JP3660019B2 - 床支持用脚 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、主としてコンクリート建築物の床面のフローリングに使用する床支持用脚に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の床支持用脚は、例えば実公平7−589号公報等で公知であり、一般的なものは、図1に示すように、コンクリートの床面aに接して設けたゴム座bを有すると共に上方にフローリング部材cを支持する合成樹脂製又は金属製の支柱dで構成され、該支柱dは、その高さの調節のために螺子軸eとこれに螺着されてフローリング部材cを受ける受台f及び該螺子軸eの下端でゴム座bを保持するキャップgで構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記ゴム座cは上方のフローリング部材cに加わる衝撃振動を緩和するために設けられおり、軽量衝撃音即ち軽量物がフローリング部材c上に落下したときの衝撃音の緩和には該ゴム座cとして硬度の小さいゴムを使用することが望ましい。しかし、上記従来のものは、支柱に加わる荷重全部がゴム座bに加わり、該ゴム座cの硬度が小さいと沈み込んで変形が大きくなり、大きな荷重は負担できず、ゴム座cが柔らかいと中・重量衝撃音を十分に緩和できない欠点があった。ゴム座cが柔らかい場合、フローリング部材cにパーチクルボードを加えて中・重量衝撃音の緩和しているが、パーチクルボードは比較的高価で施工価格が高くなる不都合がある。
【0004】
本発明は、変形が少なくしかも中・重量衝撃音を緩和できる床支持用脚を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、下端に床面へ接するゴム座を有すると共に上方にフローリング部材を支持する合成樹脂製又は金属製の支柱を有する床支持用脚に於いて、該支柱の下部を3本以上のリブに分岐して各リブの下端に夫々ゴム座を設け、さらに各リブを互いに連結杆により連結することにより、上記の目的を達成するようにした。支柱の上端にフローリング部材を支持する上下動自在の螺子台を設け、該螺子台の上面に接着剤層を介して受板を貼着することが好ましい。
【0006】
【作用】
コンクリートスラブの床面に該床支持用脚を設置し、その支柱の上にフローリング部材を設けてフローリングが施工されるが、該支柱はその下部が夫々ゴム座を備えた3本以上のリブに分岐しているので、各ゴム座の面積を合計した荷重負担面積が大きくなり、ゴム座に柔らかく薄いゴムを使用しても荷重による変形が少なく沈み込みが小さくなる。また、複数本のリブを備えているため、中・重量物の衝撃がフローリング部材に作用したとき、該リブが振動して衝撃音が床面に伝わり難くなる。各リブは互いに連結杆で連結することで堅固になり、3本以上に分岐しているので安定し、地震等で倒れることも少ない。
【0007】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づき説明すると、図2及び図3に於いて符号1はコンクリートスラブの床面、2は該床面1に直立して設けた下端にゴム座3を有し上方でフローリング部材4を支持する合成樹脂製又は金属製の支柱5を有する床支持用脚を示す。該支柱5の下部は図5に示すような断面を有する3本以上のリブ6、6、6に分岐され、その各下端に図示のような角型で下面が窪んだゴム座3の取付け用の受台7を一体に設けるようにした。各リブ6は連結杆8で互いに連結し、上方からの荷重に耐える強度を持たせ、該支柱5の軸方向に螺子穴9を形成してこれにフローリング部材4を支持する例えば円形の螺子台10を上下動自在に螺着した。
【0008】
該フローリング部材4は、図示の場合、該螺子台10の上に接着剤層11を介して設けた円形合板製の受板12と、その上に捨貼合板13を介して設けた木板のフロア材14で構成したが、捨貼合板13に下面に吸音材を貼着したものを使用してもよく、フロア材14として木板以外の例えば繊維製のものを使用してもよい。
【0009】
図示の床支持用脚2は、捨貼合板13が例えば正方形の場合、図4のように床面1に各捨貼合板13を受板12の上に水平に敷き詰め状態で支持できるように適当な間隔で設置し、釘等で各捨貼合板13を受板12に固定する。そして各捨貼合板13の上に木製のフロア材14を貼り詰めると、木板のフローリングが完成する。該ゴム座3に硬度が小さく薄いものを使用しても、その数が多いので該支柱5に加わる荷重は分散され、ゴム座3の変形や沈み込みが少なくなる。また、硬度の小さいゴム座3を使用すると一般には中・重量衝撃音すなわち中・重量物の落下衝撃音が緩和しにくくなるが、該支柱5の下部の3本以上に分岐したリブ6が中・重量物の落下の際に振動して落下エネルギーを消耗するため、中・重量衝撃音も緩和でき、分岐したリブ6のために強度と安定性が向上する。また、リブ6が中・重量衝撃音で振動するため、従来のように中・重量衝撃音防止のためのパーチクルボードは不要で安価に施工できる。高さの調節は螺子台10の昇降により行える。
【0010】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、合成樹脂製又は金属製の床支持用脚の支柱の下部を3本以上のリブに分岐してその下端に夫々ゴム座を設けるようにしたので、ゴム座として硬度の小さいものを使用しても変形が少なく、リブが振動して中・重量衝撃音も緩和でき、安定性も良好で地震でも倒れ難く、フローリング部材として安価なものが使用できて施工価格が安くなる等の効果があり、螺子台に受板を貼着したのでこれにフローリング部材を釘止めできて施工が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例の截断側面図
【図2】 本発明の実施例の側面図
【図3】 図3の要部の平面図
【図4】 本発明の使用状態の斜視図
【図5】 図2の5−5線部分の断面図
【符号の説明】
1 床面 2 床支持用脚 3 ゴム座
4 フローリング部材 5 支柱 6 リブ
8 連結杆 10 螺子台 11 接着剤層
12 受板

Claims (3)

  1. 下端に床面へ接するゴム座を有すると共に上方にフローリング部材を支持する合成樹脂製又は金属製の支柱を有する床支持用脚に於いて、該支柱の下部を3本以上のリブに分岐して各リブの下端に夫々ゴム座を設け、さらに各リブを互いに連結杆により連結したことを特徴とする床支持用脚。
  2. 上記支柱の上端にフローリング部材を支持する上下動自在の螺子台を設けたことを特徴とする請求項1に記載の床支持用脚。
  3. 上記螺子台の上面に接着剤層を介して受板を貼着したことを特徴とする請求項に記載の床支持用脚。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021025395A (ja) * 2019-08-02 2021-02-22 長島 一郎 既存鉄筋コンクリート造ピット内の乾式支持工法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021025395A (ja) * 2019-08-02 2021-02-22 長島 一郎 既存鉄筋コンクリート造ピット内の乾式支持工法
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