JP3659156B2 - 充電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話などの移動端末装置の充電に用いられる充電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話は、電話として利用するだけではなく、データ通信に利用されるケースが多くなっている。このような携帯電話のデータ通信機能を利用したサービスとして、携帯電話の着信音メロディーデータを着信音配信サーバから携帯電話に提供するといったサービスが既に行われている。ユーザは、このように着信音配信サーバからダウンロードした着信音メロディーを携帯電話の着信音として設定することができるようになっている。
【0003】
また、上述した着信音メロディーといった小容量のデータだけではなく、通常の楽曲データをMP3(Moving Picture Experts Group Layer 3)等の方式で圧縮し、これを携帯電話に配信するといったサービスも提案されている。このような楽曲データの配信サービスは、高速データ通信が可能な環境下で行われることが前提なるが、IMT-2000(International Mobile Telecommunications 2000)方式の携帯電話では、高速データ通信が可能であり、携帯電話を利用した楽曲データの配信サービスは発展していくものと考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような携帯電話への楽曲配信サービスでは、楽曲データをダウンロードした携帯電話でダウンロードした楽曲データの再生処理を行い、ユーザが楽曲を視聴するといった楽しみ方もあるが、携帯電話が搭載する楽音再生出力機能は一般的に貧弱なものであり、高品位の再生を行うことは困難である。もちろん、高機能な再生装置を携帯電話に搭載すれば、高品位な再生を行うことは可能であるが、携帯電話の大型化や重量の増加といった弊害が生じてしまう。
【0005】
したがって、通常、携帯電話を用いてダウンロードした楽曲データは、ケーブル等を介してパーソナルコンピュータ等に送信され、当該パーソナルコンピュータで再生したり、パーソナルコンピュータから所定の再生プレイヤー装置に送信されて再生されるといった形で利用される。しかしながら、音楽再生を行うために、パーソナルコンピュータを起動して携帯電話とケーブル接続するといった作業は繁雑であり、またパーソナルコンピュータを持っていないユーザはこのような手法でダウンロードした楽曲データを利用することができない。
【0006】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、移動端末装置に記憶された楽曲データを簡単に利用することができる充電装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の充電装置は、無線通信網を介して無線通信を行うことが可能な移動端末装置が所定の位置にセットされた場合に、セットされた前記移動端末装置が搭載する充電池を充電する充電装置であって、前記所定の位置にセットされた前記移動端末装置の記憶部に楽音データが記憶されている場合に、当該楽音データを前記記憶部から読み出し、当該充電装置に取り込む楽音データ読出手段と、取り込まれた楽音データに基づいて楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、前記楽音信号生成手段によって生成された楽音信号に対して音質低下を抑制するための信号処理を行う信号処理手段とを備えることを特徴としている。
【0008】
また、請求項2に記載の充電装置は、請求項1に記載の充電装置において、前記充電装置は、前記楽音データ読出手段によって前記移動端末装置から読み出された楽音データを記憶する楽音データ記憶手段をさらに具備し、前記楽音信号生成手段は、前記楽音データ記憶手段に記憶された楽音データに基づいて楽音信号を生成することを特徴としている。
【0011】
また、請求項3に記載の充電装置は、請求項1に記載の充電装置において、前記楽音信号生成手段は、前記移動端末装置から読み出された楽音データに基づいてリアルタイムで楽音信号を生成することを特徴としている。
【0013】
また、請求項4に記載の充電装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の充電装置において、電池を収容する電池収容部を備え、当該電池から供給される電力を前記移動端末装置の充電池に供給することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.実施形態の構成
まず、図1は本発明の一実施形態に係る充電装置を示す外観図である。同図に示すように、この充電装置10は、机などに載置することができるスタンド型の充電装置であり、その上面側には充電対象となる携帯電話11の下端部を挿入するための挿入部15が形成されている。携帯電話11が搭載する充電池を充電する場合には、図示のように上方側から携帯電話11の下端部を挿入部15内に挿入することにより、所定の位置に携帯電話11がセットされ、このように携帯電話11がセットされると、携帯電話11の底面部に設けられた図示せぬ端子部と、充電装置10の挿入部15内に設けられた図示せぬ端子部とが接触し、充電を行うことができるようになされている。
【0015】
充電装置10は、上述したように挿入部15にセットされた携帯電話11に対して充電を行うだけではなく、携帯電話11のメモリに記憶されている楽曲データを、接触する上記両端子部を介して読み出し、読み出した楽曲データを記憶したり、再生したりする機能を備えており、その前面部にはこのような機能をユーザが利用するための操作を行う操作ボタン群16が設けられている。
【0016】
本実施形態においては、上記携帯電話11は、楽曲データの配信サービスを行うサービス事業者との間で移動通信網を介して楽曲データの配信を受けるサービスを契約しているユーザが所持しているものとする。
【0017】
ここで、図2に充電装置10およびこれにセットされた携帯電話11のブロック図を示す。同図に示すように、携帯電話11は、制御部110、無線通信部112、ユーザインターフェース部113、充電・伝送コントローラ114、これらを相互に接続するバス117、充電・伝送コントローラ114に接続される端子部118、および充電池119を備えている。
【0018】
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)110a、ROM(Read Only Memory)110b、RAM(Random Access Memory)110cおよびEEPROM(Electrical Erasable Read Only Memory)110dを備えており、この携帯電話11の装置各部を制御する。ROM110bには、種々の制御プログラムや、移動電話サービスにおいて当該携帯電話11を特定するためのIDなどのデータが格納されている。CPU110aは、ROM110bに格納された制御プログラムを実行することにより、データ通信や電話などの機能を実現することができるようになっている。RAM110cは、CPU110aのワーキングエリアとして使用される。EEPROM110dには、電話帳データなどのデータが格納されるとともに、上述した楽曲データの配信サービスによって移動通信網を介して携帯電話11にダウンロードされた楽曲データが格納されるようになっている。ここで、楽曲データ配信サービスでは、配信する楽曲データのデータ量を抑制するために所定の形式(例えば、MP3)で圧縮符号化された楽曲データが配信されるようになっており、EEPROM110dには圧縮された楽曲データが格納される。なお、本実施形態では、楽曲データを格納する記憶手段として、EEPROMを採用しているが、書換可能な記憶手段であればよく、例えばハードディスクなどを代用することもできる。
【0019】
無線通信部112は、アンテナ112aを介して移動通信網の基地局との間で無線通信を行う。ユーザインターフェース部113は、各種情報を表示する液晶表示部、ユーザが入力操作を行うキーパッド、ユーザが通話を行うためのマイクロホンおよびスピーカ等を備えている。
【0020】
充電・伝送コントローラ114は、端子部118を介して充電装置10との間で行われる充電を制御すると共に、端子部118を利用した外部装置との間でのデータ伝送処理を制御する。携帯電話11が上述したように充電装置10の所定の位置にセットされた場合には、充電装置10から供給される電力が端子部118、充電・伝送コントローラ114を介して充電池119に蓄積されるようになっている。充電池119は、このように蓄積された電力を携帯電話11の装置各部に供給している。
【0021】
次に、充電装置10は、制御部(楽音データ読出手段)120、操作ボタン群16、充電コントローラ121、デコーダ122、端子部123、これらを相互接続するバス124、コンセント125、DSP(Digital Signal Processor)126、D/A(ディジタル/アナログ)変換器127、アンプスピーカ128、および出力端子129を備えている。
【0022】
制御部120は、CPU120a、ROM120b、RAM120cおよびEEPROM(楽音データ記憶手段)120dを備えており、充電装置10の装置各部を制御する。ROM120bには、種々の制御プログラムが格納されており、CPU120aは、これらの制御プログラムを実行することにより、後述する楽曲再生処理、楽曲データの取り込み処理等を行うことができるようになっている。RAM120cは、CPU120aのワーキングエリアとして使用される。EEPROM120dには、楽曲データが格納される。なお、本実施形態では、楽曲データを格納する記憶手段として、EEPROMを採用しているが、書換可能な記憶手段であればよく、例えばハードディスクなどを代用することもできる。
【0023】
操作ボタン群16は、再生、停止、曲送り等の楽曲再生処理に関する指示を行うボタンや、楽曲データの取り込み処理を指示するボタン等を備えており、これらのボタンが操作されると、操作内容に応じた指示信号がCPU120aに送出され、CPU120aは当該指示に応じた処理を行う。
【0024】
充電コントローラ121は、コンセント125から供給される電力の携帯電話11側への供給を制御し、端子部123を介して携帯電話11の端子部118へ電力の供給、すなわち充電を行う。
【0025】
デコーダ122は、所定の形式で圧縮された楽曲データを解凍復号し、ディジタルの楽音信号を生成し、DSP126に出力する。DSP(信号処理手段)126は、デコーダ122から出力された楽音信号を所定の補間処理等の信号処理を施す回路であり、このようなDSP126を設けることにより、DSP126から出力された楽音信号を再生発音した場合の楽音の品質を向上させている。すなわち、上述したように楽曲データ配信サービスでは、データ量を抑制するために大きな圧縮が施されているのが一般的であり、この場合当該圧縮データを復号した音声信号に基づいて楽音再生を行った場合に音質は低下してしまうことになる。DSP126は、このように携帯電話11に配信される楽曲データが圧縮・復号といった処理を経ることにより、音質が低下することを考慮して設けられたものであり、このような圧縮・復号といった処理による音質低下を抑制するための信号処理を行うように設計された回路が用いられる。
【0026】
D/A変換器127は、上述したようにDSP126によって所定の処理が施されたディジタルの楽音信号をアナログの楽音信号に変換し、アンプスピーカ128または出力端子129に出力する。アンプスピーカ128は、D/A変換器127から供給されるアナログの楽音信号を増幅しスピーカから放音する。これにより、楽曲データに基づいた楽曲の再生がなされる。また、出力端子129は楽音信号をヘッドホン等に出力するための端子である。
【0027】
なお、本実施形態で扱う楽曲データは、上述したようなMP3等の圧縮データに限らず、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)データであってもよい。この場合、充電装置10はMIDI音源を搭載すればよい。また、様々な形式の楽曲データに対応できるように様々な形式のデータを復号することができるデコーダを搭載するようにしてもよい。
【0028】
B.実施形態の動作
次に、上記構成の充電装置10の動作について説明する。充電装置10は、上述したように通常の一般的な携帯電話11の充電池119に対する充電処理に加え、携帯電話11のEEPROM110dに格納された楽曲データの再生処理や、取り込み処理を行うことできるようになされている。以下、充電装置10のCPU120aによって実行される携帯電話11側に格納された楽曲データを再生する処理および楽曲データを取り込む処理について図3を参照しながら説明する。
【0029】
まず、図1に示すように、充電装置10の挿入部15内に携帯電話11がセットされた状態となると、充電装置10は充電を行う。この際、携帯電話11の充電池119の充電容量が所定の充電量になるまで充電処理を行う。ここでの充電処理は、通常の一般的な充電処理と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
【0030】
そして、携帯電話11が充電装置10にセットされている間、ユーザは操作ボタン群16を操作して、携帯電話11のEEPROM110dに格納されている楽曲データの取り込み処理や再生処理を行うことができるようになっている。このように帯電話11がセットされている状態において、充電装置10のCPU120aは、操作ボタン群16が操作されて楽曲データの取り込み指示が行われたか否かを判別する(ステップSa1)。
【0031】
ここで、ユーザによって操作ボタン群16の取り込み指示ボタンが押下された場合には、ステップSaの判別が「YES」となり、CPU120aは、端子部123および端子部118を介して携帯電話11のEEPROM110dにアクセスし、EEPROM110dに楽曲データが格納されているか否かを判別する(ステップSa2)。ここでの判別方法は、格納されているデータの拡張子等を参照することにより、楽曲データが格納されているか否かを判別する等の手法で行われる。
【0032】
EEPROM110dに楽曲データが格納されている場合には、楽曲データをEEPROM110dから読み出し、端子部118および端子部123を介して充電装置10側に取り込む(ステップSa3)。このようにして携帯電話11側から楽曲データを取り込むと、取り込んだ楽曲データをEEPROM120dに書き込んで格納する(ステップSa4)。このようにして、携帯電話11が楽曲データ配信サービスを利用してダウンロードした楽曲データを充電装置10に取り込んで格納することができる。このように取り込んだ際に、携帯電話11側のEEPROM110dに格納された楽曲データは消去するようにしてもよいし、そのまま保存しておくようにしてもよく、これはユーザが適宜選択できるようにすればよい。
【0033】
一方、上記ステップSa1の判別において、取り込み指示がなされていない場合には、ユーザからの再生指示があったか否かが判別される(ステップSa5)。ここで、ユーザによって操作ボタン群16の再生指示ボタンが押下された場合には、CPU120aは、端子部123および端子部118を介して携帯電話11のEEPROM110dにアクセスし、EEPROM110dに楽曲データが格納されているか否かを判別する(ステップSa6)。
【0034】
EEPROM110dに楽曲データが格納されている場合には、楽曲データをEEPROM110dから読み出し、端子部118および端子部123を介して充電装置10側に取り込む(ステップSa7)。このようにして携帯電話11側から楽曲データを取り込むと、取り込んだ楽曲データを逐次所定のタイミングでデコーダ122に出力する。これにより当該楽曲データが復号され、DSP126、D/A変換器127およびアンプスピーカ128によって楽曲データの再生処理が行われる(ステップSa8)。このように再生指示がなされた場合には、携帯電話11のEEPROM110dに格納された楽曲データが読み出されて、充電装置10においてリアルタイムで処理されて楽曲が再生されるようになっている。
【0035】
なお、上記の再生処理としては、携帯電話11のEEPROM110dに格納された楽曲データを取り込んで再生するようにしているが、当然ながら、上述した取り込み処理で充電装置10側のEEPROM120dに格納しておいた楽曲データの再生処理を行うことも可能である。
【0036】
本実施形態では、充電装置10に携帯電話11をセットするといった簡単な作業を行うことにより、通常の充電処理が行われると共に、移動通信網を利用した楽曲データ配信サービスを利用して携帯電話11にダウンロードした楽曲データを携帯電話11に取り込んだり、再生したりすることができる。したがって、パーソナルコンピュータを起動して携帯電話11とケーブル等で接続するといった煩雑な作業を行うことなく、充電装置10に携帯電話11をセットするといった簡易な作業で楽曲データ配信サービスを利用して取得した楽曲データを再生等して利用することができる。
【0037】
また、充電装置10は、音質を向上させる補間処理等を行うDSP126を備えており、これにより移動通信網を利用して携帯電話11に配信されるといった高圧縮された楽曲データであっても、高音質での再生処理が可能となる。
【0038】
C.変形例
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0039】
(変形例1)
上述した実施形態において充電装置10側に取り込んでEEPROM120dに格納した楽曲データを、外部装置(パーソナルコンピュータ等)に出力する出力端子(例えば、USB(Universal Serial Bus)端子等)を設けるようにしてもよい。このような出力端子を設けることにより、当該充電装置10を、携帯電話11からパーソナルコンピュータに楽曲データを送信する際のバッファとして使用することができる。
【0040】
すなわち、次のように充電装置10を使用することができる。携帯電話11は小型化などが要求されるため大容量のメモリを搭載することが困難であり、多数の楽曲データを格納しておくことは困難である。一方、携帯電話11からパーソナルコンピュータに楽曲データを送信するには、パーソナルコンピュータを起動させるといった作業が必要であり、例えば1曲分の楽曲データを送信するためにパーソナルコンピュータを起動させるといった作業は繁雑である。これに対し、充電装置10は、携帯電話11のように小型化が要求されるわけではないので、ある程度の容量の楽曲データ保存用の記憶装置を(ハードディスクの搭載も十分可能)に搭載することも可能である。したがって、多数曲の楽曲データを格納することが可能であり、携帯電話11で楽曲データをダウンロードした場合、一旦充電装置10に携帯電話11をセットしてその楽曲データを充電装置10に取り込む(携帯電話11側の楽曲データは消去する)。これにより、携帯電話11のメモリ容量に空きができ、楽曲データのダウンロードをできるようになる。こような作業を複数曲分行って充電装置10のEEPROM120dに複数の楽曲データを格納した後、パーソナルコンピュータを起動し、充電装置10からパーソナルコンピュータに楽曲データを送信するといったことが可能となる。したがって、1曲ダウンロードする毎にパーソナルコンピュータを起動して送信するといった作業を行わなくてもよくなる。
【0041】
(変形例2)
また、上述した実施形態では、充電装置10、コンセント125から供給される電力を携帯電話11の充電池119に供給する構成であったが、乾電池等を電源とした充電を行う充電装置であってもよい。ここで、図4はこのように乾電池を電源とする充電装置10aに携帯電話11をセットした場合の外観を示す。同図に示すように、充電装置10aは、小型の箱状の筐体部151内に乾電池150を収容しており、当該乾電池150を電源として携帯電話11の充電池119(図2参照)を充電する。ここで、充電装置10aは、上記実施形態と同様に、制御部120、充電コントローラ121、デコーダ122、端子部123、DSP126、D/A変換器127、アンプスピーカ128等の構成要素を搭載しており、表面に設けられた操作ボタン群16を操作することにより、携帯電話11に格納されている楽曲データの再生や取り込みを行うことができる。
【0042】
充電装置10aをこのような小型携帯可能な構成とすれば、携帯電話11を高品質な楽音再生が可能な携帯型オーディオプレイヤーとして使用することが可能となる。すなわち、携帯電話11は、小型化といった要求があり、高品位の再生を実現するためのDSPや、アンプスピーカ等を搭載することは困難であり、携帯電話11単体で楽曲データを再生した場合には、音質の低下は避けられない。また、携帯電話11としては、楽曲データを復号するデコーダ機能を搭載していないものあり、パーソナルコンピュータ等で利用することを前提とし、楽曲データをダウンロードする手段として携帯電話11を使用している場合もある。このような携帯電話11であっても、高品位の再生を可能とするためのDSPやアンプスピーカをユニット化した充電装置10aを接続することにより、ダウンロードした楽曲データを高品位で再生することが可能な携帯型オーディオプレイヤーとして使用することができるのである。もちろん、携帯電話11を通常の電話等で使用する場合には、充電装置10aは取り外しておけばよい。
【0043】
(変形例3)
また、上述した実施形態では、携帯電話11の充電池119を充電する際に用いられる端子部118を利用して充電装置10側に楽曲データを取り込むようにしていたが、これに限らず、携帯電話11が搭載する他のインターフェース(例えば、赤外線インターフェース、アナログインターフェース(ヘッドホン用))を利用して楽曲データを取り込むようにしてもよい。この場合には、携帯電話11が充電装置10が挿入部15内にセットされた時に、携帯電話11のインターフェース部との間でデータの授受を行えるような位置に充電装置10側のインターフェース部を設けるようにすればよい。
【0044】
(変形例4)
また、上述した実施形態では、楽曲データを携帯電話11から取り込むようにしていたが、充電装置10から携帯電話11側に楽曲データを送信し、携帯電話11のEEPROM110dに格納させるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動端末装置に記憶された楽曲データを簡単に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る充電装置と、当該充電装置にセットされる携帯電話の外観を示す斜視図である。
【図2】 前記充電装置と前記携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図3】 前記充電装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】 前記充電装置の変形例を装着した携帯電話の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
10……充電装置、10a……充電装置、11……携帯電話、110……制御部、110d……EEPROM、112……無線通信部、118……端子部、119……充電池、120……制御部、120d……EEPROM、122……デコーダ、123……端子部、126……DSP、127……D/A変換器、128……アンプスピーカ、150……乾電池
Claims (4)
- 無線通信網を介して無線通信を行うことが可能な移動端末装置が所定の位置にセットされた場合に、セットされた前記移動端末装置が搭載する充電池を充電する充電装置であって、
前記所定の位置にセットされた前記移動端末装置の記憶部に楽音データが記憶されている場合に、当該楽音データを前記記憶部から読み出し、当該充電装置に取り込む楽音データ読出手段と、
取り込まれた楽音データに基づいて楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、
前記楽音信号生成手段によって生成された楽音信号に対して音質低下を抑制するための信号処理を行う信号処理手段と
を備えることを特徴とする充電装置。 - 前記充電装置は、前記楽音データ読出手段によって前記移動端末装置から読み出された楽音データを記憶する楽音データ記憶手段をさらに具備し、
前記楽音信号生成手段は、前記楽音データ記憶手段に記憶された楽音データに基づいて楽音信号を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。 - 前記楽音信号生成手段は、前記移動端末装置から読み出された楽音データに基づいてリアルタイムで楽音信号を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。 - 電池を収容する電池収容部を備え、当該電池から供給される電力を前記移動端末装置の充電池に供給する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の充電装置。
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