JPH09206167A - 椅子のアームレスト構造 - Google Patents

椅子のアームレスト構造

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Publication number
JPH09206167A
JPH09206167A JP1619296A JP1619296A JPH09206167A JP H09206167 A JPH09206167 A JP H09206167A JP 1619296 A JP1619296 A JP 1619296A JP 1619296 A JP1619296 A JP 1619296A JP H09206167 A JPH09206167 A JP H09206167A
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JP
Japan
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armrest
chair
frame
link
height position
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Application number
JP1619296A
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English (en)
Inventor
Hiroki Yoda
浩樹 誉田
Shigeki Yokota
茂樹 横田
Hiroki Hirai
弘樹 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Delta Kogyo Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Delta Kogyo Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Delta Kogyo Co Ltd, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Delta Kogyo Co Ltd
Priority to JP1619296A priority Critical patent/JPH09206167A/ja
Publication of JPH09206167A publication Critical patent/JPH09206167A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観が見苦しくならない状態でアームレスト
の高さ位置を調節し得るようにする。 【解決手段】 椅子のフレーム(角筒25)に取り付け
られ、かつ、シートボトム7aの着座面に対して高さ位
置が変更可能に設けられたアームレスト76と、このア
ームレスト76の表面を覆う可撓性材料からなる覆い部
材75とが備えられ、この覆い部材75は、その端縁が
シートボトム7aの側部に結合されている。アームレス
ト76は、その底面から下方に延びる支持ロッド27b
を有し、フレームには支持ロッド27bに対応した上下
方向に延びる装着孔が設けられ、装着孔に支持ロッド2
7bを嵌め込むことによってアームレスト76が角筒2
5に装着されるように構成され、装着されたアームレス
ト76の高さ位置をロックするロック手段8が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高さ位置が調節可
能に構成された椅子の肘掛けとしてのアームレストの構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、椅子には着座部の両側部に肘掛と
しての左右一対のアームレストが設けられており、椅子
に腰掛けた状態で各アームレストに肘を掛けることによ
り肘を休息させ得るようになっている。従来、このよう
なアームレストは、着座部に着座した状態で着座者の肘
を無理なく載せ得る高さ位置になるように着座部あるい
は背凭れ部に固定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、着座部に着
座した状態での肘の高さは、着座者の体格や年齢によっ
て異なるものであり、従来のようにアームレストの高さ
が一定であると、その高さが着座者の体格に合わない場
合もあり、この場合、安定した状態でアームレストに肘
を載せて休めることができないという問題点を有してい
た。
【0004】そこで、アームレストの高さ位置を調節可
能にすることが考えられるが、そうすると、例えばアー
ムレストの表面が着座部と一体に表皮で被覆されている
ような椅子の場合、表皮の上下方向の寸法以上にはアー
ムレストを高くすることができないばかりか、アームレ
ストを同寸法以下に設定すると表皮に弛みが生じ、外観
が見苦しくなるという問題点を有していた。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、外観が見苦しくならない状
態でアームレストの高さ位置を調節し得る椅子のアーム
レスト構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
椅子のアームレスト構造は、椅子の着座部の両側部に形
成される椅子のアームレスト構造であって、椅子のフレ
ームに取り付けられ、かつ、着座面に対して高さ位置が
変更可能に構成されたアームレスト本体と、このアーム
レスト本体の表面を覆う可撓性材料からなる覆い部材と
が備えられ、この覆い部材は、その基端部が着座部の側
部に結合された状態でアームレスト本体の表面に掛け回
されるとともに、先端部が自由端になっていることを特
徴とするものである。
【0007】この椅子のアームレスト構造によれば、覆
い部材は可撓性材料で形成され、かつ、基端部が着座部
の側部に結合されているため、この覆い部材を自由端に
なっている先端部からアームレスト本体に掛け回すこと
によってアームレスト本体の表面が覆い部材で覆われた
状態になる。そして、アームレスト本体の高さ位置を変
更すると、覆い部材はこの変更に追随して掛け回された
状態にすることが可能であり、覆い部材の弛みによる外
観の見苦しさは生じない。
【0008】本発明の請求項2記載の椅子のアームレス
ト構造は、請求項1記載の椅子のアームレスト構造にお
いて、上記アームレスト本体は、その底面から下方に延
びる支持ロッドを有し、上記フレームには上記支持ロッ
ドに対応した上下方向に延びる装着孔が設けられ、上記
装着孔に上記支持ロッドを上下動可能に嵌め込むことに
よってアームレスト本体が上記着座部に装着されるよう
に構成され、アームレスト本体を所望の高さ位置でロッ
クするロック手段が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0009】この椅子のアームレスト構造によれば、支
持ロッドをフレームの装着孔に嵌入することによってア
ームレスト本体は椅子のフレームに装着された状態にな
る。そして、装着孔に対する支持ロッドの嵌入量を調節
することによってアームレスト本体を所望の高さ位置に
設定することができるとともに、高さ位置が調節された
状態でロック手段によりロックすることにより設定され
た高さ位置が固定される。
【0010】本発明の請求項3記載の椅子のアームレス
ト構造は、請求項1または2記載の椅子のアームレスト
構造において、上記覆い部材は、袋状の基布と、この基
布の中に設けられたパッド材とからなり、上記基布は、
パッド材が充填された状態で幅方向の複数個所において
折れ曲がりが容易になるように前後方向の全長に亘って
表裏が結合されていることを特徴とするものである。
【0011】この椅子のアームレスト構造によれば、幅
方向の複数個所で前後方向の全長に亘るように基布の表
裏の結合部分が形成されているため、覆い部材はその部
分が他の部分よりも前後方向の全長に亘って薄くなって
おり、これによって幅方向に曲がり易くなっている。従
って、覆い部材は、アームレスト本体の高さ位置の変更
に対応して容易に掛け回しを行い得るようになる。ま
た、アームレスト本体が覆い部材により覆われた状態
で、上記結合部分間に挟持された基布内のパッド材がク
ッション性を発揮するため、アームレスト本体にソフト
な感触で肘を掛け得るようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るアームレス
ト構造が適用された椅子のフレーム構造を示す斜視図で
あり、椅子が着座姿勢に設定された状態を示している。
また図2は、図1の椅子のフレームがリクライニング姿
勢に設定された状態を示している。なお、フレームにシ
ートボトム、シートバックおよびオットマンが装着され
て形成された椅子は図6に示している。これらの図に示
すように、椅子のフレーム構造1は、パイプをU字形状
に折り曲げて形成された基礎パイプ11上に、着座部2
と、背凭れ部3と、脚載せ部4とが配設されて形成され
ている。
【0013】上記基礎パイプ11は、平行に前後方向に
延びる一対の側部パイプ11aを有し、これら側部パイ
プ11aの前方上部に幅方向(図1のX−X方向)の外
方に向かって突出し、かつ、前後方向(図1のY−Y方
向)に延びる幅方向一対の長方形状の下部支持板12が
設けられ、これら一対の下部支持板12上に上記着座部
2が形成されている。
【0014】また、上記基礎パイプ11には、各側部パ
イプ11a間に前方から前部梁材13、中央部梁材1
4、および後部梁材15が順次架橋されて固定され、こ
れによって基礎パイプ11上に各種の部材を支持させ得
るようにするとともに、椅子のフレーム構造1の構造的
な強度を向上させるようにしている。
【0015】上記着座部2は、各下部支持板12に設け
られた幅方向一対の支持架台21と、各支持架台21の
頂部に設けられたアームレスト部24と、一対の支持架
台21間に吊設された緩衝支持部材28とから形成され
ている。上記支持架台21は、下部支持板12の四隅部
に立設された4本の支柱22と、これら支柱22に支持
された水平方向に延びる上部支持板23とからなってい
る。上記支柱22の内、幅方向で外側の2本は上部支持
板23よりも高く寸法設定され、それらの頂部間に桟材
22aが差し渡されているとともに、前方隅部の一対の
支柱22間にはフロントロッド22bが架橋されてい
る。
【0016】上記各上部支持板23は、幅方向が下部支
持板12よりも若干大きく設定され、これによって互い
に対向した各縁部が支持架台21よりも内側に突出し、
この突出した部分に緩衝支持部材28を支持するオーバ
ーハング部23aが形成されている。このオーバーハン
グ部23aには、前後方向に直列するように略等ピッチ
で複数の係止孔23bが穿設され、これらの係止孔23
bに緩衝支持部材28を係止させるようにしている。
【0017】上記アームレスト部24は、上部支持板2
3上に立設された2本の角筒25と、これら角筒25に
嵌め込まれたアームレスト装着筒26と、各アームレス
ト装着筒26に装着されるアームレスト支持体27とを
具備している。上記角筒25は、それぞれが同一高さ寸
法で、かつ、頂部が桟材22aよりも上方に位置するよ
うに寸法設定され、桟材22aに溶接その他で固定され
ている。
【0018】上記アームレスト支持体27は、前後方向
に水平に延びる板状フレーム27aと、この板状フレー
ム27aの底面から垂下された一対の支持ロッド27b
とを備えて形成されている。上記一対の支持ロッド27
bは、中心線間の距離がアームレスト装着筒26の中心
線間の距離に等しく寸法設定され、これによって前後の
支持ロッド27bはそれぞれ対応したアームレスト装着
筒26に嵌入可能になっている。
【0019】上記アームレスト装着筒26は、角筒25
に摺接状態で嵌入可能な外周形状に設定されているとと
もに、中心線と同心で上下方向に延びるように穿設され
た装着孔26aを有している。この装着孔26aは、ア
ームレスト支持体27の支持ロッド27bが摺接状態で
嵌入し得る内径寸法に設定され、これによってアームレ
スト支持体27がアームレスト装着筒26に装着された
状態で、その高さ位置に拘らず板状フレーム27aの足
載せ姿勢が維持されるようにしている。
【0020】また、上記アームレスト装着筒26は、ロ
ック手段を有しており、このロック手段を操作すること
によって手動でアームレスト支持体27の高さ位置を調
節し得るとともに、一旦設定された高さ位置を保持させ
ることができるようになっている。
【0021】図3は、緩衝支持部材の一実施形態を示す
平面図である。この図に示すように、緩衝支持部材28
は、鋼線を縦横に格子状に配列して形成された格子部材
28aと、この格子部材28aを左右の上部支持板23
間で支持する複数のコイルバネ28dとを備えている。
【0022】格子部材28aは、本実施形態において
は、3本の縦鋼線28bを前後方向に延びるように等間
隔で配置した上で、それぞれの縦鋼線28bに直交する
ように多数の横鋼線28cを配置し、各縦鋼線28bと
各横鋼線28cとの交差部分を溶接することによって形
成されている。
【0023】上記コイルバネ28dは、両側端が折り曲
げられたフック部28eを有している。そして、コイル
バネ28dの一方のフック部28eをオーバーハング部
23aの係止孔23bに係止するとともに、他方のフッ
ク部28eを格子部材28aの両側部の縦鋼線28bに
係止することによって、緩衝支持部材28は左右のコイ
ルバネ28dの付勢力により互いに逆方向に引張られた
状態で左右の上部支持板23間に装着されるようになっ
ている。
【0024】上記背凭れ部3は、図1および図2に示す
ように、逆U字形状のバックフレーム31と、このバッ
クフレーム31の側部フレーム31a間に張設された上
下一対のジグザグバネ32と、これら一対のジグザグバ
ネ32に支持されたバックプレート33と、側部フレー
ム31aの内側面下部に互いに対向するように設けられ
た一対のナックル部材34とを備えている。バックフレ
ーム31は、その下部で各側部フレーム31aに架橋さ
れた補強フレーム31cを有している。
【0025】上記一対の側部フレーム31aには、前面
中央部に上下2個ずつのフック31bが設けられ、幅方
向で対向した上側および下側の一対のフック31bにジ
グザグバネ32がそれぞれ係止されている。そして、上
記バックプレート33は、その裏面に突設された左右一
対の二股状の挟持片33aを有し、各挟持片33aにジ
グザグバネ32を挟持させることによってバックプレー
ト33がジグザグバネ32を介してバックフレーム31
に取り付けられるようになっている。このようなバック
プレート33は、着座者の腰骨および背骨のカーブに沿
うように下部が前方に膨出されている。そして、バック
プレート33の下端縁部は補強フレーム31cの表面に
対向するか、あるいはそれより下部に位置するように寸
法設定されている。
【0026】一方、上記基礎パイプ11の側部パイプ1
1a間に架橋された中央部梁材14および後部梁材15
間にはそれらに支持された幅方向一対のブラケット16
が立設されている。これら一対のブラケット16の対向
面間の寸法は、上記一対のナックル部材34の外側面間
の寸法よりも若干大きめに設定され、これによって一対
のナックル部材34はブラケット16間に挟持され得る
ようになっている。
【0027】そして、一対のナックル部材34が左右の
ブラケット16間に挟持された状態で、幅方向に延びる
連結軸17が各ブラケット16およびナックル部材34
に貫設されるとともに、連結軸17とナックル部材34
とは一体に結合され、これによって背凭れ部3は、連結
軸17回りに共回り可能な状態で着座部2に連結されて
いる。
【0028】また、上記ブラケット16の一方には、外
側部に背凭れ部3を連結軸17回りに回動させる駆動機
構18が設けられている。この駆動機構18は、内部に
図略の駆動モータと、各種のギアを組み合わせた駆動力
伝達手段とを備えており、駆動モータの駆動によって駆
動力伝達手段を介して連結軸17を軸心回りに回動させ
得るようになっている。そして、駆動機構18をスイッ
チ操作で駆動させることにより、バックフレーム31は
連結軸17回りに回動し、それが所望の傾斜姿勢になっ
た時点でスイッチOFFすることによって、例えば図2
に示すように、その時点でのバックフレーム31の傾斜
姿勢が維持されるようになっている。
【0029】なお、後部梁材15には、幅方向の寸法が
後部梁材15と略同一の逆U字形状のストッパー15a
が立設され、バックフレーム31の垂直面に対する角度
が最大になるリクライニング姿勢で側部フレーム31a
がストッパー15aの頂部に当止し、バックフレーム3
1のこれ以上の変位が阻止されるようにしている。
【0030】上記脚載せ部4は、着座部2の前面部に垂
下した図1に示す収納姿勢と、図2に示す足載せ姿勢と
の間で変位可能になっている。このような脚載せ部4
は、着座部2の幅方向に延びる上下一対の脚載せフレー
ム41と、これら一対の脚載せフレーム41を結合する
幅方向一対の結合フレーム42とを備えている。
【0031】脚載せフレーム41は幅寸法が着座部2の
幅方向の寸法と略同一に設定されているとともに、結合
フレーム42の図1における高さ寸法は上記上部支持板
23の高さ寸法の半分弱に設定されている。そして、脚
載せフレーム41と結合フレーム42とからなる脚載せ
部4は、収納姿勢(図1)で着座部2の前面下部に位置
するとともに、足載せ姿勢(図2)で着座部2の上部支
持板23と略同一の高さ位置に押し上げられるようにな
っている。
【0032】このような脚載せ部4は、変位機構Mによ
り収納姿勢と足載せ姿勢との間で変位し得るように構成
されている。上記変位機構Mは、スライド機構5とリン
ク機構6とが組み合わされて形成されている。そしてス
ライド機構5の駆動によってリンク機構6が所定の動作
を行い、これによって脚載せ部4が変位するようになっ
ている。
【0033】図4および図5は変位機構Mの一実施形態
を示す斜視図であり、図4は、脚載せ部4が収納姿勢で
収納位置に収納された状態、図5は脚載せ部4が足載せ
姿勢になった状態をそれぞれ示している。これらの図に
示すように、スライド機構5は、駆動モータ51と、こ
の駆動モータ51の駆動力を伝達するギアボックス52
と、このギアボックス52から延設されたスクリュー軸
53と、このスクリュー軸53に螺合されたナット部材
54と、このナット部材54に結合されたスライダー5
5とから形成されている。
【0034】上記駆動モータ51およびギアボックス5
2は、中央部梁材14と後部梁材15とに架橋された台
座145上に配設されている。そして、駆動モータ51
は駆動軸が幅方向(X−X方向)に延びるように配置さ
れ、この駆動モータ51に幅方向で隣接し、かつ、上記
駆動軸を取り込むようにギアボックス52が配置されて
いる。ギアボックス52には、ウォームギアやピニオン
等の各種のギア類が内装され、これらギア類を介して駆
動モータ51の駆動力がスクリュー軸53に伝達される
ようになっている。
【0035】上記スクリュー軸53は、ギアボックス5
2から前後方向(Y−Y方向)に延びるように前方(図
4および図5の左方)に向けて突設されている。このス
クリュー軸53にナット部材54が螺合され、スクリュ
ー軸53の正逆回転によってナット部材54が前後動す
るようになっている。
【0036】上記スライダー55は、ロアレール56
と、このロアレール56に摺動自在に結合されたアッパ
ーレール57とからなっている。ロアレール56は、上
記前部梁材13および後部梁材15に所定高さ寸法のス
ペーサー13aを介して前後方向に延びる状態で固定さ
れている。このロアレール56は、断面視でC字形状を
呈し、上面部に前後方向に延びる案内開口56aを有
し、この案内開口56aの下部に前後方向に延びる蟻溝
が形成されている。
【0037】上記アッパーレール57は、断面視でΩ形
状を呈したレール本体57aと、このレール本体57a
から着座部2の幅方向左側方に向けて突出したブラケッ
ト57bと、同幅方向右側方に向けて突出した連結板5
7cとを備えて形成されている。
【0038】上記レール本体57aは、その下端縁部か
ら外方に向けて突設された左右一対の翼部を有してお
り、この翼部がロアレール56の蟻溝内に嵌め込まれた
状態で頂部が案内開口56aから外部に突出され、これ
によってアッパーレール57はロアレール56に案内さ
れつつ前後動が可能になっている。そして、上記ブラケ
ット57bおよび連結板57cは、案内開口56aから
外部に突出したレール本体57aの頂部に固定されてい
る。ちなみにロアレール56内にはアッパーレール57
との間に図略のローラや転動ボール等が内装され、これ
らによってアッパーレール57の前後動が円滑に行い得
るようにしている。
【0039】そして、上記連結板57cは上記ナット部
材54に一体に接続されており、ナット部材54の前後
動に応じてアッパーレール57が前後動するようにして
いる。従って、駆動モータ51を駆動することにより、
その駆動力はギアボックス52を介してスクリュー軸5
3に伝達され、これによってスクリュー軸53が回転
し、この回転によるナット部材54の前後動によってア
ッパーレール57がロアレール56に案内されつつ前後
動することになる。
【0040】上記リンク機構6は、複数の四辺形リンク
構造が組み合わされて形成されている。本実施形態で
は、四辺形リンク構造を構成する要素として、6本の第
1〜第6リンク腕61a〜61fが採用されている。一
方、幅方向で内側(図4および図5の右側)の前後方向
一対の支柱22間にはリンク腕支持板22cが架橋され
ている。そして、このリンク腕支持板22cに第1リン
ク腕61aおよび第3リンク腕61cの上端部が後方の
第1リンク軸62aおよび前方の第3リンク軸62c回
りに回動自在に結合されている。
【0041】また、第1リンク腕61aの中間部分に第
2リンク腕61bの後端部が第2リンク軸62b回りに
回動自在に結合されているとともに、この第2リンク腕
61bの中間部分が第3リンク腕61cの中間部分に第
4リンク軸62d回りに回動自在に結合されている。
【0042】また、第3リンク腕61cの下端部が第4
リンク腕61dの下端部に第5リンク軸62e回りに回
動自在に結合されている。また、上記第2リンク腕61
bの前端部が第5リンク腕61eの上端部に第6リンク
軸62f回りに回動自在に結合されているとともに、上
記第4リンク腕61dの中間部分が第5リンク腕61e
の中間部分に第7リンク軸62g回りに回動自在に結合
されている。さらに、上記第5リンク腕61eの下端部
が第6リンク腕61fの下端部に第8リンク軸62h回
りに回動自在に結合されている。
【0043】そして、上記第4リンク腕61dの上端部
は脚載せ部4の結合フレーム42の上部に第9リンク軸
62i回りに回動自在に結合されているとともに、上記
第6リンク腕61fの上端部も結合フレーム42の下部
に第10リンク軸62j回りに回動可能に結合されてい
る。
【0044】従って、本リンク機構6においては、各リ
ンク腕および結合フレーム42によって、第1リンク軸
62a、第2リンク軸62b、第3リンク軸62c、お
よび第4リンク軸62dを支点とした第1の四辺形リン
ク構造と、第4リンク軸62d、第7リンク軸62g、
第6リンク軸62f、および第7リンク軸62gを支点
とした第2の四辺形リンク構造と、第7リンク軸62
g、第8リンク軸62h、第9リンク軸62i、および
第10リンク軸62jとからなる第3の四辺形リンク構
造との三つの四辺形リンク構造が形成されている。
【0045】しかも、第1および第2の四辺形リンク構
造においては第2リンク腕61bが共用されているとと
もに、第2および第3の四辺形リンク構造においては第
4リンク腕61dが共用されており、このようなリンク
構造によって脚載せ部4の収納姿勢と足載せ姿勢との間
の姿勢変更が行い得るようにしている。
【0046】そして、各リンク腕61a〜61fの長さ
寸法、形状および各リンク軸62a〜62jの設置位置
は、第1リンク腕61aが第1リンク軸62a回りに反
時計方向に回動し、これによって第2リンク軸62bが
第1リンク軸62aよりも後方位置に後退した状態で脚
載せ部4が収納姿勢になり、逆に第1リンク腕61aが
第1リンク軸62a回りに時計方向に回動し、これによ
って第2リンク軸62bが第1リンク軸62aよりも前
方に位置するように前進した状態で脚載せ部4が足載せ
姿勢になるように設定されている。
【0047】一方、第1リンク腕61aの第2リンク軸
62bより下方部分は後方に向けて若干折り曲げられ、
その先端部に連結腕63が結合されている。この連結腕
63は、リンク機構6とスライド機構5とを結合するた
めのものであり、その後方端は第1結合軸63a回りに
回動自在に第1リンク腕61aの先端部に結合されてい
るとともに、連結腕63の前方端は上記ロアレール56
のブラケット57bに第2結合軸63b回りに回動自在
に結合されている。
【0048】また、各リンク腕61a〜61fの外側に
は、リンク機構6の動作に追随して移動し、脚載せ部4
が足載せ姿勢になった状態で伸長した各リンク腕61a
〜61fを外部から覆う板状の安全カバー64が設けら
れている。この安全カバー64を設けたことにより、脚
載せ部4が足載せ姿勢になっている状態で椅子10の側
方から各リンク腕61a〜61fの方向への異物の侵入
が阻止されるようにしている。
【0049】変位機構Mの上記構成によれば、脚載せ部
4が収納姿勢で着座部2の前方下部に収納された図4に
示す状態において、駆動モータ51の駆動によってギア
ボックス52を介してスクリュー軸53を所定方向に回
転させることによりナット部材54は前進する。
【0050】このナット部材54の前進によってロアレ
ール56が連結板57cを介して前進し、ロアレール5
6のブラケット57bに第2結合軸63bによって連結
されている連結腕63も前進するため、連結腕63の後
端部に第1結合軸63aによって連結されている第1リ
ンク腕61aは第1リンク軸62a回りに時計方向に回
動し、この回動によって各リンク腕61b〜61fが所
定のリンク運動を行うことにより結合フレーム42が上
方に向かうように全体的に伸長し、ナット部材54が所
定の前方位置に到達した状態で脚載せ部4が、図5に示
すように、足載せ姿勢になる。
【0051】逆に、図5に示すように、脚載せ部4が足
載せ姿勢の状態で駆動モータ51を逆駆動することによ
りロアレール56は後退し、これによって第1リンク腕
61aが第1リンク軸62a回りに反時計方向に回動
し、これによる各リンク腕61b〜61fの上記と逆の
リンク運動によって脚載せ部4は図4に示す元の収納姿
勢に復帰する。
【0052】図6は、図1に示す椅子のフレーム構造1
にクッション材を装着し、これによってシートボトム7
aおよびシートバック7bを備えた椅子10が形成され
た状態を示す一部切欠き斜視図である。この図に示すよ
うに、左右一対の上部支持板23間に張設された緩衝支
持部材28上、およびバックフレーム31のジグザグバ
ネ32に支持されたバックプレート33上にはそれぞれ
所定のクッション材7が配置され、これによって着座席
であるシートボトム7a、および背凭れであるシートバ
ック7bが形成されている。
【0053】このようなクッション材7は、下部に板状
体からなる形状保持層71、中間部に高反発材料からな
る高反発層72、上部に柔軟性材料からなる軟質層7
3、および表面に表皮74が積層された4層構造で形成
されている。本実施形態においては、形状保持層71は
発泡性合成樹脂のチップを所定の接着剤を介して圧縮成
形して板状にした、いわゆるパーティクルボードによっ
て形成され、高反発層72は反発性の大きい発泡性合成
樹脂によって形成され、軟質層73は柔軟性に優れた発
泡性合成樹脂によって形成されている。また、表皮74
は可撓性を有する合成樹脂製のシートによって形成され
ている。
【0054】そして、これら形状保持層71、高反発層
72、および軟質層73がそれぞれ接着剤を介して積層
され、軟質層73の表面を表皮74で被覆することによ
ってクッション材7が形成されている。本実施形態にお
いては、形状保持層71、高反発層72、および軟質層
73の積層体を所定サイズに切断してシートボトム7a
用およびシートバック7b用のものをつくり、これらを
緩衝支持部材28上およびバックプレート33上に載置
した状態で表面を表皮74で被覆し、表皮74の縫代部
分で椅子のフレーム構造1の所定の部材(例えば、シー
トボトム7aの場合はフロントロッド22b、緩衝支持
部材28の一部等、シートバック7bの場合はバックフ
レーム31の頂部や補強フレーム31c等)を包み込む
ようにしてクッション材7の裏面で表皮74の縁部同士
を縫着あるいは溶着することによりシートボトム7aお
よびシートバック7bが形成されている。
【0055】上記アームレスト部24の板状フレーム2
7aは、軟質の発泡性合成樹脂からなるパッド材76a
中に埋設されている。このパッド材76aの表面が表皮
(アームレスト表皮76b)によって被覆されることに
よりアームレスト76が形成されている。パッド材76
a内への板状フレーム27aの埋設、およびアームレス
ト表皮76bによるパッド材76aの被覆は、一体発泡
成形法によって行うことが可能である。
【0056】一方、上記シートボトム7a用の表皮74
には、幅方向の両側部にアームレスト用の覆い部材75
が取り付けられ、この覆い部材75をアームレスト76
の上に掛け回すことによってアームレスト76の上部が
覆い部材75によって被覆され、これによってアームレ
スト部24の外観が美麗になるようにしている。
【0057】上記脚載せ部4の脚載せフレーム41は、
硬質の発泡性合成樹脂からなるパッド材77aに埋設さ
れている。そして、このパッド材77aの表面が表皮
(脚載せ部表皮77b)によって被覆されることにより
着座者の脚を支持する、いわゆるオットマン77が形成
されている。パッド材77aに対する結合フレーム42
の埋設、および脚載せ部表皮77bの被覆は、一体発泡
成形法によって行うことが可能である。
【0058】図7は、本発明に係る椅子のアームレスト
構造の一実施形態の詳細を示す一部切欠き拡大斜視図で
ある。この図に示すように、アームレスト構造は、角筒
(フレーム)25に支持ロッド27bを介して高さ位置
調節可能に設けられたアームレスト(アームレスト本
体)76と、このアームレスト76を覆う覆い部材75
とを備えて形成されている。
【0059】まず、アームレスト76について詳細に説
明する。アームレスト76は、前後方向一対の支持ロッ
ド27bの頂部に固定された板状フレーム27aと、こ
の板状フレーム27aを埋設したパッド材76aと、こ
のパッド材76aを被覆したアームレスト表皮76bと
から形成されている。
【0060】上記各角筒25には、その頂部からアーム
レスト装着筒26が嵌入固定され、このアームレスト装
着筒26に支持ロッド27bが摺接状態で貫入され、そ
の嵌入量を調節することによってアームレスト76を所
望の高さ位置に設定し得るようになっている。そして、
前後一対のアームレスト装着筒26の内、前部のアーム
レスト装着筒26の頂部にはロック手段8が設けられ、
このロック手段8によって接待されたアームレスト76
の高さ位置がロックされるようになっている。
【0061】上記板状フレーム27aは、角筒25に装
着された状態で、その後端部と着座姿勢のシートバック
7bとの間に間隔Lの隙間が形成されるように前後位置
が設定されている。本実施形態では、上記間隔Lは、人
体の頭部の直径寸法に略等しい値に設定している。
【0062】上記パッド材76aは、軟質のウレタンフ
ォームが適用され、これによってパッド材76aは非常
にやわらかい状態になっている。このパッド材76a
は、板状フレーム27a後端部から上記間隔L分だけ後
方に延設され、この延設された部分に板状フレーム27
aが存在しない延設部76cが形成されている。この板
状フレーム27aによりシートバック7bが着座姿勢に
設定された状態でアームレスト76の後端部がシートバ
ック7bの表面に当接するようになっている。
【0063】このように、アームレスト76の後部に板
状フレーム27aの存在しない柔軟な延設部76cを設
けることにより、リクライニング姿勢に設定されたシー
トバック7bと、アームレスト76の後端部との間に異
物が挟まり込んだ状態で、シートバック7bが着座姿勢
に姿勢変更されても、延設部76cが柔軟に弾性変形し
て異物や椅子が破損しないようにしている。
【0064】一方、上記シートボトム7a用の表皮74
には、幅方向の両側部にアームレスト用の覆い部材75
が縫着あるいは溶着によって取り付けられている。この
覆い部材75は、袋状の表皮(袋表皮75a)の内部に
スポンジや発泡性合成樹脂を原料にしたフォーム材等か
らなる柔軟性材料が充填されて形成されている。そし
て、袋表皮75a内に柔軟性材料が充填された状態で袋
表皮75aの表裏面を前後方向の全長に亘って縫着等で
接合することにより、覆い部材75の表面に複数の突条
75bが形成されるようにするとともに、これによって
隣接した突条75b間に前後方向に延びる折り溝75c
が形成されるようにしている。
【0065】覆い部材75は、このような構成を採用す
ることにより、折り溝75c部分で幅方向に折り曲げ易
くなっており、アームレスト76の高さ位置に対応した
いずれかの折り溝75c部分で容易に折れ曲がり、アー
ムレスト部24の表面を容易に、かつ、確実に被覆し得
るようになっている。
【0066】図8は、覆い部材75の作用を説明するた
めの正面視の説明図であり、(イ)はアームレスト76
が下位に設定された場合の覆い部材75の状態、(ロ)
はアームレスト76が上位に設定された場合の覆い部材
75の状態をそれぞれ示している。
【0067】まず、図8の(イ)に示すように、アーム
レスト76が下位に高さ設定された状態では、シートボ
トム7aの上側縁部から延設された覆い部材75は、ア
ームレスト76の両側面および上面を覆った状態にされ
ている。そして、覆い部材75がアームレスト76に掛
け回された状態で、アームレスト76の左右の両側縁部
において折り溝75cの部分が容易に幅方向に曲折する
ため、内部にパッド材が装填されて全体的に分厚くなっ
ているにも拘らず、覆い部材75に上記曲折による無理
が生じず外観は美麗になる。また、覆い部材75の突条
75b部分は内部にパッド材が充填されているため、ソ
フトな感触でそれに肘を載せることが可能になる。
【0068】ついで、図8の(ロ)に示すように、アー
ムレスト76を高位に設定した状態では、この高さに応
じて覆い部材75はシートボトム7aからの立ち上がり
部分の縦寸法が長くなった状態でアームレスト76に掛
け回されている。この場合も、アームレスト76の上側
縁部で折り溝75c部分が折れ曲がり、アームレスト7
6の高さ位置変更に確実に対応している。
【0069】図9および図10は、ロック手段8の一実
施形態を示す斜視図であり、図9はロック手段8の分解
斜視図、図10はロック手段8が角筒25に装着された
状態を示す一部切欠き斜視図である。まず、図9に示す
ように、ロック手段8は、アームレスト装着筒26の頂
部に一体に形成されたケーシング81と、このケーシン
グ81に装着されるロック部材86とから構成されてい
る。
【0070】上記ケーシング81は、外観形状が偏平な
平面視で矩形状の直方体状に設定され、その前部に幅方
向に延びる長孔82が設けられているとともに、内部に
ロック部材86の先端部(後述するロック片88)が上
記長孔82を介して嵌め込まれた状態で前後方向に移動
可能なロック片移動空間82aが形成されている。上記
長孔82部分の底板は前方に突出され、この突出した部
分によってロック部材86のロック片移動空間82aか
ら外部に突出した部分(後述する操作片87)を受ける
受台83が形成されている。
【0071】また、ケーシング81の中央上部には、ア
ームレスト装着筒26の装着孔26aに上下方向で対応
したロッド装着孔84が穿設されており、支持ロッド2
7bがロッド装着孔84を介してアームレスト装着筒2
6の装着孔26aに嵌入されるようになっている。さら
に、ケーシング81の適所には、上下方向に延びる結合
孔85が穿設されており、アームレスト装着筒26が角
筒25内に嵌装された状態で、上記結合孔85を通して
ネジ85aを角筒25の上端面に捩じ込むことにより、
ケーシング81が角筒25に固定されるようになってい
る(図10)。
【0072】上記ロック部材86は、操作片87と、こ
の操作片87から後方に向けて延設されたロック片88
とを備えて形成されている。上記ロック片88は、長孔
82を介してロック片移動空間82a内に摺接状態で嵌
入され、かつ、同空間82a内で前後動し得るように形
状設定されているとともに、上記操作片87はこのロッ
ク片88の前端縁に裏面がロック片88と面一状態にな
るように固定されている。
【0073】また、上記ロック片88の中央部には、支
持ロッド27bを挿通させ得る角孔88aが穿設され、
これによってロック片88がロック片移動空間82a内
に装着された状態で支持ロッド27bがロック片88を
貫通してアームレスト装着筒26内に嵌入され得るよう
にしている。
【0074】そして、上記角孔88aの後方縁部には、
幅方向の全長に亘って前方に膨出した係止縁部88bが
設けられている一方、支持ロッド27bの後面部には上
記係止縁部88bに対応し、かつ、上下方向に並設され
た複数の被係止凹部27cが凹設され、この被係止凹部
27cに上記係止縁部88bが嵌まり込むことによって
支持ロッド27bの上下動が規制されるようになってい
る。
【0075】また、ロック片88がロック片移動空間8
2a内に嵌め込まれ、ロッド装着孔84および角孔88
aを介してアームレスト装着筒26内に支持ロッド27
bが嵌装された状態で、ロック片88の後端縁とロック
片移動空間82aの奥壁との間にコイルバネ89が介設
されており、このコイルバネ89の付勢力によって普段
はロック部材86はロック片移動空間82aから前方に
抜け出る方向に付勢され、これによって係止縁部88b
が被係止凹部27cに係合し、支持ロッド27bの上下
動が規制されるようになっている。
【0076】従って、着座者が操作片87を指で後方に
向かって押圧することにより、ロック片88がコイルバ
ネ89の付勢力に抗して後方に移動し、これによって係
止縁部88bの被係止凹部27cへの係合が解除され、
アームレスト支持体27の上下動が可能になる。
【0077】一方、アームレスト装着筒26は、その下
端部が若干先細りに形成されている。この先細りの部分
に所定幅寸法を備えた切れ目26bが設けられていると
ともに、適所に係止膨出部26cが膨設され、アームレ
スト装着筒26が角筒25の縦孔25aに嵌装された状
態で、縦孔25aの下部に形成された大径部25bの上
縁部に上記係止膨出部26cの上縁部が係止され(図1
0)、上記ネジ85aによるネジ止めと合わせて角筒2
5内に嵌装されたアームレスト装着筒26が抜け出るの
を確実に防止するようにしている。
【0078】図11は、ロック手段8の作用を説明する
ための断面視の説明図であり、(イ)は支持ロッド27
bの上下動がロックされた状態、(ロ)は上記ロックが
解除された状態をそれぞれ示している。まず、支持ロッ
ド27bの上下動がロックされた状態では、図11の
(イ)に示すように、コイルバネ89の付勢力によって
ロック部材86が左方に押圧され、これによってロック
片88の係止縁部88bが支持ロッド27bの被係止凹
部27cに嵌まり込み、これによって支持ロッド27b
の上下動が規制された状態になっている。
【0079】この状態で、図11の(イ)に白抜き矢印
で示すように、ロック部材86の操作片87を指で右方
に押圧すると、ロック片88がコイルバネ89の付勢力
に抗してロック片移動空間82a内を奥部に向かって移
動し、これによって図11の(ロ)に示すように、係止
縁部88bに被係止凹部27cに対する係合が解除さ
れ、支持ロッド27bは上下に移動させ得るようにな
る。
【0080】本発明は、以上の実施形態に限定されもの
ではなく、以下の内容を含むものである。
【0081】(1)上記の実施形態においては、アーム
レスト76はシートボトム7aのフレームに取り付けら
れているが、シートボトム7aのフレームに取り付ける
代わりにシートバック7bのフレームに取り付けるよう
にしてもよい。
【0082】(2)上記の実施形態においては、覆い部
材75は、袋表皮75aの内部にパッド材を充填したも
のが用いられているが、このような覆い部材75の代わ
りに、皮革、織製品、フェルト材、合成樹脂製のシート
等の可撓性を有するウェブを所定寸法に裁断して使用す
るようにしてもよい。
【0083】(3)上記の実施形態においては、ロック
手段8は前方の角筒25にのみ設けられているが、後方
の角筒25にのみ設けてもよいし、双方の角筒25に設
けてもよい。
【0084】(4)上記の実施形態においては、アーム
レスト76のパッド材76aの後端部に板状フレーム2
7aの埋設されていない延設部76cが設けられている
が、このような延設部76cを設けなくてもよい。ただ
し、シートバック7bが駆動モータによって姿勢変更さ
れるように構成されている場合には、アームレスト76
の後端縁と着座姿勢のシートバック7bとの間に所定の
隙間が形成されるようにしておくことが安全対策上好ま
しい。
【0085】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の椅子のアームレ
スト構造によれば、アームレスト本体は椅子のフレーム
に高さ位置変更可能に取り付けられ、このアームレスト
本体は、端縁が着座部の側部に結合された可撓性材料か
らなる覆い部材で掛け回してその表面が覆われ、かつ、
覆い部材の先端部は自由端にしているため、この覆い部
材を、所望の高さ位置に設定されたアームレスト本体
に、弛みがない状態で掛け回すことが可能になり、覆い
部材の弛みによる外観の見苦しさは生じさせないように
する上で有効である。
【0086】本発明の請求項2記載の椅子のアームレス
ト構造によれば、アームレスト本体は、その底面から下
方に延びる支持ロッドを有し、フレームには上記支持ロ
ッドに対応した上下方向に延びる装着孔が設けられ、こ
の装着孔に支持ロッドを嵌め込むことによってアームレ
スト本体が上記着座部に装着されるように構成されてい
るとともに、着座部に装着されたアームレスト本体を所
望の高さ位置でロックするロック手段が設けられている
ため、装着孔に対する支持ロッドの嵌入量を調節するこ
とによってアームレスト本体を所望の高さ位置に容易に
設定することができるとともに、高さ位置が調節された
状態でロック手段によりロックすることにより、肘を置
いてもアームレスト本体が下降しないように確実に固定
される。
【0087】本発明の請求項3記載の椅子のアームレス
ト構造によれば、覆い部材は、袋状の基布と、この基布
の中に設けられたパッド材とからなり、基布は、その中
にパッド材が充填された状態で幅方向の複数個所で前後
方向の全長に亘って表裏が結合されているため、覆い部
材は基布の結合部分が他の部分よりも前後方向の全長に
亘って薄くなっており、これによって幅方向に曲がり易
くなっている。従って、覆い部材は、アームレスト本体
の高さ位置の変更に対応して容易に掛け回しを行い得る
ようになるとともに、アームレスト本体が覆い部材によ
り覆われた状態で、上記結合部分間に挟持された基布内
のパッド材がクッション性を発揮し、これによってアー
ムレスト本体にソフトな感触で肘を掛け得ることができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアームレスト構造が適用された椅
子のフレーム構造を示す斜視図であり、フレーム構造が
着座姿勢に設定された状態を示している。
【図2】図1に示す椅子のフレーム構造がリクライニン
グ姿勢に設定された状態を示す斜視図である。
【図3】緩衝支持部材の一実施形態を示す平面図であ
る。
【図4】変位機構の一実施形態を示す斜視図であり、脚
載せ部が収納姿勢で収納位置に収納された状態を示して
いる。
【図5】変位機構の一実施形態を示す斜視図であり、脚
載せ部が足載せ姿勢になった状態をそれぞれ示してい
る。
【図6】図1に示す椅子のフレーム構造にクッション材
を装着し、これによってシートボトムおよびシートバッ
クを備えた椅子が形成された状態を示す一部切欠き斜視
図である。
【図7】アームレストの一実施形態の詳細を示す一部切
欠き拡大斜視図である。
【図8】覆い部材の作用を説明するための正面視の説明
図であり、(イ)はアームレストが下位に設定された場
合の覆い部材の状態、(ロ)はアームレストが上位に設
定された場合の覆い部材の状態をそれぞれ示している。
【図9】ロック手段の一実施形態を示す分解斜視図であ
る。
【図10】図9に示すロック手段の組立て斜視図であ
り、ロック手段が角筒に取り付けられた状態を示してい
る。
【図11】ロック手段の作用を説明するための断面視の
説明図であり、(イ)は支持ロッドの上下動がロックさ
れた状態、(ロ)は上記ロックが解除された状態をそれ
ぞれ示している。
【符号の説明】
1 椅子のフレーム構造 11 基礎パイプ 11a 側部パイプ 12 下部支持板 13 前部梁材 13a スペーサー 14 中央部梁材 15 後部梁材 15a ストッパー 16 ブラケット 17 連結軸 18 駆動機構 2 着座部 21 支持架台 22 支柱 22a 桟材 22b フロントロッド 23 上部支持板 23a オーバーハング部 24 アームレスト部 26 アームレスト装着筒 25 角筒 27 アームレスト支持体 27a 板状フレーム 27b 支持ロッド 27c 被係止凹部 28 緩衝支持部材 28a 格子部材 28b 縦鋼線 28c 横鋼線 28d コイルバネ 28e フック部 3 背凭れ部 31 バックフレーム 31a 側部フレーム 32 ジグザグバネ 33 バックプレート 33a 挟持片 34 ナックル部材 4 脚載せ部 41 脚載せフレーム 42 結合フレーム M 変位機構 5 スライド機構 51 駆動モータ 52 ギアボックス 53 スクリュー軸 54 ナット部材 55 スライダー 56 ロアレール 56a 案内開口 57 アッパーレール 57a レール本体 57b ブラケット 57c 連結板 6 リンク機構 61a〜61f 第1〜第6リンク腕 62a〜62j 第1〜第10リンク軸 63 連結腕 63a 第1結合軸 63b 第2結合軸 64 安全カバー 7 クッション材 7a シートボトム 7b シートバック 71 形状保持層 72 高反発層 73 軟質層 74 表皮 75 覆い部材 75a 袋表皮 75b 突条 75c 折り溝 76 アームレスト 76b アームレスト表皮 76a パッド材 76c 延設部 77 オットマン 77a パッド材 77b 脚載せ部表皮 8 ロック手段 81 ケーシング 82 長孔 82a ロック片移動空間 83 受台 84 ロッド装着孔 86 ロック部材 87 操作片 88 ロック片 88a 角孔 88b 係止縁部 89 コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 弘樹 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椅子の着座部の両側部に形成される椅子
    のアームレスト構造であって、椅子のフレームに取り付
    けられ、かつ、着座面に対して高さ位置が変更可能に構
    成されたアームレスト本体と、このアームレスト本体の
    表面を覆う可撓性材料からなる覆い部材とが備えられ、
    この覆い部材は、その基端部が着座部の側部に結合され
    た状態でアームレスト本体の表面に掛け回されるととも
    に、先端部が自由端になっていることを特徴とする椅子
    のアームレスト構造。
  2. 【請求項2】 上記アームレスト本体は、その底面から
    下方に延びる支持ロッドを有し、上記フレームには上記
    支持ロッドに対応した上下方向に延びる装着孔が設けら
    れ、上記装着孔に上記支持ロッドを上下動可能に嵌め込
    むことによってアームレスト本体が上記着座部に装着さ
    れるように構成され、アームレスト本体を所望の高さ位
    置でロックするロック手段が設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の椅子のアームレスト構造。
  3. 【請求項3】 上記覆い部材は、袋状の基布と、この基
    布の中に設けられたパッド材とからなり、上記基布は、
    パッド材が充填された状態で幅方向の複数個所において
    折れ曲がりが容易になるように前後方向の全長に亘って
    表裏が結合されていることを特徴とする請求項1または
    2記載の椅子のアームレスト構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005192745A (ja) * 2004-01-06 2005-07-21 Aichi Kk リクライニング椅子
JP2007313187A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Sekisui House Ltd 伸縮手摺装置

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