JP2005192745A - リクライニング椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 背凭れ部材を着座体に対して直立した着座位置から水平な仰向け位置に回動させる際に、椅子本体に対する背凭れ部材の重心移動を抑制し、着座体及び背凭れ部材を椅子本体にバランス良く支持することを目的とする。
【解決手段】 背凭れ部材6に対して後方に荷重を加えると、背凭れ部材6が第一の支軸4を支点として後方に向かって回動し、リンク8a、8bが、背凭れ部材6によって下方に付勢され、第3の支軸48を支点として、前方に向けて回動する。リンク8a、8bが前方に向かって回動すると、リンク8a、8bの一端に接続された背凭れ部材6が前方に押し出され、着座体ベース部材5の下方の前後に備えられた回転ローラ10a〜10d、10fがスライドレール9a、9bに沿って回転し、着座体3が前方にスライドする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、背凭れ部材を背凭れ面が略直立した着座位置から背凭れ面が略水平に仰向けとなる仰向け位置までの間で回動可能なリクライニング椅子に関する。
従来、椅子本体に着座体及び背凭れ部材が支持され、背凭れ部材が、椅子本体に対して、背凭れ面が略直立した着座位置から背凭れ面が略水平な仰向け位置までの間で回動可能に構成され、背凭れ部材を着座位置に設置して椅子として使用したり、背凭れ部材を仰向け位置に設置してベッドとして使用したりできるリクライニング椅子が知られている。
このように構成されたリクライニング椅子では、背凭れ部材を着座位置から仰向け位置に回動させると、椅子本体に対して背凭れ部材の重心が後方に移動してバランスが悪くなるので、これを防ぐために、背凭れ部材を仰向け位置で用いる際に、床面と背凭れ部材との間に、背凭れ部材を下方から支える補助脚を備えたものがある。例えば、背凭れ部材の背面に、補助脚の上端を上下方向に回動自在に連結し、背凭れ部材を仰向け位置で使用する際には、補助脚を上端を支点として回動させて床面に対して起立させ、背凭れ部材を支え、背凭れ部材を着座位置で使用する際には、補助脚を背凭れ部材の背面に沿わせて収納するように構成されたものがある。(例えば、特許文献1、2、参照)
また、着座体の前方部に上下に回動可能に連結したオットマン(足のせ台)を備え、背凭れ部材を着座位置で使用する際には、着座体に対して、オットマンを足元に向かって延出するように回動させ、背凭れ部材を仰向け位置で使用する際には、着座体に対して、オットマンを略水平に延出するように回動させることによって、椅子本体に対する背凭れ部材の重心移動を、オットマンの回動動作によって相殺するように構成されたものがある。(例えば、特許文献3、4参照)
特開2002−51865号公報(第3―6頁、第1―7図) 特開2002−282077号公報(第2―3頁、第1―5図) 特開2000−308543号公報(第2―3頁、第1―3図) 特開2001−190353号公報(第3―5頁、第1―8図)
しかしながら、特許文献1、2に記載の技術によれば、背凭れ部材を着座位置にしたり仰向け位置にしたりする際に、補助脚を背凭れに対して沿わせたり、起立させたりする操作が必要になるので、その操作が面倒であった。また、背凭れ部材を着座位置から仰向け位置の中間で傾斜させて用いる際には、背凭れ部材の傾動による重心移動によってバランスを損なう虞があった。
次に、特許文献3、4に記載の技術によれば、オットマンには、背凭れ部材の回動動作による重心移動を相殺できる重量が求められるので、リクライニング椅子全体の重量が大きくなり、搬送が困難になる虞がある。
そこで、本発明は、背凭れ部材を着座位置から仰向け位置に回動させる際に、椅子本体に対する背凭れ部材の重心移動を抑制し、着座体及び背凭れ部材を椅子本体にバランス良く支持することができ、しかも、その操作が容易であり、全体の重量を低減することができるリクライニング椅子を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、使用者が着座するための着座体と、床面に設置され、前記着座体を略水平に支持するための椅子本体と、前記着座体の左右方向に沿って配設され、該着座体の後端部に連結された第一の支軸と、下端が前記第一の支軸に対して回動自在に係合し、該第一の支軸を支点として、背凭れ面が略直立した着座位置から背凭れ面が略水平に仰向けとなる仰向け位置までの間で回動可能な背凭れ部材と、を備えたリクライニング椅子であって、前記背凭れ部材が着座位置から仰向け位置に向かう回動に伴い、前記椅子本体に対して、前記着座体を前方にスライドさせ、該背凭れ部材の仰向け位置から着座位置に向かう回動に伴い、該椅子本体に対して、該着座体を後方にスライドさせるスライド手段を備えている、ことを特徴とする。
請求項1に記載のリクライニング椅子によれば、背凭れ部材が着座位置から仰向け位置に向かう回動に伴い、椅子本体に対して、着座体を前方にスライドさせ、背凭れ部材の仰向け位置から着座位置に向かう回動に伴い、椅子本体に対して、着座体を後方にスライドさせるスライド手段を備えているので、背凭れ部材を着座位置から仰向け位置の範囲で回動させる際に、着座体及び背凭れ部材を椅子本体にバランス良く支持でき、延いては、リクライニング椅子を使用している使用者を安定して支えることができる。つまり、背凭れ部材を着座位置から仰向け位置に向かって後方へ回動させる際には、椅子本体に対して、着座体を前方にスライドさせることにより、後方への背凭れ部材の重心移動を抑制し、背凭れ部材を仰向け位置から着座位置に向かって前方へ回動させる際には、椅子本体に対して、着座体を後方にスライドさせることにより、前方への背凭れ部材の重心移動を抑制できる。
また、請求項1に記載のリクライニング椅子によれば、椅子本体に対して、背凭れ部材の回動に伴い着座体を前後にスライドさせるスライド手段を備えているので、背凭れ部材を背凭れ位置から仰向け位置の中間位置で傾斜させて用いても、このスライド量を調整し、着座体及び背凭れ部材を椅子本体にバランス良く支持できる。
また、請求項1に記載のリクライニング椅子によれば、仰向け位置で背凭れ部材を支えるための補助脚を必要としないので、利便性が優れている。
また、請求項1に記載のリクライニング椅子によれば、背凭れ部材の重心移動を相殺するための重量を有するオットマンを必要としないので、リクライニング椅子全体の重量を低減することができ、搬送が容易にできる。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1記載のリクライニング椅子において、前記第一の支軸及び前記着座体の後端部は、前記椅子本体の前端部より後方でしかも該椅子本体の後端部より前方側に備えられ、前記スライド手段は、前記背凭れ部材の左右方向に沿って配設され、前記椅子本体の後端部と前記第一の支軸との間の上方の空間において、該背凭れ部材の背面に連結された第二の支軸と、前記椅子本体の左右方向に沿って配設され、該椅子本体の後端部に連結された第三の支軸と、一端が前記第二の支軸に対して回動自在に係合し、他端が、前記椅子本体の前記後端部に向かって延出し、前記第三の支軸に回動自在に係合したリンクと、前記椅子本体の上方に、前後方向に沿って設けられたスライドレールと、前記着座体の下方に、前記スライドレールにスライド自在に設けられたスライド部材と、を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載のリクライニング椅子によれば、第一の支軸を支点として背凭れ部材が後方に回動すると、リンクの一端が、背凭れ部材によって下方に向けて付勢され、第二の支軸とともに第三の支軸を支点として椅子本体の前方側に回動し、背凭れ部材及び着座体を前方へ付勢し、一方、第一の支軸を支点として背凭れ部材が前方に回動すると、リンクの一端が、背凭れ部材によって上方に向けて付勢され、第二の支軸とともに第三の支軸を支点として椅子本体の後方側に回動し、背凭れ部材及び着座体を後方へ付勢する。そして、椅子本体の上方に、前後方向に沿ってスライドレールが設けられ、着座体の下方に、スライドレールにスライド自在にスライド部材が設けられているので、背凭れ部材が着座位置から仰向け位置に向かう回動に伴って、着座体が椅子本体に対して前方へスライドし、背凭れ部材が仰向け位置から着座位置に向かう回動に伴って、着座体が椅子本体に対して後方へスライドする。
また、請求項2に記載のリクライニング椅子によれば、背凭れ部材の回動に伴って、リンクが回動し、着座体が同時にスライドするので、利便性が良好である。
次に、請求項3に記載の発明は、請求項2記載のリクライニング椅子において、前記スライド部材は、回転軸を介して前記着座体に回転自在に連結され、前記スライドレールに沿って回転する回転ローラであることを特徴とする。
請求項3に記載のリクライニング椅子によれば、スライド部材は、回転軸を介して着座体に回転自在に連結され、スライドレールに沿って回動する回転ローラであるので、椅子本体に対して着座体をスムーズにスライドさせることができる。
次に、請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載のリクライニング椅子において、前記着座体の下方に突出して設けられた第一のストッパーと、該第一のストッパーより後方側において前記スライドレールの上面に突出して設けられた第二のストッパーとを備え、前記第一のストッパー及び第二のストッパーは、前記着座体が後方に向かってスライドする際に、前記背凭れ部材の着座位置において突き当たる位置に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載のリクライニング椅子によれば、第一のストッパー及び第二のストッパーは、着座体が後方に向かってスライドする際に、背凭れ部材の着座位置において突き当たる位置に形成されているので、背凭れ部材が仰向け位置から着座位置に向かう回動動作において、背凭れ部材が着座位置に至ると、第一のストッパーが第二のストッパーに突き当たり、着座体のスライドを確実に停止させることができる。
次に、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のリクライニング椅子において、前記第二のストッパーは前記着座体のスライド方向に移動可能であって、該第二のストッパーをスライド方向の任意の位置で固定するストッパー固定手段を備えていることを特徴とする。
請求項5に記載のリクライニング椅子によれば、第二のストッパーは着座体のスライド方向に移動可能であって、第二のストッパーをスライド方向の任意の位置で固定するストッパー固定手段を備えているので、背凭れ部材が仰向け位置から着座位置に向かって回動する際の、着座体の後方へのスライド方向の停止位置を好みの位置に調整できる。そして、着座体の前後の移動と背凭れ部材の回動がリンクを介して連動しているので、着座体の後方への停止位置を変えることによって、着座位置における背凭れ部材の、回動方向の停止角度を変えることができ、背凭れ部材の着座体に対する傾斜角度を調整できる。
次に、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか記載のリクライニング椅子において、着座体の下方に向けて延出する延出部材と、前記着座体の左右方向に沿って配設され、該着座体の前方側の下方に支持されたシリンダ支持軸と、流体が充填されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に設けられ、該シリンダ内を二室に画成するピストンと、該ピストンに設けられ、前記シリンダ内の二室を連通する連通路と、基端側が該ピストンに固定され、先端側が前記シリンダ外に突出したピストンロッドとを有するシリンダ装置と、を備え、前記ピストンロッドの先端部とは反対側に位置する前記シリンダの外端部が前記延出部材の先端又は前記シリンダ支持軸に接続され、前記ピストンロッドの先端部が前記シリンダ支持軸又は前記延出部材の先端に接続されている、ことを特徴とする。
請求項6に記載のリクライニング椅子によれば、着座体の下方に向けて延出する延出部材と、着座体の左右方向に沿って配設され、着座体の前方側の下方に支持されたシリンダ支持軸とを備え、ピストンロッドの先端部とは反対側に位置するシリンダの外端部が延出部材の先端又はシリンダ支持軸に接続され、ピストンロッドの先端部がシリンダ支持軸又は延出部材の先端に接続されているので、背凭れ部材が着座位置から仰向け位置に向かう回動動作に伴い着座体が前方へスライドすると、ピストンがピストンロッドの突出方向とは反対方向に向かってシリンダ内を摺動する。そして、背凭れ部材の回動に伴い、シリンダ内の流体の流動抵抗をピストンロッドの軸方向に受けて背凭れ部材の回動に抗する反力を背凭れ部材に加え、背凭れ部材を緩やかに回動させることができる。
次に、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のリクライニング椅子において、前記シリンダ装置は、前記シリンダに対して前記ピストンの摺動動作を停止する停止手段を備えていることを特徴とする。
請求項7に記載のリクライニング椅子によれば、シリンダ装置には、シリンダに対してピストンの摺動動作を停止する停止手段が備えられているので、ピストンの摺動動作を停止することによって、着座体のスライド動作を停止でき、それに伴って、背凭れ部材の回動動作を停止できる。
次に、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか記載のリクライニング椅子において、長形状に形成された左右一対の肘掛部材と、前記肘掛部材に固定されて下方に突出し、しかも前後方向に所定の間隔を介して一対備えられた第一、第二の棒状部材と、前記第一、第二の棒状部材をスライド自在に支持する挿通孔を有し、前記椅子本体の左右の側壁に固定された第一、第二の筒状部材と、を備え、前記第一、第二の筒状部材の軸方向に沿って前記第一、第二の棒状部材が所定量の分だけスライドする毎に、該一、第二の筒状部材に対して該第一、第二の棒状部材を固定する肘掛固定手段を備えている、ことを特徴とする。
請求項8に記載のリクライニング椅子によれば、長形状に形成された左右一対の肘掛部材と、肘掛部材に固定されて下方に突出し、しかも前後方向に所定の間隔を介して一対備えられた第一、第二の棒状部材と、第一、第二の棒状部材をスライド自在に支持する挿通孔を有し、椅子本体の左右の側壁に固定された第一、第二の筒状部材と、を備え、第一、第二の筒状部材の軸方向に沿って第一、第二の棒状部材が所定量の分だけスライドする毎に、第一、第二の筒状部材に対して第一、第二の棒状部材を固定する肘掛固定手段を備えているので、肘掛部材を上下方向にスライドし、好みの高さに調整して固定できる。
また、請求項8に記載のリクライニング椅子は、請求項9に記載の発明のように、前記第一、第二の筒状部材は、上端が前記着座体の上面よりも下方に位置し、しかも該上端が、前記着座体の上面に対して、前記肘掛部材の上下方向の厚みを越える寸法で離間していることにより、肘掛部材を下方にスライドして着座体よりも下方に収納できる。そして、背凭れ部材が水平の仰向け位置において肘掛部材を下方に収納すると、リクライニング椅子の上面全体がフラットになるので、横座りができたり、テーブルとして用いることができたり、用途が広がり付加価値が大きなものとなる。
次に、請求項10に記載の発明は、請求項8又は請求項9に記載のリクライニング椅子において、前記肘掛固定手段は、軸が前記第一、第二の筒状部材を跨るように水平に配設され、しかも前記第一、第二の筒状部材よりも当該椅子の内側に配設された第三の棒状部材と、前記第三の棒状部材の軸方向の中間部から前記椅子本体に向けて突出する突出部材と、軸が前記突出部材の突出方向に配設され、該突出部材がその突出方向にスライド自在に挿通される軸方向の挿通孔を有し、前記椅子本体に固定された第三の筒状部材と、前記第三の筒状部材の挿通孔に挿入され、前記突出部材を前記第一、第二の筒状部材に向けて付勢する付勢部材とを備え、前記第一、第二の筒状部材には、該第一、第二の筒状部材の軸に直交するように周壁を貫通する切り欠け孔が、前記第三の棒状部材に面する側に設けられ、且つ、該切り欠け孔は、前記第三の棒状部材の外周部が係合し、前記第一、第二の筒状部材の挿通孔内に該第三の棒状部材が突出する寸法で形成され、前記第一、第二の棒状部材には、前記第三の棒状部材の外周部が係合する凹部が軸方向に沿って外周に複数形成されている、ことを特徴とする。
請求項10に記載のリクライニング椅子によれば、第一、第二の棒状部材を上下方向に所定量スライドする毎に、第三の棒状部材が突出部材を介して付勢部材に付勢され、第一、第二の筒状部材の切り欠け孔を通じて第三の棒状部材が第一、第二の筒状部材の挿通孔内に突出し、第三の棒状部材の外周部が第一、第二の棒状部材の凹部に係合する。そして、第三の棒状部材の外周部が第一、第二の棒状部材の凹部に係合することにより、第一、第二の筒状部材に対して、第一、第二の棒状部材の上下方向のスライドを抑制する抵抗が増加し、棒状部材を第一、第二の筒状部材を介して椅子本体に固定でき、延いては、肘掛部材を椅子本体に固定できる。
また、請求項10に記載のリクライニング椅子は、請求項11に記載の発明のように、前記肘掛固定手段は、一端側が前記第三の筒状部材を介して上方側において椅子本体の側壁に回動自在に接続され、一端側と他端側の中間部が前記第三の棒状部材に接続され、他端側が前記第三の筒状部材を介して下方側に延出するレバーを備えていることにより、レバーを、一端側を支点にして他端側を揺動させ、第三の棒状部材を第一、第二の筒状部材に挿通されている第一、第二の棒状部材に向かって進退させ、第一、第二の棒状部材の凹部に対する第三の棒状部材の係合と離間を容易に操作できる。
次に、請求項12に記載の発明は、請求項8乃至請求項11の何れか記載のリクライニング椅子において、前記第一、第二の棒状部材は、上端における中心軸のピッチが前記第一、第二の筒状部材の中心軸のピッチに略等しく、下端における中心軸のピッチが前記第一、第二の筒状部材の中心軸のピッチと異なり、上端から下端に傾斜している、ことを特徴とする。
請求項12に記載のリクライニング椅子によれば、第一、第二の棒状部材は、上端における中心軸のピッチが第一、第二の筒状部材の中心軸のピッチに略等しく、下端における中心軸のピッチが第一、第二の筒状部材の中心軸のピッチと異なり、上端から下端に傾斜しているので、第一、第二の棒状部材が第一、第二の筒状部材に挿入されると、第一、第二の棒状部材のピッチが第一、第二の筒状部材のピッチに従って変位し、この際、第一、第二の棒状部材のピッチ方向に復帰する付勢力が第一、第二の筒状部材に加えられ、第一、第二の棒状部材と第一、第二の筒状部材とのガタツキを低減できる。
以下、本発明の実施例を図面と共に説明する。
図1は、実施例のリクライニング椅子の分解斜視図、図2(a)は、同実施例のリクライニング椅子の外観斜視図、図2(b)は、図(a)における矢視A図、図3は、同実施例のリクライニング椅子の側面方向から表した図であって、背凭れ部材が着座位置にある図、図4は、同実施例のリクライニング椅子の側面方向から表した図であって、背凭れ部材が着座位置と仰向け位置との中間位置にある図、図5は、同実施例のリクライニング椅子の側面方向から表した図であって、背凭れ部材が仰向け位置にある図、図6は、同実施例のリクライニング椅子の、肘掛ユニットの構成を表す分解斜視図、図7は、同実施例のリクライニング椅子の、肘掛ユニットの構成を表す正面図、図8は、同実施例の肘掛ユニットを椅子本体に取り付けた部分断面図、図9は、同実施例の肘掛ユニットを椅子本体に取り付けた外観斜視図、図10は、同実施例の肘掛ユニットの動作説明図であって、(a)は肘掛部材が収納位置にある図、(b)は、肘掛部材が(a)よりも上方にスライドし、肘掛部材が固定されている図、(c)は、肘掛部材が(b)よりも上方にスライドし、スライド途中にある図、(d)は、肘掛部材が最も上方で固定されている図、図11は、同実施例のリクライニング椅子に備えたシリンダ装置の構成を表す断面図である。
図1に表したように、リクライニング椅子1は、使用者が着座するための着座体3と、床面に設置され、着座体3を略水平に指示するための椅子本体2と、着座体3の左右方向に沿って配設され、着座体3の後端部3aに連結された第一の支軸4と、下端が第一の支軸4に対して回動自在に係合し、第一の支軸4を支点として、背凭れ面が略直立した着座位置から背凭れ面が略水平な仰向け位置までの間で回動可能な背凭れ部材6と、椅子本体2の左右の側壁2a、2bに固定される左右一対の肘掛ユニット50とを備えている。
椅子本体2は、図1に表したように、左右の側壁2a、2bと前壁2c及び後壁2d、これらから下方に延出する4本の脚体33〜36とによって構成されている。また、脚体33〜36の下端には、床面に設置され、床面に対して回動可能なキャスタ37〜40が取り付けられている。
椅子本体2には、前壁2cの上面に前部取り付け金具40がネジ42によってネジ止めされ、後壁2dの上面に後部取り付け金具41がネジ43によってネジ止め固定される。そして、前部取り付け金具40と後部取り付け金具41を跨るように、左右一対のスライドレール9a、9bが、前部取り付け金具40、後部取り付け金具41に固定されている(所謂、椅子本体2の上方に、前後方向に沿ってスライドレール9a、9bが設けられている)。
次に、着座体3は、図3に表したように、着座体ベース部材5と、着座体ベース部材5の上面に設置される板状の座板5aと、座板5aを覆うクッション材5bとにより構成される。クッション材5bは、座板5aに対して(例えば、面ファスナを用いて)着脱可能に固定されている。
また、図1に表したように、着座体ベース部材5には左右の側板5c、5dが備えられ、着座体ベース部材5の後端部において左右の側板5c、5dを貫通して第一の支軸4が固定されている。また、左右の側板5c、5dの後方側に、回転軸45a、45bを介して、回動自在に回転ローラ(所謂、本発明のスライド部材である)10a、10bが支持されている。そして、回転ローラ10a、10bを介して、着座体ベース部材5の後方側がスライドレール9a、9b上にスライド自在に支持されている。
また、図3に表したように、着座体ベース部材5の左右の側板5c、5dの前方側に、側板5cに支持された回転軸46a、側板5dに支持された回転軸46b等を介して、回動自在に回転ローラ10c、10d(所謂、本発明のスライド部材である)が支持されている。そして、回転ローラ10c、10dを介して、着座体ベース部材5の前方側がスライドレール9a、9b上にスライド自在に支持されている。
更に、図3に表したように、着座体ベース部材5の左右の側板5c、5dには、スライドレール9a、9bを介して下方に、スライドレール9a、9bの下面に当接して回動する回転ローラ10fが回転軸10eを介して回動自在に支持されている。尚、第一の支軸4及び着座体ベース部材5の後端部は、椅子本体2の前壁(椅子本体2の前端部に相当する)2cより後方であって、しかも椅子本体2の後壁(椅子本体2の後端部に相当する)2dより前方側に位置するように設けられている。
また、着座体ベース部材5の下方に延出する左右の側板5c、5dの内側には、軸が左右方向に配設された棒状の第一のストッパー11が左右の側板5c、5dに接続され(所謂、第一のストッパーは、着座体の下方に突出して設けられている)、スライドレール9a、9b上には、上方に突出して第二のストッパー12が第一のストッパー11より後方側に設けられている。そして、第一のストッパー11及び第二のストッパー12は、着座体3が後方に向かってスライドする際に、背凭れ部材6の着座位置(図3に表した位置)において、スライドレール9a、9b上で突き当たる位置に形成されている。また、スライドレール9a、9bの前後方向に沿って上下に貫通する長孔(図示せず)が形成され、第二のストッパー12の下端にはこの長孔に挿通されスライドレール9a、9bの下方に突出する軸(図示せず)が備えられている。また、スライドレール9a、9bの下方に突出した第二のストッパー12の軸の周囲には、螺旋状のネジ(図示せず)が形成されている。そして、第二のストッパー12は、この長孔の範囲内でスライドレール9a、9bに沿って前後に移動し、所定の位置で、スライドレール9a、9bの下方から、ナット(図示せず)によって第二のストッパー12の軸がスライドレール9a、9bに固定される。尚、本発明のストッパー固定手段は、スライドレール9a、9bに形成された長孔、長孔に挿通される第二のストッパー12の軸、ナット等によって、その機能が発現される。
次に、背凭れ部材6は、図3に表したように、板状の背凭れ基材6aと背凭れ基材6aの上面を覆うクッション材6bによって構成されている。クッション材6bは、背凭れ基材6aに対して(例えば、面ファスナを用いて)着脱可能に固定されている。
また、図2に表したように、背凭れ部材6の背面には、背凭れ部材6の背面に固定された支持具47を介して、椅子本体2の後端部と第一の支軸4との間の上方の空間において、背凭れ部材6の左右方向に沿って配設された第二の支軸7が連結され、第二の支軸7の両端には、左右一対のリンク8a、8bの一端8c、8dが回動自在に係合している。尚、支持具47は支持具取り付け部材47a、47bと背凭れ部材6との間に挟着されて背凭れ部材6に固定されている。
後部取り付け金具41には、椅子本体2の左右方向に配設された第三の支軸48が接続され(所謂、後部取り付け金具41を介して第三の支軸48が椅子本体2の後端部に連結されている。)、この第三の支軸48にはリンク8a、8bの他端8e、8fが回動自在に係合している。
次に、第一の支軸4には、軸の中央に一対の延出部材13a、13bが回動自在に係合している。
延出部材13a、13bは、図3に表したように、中間部が第一の支軸4に対して回動自在に係合し、一端側13cが背凭れ部材6の背面に沿って延出して第二の支軸7に接続され、他端側13dが着座体ベース部材5の下方に向けて延出している。また、着座体ベース部材5の前方側の下方において、左右方向に沿って配設されたシリンダ支持軸14が、取り付け具49を介して着座体ベース部材5に接続されている。
そして、延出部材13a、13bの他端側13dには、シリンダ装置15のシリンダの外端部(図11中の符合15g)が接続され、シリンダ支持軸14には、シリンダ装置15のピストンロッド(図11中の符合15f)の先端部が、ピストンロッド連結具(図11中の符合15p)を介して、回動自在に接続されている。
次に、シリンダ装置15は、図11に表したように、オイル(所謂、流体である。)15mが充填されたシリンダ15a、シリンダ15a内に摺動可能に設けられ、シリンダ15a内をピストンロッド15fの突出方向とは反対側の一方の室15cとピストンロッド15fの突出側に位置する他方の室15dとの二室に画成するピストン15b、ピストン15bに設けられ、シリンダ15a内の一方の室15cと他方の室15dとを連通する連通路15e、基端側がピストン15bに固定され、先端側がシリンダ15a外に突出したピストンロッド15f、連通路15eを開閉する弁機構15h、等を備えている。
また、シリンダ15aの一方の室15cには、ピストン15b側にオイル15mが充填され、オイル15mを介してシリンダ15aの端部側に圧縮ガス15nが充填されている。
シリンダ装置15は、ピストン15bが他方の室15dから一方の室15cに向かって摺動する際には、オイル15mが一方の室15cから連通路15eを介して他方の室15dに流れ、圧縮ガス15nの反力をピストンロッド15fの軸方向に受ける。また、シリンダ装置15は、ピストン15bが一方の室15cから他方の室15dに向かって摺動する際には、オイル15mが他方の室15dから連通路15eを介して一方の室15cに流れ、圧縮ガス15nの反力をピストンロッド15fの軸方向に受ける。
弁機構15hは、ピストンロッド15f内に軸方向に摺動可能に挿通され、一端側がピストン15bより突出して備えられて弁軸15kと、弁軸15kの一端側に接合され、一方の室15c側においてピストン15bの端面に離着座する環状弁体15sとから構成されている。
また、レバー15tが、シリンダ支持軸14により、ピストンロッド連結具15pに回転自在に装着されている。そして、レバー15tの他端にはワイヤ54が接続されており、ワイヤ54の他端は、椅子本体2に接続された回転軸52を介して回動し、ワイヤ54を進退させるレバー51に接続されている。
そして、弁機構15hの弁軸15kの他端側がピストンロッド15fの先端よりも外方に突出し、弁軸15kの他端側は、レバー15tの上側面に当接するようになっている。
また、レバー51は、常時、スプリング53によって図11中のY方向に付勢されている。スプリング53は一端がレバー51に接続され、他端が椅子本体2に接続されている。そして、スプリング53は、レバー51に対してY方向に張力を付勢している。また、この際、ワイヤ54は、緩んだ状態となり、レバー15tの上側部に当接している弁軸15kの他端側には、弁軸15kをビストンロッド15fの中に押し込む押圧力が加わらないため、環状弁体15sがピストン15bに当接し、連通路15eを閉鎖するようになっている。つまり、シリンダ15aに対するピストン15bの摺動動作が停止されている。
そして、レバー51を図中のQ方向(時計回り)に回動させると、ワイヤ54に張力が付勢され、レバー15tの他端がワイヤ54に引っ張られる。そして、レバー15tがシリンダ支持軸14を中心として反時計回りに回動し、弁軸15kの他端側を押す。そして、弁軸15kが押されることにより、弁軸15kがシリンダ15aの外端部15g側に向かって摺動し、環状弁体15sがピストン15bの端面から離間して連通路15eが開放され、シリンダ15aに対するピストン15bの摺動動作の停止が解除される。
尚、本発明の停止手段は、弁機構15h、レバー15t、レバー51、回転軸52、スプリング53、ワイヤ54等によって、その機能が発現される。
次に、前述の構成を有するリクライニング椅子1の動作を、図3〜図5に基づいて説明する。尚、図3〜図5は、図中のP部を除き、図2(b)におけるA−A断面図であって、図中のP部は、図2(b)におけるB−B断面図である。P部は、スライドレール9a、9bと着座体ベース部材5との位置関係を表すために、P部を除く他の部分に対して下方にずらして図示している。
まず、図3において、リクライニング椅子1は、背凭れ部材6が着座体3に対して、やや後方に傾斜して起立し、着座位置に設置されている。
また、この際、図11に表したシリンダ装置15における弁機構15hの環状弁体15sがピストン15bの端面に当接して連通路15eを閉鎖し、シリンダ15aに対するピストン15bの摺動が停止されている。そして、これに伴って、図3に表したように、第一の支軸4に対する延出部材13a、13bの回動動作が停止され、延出部材13a、13bを介して、背凭れ部材6の回動動作が停止されている。また、P部に表したように、着座体ベース部材5の下方に突出して設けられた第一のストッパー11が、スライドレール9a、9bの上面に突出して設けられた第二のストッパー12に突き当たることによって、着座体3の後方ヘのスライドが停止されている。
また、背凭れ部材6を図3から図4、図5のように後方へ回動させる際には、図11に表したレバー51をQ方向に回動し、シリンダ装置15における弁機構15hの環状弁体15sをピストン15bの端面から離間させ、シリンダ15aに対するピストン15bの停止を解除すればよい。
次いで、背凭れ部材6に対して後方に荷重を加えると(例えば、着席者が背凭れ部材に対して体重を加えると)、図4のように、背凭れ部材6が第一の支軸4を支点として後方に向かって回動し、リンク8a、8bが、背凭れ部材6によって下方に付勢され、椅子本体2の後端部に備えた第三の支軸48を支点として、第二の支軸7とともに前方に向けて(図4中のM方向である)回動する。また、リンク8a、8bが前方に向かって回動すると、リンク8a、8bの一端に接続された背凭れ部材6が着座体3と共に前方に押し出され、着座体ベース部材5に接続された回転ローラ10a〜10d、10fがスライドレール9a、9bに沿って回転し、着座体3が前方にスライドする。
また、図4のP部に表したように、着座体3のスライドに伴って、第一のストッパー11が第二のストッパー12から離間する。
また、この際、延出部材13a、13bが、第一の支軸4を支点として、他端側13dが前方に向かうように(時計回りに)回動し、図11に表したように、シリンダ装置15におけるピストン15bがシリンダ15a内の他方の室15dから一方の室15cに向かって摺動する。そして、背凭れ部材6は、ピストン15bが摺動する際の圧縮ガス15nの反力を、ピストンロッド15f及び延出部材13a、13bを介して受け、緩やかに回動する。尚、背凭れ部材6の回動動作を停止させる際には、図11に表したように、レバー51をY方向に戻し、シリンダ15aに対するピストン15bの摺動動作を停止すればよい。
次いで、背凭れ部材6を図4の位置から後方に回動させ、図5に表したように、背凭れ部材6の背面を椅子本体2の上面に当接させると、背凭れ部材6の回動が停止し、背凭れ部材6が水平となって仰向け位置になる。そして、背凭れ部材6の回動停止に伴って、着座体3のスライド動作も停止する。
続いて、この仰向け位置で背凭れ部材6を維持する際には、図11に表したように、レバー51をY方向に戻し、シリンダ15aに対するピストン15bの摺動動作を停止すればよい。
また、背凭れ部材6を図5から図4、図3のように前方へ回動させる際には、シリンダ15aに対するピストン15bの停止を解除し、次いで、背凭れ部材6に対して起立させる向きに荷重を加えると、背凭れ部材6が第一の支軸4を支点として前方に向かって回動し、リンク8a、8bが、背凭れ部材6によって上方に付勢され、椅子本体2の後端部に備えた第三の支軸48を支点として、第二の支軸7とともに後方に向けて(図4中のMの反対方向である)回動する。また、リンク8a、8bが後方に向かって回動すると、リンク8a、8bの一端に接続された背凭れ部材6が着座体3と共に後方に引き戻され、着座体ベース部材5に接続された回転ローラ10a〜10d、10fがスライドレール9a、9bに沿って回転し、着座体3が後方にスライドする。また、背凭れ部材6が着座位置に至ると、第一のストッパー11が第二のストッパー12に突き当たり、着座体3のスライドが停止し、着座体3のスライド停止に伴って背凭れ部材6の回動動作も停止する。尚、本発明のスライド手段は、第二の支軸7、第三の支軸48、リンク8a、8b、スライドレール9a、9b、回転ローラ10a〜10d、10f等によって、その機能が発現される。
続いて、この着座位置で背凭れ部材6を維持する際には、図11に表したように、レバー51をY方向に戻し、シリンダ15aに対するピストン15bの摺動動作を停止すればよい。

尚、図3において、R1は、椅子本体2に対する着座体3の前後方向の位置を固定して背凭れ部材6を回動させたときの回動軌跡(従来の回動軌跡である。)、R2は、本実施例のように、背凭れ部材6の回動に伴って、着座体3をスライドさせたときの回動軌跡である。R2はR1よりも内方の回動軌跡となり、背凭れ部材6が水平の着座位置においてR2はR1よりも図3中のXの距離だけ前方に移動している。したがって、背凭れ部材6を後方へ回動した際に、R2の回動軌跡を有する本実施例は、R1の回動軌跡を有する従来例に比較すると、椅子本体に対する背凭れ部材6の後方への重心移動が着座体3のスライドによって相殺されていることが判る。
次に、図1、図6〜図10を用いて、肘掛ユニット50の構成を説明する。
まず、肘掛ユニット50は、図1に表したように、左右一対備えられ、肘掛ユニット取り付け金具30を介して椅子本体2の左右の側壁2a、2bにネジ44によって固定される。
図6に表したように、肘掛ユニット取り付け金具30は、前面板30aと前面板30aの上端から後方に延出した上面板30bと、前面板30aの両側縁から前方に延出した側面板30c、30dとを備えている。また、椅子本体2の側壁2a、2bは、図8に表したように、椅子本体2の前後方向に沿って形成された空洞2fを有し、空洞2f内に肘掛ユニット取り付け金具30を固定するための内部金具70が装着されている。そして、肘掛ユニット取り付け金具30は、上面板30bが椅子本体2の側壁2a、2bの上面に設置され、内部金具70にネジ止めされ、椅子本体2の側壁に2a、2b固定される。
次に、図6に表したように、肘掛ユニット50は、棒状部材取り付け金具60を挿入するための空洞20aを有し下方が開口された長形状の肘掛部材20、空洞20a内に収納されて肘掛部材20にネジ止めされ、第一、第二の棒状部材21、22をネジ止めするための孔60a、60bを備えた棒状部材取り付け金具60、第一、第二の棒状部材21、22の上端に嵌合し、上端で棒状部材取り付け金具60を支持する管座61、62、肘掛部材20に棒状部材取り付け金具60及び管座61、62を介してネジ止めされ、肘掛部材20の長手方向に所定の間隔を介して備えられた一対の第一、第二の棒状部材21、22、第一、第二の棒状部材21、22の下方に配設され、第一、第二の棒状部材21、22が挿通される挿通孔23a、24aを備えた第一、第二の筒状部材23、24、第一、第二の筒状部材23、24の両端に嵌合し、第一、第二の棒状部材21、22が挿通されてスライドするスライド孔63a、64aを備えた第一、第二の軸受け部材、63と64、65と66等を備えている。
第一、第二の棒状部材21、22には、第一、第二の棒状部材21、22の外径よりも大きい外径を有する管座61、62が上端に嵌め込まれ、管座61、62を介して、棒状部材取り付け金具60にネジ止めされる。また、この際、第一、第二の棒状部材21、22は、上端の中心軸のピッチが第一、第二の筒状部材23、24の中心軸のピッチに略等しく、下端のピッチが上端のピッチより広くなるように傾斜し、棒状部材取り付け金具60に固定される。また、第一、第二の棒状部材21、22の周面には、第三の棒状部材25の外周部が係合する凹部21a、21b、21c、22a、22b、22cが、軸方向に沿って形成されている。
第一、第二の筒状部材23、24には、図7、図8に表したように、両端に第一の軸受け部材63、64、第二の軸受け部材65、66が嵌合し、ネジ72によって固定されている。
また、図8に表したように、第一、第二の筒状部材23、24は、肘掛ユニット取り付け金具30の側面板30c、30dの端部に接合されている(例えば、溶接やロウ付けなどで接合されている)。
また、第一、第二の筒状部材23、24は、図7に表したように、上端側の中心軸のピッチP1と下端側の中心軸のピッチP2が等しく、第一、第二の棒状部材21、22の上端側における中心軸のピッチに等しくなるように、肘掛ユニット取り付け金具30に接合されている。
また、図8に表したように、第一、第二の筒状部材23、24の上側に嵌合している第一の軸受け部材63、64の上端が、着座体3の上面3x(クッション材5bの上面である)に対して下方に位置し、しかも、肘掛部材20の上下方向の厚みTを越える寸法で離間するように、肘掛ユニット取り付け金具30を介して椅子本体2に取り付けられている。
また、第一、第二の筒状部材23、24には、第一、第二の筒状部材23、24に直交するように周壁を貫通する切り欠け孔(図10の符合23f、24f)が、第三の棒状部材25に面する側に設けられている。切り欠け孔23f、24fは、第三の棒状部材25の外周部が係合し第一、第二の筒状部材23、24の挿通孔23a、24a内に第三の棒状部材25が突出する寸法で形成されている。
次に、図6に表したように、肘掛ユニット50は、軸が第一、第二の筒状部材23、24を跨るように水平に配設され、しかも第一、第二の筒状部材23、24よりも当該椅子の内側に配設された第三の棒状部材25、第三の棒状部材25が挿通されて係合される係合孔(図8中の符合26a)を有し、この係合孔26aを介して第三の棒状部材25と係合すると、第三の棒状部材25の軸方向の中間部から椅子本体2に向けて突出する突出部材26、軸が突出部材26の突出方向に配設され、突出部材26がスライド自在に挿通される挿通孔27aを有し、外周部が肘掛ユニット取り付け金具30の前面板30aに固定された第三の筒状部材27、第三の筒状部材27の挿通孔27a内に挿入され、突出部材26を第一、第二の筒状部材23、24に向けて付勢する圧縮コイルばね(図8中の符合28であって、所謂、付勢部材である)、コの字状に形成され、コの字状の先端側が肘掛ユニット取り付け金具30の側面板30c、30dに係合するレバー29、レバー29と第三の棒状部材25とを接続するOリング67、68等を備えている。
図10に表したように、肘掛ユニット取り付け金具30の側面板30c、30dには、第一、第二筒状部材23、24から肘掛ユニット取り付け金具30の前面板30a(椅子本体2椅子の側壁2a、2b側)に向かって、第三の棒状部材25をスライド自在に支持するスライド溝30fが形成されている。
また、第三の棒状部材25は、図10に表したように、第一、第二の筒状部材23、24の周壁に形成された切り欠け孔23f、24fに係合するとともに、肘掛ユニット取り付け金具30の側面板30c、30dに設けられたスライド溝30fにスライド自在に支持されている。また、第三の棒状部材25は、図8に表したように突出部材26に形成された係合孔26aに係合し、図9に表したように、Oリング67、68によってレバー29に接続されている。
レバー29は、図6に表したように、水平に配置された水平軸(本発明の、レバーの他端側に相当する)29aの両端から一対の側方軸29b、29cが略直交して延出し、側方軸29b、29cの端縁から水平軸29aと平行に、外方に向かって第二、第三の水平軸29d、29e(本発明の、レバーの一端側に相当する)が延出している。また、レバー29は、水平軸29aに沿って、側方軸29b、29c間に板状の部材29fが接合されている。
また、レバー29は、図8に表したように、第二、第三の水平軸29d、29eの外周が、肘掛ユニット取り付け金具30の側面板30c、30dに形成された凹部30gに回動自在に係合している。また、レバー29は、図10に表したように、側方軸29b、29cと第三の棒状部材25が交差する位置(レバーの一端側と他端側の中間部である)にOリング67、68が掛けられ、第三の棒状部材25に接続されている。
次に、前述の構成を有する肘掛ユニット50の動作を、図9、図10に基づいて説明する。
即ち、図9の(a)のように、肘掛部材20を肘掛として使用する必要がないときに、肘掛部材20が着座体3の上面より下方に収納された収納位置にあり、第一、第二の棒状部材21、22の下端は、第一、第二の筒状部材23、24の下端から下方に突出している。また、この際、図10の(a)に表したように、肘掛部材20の下面が、第一の軸受け部材63、64を介して、第一、第二の筒状部材23、24の上端に当接している。
また、図10(a)に表したように、第三の棒状部材25は、第一、第二の筒状部材23、24の切り欠け孔23f、24fを介して、第一、第二の筒状部材23、24の挿通孔23a、24a内に突出している。
また、第三の棒状部材25は、突出部材26を介して、圧縮コイルばね28によって、第一、第二の棒状部材21、22に付勢されている。
次いで、図9の(b)に表したように、肘掛部材20を引き上げると、第一、第二の筒状部材23、24に対して第一、第二の棒状部材21、22が上方にスライドする。
そして、図10の(b)に表したように、第一、第二の棒状部材21、22に形成された凹部21b、22bが第三の棒状部材25に対向する位置に至ると、第三の棒状部材25が圧縮コイルばね28により第一、第二の棒状部材21、22に付勢されているので、第三の棒状部材25が第一、第二の棒状部材21、22側にスライドし、第三の棒状部材25の外周部が第一、第二の棒状部材21、22の凹部21b、22bに係合する。尚、第一、第二の棒状部材21、22に形成された凹部21a、22aが第三の棒状部材25に対向する位置に至った場合も、図10の(b)と同様に、第三の棒状部材25の外周部が第一、第二の棒状部材21、22の凹部21a、22aに係合する。
そして、この係合により、第一、第二の筒状部材23、24に対して、第一、第二の棒状部材21、22のスライド抵抗が増加し、第一、第二の棒状部材21、22が固定され、延いては、肘掛部材20が椅子本体2に固定される。
また、第三の棒状部材25が第一、第二の棒状部材21、22側にスライドするに従って、第三の棒状部材25に係合している突出部材26が、圧縮コイルばね28に付勢され、第一、第二の棒状部材21、22側に向かって第三の筒状部材27内をスライドする。また、第三の棒状部材25に接続されたレバー29は、第二、第三の水平軸(図6中の符合29d、29e)を支点として第一の水平軸(図6中の符合29a)側が外方に向かって回動する。
次いで、第一、第二の棒状部材21、22を、(b)の位置から更に上方にスライドさせる際には、図10の(c)に表したように、レバー29の他端側の水平軸(図6中の符合29a)及び板状の部材(図6中の符合29f)を押さえて椅子本体2側に向けて回動させることにより、第三の棒状部材25を第一、第二の棒状部材21、22から離間させ、その後、肘掛部材20を上方に引き上げるとよい。この際、第三の棒状部材25が第一、第二棒状部材21、22から離間する方向にスライドするに従って、第三の棒状部材25に係合している突出部材26が、圧縮バネ28を付勢し、第一、第二の棒状部材21、22とは反対側に向かって、第三の筒状部材27内をスライドする。
次いで、肘掛部材20を引き上げると、図10の(d)に表したように、第一、第二の棒状部材21、22に形成された凹部21c、22cが第三の棒状部材25に対向する位置に至り、第三の棒状部材25が圧縮コイルばね28に付勢され凹部21c、22cに係合する。そして、この係合により、第一、第二の筒状部材23、24に対して、第一、第二の棒状部材21、22のスライド抵抗が増加し、第一、第二の棒状部材21、22が固定され、延いては、肘掛部材20が椅子本体2に固定される。また、第三の棒状部材25に接続されたレバー29は、第二、第三の水平軸(図6中の符合29d、29e)を支点として第一の水平軸(図6中の符合29a)側が外方に向かって回動する。
尚、本発明の肘掛固定手段は、第一、第二の棒状部材21、22筒状部材に設けられた凹部21a〜21c、22a〜22c、第一、第二の筒状部材23、24に設けられた切り欠け孔23f、24f、第三の棒状部材25、突出部材26、第三の筒状部材27、圧縮コイルばね28、レバー29、肘掛ユニット取り付け金具30等によって、その機能が発現される。
次いで、肘掛部材20を下方にスライドさせる際には、レバー29の他端側を肘掛ユニット取り付け金具30に向けて押さえて回動させ、第三の棒状部材25を第一、第二の棒状部材21、22から離間させ、その後、肘掛部材20を下方に押し下げるとよい。
肘掛部材20を下方に押し下げ、第一、第二の棒状部材21、22が下方にスライドするに従って、第一、第二の棒状部材21、22の凹部21a〜21c、22a〜22cが、順次、第三の棒状部材25に対向する位置に至り、第三の棒状部材25の周面が凹部に21a〜21c、22a〜22cに係合する。この際、肘掛部材20が好みの位置であれば、その係合された位置を維持すればよい。更に、肘掛部材20を下方にスライドさせる際には、図10の(c)と同様に、レバー29の他端側の水平軸(図6中の符合29a)及び板状の部材(図6中の符合29f)を押さえて肘掛ユニット取り付け金具30に向けて回動させることにより、第三の棒状部材25を第一、第二の棒状部材21、22から離間させ、その後、肘掛部材20をスライドさせればよい。
次に、前述のように構成された実施例のリクライニング椅子1の作用効果を記載する。
実施例に記載のリクライニング椅子1によれば、背凭れ部材6が着座位置から仰向け位置に向かう回動に伴い、椅子本体2に対して着座体3を前方にスライドさせ、背凭れ部材6の仰向け位置から着座位置に向かう回動に伴い、椅子本体2に対して着座体3を後方にスライドさせることができる。これにより、背凭れ部材6を着座位置から仰向け位置の範囲で回動させても、着座体3及び背凭れ部材6を椅子本体2にバランス良く支持でき、延いては、リクライニング椅子1を使用している使用者を安定して支えることができる。
また、実施例のリクライニング椅子1によれば、背凭れ部材6を着座位置から仰向け位置の中間位置で係止して用いても、椅子本体2に対する着座体3のスライド量を調整し、椅子本体2に対して着座体3及び背凭れ部材6をバランス良く支持できる。
また、実施例のリクライニング椅子1によれば、椅子本体2の上方には、前後方向に沿ってスライドレール9a、9bが設けられ、着座体3の下方には、スライドレール9a、9bに沿って回転する回転ローラ10a〜10d、10fが設けられているので、着座体3をスムーズにスライドさせることができる。
また、実施例のリクライニング椅子1によれば、背凭れ部材6の回動に伴って着座体3がスライドするので、利便性が良好である。
また、実施例のリクライニング椅子1によれば、背凭れ部材6が仰向け位置から着座位置に向かう回動動作において、背凭れ部材6が着座位置に至ると、第一のストッパー11が第二のストッパー12に突き当たり、着座体3のスライドを着座位置で確実に停止させることができる。
また、実施例のリクライニング椅子1によれば、中間部が第一の支軸4に対して回動自在に係合し、一端側が背凭れの背面に延出して第二の支軸7に接続され、他端側が着座体3の下方に向けて延出された延出部材13a、13bを備え、シリンダ15aの外端部15gが延出部材13a、13bの他端側の先端に接続され、ピストンロッド15fの先端側が着座体ベース部材5に接続されたシリンダ支持軸14に接続されているので、背凭れ部材6が着座位置から仰向け位置に向かって回動する動作に伴い、シリンダ15a内の圧縮ガス15nの反力をピストンロッド15fの軸方向に受けて、背凭れ部材6を緩やかに回動させることができる。
また、実施例のリクライニング椅子1によれば、シリンダ装置15には、シリンダ15aに対してピストン15bの摺動動作を停止する弁機構15hが備えられ、弁機構15hを作動させるためのレバー51が椅子本体2に備えられているので、着座体3のスライド動作及び背凭れ部材の回動動作の、作動及び停止を容易に操作できる。
また、実施例のリクライニング椅子1によれば、肘掛部材20に固定されて下方に突出し、しかも前後方向に所定の間隔を介して一対備えられた第一、第二の棒状部材21、22と、第一、第二の棒状部材21、22をスライド自在に支持する挿通孔23a、24aを備え、椅子本体2の側壁2a、2bに固定された第一、第二の筒状部材23、24とを備え、第一、第二の筒状部材23、24の軸方向に沿って第一、第二の棒状部材21、22が所定量の分だけスライドする毎に、第一、第二の筒状部材23、24対して第一、第二の棒状部材21、22を固定できるように構成されているので、肘掛部材20を好みの高さに調整して固定できる。
また、実施例のリクライニング椅子1によれば、レバー29を操作し、肘掛部材20のスライドの停止とその解除を容易に操作できる。
また、実施例のリクライニング椅子1によれば、第一、第二の棒状部材21、22は、上端の中心軸のピッチが第一、第二の筒状部材23、24の中心軸のピッチに略等しく、下端の中心軸のピッチが第一、第二の筒状部材23、24の中心軸のピッチより広くなるように傾斜しているので、第一、第二の棒状部材21、22が第一、第二の筒状部材23、24に挿入されると、第一、第二の棒状部材21、22の中心軸のピッチが第一、第二の筒状部材23、24の中心軸のピッチに従って変位し、第一、第二の棒状部材21、22と第一、第二の筒状部材23、24とのガタツキを低減できる。
また、実施例のリクライニング椅子1によれば、第一、第二の筒状部材23、24に嵌合して備えられた第一の軸受け部材63、64は、着座体3の上面に対して、上端が下方に位置し、しかも上端が肘掛部材20の上下方向の厚みTを越える寸法で離間しているので、肘掛部材20を着座体3より下方に収納できる。そして、背凭れ部材6の仰向け位置において、肘掛部材20を着座体3より下方に収納すると、リクライニング椅子1の上面がフラットになるので、使用者が横座りできたり座る向きを自在に変えたりすることができ、利便性が良好である。また、背凭れ部材6を仰向け位置にし、肘掛部材20を着座体3のより下方に収納すれば、長椅子としても使用でき、更に、クッション材5b、6bを外すと、テーブルとしても使用できる。そして、実施例のリクライニング椅子1によれば、用途が広く付加価値が大きなものとなる。
尚、本発明は、前記の実施例に限定されることなく、種々の態様をとることができる。
例えば、実施例のリクライニング椅子1において、着座体3の前方にオットマンを連結し安楽椅子として用いてもよい。尚、この際、本発明のように、椅子本体2に対して背凭れ部材6の回動動作による重心移動を抑制できるスライド手段を備えることにより、オットマンには背凭れ部材の重心移動を抑制する重量が不要となり、軽量化ができる。
また、実施例のリクライニング椅子1において、椅子本体2にスライドレール9a、9bを設け、着座体ベース部材5に、スライドレール9a、9bに沿って回動する回転ローラ10a〜10d、10fを設け、スライドレール9a、9bに沿って回転ローラ10a〜10d、10fが回動し、椅子本体2に対して着座体ベース部材5がスライドするように構成したが、着座体ベース部材5に回転ローラ10a〜10d、10fを設ける代わりに、椅子本体2に回転ローラを設け、着座体ベース部材5が椅子本体に設けられた回転ローラに沿ってスライドするように構成してもよい。
また、実施例のリクライニング椅子1によれば、シリンダ15aの外端部15gを延出部材13a、13bの他端側の先端に接続し、ピストンロッド15fの先端側をシリンダ支持軸14を介して着座体ベース部材5に接続したが、シリンダ15aの外端部15gをシリンダ支持軸14を介して着座体ベース部材5に接続し、ピストンロッド15fの先端側を延出部材13a、13bの他端側の先端に接続してもよい。
また、シリンダ15aの外端部15gを背もたれ部材と一体となって回動する延出部材13a、13bの先端に接続し、シリンダ装置15におけるピストン15bの摺動動作を背もたれ部材の回動動作に連動させたが、着座体3の下方に延出部材を固定し、この固定された延出部材の先端にシリンダ15aの外端部15gを接続し、ピストン15bの摺動動作を着座体3のスライド動作に連動させてもよい。
本発明が適用された実施例のリクライニング椅子の分解斜視図である。 (a)は同実施例のリクライニング椅子の外観斜視図、(b)は図(a)における矢視A図である。 同実施例のリクライニング椅子の側面方向から表した図であって、背凭れ部材が着座位置にある図である。 同実施例のリクライニング椅子の側面方向から表した図であって、背凭れ部材が着座位置と仰向け位置との中間位置にある図である。 同実施例のリクライニング椅子の側面方向から表した図であって、背凭れ部材が仰向け位置にある図である。 同実施例のリクライニング椅子の、肘掛ユニットの構成を表す分解斜視図である。 同実施例のリクライニング椅子の、肘掛ユニットの構成を表す正面図である。 同実施例の肘掛ユニットを椅子本体に取り付けた部分断面図である。 同実施例の肘掛ユニットを椅子本体に取り付けた外観斜視図である。 同実施例の肘掛ユニットの動作説明図であって、(a)は肘掛部材が収納位置にある図、(b)は、肘掛部材が(a)よりも上方にスライドし、肘掛部材が固定されている図、(c)は、肘掛部材がスライド途中にある図、(d)は、肘掛部材が最も上方で固定されている図である。 同実施例のリクライニング椅子に備えたシリンダ装置の構成を表す断面図である。
符号の説明
1…リクライニング椅子、2…椅子本体、2a,2b…側壁、2c…前壁、2d…後壁、2f…空洞、3…着座体、3a…後端部、4…第一の支軸、5…着座体ベース部材、5a…座板、5b,6b…クッション部材、5c、5d…側板、6…背凭れ部材、6a…背凭れ基材、7…第二の支軸、8a、8b…リンク、8c,8d…一端、8e,8f…他端、9a、9b…スライドレール、10a,10b,10c,10d,10f…回転ローラ(スライド部材)、11…第一のストッパー、12…第二のストッパー、13a、13b…延出部材、13c…一端側、13d…他端側、14…シリンダ支持軸、15…シリンダ装置、15a…シリンダ、15b…ピストン、15c…一方の室、15d…他方の室、15e…連通路、15f…ピストンロッド、15g…外端部、15h…弁機構、15m…オイル、15n…圧縮ガス、15k…弁軸、15s…環状弁体、15t…レバー、20…肘掛部材、20a…空洞、21…第一の棒状部材、21a,21b,21c,22a,22b,22c…凹部、22…第二の棒状部材、23…第一の筒状部材、23a,24a…挿通孔,23f,24f…切り欠け孔、24…第二の筒状部材、25…第三の棒状部材、26…突出部材、26a…係合孔、27…第三の筒状部材、27a…挿通孔、28…圧縮コイルばね(付勢部材)、29…レバー、29a…水平軸、29b,29c…側方軸、29d…第二の水平軸,29e…第三の水平軸、29f…板状の部材、30…肘掛ユニット取り付け金具、30a…前面板、30b…上面板、30c,30d…側面板、30f…スライド溝、30g…凹部、32…クッション材、33〜36…脚体、37〜40…キャスタ、40…前部取り付け金具、41…後部取り付け金具、45a,45b,46a,46b…回転軸、47…支持具、47a,47b…支持具取り付け部材、48…第三の支軸、49…取り付け具、50…肘掛ユニット、51…レバー、52…回転軸、53…スプリング、54…ワイヤ、60…棒状部材取り付け金具、60a,60b…孔、61,62…管座、63,64…第一の軸受け部材、65,66…第二の軸受け部材、第67,68…Oリング、70…内部金具。

Claims (12)

  1. 使用者が着座するための着座体と、
    床面に設置され、前記着座体を略水平に支持するための椅子本体と、
    前記着座体の左右方向に沿って配設され、該着座体の後端部に連結された第一の支軸と、
    下端が前記第一の支軸に対して回動自在に係合し、該第一の支軸を支点として、背凭れ面が略直立した着座位置から背凭れ面が略水平に仰向けとなる仰向け位置までの間で回動可能な背凭れ部材と、
    を備えたリクライニング椅子であって、
    前記背凭れ部材が着座位置から仰向け位置に向かう回動に伴い、前記椅子本体に対して、前記着座体を前方にスライドさせ、該背凭れ部材の仰向け位置から着座位置に向かう回動に伴い、該椅子本体に対して、該着座体を後方にスライドさせるスライド手段を備えている、
    ことを特徴とするリクライニング椅子。
  2. 前記第一の支軸及び前記着座体の後端部は、前記椅子本体の前端部より後方でしかも該椅子本体の後端部より前方側に備えられ、
    前記スライド手段は、
    前記背凭れ部材の左右方向に沿って配設され、前記椅子本体の後端部と前記第一の支軸との間の上方の空間において、該背凭れ部材の背面に連結された第二の支軸と、
    前記椅子本体の左右方向に沿って配設され、該椅子本体の後端部に連結された第三の支軸と、
    一端が前記第二の支軸に対して回動自在に係合し、他端が、前記椅子本体の前記後端部に向かって延出し、前記第三の支軸に回動自在に係合したリンクと、
    前記椅子本体の上方に、前後方向に沿って設けられたスライドレールと、
    前記着座体の下方に、前記スライドレールにスライド自在に設けられたスライド部材と、
    を備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のリクライニング椅子。
  3. 前記スライド部材は、
    回転軸を介して前記着座体に回転自在に連結され、前記スライドレールに沿って回転する回転ローラである、
    ことを特徴とする請求項2に記載のリクライニング椅子。
  4. 前記着座体の下方に突出して設けられた第一のストッパーと、該第一のストッパーより後方側において前記スライドレールの上面に突出して設けられた第二のストッパーとを備え、
    前記第一のストッパー及び第二のストッパーは、前記着座体が後方に向かってスライドする際に、前記背凭れ部材の着座位置において突き当たる位置に形成されている、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のリクライニング椅子。
  5. 前記第二のストッパーは前記着座体のスライド方向に移動可能であって、該第二のストッパーをスライド方向の任意の位置で固定するストッパー固定手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項4に記載のリクライニング椅子。
  6. 前記着座体の下方に向けて延出する延出部材と、
    前記着座体の左右方向に沿って配設され、該着座体の前方側の下方に支持されたシリンダ支持軸と、
    流体が充填されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に設けられ、該シリンダ内を二室に画成するピストンと、該ピストンに設けられ、前記シリンダ内の二室を連通する連通路と、基端側が該ピストンに固定され、先端側が前記シリンダ外に突出したピストンロッドとを有するシリンダ装置と、
    を備え、
    前記ピストンロッドの先端部とは反対側に位置する前記シリンダの外端部が前記延出部材の先端又は前記シリンダ支持軸に接続され、前記ピストンロッドの先端部が前記シリンダ支持軸又は前記延出部材の先端に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか記載のリクライニング椅子。
  7. 前記シリンダ装置は、
    前記シリンダに対して前記ピストンの摺動動作を停止する停止手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項6に記載のリクライニング椅子。
  8. 長形状に形成された左右一対の肘掛部材と、
    前記肘掛部材に固定されて下方に突出し、しかも前後方向に所定の間隔を介して一対備えられた第一、第二の棒状部材と、
    前記第一、第二の棒状部材をスライド自在に支持する挿通孔を有し、前記椅子本体の左右の側壁に固定された第一、第二の筒状部材と、
    を備え、
    前記第一、第二の筒状部材の軸方向に沿って前記第一、第二の棒状部材が所定量の分だけスライドする毎に、該一、第二の筒状部材に対して該第一、第二の棒状部材を固定する肘掛固定手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか記載のリクライニング椅子。
  9. 前記第一、第二の筒状部材は、上端が前記着座体の上面よりも下方に位置し、しかも該上端が、前記着座体の上面に対して、前記肘掛部材の上下方向の厚みを越える寸法で離間している、
    ことを特徴とする請求項8に記載のリクライニング椅子。
  10. 前記肘掛固定手段は、
    軸が前記第一、第二の筒状部材を跨るように水平に配設され、しかも前記第一、第二の筒状部材よりも当該椅子の内側に配設された第三の棒状部材と、
    前記第三の棒状部材の軸方向の中間部から前記椅子本体に向けて突出する突出部材と、軸が前記突出部材の突出方向に配設され、該突出部材がその突出方向にスライド自在に挿通される軸方向の挿通孔を有し、前記椅子本体に固定された第三の筒状部材と、
    前記第三の筒状部材の挿通孔に挿入され、前記突出部材を前記第一、第二の筒状部材に向けて付勢する付勢部材と
    を備え、
    前記第一、第二の筒状部材には、該第一、第二の筒状部材の軸に直交するように周壁を貫通する切り欠け孔が、前記第三の棒状部材に面する側に設けられ、且つ、該切り欠け孔は、前記第三の棒状部材の外周部が係合し、前記第一、第二の筒状部材の挿通孔内に該第三の棒状部材が突出する寸法で形成され、
    前記第一、第二の棒状部材には、前記第三の棒状部材の外周部が係合する凹部が軸方向に沿って外周に複数形成されている、
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のリクライニング椅子。
  11. 前記肘掛固定手段は、
    一端側が前記第三の筒状部材を介して上方側において椅子本体の側壁に回動自在に接続され、一端側と他端側の中間部が前記第三の棒状部材に接続され、他端側が前記第三の筒状部材を介して下方側に延出するレバーを備えている、
    ことを特徴とする、
    請求項10に記載のリクライニング椅子。
  12. 前記第一、第二の棒状部材は、上端における中心軸のピッチが前記第一、第二の筒状部材の中心軸のピッチに略等しく、下端における中心軸のピッチが前記第一、第二の筒状部材の中心軸のピッチと異なり、上端から下端に傾斜している、
    ことを特徴とする請求項8乃至請求項11の何れか記載のリクライニング椅子。
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