JP3661619B2 - 浴室暖房機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、温水暖房熱源機から供給される温水の熱を利用して浴室内に温風を吹き出すことによって浴室内の暖房を行う浴室暖房機に関する。
【0002】
【従来の技術】
温水暖房熱源機から供給される温水の熱を利用して浴室内に温風を吹き出すことによって浴室内の暖房を行う浴室暖房乾燥機には、本体ケース内に、浴室内の空気を循環させる循環ファンと、この循環ファンによる空気の循環経路に、温水暖房熱源機から温水が循環供給される熱交換器とが搭載されており、熱交換器に温水を循環供給する温水配管に設置された熱動弁を、浴室温度に応じてON、OFF動作させることによって、浴室温度を浴室設定温度に保持するようにしたものがある。
【0003】
しかしながら、上述したように、ON、OFF動作する熱動弁によって熱交換器に断続的に一定流量の温水を供給しても、浴室温度を精度よく浴室設定温度に保持することができないので、こういったON、OFF動作する熱動弁に代えて流量調節弁を設け、浴室温度に応じて流量調節弁を比例制御することが望ましい。
【0004】
また、こういった流量調節弁を浴室温度に応じて比例制御させる場合は、浴室暖房乾燥機の運転を開始した後、短時間で浴室温度を浴室設定温度近くにまで昇温させることができるように、運転開始時には、例えば、浴室暖房乾燥機が定格能力を発揮するような定格の温水量を強制的に熱交換器に供給することが望ましく、そのために予め定められた所定開度(初期開度)まで流量調節弁を強制的に開弁した状態で浴室暖房乾燥機の運転を開始させることが考えられる。
【0005】
また、浴室暖房乾燥機の運転中に浴室温度が暖房停止温度を上回ったために流量調節弁を強制的に全閉にした場合は、例えば、次回開弁時における流量調節弁の開度を、全閉直前における流量調節弁の開度まで強制的に開弁するといった具合に、全閉直前における流量調節弁の開度に基づいて次回開弁時における流量調節弁の開度を設定することが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、流量調節弁の流量特性は、温水暖房熱源機に搭載された循環ポンプの能力や配管抵抗等によって変化するので、運転開始時に流量調節弁を上述したような初期開度まで強制的に開弁させたとしても、浴室暖房乾燥機が定格能力を発揮するような温水量が熱交換器に確実に供給されるわけではなく、運転開始後、必ずしも、短時間で浴室温度を確実に浴室設定温度近くまで昇温させることができるとは限らないという問題がある。
【0007】
一方、春先等、浴室温度がそれ程低くない温度条件下で浴室暖房乾燥機を運転する場合、上述したように、運転開始時に流量調節弁を初期開度まで強制的に開弁させることで、定格の温水量を熱交換器に強制的に供給すると、通常の比例制御が働く前に浴室温度が暖房停止温度を上回ってしまう場合があり、そのような場合は、浴室温度が暖房停止温度を上回った時点で流量調節弁を強制的に全閉にし、その後、浴室温度が浴室設定温度以下にまで低下した時点で、流量調節弁を開弁させることになるが、その際、上述したように、流量調節弁を全閉にする直前の開度まで強制的に開弁させると、浴室温度が即座に暖房停止温度を上回ってしまうので、再び流量調節弁を強制的に全閉にしなければならない。従って、こういった場合は、流量調節弁が同様のON、OFF動作を繰り返すことになり、浴室温度を浴室設定温度に収束させることができなくなるといった問題がある。
【0008】
また、冬場のように外気温度が低い場合であっても、浴室暖房乾燥機の運転を停止した後、短時間の間に浴室暖房乾燥機の運転を再開するような場合は、浴室温度がそれほど低下していないので、上述したように、予め定められた初期開度まで流量調節弁を強制的に開弁した状態で浴室暖房乾燥機の運転を開始すると、急激に浴室温度が上昇して浴室設定温度を上回ってしまい、外気温度が高い温度条件下で浴室暖房乾燥機の運転を開始する場合と同様に、浴室温度を短時間で浴室設定温度に収束させることができないという問題がある。
【0009】
そこで、この発明の第1の課題は、流量調節弁の流量特性に拘わらず、運転開始時には所定の温水量を確実に熱交換器に供給することができる浴室暖房機を提供することにあり、また、この発明の第2の課題は、運転開始後、浴室温度を短時間で確実に浴室設定温度に収束させることのできる浴室暖房機を提供することにあり、さらに、この発明の第3の課題は、再運転時においても、浴室温度を短時間で確実に浴室設定温度に収束させることのできる浴室暖房機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上述した第1の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、浴室内の空気を循環させる循環経路中に設置された、温水が循環供給される熱交換器と、温水の循環系路中に設置された、浴室温度を浴室設定温度に保持するように前記熱交換器への温水の供給量を制御する流量調節弁とを備え、前記流量調節弁を予め定めた初期開度まで開弁した状態で運転を開始するようにした浴室暖房機であって、前記熱交換器の温度が予め定めた規定温度になるように、前記流量調節弁を制御し、浴室内の空気の循環風量が少なくなるに従って、前記規定温度を低く設定するようにしたことを特徴とする浴室暖房機を提供するものである。
【0011】
以上のように、この浴室暖房機は、熱交換器の温度が予め定めた規定温度になるように、流量調節弁を制御するようにしたので、流量調節弁の流量特性が変化しても、所定の温水量を確実に熱交換器に供給することが可能となる。従って、規定温度を所定の温水量が供給されたときの熱交換器の温度に設定しておくことで、流量調節弁を予め定めた初期開度に開弁させた状態で単に運転を開始する場合に比べて、浴室温度を短時間で確実に浴室設定温度近くまで昇温させることができる。
【0012】
また、この浴室暖房機では、浴室内の空気の循環風量が少なくなるに従って、規定温度を低く設定するようになっているので、浴室暖房機から吹き出される温風の吹出風速が小さくなるに従って、温風の吹出温度も低くなるので、浴室暖房機から浴室に吹き出された温風が浴室上部に舞い上がりにくくなり、浴室上部の温度が極端に高くなるといった状態を防止することができる。
【0013】
また、運転開始直後は、必ずしも、定格温度の温水が熱交換器に供給されるとは限らないので、請求項2にかかる発明の浴室暖房機のように、運転開始から所定時間が経過するまでの間は、前記流量調節弁を予め定めた前記初期開度に保持し、運転開始から前記所定時間が経過した後に、前記熱交換器の温度が予め定めた規定温度になるように、前記流量調節弁を制御するようにしておくと、定格温度の温水が熱交換器に定常的に供給されるようになった状態で、流量調節弁を制御することができるので、流量調節弁が必要以上に開弁することがなく、熱交換器温度のオーバーシュートを防止することができる。
【0014】
また、上述した第2の課題を解決するため、請求項にかかる発明は、浴室内の空気を循環させる循環経路中に設置された、温水が循環供給される熱交換器と、温水の循環系路中に設置された、浴室温度を浴室設定温度に保持するように前記熱交換器への温水の供給量を制御する流量調節弁とを備え、前記流量調節弁を予め定めた初期開度まで開弁した状態で運転を開始し、運転開始後に前記流量調節弁を全閉にする際は、その全閉直前における前記流量調節弁の開度に基づいて、次回開弁時における前記流量調節弁の開度を設定するようにした浴室暖房機であって、運転開始から所定時間が経過した時点で、浴室温度が浴室設定温度を上回っている場合は、即座に前記流量調節弁を全閉にすると共に、次回開弁時における前記流量調節弁の開度を、前記流量調節弁の全閉直前における開度に対して予め定めた開度補正量だけ閉方向に補正した開度に設定するようにしたことを特徴とする浴室暖房機を提供するものである。
【0015】
以上のように、この浴室暖房機は、運転開始から所定時間が経過した時点で、浴室温度が浴室設定温度を上回っている場合は、即座に前記流量調節弁を全閉にすると共に、次回開弁時における前記流量調節弁の開度を、前記流量調節弁の全閉直前における開度に対して予め定めた開度補正量だけ閉方向に補正した開度に設定するようにしたので、運転開始時における浴室温度に対して、予め設定されている流量調節弁の初期開度が開きすぎであった場合でも、流量調節弁が全閉になった後、再び開弁する際における流量調節弁の開度は、初期開度に対して開度補正量だけ閉方向に修正されることになるので、流量調節弁がON、OFF動作を繰り返すことがなく、浴室温度を短時間で浴室設定温度に収束させることができる。
【0016】
特に、請求項にかかる発明の浴室暖房機のように、運転開始から前記所定時間が経過した時点で、浴室温度が浴室設定温度を上回っている場合は、運転開始から前記所定時間が経過した時点における浴室温度が高くなるに従って、前記開度補正量を大きくするようにしておくと、運転開始から前記所定時間が経過した時点における浴室温度が浴室設定温度に対して大きく上回っている場合、即ち、運転開始時における浴室温度に対して、予め定めた初期開度に開弁された流量調節弁が大きく開きすぎている場合には、次回開弁時における流量調節弁の開度が初期開度に対して大きく閉方向に修正されるといった具合に、運転開始時における流量調節弁の開きすぎの度合いに応じて、次回開弁時における流量調節弁の開度が設定されるので、さらに、短時間で浴室温度を浴室設定温度に収束させることができる。
【0017】
また、上述した第3の課題を解決するため、請求項にかかる発明は、浴室内の空気を循環させる循環経路中に設置された、温水が循環供給される熱交換器と、温水の循環系路中に設置された、浴室温度を浴室設定温度に保持するように前記熱交換器への温水の供給量を制御する流量調節弁とを備え、前記流量調節弁を予め定めた初期開度まで強制的に開弁した状態で運転を開始するようにした浴室暖房機であって、直前の運転停止時点から所定時間が経過する前に運転が再開された場合は、直前の運転停止時点における前記流量調節弁の開度を、初期開度に設定して運転を開始するようにしたことを特徴とする浴室暖房機を提供するものである。
【0018】
以上のように、この浴室暖房機は、直前の運転停止時点から所定時間が経過する前に運転が再開された場合、即ち、浴室温度が浴室設定温度から大きく低下していない状態で運転が再開された場合は、直前の運転停止時点における前記流量調節弁の開度、即ち、浴室温度が浴室設定温度に保持されている状態における流量調節弁の開度を、初期開度に設定して運転を開始するようにしたので、予め設定された初期開度まで流量調節弁を開弁した状態から一律に運転を開始する場合に比べて、浴室設定温度に対する浴室温度のオーバーシュートを防止でき、短時間で確実に浴室温度を浴室設定温度に収束させることができる。
【0019】
特に、請求項にかかる発明の浴室暖房機のように、直前の運転停止時点から所定時間が経過する前に運転が再開された場合は、運転を停止した時点から運転を再開するまでの経過時間が長くなるに従って、初期開度を徐々に開方向に修正するようにしておくと、運転停止後における浴室温度の低下を見込んで初期開度が設定されることになるので、さらに、短時間で確実に浴室温度を浴室設定温度に収束させることができる。
【0020】
また、上述した第3の課題を解決するため、請求項にかかる発明は、浴室内の空気を循環させる循環経路中に設置された、温水が循環供給される熱交換器と、温水の循環系路中に設置された、浴室温度を浴室設定温度に保持するように前記熱交換器への温水の供給量を制御する流量調節弁とを備え、前記流量調節弁を予め定めた初期開度まで強制的に開弁した状態で運転を開始するようにした浴室暖房機であって、運転開始時点における前記熱交換器の温度が所定温度より高い場合は、直前の運転停止時点における前記流量調節弁の開度を、初期開度に設定して運転を開始するようにしたことを特徴とする浴室暖房機を提供するものである。
【0021】
以上のように、この浴室暖房機は、運転開始時点における熱交換器の温度が所定温度より高い場合、即ち、浴室温度が浴室設定温度から大きく低下していない状態で運転が再開された場合は、直前の運転停止時点における前記流量調節弁の開度、即ち、浴室温度が浴室設定温度に保持されている状態における流量調節弁の開度を、初期開度に設定して運転を開始するようにしたので、予め設定された初期開度まで流量調節弁を開弁した状態から一律に運転を開始する場合に比べて、浴室設定温度に対する浴室温度のオーバーシュートを防止でき、短時間で確実に浴室温度を浴室設定温度に収束させることができる。
【0022】
特に、請求項にかかる発明の浴室暖房機のように、運転開始時における前記熱交換器の温度が所定温度より高い場合は、運転開始時点における前記熱交換器の温度が低くなるに従って、初期開度を徐々に開方向に修正するようにしておくと、運転停止後における浴室温度の低下を見込んで初期開度が設定されることになるので、さらに、短時間で確実に浴室温度を浴室設定温度に収束させることができる。
【0023】
また、上述した第3の課題を解決するため、請求項にかかる発明は、浴室内の空気を循環させる循環経路中に設置された、温水が循環供給される熱交換器と、温水の循環系路中に設置された、浴室温度を浴室設定温度に保持するように前記熱交換器への温水の供給量を制御する流量調節弁とを備え、前記流量調節弁を予め定めた初期開度まで強制的に開弁した状態で運転を開始するようにした浴室暖房機であって、運転開始時点における浴室温度が所定温度より高い場合は、直前の運転停止時点における前記流量調節弁の開度を、初期開度に設定して運転を開始するようにしたことを特徴とする浴室暖房機を提供するものである。
【0024】
以上のように、この浴室暖房機は、運転開始時点における浴室温度が所定温度より高い場合、即ち、浴室温度が浴室設定温度から大きく低下していない状態で運転が再開された場合は、直前の運転停止時点における前記流量調節弁の開度、即ち、浴室温度が浴室設定温度に保持されている状態における流量調節弁の開度を、初期開度に設定して運転を開始するようにしたので、予め設定された初期開度まで流量調節弁を開弁した状態から一律に運転を開始する場合に比べて、浴室設定温度に対する浴室温度のオーバーシュートを防止でき、短時間で確実に浴室温度を浴室設定温度に収束させることができる。
【0025】
特に、請求項10にかかる発明の浴室暖房機のように、運転開始時における浴室温度が所定温度より高い場合は、運転開始時点における前記浴室温度が低くなるに従って、初期開度を徐々に開方向に修正するようにしておくと、運転停止後における浴室温度の低下を見込んで初期開度が設定されることになるので、さらに、短時間で確実に浴室温度を浴室設定温度に収束させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。この浴室暖房乾燥機1は、図1に示すように、本体ケース11内に、浴室内の空気を循環させる循環ファン12や、循環ファン12による浴室内の空気の循環経路中に配置された、温水配管HCを介して温水暖房熱源機20から温水が循環供給される熱交換器13が搭載されており、熱交換器13に温水を循環供給する温水配管HCには、熱交換器13に供給する温水量を調節する、ステッピングモータによって開閉駆動される流量調節弁14が設置されている。
【0027】
また、本体ケース11内には、循環ファン12、流量調節弁14等の暖房機構部を統括的に制御するコントローラ15が設置されていると共に、浴室内の空気の吸込温度、即ち、浴室温度を検出する浴室温度センサ16や熱交換器13自体の温度を検出する熱交換器温度センサ17が設置されており、運転スイッチ信号、浴室設定温度信号、循環設定風量信号等がワイヤレスリモコン18からコントローラ15に送信されると共に、浴室温度センサ16及び熱交換器温度センサ17からの温度検出信号がコントローラ15に出力されるようになっている。
【0028】
以上のように構成された浴室暖房乾燥機1の運転動作について、図2〜図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、図2に示すように、運転スイッチがONされると(ステップS1)、流量調節弁14の初期開度を決定するための前処理が実行され(ステップS2)、この前処理によって決定された初期開度まで流量調節弁14を強制的に開弁した状態で浴室暖房乾燥機1の運転が開始される(ステップS3)。なお、ここにいう「開度」は、流量調節弁14の開閉駆動を行うステッピングモータに出力されるステップ数で示されており、ステップ数が大きくなるに従って、流量調節弁14の開度が大きくなるようになっている。
【0029】
まず、流量調節弁14の初期開度を決定するための前処理について、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、運転スイッチがONされると、直前の運転停止時点から2時間以上経過しているか否か、即ち、運転開始時点における浴室温度が浴室設定温度から大きく低下しているか否かを判断し(ステップS11)、2時間以上経過している場合は、流量調節弁14の初期開度を、予め定められた固定開度1(例えば、64ステップ)に設定する(ステップS12)。なお、この「固定開度1」は、この浴室暖房乾燥機1が定格能力を発揮するための定格温水量を熱交換器13に供給することができると想定される開度に設定されている。
【0030】
一方、ステップS11において、経過時間が2時間未満である場合は、直前の運転停止時点における流量調節弁14の開度が記憶されているか否かを判断し(ステップS13)、初回運転時のように流量調節弁14の開度情報が記憶されていない場合や停電等によって記憶していた流量調節弁14の開度情報が失われた場合は、流量調節弁14の初期開度を、予め定められた固定開度2(例えば、50ステップ)に設定する(ステップS14)。なお、この「固定開度2」は、運転開始時点における浴室温度が浴室設定温度から大きく低下していないことを考慮して、「固定開度1」よりも閉方向にある程度絞った開度に設定されている。
【0031】
ステップS13において、直前の運転停止時点における流量調節弁14の開度が記憶されている場合は、経過時間が30分未満であるか否かを判断し(ステップS15)、経過時間が30分未満である場合は、初期開度を、記憶されている直前の運転停止時点における流量調節弁14の開度に設定する(ステップS16)。
【0032】
ステップS15において、経過時間が30分以上である場合は、経過時間が45分未満であるか否かを判断し(ステップS17)、経過時間が30分以上45分未満である場合は、初期開度を、記憶されている直前の運転停止時点における流量調節弁14の開度に10ステップを加算した開度に設定する(ステップS18)。
【0033】
ステップS17において、経過時間が45分以上である場合は、経過時間が1時間未満であるか否かを判断し(ステップS19)、経過時間が45分以上1時間未満である場合は、初期開度を、記憶されている直前の運転停止時点における流量調節弁14の開度に15ステップを加算した開度に設定し(ステップS20)、経過時間が1時間以上2時間未満である場合は、記憶されている直前の運転停止時点における流量調節弁14の開度に20ステップを加算した開度に設定する(ステップS21)。
【0034】
以上のように、この浴室暖房乾燥機1では、直前の運転停止時点から2時間が経過する前に運転が再開された場合、即ち、浴室温度が浴室設定温度から大きく低下していない状態で運転が再開された場合は、直前の運転停止時点における流量調節弁14の開度、即ち、浴室温度が浴室設定温度に保持されている状態における流量調節弁14の開度に基づいて、初期開度を設定するようにしたので、予め設定された固定開度2まで流量調節弁14を開弁した状態から一律に運転を開始する場合に比べて、浴室設定温度に対する浴室温度のオーバーシュートを防止でき、短時間で確実に浴室温度を浴室設定温度に収束させることができる。
【0035】
特に、この浴室暖房乾燥機1では、直前の運転停止時点から2時間が経過する前に運転が再開された場合は、運転を停止した時点から運転を再開するまでの経過時間が長くなるに従って、初期開度を段階的に開方向に修正するようにしているので、運転停止後における浴室温度の低下を見込んで初期開度が設定されることになり、さらに、短時間で確実に浴室温度を浴室設定温度に収束させることができる。
【0036】
なお、この実施形態では、直前の運転停止時点から2時間が経過したか否かによって、運転再開時における流量調節弁14の初期開度を、予め定めた固定開度1に設定するのか、直前の運転停止時点における流量調節弁14の開度に基づいて初期開度を設定するのかの判断を行っているが、判断基準となる経過時間は2時間に限定されるものではなく、運転開始後における浴室の温度上昇等を考慮して適宜決定すればよい。
【0037】
また、この実施形態では、直前の運転停止時点から2時間が経過する前に運転が再開された場合は、経過時間が30分以上45分未満、45分以上1時間未満、1時間以上2時間未満といった3段階で、それぞれ初期開度を開方向に修正するようにしているが、初期開度を修正するための時間間隔や各開度修正量は、運転開始後における浴室の温度上昇等を考慮して適宜決定すればよい。
【0038】
また、この実施形態では、直前の運転停止時点から2時間が経過する前に運転が再開された場合は、経過時間が長くなるに従って、直前の運転停止時点における流量調節弁14の開度を開方向に修正し、その修正後の開度を初期開度に設定するようにしているが、これに限定されるものではなく、直前の運転停止時点から2時間(所定時間)が経過する前に運転が再開された場合は、経過時間に拘わらず、直前の運転停止時点における流量調節弁14の開度を初期開度に設定することも可能である。
【0039】
また、この実施形態では、直前の運転停止時点からの経過時間によって、初期開度を、直前の運転停止時点における流量調節弁14の開度に基づいて設定するのか、予め定めた固定開度(固定開度1)に設定するのかを判断するようにしているが、これに限定されるものではなく、運転開始時点における実際の浴室温度が予め定めた所定温度を上回っているか否かによって判断したり、運転開始時点における熱交換器13の温度が予め定めた所定温度を上回っているか否かによって判断することも可能であり、そのような判断手法を採用する場合は、運転開始時点における浴室温度や熱交換器温度が所定温度をどの程度上回っているかによって、直前の運転停止時点における流量調節弁14の開度に修正を加え、即ち、運転開始時点における浴室温度や熱交換器温度が低くなるに従って、直前の運転停止時点における流量調節弁14の開度を徐々に開方向に修正し、その修正後の開度を初期開度に設定すればよい。
【0040】
また、運転を停止しても、熱交換器13の温度は急激に低下するわけではないので、この浴室暖房乾燥機1のように、浴室温度センサ16が本体ケース11内に設置されている場合、循環ファン12が停止している運転停止状態においては、本体ケース11内の温度が浴室設定温度を上回ってしまい、正確な浴室温度を検出することができず、運転停止後、ある程度の時間が経過するまでは、浴室温度センサ16が検出している温度が浴室設定温度を上回る場合が多いので、そういった浴室暖房乾燥機では、運転開始時点における浴室温度(浴室温度センサが検出している温度)が浴室設定温度を上回っているか否かによって、初期開度を、直前の運転停止時点における流量調節弁の開度に基づいて設定するのか、予め定めた固定開度に設定するのかを判断することも可能である。
【0041】
このようにして前処理によって決定された初期開度まで流量調節弁14を強制的に開弁した状態で運転が開始された浴室暖房乾燥機1は、図2に示すように、熱交換器温度センサ17によって検出された熱交換器温度と循環設定風量(強風、弱風、微風)毎に予め設定されている熱交換器13の規定温度とに基づいて、熱交換器温度が規定温度になるように流量調節弁14の開度調整を行うことで熱交換器13に供給される温水量を制御する熱交温度制御と、浴室温度センサ16によって検出される浴室温度と浴室設定温度とに基づいて、浴室温度が浴室設定温度になるように流量調節弁14の開度調整を行うことで熱交換器13への温水量を制御する室温制御とが並行して実行され(ステップS4、ステップS5)、これによって、浴室温度が短時間で浴室設定温度に収束し、保持される。なお、循環風量が強風に設定されている場合における「熱交換器13の規定温度」は、定格の暖房能力を発揮する定格温水量が熱交換器13に供給されたときの熱交換器13の温度であり、具体的には、強風、弱風、微風に対してそれぞれ62℃、58℃、55℃に設定されている。
【0042】
まず、上述した熱交温度制御について、図4に示すフローチャートを参照しながら詳細に説明する。上述したように、流量調節弁14が初期開度まで強制的に開弁された状態で運転が開始されると、1分30秒が経過したか否かを判断し(ステップS31)、運転開始後1分30秒が経過するまでは、流量調節弁14の開度が初期開度に保持される。このように、運転開始後1分30秒の間、流量調節弁14の開度が初期開度に保持されることで、温水暖房熱源機20から定格温度の温水が熱交換器13に定常的に供給されるようになり、その後に、流量調節弁14の開度調整を開始することによって、流量調節弁14が必要以上に開弁することがなく、熱交換器温度のオーバーシュートを防止することができる。なお、運転開始後、流量調節弁14を初期開度に保持する時間は、1分30秒に限定されるものではなく、使用する温水暖房熱源機20の性能等を考慮して適宜設定すればよい。
【0043】
運転開始後1分30秒が経過した時点で、浴室温度が浴室設定温度−3℃まで昇温されているか否かを判断し(ステップS32)、浴室温度が浴室設定温度−3℃を下回っている場合は、続いて、熱交換器13の温度が規定温度−3℃まで昇温されているか否かを判断する(ステップS33)。ここで、熱交換器13の温度が規定温度−3℃を下回っている場合は、現在開度(初期開度)では十分な温水量(定格温水量)が熱交換器13に供給されていないことになるので、浴室温度が浴室設定温度−3℃以上になるまで30秒毎に1ステップづつ流量調節弁14を開弁していく(ステップS34)。
【0044】
一方、ステップS32において、浴室温度が浴室設定温度−3℃以上に昇温されている場合や、ステップS33において、熱交換器13の温度が規定温度−3℃以上に昇温されている場合は、続いて、熱交換器13の温度が規定温度+1℃を上回っているか否かを判断し(ステップS35)、熱交換器13の温度が規定温度+1℃を上回っている場合は、現在開度(初期開度)では必要以上の温水量が熱交換器13に供給されており、この状態を継続すると浴室温度が浴室設定温度を上回ってしまう可能性が高いので、熱交換器13の温度が規定温度+1℃以下になるまで30秒毎に2ステップづつ流量調節弁14を閉弁していく(ステップS36)。
【0045】
ステップS35において、熱交換器13の温度が規定温度+1℃以下の場合は、熱交換器13の温度が規定温度を上回っているか否かを判断し(ステップS37)、熱交換器13の温度が規定温度を上回っている場合は、30秒毎に1ステップづつ流量調節弁14を閉弁していき(ステップS38)、ステップS37において、熱交換器13の温度が規定温度以下の場合は、ステップS32に戻って、同様の動作を繰り返すことになる。
【0046】
以上のように、この浴室暖房乾燥機1では、熱交換器13の温度が予め定めた規定温度に概ね保持されるように、流量調節弁14の開度調整を行うようにしたので、温水暖房熱源機20に搭載された循環ポンプの能力や配管抵抗等によって流量調節弁14の流量特性が変化した場合でも、運転開始時に、定格能力を発揮することができる定格温水量を確実に熱交換器13に供給することが可能となり、流量調節弁14を予め定めた初期開度に開弁した状態で単に運転を開始する場合に比べて、浴室温度を短時間で確実に浴室設定温度近くまで昇温させることができる。
【0047】
また、この浴室暖房乾燥機1では、上述したように、循環風量が少なくなるに従って、熱交換器13の規定温度を低く設定するようにしてあるので、浴室暖房乾燥機1から吹き出される温風の吹出風速が小さくなるに従って、温風の吹出温度も低くなる。従って、浴室暖房乾燥機1から浴室に吹き出された温風が浴室上部に舞い上がりにくくなり、浴室上部の温度が浴室下部に比べて極端に高くなることがなく、浴室内の温度ムラを最小限に抑えることができる。
【0048】
続いて、上述した室温制御について、図5及び図6に示すフローチャートを参照しながら詳細に説明する。上述したように、流量調節弁14を初期開度まで強制的に開弁した状態で運転が開始されると、図5に示すように、1分30秒が経過したか否かを判断し(ステップS41)、運転開始後1分30秒が経過するまでは、流量調節弁14の開度が初期開度に保持される。
【0049】
運転開始後1分30秒が経過した時点で、浴室温度が暖房停止温度(浴室設定温度+2℃)を上回ったか否かを判断し(ステップS42)、浴室温度が暖房停止温度を上回っている場合は、現在開度(初期開度)では必要以上の温水量が熱交換器13に供給されているので、次回開弁時における流量調節弁14の開度(以下、次回初期開度という。)を、現在開度−10ステップとして記憶し(ステップS43)、流量調節弁14を強制的に全閉にする(ステップS46)。
【0050】
一方、ステップS42において、浴室温度が暖房停止温度以下の場合は、続いて、浴室温度が浴室設定温度を上回っているか否かを判断し(ステップS44)、浴室温度が浴室設定温度を上回っている場合も、現在開度(初期開度)では必要以上の温水量が熱交換器13に供給されているので、次回初期開度を、現在開度−5ステップとして記憶し(ステップS45)、流量調節弁14を強制的に全閉にする(ステップS46)。
【0051】
このようにして、流量調節弁14を強制的に全閉にした後は、浴室温度が浴室設定温度以下になるまで、そのままの状態で待機し(ステップS47)、浴室温度が浴室設定温度以下に低下すると、ステップS43、ステップS45において記憶した次回初期開度まで流量調節弁14を強制的に開弁し(ステップS48)、ステップS41に移行する。
【0052】
一方、ステップS44において、浴室温度が浴室設定温度以下の場合は、図6に示すように、ファジー制御に移行し、浴室温度が浴室設定温度になるように、流量調節弁14の開度調整を行う(ステップS49)。なお、ファジー制御は、所定の演算タイム(例えば、90秒)毎にファジー推論演算を実行し、その演算結果に基づいて流量調節弁14の開度調整を行うようになっている。
【0053】
続いて、浴室温度が強制暖房停止温度(浴室設定温度+3℃)を上回ったか否かを判断し(ステップS50)、浴室温度が強制暖房停止温度を上回っている場合は、現在開度では必要以上の温水量が熱交換器13に供給されていることになるので、次回初期開度を、現在開度−5ステップとして記憶し(ステップS51)、流量調節弁14を即座に全閉にする(ステップS56)。
【0054】
一方、ステップS50において、浴室温度が強制暖房停止温度以下の場合は、続いて、浴室温度が暖房停止温度を上回っているか否かを判断し(ステップS52)、浴室温度が暖房停止温度を上回っている場合は、流量調節弁14を即座に全閉にすることなく、40秒毎に1ステップづつ流量調節弁14を閉弁していく(ステップS53)。
【0055】
その後、浴室温度が暖房停止温度を上回った時点から6分が経過したか否かを判断し(ステップS54)、6分が経過するまでは、同様の閉弁動作を繰り返し、6分が経過しても、浴室温度が暖房停止温度を上回っている場合は、次回初期開度を現在開度として記憶し(ステップS55)、流量調節弁14を強制的に全閉にする(ステップS56)。
【0056】
このようにして、流量調節弁14を強制的に全閉にした後は、浴室温度が浴室設定温度以下になるまで、そのままの状態で待機し(ステップS57)、浴室温度が浴室設定温度以下に低下すると、ステップS51、ステップS55において記憶した次回初期開度まで流量調節弁14を強制的に開弁し(ステップS58)、ステップS41に移行する。
【0057】
一方、ステップS52において、浴室温度が暖房停止温度以下の場合は、ステップS49に移行し、同様の動作を繰返すことになる。
【0058】
以上のように、この浴室暖房乾燥機1では、運転開始から1分30秒が経過した時点で、浴室温度が浴室設定温度を上回っている場合は、流量調節弁14を即座に全閉にすると共に、次回初期開度を、流量調節弁14の全閉直前における開度に対して予め定めた開度補正量だけ閉方向に補正した開度に設定するようにしたので、運転開始時における浴室温度に対して、予め設定されている流量調節弁14の初期開度が開きすぎであった場合でも、流量調節弁14が全閉になった後、再び開弁する際における流量調節弁14の開度は、初期開度に対して開度補正量だけ閉方向に修正されているので、流量調節弁がON、OFF動作を繰り返すことがなく、浴室温度を浴室設定温度に確実に収束させることができる。
【0059】
また、運転開始から1分30秒が経過した時点における浴室温度が、暖房停止温度を上回っている場合は開度補正量を10ステップに、暖房停止温度以下ではあるが浴室設定温度を上回っている場合は開度補正量を5ステップに設定するといった具合に、運転開始から所定時間(1分30秒)が経過した時点における浴室温度が高くなるに従って、開度補正量を段階的に大きくするようにしたので、運転開始時における流量調節弁14の開きすぎの度合いに応じて、次回初期開度が適切に設定され、短時間で浴室温度を浴室設定温度に収束させることができる。
【0060】
また、運転開始後、ファジー制御に移行した後も、浴室温度が強制暖房停止温度を上回るような場合は、流量調節弁14を即座に全閉にすると共に次回初期開度を、流量調節弁14の全閉直前における開度に対して予め定めた開度補正量(5ステップ)だけ閉方向に補正した開度に設定するようにしたので、次回開弁後も速やかに浴室温度を浴室設定温度に収束させることができる。
【0061】
なお、この実施形態では、開度補正量を5ステップ、10ステップに設定しているが、これに限定されるものではなく、適正な値を適宜選択して使用すればよい。
【0062】
このようにして、熱交温度制御と室温制御とが並行して実行されている途中で運転スイッチがOFFされると、図2に示すように、運転スイッチがOFFされた時点における流量調節弁14の開度が記憶された後(ステップS6)、浴室暖房乾燥機1の運転が停止され(ステップS7)、ステップS6において記憶された開度が、運転再開時の初期開度を決定する際に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる浴室暖房乾燥機の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】同上の浴室暖房乾燥機の運転動作を示すフローチャートである。
【図3】同上の浴室暖房乾燥機の運転動作(前処理)を示すフローチャートである。
【図4】同上の浴室暖房乾燥機の運転動作(熱交温度制御)を示すフローチャートである。
【図5】同上の浴室暖房乾燥機の運転動作(室温制御)を示すフローチャートである。
【図6】同上の浴室暖房乾燥機の運転動作(室温制御)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 浴室暖房乾燥機
11 本体ケース
12 循環ファン
13 熱交換器
14 流量調節弁
15 コントローラ
16 浴室温度センサ
17 熱交換器温度センサ
18 ワイヤレスリモコン

Claims (10)

  1. 浴室内の空気を循環させる循環経路中に設置された、温水が循環供給される熱交換器と、温水の循環系路中に設置された、浴室温度を浴室設定温度に保持するように前記熱交換器への温水の供給量を制御する流量調節弁とを備え、
    前記流量調節弁を予め定めた初期開度まで開弁した状態で運転を開始するようにした浴室暖房機であって、
    前記熱交換器の温度が予め定めた規定温度になるように、前記流量調節弁を制御し、
    浴室内の空気の循環風量が少なくなるに従って、前記規定温度を低く設定するようにしたことを特徴とする浴室暖房機。
  2. 運転開始から所定時間が経過するまでの間は、前記流量調節弁を予め定めた前記初期開度に保持し、
    運転開始から前記所定時間が経過した後に、前記熱交換器の温度が予め定めた規定温度になるように、前記流量調節弁を制御するようにした請求項1に記載の浴室暖房機。
  3. 浴室内の空気を循環させる循環経路中に設置された、温水が循環供給される熱交換器と、温水の循環系路中に設置された、浴室温度を浴室設定温度に保持するように前記熱交換器への温水の供給量を制御する流量調節弁とを備え、
    前記流量調節弁を予め定めた初期開度まで開弁した状態で運転を開始し、
    運転開始後に前記流量調節弁を全閉にする際は、その全閉直前における前記流量調節弁の開度に基づいて、次回開弁時における前記流量調節弁の開度を設定するようにした浴室暖房機であって、
    運転開始から所定時間が経過した時点で、浴室温度が浴室設定温度を上回っている場合は、即座に前記流量調節弁を全閉にすると共に、次回開弁時における前記流量調節弁の開度を、前記流量調節弁の全閉直前における開度に対して予め定めた開度補正量だけ閉方向に補正した開度に設定するようにしたことを特徴とする浴室暖房機。
  4. 運転開始から前記所定時間が経過した時点で、浴室温度が浴室設定温度を上回っている場合は、運転開始から前記所定時間が経過した時点における浴室温度が高くなるに従って、前記開度補正量を大きくするようにした請求項に記載の浴室暖房機。
  5. 浴室内の空気を循環させる循環経路中に設置された、温水が循環供給される熱交換器と、温水の循環系路中に設置された、浴室温度を浴室設定温度に保持するように前記熱交換器への温水の供給量を制御する流量調節弁とを備え、
    前記流量調節弁を予め定めた初期開度まで強制的に開弁した状態で運転を開始するようにした浴室暖房機であって、
    直前の運転停止時点から所定時間が経過する前に運転が再開された場合は、直前の運転停止時点における前記流量調節弁の開度を、初期開度に設定して運転を開始するようにしたことを特徴とする浴室暖房機。
  6. 直前の運転停止時点から所定時間が経過する前に運転が再開された場合は、運転を停止した時点から運転を再開するまでの経過時間が長くなるに従って、初期開度を徐々に開方向に修正するようにした請求項に記載の浴室暖房機。
  7. 浴室内の空気を循環させる循環経路中に設置された、温水が循環供給される熱交換器と、温水の循環系路中に設置された、浴室温度を浴室設定温度に保持するように前記熱交換器への温水の供給量を制御する流量調節弁とを備え、
    前記流量調節弁を予め定めた初期開度まで強制的に開弁した状態で運転を開始するようにした浴室暖房機であって、
    運転開始時点における前記熱交換器の温度が所定温度より高い場合は、直前の運転停止時点における前記流量調節弁の開度を、初期開度に設定して運転を開始するようにしたことを特徴とする浴室暖房機。
  8. 運転開始時における前記熱交換器の温度が所定温度より高い場合は、運転開始時点における前記熱交換器の温度が低くなるに従って、初期開度を徐々に開方向に修正するようにした請求項に記載の浴室暖房機。
  9. 浴室内の空気を循環させる循環経路中に設置された、温水が循環供給される熱交換器と、温水の循環系路中に設置された、浴室温度を浴室設定温度に保持するように前記熱交換器への温水の供給量を制御する流量調節弁とを備え、
    前記流量調節弁を予め定めた初期開度まで強制的に開弁した状態で運転を開始するようにした浴室暖房機であって、
    運転開始時点における浴室温度が所定温度より高い場合は、直前の運転停止時点における前記流量調節弁の開度を、初期開度に設定して運転を開始するようにしたことを特徴とする浴室暖房機。
  10. 運転開始時における浴室温度が所定温度より高い場合は、運転開始時点における前記浴室温度が低くなるに従って、初期開度を徐々に開方向に修正するようにした請求項に記載の浴室暖房機。
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