JP6210545B2 - 水改質効果判定装置及び水改質効果判定方法 - Google Patents

水改質効果判定装置及び水改質効果判定方法 Download PDF

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Description

この発明は水改質効果判定装置及び水改質効果判定方法に関し、更に詳しくは、水道水を防錆効果のある水質に改質するという水質の改質が維持されていることを容易に判定することのできる水改質効果判定装置及び水改質効果判定方法に関する。
遠赤外線を放射するセラミックスによって水を浄化するなどによって水を改質する水処理装置として、各種の処理装置が用いられている。これらの水処理装置における水改質の状況を把握し、水処理装置の水改質機能が低下することを発見した場合には、迅速にその水処理装置の機能回復措置を取らねばならない。
ハイブリッドセラミックを水改質材として使用する水処理装置がある。この水処理装置は、例えば「ザ・バイオウォーター」(登録商標)の名称にて都市拡業株式会社から市販されている。ハイブリッドセラミックは、1300℃以上の焼成温度にて焼成処理され、その硬度が7以上であり、しかも4.4〜15.4μmの遠赤外線の積分放射率が92%以上である特殊セラミックである。「ザ・バイオウォーター」で水を処理して得られる処理水は、「水道水から何らかの成分を取ったり加えたりせずに、水そのものの物性を変化させ高機能にした」ものとされている(http://www.biowater.co.jp/product/index.html)。このように高機能にされた処理水を工場並びに住宅用ビルおよび商業ビル等に使用すると、「1.赤錆劣化対策が安価にできる 2.スケール(機器に付着したカルシウムやシリカの固まり)が取れるので、ボイラー等設備の維持管理が楽になり、設備自体も長持ちする」等々の効果が奏される。
水処理装置における水改質機能を測定する装置として特許文献1には、「水処理装置の運転状態を把握する装置において、水処理装置で処理された水を導入する処理液室と水処理装置で処理する前の水を導入する処理前液室とが中性膜を設けた結合部によって区画されて結合され、処理液室の入口には開閉自在な入口液栓が設けられ、処理室の出口には開閉自在な出口液栓が設けられ、また処理前液室の入口には、開閉自在な入口液栓が設けられ、処理前液室の出口には開閉自在な出口液栓が設けられ、処理液室には検出電極が、処理前液室には比較電極がそれぞれ設けられた測定セルを有し、検出電極と比較電極には、両電極間の電位差を測定する電圧電流測定手段が接続されたことを特徴とする水処理装置の運転状態を把握する装置」(特許文献1の請求項1参照)が、開示されている。
特許文献1に記載の測定装置では、「測定セル2を有し、測定セルは、ホウケイ酸ガラス等のガラス材料等によって構成され、処理液室3と処理前液室4は、結合部5によって結合されている。結合部5には、中性膜6が取りつけられており、処理液7が処理前液8と混合することを防止するとともに両室間の電気化学的測定を可能」(特許文献1の段落番号0010参照)とするために、「処理液室3には検出電極11が設けられており、処理前液室4には、比較電極12が設けられており、検出電極11、および比較電極12には電圧電流測定手段13に結合」(特許文献1の段落番号0013参照)される構成を有する。この検出電極11及び比較電極12の具体例として「直径2mm、接液部の長さ30mmの炭素棒」(特許文献1の段落番号0021参照)が示される。
特許第3835761号公報
この発明の課題は、前記特許文献1に記載された装置とは別の構成を有するとともに、水処理装置で改質された処理水が有する防錆機能又は防錆効果の改質効果が維持されていることを容易に判定することのできる水改質効果判定装置及び水改質効果判定方法を提供することにある。
前記課題を解決するための手段は、
(1) ステンレス鋼で形成されたカソード電極と鉄で形成されたアノード電極とを有し、水処理装置に供給する水処理前の水に浸漬される第1腐食センサと、
ステンレス鋼で形成されたカソード電極と鉄で形成されたアノード電極とを有し、水処理装置から排出される水処理後の水に浸漬される第2腐食センサと、
第1腐食センサから出力される腐食電流値Aと第2腐食センサから出力される腐食電流値Bとを比較する比較手段と、
腐食電流値Aが腐食電流値Bよりも大きい期間が継続することを判別することにより水の改質効果が維持されていると判定する判定手段とを有することを特徴とする水改質効果判定装置であり、
(2) 前記水処理装置は、4.4〜15.4μmの遠赤外線を92%以上の積分放射率で放射するハイブリッドセラミックに処理前の水を接触させて、水を改質する装置である前記(1)に記載の水改質効果判定装置であり、
(3) 水処理装置に供給する水処理前の水に、ステンレス鋼で形成されたカソード電極と鉄で形成されたアノード電極とを有する第1腐食センサを浸漬し、
水処理装置から排出される水処理後の水に、ステンレス鋼で形成されたカソード電極と鉄で形成されたアノード電極とを有する第2腐食センサを浸漬し、
第1腐食センサから出力される腐食電流値Aが第2腐食センサから出力される腐食電流値Bよりも大きい期間が継続することを判別することにより水の改質効果が維持されていると判定する水改質効果判定方法である。
この発明によると、第1腐食センサから出力される腐食電流Aと第2腐食センサから出力される腐食電流Bとを比較することにより、水道水を防錆機能を有する水に改質する水処理装置により処理された水の改質効果の維持されていることを容易に判定することのできる水改質効果判定装置及び水改質効果判定方法を提供することができる。
図1は第1腐食センサ及び第2腐食センサを示す原理的説明図である。 図2は腐食センサの一具体例を示す縦断面図である。 図3は腐食センサの先端部底面を示す底面図である。 図4は腐食センサを取り付ける取付ソケットを示す概略説明図である。 図5はこの発明の一例である水改質効果判定装置を示す概略ブロック図である。 図6は腐食センサを取り付ける位置を示す概略説明図である。 図7は実施例で使用される腐食センサを示す説明図であり、(a)は腐食センサの上端面を示す上面図、(b)は腐食センサをその軸線を通る切断したときに現れる縦断面図であり、(c)は腐食センサの底面を示す底面図である。 図8は腐食センサで検出される腐食電流の経時変化を示すグラフである。
この発明に係る水改質効果判定装置及び水改質効果判定方法は、第1腐食センサ及び第2腐食センサを利用する。
第1腐食センサ及び第2腐食センサは共に同じ構造を有する。第1腐食センサ及び第2腐食センサは、図1に示されるように、ステンレス鋼で形成されたカソード電極5Aと鉄で形成されたアノード電極4Aとを有する。このカソード電極5Aとアノード電極4Aとは電流計12Aに接続される。
カソード電極を形成するステンレス鋼として、例えばマルテンサイト系ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、オーステナイト・フェライト二相ステンレス鋼及び析出硬化ステンレス鋼を挙げることができ、また、SUS201、202、SUS301〜305、316、317、SUS329J1、SUS403、405、420、430、430LX、SUS630を挙げることができる。
アノード電極を形成する鉄として、例えばダクタイル鋳鉄管又は水道配管用炭素鋼鋼管と同じ材質の鉄を使用することができる。ダクタイル鋳鉄又は水道配管用炭素鋼は、水道管に好適に使用される。したがって、水道管内で発生する錆を検知するアノード電極をダクタイル鋳鉄又は水道配管用炭素鋼で形成するのが好ましい。
水道管中で発生する腐食反応は、多くの場合、局部反応である。水道管内のある部位がアノードになり、そのアノードに近接した部位がカソードとなり、アノードとなる部位において腐食が進行する。水道管内で一度アノードとなる部位が生じるとその部位に錆コブが発生し、時間の経過と共に腐食が進行して水道管に貫通孔が生じることがある。
腐食に伴って以下の電気化学反応が進行する(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%86)。
アノード部位: Fe→Fe2++2e ・・・・(1)
カソード部位: O+2HO+4e→4OH ・・・(2)
第1腐食センサ及び第2腐食センサのいずれにおいても、水道水中に第1腐食センサ及び第2腐食センサを浸漬すると、鉄であるアノード電極において上記(1)の反応が進行し、ステンレス鋼であるカソード電極において上記(2)の反応が進行し、電流が、アノード電極から水道水へ、水道水からカソード電極へ、カソード電極から電線を通じて電流計に、電流計から電線を通じてアノード電極へと流れる。
水道水が防錆効果を奏するように処理された処理水にあっては水道管の腐食を抑制する。ところで、腐食電流は腐食量つまり腐食の程度と比例関係にあるので、測定される腐食電流が小さいことは腐食量が少ないことを意味する。したがって、水道管における腐食が抑制されているならば、測定される電流量が小さくなる。水道管における腐食が進行しているのであるならば、測定される電流量が大きくなる。
この傾向を利用するのが本願発明である。
第1腐食センサ及び第2腐食センサ(両者を合わせて「腐食センサ」と称することがある。)の具体例を図2に示す。
腐食センサ1は、両端を開口するケース例えば合成樹脂製例えば塩化ビニル樹脂製のパイプ2の内部に、スペーサ3を間に挟むようにして配置されたアノード電極である鉄板4とカソード電極であるステンレス板5とを、配設し、ステンレス板5とパイプ2の内壁面との間に照合電極6が配設される。パイプ2の内部における空間には合成樹脂8が充填されており、パイプ2の内部に配設された鉄板4とステンレス板5と照合電極6とが固定される。
図3に示されるように、腐食センサ1においては、パイプ2の一端開口部において、前記鉄板4とステンレス板5と照合電極6とのそれぞれの端面が露出している。
図2において、7で示すのはリード線であり、また前記鉄板4とステンレス板5のそれぞれの他端は、パイプ2の他端開口部から突出しており、図示しないリード線が結合されている。リード線7及び図示しない前記リード線は、電流計に接続される。
なお、この例におけるパイプ2の外径が32mm、内径が25mm、軸線長さが40mmに設計され、鉄板4及びステンレス板5がパイプ2の他端から5mm突出している。これらの寸法は一例を示すのであって、この発明における腐食センサ1の各寸法はこれらの値に限定されるものではなく、適宜に設計変更し得る。
この発明における腐食センサ1は、例えば、防錆効果の検査を必要とする水の流通する流通管例えば水道管に直接に設置してもよく、また、前記水道管から分岐する分岐配管に装着された給水栓ソケットに装着される装着ソケットに取り付けても良い。
図4に示されるように、給水栓ソケット9は、塩ビ管10Aの一端部を挿入することのできる一端開口部9Aと他の塩ビ管10Bの一端部を挿入することのできる他端開口部9Bとを有する管状本体9Cと、その管状本体9Cの略中央部に設けられた貫通孔9Dの端縁部から筒状に立ち上がり、一端を開口する円筒部9Eとを備える。
装着ソケット11は、前記腐食センサ1を内部に取り付ける装着貫通孔11Aを有する円筒体11Bと、前記円筒体11Bよりも大きな直径を有するフランジ部11Cと、そのフランジ部11Cの前記円筒体11Bとは反対側に延在形成された挿入円筒体11Dとを有する。円筒体11Bに設けられた装着貫通孔11Aは、腐食センサ1のパイプ2を液密に収容することができるように、装着貫通孔11Aの外径が設計される。挿入円筒体11Dは、円筒部9Eに嵌合することができるように、前記挿入円筒体11Dの外径が決定されることができる。
図5に示されるように、この発明に係る水改質効果判定装置15は、水処理装置に供給される水処理前の水に浸漬される第1の腐食センサ1Aと、水処理装置から排出される水処理後の水に浸漬される第2の腐食センサ1Bと、第1の腐食センサ1Aに通電される電流すなわち腐食電流を測定して腐食電流値Aとして出力する電流計12Aと、第2の腐食センサ1Bに通電される電流すなわち腐食電流を測定して腐食電流値Bとして出力する電流計12Bと、前記電流計12A及び前記電流計12Bから出力される腐食電流値を比較してその比較結果を出力する比較手段である比較器14と、この比較器14から出力される出力値に基づいて水質の変化を判断する判定手段の判定部13とを有する。
判定部15は、腐食電流値Bが腐食電流値Aよりも大きい期間が経過した後に腐食電流値Aが腐食電流値Bよりも大きい期間が存在することを判別することにより水質が維持されていると判定する。
腐食電流値Bが腐食電流値Aよりも大きい期間が発生するのは、鉄の表面状態のバラつきで腐食電流にバラつきが生じること、及び安定した錆皮膜すなわち黒錆等が鋼材表面に形成されるまでに48時間程度の時間がかかること、といった理由による。発明者らが鉄の表面を観察した結果、次のような知見が得られた。研磨されて金属光沢を有する鉄の表面に水が接触すると、水接触の初期においては極めて小さなミクロの腐食が局部的に発生して小さな斑点状の赤錆が観察される。水接触の時間が経過すると新たな赤錆の斑点が増加し、また既に発生している斑点の面積が大きくなる。このように発生する斑点の数及び斑点の面積が腐食電流値に影響を与える。斑点の総面積が大きい程腐食電流値が大きくなる。しかしながら、赤錆による腐食部分の面積が大きくなり、ある程度赤錆を主成分とした皮膜が付着してくると腐食反応に伴う物質の移動がその腐食部分において妨げられる。もっとも、水道水中におかれた鉄の腐食皮膜は緻密性がなくてヒビや亀裂がある。腐食皮膜におけるヒビや亀裂を通って水道水が浸透して赤錆が更に発生する。ところが、防錆処理のなされた処理後の水道水は鉄表面における赤錆を黒錆化し、また錆の緻密化を促して腐食反応が抑制される。したがって、赤錆発生により経時的増加していた腐食電流値が黒錆等の発生により減少に転じる。
腐食電流値Bが腐食電流値Aよりも大きい期間(1)は、5〜24時間継続する。また、腐食電流値Bが腐食電流値Aよりも大きい期間(1)が経過してから29時間から48時間迄の期間(2)は腐食電流値Bと腐食電流値Aとがほぼ同じ値になることがある。腐食電流値Bが腐食電流値Aよりも大きい期間(1)が経過してから、又は前記期間(2)が経過してから、腐食電流値Bよりも腐食電流値Aが大きくなる期間(C)が発生する。
この期間(C)の発生を判定部15が検知することにより、水処理装置から排出される水処理後の水は防錆効果を発揮していると判定部15が判定する。
図6に示されるように、この発明に係る水改質効果判定装置15における第1の腐食センサ1Aは、例えば水道水を流通させる水道配管17に装着された水処理装置18の上流側に装着され、第2の腐食センサ1Bは水道配管17における水処理装置18の下流側に装着される。水道配管17に装着される第1の腐食センサ1Aは一基であってもよく、また複数基であっても良い。同様に水道配管17に装着される第2の腐食センサ1Bは一基であってもよく、また複数基であっても良い。
水処理装置としては、水流通路内に配設されたハイブリッドセラミックを有する装置を挙げることができ、都市拡業株式会社製の「ザ・バイオウォーター(登録商標)」(http://www.biowater.co.jp/)を使用することができる。
前記ハイブリッドセラミックは4.4〜15.4μmの遠赤外線を92%以上の積分放射率で放射するセラミックであり、水道水をこのハイブリッドセラミックで処理すると、「生命活性力」、「制菌力」、「抗酸化力」、「洗浄力」、「環境浄化力」及び「改質持続力」の6つの改質効果の一つ以上が奏される(http://www.biowater.co.jp/)。
(実験例1)
1000mLのビーカに1000mLの水道水と「ザ・バイオウォーター」に装填されるのと同じハイブリッドセラミック(13.5φ×19mm)を6個入れ、腐食センサをその水道水に浸漬した。ハイブリッドセラミックで処理した水道水を処理水と称する。
腐食センサ1Aは、図7に示されるように、硬質塩ビで形成されたパイプ20と、そのパイプ20の中心軸線と同じ中心軸線を有する外周面21、そのパイプ20の中心軸線と同じ中心軸線を有する内周面22、及び前記内周面22により形成される内部貫通空間23を有して前記パイプ20の内部に配置されるステンレス鋼(SUS304)製の環状円柱体24と、前記内部貫通空間23内に配置され、前記内周面22の内径よりも小さな外形を有する円柱状の鋼(SS400)25と、前記パイプ20の内周面と前記環状円柱体24の外周面との間、前記内部貫通空間23内であって、管状円柱体24の内周面と前記鋼(SS400)25の外周面との間、及び、パイプ20の上端開口部内に、前記環状円柱体24及び鋼(SS400)25とを埋設するように充填された絶縁用樹脂26とからなる構造を有し、前記鋼(SS400)25はその上端においてリード線27に電気的に接続され、また、管状円柱体24はその上端においてリード線28に電気的に接続された構造を有する。
この腐食センサ1Aにおける各部の寸法は図7(b)に示される。主要な寸法として、パイプ20の外直径が26mm、パイプ20の内直径が20mm、パイプ20の軸線方向長さが16mm、ステンレス鋼(SUS304)で形成されたカソード電極における下端面の外直径が16mm及び内直径が3mm、鋼(SS400)で形成されたアノード電極における下端面の外直径が2mmであり、アノード電極及びカソード電極が電流計に接続されている。
ビーカ内にハイブリッドセラミックと腐食センサとを浸漬してから電流計で測定される電流値の経時変化を図8に示した。図8では、この電流値を三角印でプロットした。
1000mLのビーカに入れた1000mLの水道水に前記腐食センサを浸漬した。この水道水はハイブリッドセラミックで処理されていないので未処理水と称する。未処理水に浸漬された腐食センサから出力される腐食電流値を電流計で測定した。その腐食電流値の経時変化を図7に示した。図8では、この電流値を菱形印でプロットした。
図8に示されるように、処理水である水道水は、測定開始から5時間くらいまでは腐食電流値が上昇した。この腐食電流値の上昇はアノード電極の表面で赤錆が発生したものと考えられる。測定開始から5時間から10時間で腐食電流値が低下し、その後から80時間近く迄は腐食電流値が15μAと20μAとの間に収まった。
一方、未処理水である水道水にあっては、測定開始後から50時間が経過すると、腐食電流値が上昇し、処理水である水道水における腐食電流値よりも大きくなった。
このように、ハイブリッドセラミックに接触した水道水における腐食電流値が、測定開始後10時間を経過してから後はほぼ一定の値になる一方、ハイブリッドセラミックに接触させていない水道水における腐食電流値が、測定開始後50時間を経過してから上昇傾向を示し、測定開始後50時間を経過してからは、未処理水の腐食電流値が処理水の腐食電流値よりも大きくなることは、未処理水ではアノード電極の表面で錆の発生が進行し続け、処理水ではアノード電極の表面に黒錆等が形成されて腐食の進行が防止されたものと考えられる。
この実験結果から、水処理装置に流入させる水つまり未処理水の腐食電流値Aと、水処理装置から排出される水つまり処理水の腐食電流値Bとを比較し、腐食電流値Aが腐食電流値Bよりも大きくなる期間が継続することを検出することにより、水処理装置による水処理効果が維持されていると判定することができる。
なお、この発明に係る水改質効果判定装置においては、「腐食電流値Aが腐食電流値Bよりも大きくなる期間が継続」することの判定は、単純な電流値の大小関係を観察することのみならず、電流値の積分値の比較によっても実現することができる。
1 腐食センサ
1A 第1の腐食センサ
1B 第2の腐食センサ
2 パイプ
3 スペーサ
4 鉄板
4A アノード電極
5 ステンレス板
5A カソード電極
6 照合電極
7 リード線
8 合成樹脂
9 給水栓ソケット
9A 一端開口部
9B 他端開口部
9C 管状本体
9D 貫通孔
9E 円筒部
10A 塩ビ管
10B 塩ビ管
11 装着ソケット
11A 装着貫通孔
11B 円筒体
11C フランジ部
11D 挿入円筒体11D
12A 電流計
12B 電流計
13 判定部
14 比較器
15 水改質効果判定装置
17 水道配管
18 水処理装置
20 パイプ
21 外周面
22 内周面
23 内部貫通空間
24 環状円柱体
25 鉄(SS400)
26 絶縁用樹脂
27、28 リード線

Claims (3)

  1. ステンレス鋼で形成されたカソード電極と鉄で形成されたアノード電極とを有し、水処理装置に供給する水処理前の水に浸漬される第1腐食センサと、
    ステンレス鋼で形成されたカソード電極と鉄で形成されたアノード電極とを有し、水処理装置から排出される水処理後の水に浸漬される第2腐食センサと、
    第1腐食センサから出力される腐食電流値Aと第2腐食センサから出力される腐食電流値Bとを比較する比較手段と、
    腐食電流値Aが腐食電流値Bよりも大きい期間が継続することを判別することにより水の防錆効果が維持されていると判定する判定手段とを有することを特徴とする水改質効果判定装置。
  2. 前記水処理装置は、4.4〜15.4μmの遠赤外線を92%以上の積分放射率で放射するハイブリッドセラミックに処理前の水を接触させて、水を改質する装置である前記請求項1に記載の水改質効果判定装置。
  3. 水処理装置に供給する水処理前の水に、ステンレス鋼で形成されたカソード電極と鉄で形成されたアノード電極とを有する第1腐食センサを浸漬し、
    水処理装置から排出される水処理後の水に、ステンレス鋼で形成されたカソード電極と鉄で形成されたアノード電極とを有する第2腐食センサを浸漬し、
    第1腐食センサから出力される腐食電流値Aが第2腐食センサから出力される腐食電流値Bよりも大きい期間が継続することを判別することにより水の防錆効果が維持されていると判定する水改質効果判定方法。
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