JP3664268B2 - 麺生地の製造供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、麺生地を製造し帯状にして次の圧延工程に供給する装置に関し、特にミキサーにおいて麺生地を製造し、これを帯状にするためのロールに直接供給するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置の従来技術としては、例えば特開平4−267838号公報に記載されるようなものがある。同装置は、原料を攪拌して麺生地を製造するミキサーの下に、前記ミキサーで製造された麺生地を案内するシュートを介してフィーダが配置されていて、これにはミキサーで製造された麺生地が多量に供給されて溜められる。麺生地は一般に、例えば即席ラーメンのための麺生地では小麦粉その他の原料に対して30〜34重量%の水分が加えられて、豆腐の絞りかすのオカラのような性状を有している。なお、うどんの麺生地では前記より含有水分が少し多く約40重量%程度である。
【0003】
前記フィーダには麺生地を溜める機能(及び後述のように麺生地を供給する機能)があるから、ミキサーからフィーダへの麺生地の供給はミキサーからの排出口を最大に開口して単に麺生地をフィーダへ移動させるだけで、単位時間当たり平均した量の供給等の制御はなされていない。前記フィーダは平面円形の底板の周囲に側板が立ち上げられていて、たらい(盥)のような形状をしており、底面には一部に供給口が開口していて、底面上に沿って水平旋回するアームにより前記麺生地が前記供給口から一定量ずつ間欠的に排出されて、これが等量分配装置を経て、左右に分岐したホッパに供給される。
【0004】
ホッパ内では所定量の麺生地が一時貯えられてその下のロールの組へ順次供給され、前記2組のロールにより麺生地はそれぞれ帯状に形成されて2枚の荒麺帯となる。このとき組をなすロールの間には、突込板により麺生地が突き込まれて、それまでにダンゴ状になってロール間に食い込まれない麺生地も、突込板によりロールの間に強制的に供給されて荒麺帯となる。これが前記ロールの下のコンベヤにより1組の複合ロールに移動されて圧延されることにより1枚の麺帯に複合され、その後に複数組の圧延ロールにより繰り返し圧延されて所定の性状と厚味の麺帯となる。なお、前記等量分配装置が省略された従来技術も多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術によれば、ミキサーにおいて所定の含有水分に調整され且つ混練された麺生地は、ロールによって帯状に成形されるまでに雰囲気の影響を受けて乾燥し又は湿潤されて含有水分が変化することが多いため、最終工程で製品化された麺の品質にムラが出るという不具合がある。また、ロールに供給されるまでに麺生地フィーダ内で旋回するアームにより転がされることにより大きな団子状になることが多くて、ボールがロール間の上で転がるような状態となってロール間に食い込まれない生地の量が多いため、前記突込板により突き込んで強制的にロール間に食い込ませる量が多くなり、その結果、ロールにより成形される帯状の生地の密度にムラが出るという不具合もある。
【0006】
この発明は、ミキサーから前記フィーダを経ることなく麺生地をロールに供給することにより、麺生地を、含有水分の変化が少なく且つボール状になり難くする一方、前記フィーダを省略して構造が簡単で且つ安価な装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の麺生地の製造供給装置は、請求項1によれば、ケーシング内に備えた攪拌羽根により原料を攪拌して麺生地を製造するミキサーと、前記ミキサーの麺生地用の排出口に備えられて排出口を開閉する開閉駆動装置と、前記ミキサーの下に設けられて前記排出口から排出された麺生地の落下を案内するシュートと、前記シュートの下流にあり麺生地を圧延して帯状に形成するロールと、前記ロールの直上にありシュートから供給された麺生地を一時貯えて順次前記ロールへ送り出すホッパと、前記ホッパ内の麺生地量が所定レベルにあるか否かを検出するセンサと、前記ホッパ内の麺生地量が所定時間にわたって所定レベルにないことを前記センサが継続して検出したときに前記排出口の開口度を所定量だけ大にすることを繰り返して前記開口度を順次大にし前記麺生地量が所定レベルに至ったことを前記センサが検出したときにそのときの前記排出口の開口度を維持するように前記開閉駆動装置を制御する制御手段とを備えてなる。ここで、前記シュートと前記ホッパとは一体に連続するものであってもよいし、また別体のものであってもよい。
【0010】
また、請求項によれば、請求項1において、前記シュートと前記ホッパとの間には、カバーで覆ったコンベヤを介在させて、シュートから供給された麺生地を別の位置にあるホッパとロールにコンベヤによって移送して供給するようになっている。他は請求項1と同様である。
【0011】
【作用】
請求項1の装置によれば、ミキサーで攪拌羽根により原料を攪拌して製造された麺生地が、開閉駆動装置により開かれた麺生地用の排出口から排出されると、この麺生地はホッパ内に一時貯えられ、直後にロールにより圧延されて帯状に成形される。このとき、ホッパ内の麺生地の量がセンサにより所定量あるか否か検出され、前記ホッパ内の麺生地量が所定時間(例えば10数秒,或いは数10秒)にわたって所定レベルにないことを前記センサが継続して検出したときには、制御手段によって前記排出口の開口度を所定量だけ大にして麺生地の排出量を増加し、さらにセンサが所定レベルにないことを同様に検出したときには、排出口の開口度をさらに所定量だけ大にして麺生地の排出量を再度増加することを繰り返し、麺生地量が所定レベルに至ったことを前記センサが検出したときにそのときの前記排出口の開口度を維持する。ミキサーの排出口は一度に大きく開かずに少しづつ開かれて麺生地の排出量が適当な量になるまで開口度が大きくなってこれを維持するから、ホッパ内には適量の麺生地が一時貯えられることになり、麺生地それ自体はホッパ内に一時貯えられるだけで直ちに圧延されることになる。
【0012】
ここで、前記排出口の開口度を制御するから、ホッパへ供給される麺生地の量か制御され、よって従来使用していたフィーダを省略することができる
【0014】
請求項の装置によれば、ミキサーの排出口から出た麺生地は、他の位置にあるホッパにコンベヤにより移送されて、そのホッパの下にあるロールにより圧延される。コンベヤはカバーで覆われているため麺生地は雰囲気の影響により含有水分が変化することも防止される。またミキサーとホッパとの間にコンベヤが介在するから、ミキサーとホッパとの水平方向の相対位置及び上下方向の相対位置を任意に選択することができ、よって装置全体の高さ位置を、従来のフィーダの省略とも相まって一段と低くすることも可能となる。他の作用は請求項1の作用と同一である。
【0015】
【実施例】
図1は、即席ラーメンの麺生地を製造して供給する装置の正面図であるが、麺生地Dとしては即席ラーメンのものではなく、うどんその他の麺生地に広く適用できるものであり、上階の床1の上に左右2台のミキサー2L,2Rが設置される。これら左側のミキサー2Lと右側のミキサー2Rのいずれかについて表現を特定しない場合においては以下において単にミキサー2として説明する。ミキサー2はいずれもケーシング3内に相互に逆回転する左右の攪拌羽根4を備えている。ケーシング3内の右側の攪拌羽根は同一回転軸に軸方向に沿って複数設置され、同左側の攪拌羽根も同一回転軸に軸方向に沿って複数設置されるが、左右の攪拌羽根4は回転軸の軸方向に相互に変位していて回転により衝突することがない。ケーシング3の上にはヒンジ5を介して蓋6が開閉自在に設置されていて、ここが原料の投入口を形成している。かかるミキサー2それ自体は慣用されているものであり、且つ攪拌羽根4の動力源及びそれからの動力伝達経路は図示を省略している。
【0016】
ミキサー2のケーシング3の底には排出口7が開口されており、これの蓋8が旋回アーム9に固定されていて、旋回アーム9の下方への旋回により排出口7が開くようになっている。旋回アーム9はケーシング3と一体のパネル11に回転自在に支持された軸12に固着されており、前記軸12の他端にはパネル11の反対側で入力アーム13が固着され、入力アーム13の自由端には、パネル11に支持されたシリンダ機構14のピストンロッドの先端に枢着されていて、シリンダ機構14の伸縮により排出口が開閉し、その開口度に応じて麺生地Dが下方に排出されるようになっている。前記シリンダ機構14についてもミキサー2Rのシリンダ機構14Rとミキサー2Lのシリンダ機構14Lとを特定して説明するときには前記の符号の表示をするが、特定しない場合においては以下において単にシリンダ機構14と説明する。かかるシリンダ機構14がこの発明の開閉駆動装置に対応している。
【0017】
ミキサー2の下側には、両ミキサー2L,2Rの排出口から排出された麺生地Dを受け入れる漏斗状のシュート15が床1に支持されて配置され、シュート15の下には、2組のロール16L,16Rの上に配置したホッパ17の上端が臨む。前記1組のロール16Lと別の1組のロール16Rのいずれかについて特定しない場合においては以下において単にロール16として説明する。ロール16は下階の床18上のフレーム19に基台21を介して支持された機枠22に回転自在に支持され且つ一方の組のロール16Lどうし及び他方の組のロール16Rどうしはいずれも歯車23により連動しており、この歯車23の動力源及びそれからの動力伝達経路は図示を省略している。
【0018】
機枠22の上には前記ホッパ17が支持され、このホッパ17は、下半分が分岐していて、1組のロール16Lと他の1組のロール16Rとに麺生地Dを分配するようになっており、またホッパ17は、図1において左右に表れるプレートは上から下まで同一平面をなしているが、図2において左右に表れるプレートは上部において幅が狭くなっていて、幅の狭い上部と幅の広い下部との間から突込板24が各組のロール16の圧延部に向けて昇降するようになっている。
【0019】
突込板24は上端が横材25に固定され、この横材25の両端は上下に延びる昇降アーム26の上端に枢支され、昇降アーム26の下端はクランクアーム27にクランクピンを介して接続され、クランク軸28は図示しない動力源及びそれからの動力経路に接続されている。前記横材25は、機枠22に固定されて上方に延びるガイドレール29に支持され、以て昇降のみが許容される構造になっており、また突込板24の下端部は組をなすロール16の隙間より厚みが薄くなっていて、ロール16間に食い込まないようになっている。
【0020】
なお、この実施例ではロール16を2組用いているが、1組のロールのみで圧延することも勿論可能である。
ロール16の下側には無端コンベヤ31が配置されて、麺生地Dがロール16により帯状に圧延されて形成された荒麺帯Bを、隣接するロール群に供給するようになっている。この無端コンベヤ31の動力源及びそれからの動力伝達経路も図示を省略している。図2に示す符号32が前記ロール群の最初の圧延ロールの組を組み込んだロールスタンドである。
【0021】
前記ホッパ17にはレベルセンサ33を取付けて、ホッパ17内の麺生地Dの上面が所定レベルに至ったときに信号Swを送出するようにしてある。レベルセンサ33としては光,電波等により所定の高さ位置において麺生地Dの有無を検出できるセンサであれば、センサとして慣用されている各種のものを採用することができるが、ここでは赤外線を発射してその反射時間によりホッパ17の側面まで麺生地Dが近づいたか否かを判断することにより所定の高さ位置における麺生地Dの有無を検出するものを使用している。なお、図1においてはレベルセンサ33の前方を麺生地Dが流下しているが、麺生地Dはオカラ状であるために膜状になって長時間流下することがないから、赤外線を継続して反射することがないことと、その流下する位置がホッパ17におけるレベルセンサ33に近い側面位置ではないことによって、前記流下する麺生地Dによってレベルセンサが貯えられた麺生地として検出することはない。
【0022】
また前記ミキサー2L,2Rの夫々の排出口7の蓋8の旋回中心たる軸12には図3に示す角度センサ34が夫々設けられて、両軸12の各旋回角度に対応する信号PA1,PA2を出力するようになっている。かかる角度センサ34と前記レベルセンサ33とは図3に示す制御回路中の制御装置35に連結されている。
図3において両シリンダ機構14L,14Rはエアシリンダをなし、これらと空気圧源たるエアポンプ36とは、シリンダ機構14を縮小させてケーシング3の排出口7の蓋8を開けるための電磁式のシリンダ駆動弁37と、駆動させるのを両シリンダ機構14L,14Rのいずれかに選択するための手動のシリンダ切換弁38とを直列に配置し、またシリンダ切換弁38には、この切換弁38が右側のシリンダ機構14Rを選択したときに切換信号『1』を制御装置35に送出し、また左側のシリンダ機構14Lを選択したときには切換信号『2』を同様に送出する切換信号送出器39が連動している。前記シリンダ駆動弁37は前記制御装置35により切換制御され、特にシリンダ駆動弁37が開いたときにはシリンダ機構14は縮小して蓋8が開くようになっている。シリンダ機構14の伸縮と蓋8の開閉との関係を前記とは逆にすることができるのは勿論であり、このときにはシリンダ駆動弁37の動きを逆にすることができる。
【0023】
前記シリンダ切換弁38には、このシリンダ切換弁38によって選択駆動されるいずれかのシリンダ機構14(図3においては右側のシリンダ機構14R)とは別の、選択駆動されなかったほうのシリンダ機構14(同左側のシリンダ機構14L)を動作するための通気路38aも形成されており、その非選択側のシリンダ機構14(同左側のシリンダ機構14L)を次回の準備等のために伸縮させる手動切換弁41を備えていて、この手動切換弁41はエアポンプ36に対して前記シリンダ駆動弁37と並列に連結されている。
【0024】
かくして、制御装置35はレベルセンサ33による麺生地Dの検出信号Swと、角度センサ34からの角度信号PA1,PA2と、切換信号送出器39からの切換信号『1』『2』とを入力してシリンダ駆動弁37を切換え、蓋8を開き且つその開き動作を停止するようになっており、したがって制御装置35とシリンダ駆動弁37とシリンダ切換弁38とによってこの発明の構成要件たる制御手段を構成している。
【0025】
次に前記装置の動作を説明すると、まず、ミキサー2には原料が供給され且つ攪拌羽根4によりその原料が攪拌されており、最初に右側のミキサー2Rにより攪拌されて製造された麺生地Dをロール16に供給するものとし、ロール16,コンベヤ31,突込板24を作動させる。この段階では未だミキサー2Rの蓋8は開いていない。そして、右側のミキサー2Rの蓋8を開くのであるから、シリンダ切換弁38は図3の位置に手動で切換え、従って切換信号送出器39は信号『1』を制御装置35に出力する。制御装置35の処理の流れは図4に示す通りであり、ステップS1で前記信号『1』を読み込み、ステップS2において前記信号が『1』であるときには次のステップ3に移行する。ここでは、ミキサー2Rのシリンダ機構14Rにより回動される軸12の角度センサ34からの角度信号PA1を読み込む。
【0026】
次いでステップS4においてホッパ17内の麺生地Dのレベルが所定レベルにあるか否かについてレベル信号Swを読込み、ステップS5においてレベル信号Swが『ON』であるか否かを判断する。まだ前記蓋8が開いていないからホッパ17内麺生地Dは存在せず、したがってレベル信号Swは『OFF』であり、ステップS6に移行する。ここでは、前記蓋8の旋回中心たる軸12の目標旋回角PD を算出する。この算出は軸12の現在の旋回角PA に1回の所定旋回角ΔP0 (例えば10度)を加えて行い、次にステップS7に移行する。なお、目標旋回角PD 及び所定旋回角ΔP0 は任意に設定できるものとし、また運転途中でも変更可能なものとする。
【0027】
ステップS7では目標旋回角PD と現在の旋回角PA が等しいか否か判断するが、蓋8が未だ開いていないのであるからPD ≠PA であり、ステップS8に移行する。ここでは制御装置35からシリンダ縮駆動信号CRVS をシリンダ駆動弁37に出力して、そのソレノイドによりスプールを図3における左に移動させて、エアポンプ36からの気圧をシリンダ切換弁38を介してシリンダ機構14Rに送り、ここでシリンダ機構14Rを収縮させる。
【0028】
すると入力アーム13が引っ張られて軸12と旋回アーム9が旋回して蓋8が開き、ミキサー2Rの排出口7から麺生地Dがシュート15上に排出される。シュート15上に排出された麺生地Dはシュート15上を案内されながらホッパ17に落下して、ロール16により圧延されて帯状になる。ここで、麺生地Dは昇降する突込板24の下部によりロール16の組に食い込まれて圧延されるが、ミキサー2から直接ロール16に至るために、中途において含有水分が変化したり、またダンゴ状に固まることなく、オカラのような比較的サラサラした状態で自然にロール16に食い込まれて圧延されることになる。このため、麺生地Dのロール16への食い込みが突込板24に負うところは比較的少なくなる。なお、突込板24は横材25がガイドレール26に沿って垂直に昇降することにより昇降され、横材25は、図示されない駆動源により回転されるクランクアーム27により昇降アーム24を介してクランクアーム27の回転速度に比例した速度により昇降する。ロール16により圧延されて帯状になった麺帯Dは、これも図示しない駆動源により駆動されるコンベヤ31によってロールスタンド32のロール群に供給される。
【0029】
次にステップS7の処理に戻って、目標旋回角PD と現在の旋回角PA が等しいか否か判断して、現在の旋回角PA が目標旋回角PD に至っていないときにはステップS8に再度移行して、再度シリンダ縮駆動信号CRVS をシリンダ駆動弁37に出力して蓋8をさらに開き、再びステップS7に戻る。ここで現在の旋回角PA が目標旋回角PD に一致したときには、ステップS10に移行して前記駆動信号CRVS を停止して処理を終わる。この状態では蓋8は目標旋回角度に開いたまま継続して麺生地Dを排出している。
【0030】
図4に示した処理は、例えば10秒ごとのように所定時間ごとに割り込み演算されるものとし、図1に示した装置の運転中に図4における前記ステップS4で読込んだレベル信号SwがステップS5において『ON』であったとき、すなわちホッパ17における麺生地Dのレベルが所定レベルを超えたときにはステップS11に移行して、軸12すなわち蓋8の目標旋回角PD を算出する。この算出は軸12の現在の旋回角PA から所定旋回角ΔP1 (例えば0度)を減じて行い、ステップ7に移行する。ここでは、ステップS11で「PD =PA −0」の処理をしたのであるから「PD =PA 」であり、したがって直ちにステップS10に移行し、蓋8の角度は変化しない。
【0031】
そして、右側のミキサー2R内の麺生地Dが空になったときには、左側のミキサー2Lについて同様に蓋8を開いて、その内部の麺生地Dを同様に排出する。このときにはシリンダ切換弁38のスプールを図3において左に手動で移動させる。これにより切換信号送出器39は切換信号『2』を制御装置35に送出するから、図4の流れ図ではステップS2からステップS12に移行した後にステップS4に移行して前記と同様の処理がなされる。
【0032】
この段階では右側のミキサー2Rは蓋8が開いたままであるので、手動切換弁41を操作して右側のシリンダ機構14Rを伸長させて蓋8を閉じる。逆に手動切換弁41によりシリンダ機構14Rを収縮して蓋8をさらに開くことも可能であり、例えばミキサー2Rの蓋8を大きく開いた状態で排出口7の縁に付着している麺生地の残余を払い落としてから蓋8を閉じる等の操作をすることができ、左側のミキサー2Lの麺生地Dを排出している間に右側のミキサー2Rで再度麺生地Dを製造すれば、左右のミキサー2で交互に製造と供給とを繰り返すことができる。
【0038】
た、前記の各説明においてエアポンプ36に代えて液圧ポンプを用いることができ、この場合には回路中におけるシリンダ機構14等の機器は液圧用の機器を使用することになることは勿論である。
【0039】
は、ミキサー2とロール16及びホッパ17との相対位置を水平方向及び垂直方向にずらせた例を示す実施例であり、ミキサー2をロール16と同一のフロアに載置した架台51に支持させるとともにシュート15を前記実施例より短くして、その下に前記架台51に支持させたベルトコンベヤ52を配置し、このベルトコンベヤ52の先端をロール16の直上に臨ませる。ベルトコンベヤ52の駆動源は図示を省略しているが、架台51に設置されたモータを駆動源とし又はミキサー2の駆動源から動力の伝達を受けるものであってもよい。ベルトコンベヤ52はそのフレーム53を介して架台51に支持され、またこのフレーム53とシュート15との間にカバー54を設けている。カバー54はシュート15の下縁の周囲からコンベヤ52の側面まで垂れ下がり、コンベヤ52の上面においてはコンベヤ52上面から僅かな隙間をもたせている。また、コンベヤ52において、前記カバー54より前方には、フレーム53に支持されてコンベヤ52上面を覆うカバー55が設けられており、このカバー55の先端はコンベヤ52から落下する麺生地Dの落下軌跡を囲んでいる。かくして、カバー54,55により、シュート15より下流において麺生地Dが乾燥又は吸湿しないようにしてある。なお、この実施例において、ミキサー2の高さをさらに下げてコンベヤ52の傾斜角度をさらに大にすれば、装置全体の高さを低くすることができる。この場合には、傾斜角度が大でも麺生地Dを移送できる構造のコンベヤベルトを使用すればよい。
【0040】
かくして、この実施例によれば、ミキサー2とロール16との相対位置を任意に設定することができるから、各部の配置の自由度が増大する。図に示した実施例において他の構成及び作用は前記図1〜図に示した実施例と同一であり、図1〜図の実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略する
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、ミキサーで攪拌羽根により原料を攪拌して製造された麺生地はホッパ内に落下し一時貯えられ、直後にロールにより圧延されて帯状に成形され、このとき、ホッパ内の麺生地の量がセンサにより所定量あるか否か検出され、前記ホッパ内の麺生地量が所定時間(例えば10数秒,或いは数10秒)にわたって所定レベルにないことを前記センサが継続して検出したときには、制御手段によって前記排出口の開口度を所定量だけ大にして麺生地の排出量を増加し、さらにセンサが所定レベルにないことを同様に検出したときには、排出口の開口度をさらに所定量だけ大にして麺生地の排出量を再度増加することを繰り返し、麺生地量が所定レベルに至ったことを前記センサが検出したときにそのときの前記排出口の開口度を維持される。よって、ミキサーの排出口は一度に大きく開かずに少しづつ開かれて麺生地の排出量が適当な量になるまで開口度が大きくなってこれを維持するからから、ホッパ内には適量の麺生地が蓄えられ且つその麺生地は直ちにロールにより圧延されることになる。このため、麺生地の含有水分の変化が少ないから目的の性状をもつ麺帯を製造することができるとともに、ミキサーとロールとの間のフィーダを省略することができるから、装置の構造を簡単にして安価にすることができる。さらにフィーダの旋回アームにより麺生地が転がし作用を受けないからボール状になり難く、したがってロールへの円滑な食い込みが行われるからロールへ麺生地を突き込む突込板の規模及びその動力を小さくすることができるし、均質な麺帯を製造することもできる。
【0043】
さらに請求項の発明によれば、ミキサーの排出口から出た麺生地は、他の位置にあるホッパにコンベヤにより移送されるから、ミキサーとホッパとの水平方向の相対位置及び上下方向の相対位置を任意に選択することができ、よって装置全体の高さ位置を、従来のフィーダの省略とも相まって一段と低くすることも可能となる。また、コンベヤはカバーで覆われているため麺生地は雰囲気の影響により含有水分が変化することも防止されるほか、請求項1の前記効果と同一の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構造を示す正断面図。
【図2】図1の2−2線断面図。
【図3】図1のシリンダ機構を制御する制御手段の回路図。
【図4】図3の制御装置の処理の流れ図。
【図5】第2実施例の構造を示す正面図
【符号の説明】
D 麺生地
2L,2R ミキサー
3 ケーシング
4 攪拌羽根
7 排出口
8 蓋
9 旋回アーム
12 軸
14L,14R シリンダ機構
15 シュート
16,16L,16R ロール
17 ホッパ
24 突込板
33 レベルセンサ
34 角度センサ
35 制御装置
36 エアポンプ
37 シリンダ駆動弁
38 シリンダ切換弁
39 切換信号送出器
52 コンベヤ
55 カバー

Claims (2)

  1. ケーシング内に備えた攪拌羽根により原料を攪拌して麺生地を製造するミキサーと、前記ミキサーの麺生地用の排出口に備えられて排出口を開閉する開閉駆動装置と、前記排出口の下流にあり麺生地を圧延して帯状に形成するロールと、前記ロールの直上にあり前記排出口から供給された麺生地を一時貯えて順次前記ロールへ送り出すホッパと、前記ホッパ内の麺生地量が所定レベルにあるか否かを検出するセンサと、前記ホッパ内の麺生地量が所定時間にわたって所定レベルにないことを前記センサが継続して検出したときに前記排出口の開口度を所定量だけ大にすることを繰り返して前記開口度を順次大にし前記麺生地量が所定レベルに至ったことを前記センサが検出したときにそのときの前記排出口の開口度を維持するように前記開閉駆動装置を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする麺生地の製造供給装置。
  2. 前記排出口と前記ホッパとの間にカバーで覆ったコンベヤを介在させたことを特徴とする請求項1記載の麺生地の製造供給装置。
JP28533394A 1994-11-18 1994-11-18 麺生地の製造供給装置 Expired - Lifetime JP3664268B2 (ja)

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