JP2021018880A - セル固定部品及びバッテリパック - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリケース内に収容されたセル積層体を直接的且つ簡単に固定できるセル固定部品及びバッテリパックを提供すること。【解決手段】セル固定部品5は、セル2の積層方向の一方側に、セル積層体3に対して弾性的な押し付け力を作用可能に構成される押圧機能部51を有すると共に、セル2の積層方向の他方側に、押圧機能部51に対して連結可能に構成される連結機能部52を有し、セルの積層方向に隣り合う一方のセル固定部品5の押圧機能部51に、他方のセル固定部品5の連結機能部52が連結されることにより、セル積層体3に対して押圧機能部51による弾性的な押し付け力を発生させ、セル積層体3をバッテリケース4の壁部41bに押し付けて固定する。【選択図】図1

Description

本発明は、セル固定部品及びバッテリパックに関する。
電気自動車やハイブリッド車等に用いられるバッテリは、リチウムイオン二次電池等の電池セル(本明細書では単に「セル」と称する。)を複数用いて構成される。一般に、複数のセルは、その厚み方向に積層されてセル積層体とされる。セル積層体は、両側面にそれぞれ配置されるバインドバーによってセルの積層方向に圧縮されて一体に拘束され、モジュール化される(例えば、特許文献1等参照)。
国際公開第2017/163696号公報
近年、バッテリの高出力化の要請に伴い、更なるセル数の増加が求められている。しかし、複数のセルを積層したセル積層体をバインドバーによって一体に拘束する場合は、一度に拘束できるセル数に限界があり、セル搭載密度が小さい。このため、バッテリにおいては、セル搭載数の増加が課題となっている。
セル搭載数の増加に関し、複数のセルを積層したセル積層体をバッテリケース内に直接収容してバッテリパックを構成することが検討されている。バッテリケースを用いてバッテリパックを構成することにより、セル積層体をバインドバーによってモジュール化する場合よりも更に数多くのセルを搭載することが可能となり、セル搭載密度を向上させることができる。
しかしながら、セル積層体をバインドバーによって一体に拘束しない場合は、バッテリケース内におけるセルの挙動を安定化させるため、セル積層体をバッテリケース内に直接固定する必要がある。このため、バッテリケース内のセル積層体を、バッテリケースに対して直接的且つ簡単に固定できるようにすることが求められる。
そこで、本発明は、バッテリケース内に収容されたセル積層体を、バッテリケース内に直接的且つ簡単に固定することのできるセル固定部品を提供することを目的とする。
また、本発明は、バッテリケース内に収容されたセル積層体が、バッテリケース内に直接的且つ簡単に固定されたバッテリパックを提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るセル固定部品は、複数のセル(例えば、後述のセル2)が積層されたセル積層体(例えば、後述のセル積層体3)を収容するバッテリケース(例えば、後述のバッテリケース4)内に配置され、前記セルの積層方向(例えば、後述のX方向)に複数連結されることによって前記セル積層体を前記バッテリケースの壁部(例えば、後述の底壁部41b、側壁部41c)に押し付けて固定するセル固定部品(例えば、後述のセル固定部品5、5A〜5F、50、500、501)であって、前記セル固定部品は、前記セルの積層方向の一方側に、前記セル積層体に対して弾性的な押し付け力を作用可能に構成される押圧機能部(例えば、後述の押圧機能部51)を有すると共に、前記セルの積層方向の他方側に、前記押圧機能部に対して連結可能に構成される連結機能部(例えば、後述の連結機能部52)を有し、前記セルの積層方向に隣り合う一方の前記セル固定部品の前記押圧機能部に、他方の前記セル固定部品の前記連結機能部が連結されることにより、前記セル積層体に対して前記押圧機能部による弾性的な押し付け力を発生させる。
上記(1)により、複数のセル固定部品の押圧機能部と連結機能部とを連結することにより、バッテリケース内のセル積層体に対して弾性的な押し付け力を作用させて、セル積層体をバッテリケース内に直接的且つ簡単に固定することができる。複数のセル固定部品の各々がセル積層体を押し付けることができるため、セル固定部品1つ当たりの固定荷重を低減できる。しかも、一部品でセル積層体を固定する場合に比べ、セル積層体の寸法誤差に対応し易い。
(2) (1)に記載のセル固定部品において、前記押圧機能部は、前記連結機能部の反対側に向けて延びる一対の押圧板片(例えば、後述の押圧板片511)と、前記一対の押圧板片のそれぞれの先端部(例えば、後述の先端部511a)から互いに近接するように内側に折り返された一対の受入れ片(例えば、後述の受入れ片512)とを有し、前記連結機能部は、前記一対の受入れ片の間に挿入可能な板状片(例えば、後述の板状片521)からなり、前記セルの積層方向に隣り合う一方の前記セル固定部品の前記一対の受入れ片の間に、他方の前記セル固定部品の前記板状片が挿入されることにより、前記一対の押圧板片を拡開させ、前記セル積層体に対して前記一対の押圧板片による弾性的な押し付け力を発生させるようにしてもよい。
上記(2)により、セルの積層方向に隣り合う一方のセル固定部品の一対の受入れ片の間に、他方のセル固定部品の板状片を挿入するだけで、一対の押圧板片によってセル積層体に対して弾性的な押し付け力を発生させることができると共に、複数のセル固定部品同士をセルの積層方向に容易に連結することができる。
(3) (2)に記載のセル固定部品において、前記一対の受入れ片の先端部(例えば、後述の先端部512a)同士は互いに連結されておらず、前記板状片は、その先端に、前記一対の受入れ片に挿入された際に当該一対の受入れ片の先端部に係止されて抜け止めされる抜け止め部(例えば、後述の抜け止め部524)を有してもよい。
上記(3)により、連結された複数のセル固定部品同士が抜け外れてしまうことを防止できる。
(4) (2)又は(3)に記載のセル固定部品において、前記板状片は、先端から前記押圧機能部側に向かうに従って厚みが大きくなるように形成されてもよい。
上記(4)により、板状片を挿入することによって一対の押圧板片を大きく拡開させることができるため、一対の押圧板片がセル積層体を押し付ける力をより大きくすることができる。
(5) (2)〜(4)のいずれかに記載のセル固定部品において、前記板状片は、前記押圧機能部に対して取り外し可能に構成されてもよい。
上記(5)により、他のセル固定部品の押圧機能部と連結されない端部のセル固定部品を、端部専用に作り分ける必要がなく、全て同一構成のセル固定部品を用いることができるため、バッテリパックを構成するための部品点数を削減できる。
(6) (5)に記載のセル固定部品において、前記板状片は、前記押圧機能部との境界部に薄肉部(例えば、後述の薄肉部522)を有してもよい。
上記(6)により、薄肉部によって板状片に脆弱な部分が形成され、薄肉部の部位で板状片を容易に折り取ることができるため、必要に応じて、押圧機能部から板状片を折り取ることにより、連結機能部を持たないセル固定部品を容易に形成することができる。
(7) (1)〜(6)のいずれかに記載のセル固定部品において、前記セルの積層方向に沿う前記押圧機能部の長さ(例えば、後述の長さL)は、前記セルの積層方向に沿う前記セルの厚み(例えば、後述の厚みD)以下であってもよい。
上記(7)により、セル固定部品は、セル積層体の各セルに対応して押し付け力を作用させることができるため、セル毎の高さ方向の寸法誤差を容易に吸収することができる。
(8) 本発明に係るバッテリパックは、複数のセル(例えば、後述のセル2)が積層されて構成されるセル積層体(例えば、後述のセル積層体3)と、前記セル積層体を収容するバッテリケース(例えば、後述のバッテリケース4)と、前記バッテリケースに収容される(1)〜(7)のいずれかに記載のセル固定部品(例えば、後述のセル固定部品5、5A〜5F、50)と、を有し、前記セル固定部品が前記セルの積層方向(例えば、後述のX方向)に複数連結されることによって前記セル積層体を前記バッテリケースの壁部(例えば、後述の底壁部41b)に押し付けて固定するするバッテリパック(例えば、後述のバッテリパック1、1A)であって、前記セルは、一面(例えば、後述の上面2a)に電極端子(例えば、後述の電極端子21)を有する六面体からなる角型セルであり、前記バッテリケースは、上壁部(例えば、後述の上壁部41a)、底壁部(例えば、後述の底壁部41b)及び側壁部(例えば、後述の側壁部41c)を有すると共に前記セルの積層方向に開口部(例えば、後述の開口部41d)を有する筒形筐体(例えば、後述の筒型筐体41)と、前記開口部を被蓋する蓋部材(例えば、後述の蓋部材42)と、で構成され、前記セル固定部品は、前記セルの前記一面と、当該一面に対向する前記バッテリケースの前記上壁部との間に配置され、前記セル積層体を、前記バッテリケースの前記底壁部に押し付けて固定する。
上記(8)により、複数のセル固定部品を、セル積層体と上壁部との間に、押圧機能部と連結機能部とを連結させながら、セルの積層方向に押し込んでいくことにより、セル積層体を底壁部に弾性的に押し付けてバッテリケース内に直接的且つ簡単に固定することができる。セル積層体は、セル固定部品によってバッテリケース内に直接的に固定されるため、セル積層体を固定するための別途の固定箇所及び固定部品を削減する又は不要にすることができ、バッテリパックの構造を簡素化することができる。
(9) (8)に記載のバッテリパックにおいて、前記セルの前記一面と前記セル固定部品との間に、前記セル固定部品が前記セルの積層方向と直交する前記セルの幅方向(例えば、後述のY方向)に移動することを規制する規制部材(例えば、後述の規制部材64)を有してもよい。
上記(9)により、セルの幅方向へのセル固定部品の移動が規制されるため、セル固定部品を、幅方向にずれることなく、セルの積層方向に沿って一直線状に円滑に挿入していくことができる。
(10) (9)に記載のバッテリパックにおいて、積層方向に隣り合う前記セルの間に、絶縁部材(例えば、後述の絶縁部材6)を有し、前記規制部材は、前記絶縁部材と一体に形成されてもよい。
上記(10)により、隣り合うセル間に絶縁部材を設けることによって規制部材を容易に設けることができると共に、セル固定部品とセルとの間の絶縁を図ることもできるため、金属製のセル固定部品を用いることもできる。
(11) 本発明に係るバッテリパックは、複数のセル(例えば、後述のセル2)が積層されて構成されるセル積層体(例えば、後述のセル積層体3)と、前記セル積層体を収容するバッテリケース(例えば、後述のバッテリケース4)と、前記バッテリケースに収容される(1)〜(7)のいずれかに記載のセル固定部品(例えば、後述のセル固定部品500,501)と、を有し、前記セル固定部品が前記セルの積層方向(例えば、後述のX方向)に複数連結されることによって前記セル積層体を前記バッテリケースの壁部(例えば、後述の底壁部41b、側壁部41c)に押し付けて固定するバッテリパック(例えば、後述のバッテリパック1A)であって、前記セルは、一面(例えば、後述の上面2a)に電極端子(例えば、後述の電極端子21)を有する六面体からなる角型セルであり、2つの前記セル積層体が、前記セルの積層方向と直交する方向(例えば、後述のY方向)に並置され、前記バッテリケースは、上壁部(例えば、後述の上壁部41a)、底壁部(例えば、後述の底壁部41b)及び側壁部(例えば、後述の側壁部41c)を有すると共に前記セルの積層方向に開口部(例えば、後述の開口部41d)を有する筒形筐体(例えば、後述の筒型筐体41)と、前記開口部を被蓋する蓋部材(例えば、後述の蓋部材42)と、で構成され、前記セル固定部品は、並置される2つの前記セル積層体の間に配置され、2つの前記セル積層体を、前記バッテリケースの前記側壁部にそれぞれ押し付けて固定する。
上記(11)により、複数のセル固定部品を、2つの並置されるセル積層体の間に、押圧機能部と連結機能部とを連結させながら、セルの積層方向に押し込んでいくことにより、2つのセル積層体をそれぞれ側壁部に弾性的に押し付けてバッテリケース内に直接的且つ簡単に固定することができる。各セル積層体は、セル固定部品によってバッテリケース内に直接的に固定されるため、セル積層体を固定するための別途の固定箇所及び固定部品を削減する又は不要にすることができ、バッテリパックの構造を簡素化することができる。しかも、セル固定部品は、2つのセル積層体に対して共通に押し付け力を作用させるため、セル固定部品の数も削減できる。
(12) (8)〜(11)のいずれかに記載のバッテリパックにおいて、前記蓋部材の内面(例えば、後述の内面42a)に、複数連結される前記セル固定部品のうちの一方端部に配置される前記セル固定部品(例えば、後述のセル固定部品5、5A〜5F、50、500)の前記押圧機能部と連結されることにより、当該押圧機能部に前記セル積層体に対する弾性的な押し付け力を発生させる連結機能部品(例えば、後述の連結機能部品7)が配置されていてもよい。
上記(12)により、端部のセル固定部品の押圧機能部も、蓋部材に固定される連結機能部品と連結されることで、セル積層体に対する弾性的な押し付け力を作用させることができる。
(13) (8)〜(12)のいずれかに記載のバッテリパックにおいて、複数連結される前記セル固定部品のうちの他方端部に配置される前記セル固定部品(例えば、後述のセル固定部品50、501)は、前記押圧機能部のみからなるものでもよい。
上記(13)により、バッテリケースからセルの積層方向の外側に向けて連結機能部が突出することがないため、蓋部材によってセル積層体を押し付けた状態で、開口部を蓋部材によって被蓋することができる。また、セル積層体における最も端部のセルに対しても、セル固定部品によって押し付け力を作用させることができる。
本発明によれば、バッテリケース内に収容されたセル積層体を、バッテリケース内に直接的且つ簡単に固定することのできるセル固定部品を提供することができる。
また、本発明によれば、バッテリケース内に収容されたセル積層体が、バッテリケース内に直接的且つ簡単に固定されたバッテリパックを提供することができる。
バッテリパックの一実施形態を示す斜視図である。 図1に示すバッテリパックの一部を拡大して示す斜視図である。 一実施形態に係るバッテリパックの縦断面図である。 セル積層体の一部を分解して示す斜視図である。 1つのセル固定部品を示す側面図である。 セル固定部品同士を連結した状態を示す側面図である。 バッテリケース内のセル固定部品を側面視した状態を示す断面図である。 図3中のA部の拡大断面図である。 セル固定部品の挿入方向の先頭側に対応するバッテリパックの端部の一部を拡大して示す断面図である。 連結機能部を取り外し可能としたセル固定部品の一実施形態を示す側面図である。 連結機能部を取り外し可能としたセル固定部品の他の一実施形態を示す側面図である。 セル固定部品を連結した状態を示す側面図である。 図12に示すセル固定部品を連結した状態を示す側面図である。 セル固定部品の更に他の実施形態を示す側面図である。 セル固定部品の更に他の実施形態を示す側面図である。 セル固定部品の更に他の実施形態を示す側面図である。 他の実施形態に係るバッテリパックの一部を拡大して示す斜視図である。 他の実施形態に係るバッテリパックの縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、バッテリパックの一実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示すバッテリパックの一部を拡大して示す斜視図である。図3は、一実施形態に係るバッテリパックの縦断面図である。図4は、セル積層体の一部を分解して示す斜視図である。
図1に示すように、バッテリパック1は、それぞれ複数のセル2により構成される複数(本実施形態では2つ)のセル積層体3と、複数のセル積層体3を収容するバッテリケース4と、セル積層体3をバッテリケース4の壁面に押し付けて固定する複数のセル固定部品5と、を有する。
なお、図中に示す方向において、X方向はバッテリパック1及びセル積層体3の長さ方向を示す。このX方向は、セル積層体3を構成するセル2の積層方向でもあると共に、セル2の厚み方向でもある。Y方向はバッテリパック1の幅方向を示す。このY方向は、セル2及びセル積層体3の幅方向(端子−端子間方向)でもある。Z方向はバッテリパック1の高さ方向を示す。このZ方向は、セル2及びセル積層体3の高さ方向(端子−底面方向)でもある。
セル積層体3は、セル2を、X方向に沿って複数積層することにより構成される。各セル2の上面2aは、上方(Z方向)を向くように揃えられている。本実施形態に示すセル2は、上面2aに正負一対の電極端子21,21を有する六面体からなる角型セルであり、一般にアルミ又はアルミ合金からなるセル缶内に電極材料を収納することにより構成される。図4に示すように、積層方向に隣り合うセル2,2の間には、セル2,2間の絶縁を図るための絶縁部材6がそれぞれ配置される。
絶縁部材6は、積層方向に隣り合うセル2,2の間に挟持される本体部61と、セル2の底面2bに沿って配置される底面部62と、セル2の幅方向両端に配置される2つの側面2c,2dのうちの一方の側面2dに沿って配置される側面部63と、本体部61からセル2の上面2aの幅方向両端部にそれぞれ延出し、後述するセル固定部品5の移動を規制する一対の規制部材64,64と、を有する。これら本体部61、底面部62、側面部63、規制部材64,64は、例えばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等の絶縁性の樹脂材料により一体成形される。なお、規制部材64の詳細については更に後述する。
セル2は、絶縁部材6の底面部62、側面部63、規制部材64,64の内側に収容される。正負一対の電極端子21,21は、一対の規制部材64,64の間に配置される。セル積層体3は、隣り合うセル2,2の間で本体部61を挟むように絶縁部材6を配置させた状態で、複数のセル2をX方向に密接させて積層することにより構成される。積層方向に隣り合うセル2,2の電極端子21,21同士は、バスバー22によって電気的に接続される。本実施形態のセル積層体3は、隣り合うセル2,2をバスバー22によって直列接続しているが、並列接続してもよい。
絶縁部材6は、セル2の2つの側面2c,2dのうちの他方の側面2dに対応する側面部を有しておらず、その側面2dのほぼ全面を開放するようになっている。開放された各セル2の側面2dには、図4に示すように、それぞれ伝熱シート23が貼着されている。
バッテリケース4は、例えばアルミ又はアルミ合金により形成される筒型筐体41と蓋部材42とで構成される。筒型筐体41は、X方向に長尺に形成され、上壁部41aと、底壁部41bと、2つの側壁部41c,41cとを有する。筒型筐体41の両端部には、セル積層体3の収容口である横長矩形状の開口部41d,41dがそれぞれ設けられる。開口部41dは、本実施形態では筒型筐体41の各端部に2つずつ横並びに形成されている。蓋部材42は、矩形状の板部材である。蓋部材42は、セル積層体3が収容された筒型筐体41の開口部41dに、溶接、ボルト等によって取り付けられることにより、開口部41dをそれぞれ被蓋する。
図3に示すように、側壁部41c,41cの内部には、その長さ方向に亘って延びる温調媒体流路41e,41eがそれぞれ設けられている。温調媒体流路41e,41eは、外部の温調媒体供給装置(図示せず)とそれぞれ接続され、冷却用又は加温用の液体、気体等の温調媒体を流通可能に構成される。
バッテリケース4内には、2つのセル積層体3,2が収容される。2つのセル積層体3,2は、セル2の積層方向と直交するY方向に並置される。2つのセル積層体3,2は、セル2の上面2aを上壁部41a側に向け、且つ、伝熱シート24が貼着される側面20eを側壁部32に向けて、2つの開口部41d,31dからそれぞれ筒型筐体41内に挿入される。
次に、セル固定部品5について、更に図5〜図8を用いて説明する。図5は、1つのセル固定部品を示す側面図である。図6は、セル固定部品同士を連結した状態を示す側面図である。図7は、バッテリケース内のセル固定部品を側面視した状態を示す断面図である。図8は、図3中のA部の拡大断面図である。
セル固定部品5は、図1及び図2に示すように、セル積層体3におけるセル2の上面2aの幅方向両端部とバッテリケース4の上壁部41aとの間に、セル2の積層方向に沿って複数連結されて収容される。
セル固定部品5は、図5に示すように、セル2の積層方向の一方側(図5及び図6では左側)に配置される押圧機能部51と、セル2の積層方向の他方側(図5及び図6では右側)に配置される連結機能部52と、を有する。押圧機能部51と連結機能部52とは、互いに接続している。
押圧機能部51は、バッテリケース4内においてセル積層体3に対して弾性的な押し付け力を作用可能に構成される。また、連結機能部52は、押圧機能部51に対して連結可能に構成される。具体的には、押圧機能部51と連結機能部52は、バッテリケース4内において、押圧機能部51が他のセル固定部品5の連結機能部52と連結されることにより、セル積層体3に対して押圧機能部51による弾性的な押し付け力を発生させるように構成される。
押圧機能部51及び連結機能部52の具体的な構造は、隣り合うセル固定部品5,5同士で互いに連結されることにより、セル積層体3に対して押圧機能部51による弾性的な押し付け力を発生可能であれば制限はないが、本実施形態の押圧機能部51は、一定の間隔をおいて略平行に延びる一対の押圧板片511,511と、一対の押圧板片511,511のそれぞれの先端部511a,511a(連結機能部52と反対側の端)から互いに近接するように内側に折り返された一対の受入れ片512,512と、押圧板片511,511の後端部同士をコ字型となるように連結する基板部513と、を有している。
押圧板片511,511の先端部511a,511aは、それぞれ円弧状に折り返されている。受入れ片512,512は、互いに近接又は接触し、基板部513に向けて延びている。受入れ片512,512の先端部512a,512a同士は互いに独立であり、連結されていない。図5に示す平常時のセル固定部品5の押圧機能部51の厚み(一対の押圧板片511,511の間隔)T1は、バッテリケース4内のセル積層体3におけるセル2の上面2aと上壁部41aの内面との間の距離H(図7参照)と同一又は僅かに小さい。
本実施形態の連結機能部52は、押圧機能部51の一対の受入れ片512,512の間に挿入可能な1枚の板状片521からなる。板状片521は、押圧機能部51の基板部513における一対の押圧板片511,511との連結部位間の中間位置から、押圧板片511,511の延び方向と反対方向に延びている。板状片521の長さは、受入れ片512の長さにほぼ等しい。板状片521の厚みは、一対の受入れ片512,512間の間隔よりも十分に大きい。
セル固定部品5,5同士を連結する際、一方のセル固定部品5の板状片521は、他方のセル固定部品5の一対の受入れ片512,512の間に挿入される。一対の受入れ片512,512は、押圧板片511,511の先端部511a,511aから円弧状に折り曲げられて形成されているため、板状片521を円滑に挿入可能である。
図6に示すように、一対の受入れ片512,512間に板状片521が挿入されてセル固定部品5,5同士が連結されると、受入れ片512,512は、板状片521の厚みにより互いに弾性的に離隔し、一対の押圧板片511,511を、基板部513を中心にして拡開させる。このときのセル固定部品5の押圧機能部51の最大の厚み(一対の押圧板片511,511の最大間隔)T2は、図5に示す平常時(非連結時)の厚みT1に比べて大きくなる。この連結時の厚みT2は、バッテリケース4内のセル2の上面2aと上壁部41aの内面との間の距離H(図7参照)よりも大きい。このため、図1〜図3及び図7に示すように、バッテリケース4内のセル積層体3と上壁部41aとの間のセル2の幅方向両端部に、複数のセル固定部品5を挿入しながら押圧機能部51と連結機能部52とを順次連結していくと、各セル固定部品5の一対の押圧板片511,511が拡開してT2>Hとなる。これにより、各セル固定部品5は、図3中の白抜き矢印に示すように、セル積層体3に対して底壁部41bに向けた弾性的な押し付け力を作用させる。
即ち、セル固定部品5は、セル積層体3と共にバッテリケース4内に収容されることで、セル積層体3をバッテリケース4内に直接的且つ簡単に固定することができる。複数のセル固定部品5の各々がセル積層体3を押し付けることができるため、セル固定部品1つ当たりの固定荷重を低減できる。しかも、一部品でセル積層体3を固定する場合に比べ、セル積層体3の寸法誤差に対応し易い。また、バッテリケース4内に収容されたセル積層体3が、複数のセル固定部品5によってバッテリケース4内に直接的且つ簡単に固定されるため、バッテリパック1は、セル積層体3を固定するための別途の固定箇所及び固定部品を削減又は不要にでき、バッテリパック1の構造を簡素化することができる。
図5に示すように、セル2の積層方向に沿う押圧機能部51の長さLは、セル2の積層方向に沿うセル2の厚みD(図7参照)以下であってもよい。この場合は、セル固定部品5は、セル積層体3の各セル2に対応して押し付け力を作用させることができるため、セル2毎の高さ方向の寸法誤差を容易に吸収することができる。
セル固定部品5は、バッテリケース4内のセル積層体3と上壁部41aとの間のセル2の幅方向両端部に挿入される。具体的には、セル積層体3がバッテリケース4の筒型筐体41内に収容された後に、そのセル積層体3の各セル2の電極端子21,21の両外側にそれぞれ挿入される。セル固定部品5の挿入動作は、セル固定部品5の押圧機能部51側から挿入し、先に挿入したセル固定部品5の連結機能部52に、後続のセル固定部品5の押圧機能部51を差し込んで連結しながら、セル固定部品5を奥に押し込んでいくことができる。また、セル固定部品5の連結機能部52側から挿入し、先に挿入したセル固定部品5の押圧機能部51に、後続のセル固定部品5の連結機能部52を差し込んで連結しながら、セル固定部品5を奥に押し込んでいってもよい。
本実施形態において、セル固定部品5は、セル積層体3の上面に配置される規制部材64に沿って挿入される。このとき、セル固定部品5の挿入時の幅方向の移動は、セル2の上面2aの電極端子21,21の両外側に配置される規制部材64によって規制される。具体的には、図4に示すように、規制部材64は、セル2の上面2aに配置され、セル2の厚み方向(X方向)に延びる平面視矩形状の上面部641と、この上面部641の外側及び内側に、セル2の厚み方向に延びる一対の幅方向規制板642,642とでそれぞれ構成される。一対の幅方向規制板642,642の間隔は、セル固定部品5の幅にほぼ等しい。
図4に示すように、複数のセル2と絶縁部材6とが交互となるように積層されてセル積層体3が構成されると、各セル2の上面2aにおいて、セル2の積層方向に隣り合う規制部材64,64同士が順次繋がっていく。セル積層体3の全ての規制部材64,64同士が繋がることにより、セル積層体3の上面の幅方向両端部に、セル積層体3の長さ方向に沿って延びるレール溝640,640が形成される。このため、セル固定部品5を挿入する際は、この規制部材64によって形成されるレール溝640,640内でセル固定部品5を滑らせながら、手前から奥に向けて順次押し込んでいくことができる。
セル2の幅方向へのセル固定部品5の移動は、規制部材64の一対の幅方向規制板642,642によって規制される。このため、規制部材64によって、セル固定部品5を、幅方向にずれることなく、セル2の積層方向に沿って一直線状に円滑に挿入していくことが可能となる。また、規制部材64は、上面部641によってセル固定部品5の下面側を支持するため、セル固定部品5の挿入時及び押圧時にセル2に対する傷付きも防止できる。更に、本実施形態の規制部材64は、絶縁部材6と同じ絶縁材料によって形成され、上面部641によってセル固定部品5とセル2との間の絶縁を図ることができるため、セル固定部品5を金属製とすることもできる。
なお、複数のセル固定部品5が順次連結されることにより、セル2の積層方向に長尺なセル固定部品5の連結体が構成される。各セル固定部品5は、押圧機能部51及び連結機能部52をそれぞれ同一方向に揃えて配向されるため、その連結体は、一方端部にセル固定部品5の押圧機能部51が配置され、他方端部にセル固定部品5の連結機能部52が配置される。このとき、一方端部に配置されるセル固定部品5の押圧機能部51は、セル固定部品5の連結機能部52と連結されないため、連結体の一方端部に配置されるセル固定部品5は、押圧機能部51による押し付け力をセル積層体3に作用させることができない。このため、図9に示すように、セル固定部品5の連結体の一方端部に対応する蓋部材42の内面42aに、押圧機能部51と連結して当該押圧機能部51による押し付け力を発生させるための連結機能部品7を予め配置させることが好ましい。
図9は、セル固定部品の挿入方向の先頭側に対応するバッテリパックの端部の一部を拡大して示す断面図である。
図9に示すように、蓋部材42の内面42aの上壁部41aに近接した位置には、幅方向に延びるレール状の係合溝421が設けられ、この係合溝421に連結機能部品7が取り付けられている。連結機能部品7は、一端に係合溝421に係合可能な係合端部71を有し、この係合端部71が、係合溝421に蓋部材42の幅方向にスライドしながら係合することにより、蓋部材42の内面42aから略垂直に延びている。係合端部71の近傍には、蓋部材42の内面42aに当接することにより、連結機能部品7のぐらつきを防止するフランジ部72が設けられている。
この連結機能部品7において、フランジ部72から略垂直に延びる部分は、セル固定部品5の板状片521と同一形状に形成されている。このため、連結体の一方端部に配置されるセル固定部品5の押圧機能部51は、連結機能部品7と連結されることにより、一対の押圧板片511,511を拡開させ、セル積層体3に対する押し付け力を発生させることができる。これにより、複数連結されるセル固定部品5のうちの一方端部に配置されるセル固定部品5も、押圧機能部51が蓋部材42に配置される連結機能部品7と連結することにより、セル積層体3に対して弾性的な押し付け力を作用させることができる。
また、複数のセル固定部品5の連結体において、他方端部に配置されるセル固定部品50には連結機能部52は不要である。このため、図1、図2及び図7に示すように、本実施形態における他方端部のセル固定部品50は、押圧機能部51のみからなり、連結機能部52を有していない。連結体の他方端部のセル固定部品50から外側に向けて連結機能部52が突出することがないため、蓋部材42によってセル積層体3を押し付けた状態で、開口部41dを被蓋することができる。また、セル積層体3の最も端部のセル2に対しても、セル固定部品5の押圧機能部51による押し付け力を作用させることができる。
連結機能部52を持たないセル固定部品50は、連結機能部52を有するセル固定部品5とは別の専用部品として形成してもよいが、連結機能部52を押圧機能部51から取り外し可能に構成したセル固定部品を用いてもよい。連結機能部52を取り外し可能としたセル固定部品を用いることにより、連結機能部52を有しない押圧機能部51のみからなるセル固定部品50を容易に構成することができる。複数連結される全てのセル固定部品5に、このような連結機能部52を取り外し可能としたセル固定部品を用いることにより、セル固定部品を端部専用に作り分ける必要がなく、全て同一構成のセル固定部品を用いることができるため、バッテリパック1を構成するための部品点数を削減できる。
図10及び図11は、それぞれ連結機能部を取り外し可能としたセル固定部品の一実施形態を示す側面図である。
図10に示すセル固定部品5Aは、連結機能部52である板状片521を、薄肉部522によって容易に折り取ることができるように構成される。薄肉部522は、板状片521における押圧機能部51の基板部513との境界部に設けられる。薄肉部522によって板状片521に脆弱な部分が形成され、薄肉部522の部位で板状片521を容易に折り取ることができる。このため、必要に応じて、連結体の他方端部に配置されるセル固定部品5Aの押圧機能部51から板状片521を折り取ることにより、連結機能部52を持たないセル固定部品50を容易に形成することができる。
図11に示すセル固定部品5Bは、連結機能部52である板状片521を押圧機能部51とは別体とし、板状片521を押圧機能部51に対して着脱可能に構成される。板状片521は、その基端側(押圧機能部51側)に、板状片521の延び方向と直交する取付板523を有することにより、側面視T字状に形成されている。一方、押圧機能部51の基板部513には、取付板523を挟持する一対の爪部514,514が設けられている。板状片521を押圧機能部51に対して幅方向にスライドさせることにより、又は、取付板523と爪部514,514とをスナップフィットさせることにより、板状片521は、押圧機能部51に対して着脱可能とされる。従って、必要に応じて、このセル固定部品5Bの押圧機能部51から板状片521を取り外すことにより、上記同様に、連結機能部52を持たないセル固定部品50を容易に形成することができる。
図12は、セル固定部品の他の実施形態を示す側面図である。図13は、図12に示すセル固定部品を連結した状態を示す側面図である。
図12及び図13に示すセル固定部品5Cは、連結機能部52において、板状片521の先端に抜け止め部524を有する。抜け止め部524は、側面視で先端が尖った矢印形状、半球形状等に形成される。図13に示すように、この抜け止め部524を有する複数のセル固定部品5Cが連結されることにより、抜け止め部524は一対の受入れ片512,512の先端部512a,512aに係止され、連結されたセル固定部品5,5同士が抜け外れてしまうことを防止できる。
図14は、セル固定部品の更に他の実施形態を示す側面図である。
図14に示すセル固定部品5Dの連結機能部52である板状片521は、先端から押圧機能部51側に向かうに従って厚みが大きくなるように形成される。このため、押圧機能部51の一対の受入れ片512,512と接する面は、先端に向けて先細り状に傾斜する傾斜面521a,521aとされる。このセル固定部品5Dによれば、押圧機能部51の一対の受入れ片512,512の間への板状片521の挿入し易さを確保しつつ、一対の押圧板片511,511をより大きく拡開させることができるため、一対の押圧板片511,511がセル積層体3を押し付ける力をより大きくすることができる。
図15は、セル固定部品の更に他の実施形態を示す側面図である。
図15に示すセル固定部品5Eの押圧機能部51において、一対の押圧板片511,511の先端部511a,511aは、互いに近接するように内側に折り曲げられているが、それぞれ受入れ片512を有していない。先端部511a,511aの間隔は、板状片521の厚みよりも小さい。このため、このセル固定部品5Eによっても、押圧機能部51に板状片521が挿入された際に、押圧板片511,511を拡開させ、セル積層体3を押し付ける力を作用させることができる。
図16は、セル固定部品の更に他の実施形態を示す側面図である。
図16に示すセル固定部品5Fにおいて、押圧機能部51は、一対の押圧板片511,511のみからなり、受入れ片512を有していない。一対の押圧板片511,511は、その長さ方向の中途部に、互いに近接するように部分的に折り曲げられた凸部515,515を有している。一対の凸部515,515の間隔は、板状片521の厚みよりも小さい。このため、このセル固定部品5Fによっても、押圧機能部51に板状片521が挿入された際に、押圧板片511,511を拡開させ、セル積層体3を押し付ける力を作用させることができる。
図17は、他の実施形態に係るバッテリパックの一部を拡大して示す斜視図である。図18は、他の実施形態に係るバッテリパックの縦断面図である。
図17及び図18に示すバッテリパック1Aは、バッテリケース4内に並置される2つのセル積層体3,3の間に、複数のセル固定部品500を挿入している。このセル固定部品500は、大きさがセル固定部品5と相違する以外、セル固定部品5と同一構成を有する。また、図17に示す端部のセル固定部品501は、大きさがセル固定部品50と相違する以外、セル固定部品50と同一構成を有する。
複数のセル固定部品500は、一対の押圧板片511,511を各セル積層体3,3の側面(絶縁部材6の側面部63の外面を介したセル2の側面2d)に沿うように配置され、2つのセル積層体3,3の間に連結されながら順次挿入される。これにより、バッテリパック1Aは、2つのセル積層体3,3の間のセル固定部品500が発揮する押し付け力によって、各セル積層体3,3をバッテリケース4の側壁部41c,41cにそれぞれ押し付けて固定することができる。
この場合、セル積層体3と上壁部41aとの間のセル固定部品5は不要であるが、図18に示すように、セル積層体3と上壁部41aとの間のセル固定部品5と、2つのセル積層体3,3間のセル固定部品500とを併用してもよい。これにより、各セル積層体3,3を、白抜き矢印で示すように、底壁部41bと側壁部41c,41cとの2方向に押し付けて固定することができるため、セル積層体3,3をバッテリケース4内により確実に固定することができる。また、各セル2の側面21dを、伝熱シート23を介して温調媒体流路41eを有する側壁部41c,41cに密接させることもできる。
なお、2つのセル積層体3,3の間に挿入されるセル固定部品500は、セル固定部品5A〜5Fであってもよい。また、セル固定部品500により形成される連結体の一方端部に対応する蓋部材42の内面42aには、連結機能部品7が設けられてもよい。
1、1A バッテリパック
2 セル
3 セル積層体
4 バッテリケース
41b 底壁部
41c 側壁部
5、5A〜5F、50、500、501 セル固定部品
51 押圧機能部
52 連結機能部
511 押圧板片
511a (押圧板片の)先端部
512 受入れ片
512a (受入れ片の)先端部
521 板状片
522 薄肉部
524 抜け止め部
6 絶縁部材
64 規制部材
7 連結機能部品

Claims (13)

  1. 複数のセルが積層されたセル積層体を収容するバッテリケース内に配置され、前記セルの積層方向に複数連結されることによって前記セル積層体を前記バッテリケースの壁部に押し付けて固定するセル固定部品であって、
    前記セル固定部品は、前記セルの積層方向の一方側に、前記セル積層体に対して弾性的な押し付け力を作用可能に構成される押圧機能部を有すると共に、前記セルの積層方向の他方側に、前記押圧機能部に対して連結可能に構成される連結機能部を有し、前記セルの積層方向に隣り合う一方の前記セル固定部品の前記押圧機能部に、他方の前記セル固定部品の前記連結機能部が連結されることにより、前記セル積層体に対して前記押圧機能部による弾性的な押し付け力を発生させる、セル固定部品。
  2. 前記押圧機能部は、前記連結機能部の反対側に向けて延びる一対の押圧板片と、前記一対の押圧板片のそれぞれの先端部から互いに近接するように内側に折り返された一対の受入れ片とを有し、
    前記連結機能部は、前記一対の受入れ片の間に挿入可能な板状片からなり、
    前記セルの積層方向に隣り合う一方の前記セル固定部品の前記一対の受入れ片の間に、他方の前記セル固定部品の前記板状片が挿入されることにより、前記一対の押圧板片を拡開させ、前記セル積層体に対して前記一対の押圧板片による弾性的な押し付け力を発生させる、請求項1に記載のセル固定部品。
  3. 前記一対の受入れ片の先端部同士は互いに連結されておらず、
    前記板状片は、その先端に、前記一対の受入れ片に挿入された際に当該一対の受入れ片の先端部に係止されて抜け止めされる抜け止め部を有する、請求項2に記載のセル固定部品。
  4. 前記板状片は、先端から前記押圧機能部側に向かうに従って厚みが大きくなるように形成される、請求項2又は3に記載のセル固定部品。
  5. 前記板状片は、前記押圧機能部に対して取り外し可能に構成される、請求項2〜4のいずれか1項に記載のセル固定部品。
  6. 前記板状片は、前記押圧機能部との境界部に薄肉部を有する、請求項5に記載のセル固定部品。
  7. 前記セルの積層方向に沿う前記押圧機能部の長さは、前記セルの積層方向に沿う前記セルの厚み以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のセル固定部品。
  8. 複数のセルが積層されて構成されるセル積層体と、
    前記セル積層体を収容するバッテリケースと、
    前記バッテリケースに収容される請求項1〜7のいずれか1項に記載のセル固定部品と、を有し、
    前記セル固定部品が前記セルの積層方向に複数連結されることによって前記セル積層体を前記バッテリケースの壁部に押し付けて固定するするバッテリパックであって、
    前記セルは、一面に電極端子を有する六面体からなる角型セルであり、
    前記バッテリケースは、上壁部、底壁部及び側壁部を有すると共に前記セルの積層方向に開口部を有する筒形筐体と、前記開口部を被蓋する蓋部材と、で構成され、
    前記セル固定部品は、前記セルの前記一面と、当該一面に対向する前記バッテリケースの前記上壁部との間に配置され、前記セル積層体を、前記バッテリケースの前記底壁部に押し付けて固定する、バッテリパック。
  9. 前記セルの前記一面と前記セル固定部品との間に、前記セル固定部品が前記セルの積層方向と直交する前記セルの幅方向に移動することを規制する規制部材を有する、請求項8に記載のバッテリパック。
  10. 積層方向に隣り合う前記セルの間に、絶縁部材を有し、
    前記規制部材は、前記絶縁部材と一体に形成される、請求項9に記載のバッテリパック。
  11. 複数のセルが積層されて構成されるセル積層体と、
    前記セル積層体を収容するバッテリケースと、
    前記バッテリケースに収容される請求項1〜7のいずれか1項に記載のセル固定部品と、を有し、
    前記セル固定部品が前記セルの積層方向に複数連結されることによって前記セル積層体を前記バッテリケースの壁部に押し付けて固定するバッテリパックであって、
    前記セルは、一面に電極端子を有する六面体からなる角型セルであり、
    2つの前記セル積層体が、前記セルの積層方向と直交する方向に並置され、
    前記バッテリケースは、上壁部、底壁部及び側壁部を有すると共に前記セルの積層方向に開口部を有する筒形筐体と、前記開口部を被蓋する蓋部材と、で構成され、
    前記セル固定部品は、並置される2つの前記セル積層体の間に配置され、2つの前記セル積層体を、前記バッテリケースの前記側壁部にそれぞれ押し付けて固定する、バッテリパック。
  12. 前記蓋部材の内面に、複数連結される前記セル固定部品のうちの一方端部に配置される前記セル固定部品の前記押圧機能部と連結されることにより、当該押圧機能部に前記セル積層体に対する弾性的な押し付け力を発生させる連結機能部品が配置されている、請求項8〜11のいずれか1項に記載のバッテリパック。
  13. 複数連結される前記セル固定部品のうちの他方端部に配置される前記セル固定部品は、前記押圧機能部のみからなる、請求項8〜12のいずれか1項に記載のバッテリパック。
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