JP3661393B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、観覧席等に使用され、座を使用位置と起立位置との間で回動可能に支持体に支持させてなる椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の椅子として、複数の支持体を所要の間隔で立設し、これら支持体間に座および背もたれを配設してなるものが知られている。この椅子は、座の基端部を両側方から支持体によって枢支させ、座を回動させて使用位置と起立位置とに保持可能に構成されている。一方、このような椅子には座の枢支点から偏位した位置と支持体とに各端部を枢結され、該座の回動に連動して回動するように構成した回動アームを設けてなるものが知られている。この回動アームは、例えば、スプリング力等によって座を使用位置から水平位置まで自動ライジングさせる座付勢機構を有した椅子において、この回動アームの所定方向への回動に対してダンパーによる制動力を付与することにより、この座の自動ライジング速度を間接的に抑制するためのスローライジング機構に適用されている。
【0003】
しかして従来、この種の回動アームは、回動端部にその長手方向に沿って案内溝である長孔を設けたものが用いられており、その基端部を支持体に回動のみ可能に支持させるとともに、座の枢支点から偏位した位置から回動不能に突設した支軸を、この長孔に回動かつスライド可能に係合させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のものでは、座の回動途中、例えばライジング動作中において、座には座付勢機構による比較的強い回動力が与えられている一方、この回動力に抗する力が、スローライジング機構を構成する回動アームを介して与えられている。すなわち回動アームは強い力を伝達しており、この力に起因して支軸は長孔の一方の内側縁に強く押圧されることになる。しかして支軸が回動不能に突設されているため、ライジング動作中には、支軸と長孔との間に大きな摺動抵抗が生じる。しかも、支軸は長孔に対し、回動アームの回動に伴って、相対的な回動動作を行うため、支軸と長孔との摺動速度は、支軸の長孔に対する移動速度にこの回動速度が加わった更に大きなものとなる場合がある。この結果、座のライジング動作が、スムーズ感を欠くぎくしゃくとしたものとなったり、摺動による異音が発生したりする不具合が発生した。一方、この摺動抵抗を可及的に減少させて、ぎくしゃくとした動作等を緩和すべく、支軸に摩擦係数の小さい樹脂等の部材をコーティングしたものも考えられているが、支軸は座に回動不能に突設されているため、常に支軸の一定部位が長孔の内側縁と摺動して、コーティング層が剥がれてしまい上記不具合の抜本的な解決には至らなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような問題点に鑑みて、本発明は、前記支軸に案内溝に対して自在に回転できる回転部を設けることにより、回転部が支軸に対して回動できることを利用して、支軸に対する移動抵抗が最も小さくなるような状態で、支軸が案内溝に沿って移動できるようにしたものであり、ライジング動作等に代表される座の回動動作をスムーズなものにすべく図ったものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
すなわち本発明は、支持体と、この支持体に使用位置と起立位置との間で回動可能に枢支された座と、座の枢支点から偏位した位置に設定された移動点及び支持体の一部に設定された固定点に各端部を連結され、座の回動に伴う移動点の移動に連動して固定点回りに回動する回動アームとを具備し、回動アームの前記いずれかの連結を、支軸及びこの支軸をスライド可能に係合させる案内溝を備えた変位吸収機能を有する連結機構を介して行うように構成された椅子において、前記支軸に、座及び支持体の何れにも拘束されることなく案内溝に対して自在に回転できる回転部を設け、この回転部を介して連結機構の機械的連結を実現しているとともに、支持体に、回動アームの該支持体方向への所定以上の移動を禁止する当接面を設け、座の枢支軸方向へのがたつきや、同方向への回動アームのがたつきに起因して回動アームが支持体に一定以上近寄ることを抑制すべく、前記支軸の回動軌跡よりも若干外側に沿う部分円弧状の内側縁を有する当接部材の外面を用いて前記当接面を形成しているとともに、前記当接面を前記回転部に近接させていることを特徴とするものである。
【0007】
しかして、このようなものによれば、回転部が自在に回動できるように配設されているため、例えば、座の回動動作中に支軸が案内溝の内側縁のいずれか一方に強く押圧され、この押圧部分における摺動抵抗が回転部の回動抵抗を上回った場合は、回転部が回動し、押圧部分における大きな摺動抵抗の発生を回避できる。また、前記摺動抵抗が、回転部の回動抵抗より小さい場合は、回転部は回動せず、この小さな摺動抵抗のみが支軸に作用する。すなわち、支軸には案内部材との間で生じる摺動抵抗と、回転部の回動による回動抵抗とのいずれか小さい方が作用し、案内溝内を支軸が移動する際の移動抵抗を大きく減少できることになり、その結果、ライジング動作等に代表される座の回動動作を非常にスムーズで静粛なものにできることになる。また、この回転部が案内溝に一様に摺接することとなり、従来のもののように一定部位のみが摺接してその部位の摩耗のみが大きくなることがない。したがって、回転部の耐久性の向上に寄与できるだけでなく、回転部に軸方向に厚みの薄いものを用いることができ、座の外方に配置する部材の突出寸法を小さくできる。加えて、支持体に、回動アームの該支持体方向への所定以上の移動を禁止する当接面を設けているので、座の枢支軸方向へのがたつきや、同方向への回動アームのがたつき、あるいは撓み等に起因して、回動アームが支持体の各部に干渉することを有効に防止できる。もちろん回転部に摩擦係数の小さい樹脂等の部材を使用することが可能になる等の効果を奏するのはいうまでもない。
【0008】
具体的に上述した本発明の作用が有効に発揮される椅子の実施態様としては、座を、座付勢機構により使用位置から起立位置まで自動ライジングするように構成するとともに、前記回動アームに、その所定方向への回動速度を抑制するダンパによる制動力を付与して前記座の自動ライジング速度を抑制するように構成しているものが挙げられる。
【0009】
回転部の交換を可能にしメンテナンスを容易化するには、支軸が、座の移動点において突設したものであり、前記回動アームが、基端部を前記固定点に枢結され、回動端部に案内溝を設けられたものであって、前記支軸に、回転部であるリング部材を脱着可能にかつ回動自在に嵌装し、このリング部材を介して支軸を案内溝に係合させているものが挙げられる。
【0010】
組み立ての簡単化や抜け防止等を考慮したリング部材の具体的な実施態様としては、リング部材が、外周面に前記案内溝の内側縁に係合する凹溝を形成してなるものが挙げられ、このようなリング部材の案内溝への挿入を簡単化するための回動アームの具体的な実施態様としては、回動アームが、その案内溝の回動端側にリング部材を挿入し得る開口部を形成したものが挙げられる。
【0011】
一方、上記とは異なる構成として、支持体と、この支持体に使用位置と起立位置との間で回動可能に枢支された座と、座の枢支点から偏位した位置に設定された移動点及び支持体の一部に設定された固定点に各端部を連結され、座の回動に伴う移動点の移動に連動して固定点回りに回動する回動アームとを具備し、回動アームの前記いずれかの連結を、支軸及びこの支軸をスライド可能に係合させる案内溝を備えた変位吸収機能を有する連結機構を介して行うように構成された椅子において、前記支軸と案内溝との間に、内周を支軸に回動自在かつ脱着可能に嵌装させ、外縁部を案内溝に対してスライド可能に面接触させた中間部材を介在させたものでもよい。
【0012】
しかして、このようなものによれば、アームの回動に伴った支軸の案内溝に対する相対的な回動が、支軸と中間部材との間の回動となって吸収されるため、案内溝と中間部材との摺動速度に、支軸の回動速度の影響が及ぶことない。したがって案内溝と中間部材との摺動は、支軸の案内溝に対する移動速度のみをもって行われることになり、従来のものに比べて、直接的な案内溝との摺動速度を減じることができる。さらに、案内溝と中間部材との摺動面の面積が従来のものに比べ増大することから摺動抵抗を減じることができ、前述した摺動速度の減少と併せて、座のライジング動作を、スムーズで静粛なものとすることができる。また、摺動速度の減少や摺動面積の増大によって中間部材の耐摩耗性や強度を向上させることができるだけでなく、中間部材に軸方向に厚みの薄いものを用いることができるようになる。さらに、中間部材のみの交換を行うことができるので、中間部材の損傷等に係るメンテナンス作業を容易化することができる。
【0013】
具体的な中間部材の実施態様としては、中間部材が、対向する二辺を外縁部とする略矩形板状のものが挙げられる。
組み立ての簡単化や中間部材の抜け防止等に寄与させるには、外縁部に案内溝の内側縁に係合する凹溝を形成したものが好ましい。
【0014】
【実施例】
以下に、本発明に係る椅子の一実施例を、図面を参照して説明する。
この椅子は、図1〜図4に示すように、床上所定高さ位置に保持されたビームパイプ1上に、複数の支持体2を椅子幅方向に所定の間隔をあけて立設し、それら各支持体2間に、座3及び背もたれ4をそれぞれ配設してなる。そして、前記座3の基端部両側を枢支点Xに設けた枢支軸5を介して前記支持体2に枢支させるとともに、前記支持体2に座3を起立方向に押圧するためのライジングレバー6を枢着し、このライジングレバー6を支持体2に保持された捩じりコイルスプリング7により座起立方向に付勢している。
【0015】
詳述すれば、支持体2は、図示しないボルトを用いてビームパイプ1に緊締固着されたもので、その上端部にはピン軸21を介して肘掛8が回動可能に枢着されている。支持体2の下端近傍部分は、図4及び図5に示すように、鉛直壁部22の前縁及び後縁にリブ23をそれぞれ形成してなる平断面H形をなしており、その鉛直壁部22の両面にボス部24を一体に突設している。ボス部24は円筒体状のもので、その内側に軸受25を嵌着してあるとともに、先端部外周に前記ライジングレバー6を装着するための段部24aが形成してある。軸受25は、図5に示すように、前記ボス部24の内周に嵌着固定される円筒体状のもので、その外方端にはライジングレバー6が外れるのを防止するためのフランジ部25aを備えている。また、軸受25の内方端には、係合凹部25bと、係合爪部25cとが円周方向に所定の間隔をあけて交互に突設してあり、支持体2の一面側に設けられたボス部24に装着した軸受25の係合凹部25bに、他面側に設けられたボス部24に装着した軸受25の係合爪部25cを弾性係合させることによって、これら両軸受25の抜け止めを行っている。なお、ビームパイプ1の端部に位置する両端の支持体2の外側面には蓋板28が装着してある。
【0016】
座3は、座本体31と、この座本体31の基端部両側に添設された金属製のプレート32とを具備してなるもので、それら各プレート32に、前記枢支軸5と、支軸33と、連結ピン34を突設しており、その枢支軸5を前記軸受25に回動可能に嵌挿している。支軸33は前記枢支軸5と平行な円柱軸状のもので、前記枢支軸5よりも後方に位置させた移動点X1において前記プレート32に固設してある。
【0017】
背もたれ4は、例えば、ブロー成形等により作られた中空体状のもので、リンクメンバ41を介して支持体2に昇降可能に保持されている。リンクメンバ41は、両端に軸受42、43を備えたもので、一方の軸受42を支持体2のピン軸21に枢着させるとともに、他方の軸受43を背もたれの側面に突設したピン軸44に枢着している。また、背もたれ4の下端に設けたアーム部45を、前記連結ピン34を介して座3の後端部に枢結している。
【0018】
ライジングレバー6は、図4及び図5に示すように、基端に軸孔61を有した板金製のもので、その軸孔61を前記ボス部24の段部24aに嵌合させて自由に回動し得るようになっている。先端部62は細身に形成してあり、その先端部62の一側縁で座3の支軸33の外周面を押圧し得るようになっている。また、このライジングレバー6の他側縁には、前記捩じりコイルスプリング7を係合させるための凹部63が設けてある。
【0019】
捩じりコイルスプリング7は、前記ボス部24の外周に巻装してある。そして、このスプリング7の一端71を支持体2に固定するとともに、他端72を前記ライジングレバー6の凹部63に係合させて、該ライジングレバー6を座起立方向に回動付勢している。しかして、この実施例における座付勢機構Aは、前記ボス部24と、このボス部24に回動可能に支承された前記ライジングレバー6と、前記捩じりコイルスプリング7と具備してなるものである。
【0020】
肘掛8は、前記ピン軸21を介して支持体2の上端部に枢着された断面下向コ字形のもので、外力が作用しない場合には前端が上昇する方向に回動するようにその重心が設定してある。そして、背もたれ4の上昇により自由端リンクメンバ41が上方に回動した場合に、該リンクメンバ41に押圧されて水平な使用位置bまで回動するようになっている。
【0021】
しかして、このような椅子の各座3の両側に、図4、図12等に示すようにスローライジング機構Bを設けている。スローライジング機構Bは、支持体の固定点X2に設けたダンパ9と、このダンパ9の作動軸92に取着した図6、図7に示す回動アーム10とを具備してなるものであり、回動アーム10を座3に連動して回動させるとともにこの回動アーム10所定の方向mへの回動に対してダンパ力を付与して、間接的に座3のライジング速度を抑制するものである。詳述すれば、ダンパ9は、有底円筒体状をなす本体91と、基端側をこの本体91内に回動可能に挿入し、先端部92aを該本体91の端面から外方に突出させた作動軸92とを具備してなる通常のロータリ式オイルダンパであり、本体91内に充満したオイルとノッチオリフィスとの協働により図12に示す作動軸92の矢印m方向の回動に対して比較的大きな抵抗力を発現し得るように構成されている。作動軸92の先端部は、回転防止用の平坦面92bを形成した異形断面形状のもので、回動アーム10の基端部10aに設けた取付孔10bに前記作動軸92の先端部92aを圧入して該回動アーム10と作動軸92とが一体に回動し得るようにしている。ダンパ9の本体91は、支軸33の回動軌跡rより外方において支持体2に回動不能に装着されている。具体的には、支持体2に円形の取付孔29を穿設し、その取付孔29に前記本体91を嵌挿し、止ネジ93で該本体91を支持体2に固定している。
【0022】
そして、本実施例では、前記作動軸92に固設した回動アーム10の回動端部10cを支軸33の回動軌跡r上にまで延出するとともに、この回動アーム10の回動端部10cに長手方向に沿って長孔状の案内溝10dを貫通しておき、回転部であるリング部材11を、この案内溝10dにスライド可能に係合させるとともに、前記支軸33に脱着可能にかつ回動自在に嵌装している。しかしてこの支軸33と案内溝10dとが連結機構Cを構成する。
【0023】
このリング部材11は、図8、図9に示すように、支軸33に嵌合する貫通孔11cを有してなる樹脂製のものであり、その外周面11aには凹溝11bを形成している。この凹溝11bは、その溝幅を回動アーム10の厚み寸法より若干大きく設定したものであり、図5に示すように案内溝10dの内側縁10e、10fに係合させている。しかしてこの係合状態では、凹溝11bの底面11dが、案内溝10dの内側縁10e、10fの双方に当接するか、もしくは一方にのみ当接して他方には近接するように設定している。また、案内溝10dの回動端側には、リング部材11を挿入し得る開口部10gを形成している。
【0024】
さらに、本実施例では、図5、図10、図11、図12に示すように、支持体の鉛直壁部22に、鉛直部12aと水平部12bとからなる側面視L字状の当接部材12をビス止めしている。しかしてこの当接部材の内側縁12cは、支軸33の回動に干渉しないように、支軸33の回動軌跡rよりも若干外側に沿う部分円弧形状のものにしている。また、この当接部材12は、その外面である当接面12dが、リブ23の外面に略面一となるとともに、前記リング部材11に近接するように取着されており、座3の枢支軸方向へのがたつきや、同方向への回動アーム10のがたつき等に起因して回動アーム10が支持体2に一定以上近寄ることを、リング部材11の端面11eとの当接により抑制し得るようにしている。
【0025】
しかして、このような構成の椅子によれば、図3に示すように座3は、起立位置にある状態から、着座者の体重による荷重で、スプリング7の付勢力に抗して略水平な使用位置にある図2に示す状態にまで回動する。そしてこの状態から、着座者が席を立った場合には、スプリング7の付勢力がライジングレバー6を介して支軸33に伝達され支軸33が下方に押圧される。その結果、座3が起立方向に回動するとともに背もたれ4が降下し、再び図3に示すように、座3が背もたれ4の前面に重合して起立することになる。この際、回動アーム10が図中反時計回り方向に回動させられるが、ダンパ9による抵抗力が回動アーム10を介して前記支軸33に連続的に作用するというスローライジング機構Bの作用が付与され、座3のライジング動作がゆっくりとしたものとなる。
【0026】
一方回動アーム10は、この座3の上述した回動動作に連動して図12に示す状態と図14に示す係止状態との間を図13に示す中間状態を経て回動する。この際、図12〜図14に示すように、リング部材11は、案内溝10dに沿って移動するが、例えばライジング動作中、座3には、座付勢機構Aによる比較的強い回動力が与えられている一方、この回動力に抗する力が、スローライジング機構Bを構成する回動アーム10を介して与えられている。すなわち回動アーム10は強い力を伝達しており、この力に起因して案内溝10dの一方の内側縁10eがリング部材11に強く押圧されることになる。したがって、この部分における摺動抵抗は、他方の内側縁10fにおけるものと比べ大きくなる。その結果リング部材11は一方の内側縁10eに対し転動し、支軸33に作用する移動抵抗は、リング部材11の回動により生じる回動抵抗と、リング部材11の押圧されていない他方の内側縁10fとの間で生じる小さな摺動抵抗のみとなる。もちろん、このリング部材11が他方の内側縁10fと接していない場合はこの摺動抵抗は0となる。逆に、座3を使用位置に回動させる場合には、リング部材11は他方の内側縁10fに対し転動し、支軸33に作用する移動抵抗は、リング部材11の回動により生じる回動抵抗と、リング部材11の押圧されていない一方の内側縁10eとの間で生じる小さな摺動抵抗のみとなる。
【0027】
このように案内溝10dに対するリング部材11の摺動は、該リング部材11に作用する摺動抵抗の最も小さい部分で行われることになり、案内溝10d内をリング部材11および支軸33が移動する際の移動抵抗を大きく減少できることになる。したがって、座3の回動動作を非常にスムーズで静粛なものにでき、しかも、リング部材11は自身が回動するので、その摺動面である凹溝11bの底面11dが、案内溝10dの内側縁10e、10fに一様に摺動することとなり、従来例のように一定部位のみが摺動してその部位の摩耗が大きくなることがない。すなわち、上述の摺動抵抗が小さくなることと併せて、リング部材11に厚みの薄いものや、摩擦係数の小さい樹脂等の部材を使用することが可能になるなど、設計の自由度を増大できるという効果をも奏する。
【0028】
特に本実施例のように、座3の自動ライジング速度を抑制するスローライジング機構Bを具備してなるものは、上述したようにライジング動作の際に、座付勢機構Aによる強い回動力とスローライジング機構Bによるこの回動力に抗した力とが回動アーム10に作用し、リング部材11が案内溝10dに強く押圧されることになる。したがって従来のものでは摺動抵抗によるぎくしゃくとした動作や異音が発生しやすかったが、本実施例によれば確実に座3のスムーズで静粛な回動を実現でき、その効果が顕著なものとなる。
【0029】
さらに、リング部材11が、外周面に前記案内溝10dの内側縁10e、10fに係合する凹溝11bを形成してなるものであるため、リング部材11の軸方向への動きは、案内溝10dに係合させることで同時に抑制でき、機構の省略化や組み立ての簡単化に寄与できる。また、回動アーム10が、その案内溝10dの回動端側に前記リング部材11を挿入し得る開口部10gを形成したものであるため、特に上述したような形状のリング部材11の案内溝10dへの挿入を簡単化できる。
【0030】
また、本実施例では、座3を枢支するための機構や座付勢機構A、あるいはスローライジング機構B等の周辺機構をすべて座3の外部に設けている。したがって、座3の間口寸法が違うものにも容易に対応できるという効果も奏する。
他の実施例としては、図15〜図17に示すように、支軸33と案内溝10dとの間に、内周111cを支軸33に回動自在かつ脱着可能に嵌装させ、外縁部111aを案内溝10dに対してスライド可能に面接触させた中間部材111を介在させているものが挙げられる。詳述すればこの中間部材111は、上述したリング部材11の代わりに支軸33に嵌装した略正方形の板状もので、中央部に支軸33を挿通させ得る支軸挿通孔111eと、外縁部111aに形成した凹溝111bとを具備したものである。この実施例では、中間部材が略正方形状であるため、4辺全てを外縁部111aとしており、対向する二辺上の各凹溝111bを案内溝10dの各内側縁10e、10fにそれぞれ係合させている。なお、この他の実施例中、前記実施例と対応する部材には同一の符号を付している。
【0031】
このようなものであれば、回動アーム10の回動に伴う支軸33の、案内溝10dに対する相対的な回動が、支軸33と中間部材111との間の回動となって吸収されるため、案内溝10dと中間部材111との摺動は、前記回動の影響が及ぶことなく、支軸33の案内溝10dに対する移動速度のみをもって行われる。すなわち、従来のものに比べ直接的な案内溝10dとの摺動速度を減じることができる。さらに、案内溝10dの内側縁10e、10fと凹溝111bの底面111dとが面接触し、摺動面の面積が増大することから摺動抵抗を減じることもできる。この結果、座3のライジング動作を、スムーズで静粛なものとすることができ、また、摺動速度の減少や摺動面積の増大によって中間部材111の耐摩耗性や強度を向上させることができる。
【0032】
なお、本発明は上述した各実施例に限られたものではない。例えば、座の支軸とロータリー式ダンパと配設位置を逆にし、ダンパに回動アームの基端を支持させるとともに、支軸に装着した回転部に回動アームの案内溝を係合させた構成でもよい。また、単に円柱状の部材を座もしく支持体から回動自在にに突設したものでもよい。この場合であれば、支軸は円柱状の部材となり、回転部が、この支軸を座または支持体に回動自在に支持させている部分となって、支軸が案内溝に直接的に係合することになるが、このようなものでも実施例同様の作用効果を奏するものである。
【0033】
その他本発明は、上述した図示例に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明によれば、回転部が自在に回動できるように配設されているため、座の回動動作中に支軸が案内溝の内側縁のいずれか一方に強く押圧された場合には、押圧部分における強い摺動抵抗の発生を、回転部の回動により回避できる。この結果、案内溝内を支軸が移動する際の移動抵抗を大きく減少できることになり、ライジング動作等に代表される座の回動動作を非常にスムーズで静粛なものにできることになる。さらに、支持体に、回動アームの該支持体方向への所定以上の移動を禁止する当接面を設けているので、座の枢支軸方向へのがたつきや、同方向への回動アームのがたつき、あるいは撓み等に起因して、回動アームが支持体の各部に干渉することを有効に防止することができる。また、例えば回転部が支軸に嵌装され、案内溝に接するようにしたものであれば、この回転部が案内溝に一様に摺接することとなり、従来のもののように一定部位のみが摺接してその部位の摩耗が大きくなることがない。したがって、回転部の耐久性の向上に寄与できるだけでなく、回転部に軸方向に厚みの薄いものを用いることができ、座の外方に配置する部材の突出寸法を小さくできる。もちろん回転部に摩擦係数の小さい樹脂等の部材を使用することが可能になる等の効果を奏するのはいうまでもない。
【0035】
また、座を座付勢機構により自動ライジングさせるとともに、前記回動アームの所定方向への回動に対しダンパによる制動力を付与して前記座の自動ライジング速度を抑制するように構成されたものは、座のライジング動作に際して、回転部が強く案内溝に押圧されるため、本発明を適用してその効果を特に顕著なものとすることができる。しかも、このような構成のものは、座の急速なライジング動作に起因する衝突音の発生を防止するという目的を有しており、座の回動動作にスムーズな動きと静粛性を付与できるという本発明の効果が、その目的に合致して特に好適なものとなる。
【0036】
そして、座の移動点において突設した支軸に、回転部であるリング部材を脱着かつ回動自在に嵌装しているものであれば、リング部材の損傷等に係るメンテナンスをリング部材のみの交換で行えるという効果をも奏する。
さらに、リング部材が、外周面に前記案内溝の内側縁に係合する凹溝を形成してなるものであれば、リング部材の軸方向への動きを抑制する機構を省略でき部材の削減や組み立ての簡単化に寄与でき、リング部材の抜けも防止できる。また、回動アームが、その案内溝の一端側に前記リング部材を挿入し得る開口部を形成したものであれば、特に上述したような形状のリング部材の案内溝への挿入を簡単化できる。
【0037】
他の構成として、前記支軸と案内溝との間に、内周を支軸に回動自在かつ脱着可能に嵌装させ、外縁部を案内溝に対してスライド可能に面接触させた中間部材を介在させたものであれば、アームの回動に伴った支軸の案内溝に対する相対的な回動が、支軸と中間部材との間の回動となって吸収されるため、案内溝と中間部材との摺動は、前記相対的な回動の影響が及ぶことなく、支軸の案内溝に対する移動速度のみをもって行われる。すなわち、従来のものに比べ直接的な案内溝との摺動速度を減じることができる。さらに、案内溝と中間部材との摺動面の面積が従来のものに比べ増大することから摺動抵抗を減じることができ、座のライジング動作を、スムーズで静粛なものとすることができる。また、摺動速度の減少や摺動面積の増大によって中間部材の耐摩耗性や強度を向上させることができるだけでなく、中間部材に軸方向に厚みの薄いものを用いることができるようになる。さらに、中間部材のみの交換を行うことができるので、中間部材の損傷等に係るメンテナンス作業を容易化することができる。
【0038】
そしてこのような中間部材が、対向する二辺を外縁部とする略矩形板状のものであれば、製作が簡単であり、また、外縁部に案内溝の内側縁に係合する凹溝を形成したものであれば、中間部材の軸方向への動きを抑制する機構を省略でき部材の削減や組み立ての簡単化に寄与でき、中間部材の抜けも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図。
【図2】同実施例を示す側面図。
【図3】同実施例の作用を示すための側面図。
【図4】同実施例の要部分解斜視図。
【図5】同実施例の要部を示す正断面図。
【図6】同実施例の回動アームを示す正面図。
【図7】図6における側面図。
【図8】同実施例の回転部を示す側面図。
【図9】図8における正面図。
【図10】同実施例の当接部材を示す正面図。
【図11】図10における側面図。
【図12】同実施例の要部を示す側断面図。
【図13】同実施例の作用を示すための要部側断面図。
【図14】同実施例の作用を示すための要部側断面図。
【図15】他の実施例の中間部材を示す側面図。
【図16】図15における正面図。
【図17】他の実施例の要部を示す側断面図。
【符号の説明】
2…支持体
3…座
9…ダンパ
10…回動アーム
10a…基端部
10c…回動端部
10d…案内溝
10e、10f…内側縁
10g…開口部
11…回転部(リング部材)
11a…外周面
11b…凹溝
12d…当接面
33…支軸
111…中間部材
111a…外縁部
111b…凹溝
111c…内周
A…座付勢機構
B…スローライジング機構
C…連結機構
X…枢支点
X1…移動点
X2…固定点
Claims (8)
- 支持体と、この支持体に使用位置と起立位置との間で回動可能に枢支された座と、座の枢支点から偏位した位置に設定された移動点及び支持体の一部に設定された固定点に各端部を連結され、座の回動に伴う移動点の移動に連動して固定点回りに回動する回動アームとを具備し、回動アームの前記いずれかの連結を、支軸及びこの支軸をスライド可能に係合させる案内溝を備えた変位吸収機能を有する連結機構を介して行うように構成された椅子において、前記支軸に、座及び支持体の何れにも拘束されることなく案内溝に対して自在に回転できる回転部を設け、この回転部を介して連結機構の機械的連結を実現しているとともに、
支持体に、回動アームの該支持体方向への所定以上の移動を禁止する当接面を設け、
座の枢支軸方向へのがたつきや、同方向への回動アームのがたつきに起因して回動アームが支持体に一定以上近寄ることを抑制すべく、前記支軸の回動軌跡よりも若干外側に沿う部分円弧状の内側縁を有する当接部材の外面を用いて前記当接面を形成しているとともに、前記当接面を前記回転部に近接させていることを特徴とする椅子。 - 座を、座付勢機構により使用位置から起立位置まで自動ライジングするように構成するとともに、前記回動アームに対し、その所定方向への回動速度を抑制するダンパによる制動力を付与して前記座の自動ライジング速度を抑制するように構成していることを特徴とする請求項1記載の椅子。
- 支軸が、座の移動点において突設したものであり、前記回動アームが、基端部を前記固定点に枢結され、回動端部に案内溝を設けられたものであって、前記支軸に、回転部であるリング部材を脱着可能にかつ回動自在に嵌装し、このリング部材を介して支軸を案内溝に係合させていることを特徴とする請求項1または2記載の椅子。
- リング部材が、外周面に前記案内溝の内側縁に係合する凹溝を形成してなるものであることを特徴とする請求項3記載の椅子。
- 支持体と、この支持体に使用位置と起立位置との間で回動可能に枢支された座と、座の枢支点から偏位した位置に設定された移動点及び支持体の一部に設定された固定点に各端部を連結され、座の回動に伴う移動点の移動に連動して固定点回りに回動する回動アームとを具備し、回動アームの前記いずれかの連結を、支軸及びこの支軸をスライド可能に係合させる案内溝を備えた変位吸収機能を有する連結機構を介して行うように構成された椅子において、前記支軸に、座及び支持体の何れにも拘束されることなく案内溝に対して自在に回転できる回転部を設け、この回転部を介して連結機構の機械的連結を実現しているとともに、
支軸が、座の移動点において突設したものであり、前記回動アームが、基端部を前記固定点に枢結され、回動端部に案内溝を設けられたものであって、前記支軸に、回転部であるリング部材を脱着可能にかつ回動自在に嵌装し、このリング部材を介して支軸を案内溝に係合させ、
リング部材が、外周面に前記案内溝の内側縁に係合する凹溝を形成してなり、
回動アームが、その案内溝の回動端側にリング部材を挿入し得る開口部を形成したものであることを特徴とする椅子。 - 支持体と、この支持体に使用位置と起立位置との間で回動可能に枢支された座と、座の枢支点から偏位した位置に設定された移動点及び支持体の一部に設定された固定点に各端部を連結され、座の回動に伴う移動点の移動に連動して固定点回りに回動する回動アームとを具備し、回動アームの前記いずれかの連結を、支軸及びこの支軸をスライド可能に係合させる案内溝を備えた変位吸収機能を有する連結機構を介して行うように構成された椅子において、前記支軸と案内溝との間に、内周を支軸に回動自在かつ脱着可能に嵌装させ、外縁部を案内溝に対してスライド可能に面接触させた中間部材を介在させていることを特徴とする椅子。
- 中間部材が、対向する二辺を外縁部とする略矩形板状のものであることを特徴とする請求項6記載の椅子。
- 外縁部に案内溝の内側縁に係合する凹溝を形成していることを特徴とする請求項6または7記載の椅子。
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