JP3663537B2 - ふとん乾燥機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温風によりふとんを乾燥させるふとん乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
温風によりふとんを乾燥させるふとん乾燥機の一例として、実開昭64−31098号公報に開示された考案があり、図8乃至図10にそれを示す。
【0003】
図において、31はふとん乾燥機の本体で、その外郭は前ケース32と後ろケース33と後述する収納部44を覆う開閉可能な収納蓋34とによって構成されている。また、本体31には、風路37内に設けられたファン35と、風路37に設けられたファン吸込口37aを介してファン35に連結されファン35を駆動するモータ36と、風路37の下流側に連通して設けられたヒータケース39内に設置されたヒータ38とからなる温風発生装置が内蔵されており、ヒータケース39の壁面にはサーモスタットの如き温度過昇防止装置40が取り付けられている。
【0004】
41は蛇腹状のホースで、一端がヒータケース39の下流側に設けられたホース接続口42に接続され、他端は使用時において全面から吹き出る温風によってふとんを乾燥するエアマット43に接続されて、本体31内で発生した温風をエアマット43側に送る。44は本体1内のホース接続口42の下流側に凹状に形成され、ホース41およびエアマット43を収納する収納部で、本体31のホース接続口42に対向する位置には、収納部44に連通しホース41を本体31外に導く開口部45が設けられている。
【0005】
46は本体31の開口部45に対向する側に設けられた吸気口で、その外側にフィルター47およびフィルターカバー48とが取り付けられている。また、本体31の開口部45および吸気口46に直交する側の一方には、本体31を持ち運ぶためのハンドル49が設けられ、他方には本体31を支持する複数の脚部50が設けられている。
【0006】
そして、このように構成されたふとん乾燥機を用いてふとんを乾燥する場合は、まず、収納蓋34を開けて収納部44からエアマット43を取り出し、ホース41を開口部45に設置して、ホース41の先にエアマット43を接続する。ついで、収納蓋34を閉めて、エアマット43を掛けふとんと敷きふとんの間に設置し、本体31を駆動させると、図9の矢印Bに示すように、外気が吸気口46から本体31内に取り込まれ、ファン吸込口37aおよび風路37を介してヒータケース39内に送られる。ヒータケース39内に送られた外気はヒータ38によって暖められて温風となり、ホース接続口42からホース41を介してエアマット43内に送られる。そして、温風はエアマット43の全面から吹き出し、各ふとんを通過してそれぞれを乾燥する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のふとん乾燥機は、本体31内に内蔵されたヒータ38のヒータケース39が、ファン35の下流側で風路37に連通するように設けられているので、ヒータケース39はヒータ38の輻射熱によって常に高温にさらされている。このため、ヒータケース39はその熱によって熱くなってしまい、本体31自体の温度を高めてしまうおそれがあるとともに、ヒータ38を含む本体31に内蔵の各種機器や本体31の外郭などに損傷を与えるおそれがあった。そこで、ヒータケース39は大きく肉厚でかつ頑丈に形成されたものが設けられていたが、このようにヒータケース39を形成すると、ヒータケース39だけでなくふとん乾燥機全体が大型でかつ重たくなってしまい、コスト高で取り扱いの不便なものになってしまっていた。
【0008】
また、ふとん乾燥機の使用中において、誤って吸気口46を塞ぐように本体31上にものが被さったり、あるいは本体31が倒れたりした場合には、吸気口46から外気を取り込むことができなくなってしまうため、本体31の異常な過熱を招くおそれがあった。この過熱を防止するために、ヒータケース39の壁面に温度過昇防止装置40が設けられているが、ヒータケース39はヒータ38の輻射熱によって常に高温にさらされているので、温度過昇防止装置40が作動する温度に対するふとん乾燥機が正常に動作している通常の場合のヒータケース39の温度と、異常動作している場合のヒータケース39の温度との差がわかりにくかった。これにより、ふとん乾燥機が正常に動作しているにもかかわらず温度過昇防止装置40が作動してふとん乾燥機の駆動を停止したり、あるいは、その反対で異常時にもかかわらず温度過昇防止装置40の作動が遅くなりふとん乾燥機の駆動をすぐに停止させることができないなど、温度過昇防止装置40の誤動作を招くおそれがあった。
【0009】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、全体構造の大型化を抑え、本体のヒータの輻射熱による悪影響および異常過熱を防止して、ふとんを効率よく乾燥することのできるふとん乾燥機を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るふとん乾燥機は、温風発生装置を内蔵し上部が開口された本体と、本体の外郭に設けられた吸気口から温風発生装置の吸込口までの間に形成された風路とを備え、風路内に、温風発生装置のヒータが設置されたヒータケースを設けるとともに、ヒータケースの吸気口に近接する壁面に温度過昇防止装置を取り付け、また、本体内に、本体から供給された温風を吹き出してふとんを乾燥させるエアマットおよびエアマットを本体に接続するホースを収納する収納部を設けるとともに、本体の上端部に、収納部および本体の上部開口部を覆う開閉自在な収納蓋を設け、また、本体の上端部および収納蓋の下端部に、収納蓋の回動範囲を規制し、かつ収納蓋を閉成状態または開放状態で保持する保持機構を設け、さらに、両端部が本体の上部に吸気口とほぼ直交して回動可能に軸支されたハンドルを設け、ハンドルを吸気口側に回動してハンドルにより本体を吸気口を下方にして支持したときに、本体の吸気口と載置面との間および開放された収納蓋と載置面との間に隙間を形成するようにし、ハンドルにより本体を吸気口を下方にして支持した状態で、ハンドルが、ハンドルの支点から載置面に下ろした垂線よりも本体の底部側に位置し、その状態で荷重が加えられた場合、ハンドルが本体底部側に回動するように構成したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態の断面で示した正面図、図2は本発明の実施の形態の側断面図、図3は図1のX−X断面図である。図において、1は上部が開口した正面縦長の矩形状に形成されたふとん乾燥機の本体で、その外郭は前ケース2と後ろケース3によって構成されており、両ケース2,3は、本体1の内部を駆動部4と収納部16とに仕切る仕切壁2a,3aをそれぞれ備えている。また、前ケース2の上端部のほぼ中央部には後述する収納蓋19が係合する係止片2bが設けられており、後ろケース3の上端部には、収納蓋19が開閉可能に取り付けられ、収納蓋19を閉成状態または開放状態で保持する保持機構であるヒンジ部23が設けられている。
【0017】
ヒンジ部23は、図5に示すように、後ろケース3の上端部に設けられた凹部3bと、その凹部3bのほぼ中央部に設けられたストッパー部3cと、凹部3bから外側に円弧状に突出しほぼ中央部に貫通孔3eを有する一対の軸受け部3dと、軸受け部3dの貫通孔3eに挿通されるヒンジ軸24とによって構成されている。
【0018】
駆動部4は、図1乃至図3に示すように、前ケース2側にファン吸込口6aを有し、上部にファン排出口6bが設けられたファンケース6内に設置されたファン5、ファン吸込口6aを介してファン5に連結されファン5を駆動するモータ7およびファンケース6のファン排出口6bに連結された角筒状のヒータケース8内に設置されたヒータ(図示せず)からなる温風発生装置と、ヒータケース8の後ろケース3側の壁面に取り付けられた温度過昇防止装置9と、一端がヒータケース8の下流側に接続され、他端が仕切壁2a,3aに設けられたホース接続口11から突出した温風排出管10とを備えている。また、後ろケース3の上部には吸気口12が設けられており、その外側にはフィルター13および連通孔14aを有するフィルターカバー14が取り付けられている。そして、外気は、フィルターカバー14の連通孔14aおよびフィルター13を介して吸気口12からファンケース6の上面およびヒータケース8の壁面の周りを通ってモータ7側へ導かれる風路15を通り、ファン吸込口6aからファンケース6内に取り込まれてファン排出口6bからヒータケース8内に送られ、ヒータで温められて温風となって温風排出管10へと送られる。
【0019】
収納部16は、一端が温風排出管10に連通するようにホース接続口11に接続された伸縮自在で蛇腹状のホース17と、ホース17の他端が接続され、使用時において全面から温風が吹き出るエアマット18とを備えており、不使用時において、ほぼL字状に折り曲げられたホース17および適当にたたまれたエアマット18が収納される。
【0020】
19は収納部16を形成しかつ本体1の上部開口部および収納部16を覆う開閉自在の収納蓋で、本体1の後ろケース3の上端部に設けられたヒンジ部23を介して取り付けられており、本体1の前ケース2の上端部に設けられた係止片2bに収納蓋19の係合部20が係合することによって、収納蓋19が閉成されるようになっている。また、収納蓋19の下端部の係合部20に対向する側には、ヒンジ部23のヒンジ軸24に嵌合し、収納蓋19の回動範囲を規制しかつ収納蓋19を閉成状態または開放状態で保持する保持機構である嵌合部21が複数設けられている。
【0021】
嵌合部21は、図4および図5に示すように、軸方向にヒンジ軸24が挿通される断面ほぼC字状の胴部21aと、その長手方向のほぼ中央部に後ろケース3の凹部3bに設けられたストッパー部3cが嵌入される切欠部22とを備えている。そして、図5(a)に示すように、ヒンジ軸24に嵌合部21の胴部21aが嵌合された収納蓋19を閉まる方向(矢印m方向)に回動すると、嵌合部21の他方の端部21cが後ろケース3の凹部3bに設けられたストッパー部3cの上面部に当接し、収納蓋19がそれ以上閉まる方向に回動されないように規制されて保持される。また、図5(b)に示すように、収納蓋19を開く方向(矢印nの方向)に回動すると、ストッパー部3cが嵌合部21の切欠部22に嵌入して切欠部22の底部22aがストッパー部3cの側面部に当接し、収納蓋19がそれ以上開く方向に回動されないように規制されて保持される。さらに、図5(b)に示すように、収納蓋19が開放状態にあるときは、嵌合部21の他方の端部21cがヒンジ軸24の外周面に当接してその位置に保持されるようになっており、ある程度の強い力を収納蓋19の閉じる方向に加えると、収納蓋19は閉じられる。
【0022】
図2において、25は後ろケース3の下部に複数設けられ、本体1を後ろケース3側に倒して使用する場合に本体1を支持する突起部、26は前ケース2の上部に設けられ、ふとん乾燥機の乾燥の開始および時間設定などを行う操作部である。
【0023】
このように構成したこの実施の形態1において、ふとんを乾燥する場合、まず、ふとん乾燥機の収納蓋19を開けて収納部16内のホース17を伸ばし、エアマット18を取り出す。ついで、ふとん乾燥機の本体1を後ろケース3に設けた突起部25を支点にしてゆっくりと倒し、図6に示すように、収納蓋19の天面部を載置する床面Fに当接させて、本体1を傾斜した状態にする。このとき、収納蓋19は、本体1のヒンジ部23のストッパー部3cが嵌合部21の切欠部22に嵌入し、切欠部22の底部22aがストッパー部3cの側面部に当接して開く方向に回動されないように規制されて保持され、収納蓋19の天面部および突起部25によって本体1は支持される。また、本体1は比較的軽く形成されているので、収納蓋19の嵌合部21の他方の端部21cがヒンジ軸24の外周面に当接することによってその位置に保持され、吸気口12と床面Fとの間に隙間G1が形成される。
【0024】
次に、エアマット18を広げて掛けふとんと敷きふとんの間に設置した後、本体1に設けられた操作部26を操作して本体1を駆動させると、図2および図3の矢印Aに示すように、外気が吸気口12から本体1の駆動部4内に取り込まれ、風路15を通ってファン吸込口6aからファンケース6内に送られる。このとき、外気はファンケース6の上面およびヒータケース8の壁面の周りを通るので、ヒータケース8の熱を奪いつつ暖まりながらモータ7側へと送られる。ついで、ファンケース6内に送られた外気はヒータケース8内に送られてヒータによって暖められ、温風となって温風排出管10およびホース17を介してエアマット18内に送られる。そして、温風はエアマット18の全面から吹き出して掛けふとんおよび敷きふとんを通過し、それぞれの湿気を除去する。これを所定時間行い、各ふとんを乾燥する。
【0025】
乾燥終了後、本体1を起こして元の状態に立たせて、掛けふとんと敷きふとんの間に設置していたエアマット18を取り出し、エアマット18内に空気が残っている場合は表面から排出させてある程度の大きさに折りたたむ。ついで、エアマット18を収納部16に収納しながらホース17をほぼL字状に折り曲げ、収納蓋19が閉められる状態にする。そして、収納蓋19を閉める方向に力を加えて回動し、前ケース2の係止片2bに収納蓋19の係合部20を係合して収納蓋19を閉め、収納部16を閉塞する。
【0026】
このように、吸気口12から本体1の駆動部4内に取り込まれた外気は、風路15を通ってファン吸込口6aからファンケース6内に送られるが、そのときに風路15内に設けられているファンケース6の上面およびヒータケース8の壁面の周りを通って、ヒータケース8の熱を奪いつつモータ7側へと送られるので、ヒータケース8を外気によって冷却することができる。
【0027】
これにより、本体1自体の温度を低く保てて、ヒータを含む本体1に内蔵の各種機器や本体1の外郭などに損傷を与えるのを防ぐことができるとともに、ヒータケース8を大きく肉厚に形成しなくてもよく、本体1全体の大型化およびコスト高を抑えて取り扱いの便利なふとん乾燥機を得ることができる。また、外気によってヒータケース8が冷却されるため、ヒータケース8の壁面に取り付けられた温度過昇防止装置9が作動する温度と、ふとん乾燥機が正常に動作している通常の場合のヒータケース8の温度との差が大きく取れるため、温度過昇防止装置9の誤動作を防ぐことができる。さらに、外気はヒータケース8の熱を奪うことによってヒータへ送られる前に若干暖められるため、外気をヒータによって効率よく暖めることができ、ふとん乾燥機の乾燥効率も高めることができる。
【0028】
また、ふとんを乾燥する場合は、本体1を後ろケース3側に突起部25を支点に倒し、収納蓋19の天面部を床面Fに当接して傾斜した状態で載置するので、図6に示すように、後ろケース3に設けられた吸気口12と床面Fとの間に隙間G1を形成することができ、誤って本体1上にものが被さっても吸気口12が塞がったりすることがなく、外気の取り入れ経路(矢印A)を確実に確保することができ、本体1の異常な過熱を防止することができる。
【0029】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2は、図1に示すように、実施の形態1に係る本体1を持ち運び、かつ本体1を後ろケース3側に傾斜させた場合に本体1を支持するための正面円弧状に形成されたハンドル27を、その両端部が本体1の上部に吸気口12とほぼ直交して回動可能に軸支させたものである。そして、後ろケース3方向(図7の矢印C方向)に回動したハンドル27は、図7に示すように、本体1を突起部25を支点に後ろケース3側に倒したときに、ハンドルの支点27aから床面Fに向かって下ろした垂線Dよりも本体1の底部側で位置し、かつハンドル27の床面Fに当接する端部27aによって、吸気口12と床面Fとの間に隙間G1が形成され、また開放された収納蓋20の天面部と床面Fとの間に隙間G2が形成されるように構成されている。
【0030】
このように構成したことにより実施の形態1とほぼ同じ作用および効果が得られ、後ろケース3側に回動したハンドル27によって、後ろケース3に設けられた吸気口12と床面Fとの間に隙間G1を形成することができ、誤って本体1上にものが被さっても吸気口12が塞がったりすることがなく、外気の取り入れ経路を確保することができ、本体1の異常な過熱を防止することができる。また、開放された収納蓋19の天面部と床面Fとの間にも隙間G2を形成することができるので、外気の取り入れ経路をより確実に確保することができ、本体1の異常な過熱を防止することができる。
【0031】
さらに、図7に示すように、本体1にその上方から異常な荷重W(例えば子供が誤って本体1に乗っかるなど)が加えられた場合、ハンドル27が本体1の底部側(矢印C方向)に回動することによってその荷重を若干吸収するので、本体1およびハンドル27への損傷を防ぐことができるとともに、開放されている収納蓋19への直接的な衝撃を防ぐことができ、収納蓋19の破損も防止することができる。また、ハンドル27の強度をアップさせる必要性がないため、ふとん乾燥機のコスト高を抑えることができる。
【0032】
なお、上述の実施の形態2では、後ろケース3方向に回動したハンドル27と突起部25とによって、本体1を傾斜させて支持する場合を示したが、図7に示すように、本体1の後ろケース3にハンドル27を所定の位置に保持させるストッパー部28を設けてもよい。これにより、安定した状態で本体1を支持することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明に係るふとん乾燥機は、温風発生装置を内蔵し上部が開口された本体と、本体の外郭に設けられた吸気口から温風発生装置の吸込口までの間に形成された風路とを備え、風路内に、温風発生装置のヒータが設置されたヒータケースを設けるとともに、ヒータケースの吸気口に近接する壁面に温度過昇防止装置を取り付けたので、吸気口から取り込まれ風路内を通る外気によってヒータケースを冷却することができる。これにより、ヒータケースおよび本体の温度を低く保つことができ、ヒータを含む本体に内蔵の各種機器や本体の外郭などに損傷を与えるのを防ぐことができる。また、ヒータケースを肉厚に形成したり大型に形成することがなくなり、本体全体の大型化およびコスト高を抑えて取り扱いの便利なふとん乾燥機を得ることができる。さらに、ヒータケースの熱を奪った外気は、ヒータへ送られる前に若干暖められるため、ヒータによって効率よく暖めて温風を発生させることができ、ふとん乾燥機の乾燥効率も高めることができる。また、ヒータケースの壁面に温度過昇防止装置を取り付けたので、外気によって冷却されるヒータケースによって、温度過昇防止装置の作動温度と、ヒータケースの温度との差を大きく取ることができ、温度過昇防止装置の誤動作を防止することができる。
また、本体内に、本体から供給された温風を吹き出してふとんを乾燥させるエアマットおよびエアマットを本体に接続するホースを収納する収納部を設けるとともに、本体の上端部に、収納部および本体の上部開口部を覆う開閉自在な収納蓋を設け、本体の上端部および収納蓋の下端部に、収納蓋の回動範囲を規制し、かつ収納蓋を閉成状態または開放状態で保持する保持機構を設けたので、ふとん乾燥機の不使用時または使用時に対応して収納蓋を所定の位置に確実に保持することができる。
また、両端部が本体の上部に吸気口とほぼ直交して回動可能に軸支されたハンドルを設け、ハンドルを吸気口側に回動してハンドルにより本体を吸気口を下方にして支持したときに、本体の吸気口と載置面との間および開放された収納蓋と載置面との間に隙間を形成するようにしたので、吸気口が塞がったりすることがなく、外気の取り入れ経路を確保することができ、本体の異常な過熱を防止することができる。
さらに、ハンドルにより本体を吸気口を下方にして支持したときに、ハンドルが、ハンドルの支点から載置面に下ろした垂線よりも本体の底部側に位置し、その状態で荷重が加えられた場合、ハンドルが本体底部側に回動するように構成したので、本体の上方から荷重が加えられた場合、ハンドルが本体の底部側に回動してその荷重を若干吸収することができ、本体およびハンドルへの損傷を防ぐことができる。また、開放されている収納蓋への直接的な衝撃を防ぐことができ、収納蓋の破損も防止することができる。さらに、ハンドルの強度をアップさせる必要性がないため、ふとん乾燥機のコスト高を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の断面で示した正面図である。
【図2】 本発明の実施の形態の側断面図である。
【図3】 図1のX−X断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る収納蓋の嵌合部の斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係るヒンジ部および収納蓋の嵌合部の作用説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態1の作用説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態2の作用説明図である。
【図8】 従来のふとん乾燥機の収納蓋を開放した場合の斜視図である。
【図9】 従来のふとん乾燥機の一部断面で示した上面図である。
【図10】 従来のふとん乾燥機の一部断面で示した正面図である。
【符号の説明】
1 本体、2 前ケース、3 後ろケース、3c ストッパー部、5 ファン、7 モータ、8 ヒータケース、9 温度過昇防止装置、12 吸気口、15風路、16 収納部、17 ホース、18 エアマット、19 収納蓋、21嵌合部、22 切欠部、22a 底部、23 ヒンジ部、27 ハンドル、D垂線、F 床面、G1,G2 隙間。
Claims (1)
- 温風発生装置を内蔵し上部が開口された本体と、該本体の外郭に設けられた吸気口から前記温風発生装置の吸込口までの間に形成された風路とを備え、
該風路内に、前記温風発生装置のヒータが設置されたヒータケースを設けるとともに、該ヒータケースの前記吸気口に近接する壁面に温度過昇防止装置を取り付け、
また、本体内に、該本体から供給された温風を吹き出してふとんを乾燥させるエアマットおよび該エアマットを前記本体に接続するホースを収納する収納部を設けるとともに、前記本体の上端部に、前記収納部および本体の上部開口部を覆う開閉自在な収納蓋を設け、
また、前記本体の上端部および収納蓋の下端部に、該収納蓋の回動範囲を規制し、かつ収納蓋を閉成状態または開放状態で保持する保持機構を設け、
さらに、両端部が本体の上部に吸気口とほぼ直交して回動可能に軸支されたハンドルを設け、該ハンドルを吸気口側に回動してハンドルにより前記本体を吸気口を下方にして支持したときに、前記本体の吸気口と載置面との間および開放された収納蓋と載置面との間に隙間を形成するようにし、前記ハンドルにより本体を吸気口を下方にして支持した状態で、前記ハンドルが、該ハンドルの支点から載置面に下ろした垂線よりも前記本体の底部側に位置し、その状態で荷重が加えられた場合、ハンドルが本体底部側に回動するように構成したことを特徴とするふとん乾燥機。
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