JP3662037B2 - ボイラ復水系用監視装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はボイラの復水系の腐食状況を監視するための装置に係り、特に、各種のボイラに適用可能で、しかも、そのままの状態でテストピースの外観観察が可能であることから、ボイラ復水系の腐食状況を目視による観察で容易に判定することができるボイラ復水系用監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ボイラの復水系の腐食状況の監視のためには、復水系の配管に直接テストピースを設置し、このテストピースの腐食状況を調べることにより復水系の腐食状況を判定している。即ち、当該復水系の配管に適合する配管及びフランジの規格を確認してテストフランジ、即ち、テストピースを内蔵し、両端にフランジを有する短管を、復水系の配管と同材質のもので作製し、このテストフランジを復水系の配管に取り付け、必要に応じてテストフランジからテストピースを取り出して観察することにより復水系の腐食状況を調べていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のテストフランジでは、そのままの状態でテストピースの外観観察を行うことができず、テストフランジからテストピースを取り出す必要がある。また、テストフランジの取り付け、取りはずしに手間がかかる上に、テストフランジの作成に時間と労力を要するなどの問題があった。しかも、テストフランジは、その取付箇所によりフランジや短管の径や長さ等が異なるものとなるため、取付箇所に応じて、設計、製作する必要があった。
【0004】
本発明は上記従来の問題点を解決し、各種のボイラに適用可能で、しかも、そのままの状態でテストピースの外観観察が可能であることから、ボイラ復水系の腐食状況をテストピースの取り出しの手間等を要することなく、目視による観察で容易に判定することができるボイラ復水系用監視装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のボイラ復水系用監視装置は、ボイラの復水系の腐食状況を監視するための装置において、該ボイラから蒸気を受け入れて凝縮させる蒸気冷却器と、復水出口を有し、内部にテストピースを装着可能な、透明材料で構成されたテストピースカラムと、前記蒸気冷却器からの復水を該テストピースカラムに供給する配管とを備えてなることを特徴とする。
【0006】
【作用】
蒸気冷却器でボイラから取り出した蒸気を凝縮させ、凝縮水をテストピースカラムに供給する装置であるため、ボイラの蒸気が採取できる箇所であれば、ボイラの種類や取付箇所に制約を受けることなく、容易に設置することができ、腐食状況の監視を行える。
【0007】
テストピースを装着するテストピースカラムは透明材料で構成されているため、テストピースを取り出すことなく、そのままの状態でテストピースの外観観察を行うことができ、その結果に基づいて、ボイラ復水系の腐食状況を容易に判定することができる。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明のボイラ復水系用監視装置の実施例を詳細に説明する。
【0009】
図1は本発明のボイラ復水系用監視装置の一実施例を示す断面図である。
【0010】
本実施例の装置は、蒸気冷却器1と透明材料で構成されたテストピースカラム2とを備え、これらが連結配管3で接続されたものである。なお、この連結配管3の蒸気冷却器1の出口近傍部分には、温度計4が挿入されている。また、連結配管3には蒸気冷却器1からの蒸気を阻止するためのスチームトラップ5が設けられると共に、薬注配管6が接続されている。この薬注配管6はサイフォン止めチャッキ7及びポンプ8を備える。
【0011】
蒸気冷却器1は、2重管構造となっており、蒸気導入口11から流入した蒸気は、内管12を通過する間に、外管13の冷却水入口14から導入される冷却水により冷却されて凝縮する。凝縮水は排出口15及び連結配管3を経てテストピースカラム2に導入される。16は冷却水出口である。
【0012】
このように、蒸気冷却器1から連結配管3を経てテストピースカラム2に導入された凝縮水(復水)は、テストピースカラム2内に装着されたテストピース10と接触した後、排出管17より排出される。
【0013】
本実施例においては、蒸気用ゴムホース18を用いてボイラの蒸気を蒸気冷却器1に導入する。19は蒸気流量を調整するバルブである。
【0014】
なお、ゴムホース18はテフロンチューブにケプラー補強材、ステンレススプリング及びガラス繊維断熱材を被覆したものを用いてもよい。この場合、手で触れても比較的熱くなく、作業性がよい。
【0015】
本実施例のボイラ復水系用監視装置によれば、テストピースカラム2内に、ボイラの蒸気を蒸気冷却器1で凝縮させた復水が導入されるため、このテストピースカラム2内のテストピース10の外観を観察してその腐食の程度を調べることにより、容易にボイラの復水系の腐食状況を判定することができる。しかも、このテストピース10の外観観察に際しては、テストピースカラム2が透明材料製であるため、テストピース10をカラム2から取り出すことなく、テストピースカラム2の外側から容易に透視観察することができる。
【0016】
また、連結配管3にはスチームトラップ5が設けられているため、冷却水の流入停止などの事故により、蒸気冷却器1における凝縮が不完全となった場合であっても、蒸気のテストピースカラム2への流入が防止される。
【0017】
また、蒸気冷却器1の復水排出口15の近傍に温度計4が設けられていることから、腐食状況の判定のための復水水温の測定が可能である。
【0018】
更に、連結配管に薬注配管を接続してボイラ薬剤の注入を行えるように構成されているため、薬注を行った場合のテストピース10の腐食状況を調べることにより、薬剤添加による防食効果を調べることもできる。
【0019】
なお、この薬注は、監視対象ボイラにおいて、実際に薬注を行っている場合には、特に行う必要はない。
【0020】
本実施例においては、ボイラからの蒸気取り出し用配管としてゴムホースを用いるが、このようにゴムホースを用いることにより、配管の加工、保温が不要とされ、本発明のボイラ復水系用監視装置を容易にボイラに取り付けることができる。
【0021】
本発明において、テストピースカラムを構成する透明材料としては特に制限はないが、通常の場合、ガラス、アクリル樹脂等を用いるのが好ましい。
【0022】
以下に具体的な実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。
【0023】
実施例1
図1に示す本発明のボイラ復水系用監視装置を空調用ボイラの蒸気ヘッダーに取り付け、当該ボイラの復水の腐食状況を調べた。なお、テストピースカラムはアクリル樹脂製とし、内部には、SPCC製テストピース2枚と、C−1220製テストピース2枚の、計4枚のテストピース(いずれも大きさは1cm×5cm)を装着させた。
【0024】
ボイラから採取した蒸気の温度は150℃であり、この蒸気を、蒸気冷却器1において冷却水(厚木市水)を4.5リットル/分の流量で供給して凝縮させた。凝縮水(復水)の水温は50℃であり、復水量は500ml/分であった。なお、冷却水の出口温度は70℃であった。
【0025】
薬剤を添加せずに運転を行い、テストピースをテストピースカラムの外側から観察したところ、運転開始1日後に、SPCC製テストピースは2枚とも均一に黒変した。一方、C−1220製テストピースは2枚とも光沢がなくなり、部分的に褐色のスポットが観察され、ボイラ復水系は腐食傾向にあることが確認された。
【0026】
運転を停止してテストピースを各々新品と取り換え、ボイラの補給水に皮膜性アミン含有復水処理剤(ダイクリーンMR514(栗田工業(株)製))を50mg/l添加して運転を再開し、テストピースの観察を行ったところ、運転再開後7日経過してもテストピースの外観変化は少なく(若干灰色)、ボイラ復水系の腐食が防止されていることが確認された。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明のボイラ復水系用監視装置は、各種ボイラに容易に取り付けることができ、しかも、本発明によれば、テストピースカラム内のテストピースを取り出すことなく、そのままの状態で観察することにより容易にボイラ復水系の腐食状況を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボイラ復水系用監視装置の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 蒸気冷却器
2 テストピースカラム
3 連結配管
4 温度計
5 スチームトラップ
10 テストピース
18 ゴムホース

Claims (2)

  1. ボイラの復水系の腐食状況を監視するための装置において、
    該ボイラから蒸気を受け入れて凝縮させる蒸気冷却器と、
    復水出口を有し、内部にテストピースを装着可能な、透明材料で構成されたテストピースカラムと、
    前記蒸気冷却器からの復水を該テストピースカラムに供給する配管とを備えてなるボイラ復水系用監視装置。
  2. 請求項1において、前記蒸気冷却器からの復水を該テストピースカラムに供給する配管にスチームトラップが設けられていることを特徴とするボイラ復水系用監視装置。
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