JP2000093697A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機

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JP2000093697A
JP2000093697A JP10269835A JP26983598A JP2000093697A JP 2000093697 A JP2000093697 A JP 2000093697A JP 10269835 A JP10269835 A JP 10269835A JP 26983598 A JP26983598 A JP 26983598A JP 2000093697 A JP2000093697 A JP 2000093697A
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lint
drying
heat exchanger
water tank
drum
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Fumiyoshi Yamazaki
文誉 山崎
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥運転時にリントが加熱装置まで流入した
り、リント捕獲装置が早期目詰まり現象を呈することの
ないようにして、加熱装置に対する安全性の向上及び良
好な乾燥性能が長期間維持できるようにする。 【解決手段】 乾燥運転時にドラム5から排出された高
温多湿の排気風を除湿用熱交換器17に導き、この除湿
された冷気を加熱装置20にて温風化し、再びドラム5
内に供給して被洗濯物を乾燥する洗濯乾燥機にあって、
前記熱交換器17は排気中に冷却水を注入して排気中の
水分を凝縮する構成とすると共に、この熱交換器17と
前記加熱装置20との間にリント捕獲装置19を配設
し、以って熱交換器17においても排気中のリントを注
水によって流出除去でき、その後段に位置するリント捕
獲装置19による早期目詰まり現象を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラム内に収容し
た被洗濯物を洗濯し乾燥する機能を備えた洗濯乾燥機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗濯乾燥機が備えている
乾燥装置として、ドラム内の被洗濯物の乾燥に供された
温風が湿気を帯びてドラム外に排出されると、その排気
風を外部冷却空気との間で熱交換する空冷式の除湿用熱
交換器を通して除湿し、その冷気を再び加熱温風化して
ドラム内に導入する構成が案出されている。そして、上
記熱交換器及び加熱装置、さらに送風用に設けた送風装
置、並びにドラムを内設した水槽との間を連結用ホース
を介して連通してなる循環送風路を形成している。尚、
前記ヒータ装置の熱源としては一般にシーズヒータが採
用されている。
【0003】このような乾燥装置を備えた洗濯乾燥機に
よれば、乾燥運転時にはドラムを回転させつつ温風を被
洗濯物に当て、その湿気を含んだ排気風から空冷式の熱
交換器を介して除湿すると共に、その除湿された冷気を
再び加熱装置を経て温風化してドラム内に供給し、この
ような送風動作が循環送風路を介して乾燥終了まで繰り
返し行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、洗濯及び乾
燥運転を通して被洗濯物からは糸屑等のリントが遊離し
発生する。しかるに上記の従来構成では、発生したリン
トは乾燥運転に伴い排気風と共に循環送風路内に進入
し、これが送風路内に溜り蓄積していくことで所望の送
風量が得られなくなる。そこでそのリント対策として、
ドラムの排気口近傍にリントフィルターを設けることが
考えられるが、この場合、送風装置の故障やリントフィ
ルターが目詰まり状態になり循環送風路が塞がれたりす
ると、送風量が減少し延いては流れなくなることから、
斯かる場合ヒータ自体の温度が上昇し該ヒータの故障を
招くおそれがあり、その予防のためにはリントフィルタ
ーのリント除去作業を頻繁に行わねばならず面倒であっ
た。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、乾燥運転時においてリント
を効率良く除去し得て、しかもフィルターからのリント
除去作業の頻度を減少でき、加熱装置に対する安全性の
向上を図り得る洗濯乾燥機を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗濯乾燥機は、外箱内に弾性支持された水
槽と、この水槽内に回転可能に設けられ通水及び通風可
能な多数の透孔を有する被洗濯物収容ドラムと、このド
ラム内の被洗濯物に温風を当てこれを乾燥させる乾燥装
置とを備えたものにおいて、前記乾燥装置は、ドラム及
び水槽より排出された排気風から除湿する除湿用熱交換
器と、除湿後の冷風を加熱温風化する加熱装置と、両端
が水槽に連通し該水槽より排出された排気風を温風とし
て再び水槽及びドラム内に導入する循環送風路と、この
循環送風路内を送風する送風装置とから構成され、前記
熱交換器は水槽から排出された排気中に冷却水を注入し
て冷却し該排気中の水分を凝縮する構成とすると共に、
この熱交換器と前記加熱装置との間にリント捕獲装置を
配設したことを特徴とする(請求項1)。
【0007】斯かる構成によれば、乾燥に供された温風
は高温多湿の排気風としてドラム従って水槽から排出さ
れ、水冷式の除湿用熱交換器により除湿されて冷気とな
り、後段の加熱装置により再加熱され温風化される。し
かるに、この熱交換器の構成によれば排気中に冷却水が
注入され熱交換が行われる際、この排気中に含まれるリ
ントも冷却水に浸されて該冷却水と共に機外に流出さ
れ、一方除湿された冷気は送風装置により吸引されるよ
うにして循環送風路内に送り出される。
【0008】従って、排気中に含まれるリントはまずこ
の熱交換器により除去され、通過した他のリントはこの
熱交換器の後段である加熱装置との間に配設されたリン
ト捕獲装置により捕獲される。以って後段の加熱装置へ
のリントの流入を有効に阻止でき安全性を確保すると共
に、リント捕獲装置により捕獲するリント量も前段の水
冷式の熱交換器にて一部除去してなるからリント捕獲装
置のリントフィルターへの付着量も少なくて済み、早期
に目詰まりするのを抑制でき、頻繁に清掃しなくてもよ
いし、また一度に多量のリントが循環送風路内を流通し
ないので、該送風路内にリントが引っ掛かり蓄積するの
を防止できて長期間に亘り円滑な送風作用を維持できる
など取り扱い上至便である。
【0009】そして請求項1記載のものにおいて、乾燥
装置のうち送風装置及び加熱装置と、リント捕獲装置と
を水槽の上部外面に配置していることを特徴とする(請
求項2)。斯かる構成によれば、乾燥装置を構成する主
たる要素が水槽上部に集結しているので、外箱の上面板
を着脱することで点検・補修が容易にでき、併せて組立
製造上においても作業し易い利点を有する。
【0010】さらに請求項1または2記載のものにおい
て、加熱装置を構成するPTCヒータ内蔵のヒータケー
スと、リント捕獲装置を構成するリントフィルター内蔵
のフィルターケースとを一体に成形し、この加熱装置と
リント捕獲装置とをユニット化したことを特徴とする
(請求項3)。斯かる構成によれば、PTCヒータは送
風量に応じて自動的に発熱制御できるので該ヒータの周
囲温度が過熱状態になるのを抑制でき、従ってヒーター
ケースをプラスチック製による成形が可能となり、前段
に配置するリント捕獲装置のフィルターケースと一体成
形が可能となり、以ってこれらの装置をユニット化でき
て組立製造性の向上を図ることができる。
【0011】さらにまた請求項1ないし3の何れかに記
載のものにおいて、リント捕獲装置は、容器状のフィル
ターケースと、このフィルターケース内に着脱可能に設
けられたメッシュ状のリントフィルターとから構成した
ことを特徴とする(請求項4)。斯かる構成によれば、
リントフィルター単独の保守点検が随時容易にできるば
かりか、前段において一部リントは除去されて減少して
いるので点検頻度は少なくて済む上で、十分な安全性や
良好な乾燥性能を維持できる。
【0012】そして請求項4記載のものにおいて、リン
トフィルターを着脱するための出し入れ口を、外箱上面
に開口形成すると共に、この出し入れ口を開閉する開閉
蓋を設けたことを特徴とする(請求項5)。斯かる構成
によれば、リントフィルターの着脱作業は、外箱の外部
から容易にできると共に、小さな開閉蓋の開閉以外に他
の構成部分の分解組立作業を要しない。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1実施例を示す図1ないし図4を参照して説明す
る。まず図1は、洗濯乾燥機全体の概略構成を示す縦断
側面図で、1は矩形箱状の外箱で、その前面に形成され
た被洗濯物を出し入れする開口部には回動可能なドア2
が装着されている。そしてこの外箱1内には複数の弾性
支持機構3により弾性支持された円筒状の水槽4、及び
該水槽4内に回転可能に設けられ周壁に多数の透孔を穿
設してなる被洗濯物収容ドラム5を備え、このドラム5
はその後面に回転軸6が連結され軸受7を介して回転可
能に支承されている。そしてこの回転軸6の他端は、従
動プーリ8,ベルト9,及び駆動モータ10の駆動軸に
取着された駆動プーリ11からなる駆動機構12と連結
していて、駆動モータ10への通断電に連動してドラム
5の回転駆動が制御される。また、水槽4の前面側にお
ける前記ドア2が臨む開口部にはこれに対向する外箱1
との間を水密に連結すべくベローズ13が設けられると
共に、内底部には排水弁14及び排水ホース15を介し
て外部に連通している。一方、水槽4の背面壁の中央に
は前記軸受7を支持すると共に、その近傍にドラム4の
内外に連通して開口する排気口16を形成している。
【0014】さらに図1に示すように、この水槽4背面
の排気口16に連通接続して後述する除湿用熱交換器1
7が設けられ、これに連続して水槽4上部に配置され後
述するところの送風装置18,リント捕獲装置19,加
熱装置20,及び通風ダクト21が順に連接され、この
通風ダクト21の先端開口は水槽4及びドラム5の前面
開口に連通接続し、従って水槽4及びドラム5に対して
熱交換器17,送風装置18,加熱装置20等を介した
所謂循環送風路22を形成してなる乾燥装置を構成して
おり、この循環送風路22内を前記送風装置18の作動
に基づき乾燥運転時における排気風や温風を循環送風す
るものである。
【0015】しかして前記除湿用熱交換器17に関し
て、図2に示す概略構成に基づく機能説明図を参照して
説明するに、中空容器状の器体23の底部近傍の側壁に
は水槽4の排気口16と連通接続される吸入口24を、
また底面には他端が前記排水ホース15に接続され機外
に連通する除湿用排水ホース25が接続される排水口2
6を形成している。そして器体23の上部には、吸気口
24に相対する通気口27が側方に指向して形成され、
また上面には給水弁28を介した通水ホース29が接続
される注水口30が形成されている。
【0016】このような熱交換器17の後段には前記し
た送風装置18が設けられていて、この送風装置18は
熱交換器17の通気口27に連通接続されたファンケー
シング31と、該ケーシング31内に設けられた送風用
のファン32と、該ファン32を回転駆動すべくファン
ケーシング31の外部に設けられたファンモータ33等
(図1参照)とから構成される。
【0017】そしてこの送風装置18の後段に位置し
て、前記リント捕獲装置19と加熱装置20を順に配し
て、且つこれらを一体化してなるユニット34が装着さ
れる。すなわち、図3に一部分解して示すユニット34
の外観斜視図、及び図4の縦断面図に示すように、ユニ
ット34は一側面が開口した矩形状の筐体35を有し、
この筐体35内の前段側である送風装置18側に位置し
てリントフィルター36が装着され、そして後段側にP
TCヒータ37が組込まれており、従って筐体35は所
謂フィルターケースとヒータケースとを兼ね耐熱プラス
チックにより一体に成形した構造をなしている。
【0018】しかるにリント捕獲装置19の構成につい
て述べるに、まずリントフィルター36は、矩形平板状
でメッシュ状に形成されたフィルター部38及びこのフ
ィルター部38を囲むようにこれと一体に形成された枠
部材39とからなり、このリントフィルター36の上部
には庇状に形成され中央部に摘み部40を突設した平坦
状の蓋体41と、この蓋体41よりフィルター部38の
両側面側に垂下し先端に係合突条部42を有する係合片
43を一体に成形しており、この係合片43は弾性変形
可能に形成されている。尚、上記構成により形成される
蓋体41裏面の溝状凹部にはシール用のパッキン44が
貼付してある。
【0019】一方、フィルターケースを兼ねる前記筐体
35には、その上面部に内部に貫通する一条の溝状開口
部45が形成されていて、この開口部45は前記リント
フィルター36がスライドにより挿脱可能とする開口形
状にあって、且つこの開口部45に沿う外方縁部にはリ
ントフィルター36の係合片43と弾性的に係脱する二
条の突条部46が突設されていて、これは開口部45に
リントフィルター36が挿入された場合、該突条部46
と係合片43とが弾性的に係合すると共に、突条部46
の上面が蓋体41裏面のパッキン44とが圧接して開口
部45を気密に閉鎖する。また、筐体35内部にはリン
トフィルター36を定位置にスライド挿入できるように
略垂直な奥壁面から水平な底面にかけて、二条のリブ4
7を一体に突設している。このようにリント捕獲装置1
9は、上記構成のリントフィルター36及びフィルター
ケースを兼ねた筐体35をもって構成される。
【0020】次いでリント捕獲装置19の後段に配した
前記加熱装置20について、同じく図3及び図4を参照
して述べるに、前記PTCヒータ37はその端子部37
aのみを突出した状態でヒータケースを兼ねた筐体35
内に組込まれ、以って加熱装置20を構成してなるもの
で、筐体35内部の上面及び底面には該PTCヒータ3
7を挿入し位置決めする一対のリブ48が形成してあ
る。
【0021】しかして上記のように一つの筐体35を利
用して構成されたリント捕獲装置19及び加熱装置20
は、筐体35の一側面開口部をパッキン49及び蓋板5
0で端子部37aのみ外部に突出した状態で覆い、例え
ばその周囲の6箇所を図示しないねじにより筐体35の
ねじボス部35aに螺着することで、気密状態に閉鎖さ
れ一つのユニット34として完成される。尚、上記パッ
キン49の内面側にはクッションシール材49aが貼付
されていて、筐体35内に挿入されたリントフィルター
36の側面と圧接して隙間ができないようにしており、
また筐体35外部の前段側には前記送風装置18のファ
ンケーシング31の吐出側と嵌合連結する二重筒状の接
続部A51を形成し、且つ同じく後段側には通風ダクト
21と嵌合連結する二重筒状の接続部B52を形成して
いる。
【0022】しかるに前記通風ダクト21は、図1に示
すように略L字状をなしてその先端部は水槽4の前面開
口部に気密に連通接続され、従って前段の加熱装置20
にて加熱された温風は該通風ダクト21を介してドラム
5内に送り込まれる。そして水槽4上部に配設されたリ
ント捕獲装置19に対向する外箱1の上面板1aには、
リントフィルター36を挿脱可能とする大きさの矩形の
出し入れ口1bが形成してあり、この出し入れ口1bに
は開閉蓋53が回動可能に装着されている。
【0023】このように構成された本実施例の洗濯乾燥
機によれば、まず洗濯行程につき簡単に説明すると、図
示しない被洗濯物及び洗濯水をドラム5及び水槽4内に
投入し、図示しないタイマー装置等の制御装置を操作始
動させることにより自動的に進められる。すなわち、洗
い,排水,すすぎ,脱水等の各工程を駆動モータ10等
の駆動機構12を介してドラム5を所望の回転数で制御
すると共に、図示しない洗濯水用の給水弁及び排水弁1
4による給排水制御等が自動的に行われる。
【0024】この洗濯行程が終了し乾燥行程に移行する
と、駆動機構12を介してドラム5は回転駆動され、ま
た送風装置18も通電駆動されてファン32により循環
送風路22内に送風作用が生じる。そして除湿用熱交換
器17への給水弁28も通電されて開放し、注水口30
から器体23内へ注水される。一方、加熱装置20にも
通電されてPTCヒータ37がここを通る送風量に応じ
た発熱制御を行う。従って乾燥行程では、ドラム5内の
被洗濯物は攪拌されつつ通風ダクト21から供給された
温風に晒され接触することで水分は蒸発して乾燥が進
み、湿気を多量に含んだ温湿風はドラム5の多数の透孔
及び水槽4の排気口16から排気風として排出され熱交
換器17に送られる。
【0025】しかして熱交換器17の器体23内にその
下方から実線矢印で示すように導入された排気風は、器
体23内で広がり上昇するが、この時、破線矢印で示す
ように上部の注水口30から注水された水を拡散するよ
うにしてこれらが互いに混合し合うことにより、排気風
は冷却されてそれに含まれていた水分は凝縮して滴下
し、排水ホース25を介して機外に排水される。従って
ここで除湿された排気風は冷気風となって送風装置18
及びリント捕獲装置19と加熱装置20とからなるユニ
ット34を経て再び温風化され、通風ダクト21を介し
て再びドラム5内に供給される。このように循環送風路
22を介してドラム5から排出され多量の湿気を含んだ
排気風を新たな乾燥用の温風に再生してドラム5内に供
給するのであるが、この排気風中には湿気の他に、特に
洗濯行程において発生した糸屑等のリントが被洗濯物が
乾燥されるに伴い遊離して排気中に浮遊して循環送風路
22内を移動する。しかるにこのリントが発熱源たるP
TCヒータ37に付着したり周辺に蓄積しないようにリ
ント捕獲装置19を前段に配すると共に後段に配する加
熱装置とを一体化して一つのユニット34として構成し
ているので、PTCヒータ37の前段で確実にリントの
流入を阻止し捕獲できる。
【0026】ところでリントの捕獲量が多くなって、リ
ントフィルター36が目詰まり現象を呈した状態に至る
と、当然送風量が減少しこれに応じてPTCヒータ37
による発熱量も低下し乾燥効率も悪くなる。そこで定期
的にリントフィルター36の清掃を行うことが必要とな
るが、この場合には外箱1上部の開閉蓋53を開放して
リントフィルター36の摘み部40を摘んで上方に引張
れば、突条部46と係合片43との弾性係合が解かれて
機外に取り出すことができ、従って清掃により目詰まり
状態を解消したら逆の手順で該リントフィルター36を
挿入して筐体35内のリブ47にスライド案内させ、所
定の位置にて係合片43が突状部46と弾性係合するこ
とで装着完了する。しかしながら、このリント捕獲装置
19の保守点検作業は煩わしいもので、つい怠りがちに
なりそのため従来技術で述べたような不具合な現象を知
った後に点検作業を行うと言う不合理さが生じる。
【0027】しかるに本実施例では、ドラム5従って水
槽4の排気口16から排出された直後の排気風が熱交換
器17にて冷却される際、排気中のリントの少なくとも
その一部は注水により湿潤され或いは水と共に流下して
排水口26より機外に排出除去される。従って、本来的
なリント捕獲装置19に至る前段階にてリントの一部除
去が行われるため、熱交換器17において捕捉し得なか
ったリントを後段のリント捕獲装置19にて捕獲すれば
よいこととなり、当然そのリント量は減少しているので
リント捕獲装置19により適正に捕獲できる期間、換言
すれば所期の乾燥効率が得られる乾燥運転期間を長期に
亘り維持でき、それだけリントフィルター36の保守点
検作業も頻繁に行わずに済むなど実用に際して頗る使い
勝手がよい。
【0028】また、乾燥装置を構成するところの送風装
置18及び加熱装置20と、さらにはリント捕獲装置1
9をも水槽4の上部外面に集中して設けた構成であるた
め、外箱1の上面盤1aを着脱することでこれらの点検
補修が容易にできると共に、組立製造性の向上が図れ
る。
【0029】(第2の実施の形態)図5に示す第2実施
例は、上記第1実施例と異なる単独構成からなるリント
捕獲装置54を採用したもので、従って後段に配する加
熱装置も単独構成(図示しない)とし、これら両者間は
別途ダクトで連結するか、或いは夫々のフィルターケー
スとヒータケース同士を直接嵌合するなりして連結する
構成とするもので、その余の構成は上記第1実施例と共
通である。
【0030】しかして図5はリント捕獲装置54を略中
央部分で破断して示す分解斜視図で、その構成は上面が
開放する円筒容器状のフィルターケース55と、このフ
ィルターケース55内に挿脱可能に挿入された矩形平板
状でメッシュ状をなすリントフィルター56と、このリ
ントフィルター56の上部に宛がわれフィルターケース
55上部の段差部57に載置した円盤状のパッキン58
と、このパッキン58を押え付けるようにフィルターケ
ース55の段差部57上に着脱可能に螺着された円盤状
の蓋体59とを具備してなり、具体的にはフィルターケ
ース55内には、これを中央で仕切るようにリントフィ
ルター56の枠部材60がスライド可能とする二条のリ
ブ61を内壁面に突設すると共に、段差部57の上部内
周面には雌ねじ部62が形成してある。また前記パッキ
ン58には、フィルターケース55内に挿入されたリン
トフィルター56の上縁部と係合する凹溝部を裏面側に
配して上面側に突出する突状部63を有する構成とし、
前記蓋体59にはこの突状部63の中央部分を押圧する
円柱状突部64を裏面中央に突設すると共に、その外周
側にはフィルターケース55の雌ねじ部62に螺合する
雄ねじ部65を、また上面中央には摘み部66を夫々形
成している。尚、フィルターケース55の外側面には、
これに内挿されたリントフィルター56で仕切られた夫
々の内部空間と連通して二重筒状の接続部C67及び接
続部D68を相対する位置に突設し、そのうちの一方を
前段に配置する送風装置18と、また他方を後段に配置
する図示しない加熱装置と夫々連通接続される。
【0031】斯かる構成によれば、リントフィルター5
6の保守点検に際しては、上記第1実施例と同様に外箱
1上面の開閉蓋53を開放してその出し入れ口1bより
リント捕獲装置54の蓋体59を摘み部66を利用して
回動し螺脱することで、パッキン58を取り出しリント
フィルター56を上方にスライドさせるようにして機外
に取り出す。この場合、パッキン58とリントフィルタ
ー56を係合させたまま同時に取り出すことも可能であ
る。しかして、清掃を終えたリントフィルター56をフ
ィルターケース55内の二条のリブ61に沿ってスライ
ド挿入し、その上縁部にパッキン58の凹溝部を嵌め込
むように宛がった後、蓋体59をフィルターケース55
に螺合することで蓋体59裏面の突部64がパッキン5
8の突状部63の中央部分を押圧してリントフィルター
56を所定位置に確実に固定する。
【0032】従って、リントフィルター56の直線的な
スライド移動に対し、これを蓋体59の螺進退移動で拘
束する関係にあるから、挿脱可能な構成とするリントフ
ィルター56が使用中等における振動に対してもずれた
りする虞は全くない。また、蓋体59のフィルターケー
ス55に対する螺合による適正な取付位置が目視等によ
り判断できるので、この蓋体59の取付状態を確認する
ことで内部のリントフィルター56がリブ61を介して
適正位置に固定されているか否かを容易に確認でき是正
できる。
【0033】尚、この第2実施例ではリント捕獲装置5
4を循環送風路22中に単独配置した構成にあるが、斯
かる場合にあっても例えば加熱装置のヒータケースにフ
ィルターケース55の接続部D68を直接嵌合して強固
に連結すれば、第1実施例と略同様に一つのユニットと
して取り扱うことができ、その他ヒータケースとその後
段の通風ダクト21とを一体化してユニット化するな
ど、斯かる乾燥装置の分解組立の利便性を追求して種々
変形して実施可能である。その他、本発明は上記し且つ
図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要
旨を逸脱しない範囲内にて適宜変更して実施できるもの
である。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、除湿用熱交
換器により排気中からの除湿のみならずこの水冷式構造
を利用して一部リントの除去排出ができるので、この後
段に配置するリント捕獲装置の早期目詰まり現象を抑制
し得て、そのフィルター清掃を行うべき保守点検作業の
頻度は少なくて済み、さらに後段に位置する加熱装置へ
のリントの流入を確実に阻止できて安全である。しか
も、多量のリントが循環送風路内を流れることを抑制で
きるので、リントが循環送風路内で引っ掛かり蓄積する
のを防止でき、円滑な送風作用を長期間維持できる実用
性に富んだ洗濯乾燥機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における概略構成を示す縦
断側面図
【図2】熱交換器の概略構成を示す説明図
【図3】要部の一部を分解した斜視図
【図4】要部の縦断面図
【図5】本発明の第2実施例における要部の一部を分解
破断して示す斜視図
【符号の説明】
1は外箱、4は水槽、5はドラム、17は熱交換器、1
8は送風装置、19及び54はリント捕獲装置、20は
加熱装置、21は通風ダクト、22は循環送風路、34
はユニット、36及び56はリントフィルター、37は
PTCヒータを示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱内に弾性支持された水槽と、この水
    槽内に回転可能に設けられ通水及び通風可能な多数の透
    孔を有する被洗濯物収容ドラムと、このドラム内の被洗
    濯物に温風を当てこれを乾燥させる乾燥装置とを備えた
    ものにおいて、前記乾燥装置は、ドラム及び水槽より排
    出された排気風から除湿する除湿用熱交換器と、除湿後
    の冷風を加熱温風化する加熱装置と、両端が水槽に連通
    し該水槽より排出された排気風を温風として再び水槽及
    びドラム内に導入する循環送風路と、この循環送風路内
    を送風する送風装置とから構成され、前記熱交換器は水
    槽から排出された排気中に冷却水を注入して冷却し該排
    気中の水分を凝縮する構成とすると共に、この熱交換器
    と前記加熱装置との間にリント捕獲装置を配設したこと
    を特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 【請求項2】 乾燥装置のうち送風装置及び加熱装置
    と、リント捕獲装置とを水槽の上部外面に配置している
    ことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 【請求項3】 加熱装置を構成するPTCヒータ内蔵の
    ヒータケースと、リント捕獲装置を構成するリントフィ
    ルター内蔵のフィルターケースとを一体に成形し、この
    加熱装置とリント捕獲装置とをユニット化したことを特
    徴とする請求項1または2記載の洗濯乾燥機。
  4. 【請求項4】 リント捕獲装置は、容器状のフィルター
    ケースと、このフィルターケース内に着脱可能に設けら
    れたメッシュ状のリントフィルターとから構成したこと
    を特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の洗濯乾
    燥機。
  5. 【請求項5】 リントフィルターを着脱するための出し
    入れ口を、外箱上面に開口形成すると共に、この出し入
    れ口を開閉する開閉蓋を設けたことを特徴とする請求項
    4記載の洗濯乾燥機。
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