JP3664363B2 - 電池収納モジュール装置及び電池収納装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の電池を組み合わせることにより高電圧、大容量を得るための非常電源に用いられる電池収納モジュール装置および電池収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電話交換機やコンピューター等のバックアップ電源、非常照明用電源等には高い電圧で大容量の蓄電池が使用されており、この種の用途にはメンテナンスの簡素化を図るために充電中に発生する酸素ガスを負極で吸収するいわゆる酸素サイクルを利用した密閉形鉛蓄電池が多く用いられるようになってきつつある。しかしながら、大容量電池を多く用いると、電池重量が増加することにより収納装置にかかる材料が多くなり構造が複雑化するためコスト高になる傾向を有していた。
一方、電池の使用中には電池が発熱し、その際に複数の電池を組み合わせて使用しているため、中央部では熱が蓄積され放熱されにくく、外側に位置する電池に比べ高い温度で使用されることになる。このため内側と外側に位置する電池では使用環境温度に差があるため電池特性が異なり、長期間にわたり使用するとこの差が拡大されるため、信頼性が重要な電源装置自体に大きな影響を及ぼす原因となっていた。さらに、縦方向に複数組み合わせて高電圧の電池収納装置を構成した場合、これらの温度差はさらに助長されることになる。
このため、積層した上板と下板と支柱で構成される空間に端子が左右に位置するように複数電池を挿入する単電池収納モジュールが提案されている(特開平6−89706号公報)。しかしながら、電池を積層しているため、上下の隣接電池との間に空間部がなく、使用中の特に充電時に発生する熱を放出できず、長期間使用するうちに電池特性に差を生じ易い。この種の電源装置は、定電圧充電されているから、電池温度が徐々に上昇するにつれて電池の充電電圧が低下するため、充電電流が増加する熱逸走を生じ、致命的な故障に至ることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、電池の形状とあいまって放熱効果を考慮した構造を有し、電池の信頼性を向上させるとともに、構造の簡素化が図れる電池収納モジュール装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明の他の目的は、前記モジュール装置を組み合わせた大型の電池収納装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の電池収納モジュール装置は、複数の梁を左右に張りわたした上板および下板、上板および下板の左右端部を連結する左右の側板、上板および下板の少なくとも後部に配した支柱、並びに、端子を有する蓋部を前面にして上板および下板の間に横並びに配列された複数の単電池を具備し、前記単電池は相対向する外側面に奥手方向に伸びる複数のリブを有し、そのリブが隣接する電池のリブと突き合わされ、かつその突き合わせ面に、前記リブに設けた凹部によって前記上板および下板に対して垂直方向に連通する間隙部が形成されていることを特徴とする。
ここにおいて、上板および下板は、それぞれ梁を内面に固定し、空気流通用の多数の開口部を有することが好ましい。
上板および下板は、さらに、奥手側を手前側へ折り曲げ加工して最奥の梁上に当接する垂下片を有し、前記垂下片が前記電池の底に接して電池の奥手方向の位置決めをする構成とするのが好ましい。
また、上板および下板は、手前側を折り曲げ加工した立上片を有し、これらの立上片に前記隣接する電池の端部を拘束する留め具を固定する孔を設けた構成が好ましい。
左右の側板は、前記梁に対応する部分に切り欠き部を有するとともに上下には上板および下板に接する折曲片を有し、前記切り欠き部において上板および下板が支柱により連結されている構成が好ましい。
【0005】
本発明は、外面に複数の梁を左右に張りわたした上板および下板、上板および下板の左右端部を連結する左右の側板、上板および下板の後部に配した支柱、並びに、端子を有する蓋部を前面にして上板および下板の間に横並びに配列された複数の単電池を具備し、前記単電池は相対向する外側面に奥手方向に伸びる複数のリブを有し、そのリブが隣接する電池のリブと突き合わされ、かつその突き合わせ面に、前記リブに設けた凹部によって前記上板および下板に対して垂直方向に連通する間隙部が形成されている電池収納モジュール装置を提供する。
この電池収納モジュール装置において、左右の側板は、上下面および前後面を形成する折曲片および前記折曲片の端部を内側に折り曲げた補強片を有し、前記補強片が相互に溶接されている構成が好ましい。
さらに、本発明は、上記の電池収納モジュール装置の複数個が上下方向に積み重ねられ、隣接する電池収納モジュール装置の上板と下板とがそれらの隅に設けられた孔に挿通されたボルトとナットにより結合された電池収納装置を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の電池収納モジュール装置は、上記のように、複数の梁を左右に張りわたした上板および下板、上板および下板の左右端部を連結する左右の側板、上板および下板の少なくとも後部に配した支柱、並びに、端子を有する蓋部を前面にして上板および下板の間に横並びに配列された複数の単電池を具備し、前記単電池は相対向する外側面に奥手方向に伸びる複数のリブを有し、そのリブが隣接する電池のリブと突き合わされ、かつその突き合わせ面に、前記リブに設けた凹部によって前記上板および下板に対して垂直方向に連通する間隙部が形成されている。
そして、隣接する電池のリブ同士の突き合わせ部に上板および下板に対して垂直方向に連通する間隙部が形成されるから、この間隙部に電池に生じた熱を放散する空気の対流路が形成される。また、上板および下板に左右に張り渡した梁が、横並びに配列された複数の電池を支える役目をするとともに、梁の存在によって電池収納モジュール装置における上板および下板と電池の間、または電池収納モジュール装置同士の間に空間部が形成され、この空間部が各電池の温度のバランスをとる役割をする。
従って、本発明によれば、電池収納モジュール装置を複数段に積み重ね、多数の電池を集合させた場合においても、電池の配列される位置による温度差が生じにくく、信頼性の高い電源装置を得ることができる。
また、本発明は、基本的には、金属板の加工による多段の積み重ねが可能な構造堅固な電池収納モジュール装置が得られる。
【0007】
以下、本発明の電池収納モジュール装置を好ましい実施の形態により説明する。
まず、単電池1の構造を図11〜図13を参照して説明する。
単電池1は、正極板と負極板とをセパレータを介して積層した極板群および電解液を収容した合成樹脂、例えばポリプロピレン製の電槽2、並びに電槽2の上部開口部に熱溶着された同じ合成樹脂製の蓋3から構成されている。蓋3は、周縁に狭い段部4を残して一段高い膨出部5を有し、この膨出部5上に正極端子6、負極端子7および安全弁8を突出させている。
この電池は、公称電圧2V、公称容量1200Ah、重量約90kg、総高580mmの密閉形鉛蓄電池である。
【0008】
電槽2は、極板9と平行な幅の狭い側壁10、10と、他方の幅の広い側壁11、11および底壁から構成され、側壁10の幅は180mm、側壁11の幅は後述のリブを含めて280mmである。そして、側壁10には、縦方向に伸びた幅3.5mmのリブ12を2mm間隔で5個有するリブ群を約8mm間隔で5組設けている。各々のリブ12は、図13に示すように、縦方向の長さ20mm、高さ5mmの高部分12h、長さ20mm、高さ2mmの低部分12l、及び両者を結ぶ中間部分12mの繰り返しで構成されている。そして、図3のように電池の複数を側壁10が相互に接するように並べると、リブ12の高部分12hが相互に突き合わされ、凹部を形成する低部分12lから中間部分12mの間には、各リブ間を連通する間隙部13が形成される。
電槽2の側壁11には、縦方向に伸びた幅3.5mm、高さ4mmのリブ14を2mm間隔で5個有するリブ群を約26mm間隔で5組設けている。
側壁10および11の厚さはいずれも4mmであるが、極板群の圧力が加わる側壁10、10ではリブ群の間隔を狭くして極板群の膨張による変形を防止する強度を保たせている。リブ12の低部分12lの高さおよびリブ14の高さは、蓋3と溶着される電槽2の開口縁の高さに合わせているので、リブ12の高部分12hが電槽2の横方向に張り出して、電池1の横幅を規定する。
【0009】
次に、電池収納モジュール装置を説明する。
図1に示すモジュール装置20は、主として、上板21、下板22、左右の側板23及び24、側板23及び24に組み合わせる支柱25及び26、並びに後部に配する支柱27から構成されている。
上板21及び下板22は、長手方向が930mm、奥行き方向が560mmとなるように、厚み2mmの鋼板から作製した。上板及び下板は、それぞれ長手方向へ14個配列した開口部28の列を3列設けている。開口部28の形状は、奥行き方向に延びる長方形またはだ円形がよい。この例では、長さ75mm、幅14mmの略長方形とした。開口部28は打ち抜きにより形成してもよいが、ここでは変形プレス方式により形成した。
【0010】
下板22は、図4および図5に示すように、手前側は15mmのところを上方向へ直角に折り曲げ、さらに奥手方向15mmのところを直角に折り曲げることにより、立上片29を設けている。これにより開口部28が存在する第1の平面22aより高い位置に、第2の平面22bが形成される。立上片29には電池を固定するための留め具30を取り付ける孔31を設けている。下板22の内面には、開口部28の列を挟むように、鋼板を加工した高さ15mm、幅30mmの角筒状の4本の梁32が溶接されている。
下板22の奥手側には折り曲げ加工により、高さ30mmの立上片33、端部が梁32b上に当接する垂下片34、および両者間に形成された第3の平面22cを有する。
第2の平面22b、第3の平面22c、垂下片33、および一番奥の梁32bは、各々両端部を35mmずつ下板22より長さを短くしている。そして、下板22の四隅付近には孔35を設けている。
【0011】
上板21は、上記の下板22をそのまま使用することができる。すなわち、上板21は、下板22の表裏を反対にしたものを用いる。このため、上板と下板は共通化できるので、部品管理の面で便利である。
側板23と24は上板21と下板22の左右に配するもので、左右対称形に作られている。図6により右側板24の構造を説明する。側板24の上下には、上板21および下板22の梁32に対応させて切欠き部36を有し、さらに上下には上板および下板と接するように外側へ直角に折り曲げた折曲片37を有する。そして、折曲片37の手前側および奥手側の端部には上板21および下板22の孔35に対応する孔38を設けている。側板24の手前側および奥手側にも外側へ直角に折り曲げた折曲片39を有する。
【0012】
電池収納モジュール装置の外装を組み立てるには、上板21および下板22の左右にそれぞれ側板23および24を、上板および下板の孔35と側板23および24の孔38が連通するように組み合わせ、側板23および24の上下の折曲片37を上板21及び下板22の端部内面に溶接する。
上記の溶接とともに、側板23および24の切欠き部36に配した支柱25および26の上下端面を上板21および下板22の梁32に溶接し、支柱27の上下端面は、上板21および下板22の第3の平面22cに溶接する。
支柱25、26および27は、鋼板を折り曲げ加工により角筒状に形成したものである。電池収納モジュール装置を構成する上板21、下板22、並びに左右の側板23および24は、主として平板状のものであるが、上板および下板の内面に溶接した梁32とともに、上板と下板との間に溶接した支柱25〜27により、電池収納モジュール装置は強固な構造体となる。そして、特にこの装置を複数積層する場合の強度を十分に保持することができる。
【0013】
このモジュール装置を手前側が上となるように起こし、上方より電池1を3個横に並べてモジュール装置内へ挿入する。上板21の梁32と下板22の梁32との間隔は、電池の狭い方の側壁10の幅と同じであり、電池はその自重により側壁11に設けられた一定高さのリブ14が上板および下板の第2の平面22bおよび梁32の表面を滑り、電池の底部が上板および下板の垂下片34上に載って止まる。
次に、留め具30を上板および下板の立上片29に設けた孔31へねじ止めすることにより、隣接する電池の蓋3の段部4を拘束し、電池を固定する。
電池が収納されたモジュール装置を電池の蓋3が手前側となるように倒すと図1のような状態となる。こうして上板と下板との間に配列された電池は、側壁10に設けたリブ12の高部分12hが隣り合う電池同士で突き合わされる。その結果、リブ12の低部分12lから中間部分12mの間には間隙部13が生じる。この間隙部のあるものは、図2および図3に矢印40で示すように、上板および下板に設けた開口部28同士を結ぶ直線上に並ぶ。その他にも上板および下板には多数の開口部28が設けられているから、電池の温度が上昇した場合、電池同士の間に形成される空隙部13が大気の対流を促進し、電池を冷却する働きをする。また、梁32の間には開口部28に連通する空間部が形成されており、この空間部が隣接する電池の温度を均等にする役割をする。
【0014】
次に、収納モジュール装置を積層した電池収納装置について図7および図8により説明する。
1つの収納モジュール装置とその上に積層するモジュール装置とは、図8に示すように、下位の収納モジュール装置の上板21の四隅にある孔35と、上位の収納モジュール装置の下板22の四隅にある孔35とを一致するように2つの収納モジュール装置を積層し、上板および下板の孔35およびこれらの連通する側板24、25の孔39にボルト41を通し、ナット42で締めつけることにより2つの収納モジュール装置を連結する。こうして、収納モジュール装置の多段積みが可能となる。
その結果、下段装置の上板と上段装置の下板とは面接触することになるが、先に述べたように上板と下板とが同一の設計をしているため、それぞれの開口部28は同じ位置に存在する。従って、開口部はそのまま上下方向へ直線状に配列されることになり、温まった空気の対流は下のモジュール装置から上のモジュール装置にこの開口部を通過して外部に放出される。さらに、その他の開口部28と梁32の間に存在する空間部が全体の温度のバランスを同一にする役割を果たしている。このように構成することにより、装置の内部に位置する電池温度が極端に上昇することを防止することができる。
【0015】
さらに、上記のように電池収納モジュール装置を同様な方法で次々と段積みを重ねて一体化することにより、図7に示したような大型の電池収納装置を得ることができる。各電池1は、この例では接続体43により直列に接続されている。この装置を使用する期間は長期になるから、埃等が最上部の開口部から侵入するのを防止するため、複数段積載した最上段のモジュール装置の上部には間隔を有して、天板44を設ける。この天板は、図示してはいないが上面に多数の開口部があり、熱の放散とともにモジュール内に埃の侵入を防止することができる。
図7には4段のモジュール装置を積み重ねた電池収納装置を示している。密閉形鉛蓄電池は、端子が正極、負極2本ずつ設けられており、それらを接続体43で直列に接続することにより、ここでは24Vの高電圧が得られ、さらに必要に応じてこのような電池収納装置を別途設置してさらに高い電圧を得ることができる。同様に容量がさらに必要な場合には、モジュール装置の中の電池間の接続や電池収納装置間の接続を並列接続とすればよい。
【0016】
以上の例では、電池の発熱が比較的激しい使用形態に好適なモジュール装置について説明した。次には、電池の発熱が比較的少ない使用形態に適した構造のより簡単なモジュール装置について説明する。
このモジュール装置50は、図9及び図10に示すように、主として上板51、下板52、左右の側板53及び54、側板53と54とを後部の上下において連結するとともに上下にそれぞれ上板及び下板を連結する梁55及び56、並びに、梁55と56とを連結する支柱57から構成されている。
上板51及び下板52は、2個を1組として4組の空気連通孔58を設け、外面にはそれぞれ3本の梁59を溶接している。そして、上板及び下板の前面の梁59には電池の留め具60を固定するためのねじ孔61を設けている。
【0017】
側板54は、略十字状に切り抜いた鋼板を折り曲げ加工して形成したもので、上下面及び前後面を形成する折曲片62及び63、折曲片62及び63の先端をさらに直角に折り曲げて相互に溶接した補強片64及び65を有する。上下の折曲片62にはモジュール装置を上下に段積みした際にボルトとナットにより連結するためのボルト挿通孔66を有する。側板53は側板54と同様の構造である。
上板51及び下板52には、それぞれ左右に突片67及び68を有し、これらの突片はそれぞれ側板53、54の上下に設けた溝69及び70に挿入される。
【0018】
上記のようにして組み立てられるモジュール装置においては、電池1の側壁11は上板51及び下板52の内面に、また端部の電池の側壁10は側板53及び54の内面にそれぞれ接し、底壁は後部の梁56及び57に接する。
このモジュール装置は、上板51及び下板52には梁59を張りわたし、また側板53及び54には平板から折り曲げて枠状に連結した折曲片62及び63を設けたことにより、十分な強度を有する。従って、上下に段積みすることにより大型の電池収納装置を構成することができる。
また、電池の突き合わせ部には、先の実施形態と同様にリブ12の部分に空気流通用の空隙部13が形成される。そして、上板及び下板には孔58が設けてあり、さらにモジュール装置の後部は開放されているから、先の実施形態には劣るが、空気の対流が生じ、電池の加熱を防止することができる。多段にモジュール装置を積み重ねた際、モジュール装置間に上板と下板とに固定された梁と梁との間に空間部が形成され、この空間部が隣接する電池の温度を均等にする役割をする。
【0019】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、電池を横倒し状態で複数を並べた際、電槽に設けたリブ同士の突き合わせ部に上板および下板に垂直な方向に連通する間隙部が形成されるから、空気の自然対流により電池の熱が放散される。この熱を上板および下板により、発散または吸収拡散させることにより、長期間にわたり電池が使用される場合においても、電池の配置される位置による温度差が生じることなく、電源装置の信頼性に重大な支障をもたらすおそれはない。また、基本的には金属板の加工により、多段の積み重ねが可能な、構造堅固な電池収納モジュール装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電池収納モジュール装置の斜視図である。
【図2】同モジュール装置の分解斜視図である。
【図3】同モジュール装置に収納される集合電池の斜視図である。
【図4】同モジュール装置の下板の斜視図である。
【図5】同下板の右側面図である。
【図6】同モジュール装置の側板の斜視図である。
【図7】同モジュール装置を段積みした電池収納装置の正面図である。
【図8】同電池収納装置におけるモジュール装置の連結部の斜視図である。
【図9】本発明の他の実施例における電池収納モジュール装置の斜視図である。
【図10】同モジュール装置の分解斜視図である。
【図11】モジュール装置に収納される電池の正面図である。
【図12】同電池の側面図である。
【図13】同電池のリブを表す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 単電池
2 電槽
3 蓋
4 段部
5 膨出部
6 正極端子
7 負極端子
8 安全弁
9 極板
10、11 側壁
12 リブ
13 間隙部
14 リブ
20 モジュール装置
21 上板
22 下板
22a 第1の平面
22b 第2の平面
22c 第3の平面
23、24 側板
25、26、27 支柱
28 開口部
29 立上片
30 留め具
31 孔
32 梁
33 立上片
34 垂下片
35 孔
36 切突き部
37 折曲片
38 孔
39 折曲片
40 (矢印)
41 ボルト
42 ナット
43 接続体
44 天板
Claims (8)
- 複数の梁を左右に張りわたした上板および下板、上板および下板の左右端部を連結する左右の側板、上板および下板の少なくとも後部に配した支柱、並びに、端子を有する蓋部を前面にして上板および下板の間に横並びに配列された複数の単電池を具備し、前記単電池は相対向する外側面に奥手方向に伸びる複数のリブを有し、そのリブが隣接する電池のリブと突き合わされ、かつその突き合わせ面に、前記リブに設けた凹部によって前記上板および下板に対して垂直方向に連通する間隙部が形成されていることを特徴とする電池収納モジュール装置。
- 上板および下板は、それぞれ内面に前記梁を固定し、空気流通用の多数の開口部を有する請求項1記載の電池収納モジュール装置。
- 上板および下板は、奥手側を手前側へ折り曲げ加工して最奥の梁上に当接する垂下片を有し、前記垂下片が前記電池の底に接して電池の奥手方向の位置決めをする請求項1記載の電池収納モジュール装置。
- 上板および下板は、手前側を折り曲げ加工した立上片を有し、これらの立上片に前記隣接する電池の端部を拘束する留め具を固定する孔を設けた請求項1記載の電池収納モジュール装置。
- 左右の側板は、前記梁に対応する部分に切り欠き部を有するとともに上下には上板および下板に接する折曲片を有し、前記切り欠き部において上板および下板が支柱により連結されている請求項1記載の電池収納モジュール装置。
- 外面に複数の梁を左右に張りわたした上板および下板、上板および下板の左右端部を連結する左右の側板、上板および下板の後部に配した支柱、並びに、端子を有する蓋部を前面にして上板および下板の間に横並びに配列された複数の単電池を具備し、前記単電池は相対向する外側面に奥手方向に伸びる複数のリブを有し、そのリブが隣接する電池のリブと突き合わされ、かつその突き合わせ面に、前記リブに設けた凹部によって前記上板および下板に対して垂直方向に連通する間隙部が形成されていることを特徴とする電池収納モジュール装置。
- 左右の側板は、上下面および前後面を形成する折曲片および前記折曲片の端部を内側に折り曲げた補強片を有し、前記補強片が相互に溶接されている請求項6記載の電池収納モジュール装置。
- 請求項1または6記載の電池収納モジュール装置であって、少なくとも上板、下板、梁、側板および支柱が金属製である電池収納モジュール装置の複数個が上下方向に積み重ねられ、隣接する電池収納モジュール装置の上板と下板とがそれらの隅に設けられた孔に挿通されたボルトとナットにより結合された電池収納装置。
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