性の耐候性改善剤となるため好ましい。
【0033】
【化12】
【0034】
上記一般式 (III)で表される繰り返し単位を与える上記エチレン性不飽和結合を有するヒンダードアミン化合物としては、具体的には、メタクリル酸(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−イル)、メタクリル酸アミド(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−イル)などが挙げられる。
【0035】
本発明のアニオン性共重合体を得る際の上記エチレン性不飽和結合を有するヒンダードアミン化合物の配合量は、共重合に用いられる全単量体中50重量%未満で、30重量%以下であるのが好ましい。該配合量が50重量%より多くなると、前記一般式(I)で表される繰り返し単位が少なくなって安定化効果が小さくなるか、前記一般式(II)で表される繰り返し単位が少なくなって水溶性が失われる。
【0036】
本発明のアニオン性共重合体を得る際の重合方法としては、特に限定されるものではなく、従来公知の重合方法が利用でき、例えば、重合性の紫外線吸収剤と(メタ)アクリル酸や2−スルホニル−2−アクリルアミドプロパンとを過酸化物等のラジカル重合開始剤を用いて共重合させることにより容易に得られる重合方法等が挙げられる。
【0037】
本発明のアニオン性共重合体の平均分子量は、1500〜50000が好ましく、2000〜30000がより好ましい。該平均分子量が1500より小さいと揮散し易く、50000より大きいと水溶性が低下したり得られる水溶液の粘度が大きくなって塗布時に膜厚が厚くなるか、インクジェット記録装置などに用いる場合には目詰まりの原因となる場合がある。
【0038】
以下に、本発明のアニオン性共重合体の合成例を示すが、本発明は以下の合成例によりなんら制限されるものではない。
【0039】
合成例−1(共重合体−1の合成)
2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(アクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール3.23g(0.01モル)と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸8.28g(0.04モル)とを28%アンモニア水1mlを加えたエチルセルソルブ100gに溶解し、アゾビスイソブチロニトリル(以下、「AIBN」という)1.64g(0.01モル)を添加して100℃で2時間反応させた。その後、脱溶媒して融点97℃の淡黄色粉末11.4g(収率94%)を得た。得られた粉末は、λmax =333nm、ε333 =3.96×104 で、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)による平均重量分子量が3140の重合体であった。得られた重合体をアンモニア水20gに溶解して、紫外線吸収剤(共重合体−1)水溶液を得た。
【0040】
合成例−2(共重合体−2の合成)
2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(アクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール3.23g(0.01モル)とアクリル酸2.88g(0.04モル)およびAIBN1.64g(0.01モル)とを28%アンモニア水1gを加えたエチルセルソルブ120g中に添加して70℃で2時間反応させた。その後、脱溶媒して淡黄色粉末6.25g(収率92%)を得た。得られた粉末はλmax =333nm、ε333 =7.33×104 で、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)による平均重量分子量が2580の重合体であった。得られた重合体を1N水酸化ナトリウム水溶液20gに溶解して紫外線吸収剤(共重合体−2)水溶液を得た。
【0041】
合成例−3(共重合体−3の合成)
2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(アクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール3.23g(0.01モル)と、メタクリル酸(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−イル)2.39g(0.01モル)と、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸6.22g(0.03モル)とを28%アンモニア水1mlを加えたエチルセルソルブ15gに溶解し、AIBN0.82g(0.005モル)を添加して100℃で2時間反応させた。反応液をそのまま0.01N水酸化ナトリウム水溶液20gに溶解して、紫外線吸収剤水溶液を得た。得られた紫外線吸収剤水溶液は、λmax =333nm、ε333 =3.96×104 で、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)による平均重量分子量が4220の重合体(共重合体−3)の水溶液であった。
【0042】
合成例−4(共重合体−4の合成)
2−〔2’−ヒドロキシ−5’−(アクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール4.85g(0.015モル)と、メタクリル酸(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル−4−イル)1.2g(0.005モル)と、アクリル酸6.48g(0.09モル)と、AIBN0.82g(0.005モル)とを、28%アンモニア水1gを加えたエチルセルソルブ90g中に添加して70℃で2時間反応させた。析出した粉体をエタノール洗浄して平均分子量1920の微黄色粉末状ポリマー11.6g(収率88%)を得た。得られた粉末状ポリマーは、λmax =333nm、ε333 =5.11×104 で、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)による平均重量分子量が5140の重合体(共重合体−4)であった。
【0043】
本発明のアニオン性共重合体は、水溶性と紫外線吸収能を有するものであり、また、高分子量で、揮散性に優れ、分子量に応じて添加された塗料やインクの粘度を調整することも可能である。
【0044】
上述の特性をもつ本発明のアニオン性共重合体は、水溶性塗料組成物からなるインクジェットプリンター用インキに適用される。
【0045】
本発明のアニオン性共重合体の添加量は、要求される耐候性により選定され、とくに限定されるものではなく、例えば、水性インクに用いられる場合には0.001〜10重量%が好ましい。該添加量が0.001重量%未満では安定化効果が得られず、10重量%を超えても安定化効果は殆ど向上せず経済的に不利になる場合がある。
【0046】
本発明のアニオン性共重合体を水溶性塗料組成物に適用する場合には、水溶性染料の他に、必要に応じて、水溶性消光剤、湿潤剤、水溶性の溶剤、表面張力調整剤、粘度調整剤、防黴剤、防腐剤、酸素吸収剤などを併用することができる。
【0047】
上記水溶性染料としては、例えば、酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料、食品用色素などに代表される水溶性染料が挙げられる。
【0048】
ここで、上記酸性染料としては、C.I.Acid Red 1、2 、6 、8 、10、18、27、32、35、37、51、52、80、85、87、92、94、115 、180 、256 、257 、289 、315 、317 ;C.I.Asid Orange 7 、19、20 ;C.I.Asid Yellow 1 、10、11、17、23、25、29、42、49、61、71 ;C.I.Asid Blue 7 、9 、22、40、59、93、102 、104 、113 、117 、120 、167 、185 、229 、234 、254 ; C.I.Asid Black 2、7 、24、26、31、48、52、63、112 、118 、172 、194 、208 などがあげられ、上記直接染料としては、C.I.Direct Red 1、4 、17、28、80、83、225 、227 ; C.I.Direct Black 17 、19、22、32、38、51、71、80、91、108 、146 、151 、154 ; C.I.Direct Blue 6 、15、22、25、71、86、90、106 、199 、202 、203 、236;C.I.Direct Yellow 12、24、26、86、98、142 ; C.I.Direct Orange 34、39、44、46、60 ;C.I.Direct Violet 47、48 ;C.I.Direct Brown 109 ;C.I.Direct Green 59 などがあげられ、上記塩基性染料としては、C.I.Basic Black 2 ;C.I.Basic Red 1 、2 、9 、12、13、14、37 ;C.I.Basic Blue 1、3 、5 、7 、9 、24、25、26、28、29 ;C.I.Basic Violet 7、14、27などがあげられ、上記食品用色素としては、C.I.Food Black 1、2 、4 などがあげられる。
【0049】
また、上記水溶性消光剤としては、沃化カリウム、臭化カリウム、硫酸銅、硫酸コバルト、チオシアン酸カリウムなどが挙げられる。
【0050】
また、上記湿潤剤としては、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールメチルエーテル等の多価アルコールのアルキルエーテル類、ヒドロキシアルキルホルムアミド類などが挙げられる。
【0051】
また、上記の水溶性の溶剤としては、ジオキサン、アセトン、ジアセトンアルコール、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキサイド、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。
【0052】
また、上記表面張力調整剤としては、アルキル硫酸エステルナトリウム塩等のカチオン性界面活性剤、アルキルピリジウム硫酸塩等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。
【0053】
また、上記粘度調整剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
【0054】
本発明のアニオン性共重合体を水溶性塗料組成物に適用する場合には、種々の汎用の酸化防止剤、安定剤等の添加剤と併用することができる。
【0055】
上記添加剤として特に好ましいものとしては、フェノール系、硫黄系、ホスファイト系等の酸化防止剤、紫外線吸収剤などが挙げられる。
【0056】
上記フェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール) 、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチルフェノール)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェノール) 、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドルキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル) フェノール、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5. 5〕ウンデカン、トリエチレングリコールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕等が挙げられる。
【0057】
また、上記硫黄系酸化防止剤としては、例えば、チオジプロピオン酸ジラウリル、ジミリスチル、ジステアリル等のジアルキルチオジプロピオネート類及びペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル類があげられる。
【0058】
また、上記ホスファイト系酸化防止剤としては、例えば、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジ (ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール) ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス第三ブチルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミンなどが挙げられる。
【0059】
その他、本発明のアニオン性共重合体を水溶性塗料組成物に適用する場合には、これらの組成物に、必要に応じて、重金属不活性化剤、造核剤、金属石けん、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、加工助剤等を包含させることができる。
【0060】
【実施例】
次に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によりなんら制限されるものではない。尚、下記実施例1は参考例であり、下記実施例2が本発明の実施例である。
【0061】
〔実施例1〕
本発明のアニオン性共重合体の耐候性改善効果を、以下のように感熱記録材料において評価した。
【0062】
3−(N,N−ジブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン20gおよび10%ポリビニルアルコール水溶液100gをボールミルで充分に磨砕して分散液Aとした。
【0063】
試料化合物(下記〔表1〕参照)20gを10%ポリビニルアルコール水溶液100gに溶解して分散液Bを得た。
【0064】
ビスフェノールA20gを10%ポリビニルアルコール水溶液100gとともにボールミルで充分に磨砕して分散液Cを得た。
【0065】
1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン20gを10%ポリビニルアルコール水溶液100gとともにボールミルで充分に磨砕して分散液Dを得た。
【0066】
上記分散液A、B、CおよびDを1:1:2:2の重量比で混合し、混合液200gに対し炭酸カルシウム50gを添加し、充分に分散させて塗液とし、この塗液を50g/m2の基紙上に厚さ32μmで塗布し、乾燥して感熱記録材料を得た。
【0067】
得られた感熱記録材料を用い、感熱印字装置(TH−PMD:株式会社大倉電機製)を用いてパルス幅1.0msecで印字した記録像の発色濃度(初期濃度)を、マクベス濃度計(マクベス社製RD−933型)により測定した。
【0068】
この発色させた感熱記録材料を30℃、湿度95%の条件下で24時間保存し、発色部の濃度を測定し、耐湿保存安定性を評価した。
【0069】
さらに、この発色させた感熱記録材料にジオクチルフタレートをスタンプした後、40℃、乾燥の条件下で24時間保存した後の印字部の濃度を測定し、耐油保存安定性を評価した。
【0070】
また、この発色させた感熱記録材料をカーボンアークフェードメーター中に入れ、6時間および10時間照射した後の印字部の濃度を測定し、耐光保存安定性を評価した。
【0071】
それらの結果を下記〔表1〕に示す。
【0072】
【表1】
【0073】
表中の共重合体−1〜4は、前記合成例で得られたものであり、比較化合物1は、下記〔化13〕に示す化合物であり、比較化合物2は、下記〔化14〕に示す化合物である。
【0074】
【化13】
【0075】
【化14】
【0076】
実施例2
本発明のアニオン性共重合体について、以下のように水性インクにおける耐候性改善効果を評価した。
【0077】
(配合)
染料(下記〔表2〕参照) 3 重量部
ジエチレングリコール 30 〃
耐候性改善剤(下記〔表2〕参照) 2 〃
水 62 〃
上記の配合物を混合溶解して水酸化ナトリウムでpHを8〜10に調整し、0.45μmのメンブランフィルターで濾過、脱気処理して評価用記録液とした。得られた記録液を用い、オンデマンド方式インクジェットプリンターで記録物を得た。得られた記録物をキセノンフェードメーター(スガ試験機(株)製)を用いて、ブラックパネル温度63℃、相対湿度70%で10時間および20時間露光した。記録物の初期発色に対する褪色後の着色濃度の保持率により耐光性を評価した。評価基準は保持率が90%以上のものを◎、80%以上のものを○、50%以上のものを△、50%未満のものを×とした。
【0078】
【表2】
【0079】
以上の実施例の結果から、本発明のアニオン性共重合体(実施例 1-1〜1-4, 2-1〜2-4 )は、耐候性改善効果に優れ、特に長期の耐候性改善効果において顕著な効果を奏することは明らかである。
【0080】
【発明の効果】
本発明の水溶性と紫外線吸収能を有するアニオン性共重合体は、安定な水溶液となり、低揮散性で、酸性染料と併用可能な、優れた耐候性と水溶性を示す高分子量の重合体であり、水に対する分散性が要求される水溶性塗料組成物からなるインクジェットプリンター用インキにおいて長期の耐候性を付与することができる。
Claims (3)
- 下記〔化1〕の一般式(I)および(II)で表される繰り返し単位を合計で50重量%以上含有する水溶性と紫外線吸収能を有するアニオン性共重合体を添加してなる水溶性塗料組成物からなるインクジェットプリンター用インキ。
- 上記アニオン性共重合体は、上記一般式(I)で表される繰り返し単位を10〜60重量%および上記一般式(II)で表される繰り返し単位を40〜90重量%含有する請求項1記載のインクジェットプリンター用インキ。
- 上記アニオン性共重合体は、更に、下記〔化2〕の一般式(III)で表される繰り返し単位を含有する請求項1記載のインクジェットプリンター用インキ。
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