JP3658847B2 - ホーニングヘッドの砥石なじませ方法および同砥石なじませ装置 - Google Patents

ホーニングヘッドの砥石なじませ方法および同砥石なじませ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3658847B2
JP3658847B2 JP7421596A JP7421596A JP3658847B2 JP 3658847 B2 JP3658847 B2 JP 3658847B2 JP 7421596 A JP7421596 A JP 7421596A JP 7421596 A JP7421596 A JP 7421596A JP 3658847 B2 JP3658847 B2 JP 3658847B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grindstone
finishing
amount
roughing
grinding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7421596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09262753A (ja
Inventor
雅彦 飯泉
雅彦 勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP7421596A priority Critical patent/JP3658847B2/ja
Publication of JPH09262753A publication Critical patent/JPH09262753A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3658847B2 publication Critical patent/JP3658847B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ホーニングヘッドに取付けられた荒加工用砥石および仕上加工用砥石を新規なものとして使用する際に、ワークに対してホーニング加工を行いつつ各砥石のなじみ取りを行うホーニングヘッドの砥石なじませ方法および同砥石なじませ装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、ワークに対してホーニング加工を行いつつ荒加工用砥石および仕上加工用砥石のなじみ取りを行う際の、なじみ取り加工回数(なじみ取り加工用ワーク数)を減少させ、生産性を向上させることを目的としている。
【0003】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は、第1に、荒加工用砥石および仕上加工用砥石をそれぞれ備えたホーニングヘッドをワークの加工孔に挿入し、前記各砥石の新規な状態での初期なじみ取りを行うべく加工孔内面を研削加工する際に、最初に仕上加工用砥石を使用し、次に荒加工用砥石を使用し、最後に再度仕上加工用砥石を使用する砥石なじませ方法としてある。
【0004】
上記した最初の仕上加工用砥石での加工では、硬質な荒加工用砥石に比べてなじみ取り作業が特に必要とされる軟質な仕上加工用砥石のなじみ取りを行い、次の荒加工用砥石での加工では、最初の仕上加工用砥石により発生する加工孔内面の幾何学的精度の悪化分を補正し、さらに最後の仕上加工用砥石での加工では、荒加工用砥石による発生する加工孔内面の粗い面粗度を微細なものとする。
【0005】
第2に、前記第1の砥石なじませ方法において、最初の仕上加工用砥石による加工は、荒加工用砥石による研削量と加工孔内径の許容公差とを加えた量より少なく、かつ全加工量から荒加工用砥石による加工量を差し引いた量の半分の量以上を研削加工するものとしてある。これにより、柔らかい材料からなる仕上加工用砥石により発生する加工孔内面の幾何学的精度の悪化分が、荒加工砥石によって取り去られるとともに、特になじみ取りが必要とされる仕上加工用砥石のなじみ取りが充分になされる。
【0006】
第3に、荒加工用砥石および仕上加工用砥石がそれぞれ別々にワークの加工孔内面に対し接近離反する方向に移動可能に設けられたホーニングヘッドと、前記荒加工用砥石を加工孔内面に対して接近離反移動させる荒加工砥石駆動機構と、前記仕上加工用砥石を加工孔内面に対して接近離反移動させる仕上加工砥石駆動機構と、前記ホーニングヘッドに検出部が設けられ、前記荒加工用砥石あるいは仕上加工用砥石による加工孔に対する研削量を検出する研削量検出手段と、この研削量検出手段の検出信号を受けて前記各砥石による研削量が所定量に達するように、前記荒加工砥石駆動機構および仕上加工砥石駆動機構に対し、最初に仕上加工用砥石で、次に荒加工用砥石で、最後に再度仕上加工用砥石でそれぞれ加工が行えるよう動作させる砥石拡張制御手段とを有する構成としてある。
【0007】
上記第3の構成によれば、ホーニングヘッドを加工孔に挿入した状態で、まず砥石拡張制御手段が、仕上加工砥石駆動機構を動作させて仕上加工用砥石を加工孔内面に向けて接近させるべく拡張させ、この状態で加工孔内面を研削加工する。この仕上加工用砥石による研削量は研削量検出手段にて検出され、この研削量が所定量に達したら、砥石拡張制御手段は仕上加工用砥石を加工孔内面から離反させるべく仕上加工砥石駆動機構を動作させる。次に、砥石拡張制御手段は、荒加工砥石駆動機構を動作させて荒加工用砥石を加工孔内面に向けて接近させるべく拡張させ、この状態で加工孔内面を研削加工する。この荒加工用砥石による研削量は研削量検出手段にて検出され、この研削量が所定量に達したら、砥石拡張制御手段は荒加工用砥石を加工孔内面から離反させるべく荒加工砥石駆動機構を動作させる。そして最後に砥石拡張制御手段は、再度仕上加工砥石駆動機構を動作させて仕上加工用砥石を加工孔内面に向けて接近させるべく拡張させて加工孔内面を研削加工し、この仕上加工用砥石による研削量が研削量検出手段にて検出されて所定量に達したら、砥石拡張制御手段は仕上加工用砥石を加工孔内面から離反させるべく仕上加工砥石駆動機構を動作させる。
【0008】
【発明の効果】
第1の発明または第3の発明によれば、最初に仕上加工用砥石を使用することで、仕上加工用砥石のなじみ取りがなされ、次に荒加工用砥石を使用することで、最初の仕上加工用砥石により発生する加工孔内面の幾何学的精度の悪化分が補正され、さらに最後に仕上加工用砥石を使用することで、荒加工用砥石による発生する加工孔内面の粗い面粗度を微細なものとすることができ、特に柔らかい材料で構成されてなじみ取りを必要とする仕上加工用砥石のなじみ取りが効率よくなされ、なじみ取り加工回数を減少させることができ、加工初期のワークにおいても、精度よい加工径が得られて加工孔内面の面粗度も良好なものとすることができ、生産性の向上を図ることができる。
【0009】
第2の発明によれば、最初の仕上加工用砥石による加工を、荒加工用砥石による研削量と加工孔内径の許容公差とを加えた量より少なくすることで、柔らかい材料からなる仕上加工用砥石により発生する加工孔内面の幾何学的精度の悪化分を荒加工砥石によって取り去ることができ、また最初の仕上加工用砥石による加工を、全加工量から荒加工砥石による加工量を差し引いた量の半分の量以上とすることで、特になじみ取りが必要とされる仕上加工用砥石のなじみ取りが充分になされることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0011】
図1は、この発明の実施の一形態に係わるホーニングヘッドの砥石なじませ装置の全体構成を示すブロック図で、図2はその砥石なじませ装置を備えたホーニング加工装置の全体構成図である。ここにおけるワークWは、エンジンのシリンダブロックであり、このワークWの加工孔Hとなるシリンダボアに対してホーニングヘッド1によりホーニング加工がなされる。ホーニングヘッド1は回転可能かつ軸方向(図1中で上下方向)に移動可能であり、その駆動機構を以下に説明する。
【0012】
すなわち、ホーニング加工装置の本体フレーム3に、支持部材5を介して回転スリーブ7が設けてあり、この回転スリーブ7側方の本体フレーム3側に固定したヘッド回転用モータ9が、スプロケット11,13およびチェーン15を介して回転スリーブ7に連動連結されている。上記回転スリーブ7には、スピンドル17が上下方向に移動可能に設けてあり、このスピンドル17は、キーまたはスプラインの作用によって回転スリーブ7に対して回転不能である。上記スピンドル17を上下方向へ移動させるため、本体フレーム3の上部には上下方向へ移動可能なピストンロッド19を備えたヘッド軸移動用シリンダ20が設けてあり、上記ピストンロッド19の先端部がスピンドル17の上端部に適宜手段を介して回転可能に連結してある。そして、上記スピンドル17の下端には、ホーニングヘッド1における筒状のヘッド本体21が一体的に連結してある。
【0013】
図3は、上記ヘッド本体21の拡大された横断面図で、その円周方向には、軸方向に延長される複数のスリット23が適宜間隔で形成されている。上記各スリット23には、荒加工用砥石25Aを備えた第1砥石シュー27Aおよび、仕上加工用砥石25Bを備えた第2砥石シュー27Bがヘッド本体21の径方向(放射方向)へ移動可能に設けてある。
【0014】
上記ヘッド本体21内には、軸方向(図1中で上下方向)に向けて移動可能に外ロッド29を設けてあり、この外ロッド29には、仕上加工用砥石25Bを備えた第2砥石シュー27Bを、放射外方向へ押圧拡張する拡張テーパ部31が設けてある。さらに、前記外ロッド29内には、図1では省略してあるが、内ロッド33が軸方向へ移動可能に設けてあり、この内ロッド33には、荒加工用砥石25Aを備えた第1砥石シュー27Aを放射外方向へ拡張するための拡張テーパ部35が設けてある。なお、図3より理解されるように、外ロッド29の拡張テーパ部31には、第1砥石シュー27Aの背部が侵入可能となるスリット31Sが形成してある。各砥石シュー27A,27Bの上端部および下端部には、これらを径方向内側へ付勢するリング状のリターンスプリング36が設けてある。
【0015】
前記外ロッド29および内ロッド33は、スピンドル17の上端に備えた二重構造の油圧シリンダ37に設けた二重のピストンロッドによって個別に押し下げられるものとする。油圧シリンダ37は、前記ヘッド軸移動用シリンダ20とともに、油圧シリンダ制御器38によって油圧制御され、荒加工用砥石25Aによる加工動作および仕上加工用砥石25Bによる加工動作を個別に行わせるべく、外ロッド29および内ロッド33を個別に上下動させる。すなわち、上記油圧シリンダ制御器38、油圧シリンダ37、内ロッド33、拡張テーパ部35、第1砥石シュー27Aなどにより、荒加工用砥石25Aを放射外方向へ拡張させる荒加工砥石駆動機構39Aを構成し、一方油圧シリンダ制御器38、油圧シリンダ37、外ロッド29、拡張テーパ部31、第2砥石シュー27Bなどにより、仕上加工砥石駆動機構39Bを構成している。
【0016】
上記した油圧シリンダ制御器38とヘッド回転用モータ9は砥石拡張制御手段40aを含む制御回路40によって制御される。つまり、制御回路40は、ホーニングヘッド1の加工孔Hに対する挿入,引出しおよび、ホーニングヘッド1の加工時での回転および軸方向移動ならびに、各砥石25A,25Bの拡張移動を制御して、ホーニング加工の駆動制御を行うことになる。
【0017】
上記ヘッド本体21の外周面には、ホーニングヘッド1をワークWの加工孔Hに案内するガイド部材41が、円周方向に沿って90度間隔に設けてある。このガイド部材41には、加工孔Hの内径を測定するために、加工孔Hの内面に向けてエアを噴出する検出部としてのエアノズル43が形成してある。各エアノズル43は、ヘッド本体21内のエア通路45に接続され、これら各エア通路45は、エア配管47を介して、空気圧を電気信号に変換するA/E変換器49およびエア圧供給源51に接続してある。
【0018】
A/E変換器49は、エア圧供給源51から供給されてエアノズル43から加工孔Hの内面に向けて噴出されるエアの背圧Pを電気信号Vに変換し、この電気信号Vは演算回路53に入力される。演算回路53は、入力した電気信号Vと、内蔵するメモリにあらかじめ格納されている基準値とを比較し、電気信号Vが基準値に対して許容値内にあるときには、ワークWの加工孔Hの内径寸法が許容径に加工されたものとして制御回路40へ停止信号を出力し、ワークWに対するホーニング加工が停止される。
【0019】
なお、上記演算回路53に入力された電気信号Vが基準値の許容値外にあるときには、許容値になるまで、ワークWのホーニング加工が継続される。
【0020】
演算回路53が、電気信号Vと格納済みの基準値とを比較するに際し、この基準値を演算回路53のメモリに格納するために、基準孔55の内周面を高精度に加工したマスタリング57が、ワークWの上方にて、本体フレーム3に固定された環状部材59に取付けられている。この環状部材59には、冷却液であるクーラントを加工部位に供給するためのクーラント流路61を形成してある。
【0021】
上記したような加工孔Hを測定しつつホーニング加工を行う際には、荒加工用砥石25Aおよび仕上加工用砥石25Bによる加工孔Hに対するそれぞれの研削量を、演算回路53により演算する。つまり、上記エアノズル43、A/E変換器49および演算回路53などにより、加工孔Hに対する研削量を検出する研削量検出手段62を構成していることになる。
【0022】
具体的には、荒加工用砥石25Aおよび仕上加工用砥石25Bが新規な状態で、これら各砥石25A,25Bに対し、ホーニング加工を行いつつ、いわゆるなじみ取りを行う際に、上記研削量に基づき、制御回路40が、油圧シリンダ制御器38に対し、荒加工用砥石25Aを拡張させる内ロッド33および、仕上加工用砥石25Bを拡張させる外ロッド29を上下動させる。このなじみ取り作業は、新規な砥石を使用することによる、ワークWに対する加工精度の低下を回避するためのもので、まず最初に仕上加工用砥石25Aを使用し、次に荒加工用砥石25Bを使用し、最後に再び仕上加工砥石25Aを使用する。
【0023】
次に、上記したなじみ取り作業を図4に示すフローチャートに基づき説明する。まず、加工停止(ステップ101)の状態から、作業者が、加工孔Hの内径が仕上がり径(マスタリング57の基準孔径)より小さくなるように、ホーニング加工装置における図示しない、例えば制御盤から径補正入力を行う(ステップ103)。その後、ヘッド軸移動用シリンダ20を動作させてホーニングヘッド1をマスタリング57内に挿入し、エアノズル43からエアを噴出することにより基準孔55の内径を測定し、この測定値は演算回路53のメモリに格納される。
【0024】
さらに、ホーニングヘッド1を下降させて加工孔H内に挿入し、加工孔Hに対する加工を開始する(ステップ105)。このときまず、制御回路40は、油圧シリンダ制御器38を介して、外ロッド29を下降させて第2砥石シュー27Bに取付けられた仕上加工用砥石25Bを拡張させ(ステップ107)、仕上加工用砥石25Bにより加工孔Hの内面を研削加工する。このときの研削量は、当初の目的である仕上加工用砥石25Bに対するなじみ取りを行うために、次の荒加工用砥石25Aによる研削量と加工孔Hの内径の許容公差とを加えた量より少なく、かつなじみ取り作業における全加工量から荒加工用砥石25Aによる加工量を差し引いた量の半分の量以上とする。
【0025】
これにより、柔らかい材料からなる、GC砥石と呼ばれる仕上加工用砥石25Bにより発生する加工孔H内面の幾何学的精度の悪化分を、次の荒加工用砥石25Aによって取り去ることができるとともに、特になじみ取りが必要とされる仕上加工用砥石25Bのなじみ取りが充分になされることになる。
【0026】
最初の仕上加工用砥石25Bによる研削加工量をエアノズル43からのエアの噴出によって検出し、この検出量が所定量に達したら、制御回路40は、外ロッド29を上昇させるべく油圧シリンダ制御器38に信号出力する。これにより、仕上加工用砥石25Bは、第2砥石シュー27Bとともにリターンスプリング36によってヘッド本体21内に収納される(ステップ109)。
【0027】
次に、制御回路40は、油圧シリンダ制御器38を介して、内ロッド33を下降させて第1砥石シュー27Aに取付けられた荒加工用砥石25Aを拡張させ(ステップ111)、荒加工用砥石25Aにより加工孔Hの内面を研削加工する。このときの研削量は、最初の仕上加工用砥石25Bの加工により発生する加工孔Hの内面の幾何学的精度の悪化分が補正される量とする。荒加工用砥石25Aは、通常ダイヤモンドで構成されて仕上加工用砥石25Bに比べて極めて硬度が高いので、幾何学的精度の悪化分を修正可能である。
【0028】
上記した荒加工用砥石25Aによる研削加工量をエアノズル43からのエアの噴出によって検出し、この検出量が所定量に達したら、制御回路40は、内ロッド33を上昇させるべく油圧シリンダ制御器38に信号出力する。これにより、荒加工用砥石25Aは、第1砥石シュー27Aとともにリターンスプリング36によってヘッド本体21内に収納される(ステップ113)。
【0029】
最後に、制御回路40は、油圧シリンダ制御器38を介して、外ロッド29を下降させて仕上加工用砥石25Bを拡張させ(ステップ115)、再度仕上加工用砥石25Bにより加工孔Hの内面を研削加工する。このときの研削量は、上記した荒加工用砥石25Aの加工によって形成された加工孔Hの内面の面粗度を、より微細にして製品として信頼できるものとなるまでとする。
【0030】
上記した仕上加工用砥石25Bによる研削加工量をエアノズル43からのエアの噴出によって検出し、この検出量が所定量に達すると同時に、加工孔Hの内径が前記ステップ103で設定した加工径に達したら、制御回路40は、外ロッド29を上昇させるべく油圧シリンダ制御器38に信号出力する。これにより、仕上加工用砥石25Bは、第2砥石シュー27Bとともにリターンスプリング36によってヘッド本体21内に収納され(ステップ117)、さらに、ヘッド軸移動用シリンダ20を動作させてホーニングヘッド1を上昇させて加工を停止させる(ステップ119)。加工停止後は、ワークWをホーニング加工装置から取外し、加工孔Hについて、加工径と面粗度をチェックし(ステップ121)、所望の加工径および面粗度に達していない場合には、再度上記したなじみ取り作業を新規のワークに対して行う。加工径および面粗度が所望の値に達している場合には、上記したなじみ取り作業を停止し、通常のホーニング加工に移行する。
【0031】
通常、ホーニングヘッド1においては、硬質の荒加工用砥石25Aに比べて、軟質の仕上加工用砥石25Bの方がなじみ取りを必要としており、上記したなじみ取り作業によれば、仕上加工用砥石25Bでの研削量を多くでき、しかも単に多くしただけでは加工孔Hの内面の幾何学的精度が悪化してしまうことから、最初に仕上加工用砥石、次に荒加工用砥石、最後に再度仕上加工用砥石をそれぞれ使用することで、加工孔Hにおける加工径および面粗度の精度を充分確保しつつ、なじみ取り作業が効率よくでき、結果としてなじみ取り加工回数を減少させることができる。なじみ取り加工回数を減少させることで、なじみ取り加工を行うことによるラインの停止回数が減少するとともに、不良となるワークも減少し、生産性も向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態に係わるホーニングヘッドの砥石なじませ装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1の砥石なじませ装置を備えたホーニング加工装置の全体構成図である。
【図3】図1のホーニングヘッドにおけるヘッド本体の拡大された横断面図である。
【図4】図1の砥石なじませ装置におけるなじみ取り作業を示すフローチャートである。
【符号の説明】
W ワーク
H 加工孔
1 ホーニングヘッド
25A 荒加工用砥石
25B 仕上加工用砥石
39A 荒加工砥石駆動機構
39B 仕上加工砥石駆動機構
40a 砥石拡張制御手段
43 エアノズル(検出部)
62 研削量検出手段

Claims (3)

  1. 荒加工用砥石および仕上加工用砥石をそれぞれ備えたホーニングヘッドをワークの加工孔に挿入し、前記各砥石の新規な状態での初期なじみ取りを行うべく前記加工孔内面を研削加工する際に、最初に仕上加工用砥石を使用し、次に荒加工用砥石を使用し、最後に再度仕上加工用砥石を使用することを特徴とするホーニングヘッドの砥石なじませ方法。
  2. 最初の仕上加工用砥石による加工は、荒加工用砥石による研削量と加工孔内径の許容公差とを加えた量より少なく、かつ全加工量から荒加工砥石による加工量を差し引いた量の半分の量以上を研削加工することを特徴とする請求項1記載のホーニングヘッドの砥石なじませ方法。
  3. 荒加工用砥石および仕上加工用砥石がそれぞれ別々にワークの加工孔内面に対し接近離反する方向に移動可能に設けられたホーニングヘッドと、前記荒加工用砥石を加工孔内面に対して接近離反移動させる荒加工砥石駆動機構と、前記仕上加工用砥石を加工孔内面に対して接近離反移動させる仕上加工砥石駆動機構と、前記ホーニングヘッドに検出部が設けられ、前記荒加工用砥石あるいは仕上加工用砥石による加工孔に対する研削量を検出する研削量検出手段と、この研削量検出手段の検出信号を受けて前記各砥石による研削量が所定量に達するように、前記荒加工砥石駆動機構および仕上加工砥石駆動機構に対し、最初に仕上加工用砥石で、次に荒加工用砥石で、最後に再度仕上加工用砥石でそれぞれ加工が行えるよう動作させる砥石拡張制御手段とを有することを特徴とするホーニングヘッドの砥石なじませ装置。
JP7421596A 1996-03-28 1996-03-28 ホーニングヘッドの砥石なじませ方法および同砥石なじませ装置 Expired - Fee Related JP3658847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7421596A JP3658847B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 ホーニングヘッドの砥石なじませ方法および同砥石なじませ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7421596A JP3658847B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 ホーニングヘッドの砥石なじませ方法および同砥石なじませ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09262753A JPH09262753A (ja) 1997-10-07
JP3658847B2 true JP3658847B2 (ja) 2005-06-08

Family

ID=13540760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7421596A Expired - Fee Related JP3658847B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 ホーニングヘッドの砥石なじませ方法および同砥石なじませ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3658847B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09262753A (ja) 1997-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5018532B2 (ja) ホーニング加工方法およびホーニング加工制御装置
JP3672325B2 (ja) 工作機械装置
JP5260139B2 (ja) 砥石接触感知方法およびその装置、ならびにホーニング加工方法およびホーニング盤
JP6679612B2 (ja) 溝を有する工作物を研削する方法および研削機
WO2001036150A1 (fr) Dispositif pour machine-outil et dispositif d'alimentation en liquide de travail correspondant
JPH0117820B2 (ja)
JP3658847B2 (ja) ホーニングヘッドの砥石なじませ方法および同砥石なじませ装置
JP3762875B2 (ja) 研削装置
JP3710575B2 (ja) 研削盤の研削制御方法
KR101959173B1 (ko) 볼 스터드 가공기
EP1635989B1 (en) Improvements in and relating to the grinding of cylindrical surfaces and adjoining side-walls
JPH09254011A (ja) 穴形成装置
US4363196A (en) Gage controlled grinding method
JP4699022B2 (ja) ホーニング加工方法
JP2000291607A (ja) シリンダ装置およびシリンダ装置用チューブの製造方法
JP6747923B2 (ja) ホーニング加工装置
US3641713A (en) Grinding machine
JP3275586B2 (ja) ホーニングシステム及びこのホーニングシステムの使用方法更にホーニング装置
JP2962126B2 (ja) ホーニング加工方法及びホーニング加工装置
JP3405060B2 (ja) ホーニング加工方法及び同方法に使用する制御装置
JPH09277169A (ja) ホーニングヘッドの砥石ドレッシング方法および同ドレッシング装置
JP2000225566A (ja) 内面研削盤
JP3275584B2 (ja) ホーニング加工方法およびホーニング加工装置
KR101959174B1 (ko) 볼 스터드 가공 방법
KR0171645B1 (ko) 피가공물 내통면의 호닝가공방법 및 그 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20041220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050307

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees