JP3659545B2 - 電話機ホルダー - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車内での携帯電話機の使用および保管に供される電話機ホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近来、携帯電話機の普及に伴い、自動車内での携帯電話機の使用および保管を行うための車載用電話機ホルダーの開発が進められている。このような電話機ホルダーとしては、携帯電話機を固定可能とする台枠状等のホルダー本体と、カールコード等を介してホルダー本体もしくは車体に取り付けられたコネクタとを備え、携帯電話機とコネクタとを接続するとともに、携帯電話機をホルダー本体に位置合わせして載置し、この状態で係止手段等により携帯電話機を保持するものが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記電話機ホルダーでは、携帯電話機とコネクタとの結合力(すなわち当該結合に必要な力)の設定が非常に難しい。すなわち、この結合力を大きく設定すると、携帯電話機を挿脱する際に携帯電話機に大きな力を加えなければならないため、携帯電話機の着脱操作が容易でなくなる不都合が生じる。逆に、上記結合力を弱くすると、携帯電話機とコネクタとの電気的接続の信頼性が低下してしまう。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑み、携帯電話機とコネクタとの接続信頼性を高く維持しながら、携帯電話機の着脱操作及びコネクタと携帯電話機との結合操作を容易にできる電話機ホルダーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、本発明は、自動車に設置され、携帯電話機を着脱可能に保持する電話機ホルダーであって、携帯電話機が挿入される中空状のホルダー本体と、このホルダー本体に挿入される携帯電話機と結合可能に構成され、当該結合方向に移動可能にホルダー本体に設けられるコネクタと、このコネクタを上記携帯電話機へ向かう方向に付勢する付勢手段と、上記携帯電話機とコネクタとの結合及び切離し時に携帯電話機と連動して当該携帯電話機の移動の向きと同じ向きにかつその動作速度よりも低い速度でコネクタを移動させる連動機構とを備え、上記携帯電話機の移動速度とコネクタの移動速度との差によって携帯電話機とコネクタとの結合及び切離しが行われるようにしたものである。
【0006】
この構成によれば、ホルダー本体内に携帯電話機を挿入した状態で、そのまま携帯電話機をコネクタに結合することができる。しかも、この携帯電話機とコネクタとの着脱の際、当該携帯電話機の移動の向きと同じ向きにコネクタが移動しながら両者が結合及び切離しされるため、その結合及び切離しに要するストローク(すなわち結合開始から終了までの携帯電話機の移動量)はコネクタが静止した状態で行われる場合よりも大きくなり、その分、結合及び切離しに要する最大力は逆に低下する。よって、携帯電話機の着脱の際に加えなければならない力も軽減される。
【0007】
上記携帯電話機の挿入方向やコネクタの配置は適宜設定すればよいが、上記ホルダー本体を一方向に開口する形状とし、この開口から携帯電話機がその長手方向に沿ってホルダー本体内に挿入されるように構成するとともに、その挿入方向奥部に上記コネクタを配置すれば、ホルダー本体への携帯電話機の挿入方向と、この携帯電話機とコネクタとの結合方向とが合致するため、携帯電話機の着脱操作はより簡略化される。
【0008】
上記携帯電話機と操作部材とを連動させるには、例えば、上記携帯電話機とコネクタとの結合及び切離し時に携帯電話機と当接して当該携帯電話機とともに移動する操作部材を備え、この操作部材と上記コネクタとを連動させるように上記連動機構を構成すればよい。
【0009】
この場合、ホルダー本体側に上記携帯電話機の移動方向に延びる固定側ラックを設け、上記操作部材側に上記携帯電話機の移動方向に延びる可動側ラックを設けるとともに、これら固定側ラックと可動側ラックとの間に介在するピニオンを上記コネクタに回転可能に取付ければ、可動側ラックの移動速度(すなわち携帯電話機の挿脱速度)よりも低い速度でピニオン並びにコネクタを移動させることができる。
【0010】
また、上記操作部材の携帯電話機側端部に、この携帯電話機と面接触可能な当接板を設けるとともに、この当接板に上記コネクタが通過可能な貫通孔を設け、この貫通孔を通じて上記コネクタと携帯電話機とが結合されるようにすれば、上記当接板と携帯電話機とを安定して当接させることができるため、携帯電話機と操作部材とをより確実に連動させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図1〜図17に基づいて説明する。
【0012】
この実施の形態にかかる電話機ホルダーは、図1に示すように、アウターボックス10と、コネクタモジュール20と、電話機脱着モジュール30と、内部底枠40と、内側壁対(可動部)50,60からなるアジャストモジュール70と、天壁80とで構成されている。
【0013】
アウターボックス10は、図2〜図7にも示されるように、長手方向一端側(図1〜図3では右側;以下、「電話機入口側」と称する。)及び上側に開口する中空状をなしている。そして、このアウターボックス10の上側開口を塞ぐように当該ボックス10に天壁80が装着されることにより、本発明にいうホルダー本体が形成され、このホルダー本体全体が自動車運転室内の適所に固定されるようになっている。
【0014】
アウターボックス10の左右両側壁には、上記電話機入口側から順に、円形の貫通孔11及び切欠12が設けられている。切欠12は、矩形状で上方にのみ開放される形状をなし、後述のコネクタモジュール20の配設個所のすぐ手前側(図1〜図3では右側)の個所に形成されている。また、この切欠12の形成個所では、アウターボックス10の底壁の左右方向中央部に上向きの突出部13(図5,図6)が設けられ、この突出部13にはこれを幅方向(図5の左右方向)に貫通する貫通孔13aが設けられている。
【0015】
さらに、アウターボックス10の片側側壁の後部には、図9に示すような上下方向の貫通長孔10aが設けられている。この貫通長孔10aは、コネクタモジュール20の配設個所の側方の位置に設けられている。この貫通長孔10aが形成されているボックス側壁の外側面には、当該長孔10aを四方から囲む形状の枠14が突設されている。この枠14には、当該枠14を塞ぐようにカバー15が装着されており、このカバー15にもこれを貫通する上下方向の貫通長孔15aが形成されている。そして、上記14及びカバー15で囲まれた空間16内に多角形状のナット17が収納されている。
【0016】
このナット17は、枠14によってホルダー長手方向(図9では奥行き方向)両側から挟まれ、かつ、ボックス側壁の外側面とカバー15の内側面とによって枠14の高さ方向(図9では左右方向)両側から挟まれた状態となっており、このナット17のねじ孔と上記貫通長孔10a,15aとが合致する位置でナット17が回転不能な状態で上記空間16内を上下方向にのみスライド移動できるようになっている。
【0017】
同様に、天壁80において上記コネクタモジュール20の配設位置の上方の位置には、図9に示すような左右方向の貫通長孔80aが設けられている。天壁80の上面には、上記貫通長孔80aを四方から囲む形状の枠84が突設され、この枠84に当該枠84を塞ぐようにカバー85が装着されており、このカバー85にもこれを貫通する左右方向の貫通長孔85aが形成されている。そして、上記84及びカバー85で囲まれた空間86内に多角形状のナット87が収納されている。
【0018】
このナット87は、枠84によってホルダー長手方向両側から挟まれ、かつ、ボックス側壁の外側面とカバー85の内側面とによって上下から挟まれた状態となっており、このナット87のねじ孔と上記貫通長孔80a,85aとが合致する位置でナット87が回転不能な状態で上記空間86内を図9の左右方向にのみスライド移動できるようになっている。
【0019】
コネクタCは、携帯電話機Tの後端に組み込まれた図略の電話機側コネクタと嵌合可能(すなわち携帯電話機Tに結合可能)に構成され、コネクタモジュール20の保持用ハウジングによって保持されている。この保持用ハウジングは、外側ハウジング21と内側ハウジング22とからなる二重構造とされ、ホルダー本体に固定されるようになっている。
【0020】
図9及び図10に示すように、上記外側ハウジング21の片側側面(詳しくは上記貫通長孔10aと対応する側の側面)には、左右方向に延びる円筒状のナット(第1のコネクタ側ねじ部)21aが形成されている。このナット21aは、上記貫通長孔10aに向かって開口し、その内面に前記ナット17のねじ孔と同じ向きのねじ孔が形成されている。そして、ホルダー外側から貫通長孔15aを通じてナット17に螺合挿通された(すなわちナット17と螺合する状態でこのナット17に挿通された)ボルト(第1のボルト)18の端部が、さらに上記ナット21a内に螺合挿入できる(すなわち螺合しながら挿入できる)ようになっている。すなわち、この外側ハウジング21は、左右方向のボルト18を介してアウターボックス10の側壁に連結され、かつ、このボルト18の回転操作により左右方向の位置が調節できるようになっている。
【0021】
同様に、上記外側ハウジング21の上面には、上下方向に延びる円筒状のナット(第2のコネクタ側ねじ部)21bが形成され、このナット21bが上記天壁80の貫通長孔80aに向かって開口している。そして、ホルダー外側から貫通長孔85aを通じてナット87に螺合挿通されたボルト(第2のボルト)88の端部がさらに上記ナット21b内に螺合挿入できるようになっている。すなわち、この外側ハウジング21は、上下方向のボルト88を介して天壁80に連結され、このボルト88の回転操作により上下方向の位置も調節できるようになっている。
【0022】
図9及び図11〜図13に示すように、内側ハウジング22は、コネクタCを前後方向(電話機挿脱方向)にスライド可能に保持する形状、詳しくは、前側(図12及び図13では上側)に開口し、かつ、天壁の左右方向中央部が除去されて当該部分が上向きに開放された形状をなしており、この内側ハウジング22内にコネクタCが嵌入されている。
【0023】
コネクタCの後端面(図12及び図13では下端面)からは後方に左右一対のピン23が突設され、これらのピン23が内側ハウジング22の奥側壁22bに設けられた貫通孔22aに挿通されることにより、コネクタCが電話機挿脱方向に案内されるようになっている。さらに、各ピン23の周囲にコイルばね(付勢手段)24が設けられ、このコイルばね24の弾発力によってコネクタCが前方(図12及び図13では上方)に付勢されている。
【0024】
なお、図10において21cは、上記ピン23との干渉を避けるために外側ハウジング21の後壁に形成された貫通孔である。
【0025】
コネクタCのハウジング上には、上下方向の回転軸25aが形成され、この回転軸25aを中心に回転可能にピニオン25が取付けられている。一方、内側ハウジング22の天壁の片側内縁部には、上記ピニオン25と噛み合うラック(固定側ラック)22cが形成され、ピニオン25の回転に連動してコネクタCが内側ハウジング22に対して前後方向にスライドするようになっている。
【0026】
さらに、このコネクタモジュール20は、連結棒26及び当接板27を一体に有する操作部材を備えている。連結棒26は、前後方向に延び、その後半部にラック(可動側ラック)26a及び三角柱状の被案内部26bを有しており、上記ラック26aが上記ピニオン25に噛合される一方、上記被案内部26bが外側ハウジング21側のV字状案内溝21d(図9)に嵌入されることにより、連結棒26全体が前後方向にスライド可能に案内されるようになっている。従って、上記ラック26a、ピニオン25、及びラック22aにより、操作部材の移動に連動してその移動速度の半分の速度でコネクタCを同じ向きに移動させる連動機構が構成されている。
【0027】
当接板27は、電話機挿入方向と直交する向きで上記連結棒26の前端に一体につながっており、ホルダー本体内に挿入される携帯電話機Tの後端に面接触可能となっている。この当接板27の中央にはコネクタCが通過可能な矩形状の貫通孔27aが設けられており、図12に示すように上記コイルばね24の弾発力でコネクタCが最前端位置まで押し出された状態では当接板27がコネクタCよりも前方に位置する一方、図13に示すようにコイルばね24の弾発力に抗してコネクタCが最後端位置まで後退する位置の僅かに手前で上記当接板27の貫通孔27aを通じてコネクタCと携帯電話機Tの電話機側コネクタとの結合が完了するように、コネクタCのスライドストロークが設定されている。
【0028】
電話機脱着モジュール30は、ホルダーからの携帯電話機Tの脱着の際、この携帯電話機Tの電話機側コネクタをコネクタCから切り離すために必要な押出し力を携帯電話機Tに付与するためのものであり、図14〜図16に示すようなベース31とスライダ32とを備えている。
【0029】
ベース31の適所には、上下方向のボルト挿通孔31dを有する円筒状の取付部31eが形成されている。そして、各ボルト挿通孔31dにボルトが挿通され、前記アウターボックス10の底壁側に設けられた図略のねじ孔に上記ボルトが螺合されることにより、ベース31がアウターボックス10の底部適所に固定されるようになっている。
【0030】
このベース31の上面上には、電話機挿入方向(図14では左右方向)に延びるレール31aが形成されている。このレール31aは、図16に示すように略T字状の正面形状を有し、その中央部には、上方に開放された断面略円状の溝31fが形成されている。
【0031】
スライダ32は水平な本体板32bを有し、この本体板32bの下面に左右一対の垂直壁32cが突設されている。両垂直壁32cは電話機挿入方向に延び、各垂直壁32cの内側面から内側に突条32dが突設されており、これら垂直壁32c及び突条32dと上記レール31aの上端部とが嵌合されることにより、スライダ32がベース31上にスライド可能(電話機挿入方向にスライド可能)に支持されている。また、スライダ32の本体板32b上には、後端部が上方に突出する側面視略L字状のアーム32aが固定されており、このアーム32aの後端に電話機Tの後端面が当接可能とされている。
【0032】
ベース31の後端(図14では左端)では後壁31bが立ち上がっており、この後壁31bの中央部から前方に円柱状のばね支持軸31cが突出している。このばね支持軸31cにはコイルばね33の後部が外嵌されており、このコイルばね33の前部は前記レール31aの溝31f内に嵌入されている。一方、前記スライダ32の下面にはばね支持板32dが当接され、このばね支持板32dが前記溝31f内に嵌入されている。そして、このばね支持板32dと前記後壁31bとの間に前記コイルばね33が挟み込まれており、このコイルばね33の弾発力でスライダ32が前方(図14及び図15では右方)に付勢されるようになっている。また、ベース31の前部の両端にはストッパ31cが突設される一方、スライダ32の垂直壁32cからは両外側に当接片32eが突設されており、この当接片32eとストッパ31cとが当接する位置にスライダ32の最前端位置(図14の二点鎖線位置)が設定されている。
【0033】
ベース31の後部には、スライダ32を係止するための係止棒34が設けられている。この係止棒34は、電話機幅方向(図14では上下方向)に延びる基軸部34aと、この基軸部34aの両端から前方に延びる一対のアーム部34bと、各アーム部34bの前端から内側に延びる有端の係止部34cとからなり、基軸部34aが前記後壁31bに回動可能に支持されている。また、係止部34cの先端同士の離間寸法は、スライダ32の両垂直壁32cの外側面同士の離間寸法よりも僅かに大きく設定されている。
【0034】
これに対し、両垂直壁32cの後部の外側面には、図17にも示すような被係止突起32f及び案内突起32gが形成されている。被係止突起32fは、後端(図17では左端)の上下方向略中央部に単一の頂点F1を有し、前端の上下方向両端に2つの頂点F2,F3を有し、かつ、両頂点F2,F3間の外周面が凹んだ略ハート状をなし、案内突起32gの下面は、前方(図17では右方)に向かうに従って下がる方向に傾斜する案内面G1とされている。
【0035】
そして、ホルダー本体内に挿入される電話機Tにアーム32aの後端が押されてスライダ32がコイルばね33の弾発力に抗して後退するのに伴い、このスライダ32側の被係止突起32fの上面に係止棒34の係止部34cが乗り上げ(図17の矢印A1)、さらにこの係止部34cが被係止突起32fの後側頂点F2を越えた時点で、上記コイルばね33の弾発力で係止部34cが両頂点F2,F3間の凹部に嵌まり込み(図17の実線位置)、これによりスライダ32が図14及び図15に実線で示された係止位置に係止されるようになっている。また、この位置からスライダ32がさらに後方の最後端位置まで押し込まれることにより、係止部34cが上記凹部から前方の案内突起32gの案内面G1の案内を受けて下方に逸脱し(矢印A2,A3)、これにより上記係止が解除されてスライダ32がコイルばね33の弾発力で前方に押し出されるようになっている。
【0036】
ここで、上記スライダ32の係止位置は、当該スライダ32のアーム32aに当接している携帯電話機Tと前記コネクタモジュール20のコネクタCとの結合が完了する位置に設定されており、同スライダ32の最後端位置は、上記電話機Tと結合されているコネクタCが前記図13に示したような最後端位置まで後退するような位置に設定されている。
【0037】
図1に戻り、前記内側底枠40は、アウターボックス10の底壁上に敷設されるものである。この内側底枠40は、左右方向に延びる単一の前骨41と、この前骨41の中央部から後方に延びる左右一対の本体骨42とを有し、両本体骨42同士の間には、前記スライダ32のアーム32aの後端突出部が通過するための空間43が確保されている(図4参照)。
【0038】
両本体骨42の前部には、これを左右に貫通する貫通孔42aが設けられ、これらの貫通孔42aの位置は前記アウターボックス10の貫通孔11と並ぶ位置に設定されている。両本体骨42の後部からは左右両外側に支持板部44が張り出し、この支持板部44と前記前枠41との間に空間46が確保されるとともに、上記支持板部44の前後方向中間部に、左右両外側に開放された矩形状の切欠45が形成されている。この切欠45は、前記アウターボックス10の切欠12と同一の幅寸法を有し、かつ、この切欠12と合致する位置に形成されている。
【0039】
内側壁対50は、立直状態で配される左右一対の側板52A,52Bからなり、各側板52A,52Bの下端には、互いに逆向きの貫通ねじ孔が電話機幅方向に貫設されたナット部53A,53Bが形成されている。各ナット部53A,53Bの前後方向の寸法は、前記内側底枠40の空間46内にほぼ隙間なく嵌入される寸法とされており、この嵌入によって各側壁52A,52Bがアウターボックス10の内側に電話機幅方向に移動可能に収容されるようになっている。また、上記嵌入状態で各ナット部53A,53Bの貫通ねじ孔と貫通孔42a,11とが合致するように、当該貫通ねじ孔の位置が設定されている。
【0040】
さらに、この電話機ホルダーでは、両側板52A,52Bの位置を調節する手段として、ねじ軸54が具備されている。このねじ軸54は、その中央部が上記貫通孔42aに挿通可能とされ、左右両側部が、各ナット部53A,53Bに螺合される雄ねじ部54A,54Bとされており、片側端面(貫通孔11に臨む側の端面)にはドライバー等の工具により回転操作される被操作部54cが形成されている。そして、このねじ軸54の回転操作によって、両側板52A,52Bが互いに接離する方向に同時移動するようになっている。
【0041】
前記内側壁対50と同様、内側壁対60も、立直状態で配される左右一対の側板62A,62Bからなり、各側板62A,62Bの下端には、互いに逆向きの貫通ねじ孔が電話機幅方向に貫設されたナット部63A,63Bが形成されている。各ナット部63A,63B及び側板62A,62Bの前後方向の寸法は、前記内側底枠40の切欠45内及びアウターボックス10の切欠12内にそれぞれほぼ隙間なく嵌入される寸法とされており、この嵌入によって各側壁62A,62Bがアウターボックス10に電話機幅方向に移動可能にセットされるようになっている。また、上記嵌入状態で各ナット部63A,63Bの貫通ねじ孔とアウターボックス10の底壁突出部13の貫通孔13aとが合致するように、当該貫通ねじ孔の位置が設定されている。
【0042】
そして、両側板62A,62Bの位置を調節する手段として、ねじ軸64が具備されている。このねじ軸64は、その中央部が上記貫通孔13aに挿通可能とされ、左右両側部が、各ナット部63A,63Bに螺合される雄ねじ部64A,64Bとされており、片側端面(前記ねじ軸54の被操作部54cと同じ側の端面)にはドライバー等の工具により回転操作される被操作部64cが形成されている。そして、このねじ軸64の回転操作によって、両側板62A,62Bが互いに接離する方向に同時移動するようになっている。また、各側板62A,62Bの内側面は、電話機入口側に向かうに従って携帯電話機Tからその幅方向外側に離間する向きのテーパー面62cとされている。
【0043】
さらに、各側板62A,62Bには、携帯電話機Tの位置を上から規制するための規制突起(副可動部)65A,65Bが上下動可能に設けられている。詳しくは、各側板62A,62Bの後部に図6に示されるような上向きに開口する筒部62a,62bが形成される一方、各規制突起65A,65Bから下方に柱部66A,66Bが延設されており、これらの柱部66A,66Bが上記筒部62a,62b内に嵌入されている。各筒部62a,62b内には、柱部66A,66Bを取り巻くコイルばね67が収納され、このコイルばね67の弾発力によって各規制突起65A,65Bが上向きに付勢されている。各規制突起65A,65Bの内側面は、側板62A,62Bの内側面から連続し、携帯電話機Tに対して側面上部から上面にかけて当接可能な形状の曲面とされている(図5及び図6参照)。
【0044】
これに対し、前記天壁80には、上記両規制突起65A,65Bを上から押え込むための内側天板68が連結されるようになっている。この内側天板68は、図3にも示すように、天壁80と略平行な状態で電話機挿入方向に延び、その上面には上向きに開口する円筒状のナット68aが形成されている。
【0045】
一方、天壁80には、円形状の貫通孔80bが形成されるとともに、この貫通孔80bを囲む形状の枠81が上面に形成され、この枠84内に回転不能にナット82が収容されており、このナット82のねじ孔は上記貫通孔80bと合致し、かつ、上方に露出した状態となっている。そして、このナット82に対して上からボルト83が螺合挿通され、かつ、このボルト83の下端部が上記ナット68a内に螺合挿入されることにより、このボルト83を介して天壁80と内側天板68とが上下方向に連結されるとともに、ボルト83の回転操作によって内側手板68の高さ位置を調節できるようになっている。
【0046】
次に、この電話機ホルダーの組立要領及び各部調節要領、並びに調節後の使用時の作用を説明する。
【0047】
1)アウターボックス10の底壁上に脱着モジュール30のベース31をボルトで固定する。スライダ32は、図14及び図15に実線で示される係止位置に係止しておく。すなわち、図17の実線に示すように、ベース31側の係止棒34の係止部34cを被係止突起32fの後側凹部に係合させておく。
【0048】
2)内側底枠40の貫通穴42にねじ軸54を挿通し、センタリングする。そして、このねじ軸54の両雄ねじ部54a,54bに各側板52A,52Bのナット部53A,53Bのねじ孔を同量だけ螺合し、さらに、両側板52A,52Bが立直した状態でねじ軸54を回すことにより、側板52A,52B同士を引き寄せて空間46内に誘い込む。このとき、側板54A,54B同士の離間寸法は、携帯電話機Tの幅寸法よりも大きくしておく。
【0049】
3)内側底枠40をアウターボックス10の底壁上に固定する。これにより、両側板52A,52Bはアウターボックス10の内部に収納されることになる。
【0050】
4)アウターボックス10の底壁突出部13の貫通孔13aにねじ孔64を挿通し、センタリングする。そして、このねじ軸64の両雄ねじ部64a,64bに各側板62A,62Bのナット部63A,63Bのねじ孔を同量だけ螺合し、さらに、両側板62A,62Bが立直した状態でねじ軸64を回すことにより、側板62A,62B同士を引き寄せて切欠12,45内に誘い込む。このとき、側板64A,64B同士の離間寸法も、携帯電話機Tの幅寸法より大きくしておく。
【0051】
5)図12に示す状態から、携帯電話機Tの後端部で当接板27を後方(図では下方)に押すようにしながら、上記当接板27の貫通孔27aを通じてコネクタCと携帯電話機Tとを結合する。この結合操作の際、上記当接板27とつながっている連結棒26が内側ハウジング22に対して後退することにより、この連結棒26のラック26aと噛み合っているコネクタ側ピニオン25が回転し、このピニオン25の回転に伴ってコネクタCが前記当接板27の後退速度の半分の速度で内側ハウジング22内に入り込む(図12の状態)。すなわち、コネクタCが後退しながらこのコネクタCと携帯電話機Tとが結合されることになる。
【0052】
6)上記携帯電話機Tをアウターボックス10内の所定の位置、すなわち、携帯電話機Tの後端面が脱着モジュール30のスライダ32に設けられたアーム32aの後端と当接する位置にセットする。
【0053】
7)ねじ軸54を回して側板52A,52B同士をさらに引き寄せ、両側板52A,52Bをその内側面が携帯電話機Tの両側面に当接した段階(すなわち両側板52A,52Bが携帯電話機Tを挟んだ段階)でねじ軸54の回転操作を止める。同様に、ねじ軸54を回して側板62A,62B同士をさらに引き寄せ、両側板62A,62Bの内側面が携帯電話機Tの両側面に当接した段階でねじ軸64の回転操作を止める。これにより、各側板52A,52B,62A,62Bは携帯電話機Tの外面に当接する位置に固定されることになる。
【0054】
8)天壁80のナット82にボルト83を螺合挿通し、かつ、このボルト83の下端部を内側天板68のナット68aに螺合挿入した状態でこの天壁80をアウターボックス10に装着する。そして、上記内側天板68の下面が規制突起65A,65Bを押し下げて携帯電話機Tの外面に当接させる位置まで当該内側天板68が下がり、かつ、ボルト83の頭部が枠81の上面に当たる状態(図3の状態)となるまで、ボルト83をねじ込む。これにより、各規制突起65A,65Bはその内側面が携帯電話機Tの外側面に当接する高さ位置で固定されることになる。
【0055】
9)枠14及びカバー15内のナット17に貫通長孔15a側から(すなわち外側から)ボルト18を螺合挿通し、さらに、このボルト18の先端部をコネクタモジュール20側のナット21a内に螺合挿入する。そして、このボルト18の頭部がカバー15の外面に当たる位置(図9の位置)までボルト18をねじ込む。これにより、コネクタモジュール20の左右方向の位置が固定されたことになる。
【0056】
10)9)と同様に、枠84及びカバー85内のナット87に貫通長孔85a側から(すなわち上側から)ボルト88を螺合挿通し、さらに、このボルト88の先端部をコネクタモジュール20側のナット21b内に螺合挿入する。そして、このボルト88の頭部がカバー85の上面に当たる位置(図9の位置)までボルト88をねじ込む。これにより、コネクタモジュール20の上下方向の位置が固定され、すべての位置調節が完了する。
【0057】
以上のような調節の後、携帯電話機Tを挿入方向にさらに押し込み、この携帯電話機Tと当接しているアーム32aをもつスライダ32をコイルばね33の弾発力に抗してさらに奥へスライドさせると、それまで被係止突起32fの両頂点F2,F3間の凹部に嵌まり込んでいた係止部34cが案内突起32gの案内で上記凹部から下方に脱落し、この係止部34cによるスライダ32の係止が解除される。これにより、上記コイルばね33の弾発力でスライダ32が前進し、このスライダ32のアーム32aによって携帯電話機Tが入口側へ押し出される。
【0058】
この時、携帯電話機Tと結合しているコネクタCも引張られて内側ハウジング22内を前進するが、このコネクタCに設けられたピニオン25がラック22cと噛合しながら回転することにより、このピニオン25と噛合しているラック26aをもつ連結棒26、さらには当該連結棒26とつながる当接板27がコネクタCの前進速度の倍の速度で前進し、この当接板27に押出されるようにして携帯電話機TがコネクタCから切り離される(図12の状態)。すなわち、当接板27の前進速度とコネクタCの前進速度との差によって携帯電話機TとコネクタCとの切離しが行われる。そして、このように結合が解除された状態で携帯電話機Tをホルダー内から簡単に取り出すことができる。
【0059】
再度携帯電話機Tをホルダーにセットしたい場合には、ホルダー内の側壁52A,52Bさらには側壁62A,62Bに沿って当該ホルダー内に携帯電話機Tを挿入すればよい。この携帯電話機Tの挿入により、当該携帯電話機Tの後端と当接するアーム32aさらにはスライダ32全体がコイルばね33の弾発力に抗してベース31上を後退し、このベース31側の係止棒34の係止部34cが被係止突起32fの後側頂点F2を乗り越えてその下方の凹部に嵌まり込むことにより、スライダ32がベース31に係止される。
【0060】
このとき、コネクタモジュール20では、当接板27が携帯電話機Tの後端に押されて後退し、この当接板27の後退速度の半分の速度でコネクタCが後退しながら当該コネクタCと携帯電話機Tとの結合が行われる。すなわち、携帯電話機Tの挿入速度に相当する当接板27の後退速度と、これに連動するコネクタCの後退速度との差によって、コネクタCと携帯電話機Tとの結合がなされる。
【0061】
すなわち、この電話機ホルダーでは、携帯電話機Tの挿脱の際にその挿脱速度の半分の速度でコネクタCが同じ向きに移動するため、携帯電話機TとコネクタCとの結合に必要なストローク(すなわち当該結合の開始から終了までの携帯電話機Tの移動量)は通常の結合動作時に比べて倍となり、逆に結合に必要な力は半分になる。従って、元来のコネクタCと携帯電話機Tの電話機側コネクタとの嵌合力は高く設定して両者の電気的接続の信頼性を高く保持しながら、携帯電話機Tの挿脱の際に必要な操作力は低減させることができ、これにより携帯電話機Tの着脱作業を容易にすることができる。
【0062】
特に、この実施の形態では、携帯電話機Tの挿入時に操作される操作部材の端部が貫通孔27aをもつ当接板27とされ、この当接板27と携帯電話機Tとが安定して面接触できるようにしているので、操作部材と携帯電話機Tとをより確実に連動させることが可能となっている。
【0063】
なお、本発明の実施形態はこれに限らず、例えば次のような実施形態をとることも可能である。
【0064】
(1) 前記実施形態では、コネクタC側に単一のピニオン25を設けているが、これに代えて複数の歯車からなる歯車列をコネクタCに配設し、この歯車列に減速比をもたせるようにすれば、携帯電話機Tの挿入速度に対するコネクタCの速度の比を自由に設定でき、従って結合ストロークや結合必要力を自由に設定することが可能になる。
【0065】
また、このような歯車機構の他、その他の運動伝達機構(例えばリンク機構)を用いて携帯電話機TとコネクタCとを連動させるようにしてもよい。
【0066】
(2) 本発明において、携帯電話機Tの挿入方向や、コネクタの配置は、適宜設定すればよい。一例を第2の実施の形態として図18に示す。ここに示す電話機ホルダーは、ホルダー本体100の携帯電話機挿入空間102が上方に開放され、この携帯電話機挿入空間102内に携帯電話機Tが略水平な状態で挿入される横置き型とされている。そして、上記携帯電話機挿入空間102の側方に、前記第1の実施の形態で示したコネクタモジュール20が設置され、上記携帯電話機挿入空間102内に挿入した携帯電話機Tをそのまま長手方向にスライドさせることにより、この携帯電話機Tとコネクタとを接続することが可能となっている。
【0067】
このように、本発明では、必ずしもホルダー本体への携帯電話機の挿入方向と、携帯電話機及びコネクタの結合方向とが合致していなくてもよく、当該結合方向と同じ方向にコネクタを移動可能に構成することによって、本発明の作用効果を得ることが可能である。ただし、前記第1の実施の形態で示したように、ホルダー本体への携帯電話機Tの挿入方向奥部にコネクタを配置することにより、当該挿入操作と、コネクタに対する着脱操作とを単一化することができ、操作性をさらに高めることができる利点が得られる。
【0068】
(3) 前記第1の実施の形態では、コネクタC及び操作部材を共通のハウジング内に組み込んでコネクタモジュール20を構成し、このコネクタモジュール20をアウターボックス10に組み込んだものを示したが、コネクタC、操作部材、及び固定側のラック等をそれぞれ別々にホルダー本体内の各所に配置するようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上のように本発明は、ホルダー本体に携帯電話機の結合操作方向と同方向に移動可能にコネクタを設け、これを携帯電話機側に付勢した上で、上記携帯電話機の移動の向きと同じ向きにかつその動作速度よりも低い速度でコネクタを移動させる連動機構とを備え、上記携帯電話機の移動速度とコネクタ移動速度との差によって携帯電話機とコネクタとの結合及び切離しが行われるようにしたものであるので、元来の携帯電話機とコネクタとの結合力は高く設定して両者間の電気的接続の信頼性は高く保持しながら、実際に携帯電話機を着脱する際に必要な操作力を軽減して着脱作業を容易にすることができる効果がある。
【0070】
ここで、上記ホルダー本体を一方向に開口する形状とし、この開口から携帯電話機がその長手方向に沿ってホルダー本体内に挿入されるように構成するとともに、その挿入方向奥部に上記コネクタを配置すれば、ホルダー本体への携帯電話機の挿入方向と、この携帯電話機とコネクタとの結合方向とを合致させて携帯電話機の着脱操作をより簡略化できる効果が得られる。
【0071】
また、上記ホルダー本体内に上記携帯電話機により操作される操作部材を設け、この操作部材と上記コネクタとを連動させるように上記連動機構を構成すれば、携帯電話機側には特別な加工を施すことなく、この携帯電話機とコネクタとを連動させることができる。
【0072】
この場合、上記ホルダー本体側に固定側ラックを、上記操作部材側に可動側ラックをそれぞれ設けるとともに、これら固定側ラックと可動側ラックとの間に介在するピニオンを上記コネクタに回転可能に取付けたものによれば、簡単な構造で操作部材とコネクタとを連動させることができる効果が得られる。
【0073】
また、上記操作部材の携帯電話機側端部に、この携帯電話機と面接触可能な当接板を設けるとともに、この当接板に上記コネクタが通過可能な貫通孔を設け、この貫通孔を通じて上記コネクタと携帯電話機とが結合されるようにすれば、上記当接板と携帯電話機とを安定して当接させることができるため、携帯電話機と操作部材とをより確実に連動させることができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる電話機ホルダーの分解斜視図である。
【図2】上記電話機ホルダーの組立斜視図である。
【図3】上記電話機ホルダーの一部断面側面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】図3のC−C線断面図である。
【図7】上記電話機ホルダーから天壁を除去した状態を示す斜視図である。
【図8】上記電話機ホルダーから天壁及びアウターボックスを除去した状態を示す斜視図である。
【図9】図3のD−D線断面図である。
【図10】上記電話機ホルダーのコネクタモジュールを示す斜視図である。
【図11】上記コネクタモジュールから外側ハウジングを除去した状態を示す斜視図である。
【図12】上記コネクタモジュールのコネクタに電話機が結合される前の状態を示す平面図である。
【図13】上記コネクタモジュールのコネクタに電話機が結合された後の状態を示す平面図である。
【図14】上記電話機ホルダーの脱着モジュールを示す平面図である。
【図15】上記脱着モジュールの側面図である。
【図16】上記脱着モジュールの正面図である。
【図17】上記脱着モジュールのスライダに形成された被係止突起及び案内突起を示す側面図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態にかかる電話機ホルダーの斜視図である。
【符号の説明】
10 アウターボックス(ホルダー本体)
20 コネクタモジュール
22 内側ハウジング
22c ラック(固定側ラック)
24 コイルばね(付勢手段)
25 ピニオン
26 連結棒(操作部材)
26a ラック(可動側ラック)
27 当接板
27a 貫通孔
100 ホルダー本体
C コネクタ
T 携帯電話機
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車内での携帯電話機の使用および保管に供される電話機ホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近来、携帯電話機の普及に伴い、自動車内での携帯電話機の使用および保管を行うための車載用電話機ホルダーの開発が進められている。このような電話機ホルダーとしては、携帯電話機を固定可能とする台枠状等のホルダー本体と、カールコード等を介してホルダー本体もしくは車体に取り付けられたコネクタとを備え、携帯電話機とコネクタとを接続するとともに、携帯電話機をホルダー本体に位置合わせして載置し、この状態で係止手段等により携帯電話機を保持するものが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記電話機ホルダーでは、携帯電話機とコネクタとの結合力(すなわち当該結合に必要な力)の設定が非常に難しい。すなわち、この結合力を大きく設定すると、携帯電話機を挿脱する際に携帯電話機に大きな力を加えなければならないため、携帯電話機の着脱操作が容易でなくなる不都合が生じる。逆に、上記結合力を弱くすると、携帯電話機とコネクタとの電気的接続の信頼性が低下してしまう。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑み、携帯電話機とコネクタとの接続信頼性を高く維持しながら、携帯電話機の着脱操作及びコネクタと携帯電話機との結合操作を容易にできる電話機ホルダーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、本発明は、自動車に設置され、携帯電話機を着脱可能に保持する電話機ホルダーであって、携帯電話機が挿入される中空状のホルダー本体と、このホルダー本体に挿入される携帯電話機と結合可能に構成され、当該結合方向に移動可能にホルダー本体に設けられるコネクタと、このコネクタを上記携帯電話機へ向かう方向に付勢する付勢手段と、上記携帯電話機とコネクタとの結合及び切離し時に携帯電話機と連動して当該携帯電話機の移動の向きと同じ向きにかつその動作速度よりも低い速度でコネクタを移動させる連動機構とを備え、上記携帯電話機の移動速度とコネクタの移動速度との差によって携帯電話機とコネクタとの結合及び切離しが行われるようにしたものである。
【0006】
この構成によれば、ホルダー本体内に携帯電話機を挿入した状態で、そのまま携帯電話機をコネクタに結合することができる。しかも、この携帯電話機とコネクタとの着脱の際、当該携帯電話機の移動の向きと同じ向きにコネクタが移動しながら両者が結合及び切離しされるため、その結合及び切離しに要するストローク(すなわち結合開始から終了までの携帯電話機の移動量)はコネクタが静止した状態で行われる場合よりも大きくなり、その分、結合及び切離しに要する最大力は逆に低下する。よって、携帯電話機の着脱の際に加えなければならない力も軽減される。
【0007】
上記携帯電話機の挿入方向やコネクタの配置は適宜設定すればよいが、上記ホルダー本体を一方向に開口する形状とし、この開口から携帯電話機がその長手方向に沿ってホルダー本体内に挿入されるように構成するとともに、その挿入方向奥部に上記コネクタを配置すれば、ホルダー本体への携帯電話機の挿入方向と、この携帯電話機とコネクタとの結合方向とが合致するため、携帯電話機の着脱操作はより簡略化される。
【0008】
上記携帯電話機と操作部材とを連動させるには、例えば、上記携帯電話機とコネクタとの結合及び切離し時に携帯電話機と当接して当該携帯電話機とともに移動する操作部材を備え、この操作部材と上記コネクタとを連動させるように上記連動機構を構成すればよい。
【0009】
この場合、ホルダー本体側に上記携帯電話機の移動方向に延びる固定側ラックを設け、上記操作部材側に上記携帯電話機の移動方向に延びる可動側ラックを設けるとともに、これら固定側ラックと可動側ラックとの間に介在するピニオンを上記コネクタに回転可能に取付ければ、可動側ラックの移動速度(すなわち携帯電話機の挿脱速度)よりも低い速度でピニオン並びにコネクタを移動させることができる。
【0010】
また、上記操作部材の携帯電話機側端部に、この携帯電話機と面接触可能な当接板を設けるとともに、この当接板に上記コネクタが通過可能な貫通孔を設け、この貫通孔を通じて上記コネクタと携帯電話機とが結合されるようにすれば、上記当接板と携帯電話機とを安定して当接させることができるため、携帯電話機と操作部材とをより確実に連動させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図1〜図17に基づいて説明する。
【0012】
この実施の形態にかかる電話機ホルダーは、図1に示すように、アウターボックス10と、コネクタモジュール20と、電話機脱着モジュール30と、内部底枠40と、内側壁対(可動部)50,60からなるアジャストモジュール70と、天壁80とで構成されている。
【0013】
アウターボックス10は、図2〜図7にも示されるように、長手方向一端側(図1〜図3では右側;以下、「電話機入口側」と称する。)及び上側に開口する中空状をなしている。そして、このアウターボックス10の上側開口を塞ぐように当該ボックス10に天壁80が装着されることにより、本発明にいうホルダー本体が形成され、このホルダー本体全体が自動車運転室内の適所に固定されるようになっている。
【0014】
アウターボックス10の左右両側壁には、上記電話機入口側から順に、円形の貫通孔11及び切欠12が設けられている。切欠12は、矩形状で上方にのみ開放される形状をなし、後述のコネクタモジュール20の配設個所のすぐ手前側(図1〜図3では右側)の個所に形成されている。また、この切欠12の形成個所では、アウターボックス10の底壁の左右方向中央部に上向きの突出部13(図5,図6)が設けられ、この突出部13にはこれを幅方向(図5の左右方向)に貫通する貫通孔13aが設けられている。
【0015】
さらに、アウターボックス10の片側側壁の後部には、図9に示すような上下方向の貫通長孔10aが設けられている。この貫通長孔10aは、コネクタモジュール20の配設個所の側方の位置に設けられている。この貫通長孔10aが形成されているボックス側壁の外側面には、当該長孔10aを四方から囲む形状の枠14が突設されている。この枠14には、当該枠14を塞ぐようにカバー15が装着されており、このカバー15にもこれを貫通する上下方向の貫通長孔15aが形成されている。そして、上記14及びカバー15で囲まれた空間16内に多角形状のナット17が収納されている。
【0016】
このナット17は、枠14によってホルダー長手方向(図9では奥行き方向)両側から挟まれ、かつ、ボックス側壁の外側面とカバー15の内側面とによって枠14の高さ方向(図9では左右方向)両側から挟まれた状態となっており、このナット17のねじ孔と上記貫通長孔10a,15aとが合致する位置でナット17が回転不能な状態で上記空間16内を上下方向にのみスライド移動できるようになっている。
【0017】
同様に、天壁80において上記コネクタモジュール20の配設位置の上方の位置には、図9に示すような左右方向の貫通長孔80aが設けられている。天壁80の上面には、上記貫通長孔80aを四方から囲む形状の枠84が突設され、この枠84に当該枠84を塞ぐようにカバー85が装着されており、このカバー85にもこれを貫通する左右方向の貫通長孔85aが形成されている。そして、上記84及びカバー85で囲まれた空間86内に多角形状のナット87が収納されている。
【0018】
このナット87は、枠84によってホルダー長手方向両側から挟まれ、かつ、ボックス側壁の外側面とカバー85の内側面とによって上下から挟まれた状態となっており、このナット87のねじ孔と上記貫通長孔80a,85aとが合致する位置でナット87が回転不能な状態で上記空間86内を図9の左右方向にのみスライド移動できるようになっている。
【0019】
コネクタCは、携帯電話機Tの後端に組み込まれた図略の電話機側コネクタと嵌合可能(すなわち携帯電話機Tに結合可能)に構成され、コネクタモジュール20の保持用ハウジングによって保持されている。この保持用ハウジングは、外側ハウジング21と内側ハウジング22とからなる二重構造とされ、ホルダー本体に固定されるようになっている。
【0020】
図9及び図10に示すように、上記外側ハウジング21の片側側面(詳しくは上記貫通長孔10aと対応する側の側面)には、左右方向に延びる円筒状のナット(第1のコネクタ側ねじ部)21aが形成されている。このナット21aは、上記貫通長孔10aに向かって開口し、その内面に前記ナット17のねじ孔と同じ向きのねじ孔が形成されている。そして、ホルダー外側から貫通長孔15aを通じてナット17に螺合挿通された(すなわちナット17と螺合する状態でこのナット17に挿通された)ボルト(第1のボルト)18の端部が、さらに上記ナット21a内に螺合挿入できる(すなわち螺合しながら挿入できる)ようになっている。すなわち、この外側ハウジング21は、左右方向のボルト18を介してアウターボックス10の側壁に連結され、かつ、このボルト18の回転操作により左右方向の位置が調節できるようになっている。
【0021】
同様に、上記外側ハウジング21の上面には、上下方向に延びる円筒状のナット(第2のコネクタ側ねじ部)21bが形成され、このナット21bが上記天壁80の貫通長孔80aに向かって開口している。そして、ホルダー外側から貫通長孔85aを通じてナット87に螺合挿通されたボルト(第2のボルト)88の端部がさらに上記ナット21b内に螺合挿入できるようになっている。すなわち、この外側ハウジング21は、上下方向のボルト88を介して天壁80に連結され、このボルト88の回転操作により上下方向の位置も調節できるようになっている。
【0022】
図9及び図11〜図13に示すように、内側ハウジング22は、コネクタCを前後方向(電話機挿脱方向)にスライド可能に保持する形状、詳しくは、前側(図12及び図13では上側)に開口し、かつ、天壁の左右方向中央部が除去されて当該部分が上向きに開放された形状をなしており、この内側ハウジング22内にコネクタCが嵌入されている。
【0023】
コネクタCの後端面(図12及び図13では下端面)からは後方に左右一対のピン23が突設され、これらのピン23が内側ハウジング22の奥側壁22bに設けられた貫通孔22aに挿通されることにより、コネクタCが電話機挿脱方向に案内されるようになっている。さらに、各ピン23の周囲にコイルばね(付勢手段)24が設けられ、このコイルばね24の弾発力によってコネクタCが前方(図12及び図13では上方)に付勢されている。
【0024】
なお、図10において21cは、上記ピン23との干渉を避けるために外側ハウジング21の後壁に形成された貫通孔である。
【0025】
コネクタCのハウジング上には、上下方向の回転軸25aが形成され、この回転軸25aを中心に回転可能にピニオン25が取付けられている。一方、内側ハウジング22の天壁の片側内縁部には、上記ピニオン25と噛み合うラック(固定側ラック)22cが形成され、ピニオン25の回転に連動してコネクタCが内側ハウジング22に対して前後方向にスライドするようになっている。
【0026】
さらに、このコネクタモジュール20は、連結棒26及び当接板27を一体に有する操作部材を備えている。連結棒26は、前後方向に延び、その後半部にラック(可動側ラック)26a及び三角柱状の被案内部26bを有しており、上記ラック26aが上記ピニオン25に噛合される一方、上記被案内部26bが外側ハウジング21側のV字状案内溝21d(図9)に嵌入されることにより、連結棒26全体が前後方向にスライド可能に案内されるようになっている。従って、上記ラック26a、ピニオン25、及びラック22aにより、操作部材の移動に連動してその移動速度の半分の速度でコネクタCを同じ向きに移動させる連動機構が構成されている。
【0027】
当接板27は、電話機挿入方向と直交する向きで上記連結棒26の前端に一体につながっており、ホルダー本体内に挿入される携帯電話機Tの後端に面接触可能となっている。この当接板27の中央にはコネクタCが通過可能な矩形状の貫通孔27aが設けられており、図12に示すように上記コイルばね24の弾発力でコネクタCが最前端位置まで押し出された状態では当接板27がコネクタCよりも前方に位置する一方、図13に示すようにコイルばね24の弾発力に抗してコネクタCが最後端位置まで後退する位置の僅かに手前で上記当接板27の貫通孔27aを通じてコネクタCと携帯電話機Tの電話機側コネクタとの結合が完了するように、コネクタCのスライドストロークが設定されている。
【0028】
電話機脱着モジュール30は、ホルダーからの携帯電話機Tの脱着の際、この携帯電話機Tの電話機側コネクタをコネクタCから切り離すために必要な押出し力を携帯電話機Tに付与するためのものであり、図14〜図16に示すようなベース31とスライダ32とを備えている。
【0029】
ベース31の適所には、上下方向のボルト挿通孔31dを有する円筒状の取付部31eが形成されている。そして、各ボルト挿通孔31dにボルトが挿通され、前記アウターボックス10の底壁側に設けられた図略のねじ孔に上記ボルトが螺合されることにより、ベース31がアウターボックス10の底部適所に固定されるようになっている。
【0030】
このベース31の上面上には、電話機挿入方向(図14では左右方向)に延びるレール31aが形成されている。このレール31aは、図16に示すように略T字状の正面形状を有し、その中央部には、上方に開放された断面略円状の溝31fが形成されている。
【0031】
スライダ32は水平な本体板32bを有し、この本体板32bの下面に左右一対の垂直壁32cが突設されている。両垂直壁32cは電話機挿入方向に延び、各垂直壁32cの内側面から内側に突条32dが突設されており、これら垂直壁32c及び突条32dと上記レール31aの上端部とが嵌合されることにより、スライダ32がベース31上にスライド可能(電話機挿入方向にスライド可能)に支持されている。また、スライダ32の本体板32b上には、後端部が上方に突出する側面視略L字状のアーム32aが固定されており、このアーム32aの後端に電話機Tの後端面が当接可能とされている。
【0032】
ベース31の後端(図14では左端)では後壁31bが立ち上がっており、この後壁31bの中央部から前方に円柱状のばね支持軸31cが突出している。このばね支持軸31cにはコイルばね33の後部が外嵌されており、このコイルばね33の前部は前記レール31aの溝31f内に嵌入されている。一方、前記スライダ32の下面にはばね支持板32dが当接され、このばね支持板32dが前記溝31f内に嵌入されている。そして、このばね支持板32dと前記後壁31bとの間に前記コイルばね33が挟み込まれており、このコイルばね33の弾発力でスライダ32が前方(図14及び図15では右方)に付勢されるようになっている。また、ベース31の前部の両端にはストッパ31cが突設される一方、スライダ32の垂直壁32cからは両外側に当接片32eが突設されており、この当接片32eとストッパ31cとが当接する位置にスライダ32の最前端位置(図14の二点鎖線位置)が設定されている。
【0033】
ベース31の後部には、スライダ32を係止するための係止棒34が設けられている。この係止棒34は、電話機幅方向(図14では上下方向)に延びる基軸部34aと、この基軸部34aの両端から前方に延びる一対のアーム部34bと、各アーム部34bの前端から内側に延びる有端の係止部34cとからなり、基軸部34aが前記後壁31bに回動可能に支持されている。また、係止部34cの先端同士の離間寸法は、スライダ32の両垂直壁32cの外側面同士の離間寸法よりも僅かに大きく設定されている。
【0034】
これに対し、両垂直壁32cの後部の外側面には、図17にも示すような被係止突起32f及び案内突起32gが形成されている。被係止突起32fは、後端(図17では左端)の上下方向略中央部に単一の頂点F1を有し、前端の上下方向両端に2つの頂点F2,F3を有し、かつ、両頂点F2,F3間の外周面が凹んだ略ハート状をなし、案内突起32gの下面は、前方(図17では右方)に向かうに従って下がる方向に傾斜する案内面G1とされている。
【0035】
そして、ホルダー本体内に挿入される電話機Tにアーム32aの後端が押されてスライダ32がコイルばね33の弾発力に抗して後退するのに伴い、このスライダ32側の被係止突起32fの上面に係止棒34の係止部34cが乗り上げ(図17の矢印A1)、さらにこの係止部34cが被係止突起32fの後側頂点F2を越えた時点で、上記コイルばね33の弾発力で係止部34cが両頂点F2,F3間の凹部に嵌まり込み(図17の実線位置)、これによりスライダ32が図14及び図15に実線で示された係止位置に係止されるようになっている。また、この位置からスライダ32がさらに後方の最後端位置まで押し込まれることにより、係止部34cが上記凹部から前方の案内突起32gの案内面G1の案内を受けて下方に逸脱し(矢印A2,A3)、これにより上記係止が解除されてスライダ32がコイルばね33の弾発力で前方に押し出されるようになっている。
【0036】
ここで、上記スライダ32の係止位置は、当該スライダ32のアーム32aに当接している携帯電話機Tと前記コネクタモジュール20のコネクタCとの結合が完了する位置に設定されており、同スライダ32の最後端位置は、上記電話機Tと結合されているコネクタCが前記図13に示したような最後端位置まで後退するような位置に設定されている。
【0037】
図1に戻り、前記内側底枠40は、アウターボックス10の底壁上に敷設されるものである。この内側底枠40は、左右方向に延びる単一の前骨41と、この前骨41の中央部から後方に延びる左右一対の本体骨42とを有し、両本体骨42同士の間には、前記スライダ32のアーム32aの後端突出部が通過するための空間43が確保されている(図4参照)。
【0038】
両本体骨42の前部には、これを左右に貫通する貫通孔42aが設けられ、これらの貫通孔42aの位置は前記アウターボックス10の貫通孔11と並ぶ位置に設定されている。両本体骨42の後部からは左右両外側に支持板部44が張り出し、この支持板部44と前記前枠41との間に空間46が確保されるとともに、上記支持板部44の前後方向中間部に、左右両外側に開放された矩形状の切欠45が形成されている。この切欠45は、前記アウターボックス10の切欠12と同一の幅寸法を有し、かつ、この切欠12と合致する位置に形成されている。
【0039】
内側壁対50は、立直状態で配される左右一対の側板52A,52Bからなり、各側板52A,52Bの下端には、互いに逆向きの貫通ねじ孔が電話機幅方向に貫設されたナット部53A,53Bが形成されている。各ナット部53A,53Bの前後方向の寸法は、前記内側底枠40の空間46内にほぼ隙間なく嵌入される寸法とされており、この嵌入によって各側壁52A,52Bがアウターボックス10の内側に電話機幅方向に移動可能に収容されるようになっている。また、上記嵌入状態で各ナット部53A,53Bの貫通ねじ孔と貫通孔42a,11とが合致するように、当該貫通ねじ孔の位置が設定されている。
【0040】
さらに、この電話機ホルダーでは、両側板52A,52Bの位置を調節する手段として、ねじ軸54が具備されている。このねじ軸54は、その中央部が上記貫通孔42aに挿通可能とされ、左右両側部が、各ナット部53A,53Bに螺合される雄ねじ部54A,54Bとされており、片側端面(貫通孔11に臨む側の端面)にはドライバー等の工具により回転操作される被操作部54cが形成されている。そして、このねじ軸54の回転操作によって、両側板52A,52Bが互いに接離する方向に同時移動するようになっている。
【0041】
前記内側壁対50と同様、内側壁対60も、立直状態で配される左右一対の側板62A,62Bからなり、各側板62A,62Bの下端には、互いに逆向きの貫通ねじ孔が電話機幅方向に貫設されたナット部63A,63Bが形成されている。各ナット部63A,63B及び側板62A,62Bの前後方向の寸法は、前記内側底枠40の切欠45内及びアウターボックス10の切欠12内にそれぞれほぼ隙間なく嵌入される寸法とされており、この嵌入によって各側壁62A,62Bがアウターボックス10に電話機幅方向に移動可能にセットされるようになっている。また、上記嵌入状態で各ナット部63A,63Bの貫通ねじ孔とアウターボックス10の底壁突出部13の貫通孔13aとが合致するように、当該貫通ねじ孔の位置が設定されている。
【0042】
そして、両側板62A,62Bの位置を調節する手段として、ねじ軸64が具備されている。このねじ軸64は、その中央部が上記貫通孔13aに挿通可能とされ、左右両側部が、各ナット部63A,63Bに螺合される雄ねじ部64A,64Bとされており、片側端面(前記ねじ軸54の被操作部54cと同じ側の端面)にはドライバー等の工具により回転操作される被操作部64cが形成されている。そして、このねじ軸64の回転操作によって、両側板62A,62Bが互いに接離する方向に同時移動するようになっている。また、各側板62A,62Bの内側面は、電話機入口側に向かうに従って携帯電話機Tからその幅方向外側に離間する向きのテーパー面62cとされている。
【0043】
さらに、各側板62A,62Bには、携帯電話機Tの位置を上から規制するための規制突起(副可動部)65A,65Bが上下動可能に設けられている。詳しくは、各側板62A,62Bの後部に図6に示されるような上向きに開口する筒部62a,62bが形成される一方、各規制突起65A,65Bから下方に柱部66A,66Bが延設されており、これらの柱部66A,66Bが上記筒部62a,62b内に嵌入されている。各筒部62a,62b内には、柱部66A,66Bを取り巻くコイルばね67が収納され、このコイルばね67の弾発力によって各規制突起65A,65Bが上向きに付勢されている。各規制突起65A,65Bの内側面は、側板62A,62Bの内側面から連続し、携帯電話機Tに対して側面上部から上面にかけて当接可能な形状の曲面とされている(図5及び図6参照)。
【0044】
これに対し、前記天壁80には、上記両規制突起65A,65Bを上から押え込むための内側天板68が連結されるようになっている。この内側天板68は、図3にも示すように、天壁80と略平行な状態で電話機挿入方向に延び、その上面には上向きに開口する円筒状のナット68aが形成されている。
【0045】
一方、天壁80には、円形状の貫通孔80bが形成されるとともに、この貫通孔80bを囲む形状の枠81が上面に形成され、この枠84内に回転不能にナット82が収容されており、このナット82のねじ孔は上記貫通孔80bと合致し、かつ、上方に露出した状態となっている。そして、このナット82に対して上からボルト83が螺合挿通され、かつ、このボルト83の下端部が上記ナット68a内に螺合挿入されることにより、このボルト83を介して天壁80と内側天板68とが上下方向に連結されるとともに、ボルト83の回転操作によって内側手板68の高さ位置を調節できるようになっている。
【0046】
次に、この電話機ホルダーの組立要領及び各部調節要領、並びに調節後の使用時の作用を説明する。
【0047】
1)アウターボックス10の底壁上に脱着モジュール30のベース31をボルトで固定する。スライダ32は、図14及び図15に実線で示される係止位置に係止しておく。すなわち、図17の実線に示すように、ベース31側の係止棒34の係止部34cを被係止突起32fの後側凹部に係合させておく。
【0048】
2)内側底枠40の貫通穴42にねじ軸54を挿通し、センタリングする。そして、このねじ軸54の両雄ねじ部54a,54bに各側板52A,52Bのナット部53A,53Bのねじ孔を同量だけ螺合し、さらに、両側板52A,52Bが立直した状態でねじ軸54を回すことにより、側板52A,52B同士を引き寄せて空間46内に誘い込む。このとき、側板54A,54B同士の離間寸法は、携帯電話機Tの幅寸法よりも大きくしておく。
【0049】
3)内側底枠40をアウターボックス10の底壁上に固定する。これにより、両側板52A,52Bはアウターボックス10の内部に収納されることになる。
【0050】
4)アウターボックス10の底壁突出部13の貫通孔13aにねじ孔64を挿通し、センタリングする。そして、このねじ軸64の両雄ねじ部64a,64bに各側板62A,62Bのナット部63A,63Bのねじ孔を同量だけ螺合し、さらに、両側板62A,62Bが立直した状態でねじ軸64を回すことにより、側板62A,62B同士を引き寄せて切欠12,45内に誘い込む。このとき、側板64A,64B同士の離間寸法も、携帯電話機Tの幅寸法より大きくしておく。
【0051】
5)図12に示す状態から、携帯電話機Tの後端部で当接板27を後方(図では下方)に押すようにしながら、上記当接板27の貫通孔27aを通じてコネクタCと携帯電話機Tとを結合する。この結合操作の際、上記当接板27とつながっている連結棒26が内側ハウジング22に対して後退することにより、この連結棒26のラック26aと噛み合っているコネクタ側ピニオン25が回転し、このピニオン25の回転に伴ってコネクタCが前記当接板27の後退速度の半分の速度で内側ハウジング22内に入り込む(図12の状態)。すなわち、コネクタCが後退しながらこのコネクタCと携帯電話機Tとが結合されることになる。
【0052】
6)上記携帯電話機Tをアウターボックス10内の所定の位置、すなわち、携帯電話機Tの後端面が脱着モジュール30のスライダ32に設けられたアーム32aの後端と当接する位置にセットする。
【0053】
7)ねじ軸54を回して側板52A,52B同士をさらに引き寄せ、両側板52A,52Bをその内側面が携帯電話機Tの両側面に当接した段階(すなわち両側板52A,52Bが携帯電話機Tを挟んだ段階)でねじ軸54の回転操作を止める。同様に、ねじ軸54を回して側板62A,62B同士をさらに引き寄せ、両側板62A,62Bの内側面が携帯電話機Tの両側面に当接した段階でねじ軸64の回転操作を止める。これにより、各側板52A,52B,62A,62Bは携帯電話機Tの外面に当接する位置に固定されることになる。
【0054】
8)天壁80のナット82にボルト83を螺合挿通し、かつ、このボルト83の下端部を内側天板68のナット68aに螺合挿入した状態でこの天壁80をアウターボックス10に装着する。そして、上記内側天板68の下面が規制突起65A,65Bを押し下げて携帯電話機Tの外面に当接させる位置まで当該内側天板68が下がり、かつ、ボルト83の頭部が枠81の上面に当たる状態(図3の状態)となるまで、ボルト83をねじ込む。これにより、各規制突起65A,65Bはその内側面が携帯電話機Tの外側面に当接する高さ位置で固定されることになる。
【0055】
9)枠14及びカバー15内のナット17に貫通長孔15a側から(すなわち外側から)ボルト18を螺合挿通し、さらに、このボルト18の先端部をコネクタモジュール20側のナット21a内に螺合挿入する。そして、このボルト18の頭部がカバー15の外面に当たる位置(図9の位置)までボルト18をねじ込む。これにより、コネクタモジュール20の左右方向の位置が固定されたことになる。
【0056】
10)9)と同様に、枠84及びカバー85内のナット87に貫通長孔85a側から(すなわち上側から)ボルト88を螺合挿通し、さらに、このボルト88の先端部をコネクタモジュール20側のナット21b内に螺合挿入する。そして、このボルト88の頭部がカバー85の上面に当たる位置(図9の位置)までボルト88をねじ込む。これにより、コネクタモジュール20の上下方向の位置が固定され、すべての位置調節が完了する。
【0057】
以上のような調節の後、携帯電話機Tを挿入方向にさらに押し込み、この携帯電話機Tと当接しているアーム32aをもつスライダ32をコイルばね33の弾発力に抗してさらに奥へスライドさせると、それまで被係止突起32fの両頂点F2,F3間の凹部に嵌まり込んでいた係止部34cが案内突起32gの案内で上記凹部から下方に脱落し、この係止部34cによるスライダ32の係止が解除される。これにより、上記コイルばね33の弾発力でスライダ32が前進し、このスライダ32のアーム32aによって携帯電話機Tが入口側へ押し出される。
【0058】
この時、携帯電話機Tと結合しているコネクタCも引張られて内側ハウジング22内を前進するが、このコネクタCに設けられたピニオン25がラック22cと噛合しながら回転することにより、このピニオン25と噛合しているラック26aをもつ連結棒26、さらには当該連結棒26とつながる当接板27がコネクタCの前進速度の倍の速度で前進し、この当接板27に押出されるようにして携帯電話機TがコネクタCから切り離される(図12の状態)。すなわち、当接板27の前進速度とコネクタCの前進速度との差によって携帯電話機TとコネクタCとの切離しが行われる。そして、このように結合が解除された状態で携帯電話機Tをホルダー内から簡単に取り出すことができる。
【0059】
再度携帯電話機Tをホルダーにセットしたい場合には、ホルダー内の側壁52A,52Bさらには側壁62A,62Bに沿って当該ホルダー内に携帯電話機Tを挿入すればよい。この携帯電話機Tの挿入により、当該携帯電話機Tの後端と当接するアーム32aさらにはスライダ32全体がコイルばね33の弾発力に抗してベース31上を後退し、このベース31側の係止棒34の係止部34cが被係止突起32fの後側頂点F2を乗り越えてその下方の凹部に嵌まり込むことにより、スライダ32がベース31に係止される。
【0060】
このとき、コネクタモジュール20では、当接板27が携帯電話機Tの後端に押されて後退し、この当接板27の後退速度の半分の速度でコネクタCが後退しながら当該コネクタCと携帯電話機Tとの結合が行われる。すなわち、携帯電話機Tの挿入速度に相当する当接板27の後退速度と、これに連動するコネクタCの後退速度との差によって、コネクタCと携帯電話機Tとの結合がなされる。
【0061】
すなわち、この電話機ホルダーでは、携帯電話機Tの挿脱の際にその挿脱速度の半分の速度でコネクタCが同じ向きに移動するため、携帯電話機TとコネクタCとの結合に必要なストローク(すなわち当該結合の開始から終了までの携帯電話機Tの移動量)は通常の結合動作時に比べて倍となり、逆に結合に必要な力は半分になる。従って、元来のコネクタCと携帯電話機Tの電話機側コネクタとの嵌合力は高く設定して両者の電気的接続の信頼性を高く保持しながら、携帯電話機Tの挿脱の際に必要な操作力は低減させることができ、これにより携帯電話機Tの着脱作業を容易にすることができる。
【0062】
特に、この実施の形態では、携帯電話機Tの挿入時に操作される操作部材の端部が貫通孔27aをもつ当接板27とされ、この当接板27と携帯電話機Tとが安定して面接触できるようにしているので、操作部材と携帯電話機Tとをより確実に連動させることが可能となっている。
【0063】
なお、本発明の実施形態はこれに限らず、例えば次のような実施形態をとることも可能である。
【0064】
(1) 前記実施形態では、コネクタC側に単一のピニオン25を設けているが、これに代えて複数の歯車からなる歯車列をコネクタCに配設し、この歯車列に減速比をもたせるようにすれば、携帯電話機Tの挿入速度に対するコネクタCの速度の比を自由に設定でき、従って結合ストロークや結合必要力を自由に設定することが可能になる。
【0065】
また、このような歯車機構の他、その他の運動伝達機構(例えばリンク機構)を用いて携帯電話機TとコネクタCとを連動させるようにしてもよい。
【0066】
(2) 本発明において、携帯電話機Tの挿入方向や、コネクタの配置は、適宜設定すればよい。一例を第2の実施の形態として図18に示す。ここに示す電話機ホルダーは、ホルダー本体100の携帯電話機挿入空間102が上方に開放され、この携帯電話機挿入空間102内に携帯電話機Tが略水平な状態で挿入される横置き型とされている。そして、上記携帯電話機挿入空間102の側方に、前記第1の実施の形態で示したコネクタモジュール20が設置され、上記携帯電話機挿入空間102内に挿入した携帯電話機Tをそのまま長手方向にスライドさせることにより、この携帯電話機Tとコネクタとを接続することが可能となっている。
【0067】
このように、本発明では、必ずしもホルダー本体への携帯電話機の挿入方向と、携帯電話機及びコネクタの結合方向とが合致していなくてもよく、当該結合方向と同じ方向にコネクタを移動可能に構成することによって、本発明の作用効果を得ることが可能である。ただし、前記第1の実施の形態で示したように、ホルダー本体への携帯電話機Tの挿入方向奥部にコネクタを配置することにより、当該挿入操作と、コネクタに対する着脱操作とを単一化することができ、操作性をさらに高めることができる利点が得られる。
【0068】
(3) 前記第1の実施の形態では、コネクタC及び操作部材を共通のハウジング内に組み込んでコネクタモジュール20を構成し、このコネクタモジュール20をアウターボックス10に組み込んだものを示したが、コネクタC、操作部材、及び固定側のラック等をそれぞれ別々にホルダー本体内の各所に配置するようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上のように本発明は、ホルダー本体に携帯電話機の結合操作方向と同方向に移動可能にコネクタを設け、これを携帯電話機側に付勢した上で、上記携帯電話機の移動の向きと同じ向きにかつその動作速度よりも低い速度でコネクタを移動させる連動機構とを備え、上記携帯電話機の移動速度とコネクタ移動速度との差によって携帯電話機とコネクタとの結合及び切離しが行われるようにしたものであるので、元来の携帯電話機とコネクタとの結合力は高く設定して両者間の電気的接続の信頼性は高く保持しながら、実際に携帯電話機を着脱する際に必要な操作力を軽減して着脱作業を容易にすることができる効果がある。
【0070】
ここで、上記ホルダー本体を一方向に開口する形状とし、この開口から携帯電話機がその長手方向に沿ってホルダー本体内に挿入されるように構成するとともに、その挿入方向奥部に上記コネクタを配置すれば、ホルダー本体への携帯電話機の挿入方向と、この携帯電話機とコネクタとの結合方向とを合致させて携帯電話機の着脱操作をより簡略化できる効果が得られる。
【0071】
また、上記ホルダー本体内に上記携帯電話機により操作される操作部材を設け、この操作部材と上記コネクタとを連動させるように上記連動機構を構成すれば、携帯電話機側には特別な加工を施すことなく、この携帯電話機とコネクタとを連動させることができる。
【0072】
この場合、上記ホルダー本体側に固定側ラックを、上記操作部材側に可動側ラックをそれぞれ設けるとともに、これら固定側ラックと可動側ラックとの間に介在するピニオンを上記コネクタに回転可能に取付けたものによれば、簡単な構造で操作部材とコネクタとを連動させることができる効果が得られる。
【0073】
また、上記操作部材の携帯電話機側端部に、この携帯電話機と面接触可能な当接板を設けるとともに、この当接板に上記コネクタが通過可能な貫通孔を設け、この貫通孔を通じて上記コネクタと携帯電話機とが結合されるようにすれば、上記当接板と携帯電話機とを安定して当接させることができるため、携帯電話機と操作部材とをより確実に連動させることができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる電話機ホルダーの分解斜視図である。
【図2】上記電話機ホルダーの組立斜視図である。
【図3】上記電話機ホルダーの一部断面側面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】図3のC−C線断面図である。
【図7】上記電話機ホルダーから天壁を除去した状態を示す斜視図である。
【図8】上記電話機ホルダーから天壁及びアウターボックスを除去した状態を示す斜視図である。
【図9】図3のD−D線断面図である。
【図10】上記電話機ホルダーのコネクタモジュールを示す斜視図である。
【図11】上記コネクタモジュールから外側ハウジングを除去した状態を示す斜視図である。
【図12】上記コネクタモジュールのコネクタに電話機が結合される前の状態を示す平面図である。
【図13】上記コネクタモジュールのコネクタに電話機が結合された後の状態を示す平面図である。
【図14】上記電話機ホルダーの脱着モジュールを示す平面図である。
【図15】上記脱着モジュールの側面図である。
【図16】上記脱着モジュールの正面図である。
【図17】上記脱着モジュールのスライダに形成された被係止突起及び案内突起を示す側面図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態にかかる電話機ホルダーの斜視図である。
【符号の説明】
10 アウターボックス(ホルダー本体)
20 コネクタモジュール
22 内側ハウジング
22c ラック(固定側ラック)
24 コイルばね(付勢手段)
25 ピニオン
26 連結棒(操作部材)
26a ラック(可動側ラック)
27 当接板
27a 貫通孔
100 ホルダー本体
C コネクタ
T 携帯電話機
Claims (5)
- 自動車に設置され、携帯電話機を着脱可能に保持する電話機ホルダーであって、携帯電話機が挿入される中空状のホルダー本体と、このホルダー本体に挿入される携帯電話機と結合可能に構成され、当該結合方向に移動可能にホルダー本体に設けられるコネクタと、このコネクタを上記携帯電話機へ向かう方向に付勢する付勢手段と、上記携帯電話機とコネクタとの結合及び切離し時に携帯電話機と連動して当該携帯電話機の移動の向きと同じ向きにかつその動作速度よりも低い速度でコネクタを移動させる連動機構とを備え、上記携帯電話機の移動速度とコネクタの移動速度との差によって携帯電話機とコネクタとの結合及び切離しが行われるようにしたことを特徴とする電話機ホルダー。
- 請求項1記載の電話機ホルダーにおいて、上記ホルダー本体を一方向に開口する形状とし、この開口から携帯電話機がその長手方向に沿ってホルダー本体内に挿入されるように構成するとともに、その挿入方向奥部に上記コネクタを配置したことを特徴とする電話機ホルダー。
- 請求項1または2記載の電話機ホルダーにおいて、上記携帯電話機とコネクタとの結合及び切離し時に携帯電話機と当接して当該携帯電話機とともに移動する操作部材を備え、この操作部材と上記コネクタとを連動させるように上記連動機構を構成したことを特徴とする電話機ホルダー。
- 請求項3記載の電話機ホルダーにおいて、ホルダー本体側に上記携帯電話機の移動方向に延びる固定側ラックを設け、上記操作部材側に上記携帯電話機の移動方向に延びる可動側ラックを設けるとともに、これら固定側ラックと可動側ラックとの間に介在するピニオンを上記コネクタに回転可能に取付けたことを特徴とする電話機ホルダー。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の電話機ホルダーにおいて、上記操作部材の携帯電話機側端部に、この携帯電話機と面接触可能な当接板を設けるとともに、この当接板に上記コネクタが通過可能な貫通孔を設け、この貫通孔を通じて上記コネクタと携帯電話機とが結合されるようにしたことを特徴とする電話機ホルダー。
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