JP3661918B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、法帳折りや三つ折りを容易かつ行えるように画像を形成する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータが一般に普及し、使用者が電子映像や電子地図を入手する機会も多くなってきた。地図は、都市図、登山地図、道路地図、鉄道地図、観光地図など多岐にわたっている。一方、パソコンユーザは入手した電子映像や電子地図をディスプレイ上で見たり、印字出力する他に加工したり組み合わせたりして独自の画像を作成することもできる。しかし、画像を印刷する出力サイズは、一般にはA3サイズまでである。したがって、一般のパソコンユーザは、A3サイズまでの画像しか作る(出力する)ことができず、A3サイズでは、載せることができる情報量もそれほど多くない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、A3サイズより大きいサイズの用紙に画像を形成し、画像が形成された用紙を交通旅行図のように法帳折り(図4参照)にして小さくしたものや地図のように三つ折り(図5参照)にして小さくしたものがある。また、広幅入出力装置を使用すれば、A2サイズ以上の画像を広幅用紙や長尺用紙に印刷することも可能である。
【0004】
本発明は斯かる背景に鑑みてなされたもので、その目的は、法帳折りや三つ折りを前提として広幅用紙サイズや長尺用紙サイズの画像形成が可能な画像処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、第1の手段は、出力する用紙の折り方を入力する入力手段と、
この入力する手段によって入力された折り方に基づいて折り線または枠の位置を設定する折り位置設定手段と、この設定された折り線または枠に基づいて出力される画像の多きさ及び/又は配置を設定する画像処理手段とを備え、入力された画像データに対して所定の画像処理を行い、画像処理された画像データを出力する画像処理装置において、A3サイズより大きな用紙に対して用紙サイズを取得し、取得した用紙サイズに対して法帳折り又は三つ折りのいずれが指定されたか判断し、さらに指定された枠の数又は折り線の数から折り線又は枠の位置を計算し、画像データを出力する際、前記折り方に対応した折り線の位置を出力し、用紙に前記位置を印刷させることを特徴とする。
【0006】
第2の手段は、第1の手段において、情報を表示する表示手段と、前記位置設定手段によって設定された折り線または枠の位置と前記画像処理手段によって設定された画像とを合成して表示させる画像合成手段とをさらに備えていることを特徴とする。
【0007】
第3の手段は、第1または第2の手段において、前記入力手段は折り線の数を入力可能であって、前記位置設定手段は、入力された折り線の数に基づいてを折り線の座標、枠の数、幅及び長さを算出し、折り線または枠の位置を設定することを特徴とする。
【0008】
第4の手段は、第1または第2の手段において、前記入力手段は枠の数を入力可能であって、前記位置設定手段は、入力された枠の数に基づいて折り線の数、座標、枠の幅および長さを算出し、折り線または枠の位置を設定することを特徴とする。
【0009】
第5の手段は、第3または第4の手段において、前記入力された折り線または枠の数、位置設定手段によって設定された折り線の座標、枠の幅及び長さを記憶する記憶手段をさらに備え、前記画像処理手段は前記記憶手段に記憶された前記折り線または枠の数、折り線の座標、枠の幅及び長さに基づいて画像のフォーマットを再作成することを特徴とする。
【0010】
第6の手段は、第1の手段において、画像処理手段は、枠の範囲を加工画像の大きさにあわせたとき、全ての加工画像が収まるような用紙サイズを算出することを特徴とする。
【0011】
第7の手段は、第2の手段において、前記画像合成手段は、前記表示手段に手型の画像を表示させることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。同図において、画像形成装置は、CPU1、プログラム2、メモリ3、画像用バッファ4、印刷用バッファ5、作業用バッファ6及び広幅入出力装置7から基本的に構成され、これらの各部はバス8を介して接続されている。また、このバス8には、CPU1に対してデータやコマンドなどを指示する入力装置9と編集画面などを表示する表示装置10が接続されている。なお、広幅入出力装置7を除いた各部が本願発明の画像処理装置を構成している。
【0015】
CPU1はプログラム2にしたがって本画像形成装置の動作を制御する。プログラム2はあらかじめROMにデータの流れとハードウエアの動作の順序を書き込んだものであり、前述のようにCPU1はこのプログラムを参照して本画像形成装置を動作させる。メモリ3はデータやバッファの内容を格納するためのものである。画像用バッファ4は表示装置10に画像を表示するためのバッファである。印刷用バッファ5は印刷画像、すなわち加工画像の配置場所または加工場所となるバッファである。作業用バッファ6は新たな編集加工の前に現在の加工画像を退避させるためのバッファである。広幅入出力装置7はこの実施形態では、加工した画像を広幅の用紙に印字出力するためのものであるが、広幅原稿の読み取り機能も備えており、種々のアプリケーションに対応した出入力が可能なものである。
【0016】
ここで、以下の説明の前提となる法帳折りと三つ折りについて説明しておく。法帳折りは図4の斜視図に示すように、蛇腹状に1枚の用紙を折っていくもので、この場合は、例えば図2に示すような画像形成が行われる。また、三つ折りは、図5に示すように長手方向に沿って真ん中で折った後、これに直交する方向に真ん中で折り、さらにその真ん中で折るもので、この場合は、例えば図3に示すような画像形成が行われる。
【0017】
図6はこの発明の実施形態に係る画像形成装置のメインルーチンを示すフローチャートである。このルーチンでは、まず、印刷する用紙のサイズを取得し(ステップ100)、用紙のサイズを取得したらレイアウト作成のサブルーチン(ステップ200)を実行する。このレイアウト作成とは、後述するが、折り線(方向、数、長さ、座標)と枠数(数、幅、長さ)を決める処理である。レイアウト作成が終了すると、画像とレイアウトの表示のサブルーチン(ステップ300)を実行した後、さらに画像(編集)加工のサブルーチン(ステップ400)を実行する。画像加工とは、全体画像のサイズ変更や枠のサイズ変更があれば、その変更に対応し、レイアウト作成を再び行うもので、この処理が終了すると、加工された画像全体を印刷して(ステップ500)、この処理を終える。
【0018】
以下、各サブルーチンにおける処理を画像形成例を示しながら説明する。
【0019】
すなわちステップ100で用紙サイズを取得した後、ステップ200でレイアウト作成のサブルーチンを実行する。このサブルーチンを図7のフローチャートに示す。このサブルーチンでは、まず、取得した用紙サイズに対して折り方を指定する(ステップ201)。この折り方には、図2ないし図5に示したように法帳折りと三つ折りの2通りがある。ここでは、法帳折りを指定したとする。法帳折りにはさらに、
(1)水平方向に折る(図8)。
【0020】
(2)垂直方向に折る(図9)。
【0021】
の2通りの折り方があるので、ステップ202でどちらの折り方にするかを設定する。なお、後述するが、三つ折りは、図10に示すように法帳折りを水平方向と垂直方向の両者で行ったものに相当する。次いで、図8及び図9に示すように枠81、91の数、または折り線82、92の数のいずれかを入力装置9から数値で指定する(ステップ203)。枠81,91の数を指定した場合には、折り線82,92の数は(枠数−1)となり(ステップ204)、折り線82,92の数を指定した場合には、枠数は(折り線+1)となる(ステップ205)。このようにして枠数と折り線の数を指定した後、枠81,91の幅と長さ、及び折り線82,92の座標をステップ206で求める。折る方向が水平方向と垂直方向の2通りなので求め方も異なってくる。このステップ206のサブルーチンの処理内容を図11のフローチャートに示す。
【0022】
この図11に示したサブルーチンでは、まず、折り線82,92の向きをチェックする(ステップ2061)。そして、折る方向が水平方向であれば、ステップ2062で枠81の幅と長さ、及び折り線82の座標を求め、折る方向が垂直方向であれば、ステップ2063で枠91の幅と長さ、及び折り線92の座標を求める。前記ステップ2062のサブルーチンの処理内容を図12のフローチャートに示す。
【0023】
折る方向が水平の場合、枠81の幅は用紙サイズの幅と同じなので、枠81の幅に用紙サイズの幅を設定し(ステップ20621)、折り線の水平方向の開始座標を0、終了座標を枠81の幅に設定する(ステップ20622)。これは何本折り線ができたとしても同じである。次いで、枠81の長さを求める。そのためにまず用紙サイズの長さを取得し(ステップ20623)、(用紙サイズの長さ/枠数)を計算する(ステップ20624)。これによって枠81の長さが求められる。枠81の長さが求められると、折り線82の垂直方向の開始座標と終了座標を求める。カウントは1から始められる(ステップ20625)。開始座標は枠の長さ×カウント値、終了座標は開始座標+枠の長さで求められる(ステップ20626)。次いで、ステップ20627でカウント値と枠数とを比較して両値が同じになればリターンし、同じでなければカウント値に1加算して(ステップ20628)ステップ20626に戻り、これ以降の処理をカウント値が折り線の数に等しくなるまで繰り返す。
【0024】
一方、図11のフローチャートのステップ2061で折り線の方向が垂直方向であれば、ステップ2063で枠91の幅と長さ、及び折り線92の座標を求める。このステップ2063のサブルーチンの処理内容を図13のフローチャートに示す。
【0025】
折る方向が垂直の場合、枠91の長さは用紙サイズの長さと同じなので、枠91の長さに用紙サイズの長さを設定し(ステップ20631)、折り線92の垂直方向の開始座標を0、終了座標を枠91の長さに設定する(ステップ20632)。これは何本折り線ができたとしても同じである。次いで、枠91の幅を求める。そのためにまず用紙サイズの幅を取得し(ステップ20633)、(用紙サイズの幅/枠数)を計算する(ステップ20634)。これによって枠の幅が求められる。枠の幅が求められると、折り線の水平方向の開始座標と終了座標を求める。カウントは1から始められる(ステップ20635)。開始座標は「枠の幅×カウント値」、終了座標は「枠の幅×カウント値」で求められる(ステップ20636)。次いで、ステップ20637でカウント値と枠数とを比較して両値が同じになればリターンし、同じでなければカウント値に1加算して(ステップ20638)ステップ20636に戻り、これ以降の処理をカウント値が折り線の数に等しくなるまで繰り返す。
【0026】
また、ステップ201で三つ折りを選択した場合には、枠と折り線のいずれかを数値で設定するが、ここでは、水平方向と垂直方向の数値を設定する必要がある(ステップ207)。このステップ207で水平垂直方向の折り線92の数を設定したとすると、ステップ208で折り線92の数から枠数を求める。この枠数を求めるサブルーチンの処理内容を図14のフローチャートに示す。この処理では、設定した水平方向の折り線82の数に1加算して水平方向の枠数とし(ステップ2081)、同様に垂直方向の折り線92の数に1加算して垂直方向の枠数とし(ステップ2082)、全体の枠数を「水平方向の枠数×垂直方向の枠数」から算出する(ステップ2083)。
【0027】
このようにして枠数が求められると、ステップ209で枠の幅と長さを求める。このサブルーチンの処理内容を図15のフローチャートに示す。この処理では、まず、ステップ2091で垂直方向の用紙サイズの長さを取得し、枠の長さをステップ2092で求める。枠の長さは「用紙サイズの長さ/水平方向の枠数」から求められる。次いで、ステップ2093で垂直方向描画の折り線の垂直方向の開始座標を「0」に、終了座標を枠の長さとする。さらにステップ2094で水平方向の用紙サイズの幅を取得し、ステップ2095で枠の幅を求める。枠の幅は「用紙サイズの幅/垂直方向の枠数」から算出する。このようにして枠の幅が求まるとステップ2096で水平描画の折り線の水平方向の開始座標と終了座標を求める。この場合、開始座標を「0」に終了座標を「枠の幅」とする。そして、ステップ2097で垂直描画の折り線の水平方向の座標を求め、ステップ2098で水平描画の折り線の垂直方向の座標を求める。これらのサブルーチンの処理内容を図16及び図17のフローチャートに示す。
【0028】
垂直描画の折り線の水平方向の座標を求める場合には、まず、折り線の最初から始めるので、カウントを「1」にし(ステップ20971)、1個目の垂直描画の折り線92の水平方向の開始座標と終了座標を求める。開始座標と終了座標は、
開始座標=枠の幅×カウント(値)
終了座標=開始座標+枠の幅
で求められる(ステップ20972)。
【0029】
そして、カウント数が垂直描画が枠数と同じになるまで、この処理を繰り返し(ステップ20973→ステップ20974→ステップ20972)、同じになった時点で処理を終える。
【0030】
同様に、水平描画の折り線の垂直方向の座標を求める場合には、まず、折り線の最初から始めるので、カウントを「1」にし(ステップ20981)、1個目の水平描画の折り線82の垂直方向の開始座標と終了座標を求める。開始座標と終了座標は、
開始座標=枠の長さ×カウント(値)
終了座標=開始座標+枠の長さ
で求められる(ステップ20982)。
【0031】
そして、カウント数が垂直描画が枠数と同じになるまで、この処理を繰り返し(ステップ20983→ステップ20984→ステップ20982)、同じになった時点で処理を終える。
【0032】
一方、ステップ207で水平及び垂直方向の枠数を設定した場合には、ステップ210で水平方向の折り線82の数を「水平方向の枠数−1」から求め、さらに、ステップ211で垂直方向の折り線92の数を「垂直方向の枠数−1」から求め、次いで、前記209の処理を実行してリターンする。
【0033】
このようにしてステップ200でレイアウト作成が完了すると、ステップ300で画像とレイアウトを表示装置10に表示する。このステップ300のサブルーチンを図18に示す。このサブルーチンでは、まず、用紙サイズ分だけ印刷用バッファ5を確保し(ステップ301)、加工画像の有無を確認する(ステップ302)。もし、加工画像があれば、画像を印刷用バッファ5の所定位置に描画し(ステップ303)、さらに印刷用バッファ5の内容を画像用バッファ4に描画する(ステップ304)。加工画像がなければそのままステップ304に進む。次いで、ステップ305で折り線を画像用バッファに描画するが、その場合、図14のステップ2062とステップ2063で求めた座標に基づいて前記描画を実行する。
【0034】
前記描画が実行されると前述の画像加工(編集加工)400のサブルーチンを実行する。画像加工自体については一般的な作業なのでここでの説明は省略する。また、枠の中に収まるように加工するか、複数の枠に跨がるように加工するかどうかは使用者の意図次第である。ただし、編集加工の際、画像が枠の中に収まらないので枠を拡大したい。また、最初に用紙サイズを指定したが、全体の画像サイズが予想より小さかったので、枠を縮小したいなどの希望がでてくる場合がある。このような場合に対応する処理がステップ400の処理である。
【0035】
このステップ400のサブルーチンを図19に示す。すなわち、枠を拡大もしくは縮小する手順としては、2つの方法がある。1つは全体の画像サイズのを再設定し(ステップ401→ステップ402)、再び前記ステップ200のレイアウト作成およびステップ300の画像とレイアウトの表示のサブルーチンを実行する(ステップ402→ステップ408→ステップ409)という方法である。他の1つは、折り線の移動を枠の拡大とみなし、枠が水平方向、垂直方向のどちらに拡大したかということに基づいて処理する方法である。
【0036】
後者についてさらに詳しく説明すると、ステップ401において全体の加工画像のサイズを変更しないときにはステップ403で枠の大きさを変更するかどうかを判定し、変更がなければそのままこの処理を終えるが、変更がある場合には、水平方向及び垂直方向の拡大の有無をチェックし、このチェック結果に応じた処理を行う。具体的には、ステップ404でまず水平方向に拡大したかどうかを判定する。もし、水平方向に拡大していれば、ステップ405で用紙サイズのチェックルーチンを実行し、用紙サイズを更新する。ステップ404で水平方向に拡大していない場合及びステップ405で用紙サイズを更新した後、ステップ406で垂直方向に拡大したかどうかを判定する。もし垂直方向に拡大していれば、ステップ407で用紙サイズのチェックルーチンを実行し、用紙サイズを更新し、ステップ408以降の処理を実行する。また、ステップ406で垂直方向に拡大されていなければ、同じくステップ408以降の処理を実行する。なお、ステップ408及びステップ409は前述のステップ200及びステップ300とそれぞれ同等なので、ここでの説明は省略する。
【0037】
ステップ405及びステップ407における用紙サイズのチェックは、以下のように理由で行われる。すなわち、図20に示すように、枠の大きさを水平方向に拡大したときに、枠の数が複数あれば、枠の数だけ大きさが拡大されることになる。そのときに図21に示すように用紙サイズからはみ出てしまう場合がある。そのため、枠を拡大したときにその拡大した枠が全体として拡大許容される範囲を越えていないかどうかを確認する必要がある。
【0038】
これらのステップ405及びステップ407のサブルーチンを図22及び図23のフローチャートに示す。図22は用紙サイズの水平方向のチェック及び用紙サイズの更新ルーチンの処理内容を示すもので、図23は用紙サイズの垂直方向のチェック及び用紙サイズの更新ルーチンの処理内容を示すものである。
【0039】
この処理では、まず、枠が水平方向に拡大したのであれば、移動した折り線の水平方向の座標値を取得する。折り線が複数あれば登録番号を割り出して水平方向の座標値を取得する。折り線が移動するときは左か右に移動する。そのとき、折り線の左右に位置する2つの枠のどちらが拡大したかをチェックする。そのためには、2つの枠の幅を算出する必要がある。枠の幅は、
水平方向の終了座標−開始座標
で求められるが、開始座標と終了座標の取得は折り線の登録番号を考慮する必要がある。そこで、この処理では、まず、移動した折り線の登録番号を取得し(ステップ405−1)、登録番号をチェックする(ステップ405−2)。そして、このチェックで登録番号が最大であれば、右の枠の幅を、
右の枠の幅=全体画像の幅−移動した折り線の水平座標
で求め(ステップ405−3)、左の枠の幅を、
左の枠の幅=移動した折り線の水平座標−左隣の折り線の水平座標
で求める(ステップ405−4)。
【0040】
ステップ405−2のチェックで登録番号が最小であれば、左の枠の幅は移動した折り線の水平座標と同じ値、すなわち、
左の枠の幅=移動した折り線の水平座標
とし(ステップ405−5)、右の枠の幅は、
右の枠の幅=右隣の折り線の水平座標−移動した折り線の水平座標
で求める(ステップ405−6)。
【0041】
ステップ405−2のチェックで登録番号が最小でも最大でもなければ、左の枠の幅は、
左の枠の幅=移動した折り線の水平座標−左隣の折り線の水平座標
で求め(ステップ405−7)、右の枠の幅は、
右の枠の幅=右隣の折り線の水平座標−移動した折り線の水平座標で求める(ステップ405−8)。
【0042】
このようにして左右の枠の幅が求められると、左右の枠の幅を比較し(ステップ405−9)、大きい方を枠の幅の更新値とする(ステップ405−10,11)。次いで、全体の加工画像の幅を求める(ステップ405−12)。この幅は、
全体画像の幅の更新値=枠の幅の更新値×枠数
で求められる。全体画像の幅の更新値を求めた後は、全体の加工画像の幅と定型サイズの幅とを比較する(ステップ405−14)。そのため、比較サイズを設定し(ステップ405−13)、この設定した比較サイズに基づいてステップ405−14の比較チェックを行う。なお、比較サイズの初期値は定型サイズの最小のサイズに設定する。そして、定型サイズの幅が全体画像の幅の更新値より大きいか、同じであれば全体の加工画像の幅と用紙サイズの幅を更新する(ステップ405−15,16)。これに対し、定型サイズの幅の方が小さければ(ステップ405−17)1つ上のサイズを設定して(ステップ405−13)再度ステップ405−14以降の処理を繰り返す。しかし、最大サイズに設定しても定型サイズの幅が小さければ、枠の幅の変更は不可能というメッセージを表示し(ステップ405−18)、変更作業を中止する。
【0043】
同様に、図23に示した処理は用紙サイズの垂直方向のチェック及び用紙サイズの更新ルーチンの処理内容を示すものである。この処理は図22のフローチャートにおいて、水平を垂直、幅を長さ、左を上、右を下に語句を置き換えばよい。そのステップを407−1ないし407−18として示す。なお、前記405−1ないし405−18のステップとは−以下の数字で示すステップがそれぞれ対応している。
【0044】
また、ステップ400の画像加工のステップにおいて、手型の画像を合成表示して手で持ったときの状態をシミュレートすることもできる。
【0045】
このようにして画像加工(編集加工)が終了したら、ステップ500で印刷を実行するが、その際、一般には折り線81,91は形成した画像と重なるので、印刷しないようにしているが、形成した画像の邪魔にならないように折り線81,91の開始座標と終了座標の位置に折る位置を示す印を付ける。これにより使用者が両座標位置に基づいて法帳折りや三つ折りを正確に行うことが可能になる。なお、折り線を印字してもよい場合には、その旨、入力装置9から入力し、折り線の印刷を実行させることもできる。その他の印刷については、通常の画像形成の場合と同様である。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、A3サイズより大きいサイズの用紙に印刷するための画像データを出力する際、法帳折りや三つ折りに対応した折り線の位置を出力し、用紙の前記位置に印を印刷させるので、印にしたがって折れば誰でも法帳折りや三つ折りにきちんと折り畳むことができる。また、これにより加工した画像の見栄えがよく、折り畳む時間も短くて済む
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】法帳折りを前提として広幅用紙や長尺用紙に画像を形成したときの状態を示す説明図である。
【図3】三つ折りを前提として広幅用紙や長尺用紙に画像を形成したときの状態を示す説明図である。
【図4】図2の用紙を法帳折りしたときの状態を示す斜視図である。
【図5】図3の用紙を三つ折りしたときの状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る画像処理装置の画像処理手順を示すメインフローチャートである。
【図7】図6のレイアウト作成のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
【図8】法帳折りの水平方向の枠と折り線との関係を示す説明図である。
【図9】法帳折りの垂直方向の枠と折り線との関係を示す説明図である。
【図10】三つ折りの枠と折り線との関係を示す説明図である。
【図11】図7の枠の幅と長さ、折り線の座標を求めるサブルーチン(ステップ206)の処理内容を示すフローチャートである。
【図12】図11の枠の幅と長さ、折り線の座標を求めるサブルーチン(ステップ2062)の処理内容を示すフローチャートである。
【図13】図11の枠の幅と長さ、折り線の座標を求めるサブルーチン(ステップ2063)の処理内容を示すフローチャートである。
【図14】図7の枠数を求めるサブルーチン(ステップ208)の処理内容を示すフローチャートである。
【図15】図7の枠の幅と長さ、折り線の座標を求めるサブルーチン(ステップ209)の処理内容を示すフローチャートである。
【図16】図15の垂直描画の折り線の水平方向の座標を求めるサブルーチン(ステップ2097)の処理内容を示すフローチャートである。
【図17】図15の水平描画の折り線の垂直方向の座標を求めるサブルーチン(ステップ2098)の処理内容を示すフローチャートである。
【図18】図6の画像とレイアウト表示のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
【図19】図6の画像加工(編集加工)のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
【図20】法帳折りである線を移動するときの状態を示す説明図である。
【図21】法帳折りで折り線を移動したときの状態を示す説明図である。
【図22】図19の用紙サイズのチェック(ステップ405)のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
【図23】図19の用紙サイズのチェック(ステップ407)のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 プログラム
3 メモリ
4 画像用バッファ
5 印刷用バッファ
6 作業用バッファ
7 広幅入出力装置
8 バス
9 入力装置
10 表示装置

Claims (7)

  1. 出力する用紙の折り方を入力する入力手段と、
    この入力する手段によって入力された折り方に基づいて折り線または枠の位置を設定する折り位置設定手段と、
    この設定された折り線または枠に基づいて出力される画像の多きさ及び/又は配置を設定する画像処理手段と、
    を備え、
    入力された画像データに対して所定の画像処理を行い、画像処理された画像データを出力する画像処理装置において、
    A3サイズより大きな用紙に対して用紙サイズを取得し、取得した用紙サイズに対して法帳折り又は三つ折りのいずれが指定されたか判断し、さらに指定された枠の数又は折り線の数から折り線又は枠の位置を計算し、画像データを出力する際、前記折り方に対応した折り線の位置を出力し、用紙に前記位置を印刷させることを特徴とする画像処理装置。
  2. 情報を表示する表示手段と、
    前記位置設定手段によって設定された折り線または枠の位置と前記画像処理手段によって設定された画像とを合成して表示させる画像合成手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記入力手段は折り線の数を入力可能であって、前記位置設定手段は、入力された折り線の数に基づいてを折り線の座標、枠の数、幅及び長さを算出し、折り線または枠の位置を設定することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記入力手段は枠の数を入力可能であって、前記位置設定手段は、入力された枠の数に基づいて折り線の数、座標、枠の幅および長さを算出し、折り線または枠の位置を設定することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  5. 前記入力された折り線または枠の数、位置設定手段によって設定された折り線の座標、枠の幅及び長さを記憶する記憶手段をさらに備え、前記画像処理手段は前記記憶手段に記憶された前記折り線または枠の数、折り線の座標、枠の幅及び長さに基づいて画像のフォーマットを再作成することを特徴とする請求項3または4記載の画像処理装置。
  6. 画像処理手段は、枠の範囲を加工画像の大きさにあわせたとき、全ての加工画像が収まるような用紙サイズを算出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記画像合成手段は、前記表示手段に手型の画像を表示させることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
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