JP3657860B2 - 電力線搬送を用いた監視制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空港,飛行場等の滑走路,誘導路等に設置される多数の灯火,センサ等の状態を監視制御する電力線搬送を用いた監視制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電力線搬送技術を用いて、空港,飛行場等に設置される多数の灯火,センサ等の状態を監視制御する監視制御システムは、商用交流電源を受けて定電流を発生する電源発生装置CCRから導出される電力線に直列に親局およびそれぞれゴムトランス介して各端末(子局)が接続され、これら各端末に個別に灯火やセンサ等が接続されている。
【0003】
前記親局は、電力線モデムが設けられ、中央監視室(上位システム)からの制御信号および各端末からの灯火・センサ等監視信号を受信し、電力線モデムが電力線搬送技術を用いて、電力線を介して各端末へ制御信号を伝送し、また中央監視室に対し灯火等監視信号を伝送する。
【0004】
また、各端末においても、親局と同様に電力線モデムが設けられ、親局から伝送されてくる制御信号を受けて各灯火を制御する一方、電力線モデムが電力線搬送技術を用いて、前記電力線を介して前記親局に対し当該灯火・センサの監視信号を伝送する構成となっている。
【0005】
ところで、以上のような監視制御システムにおける電源発生装置は、電力線に定電流の電力を供給するものであって、具体的には、図10に示すごとく、低振幅電流波形S1および高振幅波形S2のうち、サイリスタを用いて、低振幅の電流波形S1のゼロクロス点から所定の位相角度例えば60度)で位相制御を行うことにより、高振幅の電流波形S2を選択し、灯火その他の空港設備に使用するために定める所定の定電流(例えば6.6A)を出力し、電力線に供給する形態となっている。従って、位相制御を行った直後の電流は一般に急峻な立上り状態で変化しており、周波数的には50Hz/60Hz以上の高い周波数となっており、また高振幅の電流波形に到達した時点で50Hz/60Hzの標準波形(正弦波)に移行するが、その移行直後では不安定な状態が生ずる。
【0006】
そこで、従来、電力線搬送を用いて所要の信号を伝送する場合、電力線上の低振幅電流波形および位相制御後の急峻な立上り部分,さらには高振幅電流波形への移行時の不安定部分,つまりノイズ発生部分を避けるようなタイミングで高振幅波形S2に対し、信号処理系の一部である電力線モデムから所要の信号を所定の周波数で変調し、電力線搬送により伝送することが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような監視制御システムでは、適切なタイミングで信号を伝送することのみに主眼が置かれているが、位相制御によって電源発生装置からノイズが発生することには変わりなく、このノイズの影響によって親局,各端末の受信感度を著しく劣化される問題がある。このノイズは、インパルス的に発生するスパイクノイズであり、また灯火の明るさを調整するタップ位置(位相制御角度)に応じてノイズ発生ポイントが異なることから、非常に除去することが難しい。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、電源発生装置から発生するノイズの影響を低減し高品質の伝送を確保し、また電力線搬送を用いることにより安価に実現する電力線搬送を用いた監視制御システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記課題を解決するために、本発明は、電源発生装置から導出される電力線に親局およびそれぞれゴムトランスを介して灯火またはセンサを制御監視する各端末が直列に接続され、前記親局は上位システムからの制御信号を電力線搬送にて各端末に伝送し、前記各端末は前記制御信号を受けて灯火またはセンサを制御する一方、その灯火またはセンサの監視信号を電力線搬送にて前記親局に伝送する電力線搬送を用いた監視制御システムであって、特に電源発生装置から導出される電力線の途中に、当該電源発生装置からの見かけ上の距離を延ばす機能をもつインダクタンス素子および前記電力線搬送で使用する周波数に共振するLC共振回路を備えたバイパスフィルタ装置を設けた構成である。
【0010】
本発明は以上のような構成とすることにより、電源発生装置に比較的近い電力線の部分に直列にインダクタンス素子を接続することにより、電源発生装置から発生するノイズは当該電源発生装置から比較的近いほど大きな値となるが、インダクタンス素子を設けることにより、電源発生装置からの見かけ上の距離が延長した状態となり、ノイズのエネルギー減衰でき、親局・各端末に対するノイズの影響を弱めることが可能となる。また、電力線搬送に使用する周波数に共振するLC共振回路を設けることにより、電源発生装置から発生するノイズは電源発生装置側に流し、各端末に接続される灯火側で使用する信号は灯火側に流すことができ、ノイズの影響を大幅に低減化することが可能である。
【0011】
(2) 本発明に係わる電力線搬送を用いた監視制御システムにおいて、親局および各端末の受信系は、電力線搬送されてくる信号をアナログ的なフィルタリング処理を行った後、第1の所定レベルと比較し、デジタル信号に変換する手段と、この変換されたデジタル信号からキャリアの有無を判断する判断手段と、前記デジタル信号をデジタル的なフィルタリング処理を行った後、第2の所定レベルと比較し、前記電力線搬送されてくる信号を復調する手段と、前記判断手段によりキャリア有りのとき、前記復調手段による復調結果を受信信号として取り込む手段とを備えた構成である。
【0012】
本発明は以上のような構成とすることにより、電力線搬送されてくる信号をアナログ的なフィルタリング処理を施した後、デジタル信号に変換して2分岐し、その一方の分岐部に現れるデジタル信号からキャリアの有無を判断し、他方の分岐部に現れるデジタル信号をデジタル的なフィルタリング処理によって復調した後、キャリア有りで復調信号を受信信号として取り込むので、電源発生装置から発生するインパルス的なノイズでも同期ずれなく確実に所要の信号を抽出することが可能である。
【0013】
(3) また、本発明に係わる電力線搬送を用いた監視制御システムは、電源発生装置、親局及び各端末が電力線による同一ループに存在する場合、電力線搬送に使用する周波数の定在波による受信レベルの落ち込み場所に、複数のゴムトランスを接続するか、或いはこの接続された当該複数のゴムトランスの2次側に当該電力線搬送に使用する周波数に共振する共振回路をもつ補償ユニット回路を設けることにより、受信レベルの落ち込み位置をずらすことが可能となり、定在波による各端末の受信レベルの落ち込みを抑えて確実に所要の信号を受信可能とすることが可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明に係る電力線搬送を用いた監視制御システムの一実施形態を示す全体構成図である。
【0016】
この監視制御システムは、空港内の設備である各種の灯火L,センサC等の動作状態表示、灯火Lの点灯・消灯制御、各端末の動作テスト、各端末のリセット等の操作を行うオペレータコンソール1およびこのコンソール1に制御LANを介して接続され、当該オペレータコンソール1の間で相互に信号の授受を行う監視制御盤2等から成る中央監視室(以下,上位システムと指称する)3と、商用交流電源から定電流を生成し発生する電源発生装置(CCR)4と、この電源発生装置4から導出される電力線5のうち、電源発生装置4の出力側に比較的近い近い位置に設けられるバイパスフィルタ機能をもったフィルタ装置6と、このフィルタ装置6から親局専用変成器7を介して接続され、各種の灯火L,…の動作状態その他各種のセンサC,…の信号である監視信号を収集し上位システム3に通知したり、また上位システム3からの制御信号を電力線5を介して各端末9に送信する親局8と、前記電力線5にそれぞれゴムトランス10を介して直列に接続され、各灯火L,…やセンサC,…の状態を個別に監視し、また親局側からの制御信号を受けて灯火Lの点灯・消灯を制御する各端末(子局)9,…とによって構成されている。
【0017】
なお、監視制御盤2は、様々な電力線回路情報を集中的に管理するものであって、1つの電源回路を統括する親局8とは伝送LANを介して接続され、当該親局8とともに個々の電力線回路情報を共有する機能をもっている。
【0018】
前記親局8は、電力線5上に介挿されるフィルタ装置6に親局専用変成器7を介して接続され、内部的には上位システム3の監視制御盤2との間で信号の授受を行う上位I/F部11、各端末9からの監視信号を受信しフィルタリング処理するとともにCPU処理可能な信号に変換する受信系12、前記上位I/F部11で受けた制御信号を例えば2つの周波数Fa,Fzを用いたFSK変調によって電力線5の電流波形に重畳し伝送する送信系13および制御信号や監視信号を所要の伝送形式に適する形に処理したり、所定のタイミングで信号をFSK変調にて伝送させるなどの処理を行うCPUで構成された監視制御処理手段14などが設けられている。
【0019】
前記各端末9は、電力線5にそれぞれ電力線上の電力が入り込まないような機能をもつゴムトランス10を介して接続され、内部的には、親局8からの制御信号を受信しフィルタリング処理するとともにCPU処理可能な信号に変換する受信系21、センサCの状態を取り込むセンサI/F部22、灯火Lの断芯有無の状態を検出する断芯検出回路23、前記受信系21で受信された制御信号を解析し、灯火制御に関する信号に変換し灯火制御回路24に送出し、また断芯検出回路23によって検出された監視信号を所定のタイミングで伝送可能な状態に設定する前記CPUで構成された監視制御処理手段25およびこの監視制御処理手段25により処理された監視信号を2つの周波数Fa,Fzを用いたFSK変調または1個の周波数を用いるPSK変調によって電力線5の電流波形に重畳し伝送する送信系26等によって構成されている。
【0020】
前記フィルタ装置6は図2に示すように構成されている。
【0021】
このフィルタ装置6は、電源発生装置4の近傍に親局8や各端末9が接続されたとき、その近傍の電力線上のノイズ量が大きくなることから、見かけ上の距離を延ばすために電力線5の1次側に直列にそれぞれ距離延長用コイルL11,L12が接続され、また電力線搬送時に用いられる特定の周波数を電源側から分離するLC共振回路,つまりコイルL21,L22およびコンデンサC1〜C20,C21〜C40とが設けられている。
【0022】
このシステムにおける送信系13,26の電力線モデムが例えばFSK変調を行う場合、特定の周波数FaおよびFzが用いられるが、これら周波数Fa,Fzに対応するために、距離延長用コイルL11,L12の両出力ライン間に、周波数Faに共振するコイルL21と複数のコンデンサC1〜C20とからなるLC共振回路、周波数Fzに共振するコイルL22と複数のコンデンサC21〜C40とからなるLC共振回路が並列的に接続されている。そして、各コンデンサC1〜C40にはそれぞれ故障検知及び素子保護を可能にする要請から、それぞれ個別に充分大きな抵抗値をもつ抵抗R1〜R40が接続されている。
【0023】
また、コイルL21とコンデンサ群C1〜C20との間にフューズF1と抵抗R42との並列回路が介在され、そのうちフューズF1側ラインに第1の故障検知用変成器CT11が設けられ、同様にコイルL22とコンデンサ群C21〜C40との間にフューズF2と抵抗R43との並列回路が介在され、そのうちフューズF2側ラインに第2の故障検知用変成器CT12が設けられ、これらCT11,CT12の2次側は図示されていないが親局側に接続されている。
【0024】
さらに、親局8において所要の信号の注入/抽出をバイパスフィルタにて行う場合、距離延長用コイルL11,L12の何れかの出力ラインに信号注入CT31および信号抽出電流センサCT32からなる親局専用変成器7が設けられている。これら信号注入電流センサCT31および信号抽出電流センサCT32にはそれぞれ並列的に2次側過電圧防止用の抵抗R41やコイルL31が接続されている。因みに、図3は図2に示すフィルタ装置6を構成する各素子の機能を説明する図である。
【0025】
その他、図2に示す灯火側電力線5には、図1に示すごとくそれぞれゴムトランス10を介して端末9が接続されている。
【0026】
次に、親局8および各端末9内の受信系12,21の構成について図4を参照して説明する。
【0027】
すなわち、受信系12,21においては、内部的には、CTによる信号抽出およびLC共振にて所要の信号を込む初段情報取り込み部と、取り込んだ信号の増幅、増幅後の信号のハイパスフィルタHPF処理、フィルタ処理後の信号増幅、この信号増幅後のローパスフィルタLPF・バンドパスフィルタBPF処理、フィルタ処理後の信号と予め定める信号レベルとの比較によってデジタルデータに変換(A/D変換)する伝送情報用周波数取り込み部と、この周波数取り込み部で変換されたデジタルデータの中にキャリア有りの場合に情報取り込み制御信号を出力するキャリア有無判断部と、前記変換されたデジタルデータを復調処理する受信信号処理系とによって構成されている。
【0028】
この受信情報処理系は、周波数取り込み部で変換されたデジタルデータをバイパスフィルタ処理を行うデジタル処理による第1の復調処理部と、この復調処理後に再度ローパスフィルタ処理し、所定のレベルと比較し出力する第2の復調処理部と、キャリア有無判断部からのキャリア有りのとき第2の復調処理後の信号を受信信号RDとして取り込んで出力するRD制御部とからなっている。
【0029】
図5はフィルタ装置6の出力側電力線5に直列に接続される端末9に対し、使用周波数の定在波による受信レベルの落ち込みを回避するために設けた補償ユニット回路(図1の31)の構成図である。この補償ユニット回路31は、ゴムトランス10の2次側にLC共振回路を設け、さらに必要に応じて当該Cに直列に抵抗Rを接続してなる構成である。
【0030】
次に、以上のような監視制御システムの動作について図面を参照して説明する。
【0031】
先ず、監視制御システムの一般的な動作としては、監視制御盤2が親局8から伝送されてくる灯火LやセンサCの監視信号を受信し、オペレータコンソール1に送信し、灯火等の動作状態を表示する。その他、上位システム3のコンソール1は、管制官から必要な制御指示を入力し、監視制御盤2および親局8を介して各端末9に対し灯火Lの点灯・消灯制御、各端末の動作テスト、各端末のリセット等の制御信号を送出し、その端末側の応答状態をオペレータコンソール1により集中監視し、かつ、制御を実行する。
【0032】
親局8は、通常,1つの電源発生装置4に1台接続され、上位システム3/各端末9,…との間で情報の授受を行い、上位システム/下位端末9に所要とする信号を伝送する。
【0033】
親局8と各端末9,…との間の信号授受は、親局8が1次局となり、送信系12,26が監視制御処理手段14,25で作成される例えばテキストデータ等の情報を所定のタイミングに従って電力線モデムにより周波数偏移変調により電力線5に伝送する。この情報は例えばコマンド、アドレス、コードの3バイトからなり、親局8におけるコマンドには灯火のオン/オフ、灯火点滅、光度制御等の制御指令や端末9の状態監視、灯火・センサの状態監視等を行うコードで示される。アドレスには端末アドレスが書き込まれるが、その他にグループアドレスを指定することもある。コードにはコマンドと組み合わせて制御状態等が書き込まれる。
【0034】
一方、端末9側においては、コマンドには親局8から送られてくるコマンド、アドレスには親局8のアドレス、コードには動作状態等のデータが書き込まれる。
【0035】
よって、以上のような監視制御システムは、灯火/センサの状態が実際に現場まで調査することなく、上位システム3に設置されるオペレータコンソール1により遠隔操作することにより、親局8を介して各端末9に接続される多数の灯火を制御することができ、さらに上位システム3にて灯火/センサの状態を一括管理することにより、例えばセンサの情報をもとに灯火制御することができ、空港,飛行場の自動運用を確立することが可能である。そして、空港等の自動運用により、空港等の運用コストを大幅にダウンすることが可能となる。
【0036】
ところで、以上のような監視制御システムは、電源発生装置4が前述したように低振幅電流波形のゼロクロス点から所定の位相角度(例えば60度)で位相制御を行うことにより、高振幅電流波形を選択し、灯火その他の空港設備に必要な所定の定電流(例えば6.6A)を出力し、電力線5に供給する構成をとっている。
【0037】
すなわち、電源発生装置4は、図6に示すようにサイリスタを用いて所定の位相角度で位相制御を実施することにより、全体の電流値を変えることによって灯火Lの明るさを調整する。この位相制御の位相角度は、灯火Lが明るいほど0度側、暗いほど180度側に近づくように切換えるが、システムの規模によっても位相制御する位相角度が異なってくる。ここで、位相制御を実施したとき、位相制御後に急峻に立ち上がる波形となり、この立上り波形部分では商用周波数よりも高い周波数となり、また立ち上がり後は図示(イ)に示すような振動的なノイズが発生する。
【0038】
このように位相制御によって発生するノイズは、有色ノイズであって、図7に示すように正規の信号を打ち消してしまうことから、電力線モデムが例えばPSK変調による信号伝送の場合には受信側で適宜なタイミングで信号を復調するための位相のずれを検出できなくなり、またFSK変調による信号伝送の場合には信号本来の内容となる0,1の判断ができなくなってしまう。
【0039】
ところで、親局8と各端末9との間の信号の授受は、電力線搬送を用いて行っているが、以上のように電源発生装置4からも同じような周波数のノイズが発生すると、ノイズと信号との分離が難しくなる。何れにせよ、電源発生装置4からは種々の周波数のノイズが発生しており、当然電力線搬送で使用する周波数に同じ周波数のノイズも発生している。
【0040】
そこで、本発明に係わる監視制御システムでは、電源発生装置4の出力側に図2に示すようなバイパスフィルタ装置6を設け、電源側と灯火側にある親局8および各端末9とを電気的に分離している。
【0041】
このフィルタ装置6は、送信系13,26の電力線モデムで取り扱う周波数によって異なるが、要は使用する周波数毎にI型のLC共振回路を形成する。例えばFSK変調により情報を伝送する場合、2つの周波数Fa,Fzを用いるので、Faに共振するI型のLC共振回路(L21・C1〜C20)と、Fzに共振するI型のLC共振回路(L22・C21〜C40)とを設け、これら周波数Fa,Fzで変調された信号を電源側と分離し、親局8と各端末9側で流れるようにし、また電源発生装置4によって発生するノイズは灯火側から分離し、電源発生装置側に流れるようにする。しかも、各コンデンサCは回路規模が大きくなれば、それに対応してL成分も大きくなるので、そのLの増減に柔軟に対応するためにコンデンサCの素子値が変更可能なように直列に構成されている。
【0042】
さらに、各LC共振回路が正常に動作しないと、伝送信号を適切に受信することが不可能になることから、各LC共振回路に故障検知用センサである変成器CT11,CT12が設けられている。例えばコンデンサC1〜C20がショートモードで短絡したとき、大きな電流が当該LC共振回路に流れ、フューズF1が断線する。この断線によって電流はデバイド抵抗R42側に流れるので、故障検知用センサCT11には何ら電流が現れないので、故障を検知できる。また、コンデンサC1〜C20がオープンモードで短絡した場合、電流が抵抗R1〜R20側に流れるが、これら抵抗値を十分大きな値にしておけば、電流がほとんど流れなくなる。よって、故障検知用センサCT11を介して故障を検知できる。Fzに共振するLC共振回路でも同様である。
【0043】
このようにして故障を検知したとき、当該フィルタ装置6から信号を受信できないのでフィルタ異常と判断し、信号の授受を行わないようにする。
【0044】
また、電源発生装置4から発生するノイズは、当該電源発生装置4から近い電力線5の位置ほど大きなノイズが現れるので、電力線5の1次側に距離延長用コイルL11,L12を挿入し、電源発生装置4からの見かけ上の距離を延ばし、ノイズエネルギーを減衰させることにより親局8および各端末9へのノイズの影響を低減化することが可能である。
【0045】
しかしながら、バイパスフィルタ装置6だけでは信号とノイズの分離が完全に行われず、ノイズの一部は灯火側に流れることが予想される。この電源発生装置4のノイズは、有色ノイズであるので、位相制御によっては図7に示すように正規の信号を打ち消してしまい、親局8,各端末9における受信系12,26の復調回路のうち、ディジタル処理手前の波形が図8に示すように波形ずれを起こしてしまう。
【0046】
そこで、親局8および各端末9における受信系12,26としては、図4に示すように、電力線5に重畳される信号をLC共振回路で取得し、特に順序を問わないが、例えばHPF→LPF→BPFによって整流した信号からキャリア有りの場合のみ、2段のデジタル復調およびLPFによって復調された信号を受信する受信系とし、正規の信号には応答し、スパイクノイズには応答しないようにする。通常の受信系では、比較部手前で分岐するのが一般的であるが、この場合には電源発生装置4から発生するノイズであってもキャリア有りと判断し、また一定レベル以下の場合には信号を検出できなくなるが、本発明の受信系では、信号をデジタル化処理後にキャリア有り判断とデジタル処理とに分岐し、かつ、2段のデジタル処理による復調を行い、初段側では実際に使用している周波数帯として広く、後段側では実際に使用している周波数帯にてバンドパスすることにより、ノイズによって信号のレベルが一定値以下となっても復調可能であり、電源発生装置4から発生するインパルス的なノイズでも同期ずれが発生しない。図8の(ロ)はデジタル処理手前の波形、(ハ)はデジタル処理後の波形である。
【0047】
また、搬送波は、使用する周波数帯によって異なるが、一般には定在波による受信レベルの落ち込みがあり、電力線5内には図9に示すような山谷のレベルが形成される。その結果、電力線5の位置によってレベルが異なり、最も受信レベルの良い地点と最も受信レベルの悪い地点では、数dB〜数十dBのレベル差が生ずる。例えばQ56,Q57に設置される端末9が定在波の影響によって受信不可とするレベル以下となり、一方、Q58の設置される端末9が一定受信レベル以上となっている場合、Q55とQ56との間に複数のゴムトランス10を追加すれば、Q56の受信レベルの落ち込み位置をずらしてQ58のレベルとすることにより、情報の授受可能な状態を形成できる。
【0048】
さらに、ゴムトランス10の2次側に電力線搬送に使用する周波数に合わせたLC共振回路をもつ補償ユニット回路31を接続すれば、変化分が一定となるので、どの程度ずらすか、つまり追加個数を正確に算出できる。例えばFSK変調のごとき、複数の周波数Fa,Fzを用いる場合、Fa/Fz用の補償ユニット回路31が用いられる。
【0049】
従って、以上のような実施の形態によれば、電源発生装置4に比較的近い電力線の部分に直列にインダクタンス素子を接続することにより、電源発生装置4からの見かけ上の距離が延長した状態となり、ノイズのエネルギー減衰でき、親局・各端末に対するノイズの影響を弱めることができる。また、電源発生装置4に比較的近い電力線の部分に電力線搬送に使用する周波数に共振するLC共振回路を設けることにより、電源発生装置から発生するノイズは電源発生装置側に流し、親局と各端末との間で授受される信号は電源側と完全に分離して流すことができ、ノイズの影響を大幅に低減化できる。
【0050】
また、電力線搬送されてくる信号をアナログ的なフィルタリング処理を施した後、デジタル信号に変換して2分岐し、その一方の分岐部に現れるデジタル信号からキャリアの有無を判断し、他方の分岐部に現れるデジタル信号をデジタル的なフィルタリング処理によって復調した後、キャリア有りで復調信号を受信信号として取り込むので、電源発生装置から発生するインパルス的なノイズでも同期ずれなく確実に所要の信号を抽出できる。
【0051】
さらに、電力線搬送に使用する周波数の定在波による受信レベルの落ち込み場所に、複数のゴムトランスを介して当該電力線搬送に使用する周波数に共振する共振回路をもつ補償ユニット回路31を設けることにより、受信レベルの落ち込み位置をずらすことが可能となり、定在波による各端末の受信レベルの落ち込みを抑えて確実に所要の信号を受信できる。
【0052】
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電源発生装置から発生するノイズの影響を低減し高品質の伝送を確保でき、さらに電力線搬送を用いることによりシステム全体を低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電力線搬送を用いた監視制御システムの一実施形態を示す全体構成図。
【図2】 図1に示すフィルタ装置の一具体例を示す構成図。
【図3】 図2に示すフィルタ装置の構成素子及び素子の機能を説明する図。
【図4】 親局および各端末における受信系の一構成例を説明する図。
【図5】 電力線搬送に使用する周波数の定在波による受信レベルの落ち込みを回避するための補償ユニット回路の構成図。
【図6】 図1に示す電源発生装置から発生するノイズの発生原因を説明する波形図。
【図7】 電源発生装置から発生するノイズによって正規の信号が打ち消される状態を説明する図。
【図8】 親局および各端末における受信系の位置による状態波形図。
【図9】 電力線搬送に使用する周波数の定在波による受信レベルの落ち込みの状態を示す図。
【図10】 監視制御システムに用いられる電源発生装置から発生する電流の制御を説明する図。
【符号の説明】
L…灯火
C…センサ
3…上位システム
4…電源発生装置
5…電力線
6…フィルタ装置
7…親局専用変成器
8…親局
9…端末(子局)
10…ゴムトランス
12,21…受信系
13,26…送信系
31…補償ユニット回路

Claims (3)

  1. 電源発生装置から導出される電力線に親局およびそれぞれゴムトランスを介して灯火またはセンサを制御監視する各端末が直列に接続され、前記親局は上位システムからの制御信号を電力線搬送にて各端末に伝送し、前記各端末は前記制御信号を受けて灯火またはセンサを制御する一方、その灯火またはセンサの監視信号を電力線搬送にて前記親局に伝送する電力線搬送を用いた監視制御システムにおいて、
    前記電源発生装置から導出される電力線の途中に、当該電源発生装置からの見かけ上の距離を延ばす機能をもつインダクタンス素子および前記電力線搬送で使用する周波数に共振するLC共振回路を備えたバイパスフィルタ装置を設け、前記電源発生装置から発生するノイズの影響を低減することを特徴とする電力線搬送を用いた監視制御システム。
  2. 電源発生装置から導出される電力線に親局およびそれぞれゴムトランスを介して灯火またはセンサを制御監視する各端末が直列に接続され、前記親局は上位システムからの制御信号を電力線搬送にて各端末に伝送し、前記各端末は前記制御信号を受けて灯火またはセンサを制御する一方、その灯火またはセンサの監視信号を電力線搬送にて前記親局に伝送する電力線搬送を用いた監視制御システムにおいて、
    前記親局および前記各端末の受信系は、
    前記電力線搬送されてくる信号を、前段にハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、後段にバンドパスフィルタを配置してアナログ的なフィルタリング処理を行った後、第1の所定レベルと比較し、デジタル信号に変換する手段と、この変換されたデジタル信号からキャリアの有無を判断する判断手段と、前記デジタル信号をデジタル的なフィルタリング処理を行った後、第2の所定レベルと比較し、前記電力線搬送されてくる信号を復調する手段と、前記判断手段によりキャリア有りのとき、前記復調手段による復調結果を受信信号として取り込む手段とを備え、前記電源発生装置から発生するノイズの影響を除去することを特徴とする電力線搬送を用いた監視制御システム。
  3. 電源発生装置から導出される電力線に親局およびそれぞれゴムトランスを介して灯火またはセンサを制御監視する各端末が直列に接続され、前記親局は上位システムからの制御信号を電力線搬送にて各端末に伝送し、前記各端末は前記制御信号を受けて灯火またはセンサを制御する一方、その灯火またはセンサの監視信号を電力線搬送にて前記親局に伝送する電力線搬送を用いた監視制御システムにおいて、
    前記電源発生装置、前記親局及び各端末が前記電力線による同一ループに存在する場合、前記電力線搬送に使用する周波数の定在波による受信レベルの落ち込み場所に、複数のゴムトランスを接続するか、或いは当該複数のゴムトランスの2次側に当該電力線搬送に使用する周波数に共振する共振回路をもつ補償ユニット回路を設けることを特徴とする電力線搬送を用いた監視制御システム。
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