JP3663496B2 - 配送伝票とその使用方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、配送物に貼付される第1伝票上に、配送過程において分離される第2伝票が重ねられ、上側の伝票に記録された情報が下側の伝票に複写される配送伝票と、その使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の配送伝票の一例を示す分解斜視図である。この例の配送伝票10は、厚み方向に重ねられた5枚の配送票11〜15から構成されている。最下部の配送票15は、宅配荷物等の配送物に貼付され、荷札となる配送票である。一般には、配送票15の裏面には接着剤が塗布され、その接着剤の上部が剥離紙に覆われている。
【0003】
各配送票11〜15の図中左側外縁部の所定面側には、接着剤16(図中、斜線部領域)が塗布され、各配送票11〜15が剥離不能に綴じ合わせられている。そして、配送票11〜14の上記接着剤が塗布された領域の内側のラインには、裁断可能なミシン目17が形成されている。さらに、配送票15の図中上下側の外縁部には、仮接着剤18が塗布されており、配送票14と15とは、この領域において剥離可能に接着されている。
【0004】
また、配送票11〜14の裏面側の所定領域には、カーボン層(図示せず)が設けられている。これにより、配送票11上に手書き又は印字等により宛名等の情報が記録されると、その情報の全部又は一部が上記カーボン層により、その下側の配送票12〜15上に複写される。
【0005】
配送伝票10は、配送物に貼付される。この配送物は、その取扱店から所定の物流過程を経て、受取人に渡される。
配送票11〜13は、例えば差出人控えや配送受付控えとなる伝票であり、それぞれ物流過程でミシン目17の裁断により分離される。配送業者に配送物が渡るときは、配送伝票10は、配送票14と15のみとなる。
そして、配送業者が受取人に配送物を運ぶときは、最後の配送票14を分離する(図5)。この配送票14は、配達証明票として、受取人から判を押してもらうための伝票である。
【0006】
ここで、配送票14の図4中、上下側外縁部は、接着剤18によって配送票15と剥離可能に接着されているので、この領域において配送票14を剥離することができる。そして、左側外縁部のミシン目17を裁断すれば、配送票15上から配送票14を分離することができる。
配送業者のドライバーは、配送票15のみが貼付された配送物を荷台に積み、運転席で配送票14を見てそれに記録された受取人に配送物を届ける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来の配送伝票10では、以下の課題があった。
配送業者のドライバーが配送物を届けに行った場合に、受取人が不在のときがある。このときは、ドライバーは、配送物を持ち帰り、一時的に倉庫に保管する。ここで、配送時に一旦剥離した配送票14は、再度配送物に添付することができないという問題があった。したがって、配送物と配送票14とを別々に管理しなければならず、煩雑となり、さらに誤配送や配送票14の紛失を招くおそれがあるという問題があった。
【0008】
一方、従来の配送伝票において、下側の2枚の配送票を袋状に接着し、この内部に配送票を収納可能としたものが知られている。しかし、この形状では、袋状に形成する配送票を他の配送票より大きく形成しなければならず、コストが高くつくという問題がある。
【0009】
本発明の課題は、コストを高くすることなく、一旦分離した配送票を配送物に再添付することができるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、請求項1の発明は、配送物に貼付される第1伝票上に、配送過程において分離される第2伝票が重ねられ、上側の伝票に記録された情報が下側の伝票に複写される配送伝票において、前記第2伝票の上側には、配送過程において分離される第3伝票がさらに設けられ、前記第3伝票には、配送過程において分離されない保持用帳票が裁断可能に連接され、前記第1伝票は、前記第2伝票と重ならない領域を有し、その領域において前記第1伝票と前記保持用帳票とが接着され、前記第3伝票及び前記第2伝票が分離された後、前記第1伝票と前記保持用帳票との間に分離後の前記第2伝票を挟んで一時的に前記第2伝票を保持可能であることを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、配送物に貼付される第1伝票上に、配送過程において分離される第2伝票が重ねられ、上側の伝票に記録された情報が下側の伝票に複写される配送伝票において、前記第2伝票には、配送過程において分離されない保持用帳票が裁断可能に連接され、前記第1伝票は、前記第2伝票と重ならない領域を有し、その領域において前記第1伝票と前記保持用帳票とが接着され、前記第2伝票が分離された後、前記第1伝票と前記保持用帳票との間に分離後の前記第2伝票を挟んで一時的に前記第2伝票を保持可能であることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の配送伝票において、前記第1伝票の一対の対向する辺の外縁部と、前記第2伝票及び前記保持用帳票とが接着されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の配送伝票の使用方法であって、前記配送伝票を貼付した配送物を発送し、前記配送物を受取人に届けるときに、前記第2伝票を分離し、受取人に前記配送物を渡すことができなかったときは、前記第1伝票と前記保持用帳票との間に分離した前記第2伝票を挟んで、前記第2伝票を前記配送物に一時的に保持しておくことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明による配送伝票の第1の実施形態を示す分解斜視図である。
この実施形態の配送伝票20は、厚み方向に重ねられた5枚の配送票21〜25を備える。配送票21〜23及び25には、一般の紙材が用いられ、配送票24には、合成紙等が用いられる。これは、雨露にさらされる等の環境下でも、配送票24の十分な強度を確保するためである。
【0015】
配送票21〜23は、例えば差出人控え、売場控え、ホスト(管理者側)控え、又は配送受付控え等となる伝票であり、配送伝票20が用いられる物流過程に応じて種々選択設定されるものである。したがって、配送伝票20は、本実施形態で示した伝票枚数に限られるものではない。
配送票23には、裁断可能としたミシン目28が形成され、このミシン目28によって、配送票23は、伝票部23aと保持部23bとに分けられている。
配送票24は、配達証明票として、受取人から判を押してもらうための伝票である。配送票24は、他の配送票より長さが短く形成されている。配送票24の図中右辺は、厚み方向において配送票23のミシン目28のラインより内側に位置している。
また、配送票21〜25の天地方向のサイズを等しく形成しているが、これに限定されるものではない。しかし、配送票21〜25の天地方向のサイズを等しくすれば、無駄な用紙が発生せず、製造上の利点がある。すなわち、各配送票21〜25を重ねて、配送伝票20を製造する際に、それぞれ天地方向に連続して形成されている連続用紙を重ねるだけで良く、袋状内部に複数の配送票を複写可能に収納した従来の配送伝票のように、それぞれ独立した複数の配送票を、各伝票ごとに位置合わせをして、重ねる必要がない。
【0016】
配送票25は、配送物に貼付され荷札となる配送票である。図示しないが、配送票25の裏面には、配送物に貼付するための接着剤が塗布され、その接着剤の上面は剥離紙に覆われている。
各配送票21〜25の図中左側外縁部の所定面側には、接着剤27(図中、斜線部領域)が塗布され、各配送票21〜25は、この領域で剥離不能に綴じ合わせられている。そして、配送票21〜24の上記接着剤が塗布された領域の内側のラインには、裁断可能なミシン目28が形成されている。
また、配送票25の図中上下側の外縁部の所定領域(図中、斜線部領域)には、接着剤29(29a,29b)が塗布されている。接着剤29は、上述の接着剤27より接着力が弱く形成されたものである。接着剤29aは、配送票24と25とを接着するものであり、接着剤29bは、配送票23の保持部23bと配送票25とを接着するものである。
【0017】
配送票24は、合成紙等から形成されているので、接着剤29aにより、配送票24と25とは完全に接着されず、剥離可能に接着される。しかし、配送票23と25とは、ともに紙材から形成されたものであるので、接着剤29bにより、配送票23の保持部23bと配送票25とは、剥離不能に接着される。したがって、剥離可能な接着剤と剥離不能な接着剤との2種類の接着剤を用いる必要なく、配送票23の保持部23bと配送票25とを剥離不能に接着し、配送票24と25とを剥離可能に接着することができる。
【0018】
配送票21〜24の裏面側の所定領域には、カーボン層(図示せず)が設けられている。これにより、配送票21上に手書き又は印字等により宛名等の情報が記録されると、その情報の全部又は一部が前記カーボン層により、その下側の配送票22〜25上に複写される。一方、上記カーボン層に限らず、例えば発色剤と顕色剤とからなるノンカーボン層を配送票21〜25の所定面に設けて、情報を複写可能に形成しても良い。
なお、図示しないが、配送票21〜25上には、差出人や受取人の宛名等を記録するための欄が設けられている。
【0019】
配送伝票20は、配送物に貼付される。そして、配送物の取扱店から所定の物流過程を経て、受取人に渡される。
配送票21,22及び配送票23の伝票部23aは、それぞれ物流過程で分離される。配送票21及び22は、ミシン目28が裁断されることによって分離される。また、配送票23の伝票部23aは、2つのミシン目28を裁断することによって分離される。これにより、配送票23においては、伝票部23aのみが分離され、保持部23bは、配送票25に接着されたままである。
配送業者に配送物が渡るときは、配送伝票20の配送票は、配送票24と25のみとなる。
【0020】
配送業者が受取人に配送物を運ぶときは、配送票24を分離する。ここで、配送票24の図1中、上下側外縁部は接着剤29aにより剥離可能に接着されているので、この領域において配送票24を剥離することができる。そして、左側外縁部のミシン目28を裁断すれば、配送票25上から配送票24を分離することができる。
【0021】
配送業者のドライバーは、配送物を届けに行った場合に受取人が不在のときは、配送物を持ち帰り、一時的に倉庫に保管する。このときに、図2に示すように、剥離した配送票24を、配送票25と保持部23bとの間に挟んでおくことができる。これにより、配送票24を配送物に一時的に保持しておくことができる。したがって、配送物と配送票24とを別々に管理する必要がなく、配送票24の紛失のおそれもなくなる。
【0022】
配送物を再度配送するときは、この部分から配送票24を抜き取れば良い。受取人がさらに不在のときは、上述と同様に、配送票24を配送物に再度添付しておけば良い。
以上により、コストを高くすることなく、一旦剥離した配送票24を、配送物に再添付することができる。また、保持部23bは、配送票23の基材の一部から形成されるので、配送伝票20に使用する帳票の枚数を増加することなく、保持部23bを設けることができる。
【0023】
図3は、本発明による配送伝票の第2の実施形態を示す分解斜視図である。図3の配送伝票20Aにおいて、配送票23A,24A及び25Aは、それぞれ第1の実施形態の配送票23,24及び25に対応するものである。以下、第1の実施形態と異なる部分について説明する。
配送票21〜25は、それぞれ略同一の外形に形成されている。したがって、第1の実施形態での配送票24のように幅の短い配送票は設けられていない。
配送票23Aは、第1の実施形態での配送票23のように、ミシン目によって伝票部と保持部とに分けられておらず、代わりに、配送票24Aがミシン目28によって伝票部24aと保持部24bとに分けられている。配送票24Aは、第1の実施形態の配送票24と同様に合成紙等から形成されている。
【0024】
また、配送票25A上には、接着剤27(27a,27b)が設けられている。接着剤27aは、配送票24の伝票部24aと配送票25とを接着するものであり、接着剤27bは、配送票24の保持部24bと配送票25とを接着するものである。接着剤27は、第1の実施形態の接着剤29と異なり、配送票24が合成紙等であっても、配送票24と25とを剥離不能に接着する接着力を有する。また、接着剤27a上には、黒ベタや網目パターン等の印刷が施され(図示せず)、接着剤27aの接着力が弱められている。これにより、配送票24の伝票部24aと配送票25とは、印刷及び接着剤27aにより、剥離可能に接着されている。一方、配送票24の保持部24bと配送票25とは、接着剤27bにより、剥離不能に接着されている。
【0025】
配送票24を物流過程で分離するときは、2つのミシン目28を裁断し、かつ印刷及び接着剤27aにより接着されている領域を剥離して、伝票部24aのみを分離する。したがって、配送票24の保持部24bは、配送票25上に接着されたままである。そして、受取人の不在により配送物を届けることができなかったときは、剥離した配送票24の伝票部24aを、配送票25と保持部24bとの間に挟んでおくことができる。これにより、第1の実施形態と同様に、配送票24の伝票部24aを配送物に一時的に保持しておくことができる。
【0026】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、均等の範囲内で以下のような種々の変形が可能である。
例えば、保持部23b,24bは、それぞれ配送票23,24の右側外縁部に設けることに限らず、いかなる位置に設けても良い。
また、保持部23b,24b上に所定の情報を印刷しても良い。例えば、物流過程において最後まで必要な情報(発着店コード等)を表示しておけば、作業者の便宜を図ることができる。
さらにまた、第2の実施形態において、接着剤27aと27bとは、同一の接着剤を用い、印刷により接着力を調整したが、これに限ることなく、接着剤27aには剥離可能な接着力を有する接着剤を用い、接着剤27bには剥離不能な接着力を有する接着剤を用いても良い。
さらに、接着剤27aの配送票24に対する剥離可能処理として、印刷を用いる代わりに、配送票24の裏面に剥離処理を施しても良い。なお、配送票21〜25間の複写方式としてカーボン層を利用する場合、複写能力の向上のために、配送票21〜24の裏面とカーボン層との間に、必要に応じて剥離層を設けることがあるが、この剥離層を接着剤27aの配送票24に対する剥離可能処理として利用しても良い。
【0027】
【発明の効果】
請求項1,請求項2又は請求項4の発明によれば、コストを高くすることなく、一旦分離した第2伝票を、配送物に再添付することができる。
さらに、請求項3の発明によれば、1回の接着剤の塗布工程で、第1伝票と第2伝票及び保持用帳票とを接着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による配送伝票の第1の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】剥離した配送票24を、配送票25と保持部23bとの間に挟んだときの様子を示す斜視図である。
【図3】本発明による配送伝票の第2の実施形態を示す分解斜視図である。
【図4】従来の配送伝票の一例を示す分解斜視図である。
【図5】配送票15上から配送票14を分離するときの様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 配送伝票
21,22,23,24,25 配送票
23a 伝票部
23b 保持部
27 接着剤
28 ミシン目
29 接着剤

Claims (4)

  1. 配送物に貼付される第1伝票上に、配送過程において分離される第2伝票が重ねられ、上側の伝票に記録された情報が下側の伝票に複写される配送伝票において、
    前記第2伝票の上側には、配送過程において分離される第3伝票がさらに設けられ、
    前記第3伝票には、配送過程において分離されない保持用帳票が裁断可能に連接され、
    前記第1伝票は、前記第2伝票と重ならない領域を有し、その領域において前記第1伝票と前記保持用帳票とが接着され、
    前記第3伝票及び前記第2伝票が分離された後、前記第1伝票と前記保持用帳票との間に分離後の前記第2伝票を挟んで一時的に前記第2伝票を保持可能である
    ことを特徴とする配送伝票。
  2. 配送物に貼付される第1伝票上に、配送過程において分離される第2伝票が重ねられ、上側の伝票に記録された情報が下側の伝票に複写される配送伝票において、
    前記第2伝票には、配送過程において分離されない保持用帳票が裁断可能に連接され、
    前記第1伝票は、前記第2伝票と重ならない領域を有し、その領域において前記第1伝票と前記保持用帳票とが接着され、
    前記第2伝票が分離された後、前記第1伝票と前記保持用帳票との間に分離後の前記第2伝票を挟んで一時的に前記第2伝票を保持可能である
    ことを特徴とする配送伝票。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の配送伝票において、
    前記第1伝票の一対の対向する辺の外縁部と、前記第2伝票及び前記保持用帳票とが接着されている
    ことを特徴とする配送伝票。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の配送伝票の使用方法であって、
    前記配送伝票を貼付した配送物を発送し、
    前記配送物を受取人に届けるときに、前記第2伝票を分離し、
    受取人に前記配送物を渡すことができなかったときは、前記第1伝票と前記保持用帳票との間に分離した前記第2伝票を挟んで、前記第2伝票を前記配送物に一時的に保持しておく
    ことを特徴とする配送伝票の使用方法。
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