JP3662349B2 - ヘッドレスト調整機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はヘッドレストの前後方向の傾きを調整するための機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のヘッドレスト調整機構の一形式として、実開昭63−73060号公報にはシートバックに立設して固定されるステーの上端部に設けた通孔と、ヘッドレスト本体を支持するヘッドレストフレームの下端部に設けた通孔にピンを貫通してステーにヘッドレストフレームを前後方向に傾動可能に連結し、前記ピンに皿バネを装着してピンの端部をかしめることにより皿バネのバネ力でステーの上端部にヘッドレストの下端部を圧接し、ステーとヘッドレストフレームの圧接部に生じる摩擦力でヘッドレストの傾斜姿勢を保つように構成したヘッドレスト調整機構が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来のヘッドレスト調整機構では、ヘッドレストの傾斜角度を一定範囲に制限する手段として、ヘッドレストフレームに円弧形の長穴を加工し、ステーに溶接して固定したロッドをこの長穴に貫通し、ロッドが長穴の端に当接することによりヘッドレストの前後方向の傾斜角度を制限している。
かかる構造のヘッドレスト調整機構にあっては、ステーやヘッドレストフレームの他に、ロッドと長穴を必要とするので、構造が複雑になる。そのため加工作業や組付作業が煩雑になり、生産性が悪い。
また、ステーやヘッドレストのピンが貫通する通孔をプレスで打ち抜いて加工する場合、通孔部分における強度を確保するため幅や厚み等に所要の材料寸法が要求されるので、材料コストも高くつく。
本発明はかかる点に鑑み、部品点数を少なくして生産性の向上を図ることのできるヘッドレスト調整機構を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は シートバックに固定されるステーの上端部に設けた通孔とヘッドレストフレームの下端部に設けた通孔にピンを貫通してステーにヘッドレストフレームを前後方向の傾動可能に連結し、前記ピンに皿バネを装着してピンの端部をかしめることにより皿バネのバネ力でステーの上端部にヘッドレストの下端部を圧接したヘッドレスト調整機構において、前記ステーはその上端部にプレス加工された、前側斜面と後側斜面からなる山形の凸部叉は谷形の凹部のいずれか一方を有し、前記ヘッドレストフレームはその下端部にプレス加工された、前側斜面と後側斜面からなる山形の凸部叉は谷形の凹部のいずれか他方を有し、山形の凸部の前側斜面と谷形の凹部の前側斜面との係合により設定されるヘッドレストフレームの最前方傾斜角度から、山形の凸部の後側斜面と谷形の凹部の後側斜面との係合により設定されるヘッドレストフレームの最後方傾斜角度までの範囲内にヘッドレストフレームの前後の傾斜角度を制限することを特徴とする。
【0005】
【発明の作用・効果】
請求項1に係る発明によれば、ヘッドレストフレームの傾斜角度を制限する手段としてステーとヘッドレストフレームに直接プレス加工により山形の凸部または谷形の凹部を設けたので、傾斜制限手段としてステーやヘッドレストの他に別部材を設ける必要がなく、部品点数が減少し、組付け作業も容易となり、製造コストを低減できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1には本発明の一実施形態に係るヘッドレスト調整機構10が示されている。当該ヘッドレスト調整機構10はシートバック11に抜脱自在に固定される左右一対のステー12、クッションパッドや表皮から成るヘッドレスト本体(図示略)を支持するヘッドレストフレーム13、ステー12とヘッドレストフレーム13を連結するヘッド付きピン14、ヘッドレストフレーム13をステー12に圧接して両者間に摩擦力を発生させるためピン14に装着した円形ワッシャ15と皿バネ16を備えている。
【0007】
図2及び図3に示すように、左側のステー12の上端部には平坦部12aと山形の凸部12b及び平坦部12aの中央に通孔12cがプレス加工されている。一方、ヘッドレストフレーム13の左下端部には平坦部13aと谷形の凹部13b及び通孔13cがプレス加工されている。なお、右のステーステー12の上端部は左のステー12の上端部と対象な形状を有し、ヘッドレストフレーム13の右下端部は左下端部と対象な形状を有する。
【0008】
ステー12の上端部は図4に模式的に示す工程によってプレス加工されている。すなわち、断面円形のステー用素材20を前工程において上型21と下型22でプレス加工する。この上型21には平坦面21aと谷形の凹部21b及び円形突起21cが設けられ、下形22は平坦な受け面を有するので、プレス加工によって素材には平坦部20aと山形凸部20b及び円形凹部20cが加工され、とくに平坦部20aの中央に円形凹部20cをプレス加工することにより、円形凹部20cの周囲が圧延され素材の両側に膨出部20dが形成される。つぎに、後工程で上型23と下型24を使い、円形凹部20cを中心にして通孔12cを打ち抜く。ステー12はこのような前工程と後工程によってプレス加工するので、打ち抜いた通孔12cの周囲に膨出部12dが形成され、その分通孔12cの周囲の幅が拡大する。
【0009】
上記ステー12とヘッドレストフレーム13は、ヘッドレストフレーム13の下端部の通孔13cをステー12上端部の通孔12cに重ね合わせ、ワッシャ15と皿バネ16を装着したピン14を両通孔12c,13cに貫通し、ピン14の先端をかしめることによりステー12に対しヘッドレストフレーム13を前後方法へ傾動可能、かつ傾動時にはステーの平坦部12aとヘッドレストフレームの平坦部13a間において所要の摩擦力が生じるように組付けられている。
【0010】
本実施形態に係るヘッドレスト調整機構10の構造は以上の通りであって、図2にはヘッドレストフレーム13が最も前方へ傾斜した状態が示されている。このときステー12の山形凸部12bの前側斜面にヘッドレストフレーム13の谷形凹部13bの前側斜面が係合しているので、ヘッドヘッドフレーム13はこれ以上前方へは傾動しない。一方、図3にはヘッドレストフレーム13が最も後方へ傾斜した状態が示されている。この状態ではステー12の山形凸部12bの後側斜面にヘッドレストフレーム13の谷形凹部13bの後側斜面が係合しているので、ヘッドヘッドフレーム13はこれ以上後方へは傾動しない。このように、ヘッドレストフレーム13は山形凸部12bと谷形凹部13bの係合によって制限される範囲内おいて任意の傾斜角度に設定でき、かつ皿バネ16で付与される摩擦力により傾斜位置に保持される。
【0011】
しかして、本実施形態に係るヘッドレスト調整装置10によれば、ヘッドレストフレーム13の傾斜角度を制限する手段としてステー12とヘッドレストフレーム13に直接プレス加工により山形の凸部12bまたは谷形の凹部13bを設けたので、傾斜制限手段としてステー12やヘッドレスト13の他に別部材を設ける必要がなく、部品点数が減少し、組付け作業も容易となり、製造コストを低減できる。
また、ステー12に山形の凸部12bをプレス加工するとき同時に円形の凹部20cをプレス加工することにより、該円形の凹部20cの周囲を圧延して膨出部20dを形成し、ついで円形の凹部を中心にして通孔12cを打ち抜くので、通孔12cの周囲が膨出部12dによって補強できる。このため、ステー12の素材として寸法の大きいものを用いなくても通孔12cに所要の強度を与えることができるので、材料コストの節約が可能となる。
なお、ステー12に山形凸部12bをプレス加工する場合だけでなく、ヘッドレストフレーム13に谷形凹部13bをプレス加工するときも円形凹部20cを加工すれば、ステー12と同様に通孔13cの強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るヘッドレスト調整機構を示す正面図である。
【図2】 同ヘッドレスト調整機構の作動を説明するため図1の2−2線から切断した部分断面図である。
【図3】 同ヘッドレスト調整機構の作動を説明するための部分断面図である。
【図4】 同ヘッドレスト調整機構のステーのプレス加工の工程を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
10…ヘッドレスト調整機構、11…シートバック、12…ステー、12a…平坦部、12b…山形凸部、12c…通孔12d…膨出部、13…ヘッドレストフレーム、13a…平坦部、13b…谷形凹部、13c…通孔、14…ピン、15…ワッシャ、16…皿バネ、20…素材、21,23…上型、22,24…下型。
Claims (1)
- シートバックに固定されるステーの上端部に設けた通孔とヘッドレストフレームの下端部に設けた通孔にピンを貫通してステーにヘッドレストフレームを前後方向の傾動可能に連結し、前記ピンに皿バネを装着してピンの端部をかしめることにより皿バネのバネ力でステーの上端部にヘッドレストの下端部を圧接したヘッドレスト調整機構において、前記ステーはその上端部にプレス加工された、前側斜面と後側斜面からなる山形の凸部叉は谷形の凹部のいずれか一方を有し、前記ヘッドレストフレームはその下端部にプレス加工された、前側斜面と後側斜面からなる山形の凸部叉は谷形の凹部のいずれか他方を有し、山形の凸部の前側斜面と谷形の凹部の前側斜面との係合により設定されるヘッドレストフレームの最前方傾斜角度から、山形の凸部の後側斜面と谷形の凹部の後側斜面との係合により設定されるヘッドレストフレームの最後方傾斜角度までの範囲内にヘッドレストフレームの前後の傾斜角度を制限することを特徴とするヘッドレスト調整機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16368496A JP3662349B2 (ja) | 1996-06-03 | 1996-06-03 | ヘッドレスト調整機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16368496A JP3662349B2 (ja) | 1996-06-03 | 1996-06-03 | ヘッドレスト調整機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09313294A JPH09313294A (ja) | 1997-12-09 |
| JP3662349B2 true JP3662349B2 (ja) | 2005-06-22 |
Family
ID=15778642
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16368496A Expired - Fee Related JP3662349B2 (ja) | 1996-06-03 | 1996-06-03 | ヘッドレスト調整機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3662349B2 (ja) |
-
1996
- 1996-06-03 JP JP16368496A patent/JP3662349B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09313294A (ja) | 1997-12-09 |
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