JP5965914B2 - 金属管の腐食モニタリング装置およびその用途 - Google Patents

金属管の腐食モニタリング装置およびその用途 Download PDF

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Description

本発明は、金属管の腐食モニタリング装置およびその用途に関する。
蒸気を発生させるボイラには、ボイラ水として、軟化水またはイオン交換水が使用され、場合によっては原水(水道水、工業用水、地下水、河川水、湖沼水など)も使用される。
このようなボイラおよびボイラからの蒸気を流通させる金属管(例えば、鉄系の金属管)を備えたボイラ蒸気・復水系において、金属管の内部では、ボイラから発生した蒸気が冷えて凝縮水となり、炭酸濃度が高い凝縮水の場合はpHが低下して金属管内面の腐食が進行し易い。腐食が進行すると金属管に減肉が生じ、貫孔や割れ等に至ることがある。
このような金属管の腐食を監視する従来技術1として、透明材料で構成された試験カラム内にテストピースを装着し、テストピースの腐食進行をモニタリングする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法は、テストピースが装着された試験カラム内にボイラ復水を通水し、テストピースの状況を外観観察および腐食速度から判断することで、ボイラ復水系の腐食状況を評価する方法である。
金属管の腐食を監視する従来技術2として、電気抵抗法によるボイラ復水系腐食監視装置を用いる方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この方法は、ボイラから排出された蒸気を冷却し凝縮水とする熱交換器と、該凝縮水によって完全に内部が満たされる試験カラムと、試験カラム内に設置されている極細金属ワイヤとからなるボイラ復水系腐食監視装置を用い、試験カラム内の極細金属ワイヤの電気抵抗を測定し、電気抵抗変化からボイラ復水系の腐食状況を評価する方法である。
特開平8−28803号 特開2008−128783号
前記従来技術1および2による腐食の評価方法は、炭酸ガスや酸素ガス等が完全に復水中に溶存した状態を想定して金属管の腐食を監視する方法である。
しかしながら、実際のボイラ蒸気・復水系には、凝縮水領域、蒸気領域およびこれらの間の喫水領域が存在しており、各領域に対する炭酸ガスや酸素ガス等の各ガス成分の移行率や温度等による存在比率は様々であり、各領域での腐食の進行性も異なっている。
そのため、従来の評価方法では、金属管内の実環境を反映した腐食の判定および評価ではなく、従来の評価方法に基づいて行われていた処置、すなわち、ボイラ蒸気・復水系に添加する薬剤(腐食防止剤または腐食抑制剤)の選択および添加量の決定が最適であったとは言えない。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、金属管内の実環境を反映した腐食状況を把握することができる金属管の腐食モニタリング装置およびその用途を提供することを目的とする。
かくして、本発明によれば、金属管内を流れる蒸気を内部に導入する蒸気導入部と、この蒸気導入部内に設けられた腐食試験部とを備え、
前記蒸気導入部は、その内部に導入された蒸気の一部を凝縮させて凝縮水を生成することにより前記金属管内の実環境と似た模擬環境を生成すると共に、所定水位を超えた凝縮水を外部に排出するよう構成され、
前記腐食試験部は、前記蒸気導入部内の凝縮水の水面付近である喫水領域のみ、該喫水領域よりも凝縮水側の水相領域のみ、および前記喫水領域よりも蒸気側の気相領域のみ個別に接触する3つの分離型接触部材を有し、かつ、3つの分離型接触部材の電気抵抗を測定可能に構成された金属管の腐食モニタリング装置が提供される。この場合、各分離型接触部材は、前記水相領域のみ、前記喫水領域のみ、および前記気相領域のみと接触するように、例えば、棒状導電材の一部を絶縁性被覆材にて被覆することにより構成することができる。
また、本発明の別の観点によれば、金属管内を流れる蒸気を内部に導入する蒸気導入部と、この蒸気導入部内に設けられた腐食試験部とを備え、
前記蒸気導入部は、その内部に導入された蒸気の一部を凝縮させて凝縮水を生成することにより前記金属管内の実環境と似た模擬環境を生成すると共に、所定水位を超えた凝縮水を外部に排出するよう構成され、
前記腐食試験部は、前記蒸気導入部内の凝縮水の水面付近である喫水領域、該喫水領域よりも凝縮水側の水相領域、および前記喫水領域よりも蒸気側の気相領域と接触する1つの一体型接触部材を有し、かつ、1つの一体型接触部材の電気抵抗を測定可能に構成された金属管の腐食モニタリング装置が提供される。この場合、一体型接触部材として、例えば、水相領域から気相領域に亘る長さの1枚の薄膜状導電材を用いることができる。
また、本発明の別の観点によれば、前記腐食モニタリング装置を、蒸気が流れる金属管を備えたシステムの前記金属管に接続してこの金属管の腐食をモニタリングする、腐食モニタリング装置の用途が提供される。
本発明によれば、水相領域、喫水領域および気相領域が存在する金属管内の実環境を安定的に再現できるため、金属管内の実環境を反映した腐食モニタリングを行うことができる。すなわち、蒸気導入部内の水相領域、喫水領域および気相領域に接触する1つまたは複数の接触部材の電気抵抗を測定することが可能であるため、電気抵抗変化から金属管内におけるどの領域の腐食が最も激しいかということを把握することができる。
この結果、現状の金属管内の実環境(水相領域、喫水領域および気相領域)における腐食状況を正確に把握し、正確な判定および評価を行うことができると共に、その腐食状況に最適な処置をタイミングよく行うことができる。具体的には、ボイラ蒸気・復水系に対して、最適な薬剤(腐食防止剤または腐食抑制剤)の選択および添加量の決定を迅速に行うことができ、ボイラ蒸気・復水系の長寿命化に繋がる。
ここで、本発明において「金属管」とは、蒸気の流通が伴う各種システムに備えられた蒸気流通のための金属管を意味する。なお、金属管の材質としては、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス鋼、炭素鋼等の鉄系金属が代表的な例として挙げられる。
よって、本発明の腐食モニタリング装置は、蒸気が流れる金属管を備えた全てのシステムへ適用可能であり、ボイラ蒸気・復水系への適用に限定されるものではない。例えば、金型成型の冷却を行う冷却水系の金属管内では、高温で熱交換されて冷却水が沸騰し、水相領域、喫水領域および気相領域が発生するため、このような冷却水系にも本発明の腐食モニタリング装置を適用することができる。
本発明の金属管の腐食モニタリング装置の実施形態1の使用状態を説明する図である。 実施形態1の腐食モニタリング装置の内部構造を示す概略正面断面図である。 実施形態1の腐食モニタリング装置の電気回路部の一例を示す回路図である。 実施形態2の腐食モニタリング装置の内部構造を示す概略正面断面図である。 実施形態3の腐食モニタリング装置の内部構造を示す概略正面断面図である。 実施形態3の腐食モニタリング装置の内部構造を示す概略左側断面図である。 実施形態1の腐食モニタリング装置を用いて金属管の腐食モニタリングを行った実施例1および比較例1の結果を示すグラフである。 実施形態1の腐食モニタリング装置を用いて金属管の腐食モニタリングを行った実施例2および比較例3の結果を示すグラフである。
本発明の金属管の腐食モニタリング装置は、金属管内を流れる蒸気(水蒸気)を内部に導入する蒸気導入部と、この蒸気導入部内に設けられた腐食試験部とを備える。
前記蒸気導入部は、その内部に導入された蒸気の一部を凝縮させて凝縮水を生成することにより前記金属管内の実環境と似た模擬環境を生成すると共に、所定水位を超えた凝縮水を外部に排出するよう構成される。
前記腐食試験部は、前記蒸気導入部内の凝縮水の水面付近である喫水領域、該喫水領域よりも凝縮水側の水相領域、および前記喫水領域よりも蒸気側の気相領域と接触する1つまたは複数の接触部材を有し、かつ、1つまたは複数の接触部材の電気抵抗を測定可能に構成される。
あるいは、前記腐食試験部は、前記蒸気導入部内の凝縮水の水面付近である喫水領域、該喫水領域よりも凝縮水側の水相領域、および前記喫水領域よりも蒸気側の気相領域と接触する1つの一体型接触部材を有し、かつ、1つの一体型接触部材の電気抵抗を測定可能に構成される。
本発明の腐食モニタリング装置は、次のように構成されてもよい。
(1)前記蒸気導入部が、凝縮水の排出側にスチームトラップを有してもよい。このようにすれば、蒸気導入部内の凝縮水を一定水位に容易に維持することができる。
(2)前記蒸気導入部が、金属管に直接またはバイパス管を介して接続する接続パイプを有してもよい。
このようにすれば、腐食モニタリング装置の金属管への接続が容易となる。
(3)前記蒸気導入部が、導入口を有しかつ前記腐食試験部を収納する容器部と、前記接続パイプと接続しかつ前記容器部を着脱可能に嵌め込む装着凹部を有するホルダ部とを備えてもよい。
このようにすれば、容器部をホルダ部から取り外すことができるため、容器部ごと古い接触部材を新しいものと迅速かつ容易に交換することができる。
(4)前記腐食試験部が、前記3つの分離型接触部材の電気抵抗値を検出し表示する電気回路部を備えてもよい。
あるいは、前記腐食試験部が、前記1つの一体型接触部材の電気抵抗値を検出し表示する電気回路部を備え、
前記電気回路部は、水相領域に露出する前記接触部材の補正電気抵抗値と、喫水領域に露出する前記接触部材の補正電気抵抗値と、気相領域に露出する前記接触部材の補正電気抵抗値とを測定可能に構成されてもよい。
このようにすれば、金属管の腐食モニタリングを簡便に行うことができる。なお、電気回路部は、据付け型であってもよいし、携帯型であってもよい。
(5)前記腐食試験部が、前記蒸気導入部内で露出しないよう絶縁性被覆材にて被覆された導電材を有する基準抵抗測定部を備えてもよい。
このようにすれば、温度のみの要因により変動する基準抵抗測定部の導電材の電気抵抗値を測定することにより、温度によって変動する接触部材の電気抵抗値を補正することができる。なお、蒸気導入部内の温度を測定することによっても接触部材の電気抵抗値の補正は可能である。
また、本発明の別の観点によれば、前記金属管の腐食モニタリング装置に用いられる3つの分離型接触部材が提供され、この場合、3つの分離型接触部材は、例えば、棒状の導電材からなる。
あるいは、前記金属管の腐食モニタリング装置に用いられる一体型接触部材が提供され、この場合、一体型接触部材は、例えば、薄膜状の導電材からなる。
これら棒状の導電材や薄膜状の導電材は、金属管内の実環境をより反映した腐食モニタリングを行う上で、金属管と類似する材質にて形成されていることが好ましく、金属材料と同じ材質にて形成されていることが特に好ましい。
以下、図面を参照しながら本発明の金属管の腐食モニタリング装置の実施形態を詳説するが、本発明はこれらに何ら制限されるものではない。
(実施形態1)
図1は本発明の金属管の腐食モニタリング装置の実施形態1の使用状態を説明する図であり、図2は実施形態1の腐食モニタリング装置の内部構造を示す概略正面断面図であり、図3は実施形態1の腐食モニタリング装置の電気回路部の一例を示す回路図である。
金属管の腐食モニタリング装置M1は、図1に示すように、ボイラ蒸気・復水系BSに設けられて金属管(蒸気配管)Pmの腐食モニタリングする装置である。
実施形態1の場合、ボイラ蒸気・復水系BSは、ボイラBと、給水管Pwを介してボイラBにボイラ水を供給する給水タンクTと、給水管Pwに接続された薬剤供給部Mと、ボイラBにて生成した蒸気を図外の蒸気供給先へ送る金属管Pmとを備え、金属管Pm内の蒸気が凝縮した凝縮水は復水管Pcにて給水タンクTへ戻されるように構成されている。
腐食モニタリング装置M1は、金属管Pmの所望箇所に接続される。実施形態1の場合、一対のバルブV2を有するバイパス管Pbが金属管PmのバルブV1の上流側と下流側に接続されており、このバイパス管Pbに導入管Piを介して腐食モニタリング装置M1が接続されている。
なお、実施形態1の場合、金属管Pmの下方位置に腐食モニタリング装置M1が配置された場合を例示しているが、金属管Pmと同じ高さまたはそれより高い位置に腐食モニタリング装置M1を配置することもできる。
このような金属管Pmの内部には蒸気のみが流通しているのではなく、蒸気が凝縮した凝縮水も流通しており、金属管Pmの内部には気相領域、水相領域およびこれらの領域の間の喫水領域が存在する。なお、図1において、矢印Xは蒸気が流れる方向を示している。
本発明の腐食モニタリング装置M1は、金属管Pm内に存在する気相領域、水相領域および喫水領域を含む実環境に似た模擬環境を再現し、腐食モニタリング装置M1内に設けた後述の接触部材の電気抵抗変化を監視することで金属管Pm内の各領域の腐食状況を把握するように構成されている。
この腐食モニタリング装置M1は、金属管Pm内を流れる蒸気を内部に導入するための導入口11aを有する蒸気導入部10と、この蒸気導入部10内に設けられた腐食試験部20と、電気回路部30とを備える。
蒸気導入部10は、その内部に導入された蒸気の一部を凝縮させて凝縮水Wを生成すると共に、所定水位(水面Wfの位置)を超えた凝縮水Wを排出管Poを介して外部に排出するよう構成される。具体的には、蒸気導入部10は、前記導入口11aおよび排出口11bを有する容器部11と、スチームトラップ12と、容器部11の排出口11bとスチームトラップ12の導入口とを接続する接続パイプ13とを備える。
容器部11は、耐圧性、耐熱性および耐食性を有する材質にて形成されることが好ましく、このような材質としては、例えばステンレス鋼、セラミック等が挙げられる。
実施形態1では、容器部11内の所定水位を超えた凝縮水Wおよび導入された蒸気Sを外部に排出するために、容器部11における所定水位の位置に排出口11bが配置されると共に、所定水位の位置よりも高い位置に導入口11aが配置されている。また、容器部11は、導入口11aと連通する連通管部11a1と、排出口11bと連通する連通管部11a2を有しており、上流側の連通管部11a1と導入管Piとが気密に接続され、下流側の連通管部11a2と接続パイプ13とが気密に接続されている。
また、容器部11は、円筒形あるいは角筒形に形成されており、その周囲壁の上端と下端には、腐食試験部20の後述する複数本の接触部材を差し入れるための貫通孔が形成されている。
腐食試験部20は、蒸気導入部10内の凝縮水Wの水面Wf付近である喫水領域Rdと接触する第2の接触部材22a、喫水領域Rdよりも凝縮水W側の水相領域(凝縮水領域)Rwと接触する第1の接触部材21a、および、喫水領域Rdよりも蒸気S側の気相領域(蒸気領域)Rsと接触する第3の接触部材23aを有し、かつ、第1〜第3の接触部材21a、22a、23aの電気抵抗を個別に測定可能に構成されている。
より具体的に説明すると、実施形態1の場合、第1の接触部材21aは棒状導電材20aからなり、棒状導電材20aを水相領域Rwのみに露出させるように絶縁性被覆材20bにて被覆することにより第1の試験材21が構成されている。すなわち、本明細書では、第1の試験材21の棒状導電材20aの露出した部分を第1の接触部材21aと称している。
これと同様に、第2の接触部材22aも棒状導電材20aからなり、棒状導電材20aを喫水領域Rdのみに露出させるように絶縁性被覆材20bにて被覆することにより第2の試験材22が構成されている。すなわち、本明細書では、第2の試験材22の棒状導電材20aの露出した部分を第2の接触部材22aと称している。
第3の接触部材23aも棒状導電材20aからなり、棒状導電材20aを気相領域Rsのみに露出させるように絶縁性被覆材20bにて被覆することにより第3の試験材23が構成されている。すなわち、本明細書では、第3の試験材23の棒状導電材20aの露出した部分を第3の接触部材23aと称している。
さらに、第1〜第3の接触部材21a〜23a(棒状導電材20aの露出部分)は同一規格にて形成され、かつ、それらの長さは概ね等しく設定されている。なお、第1〜第3の接触部材21a〜23aの長さは異なっていても電気抵抗値の測定に問題はないが、長さを等しくする(表面積を等しくする)ことで腐食の偶然性も等しくすることができるため、より適正な腐食試験を行うことができる。
ここで、「同一規格」とは、材質、横断面形状、横断面積および表面状態が含まれる。
実施形態1の場合、第1〜第3の接触部材21a〜23aの長さ寸法は、喫水領域Rdの上下方向の範囲と一致するよう設定されている。このとき、喫水領域Rdの上下方向の中間が水面Wfの位置とされている。
また、実施形態1の場合、金属管Pmおよびバイパス管Pbの内径としては、例えば、105mm程度であり、容器部11内部の上下方向の幅寸法Hとしては、例えば、105〜154mm程度であり、喫水領域Rdの上下方向の範囲としては、例えば、30〜50mm程度であるが、このようなサイズに限定されない。
導電材20aの材質は、電気抵抗測定が可能な金属材料であれば特に限定されないが、ボイラ蒸気・復水系BSにおける金属管Pmが鉄系金属であれば、それと同様に鉄系金属であることが望ましい。ここで言う鉄系金属とは、鉄を主成分(好ましくは50重量%以上)とする金属のことであり、金属中の鉄の割合は限定されるものではない。
導電材20aの形状は、電気抵抗測定が可能であれば特に限定されないが、全面に亘って均一に腐食される形状が望ましく、例えば、円柱状、薄膜状(テープ状)等が挙げられる。
導電材20aの断面積および全長は特に限定されないが、試験材の断面積が広過ぎたり、長さが短過ぎると、導電材20aの腐食量に対する電気抵抗変化が小さくなって腐食の判定が難しくなるため、断面積としては0.008〜0.8mm2程度が好ましく、長さとしては10〜1000mm程度が好ましい。
絶縁性被覆材20bの材質としては、耐熱性を有する絶縁材料が好ましく、例えば、フッ素樹脂、ポリイミド等の合成樹脂等が挙げられる。
本発明において用いることができるスチームトラップ12としては、特に限定されず、例えば、ディスク型、バケット型、バイメタル型、ベローズ型、フロート型等が挙げられる。
本発明の腐食モニタリング装置において、導電材20aの電気抵抗は温度上昇と共に大きくなるため、実施形態1では、腐食試験部20が基準抵抗測定部24をさらに備えている。
この基準抵抗測定部24は、導電材20aと同一規格で形成された基準導電材20a1と、この基準導電材20a1を容器部11内で露出させないように被覆する絶縁性被覆材20b1とを有し、基準導電材20a1の電気抵抗を測定可能に構成されている。
この基準抵抗測定部24によれば、基準導電材20a1の電気抵抗が温度以外の要因で変化することがないため、導電材20aの電気抵抗測定値を基準導電材20a1の電気抵抗測定値と比較することにより、第1〜第3試験材21〜23の各導電材20aの腐食による電気抵抗変化を正確にモニタリングすることができる。
実施形態1の場合、第1の試験材21は、容器部11の上下方向の寸法よりも長い導電材20aと、導電材20aの両端および水相領域Rwのみを露出するよう被覆した絶縁性被覆剤20bにて形成されている。第1の試験材21の容器部11への取り付けは、例えば、第1の試験材21の両端が前記貫通孔から外部へ突出するように容器部11を貫通させ、第1の試験材21の両端に嵌めたフッ素樹脂シール25を貫通孔内に押し込む。これにより、第1の試験材21を容器部11へ気密に固定することができる。また、容器部11内の圧力により各フッ素樹脂シール25が貫通孔から抜け出ないよう、例えば、容器部11の外周に取り付けた金属プレートにて各フッ素樹脂シール25を押さえ付けてもよい。
なお、これ以外の取付構造として、例えば、容器部11の貫通孔をネジ孔とし、このネジ孔と螺合する雄ネジを有する円筒部材内にフッ素樹脂シールを介して導電材20aを挿通させ、シールテープを介して雄ネジをネジ孔に螺着する構造も挙げられる。
第2および第3の試験材22、23も、第1の試験材21の導電材20aと同一規格の導電材20aを用い、両端と喫水領域Rdのみ、あるいは両端と気相領域Rsのみを露出するように絶縁性被覆材20bにて各導電材20aを覆っており、第1の試験材21と同様に容器部11に取り付けられている。
基準抵抗測定部24も、第1の試験材21の導電材20aと同一規格の導電材20a1を用い、両端のみを露出するように絶縁性被覆材20b1にて導電材20a1を覆っており、第1の試験材21と同様に容器部11に取り付けられている。
図3に示す電気回路部30は、第1〜第3の試験材21〜23の各導電材20aの両端および基準抵抗測定部24の導電材20a1の両端と電気的に接続された抵抗検出回路31と、スイッチング回路32と、図示しない電源とを備える。
抵抗検出回路31には、図示しない非反転増幅回路、測定部および表示部が設けられており、第1〜第3の試験材21〜23の各導電材20aの電気抵抗値を非反転増幅回路にて個別にかつ自動的に温度補償した電気抵抗値(補正電気抵抗値)を表示部に表示するよう構成されている。
図1および図2に示すように、このように構成された実施形態1のボイラ蒸気・復水系の運転中、金属管PmのバルブV1を開き、バイパス管Pbの一対のバルブV2を閉じた状態のとき、ボイラBによって発生した蒸気は、バイパス管Pbを通ることなく金属管Pmを通って図外の蒸気供給先(例えば、熱交換器)へ継続的に供給される。
金属管Pmの腐食モニタリングを行う際は、金属管PmのバルブV1を閉じ、バイパス管Pbの一対のバルブV2を開くことにより、ボイラBからの蒸気は、金属管Pmおよびバイパス管Pbを通って図外の蒸気供給先へ継続的に供給されると共に、バイパス管Pbを流れる蒸気の一部および蒸気が凝縮した凝縮水が、導入管Piを通って本発明の腐食モニタリング装置M1の容器部11内へ導入される。これにより、凝縮水Wが容器部11内に溜まり、容器部11内で所定水位まで上昇した凝縮水Wは、接続パイプ13を通ってスチームトラップ12内に導入され、スチームトラップ12によって凝縮水Wは外部に排出される。
一方、図2および図3に示すように、実施形態1のボイラ蒸気・復水系の運転中、本発明の腐食モニタリング装置M1の容器部11内の第1〜第3の接触部材21a〜23aは、水相領域Rw、喫水領域Rdおよび気相領域Rsと接触しているため、徐々に腐食が進行する。
この腐食の進行を監視するために、電気回路部30のスイッチング回路32を操作して、第1〜第3試験材のいずれか1つと基準抵抗測定部24とで試験回路を構成し、試験回路に電流を流す。そして、抵抗検出回路31により、第1〜第3試験材の抵抗値を測定する。なお、測定値は前述のように基準抵抗測定部24により温度補償される。
このようにして、第1〜第3試験材21〜23の電気抵抗値を個別かつ継続的に監視することにより、それらの電気抵抗変化を観測することができ、第1〜第3試験材21〜23の接触部材21a〜23aのうちのどれが最も電気抵抗の上昇が速いか、すなわち、どれが最も腐食進行が速いかを知ることができる。
このようなモニタリングから、仮に、第2試験材22の接触部材22aの腐食進行速度が最も速いという結果を得た場合、金属管Pmにおいては喫水領域の腐食進行が最も激しいと推測でき、この結果、金属管Pmの喫水領域の腐食進行を抑制する、またはこれ以上の腐食進行を防止するための適切な処置を行うことができる。
すなわち、腐食モニタリングの結果に基づいて、金属管Pmの喫水領域の腐食進行を抑制または防止するのに適した薬剤の選択および添加量の決定を行い、例えば、ボイラ蒸気・復水系BSの金属管Pm内に適正な添加量の薬剤を投入することができる。
実施形態1の場合、薬剤供給部Mから適量の液状の薬剤が給水管Pwを流れるボイラ水に供給され、薬剤は蒸気と共にボイラBから金属管Pm内を流れ、腐食モニタリング装置M1の容器部11内にも流入する。これにより、金属管Pmの内面および容器部11内の接触部材21a〜23aの腐食進行が抑制される。腐食進行の抑制は、前記のように継続的に腐食モニタリングを行い、第1〜第3試験材21〜23の電気抵抗の増加率が低下したことにより把握することができる。
なお、第1〜第3試験材21〜23の接触部材21a〜23a(導電材20a)は、ある程度腐食が進行すれば新しいものと交換する必要がある。ボイラ蒸気・復水系BSの運転中での交換作業は、金属管PmのバルブV1を開くと共に、バイパス管Pbの上流側と下流側のバルブV2を閉じ、容器部11内に蒸気が流入しないよう安全を確保した上で、容器部11から第1〜第3試験材21〜23を取り外し、新しいものを容器部11に取り付けることができる。
(実施形態2)
図4は実施形態2の腐食モニタリング装置の内部構造を示す概略正面断面図である。なお、図4において、図2中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態1の腐食モニタリング装置M1は、容器部11から第1〜第3試験材21〜23を取り外して新しいものと交換するように構成されていたが、実施形態2の腐食モニタリング装置M2は、容器部11ごと第1〜第3試験材21〜23を取り外せるように構成されている。
すなわち、実施形態2の腐食モニタリング装置M2において、蒸気導入部100は、四角いカートリッジ形(角筒形)に形成された容器部11と、容器部11に接続されたスチームトラップ12と、容器部11を着脱可能に保持するホルダ部113と、ホルダ部113を介して容器部11とスチームトラップ12とを接続する接続パイプ13とを有してなり、このホルダ部113を備えた点が、実施形態1と大きく異なっている。実施形態2において、その他の構成は実施形態1と同様である。以下、実施形態2における実施形態1と異なる点を主に説明する。
実施形態2におけるホルダ部113は、容器部11とほぼ同じサイズの装着凹部を有するホルダ本体113aと、ホルダ本体113aに設けられた連通管部113c、113dとを有する。
ホルダ本体113aは、上方開口部および下方開口部113aを有する四角形箱形に形成されており、その内部が前記装着凹部とされている。また、装着凹部の底部には、下方開口部113aに沿って内鍔113bが設けられている。このホルダ本体113aには、その上方開口部から容器部11が装着凹部内に嵌め込まれて装着される。
また、ホルダ本体113aにおける上流側と下流側の対向壁には、装着された容器部11の導入口11aおよび排出口11bと連通する前記連通管部113c、113dおよびOリング113e、113fが設けられており、上流側の連通管部113cは上流側のバイパス管Pbと気密に接続され、下流側の連通管部113dは接続パイプ113bと気密に接続されている。
実施形態2の腐食モニタリング装置M2によれば、第1〜第3試験材21〜23の交換の際には、容器部11をホルダ本体113aから上方へ引き出し、新しい第1〜第3試験材および基準抵抗測定部を予めセットした容器部をホルダ部113aへ装着することができるため、交換作業を容易かつ短時間に行うことができる。あるいは、ホルダ部113aから取り出した容器部11から古い第1〜第3試験材21〜23を新しいものと交換した後、容器部11をホルダ本体113aに装着することができる。
実施形態2では、腐食モニタリング装置M2を高所に設置しなければならない場合、容易かつ安全に交換作業を行うことができる。
(実施形態3)
図5(A)は実施形態3の腐食モニタリング装置の内部構造を示す概略正面断面図であり図5(B)は実施形態3の腐食モニタリング装置の内部構造を示す概略左側断面図である。なお、図5(A)(B)において、図2中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態3の腐食モニタリング装置M3は、容器部211の構造と、腐食試験部220の構成と、図示しない電気回路部の構成が実施形態1と異なり、実施形態3におけるその他の構成は実施形態1と概ね同様である。以下、実施形態3における実施形態1と異なる点を主に説明する。
容器部211は、導入口および排出口211bを有する前部分211Aと、後部分211Bとを有し、それらの外周部に設けられたフランジ211Aa、211Baとをボルト・ナット結合で連結することにより角筒形に形成される。なお、前部分211Aと後部分211Bとの接合面には、シール部材212が設けられている。
また、後部分211Bの対向する上壁および下壁には、後述する腐食試験部220を容器部211に取り付けるための長細い貫通孔が形成されている。
腐食試験部220において、試験材の水相領域の接触部材221a、喫水領域の接触部材221bおよび気相領域の接触部材221cは、1枚の薄膜状(テープ状)の導電材221を水相領域Rw、喫水領域Rdおよび気相領域Rsに露出させることにより形成されている。
また、腐食試験部220は、導電材221における水相領域の接触部材221aと喫水領域の接触部材221bの間の第1の境界に電気的に接続されかつ外部に導出された第1リード線223aと、導電材221における喫水領域の接触部材221bと気相領域の接触部材221cの間の第2の境界に電気的に接続されかつ外部に導出された第2リード線223bと、導電材221における第1の境界から所定寸法離間した水相領域の接触部材221aの端部に電気的に接続されかつ外部に導出された第3リード線223cと、導電材221における第2の境界から所定寸法離間した気相領域の接触部材221cの端部に電気的に接続されかつ外部に導出された第4リード線223dと、第1〜第4リード線223a〜223dを被覆する絶縁性被覆材224とをさらに備える。
具体的に説明すると、絶縁性被覆材224は耐熱性の樹脂シートまたはゴムシートからなり、2枚または1枚を二つ折りした絶縁性被覆材224にて1枚の導電材224を挟み込み、導電材224の片面側を露出させるように絶縁性被覆材224の一部を切り抜いて窓部を形成する。また、絶縁性被覆材224によって第1〜第4リード線223a〜223dも挟み込まれており、それらの一端は導電材221と絶縁性被覆材224の間に入り込み、導電材221の前記箇所にそれぞれ半田付けされている。
また、第1〜第4リード線223a〜223dの他端は、絶縁性被覆材224の上端から外部へ露出している。なお、絶縁性被覆材224の重ね合わせ部分に凝縮水Wや蒸気Sが侵入すると、各リード線223a〜223dが腐食するおそれがあり、そうすると導電材221の電気抵抗を正確に測定することが困難となるため、絶縁性被覆材224の重ね合わせ部分を接着剤にて接着し、さらには、各リード線223a〜223dを個別に絶縁性被覆材にて被覆してもよい。
また、実施形態3の場合、外部に露出させないこと以外は、導電材221と同様に、導電材221と同一規格の導電材222および第5〜第8リード線226a〜226dを被覆材225にて被覆し、第1〜第4リード線223a〜223dと同様に、第5〜第8リード線226a〜226dの一端を導電材222に電気的に接続し、かつ他端を外部へ露出させる。これにより、基準抵抗測定部が形成されている。
導電材221および第1〜第4リード線223a〜223dを挟み込んだ絶縁性被覆材224と、導電材222および第5〜第8リード線226a〜226dを挟み込んだ絶縁性被覆材225は、実施形態1と同様に、容器部211の前記貫通孔にそれらを通し、ゴムシール227を用いて固定することにより気密に取り付けることができる。
実施形態3の腐食モニタリング装置M3の場合、図示しない電気回路部は、実施形態1における電気回路部30を応用して、次の電気回路部を構成することができる。すなわち、実施形態3における電気回路部は、スイッチング部により次の(1)〜(3)に切換が可能である。
(1)第1と第3リード線223a、223cおよび第5と第7リード線226a、226cを含む試験回路を形成し、試験回路を通電して電気抵抗値を測定する。この場合、水相領域Rwに露出する接触部材221aの補正電気抵抗値を測定できる。
(2)第3と第2リード線223c、223bおよび第7と第6リード線226c、226bを含む試験回路を形成し、試験回路を通電して電気抵抗値を測定する。この場合、喫水領域に露出する接触部材221bの補正電気抵抗値を測定できる。
(3)第2と第4リード線223b、223dおよび第6と第8リード線226b、226dを含む試験回路を形成し、試験回路を通電して電気抵抗値を測定する。この場合、気相領域に露出する接触部材221cの補正電気抵抗値を測定できる。
このように構成された実施形態3の腐食モニタリング装置M3によれば、容器部211内の導電材221は、水相領域Rw、喫水領域Rdおよび気相領域Rsにおいて露出しているため、徐々に腐食が進行する。
この腐食の進行を監視するために、前記(1)〜(3)を個別に行うことにより、1枚の導電材221による多環境(水相領域Rw、喫水領域Rdおよび気相領域Rs)の正確な腐食モニタリングを行うことができる。なお、前記(1)〜(3)の順番は特に限定されない。
実施形態3でも、水相領域に露出する接触部材221a、喫水領域に露出する接触部材221bおよび気相領域に露出する接触部材221cの温度補償された電気抵抗変化を個別に観測することができ、それらのうちどこが最も電気抵抗の上昇が速いか、すなわち、どこが最も腐食進行が速いかを知ることができる。
このようなモニタリングから、実施形態1と同様に、金属管Pmにおける最も腐食が激しい領域に最適な処置、すなわち、最適な薬剤の選択および添加量の決定を行い、ボイラ蒸気・復水系BSの金属管Pm内に適正な添加量の薬剤を投入することができる。
なお、ボイラ蒸気・復水系BSの運転中において、導電材221の腐食が進行して交換が必要な場合は、実施形態1と同様に、金属管PmのバルブV1を開き、バイパス管Pbの上流側および下流側のバルブV2を閉じ(図1参照)、容器部211内に蒸気が流入しないよう安全を確保した上で、容器部211の後部分211Baを前部分211Aaから取り外し、後部分211Baから導電材221および第1〜第4リード線223a〜223dを絶縁性被覆材224ごと取り外し、新しいものを後部分211Baに取り付け、容器部211を再度組み立てればよい。
(他の実施形態)
1.実施形態1における第1〜3試験材および基準抵抗測定部24の電気抵抗測定時に、テスターの端子をその都度一対のリード線部30a1、30a2に電気的に接触させてもよい。これについては、実施形態3にも当てはまる。
2.定期的に運転を停止する(例えば、夜間は停止する)ボイラ蒸気・復水系BSに本発明の腐食モニタリング装置を設置する場合、バイパス管Pbを省略し、腐食モニタリング装置を直接金属管Pmに取り付けてもよい。
3.実施形態3(図5(A))において、基準抵抗測定部222は、第6および第7リード線226b、226cを省略したものであってもよい。この場合、試験回路には常に第5および第8リード線226a、226dが含まれる。
4.実施形態3の容器部211を円筒形に形成してもよい。この場合、導電材221、第1〜第4リード線223a〜223dおよび絶縁性被覆材224を含むユニットと、導電材222、第5〜第8リード線226a〜226dおよび絶縁性被覆材225を含むユニットとを、容器部の円筒内面に沿って配置する。このようにすれば、円筒形の容器部内の模擬環境を、円筒形の金属管Pm内の実環境により近づけることができる。
(実施例1)
図2および図3で説明した実施形態1の腐食モニタリング装置M1を、図1に示すようにボイラ蒸気・復水系BSの金属管Pmにバイパス管Pbを介して設置した。なお、腐食モニタリング装置M1の設置箇所は、ボイラ蒸気出口から10m離れた位置である。
そして、ボイラ蒸気・復水系BSを運転し、金属管Pm内の実環境における水相領域、喫水領域および気相領域の腐食状態を腐食モニタリング装置M1によって再現して、5日間腐食モニタリングを行った後、金属管Pm内の腐食を評価し判定し、その結果としての導電材20aの相対変化R/R0を図6に示した。なお、R0は導電材20aの電気抵抗初期値であり、Rは導電材20aのモニタリング中の電気抵抗値である。
<腐食モニタリング装置の設計事項>
容器部11の材質:SUS304
容器部11内の上下方向の幅寸法H:150mm
第1〜第3試験材21〜23の導電材20a:長さが320mm、断面積0.03mm2(直径0.2mm)の円柱状の鉄線(JIS G 3522A種の材質)
第1〜第3試験材21〜23の絶縁性被覆材20b:ポリイミド
第1〜第3試験材21〜23の導電材20aの露出寸法:50mm
基準抵抗測定部24:導電材20aと同一規格の基準導電材20a1の両端を除く全体をポリイミドで被覆して作製
電気回路部30の抵抗検出表示部30c:ロックインアンプ(エヌエフ回路設計ブロック社製LF5640)
<ボイラ蒸気・復水系の運転事項>
蒸気:金属管Pmの腐食防止または抑制のための薬剤を含まない
容器部11内の凝縮水Wの水温:約180℃
容器部11の耐圧容器内の圧力:1.3MPa
<腐食の評価方法>
腐食の評価は、電気抵抗測定用の第1〜第3試験材21〜23の電気抵抗値の初期値に対する相対変化R/R0によって行った。なお、図6中、実施例1−1(グラフ□)は第1試験材21、実施例1−2(グラフ◇)は第2試験材22および実施例1−3(グラフ×)は第3試験材23の結果を示している。
(比較例1)
前記従来技術2のボイラ復水系腐食監視装置を、実施例1と同様に、ボイラ蒸気・復水系BSの金属管Pmにおけるボイラ蒸気出口から10mの箇所にバイパス管Pbを介して設置した。そして、実施例1と同じ運転条件(但し、試験カラム内の水温は約25℃)において、5日間腐食モニタリングを行った後、実施例1と同じように金属管Pm内の腐食を評価し判定し、その結果を図6に示した。
なお、従来技術2のボイラ復水系腐食監視装置において、試験カラム内の電気抵抗測定用試験材は、全長150mmであり、全体が水相領域に露出したものであること以外は、実施例1と同じものを使用した。
(比較例2)
実施例1の腐食モニタリング装置M1における第1〜第3試験材21〜23の代わりに、水相領域Rw、喫水領域Rdおよび気相領域Rsに露出するように次の試験片を設置し、実施例1と同条件でボイラ蒸気・復水系BSを運転し、5日後運転を停止して試験片を取り出して腐食状態を目視で判定し、その結果を表1に示した。
試験片としては、厚さ1mm×幅15mm×長さ30mmのサイズの低炭素鋼のJIS G 3141の1種(SPCC)を用意し、表面状態を全面#400研磨仕上げとし、直径3mmの貫通孔を2箇所形成したものを用いた。
腐食状態の判定は、試験片の肌荒れが全く確認できない場合は○、試験片の表面積の1〜2割程度に肌荒れが確認された場合は△、試験片の表面積の2割以上に肌荒れが確認された場合は×とした。この比較例2の評価により、実施例1の結果との相関関係を確認することができる。
(実施例2)
金属管Pmの腐食防止または抑制のための薬剤として、揮発性アミン(商品名:MCC−H、内外化学製品株式会社製)を総アミン濃度として20mg/Lとなるよう蒸気中に注入したこと以外は、実施例1と同様にして腐食モニタリング調査を行い、その結果を図7に示した。なお、図7中、実施例2−1(グラフ□)は第1試験材21、実施例2−2(グラフ◇)は第2試験材22および実施例2−3(グラフ×)は第3試験材23の結果を示している。
(比較例3)
金属管Pmの腐食防止または抑制のための薬剤として、揮発性アミン(商品名:MCC−H、内外化学製品株式会社製)を総アミン濃度として20mg/Lとなるように蒸気中に注入したこと以外は、比較例1と同様にして腐食モニタリング調査を行い、その結果を図7に示した。
(比較例4)
金属管Pmの腐食防止または抑制のための薬剤として、揮発性アミン(商品名:MCC−H、内外化学製品株式会社製)を総アミン濃度として20mg/Lとなるように蒸気中に注入したこと以外は、比較例3と同様に試験片の肌荒れ度合いを判定し、その結果を表1に示した。
図6に示す結果から、喫水領域のみの腐食を調べる第2試験材22(実施例1−2)の電気抵抗値が、水相領域のみの腐食を調べる第1試験材21(実施例1−1)および気相領域のみの腐食を調べる第3試験材23(実施例1−3)の電気抵抗値よりも高いことが判明した。すなわち、実施例1の結果では、金属管Pmは、喫水領域の腐食が最も激しいという判定であった。
一方、表1に示す比較例2の結果は、試験片における喫水領域に露出した表面の肌荒れが最も激しい判定であった。つまり、腐食に関する実施例1の判定と比較例2の判定は一致しており、実施例1の判定が金属管Pm内の実環境における腐食状況を正しく反映しているものと考えられる。
したがって、実施例1の結果を認識したオペレーターは、この結果に基づいて、ボイラ蒸気・復水系BSに腐食を防止または抑制する薬剤を添加すると言った適切な処置を施すことが可能である。
これに対し、水相領域の腐食のみを調べる比較例1の試験材の電気抵抗値は、喫水領域のみの腐食を調べる実施例1−2の第2試験材22の電気抵抗値よりも大幅に低くなっていた。このことは、比較例1の判定は金属管Pm内の実環境における腐食状況を正しく反映していないということのみならず、金属管Pm内の腐食状況が実態よりも良好であるという誤った認識をオペレーターに与えてしまい、適切な処置を施すタイミングが大幅に遅れてしまうおそれがある。
また、図7に示す結果から、実施例2−1、2−2および2−3の導電材20aの電気抵抗値変化はほぼ同じであり、かつ、実施例1−1および1−3の導電材20aの電気抵抗値よりも低下していた。すなわち、実施例2の結果では、金属管Pmにおける全領域(水相領域、喫水領域および気相領域)の腐食進行が抑制されたという判定であった。
一方、表1に示す比較例4の結果は、試験片における全領域(水相領域、喫水領域および気相領域)の肌荒れが確認できないという判定であった。つまり、腐食に関する実施例2の判定と比較例4の判定は一致しており、実施例2の判定が金属管Pm内の実環境における腐食状況を正しく反映しているものと考えられる。
これに対し、比較例3の試験材の電気抵抗値は、実施例2−1〜2−3の各試験材21〜23の電気抵抗値よりも大幅に低くなっていた。このことは、比較例3の判定は金属管Pm内の腐食状況が実態よりもかなり良好であるという誤った認識をオペレーターに与えてしまい、腐食が悪化するタイミングを見逃してしまうおそれがある。
10 蒸気導入部
11、211 容器部
11a 導入口
12 スチームトラップ
13 接続パイプ
20 腐食試験部
20a、221 導電材
20a1、222 基準導電材
20b、20b1、224、225 絶縁性被覆材
21〜23 第1〜第3の試験材
21a 喫水領域の接触部材
22a 水相領域の接触部材
23a 気相領域の接触部材
24 基準抵抗測定部
30 電気回路部
223a〜223d 第1〜第4リード線
B ボイラ
BS ボイラ蒸気・復水系
M 薬剤供給部
Pb バイパス管
Pc 復水管
Pm 金属管
Po 排出管
Pw 給水管
Rd 喫水領域
Rs 気相領域(蒸気領域)
Rw 水相領域(凝縮水領域)
S 蒸気
T 給水タンク
1、V2 バルブ
W 凝縮水
Wf 水面
X 蒸気の流れ

Claims (15)

  1. 金属管内を流れる蒸気を内部に導入する蒸気導入部と、この蒸気導入部内に設けられた腐食試験部とを備え、
    前記蒸気導入部は、その内部に導入された蒸気の一部を凝縮させて凝縮水を生成することにより前記金属管内の実環境と似た模擬環境を生成すると共に、所定水位を超えた凝縮水を外部に排出するよう構成され、
    前記腐食試験部は、前記蒸気導入部内の凝縮水の水面付近である喫水領域のみ、該喫水領域よりも凝縮水側の水相領域のみ、および前記喫水領域よりも蒸気側の気相領域のみ個別に接触する3つの分離型接触部材を有し、かつ、3つの分離型接触部材の電気抵抗を測定可能に構成されたことを特徴とする金属管の腐食モニタリング装置。
  2. 金属管内を流れる蒸気を内部に導入する蒸気導入部と、この蒸気導入部内に設けられた腐食試験部とを備え、
    前記蒸気導入部は、その内部に導入された蒸気の一部を凝縮させて凝縮水を生成することにより前記金属管内の実環境と似た模擬環境を生成すると共に、所定水位を超えた凝縮水を外部に排出するよう構成され、
    前記腐食試験部は、前記蒸気導入部内の凝縮水の水面付近である喫水領域、該喫水領域よりも凝縮水側の水相領域、および前記喫水領域よりも蒸気側の気相領域と接触する1つの一体型接触部材を有し、かつ、1つの一体型接触部材の電気抵抗を測定可能に構成されたことを特徴とする金属管の腐食モニタリング装置。
  3. 前記蒸気導入部が、凝縮水の排出側にスチームトラップを有している請求項1または2に記載の腐食モニタリング装置。
  4. 前記蒸気導入部が、金属管に直接またはバイパス管を介して接続する接続パイプを有する請求項1または2に記載の腐食モニタリング装置。
  5. 前記蒸気導入部が、導入口を有しかつ前記腐食試験部を収納する容器部と、前記接続パイプと接続しかつ前記容器部を着脱可能に嵌め込む装着凹部を有するホルダ部とを備える請求項1または2に記載の腐食モニタリング装置。
  6. 前記腐食試験部が、前記3つの分離型接触部材の電気抵抗値を検出し表示する電気回路部を備えた請求項1に記載の腐食モニタリング装置。
  7. 前記腐食試験部が、前記1つの一体型接触部材の電気抵抗値を検出し表示する電気回路部を備え、
    前記電気回路部は、水相領域に露出する前記接触部材の補正電気抵抗値と、喫水領域に露出する前記接触部材の補正電気抵抗値と、気相領域に露出する前記接触部材の補正電気抵抗値とを測定可能に構成されている請求項2に記載の腐食モニタリング装置。
  8. 前記腐食試験部が、前記蒸気導入部内で露出しないよう絶縁性被覆材にて被覆された導電材を有する基準抵抗測定部を備えた請求項1または2に記載の腐食モニタリング装置。
  9. 請求項に記載の腐食モニタリング装置に用いられる接触部材。
  10. 棒状の導電材からなる請求項9に記載の接触部材。
  11. 請求項に記載の腐食モニタリング装置に用いられる接触部材。
  12. 薄膜状の導電材からなる請求項11に記載の接触部材。
  13. 前記導電材が、前記金属管と同じ材質にて形成されている請求項10または12に記載の接触部材。
  14. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の腐食モニタリング装置を、蒸気が流れる金属管を備えたシステムの前記金属管に接続してこの金属管の腐食をモニタリングする、腐食モニタリング装置の用途。
  15. 前記システムが、ボイラ蒸気・復水系のシステムである請求項14に記載の腐食モニタリング装置の用途。
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