JP3662329B2 - 椅子の足載せ台構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、足載せ台が着座部の前方縁部から垂下する収納姿勢と、着座部の着座面に面一状態で前方に向かって延びる足載せ姿勢との間で姿勢変更し得るように構成された椅子の足載せ台構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、前縁部にオットマンと通称される足載せ台を備えた椅子が知られている。上記オットマンは、椅子の前縁部から垂下した収納姿勢と、前縁部から前方に延びる足載せ姿勢との間で姿勢変更可能に設けられ、駆動機構の駆動によって姿勢変更が行われるようになっている。そして、オットマンが足載せ姿勢に設定された状態では、着座者は足をオットマン上に載置させ、リラックスすることができるとともに、収納姿勢に設定された状態では、オットマンが椅子の前縁部から垂下して邪魔にならないようになっているため、着座者の足裏をフロアに付ける通常の着座が行われ、非常に便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、オットマンは着座部に姿勢変更可能に取り付けられたオットマン用のフレームにボルト止めその他で固定されていたため、足載せ姿勢に設定されたオットマンを駆動機構の駆動によって収納姿勢に姿勢変更させるに際し、オットマンと着座部との間に異物が挟み込まれているような場合には、異物がオットマンと着座部とに押圧挟持された状態になり、これによって異物や椅子が破損することがあるという問題点を有していた。
【0004】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、駆動機構の駆動によってオットマンを足載せ姿勢から収納姿勢に姿勢変更するに際し、オットマンと着座部との間に異物が存在しても、異物や椅子に損傷を与えないようにした椅子の足載せ台構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の椅子の足載せ台構造は、着座部の前方縁部から垂下する収納姿勢と、着座部の着座面に面一状態で前方に向かって延びる足載せ姿勢との間で姿勢変更可能に構成された椅子の足載せ台において、上記足載せ台は、フレームと、このフレームの表面に取り付けられたパッド部とからなり、上記足載せ台が足載せ姿勢から収納姿勢に姿勢変更するに際し、上記フレームよりも先端側のパッド部に上記姿勢変更に抗する力が加わると、パッド部はフレームに対して相対的に後退するとともに、フレームは収納姿勢に姿勢変更するように構成されていることを特徴とするものである。
【0006】
この椅子の足載せ台構造によれば、足載せ姿勢に設定された足載せ台を駆動機構の駆動によって収納姿勢に姿勢変更するに際し、パッド部と着座部との間に異物が挟まっていても、フレームは足載せ台の収納姿勢に対応した姿勢に変位するが、パッド部はフレームに対して相対的に後退するため、異物がパッド部と着座部との間に押圧挟持された状態にならないばかりか、駆動機構が過負荷になることもなく、異物および椅子の損傷が起こらない。
【0007】
本発明の請求項2記載の椅子の足載せ台構造は、請求項1記載の椅子の足載せ台構造において、上記パッド部は、磁石によってフレームに取り付けられていることを特徴とするものである。
【0008】
この椅子の足載せ台構造によれば、パッド部と着座部との間に異物が挟まった状態で駆動機構の駆動によって足載せ台を収納姿勢に変更すると、パッド部は異物によって反力を受け、この反力で磁石によりフレームに取り付けられているパッド部はフレームから外れる。
【0009】
本発明の請求項3記載の椅子の足載せ台構造は、請求項1または2記載の椅子の足載せ台構造において、上記パッド部は、嵌め合い部材を介してフレームに取り付けられていることを特徴とするものである。
【0010】
この椅子の足載せ台構造によれば、パッド部と着座部との間に異物が挟まった状態で駆動機構の駆動によってパッド部を収納姿勢に変更すると、パッド部は異物によって反力を受け、この反力で嵌め合い部材によるパッド部とフレームとの結合が解除され、パッド部はフレームから外れる。
【0011】
本発明の請求項4記載の椅子の足載せ台構造は、請求項1乃至3のいずれかに記載の椅子の足載せ台構造において、上記フレームは、幅方向に延びる支持ロッドを備え、上記パッド部は、収納姿勢で先端側が支持ロッドより下方に位置し、かつ、足載せ姿勢で先端側が支持ロッドより前方に位置するように上記支持ロッド回りに回動可能に支持されているとともに、先端側を自由端にしてあることを特徴とするものである。
【0012】
この椅子の足載せ台構造によれば、パッド部と着座部との間に異物が挟まった状態で駆動機構の駆動によって足載せ台を収納姿勢に変更すると、パッド部は異物によって反力を受け、この反力によってパッド部は、自由端側が支持ロッド回りに相対回動し、この相対回動によってフレームは足載せ台の収納姿勢に対応した姿勢に変位するにも拘らず、パッド部は異物を挟持した位置に残留し、これによって異物および椅子の損傷が回避される。
【0013】
本発明の請求項5記載の椅子の足載せ台構造は、請求項4記載の椅子の足載せ台構造において、上記パッド部は、上記支持ロッド回りに回動自在に接続されるフック部を有し、このフック部は、上記足載せ台が足載せ姿勢から収納姿勢に姿勢変更するに際し、上記フレームよりも先端側のパッド部に上記姿勢変更に抗する力が加わると、上記支持ロッドから外れるように構成されていることを特徴とするものである。
【0014】
この椅子の足載せ台構造によれば、パッド部と着座部との間に異物が挟まった状態で駆動機構の駆動によって足載せ台を収納姿勢に変更すると、パッド部は異物によって反力を受け、この反力によってパッド部は支持ロッドから容易に外れる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る足載せ台構造が適用された椅子のフレーム構造を示す斜視図であり、椅子が着座姿勢に設定された状態を示している。また図2は、図1の椅子のフレームがリクライニング姿勢に設定された状態を示している。なお、フレームにシートボトム、シートバックおよびオットマンが装着されて形成された椅子は図6に示している。これらの図に示すように、椅子のフレーム構造1は、パイプをU字形状に折り曲げて形成された基礎パイプ11上に、着座部2と、背凭れ部3と、脚載せ部(足載せ台)4とが配設されて形成されている。
【0016】
上記基礎パイプ11は、平行に前後方向に延びる一対の側部パイプ11aを有し、これら側部パイプ11aの前方上部に幅方向(図1のX−X方向)の外方に向かって突出し、かつ、前後方向(図1のY−Y方向)に延びる幅方向一対の長方形状の下部支持板12が設けられ、これら一対の下部支持板12上に上記着座部2が形成されている。
【0017】
また、上記基礎パイプ11には、各側部パイプ11a間に前方から前部梁材13、中央部梁材14、および後部梁材15が順次架橋されて固定され、これによって基礎パイプ11上に各種の部材を支持させ得るようにするとともに、椅子のフレーム構造1の構造的な強度を向上させるようにしている。
【0018】
上記着座部2は、各下部支持板12に設けられた幅方向一対の支持架台21と、各支持架台21の頂部に設けられたアームレスト部24と、一対の支持架台21間に吊設された緩衝支持部材28とから形成されている。上記支持架台21は、下部支持板12の四隅部に立設された4本の支柱22と、これら支柱22に支持された水平方向に延びる上部支持板23とからなっている。上記支柱22の内、幅方向で外側の2本は上部支持板23よりも高く寸法設定され、それらの頂部間に桟材22aが差し渡されているとともに、前方隅部の一対の支柱22間にはフロントロッド22bが架橋されている。
【0019】
上記各上部支持板23は、幅方向が下部支持板12よりも若干大きく設定され、これによって互いに対向した各縁部が支持架台21よりも内側に突出し、この突出した部分に緩衝支持部材28を支持するオーバーハング部23aが形成されている。このオーバーハング部23aには、前後方向に直列するように略等ピッチで複数の係止孔23bが穿設され、これらの係止孔23bに緩衝支持部材28を係止させるようにしている。
【0020】
上記アームレスト部24は、上部支持板23上に立設された2本の角筒25と、これら角筒25に嵌め込まれたアームレスト装着筒26と、各アームレスト装着筒26に装着されるアームレスト支持体27とを具備している。上記角筒25は、それぞれが同一高さ寸法で、かつ、頂部が桟材22aよりも上方に位置するように寸法設定され、桟材22aに溶接その他で固定されている。
【0021】
上記アームレスト支持体27は、前後方向に水平に延びる板状フレーム27aと、この板状フレーム27aの底面から垂下された一対の支持ロッド27bとを備えて形成されている。上記一対の支持ロッド27bは、中心線間の距離がアームレスト装着筒26の中心線間の距離に等しく寸法設定され、これによって前後の支持ロッド27bはそれぞれ対応したアームレスト装着筒26に嵌入可能になっている。
【0022】
上記アームレスト装着筒26は、角筒25に摺接状態で嵌入可能な外周形状に設定されているとともに、中心線と同心で上下方向に延びるように穿設された装着孔26aを有している。この装着孔26aは、アームレスト支持体27の支持ロッド27bが摺接状態で嵌入し得る内径寸法に設定され、これによってアームレスト支持体27がアームレスト装着筒26に装着された状態で、その高さ位置に拘らず板状フレーム27aの足載せ姿勢が維持されるようにしている。
【0023】
また、上記アームレスト装着筒26は、ロック手段を有しており、このロック手段を操作することによって手動でアームレスト支持体27の高さ位置を調節し得るとともに、一旦設定された高さ位置を保持させることができるようになっている。
【0024】
図3は、緩衝支持部材の一実施形態を示す平面図である。この図に示すように、緩衝支持部材28は、鋼線を縦横に格子状に配列して形成された格子部材28aと、この格子部材28aを左右の上部支持板23間で支持する複数のコイルバネ28dとを備えている。
【0025】
格子部材28aは、本実施形態においては、3本の縦鋼線28bを前後方向に延びるように等間隔で配置した上で、それぞれの縦鋼線28bに直交するように多数の横鋼線28cを配置し、各縦鋼線28bと各横鋼線28cとの交差部分を溶接することによって形成されている。
【0026】
上記コイルバネ28dは、両側端が折り曲げられたフック部28eを有している。そして、コイルバネ28dの一方のフック部28eをオーバーハング部23aの係止孔23bに係止するとともに、他方のフック部28eを格子部材28aの両側部の縦鋼線28bに係止することによって、緩衝支持部材28は左右のコイルバネ28dの付勢力により互いに逆方向に引張られた状態で左右の上部支持板23間に装着されるようになっている。
【0027】
上記背凭れ部3は、図1および図2に示すように、逆U字形状のバックフレーム31と、このバックフレーム31の側部フレーム31a間に張設された上下一対のジグザグバネ32と、これら一対のジグザグバネ32に支持されたバックプレート33と、側部フレーム31aの内側面下部に互いに対向するように設けられた一対のナックル部材34とを備えている。バックフレーム31は、その下部で各側部フレーム31aに架橋された補強フレーム31cを有している。
【0028】
上記一対の側部フレーム31aには、前面中央部に上下2個ずつのフック31bが設けられ、幅方向で対向した上側および下側の一対のフック31bにジグザグバネ32がそれぞれ係止されている。そして、上記バックプレート33は、その裏面に突設された左右一対の二股状の挟持片33aを有し、各挟持片33aにジグザグバネ32を挟持させることによってバックプレート33がジグザグバネ32を介してバックフレーム31に取り付けられるようになっている。このようなバックプレート33は、着座者の腰骨および背骨のカーブに沿うように下部が前方に膨出されている。そして、バックプレート33の下端縁部は補強フレーム31cの表面に対向するか、あるいはそれより下部に位置するように寸法設定されている。
【0029】
一方、上記基礎パイプ11の側部パイプ11a間に架橋された中央部梁材14および後部梁材15間にはそれらに支持された幅方向一対のブラケット16が立設されている。これら一対のブラケット16の対向面間の寸法は、上記一対のナックル部材34の外側面間の寸法よりも若干大きめに設定され、これによって一対のナックル部材34はブラケット16間に挟持され得るようになっている。
【0030】
そして、一対のナックル部材34が左右のブラケット16間に挟持された状態で、幅方向に延びる連結軸17が各ブラケット16およびナックル部材34に貫設されるとともに、連結軸17とナックル部材34とは一体に結合され、これによって背凭れ部3は、連結軸17回りに共回り可能な状態で着座部2に連結されている。
【0031】
また、上記ブラケット16の一方には、外側部に背凭れ部3を連結軸17回りに回動させる駆動機構18が設けられている。この駆動機構18は、内部に図略の駆動モータと、各種のギアを組み合わせた駆動力伝達手段とを備えており、駆動モータの駆動によって駆動力伝達手段を介して連結軸17を軸心回りに回動させ得るようになっている。そして、駆動機構18をスイッチ操作で駆動させることにより、バックフレーム31は連結軸17回りに回動し、それが所望の傾斜姿勢になった時点でスイッチOFFすることによって、例えば図2に示すように、その時点でのバックフレーム31の傾斜姿勢が維持されるようになっている。
【0032】
なお、後部梁材15には、幅方向の寸法が後部梁材15と略同一の逆U字形状のストッパー15aが立設され、バックフレーム31の垂直面に対する角度が最大になるリクライニング姿勢で側部フレーム31aがストッパー15aの頂部に当止し、バックフレーム31のこれ以上の変位が阻止されるようにしている。
【0033】
上記脚載せ部4は、着座部2の前面部に垂下した図1に示す収納姿勢と、図2に示す足載せ姿勢との間で変位可能になっている。このような脚載せ部4は、着座部2の幅方向に延びたロッド状フレーム(支持ロッド)41aとこのロッド状フレーム41aの下部に平行に設けられた長尺の板状フレーム41bとからなる上下一対の脚載せフレーム41と、これら一対の脚載せフレーム41を結合する幅方向一対の結合フレーム42とを備えて形成されている。
【0034】
脚載せフレーム41は幅寸法が着座部2の幅方向の寸法と略同一に設定されているとともに、結合フレーム42の図1における高さ寸法は上記上部支持板23の高さ寸法の半分弱に設定されている。そして、脚載せフレーム41と結合フレーム42とからなる脚載せ部4は、収納姿勢(図1)で着座部2の前面下部に位置するとともに、足載せ姿勢(図2)で着座部2の上部支持板23と略同一の高さ位置に押し上げられるようになっている。
【0035】
このような脚載せ部4は、変位機構(駆動機構)Mにより収納姿勢と足載せ姿勢との間で変位し得るように構成されている。上記変位機構Mは、スライド機構5とリンク機構6とが組み合わされて形成されている。そしてスライド機構5の駆動によってリンク機構6が所定の動作を行い、これによって脚載せ部4が変位するようになっている。
【0036】
図4および図5は変位機構Mの一実施形態を示す斜視図であり、図4は、脚載せ部4が収納姿勢で収納位置に収納された状態、図5は脚載せ部4が足載せ姿勢になった状態をそれぞれ示している。これらの図に示すように、スライド機構5は、駆動モータ51と、この駆動モータ51の駆動力を伝達するギアボックス52と、このギアボックス52から延設されたスクリュー軸53と、このスクリュー軸53に螺合されたナット部材54と、このナット部材54に結合されたスライダー55とから形成されている。
【0037】
上記駆動モータ51およびギアボックス52は、中央部梁材14と後部梁材15とに架橋された台座145上に配設されている。そして、駆動モータ51は駆動軸が幅方向(X−X方向)に延びるように配置され、この駆動モータ51に幅方向で隣接し、かつ、上記駆動軸を取り込むようにギアボックス52が配置されている。ギアボックス52には、ウォームギアやピニオン等の各種のギア類が内装され、これらギア類を介して駆動モータ51の駆動力がスクリュー軸53に伝達されるようになっている。
【0038】
上記スクリュー軸53は、ギアボックス52から前後方向(Y−Y方向)に延びるように前方(図4および図5の左方)に向けて突設されている。このスクリュー軸53にナット部材54が螺合され、スクリュー軸53の正逆回転によってナット部材54が前後動するようになっている。
【0039】
上記スライダー55は、ロアレール56と、このロアレール56に摺動自在に結合されたアッパーレール57とからなっている。ロアレール56は、上記前部梁材13および後部梁材15に所定高さ寸法のスペーサー13aを介して前後方向に延びる状態で固定されている。このロアレール56は、断面視でC字形状を呈し、上面部に前後方向に延びる案内開口56aを有し、この案内開口56aの下部に前後方向に延びる蟻溝が形成されている。
【0040】
上記アッパーレール57は、断面視でΩ形状を呈したレール本体57aと、このレール本体57aから着座部2の幅方向左側方に向けて突出したブラケット57bと、同幅方向右側方に向けて突出した連結板57cとを備えて形成されている。
【0041】
上記レール本体57aは、その下端縁部から外方に向けて突設された左右一対の翼部を有しており、この翼部がロアレール56の蟻溝内に嵌め込まれた状態で頂部が案内開口56aから外部に突出され、これによってアッパーレール57はロアレール56に案内されつつ前後動が可能になっている。そして、上記ブラケット57bおよび連結板57cは、案内開口56aから外部に突出したレール本体57aの頂部に固定されている。ちなみにロアレール56内にはアッパーレール57との間に図略のローラや転動ボール等が内装され、これらによってアッパーレール57の前後動が円滑に行い得るようにしている。
【0042】
そして、上記連結板57cは上記ナット部材54に一体に接続されており、ナット部材54の前後動に応じてアッパーレール57が前後動するようにしている。従って、駆動モータ51を駆動することにより、その駆動力はギアボックス52を介してスクリュー軸53に伝達され、これによってスクリュー軸53が回転し、この回転によるナット部材54の前後動によってアッパーレール57がロアレール56に案内されつつ前後動することになる。
【0043】
上記リンク機構6は、複数の四辺形リンク構造が組み合わされて形成されている。本実施形態では、四辺形リンク構造を構成する要素として、6本の第1〜第6リンク腕61a〜61fが採用されている。一方、幅方向で内側(図4および図5の右側)の前後方向一対の支柱22間にはリンク腕支持板22cが架橋されている。そして、このリンク腕支持板22cに第1リンク腕61aおよび第3リンク腕61cの上端部が後方の第1リンク軸62aおよび前方の第3リンク軸62c回りに回動自在に結合されている。
【0044】
また、第1リンク腕61aの中間部分に第2リンク腕61bの後端部が第2リンク軸62b回りに回動自在に結合されているとともに、この第2リンク腕61bの中間部分が第3リンク腕61cの中間部分に第4リンク軸62d回りに回動自在に結合されている。
【0045】
また、第3リンク腕61cの下端部が第4リンク腕61dの下端部に第5リンク軸62e回りに回動自在に結合されている。また、上記第2リンク腕61bの前端部が第5リンク腕61eの上端部に第6リンク軸62f回りに回動自在に結合されているとともに、上記第4リンク腕61dの中間部分が第5リンク腕61eの中間部分に第7リンク軸62g回りに回動自在に結合されている。さらに、上記第5リンク腕61eの下端部が第6リンク腕61fの下端部に第8リンク軸62h回りに回動自在に結合されている。
【0046】
そして、上記第4リンク腕61dの上端部は脚載せ部4の結合フレーム42の上部に第9リンク軸62i回りに回動自在に結合されているとともに、上記第6リンク腕61fの上端部も結合フレーム42の下部に第10リンク軸62j回りに回動可能に結合されている。
【0047】
従って、本リンク機構6においては、各リンク腕および結合フレーム42によって、第1リンク軸62a、第2リンク軸62b、第3リンク軸62c、および第4リンク軸62dを支点とした第1の四辺形リンク構造と、第4リンク軸62d、第7リンク軸62g、第6リンク軸62f、および第7リンク軸62gを支点とした第2の四辺形リンク構造と、第7リンク軸62g、第8リンク軸62h、第9リンク軸62i、および第10リンク軸62jとからなる第3の四辺形リンク構造との三つの四辺形リンク構造が形成されている。
【0048】
しかも、第1および第2の四辺形リンク構造においては第2リンク腕61bが共用されているとともに、第2および第3の四辺形リンク構造においては第4リンク腕61dが共用されており、このようなリンク構造によって脚載せ部4の収納姿勢と足載せ姿勢との間の姿勢変更が行い得るようにしている。
【0049】
そして、各リンク腕61a〜61fの長さ寸法、形状および各リンク軸62a〜62jの設置位置は、第1リンク腕61aが第1リンク軸62a回りに反時計方向に回動し、これによって第2リンク軸62bが第1リンク軸62aよりも後方位置に後退した状態で脚載せ部4が収納姿勢になり、逆に第1リンク腕61aが第1リンク軸62a回りに時計方向に回動し、これによって第2リンク軸62bが第1リンク軸62aよりも前方に位置するように前進した状態で脚載せ部4が足載せ姿勢になるように設定されている。
【0050】
一方、第1リンク腕61aの第2リンク軸62bより下方部分は後方に向けて若干折り曲げられ、その先端部に連結腕63が結合されている。この連結腕63は、リンク機構6とスライド機構5とを結合するためのものであり、その後方端は第1結合軸63a回りに回動自在に第1リンク腕61aの先端部に結合されているとともに、連結腕63の前方端は上記ロアレール56のブラケット57bに第2結合軸63b回りに回動自在に結合されている。
【0051】
また、各リンク腕61a〜61fの外側には、リンク機構6の動作に追随して移動し、脚載せ部4が足載せ姿勢になった状態で伸長した各リンク腕61a〜61fを外部から覆う板状の安全カバー64が設けられている。この安全カバー64を設けたことにより、脚載せ部4が足載せ姿勢になっている状態で椅子10の側方から各リンク腕61a〜61fの方向への異物の侵入が阻止されるようにしている。
【0052】
変位機構Mの上記構成によれば、脚載せ部4が収納姿勢で着座部2の前方下部に収納された図4に示す状態において、駆動モータ51の駆動によってギアボックス52を介してスクリュー軸53を所定方向に回転させることによりナット部材54は前進する。
【0053】
このナット部材54の前進によってロアレール56が連結板57cを介して前進し、ロアレール56のブラケット57bに第2結合軸63bによって連結されている連結腕63も前進するため、連結腕63の後端部に第1結合軸63aによって連結されている第1リンク腕61aは第1リンク軸62a回りに時計方向に回動し、この回動によって各リンク腕61b〜61fが所定のリンク運動を行うことにより結合フレーム42が上方に向かうように全体的に伸長し、ナット部材54が所定の前方位置に到達した状態で脚載せ部4が、図5に示すように、足載せ姿勢になる。
【0054】
逆に、図5に示すように、脚載せ部4が足載せ姿勢の状態で駆動モータ51を逆駆動することによりロアレール56は後退し、これによって第1リンク腕61aが第1リンク軸62a回りに反時計方向に回動し、これによる各リンク腕61b〜61fの上記と逆のリンク運動によって脚載せ部4は図4に示す元の収納姿勢に復帰する。
【0055】
図6は、図1に示す椅子のフレーム構造1にクッション材を装着し、これによってシートボトム7aおよびシートバック7bを備えた椅子10が形成された状態を示す一部切欠き斜視図である。この図に示すように、左右一対の上部支持板23間に張設された緩衝支持部材28上、およびバックフレーム31のジグザグバネ32に支持されたバックプレート33上にはそれぞれ所定のクッション材7が配置され、これによって着座席であるシートボトム7a、および背凭れであるシートバック7bが形成されている。
【0056】
このようなクッション材7は、下部に板状体からなる形状保持層71、中間部に高反発材料からなる高反発層72、上部に柔軟性材料からなる軟質層73、および表面に表皮74が積層された4層構造で形成されている。本実施形態においては、形状保持層71は発泡性合成樹脂のチップを所定の接着剤を介して圧縮成形して板状にした、いわゆるパーティクルボードによって形成され、高反発層72は反発性の大きい発泡性合成樹脂によって形成され、軟質層73は柔軟性に優れた発泡性合成樹脂によって形成されている。また、表皮74は可撓性を有する合成樹脂製のシートによって形成されている。
【0057】
そして、これら形状保持層71、高反発層72、および軟質層73がそれぞれ接着剤を介して積層され、軟質層73の表面を表皮74で被覆することによってクッション材7が形成されている。本実施形態においては、形状保持層71、高反発層72、および軟質層73の積層体を所定サイズに切断してシートボトム7a用およびシートバック7b用のものをつくり、これらを緩衝支持部材28上およびバックプレート33上に載置した状態で表面を表皮74で被覆し、表皮74の縫代部分で椅子のフレーム構造1の所定の部材(例えば、シートボトム7aの場合はフロントロッド22b、緩衝支持部材28の一部等、シートバック7bの場合はバックフレーム31の頂部や補強フレーム31c等)を包み込むようにしてクッション材7の裏面で表皮74の縁部同士を縫着あるいは溶着することによりシートボトム7aおよびシートバック7bが形成されている。
【0058】
上記アームレスト部24の板状フレーム27aは、軟質の発泡性合成樹脂からなるパッド材76a中に埋設されている。このパッド材76aの表面が表皮(アームレスト表皮76b)によって被覆されることによりアームレスト76が形成されている。パッド材76a内への板状フレーム27aの埋設、およびアームレスト表皮76bによるパッド材76aの被覆は、一体発泡成形法によって行うことが可能である。
【0059】
一方、上記シートボトム7a用の表皮74には、幅方向の両側部にアームレスト用の覆い部材75が縫着あるいは溶着によって取り付けられている。この覆い部材75は、袋状の表皮(袋表皮75a)の内部にスポンジ等からなる柔軟性材料が充填されて形成されている。そして、袋表皮75a内に柔軟性材料が充填された状態で袋表皮75aの表裏面を前後方向の全長に亘って縫着等で接合することにより、覆い部材75の表面に複数の突条75bが形成されるようにするとともに、これによって隣接した突条75b間に前後方向に延びる折り溝75cが形成されるようにしている。
【0060】
覆い部材75は、このような構成を採用することにより、折り溝75c部分で幅方向に折り曲げ易くなっており、アームレスト76の高さ位置に対応したいずれかの折り溝75c部分で折れ曲がり、アームレスト部24の表面を容易に、かつ、確実に被覆し得るようになっている。
【0061】
図7は、本発明に係る足載せ台構造の第1実施形態を示す一部切欠き斜視図であり、(イ)はオットマン77が収納姿勢に設定された状態、(ロ)はオットマン77が足載せ姿勢に設定された状態をそれぞれ示している。図7に示すように、足載せ台構造は、上記ロッド状フレーム41aおよび板状フレーム41bからなる脚載せ部4と、この脚載せ部4に結合されたオットマン77とを備えて形成されている。
【0062】
オットマン(パッド部)77は、オットマンフレーム770と、このオットマンフレーム770に一体に取り付けられたブラケット773と、このブラケット773および上記オットマンフレーム770を埋設したパッド材77aと、このパッド材77aを被覆した脚載せ部表皮77bとから構成されている。
【0063】
上記オットマンフレーム770は、幅方向に平行に配設され、かつ、両側部が後方に向けて折り曲げられた上下一対の水平フレーム771と、これら水平フレーム771間に架橋された架橋フレーム772とを備えて形成されており、上方の水平フレーム771の幅方向の中央部にブラケット773が溶接その他で固定されている。
【0064】
上記ブラケット773は、横長の平板によって形成され、その上部に環状に折り曲げられて形成された軸受部774を有している。そして、この軸受部774が脚載せフレーム41のロッド状フレーム41aに外嵌され、これによってブラケット773はロッド状フレーム41a回りに回動自在に軸支された状態になっている。また、ブラケット773は、その上下長がロッド状フレーム41aと板状フレーム41bとの上下間隔よりも長く寸法設定され、これによってブラケット773の下部が板状フレーム41bに当止した状態でロッド状フレーム41a回りの反時計方向の回動を規制するようになっている。
【0065】
上記パッド材77aには、上記軸受部774を外部に露出させ、かつ、前方部分が肉厚になる状態でオットマンフレーム770およびブラケット773が埋設され、これによってパッド材77aはオットマンフレーム770およびブラケット773と一体化している。このようなパッド材77aの表面が表皮77bで被覆されることによってオットマン77が形成されている。従って、オットマン77は、図7の(イ)に示す収納姿勢に設定されている状態において、ロッド状フレーム41a回りに時計方向に回動可能に軸支されているとともに、図7の(ロ)に示す状態において、前後方向の中央部が板状フレーム41bに支持されることによりオットマン77がロッド状フレーム41aから前方に突出した足載せ姿勢になるようにしている。
【0066】
本実施形態においては、パッド材77aは発泡性合成樹脂によって形成され、表皮77bは合成樹脂製のウェブによって形成されている。パッド材77aに対するオットマンフレーム770およびブラケット773の埋設、並びに表皮77bによるパッド材77aの被覆は、一体発泡成形法によって行われている。
【0067】
図8および図9は、第1実施形態の足載せ構造の作用を説明するための側面断面視の説明図であり、図8はオットマン77が足載せ姿勢に設定された状態、図9はオットマン77と着座部2との間に異物が挟み込まれた状態で脚載せフレーム41が収納姿勢に姿勢変更された状態をそれぞれ示している。
【0068】
まず、図8に示すように、オットマン77が足載せ姿勢に設定された状態でオットマン77の下部に異物Zが入り込んだとする。この状態で変位機構M(図2)の駆動により脚載せフレーム41が姿勢変更されると、脚載せフレーム41は、図9に示すように、側面視で上下方向に延びる収納姿勢に設定されるが、オットマン77は異物Zに干渉されてロッド状フレーム41a回りに時計方向に脚載せフレーム41に対して相対回動するため、異物Zがオットマン77と着座部2とに押圧挟持された状態にはならず、異物や椅子10の損傷が確実に防止される。
【0069】
図10は、本発明に係る足載せ台構造の第2実施形態を示す側面視の断面図である。この図に示すように、第2実施形態の足載せ台構造は、ブラケット773の軸受部774の下部が開放された円弧状軸受部(フック部)775を採用しているとともに、ブラケット773の板状フレーム41bに対向した面に磁石776を付設し、磁石776の板状フレーム41bへの磁着によって普段はブラケット773が板状フレーム41bに接合された状態にしている。その他の構成は第1実施形態のものと同様である。
【0070】
第2実施形態の構成によれば、普段は円弧状軸受部775のロッド状フレーム41aへの係止および磁石776の板状フレーム41bへの磁着によって、オットマン77は脚載せフレーム41に安定して確実に取り付けられた状態になっている。
【0071】
そして、オットマン77と着座部2との間に異物Zが挟まった状態でオットマン77が変位機構M(図2)の駆動により足載せ姿勢から収納姿勢に姿勢変更されたときには、図10に二点鎖線で示すように、異物Zによる干渉によって磁石776の板状フレーム41bに対する磁着が外れるとともに、円弧状軸受部775の板状フレーム41bに対する係止が外れるため、オットマン77は脚載せフレーム41から分離され、これによって異物Zおよび椅子の損傷が確実に防止される。
【0072】
図11は、本発明に係る足載せ台構造の第3実施形態を示す側面視の断面図である。この図に示すように、第3実施形態の足載せ台構造は、ブラケット773に軸受部774が設けられておらず、その代わりにブラケット773にゴムや柔軟性を有する合成樹脂製の嵌め合い部材777が設けられ、この嵌め合い部材777によってオットマン77が脚載せフレーム41に取り付けられるようにしている。その他の構成については、第1実施形態のものと同様である。
【0073】
本実施形態では上記嵌め合い部材777はゴム製の板状の基部777aと、この基部777aの上下に後方に向かって突設されたゴム製の係合突部777bとから構成されている。この係合突部777bは、前後方向の中央部に他の部分よりも径の大きい係止用大径部777cが形成されている一方、ブラケット773には上記各係合突部777bに対応した貫通孔773aが穿設され、これらの貫通孔773aにパッド材77a側から係合突部777bを貫入することによって係止用大径部777cが外部に突出した状態で嵌め合い部材777がブラケット773に固定されている。
【0074】
一方、ロッド状フレーム41aおよび板状フレーム41bには、上記係合突部777bに対応した係合孔41cが穿設されている。この係合孔41cは、その内径が上記係止用大径部777cの外径よりも若干小さめに寸法設定され、係止用大径部777cを係合孔41cに強制的に嵌め込むことにより、係止用大径部777cが弾性変形し、この弾性変形の復元力によって係合孔41cの内壁面が押圧されることにより係止用大径部777cの係合孔41cへの嵌入状態が安定するようになっている。そして、このような係止用大径部777cを有する係合突部777bを係合孔41cに嵌入することにより、オットマン77が脚載せフレーム41に取り付けられるようにしている。
【0075】
第3実施形態の構成によれば、普段は係合突部777bの係合孔41cへの嵌入によって、図11に二点鎖線で示すように、オットマン77は脚載せフレーム41に安定して確実に取り付けられた状態になっている。
【0076】
そして、オットマン77と着座部2との間に異物が挟まった状態でオットマン77が変位機構M(図2)の駆動により足載せ姿勢から収納姿勢に姿勢変更されたときには、異物による干渉によって係合突部777bが係合孔41cから抜け出るため、オットマン77は脚載せフレーム41から離脱し、異物および椅子の損傷が確実に防止される。
【0077】
本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0078】
(1)上記の第2実施形態では、ブラケット773の下部が磁石776を介して脚載せフレーム41に固定されるようにしているが、磁石776に代えて先端にフックの形成された係止クリップをブラケット773の下端部に取り付け、この係止クリップを板状フレーム41bの下端縁部に係止することによってオットマン77を脚載せフレーム41に装着するようにしてもよい。
【0079】
(2)上記の第2実施形態においては、オットマン77は、円弧状軸受部775のロッド状フレーム41aへの係止と、磁石776の板状フレーム41bへの磁着によって脚載せフレーム41に装着されているが、ブラケット773に円弧状軸受部775を設けずに磁石776のみによってオットマン77を脚載せフレーム41に装着するようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の椅子の足載せ台構造によれば、足載せ台が足載せ姿勢から収納姿勢に姿勢変更するに際し、足載せ台のフレームよりも先端側のパッド部に上記姿勢変更に抗する力が加わると、パッド部はフレームに対して相対的に後退するとともに、フレームは収納姿勢に姿勢変更するめ、足載せ姿勢に設定された足載せ台を駆動機構の駆動によって収納姿勢に姿勢変更するに際し、パッド部と着座部との間に異物が挟まっていても、フレームは足載せ台の収納姿勢に対応した姿勢に変位するが、パッド部はフレームに対して相対的に後退し、異物がパッド部と着座部との間に押圧挟持された状態にならないばかりか、駆動機構が過負荷になることもなく、異物および椅子の損傷を防止する上で有効である。
【0081】
本発明の請求項2記載の椅子の足載せ台構造によれば、パッド部は、磁石によってフレームに取り付けられているため、パッド部と着座部との間に異物が挟まった状態で駆動機構の駆動によって足載せ台を収納姿勢に姿勢変更させると、パッド部は異物によって反力を受け、この反力で磁石によりフレームに取り付けられているパッド部はフレームから容易に外れ、異物および椅子の破損を確実に防止することができる。
【0082】
本発明の請求項3記載の椅子の足載せ台構造によれば、パッド部は、嵌め合い部材を介してフレームに取り付けられているため、パッド部と着座部との間に異物が挟まった状態で駆動機構の駆動によって足載せ台を収納姿勢に変更すると、パッド部は異物によって反力を受け、この反力で嵌め合い部材によるパッド部とフレームとの結合が解除され、パッド部はフレームから容易に外れ、異物および椅子の破損を確実に防止することができる。
【0083】
本発明の請求項4記載の椅子の足載せ台構造によれば、フレームは、幅方向に延びる支持ロッドを備え、パッド部は、収納姿勢で先端側が支持ロッドより下方に位置し、かつ、足載せ姿勢で先端側が支持ロッドより前方に位置するように上記支持ロッド回りに回動可能に支持されているとともに、先端側が自由端にされているため、パッド部と着部との間に異物が挟まった状態で駆動機構の駆動によって足載せ台を収納姿勢に変更すると、パッド部は異物によって反力を受け、この反力によってパッド部は、自由端側が支持ロッド回りに相対回動し、この相対回動によってフレームは足載せ台の収納姿勢に対応した姿勢に変位するにも拘らず、パッド部は異物を挟持した位置に残留し、これによって異物および椅子の損傷が確実に回避される。
【0084】
本発明の請求項5記載の椅子の足載せ台構造によれば、パッド部は、上記支持ロッド回りに回動自在に接続されるフック部を有し、このフック部は、上記足載せ台が足載せ姿勢から収納姿勢に姿勢変更するに際し、上記フレームよりも先端側のパッド部に上記姿勢変更に抗する力が加わると、上記支持ロッドから外れるようにしているため、パッド部と着座部との間に異物が挟まった状態で駆動機構の駆動によって足載せ台を収納姿勢に変更すると、パッド部は異物によって反力を受け、この反力によってパッド部は支持ロッドから容易に外れ、これによって異物および椅子の損傷が確実に回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る足載せ台構造が適用された椅子のフレーム構造を示す斜視図であり、フレーム構造が着座姿勢に設定された状態を示している。
【図2】図1に示す椅子のフレーム構造がリクライニング姿勢に設定された状態を示す斜視図である。
【図3】緩衝支持部材の一実施形態を示す平面図である。
【図4】変位機構の一実施形態を示す斜視図であり、脚載せ部が収納姿勢で収納位置に収納された状態を示している。
【図5】変位機構の一実施形態を示す斜視図であり、脚載せ部が足載せ姿勢になった状態をそれぞれ示している。
【図6】図1に示す椅子のフレーム構造にクッション材を装着し、これによってシートボトムおよびシートバックを備えた椅子が形成された状態を示す一部切欠き斜視図である。
【図7】本発明に係る足載せ台構造の第1実施形態を示す一部切欠き斜視図であり、(イ)はオットマンが収納姿勢に設定された状態、(ロ)はオットマンが足載せ姿勢に設定された状態をそれぞれ示している。
【図8】第1実施形態の足載せ構造の作用を説明するための側面断面視の説明図であり、オットマンが足載せ姿勢に設定された状態を示している。
【図9】第1実施形態の足載せ構造の作用を説明するための側面断面視の説明図であり、オットマンと着座部との間に異物が挟み込まれた状態で脚載せフレームが収納姿勢に姿勢変更された状態を示している。
【図10】本発明に係る足載せ台構造の第2実施形態を示す側面視の断面図である。
【図11】本発明に係る足載せ台構造の第3実施形態を示す側面視の断面図である。
【符号の説明】
1 椅子のフレーム構造 11 基礎パイプ
11a 側部パイプ 12 下部支持板
13 前部梁材 13a スペーサー
14 中央部梁材 15 後部梁材
15a ストッパー 16 ブラケット
17 連結軸 18 駆動機構
2 着座部 21 支持架台
22 支柱 22a 桟材
22b フロントロッド 23 上部支持板
23a オーバーハング部 24 アームレスト部
26 アームレスト装着筒 25 角筒
27 アームレスト支持体 27a 板状フレーム
27b 支持ロッド 28 緩衝支持部材
28a 格子部材 28b 縦鋼線
28c 横鋼線 28d コイルバネ
28e フック部 3 背凭れ部
31 バックフレーム 31a 側部フレーム
32 ジグザグバネ 33 バックプレート
33a 挟持片 34 ナックル部材
4 脚載せ部(足載せ台) 41 脚載せフレーム
42 結合フレーム
M 変位機構 5 スライド機構
51 駆動モータ 52 ギアボックス
53 スクリュー軸 54 ナット部材
55 スライダー 56 ロアレール
56a 案内開口 57 アッパーレール
57a レール本体 57b ブラケット
57c 連結板 6 リンク機構
61a〜61f 第1〜第6リンク腕
62a〜62j 第1〜第10リンク軸
63 連結腕 63a 第1結合軸
63b 第2結合軸 64 安全カバー
7 クッション材 7a シートボトム
7b シートバック 71 形状保持層
72 高反発層 73 軟質層
74 表皮 75 覆い部材
75a 袋表皮 75b 突条
75c 折り溝 76 アームレスト
76b アームレスト表皮 76a パッド材
77 オットマン(パッド部)
77a パッド材 77b 表皮
770 オットマンフレーム
771 水平フレーム 772 架橋フレーム
773 ブラケット 774 軸受部
775 円弧状軸受部 776 磁石
777 嵌め合い部材 777a 基部
777b 係合突部 777c 係止用大径部

Claims (5)

  1. 着座部の前方縁部から垂下する収納姿勢と、着座部の着座面に面一状態で前方に向かって延びる足載せ姿勢との間で姿勢変更可能に構成された椅子の足載せ台において、上記足載せ台は、フレームと、このフレームの表面に取り付けられたパッド部とからなり、上記足載せ台が足載せ姿勢から収納姿勢に姿勢変更するに際し、上記フレームよりも先端側のパッド部に上記姿勢変更に抗する力が加わると、パッド部はフレームに対して相対的に後退するとともに、フレームは収納姿勢に姿勢変更するように構成されていることを特徴とする椅子の足載せ台構造。
  2. 上記パッド部は、磁石によってフレームに取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の椅子の足載せ台構造。
  3. 上記パッド部は、嵌め合い部材を介してフレームに取り付けられていることを特徴とする請求項1または2記載の椅子の足載せ台構造。
  4. 上記フレームは、幅方向に延びる支持ロッドを備え、上記パッド部は、収納姿勢で先端側が支持ロッドより下方に位置し、かつ、足載せ姿勢で先端側が支持ロッドより前方に位置するように上記支持ロッド回りに回動可能に支持されているとともに、先端側を自由端にしてあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の椅子の足載せ台構造。
  5. 上記パッド部は、上記支持ロッド回りに回動自在に接続されるフック部を有し、このフック部は、上記足載せ台が足載せ姿勢から収納姿勢に姿勢変更するに際し、上記フレームよりも先端側のパッド部に上記姿勢変更に抗する力が加わると、上記支持ロッドから外れるように構成されていることを特徴とする請求項4記載の椅子の足載せ台構造。
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