JP3658784B2 - コンバージェンス補正回路 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、カラー陰極管におけるコンバージェンスずれを補正するコンバージェンス補正回路に関し、特に、複数の異なる水平偏向周波数を入力するシステムに好適な技術に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の異なる水平偏向周波数を入力するシステムにおいては、トレース期間とリトレース期間とから成る水平タイミング信号(図6のa信号)より、そのリトレース期間を水平偏向電流のリトレース期間よりも短縮化した加工水平タイミング信号(図6のb信号)を作り、この加工水平タイミング信号に基づきコンバージェンス補正基準波形信号(図6のc信号)を発生させていた。このコンバージェンス補正基準波形は加工水平タイミング信号のリトレース期間以外の期間をトレース期間として、振幅が一定となるよう振幅の増幅度が調整される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、入力する水平偏向周波数が変化すると、入力する信号によって1水平走査期間におけるトレース期間の割合が異なる。にもかかわらず、上記従来の構成においては、加工水平タイミング信号のリトレース期間が常に一定であるため、偏向電流でのトレース・リトレース期間の割合と、コンバージェンス補正基準波形でのトレース・リトレース期間の割合とがずれることが多く、これにより有効画面内でのコンバージェンス補正基準波形の振幅が変動し、安定したコンバージェンス補正を行うことが出来ないという欠点があった。
【0004】
ここで、コンバージェンス補正基準波形を発生させる際に偏向電流のリトレース期間をそのまま利用する手段も考えられるが、かかる手段ではリトレース期間からトレース期間に変わるときの波形変化のなまりの影響によってトレース期間前部の波形が歪み、正確なコンバージェンス補正を行うことができない。
【0005】
そこで、本発明は複数の異なる水平偏向周波数が入力する場合にあって、安定な、しかも、正確なコンバージェンス補正を行うことができるコンバージェンス補正回路を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するための本発明のコンバージェンス補正回路は、水平偏向電流と同相で、トレース期間とリトレース期間とから成る水平タイミング信号が入力され、この水平タイミング信号のリトレース期間を水平偏向電流のリトレース期間よりも短縮化するリトレース幅短縮回路と、このリトレース幅短縮回路の出力する加工水平タイミング信号に同期したコンバージェンス補正基準波形信号を発生し、且つ、このコンバージェンス補正基準波形信号の振幅を、フィードバック信号に基づき可変するコンバージェンス補正基準波形発生回路と、
上記水平タイミング信号が入力され、上記水平タイミング信号におけるトレース期間とリトレース期間との切り替わりのタイミングを検出して検出パルス信号を出力するトレース幅検出回路と、このトレース幅検出回路から出力される上記検出パルス信号により上記コンバージェンス補正基準波形信号の電圧レベルをサンプルホールドするサンプルホールド回路とを有し、上記コンバージェンス補正基準波形信号の上記水平タイミング信号のトレース期間の開始、終了時点での電圧レベルを検出するトレース開始・終了レベル検出回路と、このトレース開始・終了レベル検出回路の検出した検出電圧レベルと基準電圧レベルとを比較し、その比較結果を、上記コンバージェンス補正基準波形信号の振幅が増加したときに、上記コンバージェンス補正基準波形信号の振幅が減少する方向となるように、上記コンバージェンス補正基準波形発生回路に対する上記フィードバック信号として供給する比較器とを備え、有効画面内における上記コンバージェンス補正基準波形の振幅を安定化するようにしたものである。
【0007】
【作用】
水平タイミング信号のトレース期間の開始・終了時点におけるコンバージェンス補正基準波形信号の電圧レベルを検出し、この電圧レベルが一定となるようフィードバック制御されるため、水平偏向周波数が変動しても有効画面内におけるコンバージェンス補正基準波形の振幅値が一定となる。又、リトレース幅短縮回路で水平タイミング信号のリトレース期間を短縮化し、この短縮化された加工水平タイミング信号に基づきコンバージェンス補正基準波形信号を発生させるため、水平タイミング信号のリトレース期間からトレース期間に変わる期間において波形変化のなまりが発生せずこれに起因する歪みが生じない。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。図1から図3には本発明の第1実施例が示されている。図1にはコンバージェンス補正回路の回路ブロック図が示されている。図1において、水平タイミング信号は水平偏向電流と同じ位相であり、且つ、トレース期間とリトレース期間とが交互に繰り返されて成り、この水平タイミング信号がリトレース幅短縮回路1に入力されている。
【0009】
リトレース幅短縮回路1は水平タイミング信号のリトレース期間を水平偏向電流のリトレース期間よりも短縮化し、一定幅の短いリトレース期間を有する水平タイミング信号に加工する。この加工水平タイミング信号はコンバージェンス補正基準波形発生回路2に供給され、このコンバージェンス補正基準波形発生回路2は加工水平タイミング信号に同期したコンバージェンス補正基準波形信号を発生する。この基準波形として、例えば水平周期のパラボラ波やのこぎり波を発生し、かかる基準波形信号の振幅は下記する振幅補正電圧によって可変される。
【0010】
トレース開始・終了レベル検出回路3にはコンバージェンス補正基準波形信号と共に水平タイミング信号が供給され、水平タイミング信号のトレース期間の開始・終了時点におけるコンバージェンス補正基準波形信号の電圧レベルを検出する。具体的には、図2に示す如く、トレース開始・終了レベル検出回路3は直流レベル引き下げ回路10とピークホールド回路11とから成る。直流レベル引き下げ回路10は水平タイミング信号のリトレース期間のみコンバージェンス補正基準波形信号の直流レベルを引き下げ、この直流レベルを引き下げられた加工コンバージェンス補正基準波形信号がピークホールド回路11に供給される。ピークホールド回路11が加工コンバージェンス補正基準波形信号のピーク値をホールドすることによってトレース期間の開始・終了時点の電圧レベルを検出する。
【0011】
再び図1に戻り、比較器4にはトレース開始・終了レベル検出回路3の検出電圧と基準電圧発生部5の基準電圧とが入力され、比較器4は双方の電圧レベルを比較してその差分に応じた電圧をローパスフィルタ6を通し振幅補正電圧としてコンバージェンス補正基準波形発生回路2にフィードバックする。
【0012】
また、コンバージェンス補正基準波形発生回路2のコンバージェンス補正基準波形信号は乗算器・加算器8に供給され、ここでマイコン7からのコントロール信号により希望する波形に合成されてコンバージェンス補正波形が作られる。このコンバージェンス補正波形信号は波形増幅器9で実際に必要とされる振幅にまで増幅され、この増幅されたコンバージェンス補正波形信号によってコンバージェンス補正を行う。
【0013】
次に、上記構成の作用を図3の波形図に基づき説明する。水平タイミング信号(図3のa信号)はリトレース幅短縮回路1で加工水平タイミング信号(図3のb信号)に加工され、この加工水平タイミング信号に同期したコンバージェンス補正基準波形信号(図3のc信号)がコンバージェンス補正基準波形発生回路2で発生される。このコンバージェンス補正基準波形信号はトレース開始・終了レベル検出回路3で水平タイミング信号のリトレース期間だけ直流レベルを引き下げた加工コンバージェンス補正基準波形信号(図3のd信号)に加工され、この信号における水平タイミング信号のトレース期間の開始・終了時点での電圧レベルV1が検出される。この検出電圧レベルV1と基準電圧レベルV0とが比較器4で比較され、その比較により得られた振幅補正電圧がコンバージェンス補正基準波形発生回路2にフィードバックされる。コンバージェンス補正基準波形発生回路2は振幅補正電圧がゼロになるようコンバージェンス補正基準波形信号の振幅を調整する。即ち、コンバージェンス補正基準波形信号の振幅がその水平タイミング信号のリトレース期間の開始・終了時点で基準電圧レベルV0となるよう制御される。
【0014】
ここで、水平偏向周波数が変動し、水平タイミング信号のリトレース期間とトレース期間との割合が変化しても上記と同様な制御が行われるため、水平タイミング信号のリトレース期間の開始・終了時点におけるコンバージェンス補正基準波形信号の電圧レベルは常に基準電圧レベルV0となる。従って、水平偏向周波数が変動しても有効画面内におけるコンバージェンス補正基準波形の振幅値が一定となり、安定したコンバージェンス補正が行われる。
【0015】
また、リトレース幅短縮回路1で水平タイミング信号のリトレース期間の短縮化された加工水平タイミング信号(図3のb信号)を作成し、この加工水平タイミング信号に基づきコンバージェンス補正基準波形信号(図3のc信号)を発生させる。そのため、水平タイミング信号(図3のa信号)のリトレース期間からトレース期間に変わる期間において、コンバージェンス補正基準波形信号には波形変化のなまりが発生せずこれに起因する歪みが生じないことより、トレース期間前部においても正確なコンバージェンス補正が行われる。
【0016】
図4及び図5には本発明の第2実施例が示されている。この第2実施例は前記第1実施例と比較してトレース開始・終了レベル検出回路3の構成のみが異なり他の構成は同じであるためその説明を省略し、トレース開始・終了レベル検出回路3の構成のみ説明する。
【0017】
図4にはトレース開始・終了レベル検出回路3の回路ブロック図が示されている。図4において、トレース開始・終了レベル検出回路3はトレース幅検出回路12とサンプルホールド回路13と平均化回路14とから成る。トレース幅検出回路12には水平タイミング信号が入力され、トレース幅検出回路12は水平タイミング信号のトレース期間とリトレース期間との切り替わりのタイミングを検出した検出パルス信号をサンプルホールド回路13に出力する。
【0018】
サンプルホールド回路13は検出パルス信号のタイミングでコンバージェンス補正基準波形信号の電圧レベルをサンプルホールドし、このサンプルホールド値を平均化回路14に出力する。この平均化回路14はサンプルホールド値を平均化してこの平均値を検出電圧レベルとして出力する。
【0019】
次に、上記構成の作用を図5の波形図に基づき説明する。水平タイミング信号(図5のa信号)におけるトレース期間とリトレース期間との切り替わりタイミングをトレース幅検出回路12で検出して検出パルス信号(図5のe信号)を作成し、サンプルホールド回路13がこの検出パルス信号のタイミングでコンバージェンス補正基準波形信号(図5のc信号)をサンプルホールドし、このサンプルホールド値の平均値が検出電圧レベルV1として得られる。従って、検出電圧レベルV1が基準電圧レベルV 0 となるよう制御されるため、この第2実施例においても前記第1実施例と同様の作用・効果が得られるものである。
【0020】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、水平タイミング信号よりそのリトレース期間が短縮された加工水平タイミング信号を作成し、この加工水平タイミング信号に同期するコンバージェンス補正基準波形信号を発生し、このコンバージェンス補正基準波形信号における、水平タイミング信号のトレース期間の開始・終了時点での電圧レベルを検出し、この検出電圧レベルと基準電圧レベルとの比較結果によりコンバージェンス補正基準波形発生回路をフィードバック制御したので、複数の異なる水平偏向周波数が入力する場合にあっても有効画面内におけるコンバージェンス補正基準波形信号の振幅が一定となり安定なコンバージェンス補正が行われるという効果がある。又、水平タイミング信号のリトレース期間からトレース期間に変わる期間においてコンバージェンス補正基準波形には波形変化のなまりが発生しないため、トレース期間前部において歪みが発生せず正確なコンバージェンス補正が行われるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバージェンス補正回路の回路ブロック図(第1実施例)。
【図2】トレース開始・終了レベル検出回路の回路ブロック図(第1実施例)。
【図3】各部の波形図(第1実施例)。
【図4】トレース開始・終了レベル検出回路の回路ブロック図(第2実施例)。
【図5】各部の波形図(第2実施例)。
【図6】各部の波形図(従来例)。
【符号の説明】
1…リトレース幅短縮回路
2…コンバージェンス補正基準波形発生回路
3…トレース開始・終了レベル検出回路
4…比較器
10…直流レベル引き下げ回路
11…ピークホールド回路
12…トレース幅検出回路
13…サンプルホールド回路
14…平均化回路
【産業上の利用分野】
本発明は、カラー陰極管におけるコンバージェンスずれを補正するコンバージェンス補正回路に関し、特に、複数の異なる水平偏向周波数を入力するシステムに好適な技術に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の異なる水平偏向周波数を入力するシステムにおいては、トレース期間とリトレース期間とから成る水平タイミング信号(図6のa信号)より、そのリトレース期間を水平偏向電流のリトレース期間よりも短縮化した加工水平タイミング信号(図6のb信号)を作り、この加工水平タイミング信号に基づきコンバージェンス補正基準波形信号(図6のc信号)を発生させていた。このコンバージェンス補正基準波形は加工水平タイミング信号のリトレース期間以外の期間をトレース期間として、振幅が一定となるよう振幅の増幅度が調整される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、入力する水平偏向周波数が変化すると、入力する信号によって1水平走査期間におけるトレース期間の割合が異なる。にもかかわらず、上記従来の構成においては、加工水平タイミング信号のリトレース期間が常に一定であるため、偏向電流でのトレース・リトレース期間の割合と、コンバージェンス補正基準波形でのトレース・リトレース期間の割合とがずれることが多く、これにより有効画面内でのコンバージェンス補正基準波形の振幅が変動し、安定したコンバージェンス補正を行うことが出来ないという欠点があった。
【0004】
ここで、コンバージェンス補正基準波形を発生させる際に偏向電流のリトレース期間をそのまま利用する手段も考えられるが、かかる手段ではリトレース期間からトレース期間に変わるときの波形変化のなまりの影響によってトレース期間前部の波形が歪み、正確なコンバージェンス補正を行うことができない。
【0005】
そこで、本発明は複数の異なる水平偏向周波数が入力する場合にあって、安定な、しかも、正確なコンバージェンス補正を行うことができるコンバージェンス補正回路を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するための本発明のコンバージェンス補正回路は、水平偏向電流と同相で、トレース期間とリトレース期間とから成る水平タイミング信号が入力され、この水平タイミング信号のリトレース期間を水平偏向電流のリトレース期間よりも短縮化するリトレース幅短縮回路と、このリトレース幅短縮回路の出力する加工水平タイミング信号に同期したコンバージェンス補正基準波形信号を発生し、且つ、このコンバージェンス補正基準波形信号の振幅を、フィードバック信号に基づき可変するコンバージェンス補正基準波形発生回路と、
上記水平タイミング信号が入力され、上記水平タイミング信号におけるトレース期間とリトレース期間との切り替わりのタイミングを検出して検出パルス信号を出力するトレース幅検出回路と、このトレース幅検出回路から出力される上記検出パルス信号により上記コンバージェンス補正基準波形信号の電圧レベルをサンプルホールドするサンプルホールド回路とを有し、上記コンバージェンス補正基準波形信号の上記水平タイミング信号のトレース期間の開始、終了時点での電圧レベルを検出するトレース開始・終了レベル検出回路と、このトレース開始・終了レベル検出回路の検出した検出電圧レベルと基準電圧レベルとを比較し、その比較結果を、上記コンバージェンス補正基準波形信号の振幅が増加したときに、上記コンバージェンス補正基準波形信号の振幅が減少する方向となるように、上記コンバージェンス補正基準波形発生回路に対する上記フィードバック信号として供給する比較器とを備え、有効画面内における上記コンバージェンス補正基準波形の振幅を安定化するようにしたものである。
【0007】
【作用】
水平タイミング信号のトレース期間の開始・終了時点におけるコンバージェンス補正基準波形信号の電圧レベルを検出し、この電圧レベルが一定となるようフィードバック制御されるため、水平偏向周波数が変動しても有効画面内におけるコンバージェンス補正基準波形の振幅値が一定となる。又、リトレース幅短縮回路で水平タイミング信号のリトレース期間を短縮化し、この短縮化された加工水平タイミング信号に基づきコンバージェンス補正基準波形信号を発生させるため、水平タイミング信号のリトレース期間からトレース期間に変わる期間において波形変化のなまりが発生せずこれに起因する歪みが生じない。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。図1から図3には本発明の第1実施例が示されている。図1にはコンバージェンス補正回路の回路ブロック図が示されている。図1において、水平タイミング信号は水平偏向電流と同じ位相であり、且つ、トレース期間とリトレース期間とが交互に繰り返されて成り、この水平タイミング信号がリトレース幅短縮回路1に入力されている。
【0009】
リトレース幅短縮回路1は水平タイミング信号のリトレース期間を水平偏向電流のリトレース期間よりも短縮化し、一定幅の短いリトレース期間を有する水平タイミング信号に加工する。この加工水平タイミング信号はコンバージェンス補正基準波形発生回路2に供給され、このコンバージェンス補正基準波形発生回路2は加工水平タイミング信号に同期したコンバージェンス補正基準波形信号を発生する。この基準波形として、例えば水平周期のパラボラ波やのこぎり波を発生し、かかる基準波形信号の振幅は下記する振幅補正電圧によって可変される。
【0010】
トレース開始・終了レベル検出回路3にはコンバージェンス補正基準波形信号と共に水平タイミング信号が供給され、水平タイミング信号のトレース期間の開始・終了時点におけるコンバージェンス補正基準波形信号の電圧レベルを検出する。具体的には、図2に示す如く、トレース開始・終了レベル検出回路3は直流レベル引き下げ回路10とピークホールド回路11とから成る。直流レベル引き下げ回路10は水平タイミング信号のリトレース期間のみコンバージェンス補正基準波形信号の直流レベルを引き下げ、この直流レベルを引き下げられた加工コンバージェンス補正基準波形信号がピークホールド回路11に供給される。ピークホールド回路11が加工コンバージェンス補正基準波形信号のピーク値をホールドすることによってトレース期間の開始・終了時点の電圧レベルを検出する。
【0011】
再び図1に戻り、比較器4にはトレース開始・終了レベル検出回路3の検出電圧と基準電圧発生部5の基準電圧とが入力され、比較器4は双方の電圧レベルを比較してその差分に応じた電圧をローパスフィルタ6を通し振幅補正電圧としてコンバージェンス補正基準波形発生回路2にフィードバックする。
【0012】
また、コンバージェンス補正基準波形発生回路2のコンバージェンス補正基準波形信号は乗算器・加算器8に供給され、ここでマイコン7からのコントロール信号により希望する波形に合成されてコンバージェンス補正波形が作られる。このコンバージェンス補正波形信号は波形増幅器9で実際に必要とされる振幅にまで増幅され、この増幅されたコンバージェンス補正波形信号によってコンバージェンス補正を行う。
【0013】
次に、上記構成の作用を図3の波形図に基づき説明する。水平タイミング信号(図3のa信号)はリトレース幅短縮回路1で加工水平タイミング信号(図3のb信号)に加工され、この加工水平タイミング信号に同期したコンバージェンス補正基準波形信号(図3のc信号)がコンバージェンス補正基準波形発生回路2で発生される。このコンバージェンス補正基準波形信号はトレース開始・終了レベル検出回路3で水平タイミング信号のリトレース期間だけ直流レベルを引き下げた加工コンバージェンス補正基準波形信号(図3のd信号)に加工され、この信号における水平タイミング信号のトレース期間の開始・終了時点での電圧レベルV1が検出される。この検出電圧レベルV1と基準電圧レベルV0とが比較器4で比較され、その比較により得られた振幅補正電圧がコンバージェンス補正基準波形発生回路2にフィードバックされる。コンバージェンス補正基準波形発生回路2は振幅補正電圧がゼロになるようコンバージェンス補正基準波形信号の振幅を調整する。即ち、コンバージェンス補正基準波形信号の振幅がその水平タイミング信号のリトレース期間の開始・終了時点で基準電圧レベルV0となるよう制御される。
【0014】
ここで、水平偏向周波数が変動し、水平タイミング信号のリトレース期間とトレース期間との割合が変化しても上記と同様な制御が行われるため、水平タイミング信号のリトレース期間の開始・終了時点におけるコンバージェンス補正基準波形信号の電圧レベルは常に基準電圧レベルV0となる。従って、水平偏向周波数が変動しても有効画面内におけるコンバージェンス補正基準波形の振幅値が一定となり、安定したコンバージェンス補正が行われる。
【0015】
また、リトレース幅短縮回路1で水平タイミング信号のリトレース期間の短縮化された加工水平タイミング信号(図3のb信号)を作成し、この加工水平タイミング信号に基づきコンバージェンス補正基準波形信号(図3のc信号)を発生させる。そのため、水平タイミング信号(図3のa信号)のリトレース期間からトレース期間に変わる期間において、コンバージェンス補正基準波形信号には波形変化のなまりが発生せずこれに起因する歪みが生じないことより、トレース期間前部においても正確なコンバージェンス補正が行われる。
【0016】
図4及び図5には本発明の第2実施例が示されている。この第2実施例は前記第1実施例と比較してトレース開始・終了レベル検出回路3の構成のみが異なり他の構成は同じであるためその説明を省略し、トレース開始・終了レベル検出回路3の構成のみ説明する。
【0017】
図4にはトレース開始・終了レベル検出回路3の回路ブロック図が示されている。図4において、トレース開始・終了レベル検出回路3はトレース幅検出回路12とサンプルホールド回路13と平均化回路14とから成る。トレース幅検出回路12には水平タイミング信号が入力され、トレース幅検出回路12は水平タイミング信号のトレース期間とリトレース期間との切り替わりのタイミングを検出した検出パルス信号をサンプルホールド回路13に出力する。
【0018】
サンプルホールド回路13は検出パルス信号のタイミングでコンバージェンス補正基準波形信号の電圧レベルをサンプルホールドし、このサンプルホールド値を平均化回路14に出力する。この平均化回路14はサンプルホールド値を平均化してこの平均値を検出電圧レベルとして出力する。
【0019】
次に、上記構成の作用を図5の波形図に基づき説明する。水平タイミング信号(図5のa信号)におけるトレース期間とリトレース期間との切り替わりタイミングをトレース幅検出回路12で検出して検出パルス信号(図5のe信号)を作成し、サンプルホールド回路13がこの検出パルス信号のタイミングでコンバージェンス補正基準波形信号(図5のc信号)をサンプルホールドし、このサンプルホールド値の平均値が検出電圧レベルV1として得られる。従って、検出電圧レベルV1が基準電圧レベルV 0 となるよう制御されるため、この第2実施例においても前記第1実施例と同様の作用・効果が得られるものである。
【0020】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、水平タイミング信号よりそのリトレース期間が短縮された加工水平タイミング信号を作成し、この加工水平タイミング信号に同期するコンバージェンス補正基準波形信号を発生し、このコンバージェンス補正基準波形信号における、水平タイミング信号のトレース期間の開始・終了時点での電圧レベルを検出し、この検出電圧レベルと基準電圧レベルとの比較結果によりコンバージェンス補正基準波形発生回路をフィードバック制御したので、複数の異なる水平偏向周波数が入力する場合にあっても有効画面内におけるコンバージェンス補正基準波形信号の振幅が一定となり安定なコンバージェンス補正が行われるという効果がある。又、水平タイミング信号のリトレース期間からトレース期間に変わる期間においてコンバージェンス補正基準波形には波形変化のなまりが発生しないため、トレース期間前部において歪みが発生せず正確なコンバージェンス補正が行われるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバージェンス補正回路の回路ブロック図(第1実施例)。
【図2】トレース開始・終了レベル検出回路の回路ブロック図(第1実施例)。
【図3】各部の波形図(第1実施例)。
【図4】トレース開始・終了レベル検出回路の回路ブロック図(第2実施例)。
【図5】各部の波形図(第2実施例)。
【図6】各部の波形図(従来例)。
【符号の説明】
1…リトレース幅短縮回路
2…コンバージェンス補正基準波形発生回路
3…トレース開始・終了レベル検出回路
4…比較器
10…直流レベル引き下げ回路
11…ピークホールド回路
12…トレース幅検出回路
13…サンプルホールド回路
14…平均化回路
Claims (1)
- 水平偏向電流と同相で、トレース期間とリトレース期間とから成る水平タイミング信号が入力され、この水平タイミング信号のリトレース期間を水平偏向電流のリトレース期間よりも短縮化するリトレース幅短縮回路と、
このリトレース幅短縮回路の出力する加工水平タイミング信号に同期したコンバージェンス補正基準波形信号を発生し、且つ、このコンバージェンス補正基準波形信号の振幅を、フィードバック信号に基づき可変するコンバージェンス補正基準波形発生回路と、
上記水平タイミング信号が入力され、上記水平タイミング信号におけるトレース期間とリトレース期間との切り替わりのタイミングを検出して検出パルス信号を出力するトレース幅検出回路と、このトレース幅検出回路から出力される上記検出パルス信号により上記コンバージェンス補正基準波形信号の電圧レベルをサンプルホールドするサンプルホールド回路とを有し、上記コンバージェンス補正基準波形信号の上記水平タイミング信号のトレース期間の開始、終了時点での電圧レベルを検出するトレース開始・終了レベル検出回路と、
このトレース開始・終了レベル検出回路の検出した検出電圧レベルと基準電圧レベルとを比較し、その比較結果を、上記コンバージェンス補正基準波形信号の振幅が増加したときに、上記コンバージェンス補正基準波形信号の振幅が減少する方向となるように、上記コンバージェンス補正基準波形発生回路に対する上記フィードバック信号として供給する比較器と
を備え、有効画面内における上記コンバージェンス補正基準波形の振幅を安定化するようにしたコンバージェンス補正回路。
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JP29410294A JP3658784B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | コンバージェンス補正回路 |
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JPH08154255A JPH08154255A (ja) | 1996-06-11 |
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ID=17803318
Family Applications (1)
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JP29410294A Expired - Fee Related JP3658784B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | コンバージェンス補正回路 |
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1994
- 1994-11-29 JP JP29410294A patent/JP3658784B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08154255A (ja) | 1996-06-11 |
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