JP3657192B2 - 加圧装置およびこれを用いた液晶セルの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、二枚の基板を対向させて貼り合わせ、貼り合わせた二枚の基板間に液晶を封入してなる液晶セルの製造方法およびその製造に用いる加圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液晶表示装置等を構成する液晶セルにおいては、液晶セルに封入されている液晶層の厚みが均一であることが要求されている。
従来、液晶セルの液晶層の厚みを均一にする方法として、例えば、特開平5−40270号公報に開示されたものでは、液晶セルに必要量より多量の液晶を注入し、該液晶セルを加圧して余剰の液晶を押し出した後に液晶注入口を封止する方法が提案されているが、該方法では、加圧処理を施す液晶セルを一個ずつ搬送用カセットから搬出して加圧装置に装着する必要があり、生産性が低く量産には適さないという問題があった。
そこで、特開平11−125827号公報では、液晶セルをカセットに収納した状態で液晶セル間に加圧体を挿入して加圧し、余剰の液晶を押し出した後に、液晶注入口を封止材により封止する方法が提案されている。
【0003】
また、カセットに収納された液晶セルの液晶注入口は一般に下側に位置するため、液晶注入口を封止するために塗布される封止材の塗布状態は、カセットを反転もしくは横転させて目視により確認していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の液晶セルに封入される液晶層の厚みを均一化する方法は以上のように構成されており、特開平11−125827号公報に開示されたカセットに収納された液晶セル間に加圧体を挿入して加圧する方法では、加圧体の挿入方法、加圧方法等が規定されておらず、また、図15に示すように、カセット2の強度が弱い場合、加圧体6を挿入して加圧を行ったときに、カセット2が変形し、液晶セル1に印加する圧力が漏れて十分な加圧が行われなかったり、また、図16に示すように、カセット2の側壁に軽量化のための抜き部分2aが設けられている場合、加圧力に分布が生じて液晶セル1にもギャップムラが生じるという問題があった。
また、カセットに収納された液晶セルの液晶注入口における封止材の塗布状態を確認するためには、カセットを反転もしくは横転させる機構および時間が必要であり、コストの上昇および生産性の低下を生じさせるという問題があった。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、液晶セルへの加圧不足や加圧力のばらつきを生産性を低下させずに防止して、液晶セルに封入される液晶層の厚みを均一化できる加圧装置およびこれを用いた液晶セルの製造方法を得ることを目的とする。
さらに、カセットに収納された液晶セルの液晶注入口における封止材の塗布状態の確認をカセットを反転や横転させずに行うことができる液晶セルの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる加圧装置は、被加圧体の面とほぼ同一形状を有し、流体部供給口と流体排出口が設けられる中敷と、中敷に被せる弾性を有する素材からなる袋と、中敷と袋の連結部(袋の口部分)を押さえる弾性を有するバンドもしくは中敷と袋との接触部に弾性体を有するクランプ治具から構成される加圧体を備え、中敷の流体供給口から流体を供給することにより袋を膨らませて被加圧体を均一に加圧するように構成されているものである。
【0007】
また、中敷には、弾性バンドもしくはクランプ治具が装着される位置に抜き穴および端面にくびれ部が設けられているものである。
また、中敷は、一方向に向かって板厚が薄くなる楔形とされているものである。
また、加圧体を構成する袋は、ポリエチレン等の紫外線を遮光する性質を有する材料で構成される、もしくは紫外線を遮光できる材料によりコーティングが施されているものである。
【0008】
また、この発明に係わる二枚の基板を対向させて貼り合わせ、二枚の基板間に液晶を封入してなる液晶セルの製造方法は、必要量より多量の液晶が注入された複数の液晶セルを、上方に開口したカセット内でカセットの支持部材に支持されて互いに均一な間隔を開けて整列させる工程と、カセットに収納された液晶セル間に上記加圧装置の加圧体を挿入する工程と、加圧体をカセットの一方の端部側から順に加圧状態にする工程と、所定の時間加圧処理を施した後、液晶セルの液晶注入口に紫外線硬化型樹脂を塗布する工程と、紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して硬化させる工程とを含むものである。
【0009】
また、上方に開口したカセット内に挿入された複数の液晶セルは、カセットを数度傾斜させると共に、カセットの下側に配設された治具を用いてカセット内の複数の液晶セルを同時に上下左右に移動させることにより、互いに均一な間隔を開けて整列した状態になるものである。
また、カセット内の液晶セル間に挿入された加圧体の流体排出口とその隣に挿入された加圧体の流体供給口を順次接続し、カセットの一方の端部に挿入された加圧体の流体供給口にのみ流体を供給することにより、カセット内の加圧体を端から順に加圧状態にするものである。
【0010】
また、液晶セルが収納されたカセット内の両端部には、加圧体の面とほぼ同一形状もしくは加圧体より広面積を有する補強板が挿入されているものである。
また、紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射する際には、加圧体を紫外線遮光体として兼用し、液晶注入口以外の液晶セル面に紫外線が照射されるのを防止するものである。
また、紫外線遮光体を兼ねる加圧体は、液晶注入口部分に切り欠き部が設けられているものである。
また、液晶注入口に紫外線硬化型樹脂が塗布された液晶セルを収納したカセットは、紫外線硬化型樹脂の塗布状態を確認するための鏡等の装置が配設された搬送路を搬送されるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の一実施の形態である加圧装置およびこれを用いた液晶セルの製造方法を図について説明する。図1〜図5および図8〜図11はこの発明の実施の形態1による液晶セルの製造方法を説明するための図、図6は実施の形態1による加圧装置の加圧体の構成部品を示す概略図、図7は図6の加圧体の部分断面図である。
【0012】
図において、1は液晶セル、1aは液晶セル1に設けられた液晶注入口、2は液晶セルを収納するカセット、3はカセット2に収納される液晶セル1を保持するための支持部材、4はカセット2の底面に設けられ、カセット2に収納された液晶セル1を保持するシャフト、5はカセット2に収納された液晶セル1を上下左右に移動させるための治具、6は加圧装置の加圧体、7はホース、8は加圧体6を構成する楔形中敷、9、10は楔形中敷8に設けられたエア等の流体供給口と流体排出口、11は流体供給口9と流体排出口10に接続されている楔形中敷8内の流体流路、12は楔形中敷8に設けられた抜き穴、13は楔形中敷8に設けられたくびれ部、14は楔形中敷8に被せる弾性体からなる袋、15は楔形中敷8とこれに被せる袋14の連結部(袋14の口部分)に装着されるゴム等からなる弾性を有するバンド、16は紫外線硬化型樹脂からなる封止材、17は搬送路、18は鏡、19は搬送路17を覆うカバー、20はカバー19に設けられた鏡18を観察用の窓、21は紫外線ランプ、21aは紫外線ランプ21から出射された紫外線をそれぞれ示している。
【0013】
次に、本実施の形態の加圧装置を用いた液晶セルの製造方法について説明する。
まず、二枚の基板を対向させて貼り合わせることにより形成され、必要量より多量の液晶が注入された液晶セル1を、図1に示すように、治具5上に設置され、上方に開口したカセット2に挿入する。
なお、液晶セル1を上方に開口したカセット2に挿入した時点では、図2に示すように、液晶セル1はカセット2の支持部材3に対してランダムに並んだ状態にあるため、カセット2を数度傾斜させて、カセット2内の液晶セル1が一方向に傾斜して支持部材3に支持された状態にした後(図3中ではカセット2の左側を持ち上げて支持部材3およびカセット2内の液晶セル1が右方向に傾斜している)、まず、治具5を上昇させてカセット2内の液晶セル1をカセット2に対して持ち上げ(図3中aの方向)、次に治具5を液晶セル1が傾斜している方向と反対方向に移動させ(図3中bの方向)、最後に治具5をカセット2に対して元の位置に戻す(図3中cの方向)ことにより、図4に示すように、液晶セル1を
カセット2の支持部材3により支持されて互いに均一の間隔をあけて整列された状態とする。
【0014】
次に、図5に示すように、カセット2内の液晶セル1の間に加圧体6を挿入し、ホース7により加圧体6に流体を供給して、所定の時間、液晶セル1の両側から加圧処理を施す。なお、液晶セル1間への加圧体6の挿入を容易にするために、上述したカセット2の傾斜角は可能な限り小さくし、カセット2内の液晶セル1が垂直に近い状態となるようにする。
【0015】
加圧体6の構成を図6に示す。加圧体6は、液晶セル1の基板面とほぼ同じ形状を有し、流体供給口9と流体排出口10が設けられかつ下部に向かって板厚が薄くなる楔形中敷8(図6(a))、楔形中敷8に被せる弾性を有する素材からなる袋14(図6(b))、および袋14の口部分を押さえる弾性を有するバンド15(図6(c))により構成される。なお、袋14を構成する材料は、耐電性かつ耐圧、耐摩耗性を有することが望ましい。
また、楔形中敷8にはバンド15を装着する位置に抜き穴12および端面にくびれ部13が設けられており、袋14の口部分にバンド15を装着することにより、図7に示すように、袋14が抜き穴12およびくびれ部13に押しつけられて嵌合し、加圧時の袋14の抜け落ちや流体漏れを防止している。
【0016】
次に、図8(a)に示すように、カセット2の一方の端部(図8(a)中では左端)に挿入された加圧体6から順番に流体を供給して袋14を膨らませ、カセット2内の液晶セル1を端から順に加圧状態とする。
カセット2の端部に挿入された加圧体6から順に流体を供給する方法は、カセット2の端部に挿入された加圧体6の流体排出口10とその隣りの加圧体6の流体供給口9とをホース7で接続し、順次流体排出口10と隣の加圧体6の流体供給口9とを接続することにより可能である。
【0017】
次に、カセット2に収納した液晶セルを所定の時間加圧した後、液晶注入口1aに押し出された液晶を拭き取り、液晶注入口1aに紫外線硬化型樹脂からなる封止材16を塗布する。その後、封止材16の塗布状態の確認を行う。
なお、カセット2に収納された液晶セルの液晶注入口1aは、通常、カセット2の下側に位置するため、封止材16の塗布状態の確認は、図9に示すように、封止材16塗布後の液晶セル1を収納したカセット2を搬送する搬送路17の下側に、任意の角度で傾斜させた鏡18を配設し、必要に応じて搬送路17を覆うカバー19に鏡18を観察するための窓20を設け、図10に示すように、鏡18に映った液晶注入口1aを観察することにより、封止材16の塗布状態の確認を行う。
また、鏡18の代わりに拡大鏡を用いたり、レンズと組み合わせたり、あるいはCCDカメラおよびモニタを用いることにより、容易かつ高精度で封止材16の塗布状態を確認することができる。
【0018】
次に、図11に示すように、液晶注入口1aに塗布された封止材16に紫外線21aを照射する。このとき、液晶注入口1a以外への紫外線21aの照射を防止するために、加圧体6の袋14をポリエチレン等の紫外線を遮光する性質を有する材料で構成する、もしくは袋14に紫外線を遮光する材料を用いてコーティングを施し、加圧体6を紫外線21aの遮光体として兼用する。
また、図11に示すように、加圧体6の形状を液晶注入口1a部分を切り欠いた凹形状とする。
最後に、加圧体6の流体排出口10を真空配管に接続して、袋14内の流体を排出した後、加圧体6をカセット2から搬出する。
【0019】
本実施の形態によれば、カセット2に収納された液晶セル1を整列させる治具を備え、かつカセット2に収納されている液晶セル1間に挿入される加圧体6の形状を、下部に向かって板厚を薄くすることにより、液晶セル1間へ加圧体6を容易に挿入することができ、さらに、加圧体6への流体供給をカセット2の端部に挿入された加圧体6から順番に行うことにより、図8(b)に示すように、カセット2内の加圧体6への流体供給を同時もしくはランダムに行った場合に生じる、加圧体6の膨らみのばらつきに起因して特定の液晶セル1bに高負荷を与えることによる液晶セル1bの破損等を防止することができ、カセット2内の複数の液晶セル1を同時かつ均一に加圧して液晶層の厚みを均一化することができる。
【0020】
また、封止材(紫外線硬化型樹脂)16塗布後の液晶セル1を収納したカセット2を搬送する搬送路17の下側に、任意の角度で傾斜させた鏡18を配設することにより、従来のようにカセットを反転させる等の作業を行うことなく封止材16の塗布状態を確認することができる。
また、加圧体6の袋14を紫外線21を遮光できる材質で構成する、もしくはコーティングを行うことにより、加圧体6を紫外線遮光体として兼用でき、かつ加圧体6を液晶注入口1a部分を切り欠いた凹形状とすることにより、液晶注入口1aに効率よく紫外線21aを照射することができる。
【0021】
実施の形態2.
図12はこの発明の実施の形態2による液晶セルの製造方法を説明するための上面図である。
図において、22は加圧体6とほぼ同一形状もしくは加圧体6より広面積を有する補強板である。なお、その他の構成および加圧装置を用いた液晶セルの製造方法は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0022】
カセット2に収納された液晶セル1の加圧工程において、液晶セル1を収納しているカセット2の強度が弱い場合や、カセット2の側壁に軽量化のための抜き部分(図14中、符号2a)が設けられている場合は、図12に示すように、カセット2に挿入されている加圧体6の外側両端に補強板22を挿入する。
なお、補強板22の材質としては、アルミ等の金属もしくは比較的硬度の高い樹脂(セラゾール等)を用いる。
【0023】
本実施の形態によれば、カセット2の強度が弱い場合や、カセット2に軽量化のための抜き部分2aが設けられている場合においても、比較的軽量かつ硬度の高い材質からなる補強板22をカセット2に挿入されている加圧体6の外側両端に挿入することにより、カセット2の変形による加圧力不足や、加圧力の分布によるギャップムラの発生を防止できる。
【0024】
実施の形態3.
実施の形態1では、加圧体6を構成する楔形中敷8とこの楔形中敷8に被せる袋14の連結部を固定するために弾性を有するバンド15を用いたが、図13に示すように、楔形中敷8および袋14との接触部に弾性体24を有するクランプ治具23を用いて楔形中敷8とこの楔形中敷8に被せる袋14の連結部を固定してもよい。
【0025】
図13はこの発明の実施の形態3による加圧装置を示す図で、(a)は加圧装置の加圧体の構成部品であるクランプ治具を示す斜視図、(b)は(a)のクランプ治具を装着した加圧体を示す上面図である。図において、23はクランプ治具、24はクランプ治具23の楔形中敷8および袋14との接触部に設けられた弾性体、25はクランプ治具23をバネ等の力を利用して締め付けるための錠である。
なお、その他の構成および加圧装置を用いた液晶セルの製造方法は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0026】
本実施の形態によれば、加圧装置の加圧体6を構成する楔形中敷8とこの楔形中敷8に被せる袋14の連結部をクランプ治具を用いて固定することにより、加圧時の楔形中敷8からの袋14の抜け落ち防止や袋14に供給される流体の漏れ防止に一層の効果がある。
【0027】
参考例.
図14はこの発明の参考例による加圧装置を示す概略側面図である。図において、26は液晶セル1の基板面とほぼ同じ形状を有する中敷27を内部に収納し、流体供給口28と流体排出口29が設けられた弾性を有する素材からなる袋である。なお、その他の構成および加圧装置を用いた液晶セルの製造方法は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0028】
本参考例では、流体供給口28および流体排出口29は弾性を有する袋26に設けられ、中敷27は袋26に収納された状態であり、袋26には流体供給口28および流体排出口29以外に開口部が設けられていない。
【0029】
本参考例によれば、加圧装置の加圧体を構成する弾性体からなる袋26に、流体供給口28および流体排出口29を設け、内部に中敷27を収納した構成とすることにより、加圧体からの流体の漏れ防止に一層の効果がある。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、液晶セルに必要量より多量の液晶を注入し、該液晶セルを加圧して余剰の液晶を押し出した後に液晶注入口を封止することにより、液晶層の厚みが均一な液晶セルを製造する方法において、カセットに収納された液晶セルを容易に整列させる治具を備え、かつ加圧体をカセットに収納されている液晶セル間に容易に挿入できる構造とし、さらに、カセット内の液晶セル間に挿入された加圧体への流体供給順を規定できる加圧装置を用いることにより、カセット内の複数の液晶セルを同時にかつ均一に加圧して、液晶層の厚みが均一化された液晶セルを効率よく製造することができる。
また、封止材(紫外線硬化型樹脂)の塗布後の液晶セルを収納したカセットを搬送する搬送路の下側に鏡等を配設し、鏡等に映った像を観察することにより容易に封止材の塗布状態を確認することができる。
【0031】
また、加圧装置の加圧体を構成する中敷とこの中敷に被せる袋の連結部を弾性バンドやクランプ治具を用いて固定することにより、加圧時の加圧体における流体の漏れを防止することができ、液晶セルを均一に加圧することができる。
また、加圧体を紫外線を遮光できる材質で構成するもしくは紫外線を遮光できるコーティングを施すことにより、加圧体を紫外線遮光体として兼用でき、かつ液晶注入口部分を切り欠いた凹形状とすることにより、液晶注入口に効率よく紫外線を照射することができる。
【0032】
また、カセットの強度が弱い場合や、カセットに軽量化のための抜き部分が設けられている場合は、比較的軽量かつ硬度の高い材質からなり、表面サイズが加圧体とほぼ同じ補強板を、カセットに挿入されている加圧体の外側両端に挿入することにより、カセットの変形による加圧力不足や、加圧力の分布によるギャップムラの発生を防止して液晶層の厚みが均一化された液晶セルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製造方法を説明するためのカセットの上面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製造工程途中におけるカセット内の液晶セルの状態を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製造工程におけるカセット内の液晶セルの整列方法を説明するための図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製造工程途中におけるカセット内で液晶セルが整列された状態を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製造工程途中におけるカセット内の液晶セル間に加圧体が挿入された状態を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による加圧装置の加圧体の構成を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による加圧体の部分断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製造工程における液晶セル間に挿入された加圧体の加圧方法を説明するための図である。
【図9】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製造における液晶注入口の封止材の塗布状態確認工程を示す側面図である。
【図10】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製造工程における液晶注入口の封止材の塗布状態確認方法を説明するための図である。
【図11】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製造における液晶注入口に塗布された封止材の硬化工程を示す断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態2による液晶セルの製造工程途中におけるカセットに補強板が挿入された状態を示す上面図である。
【図13】 この発明の実施の形態3による加圧装置の加圧体を示す図である。
【図14】 この発明の参考例による加圧装置の加圧体を示す図である。
【図15】 カセットの強度が弱い場合に生じる問題点を説明するための図である。
【図16】 側壁に抜き部分が設けられているカセットを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 液晶セル、1a液晶注入口、2 カセット、2a 抜き部分、3 支持部材、
4 シャフト、5 治具、6 加圧体、7 ホース、8 楔形中敷、9 流体供給口、10 流体排気口、11 流体流路、12 抜き穴、13 くびれ部、14 袋、
15 バンド、16 封止材(紫外線硬化樹脂)、17 搬送路、18 鏡、
19 カバー、20 窓、21 紫外線ランプ、21a 紫外線、22 補強板、
23 クランプ治具、24 弾性体、25 錠、26 袋、27中敷、28流体供給口、29 流体排出口。
Claims (11)
- 被加圧体の面とほぼ同一形状を有し、流体部供給口と流体排出口が設けられる中敷と、上記中敷に被せる弾性を有する素材からなる袋と、上記中敷と上記袋の連結部(上記袋の口部分)を押さえる弾性を有するバンドもしくは上記中敷と上記袋との接触部に弾性体を有するクランプ治具とから構成される加圧体を備え、上記中敷の流体供給口から流体を供給することにより上記袋を膨らませて上記被加圧体を均一に加圧するように構成されていることを特徴とする加圧装置。
- 上記中敷には、弾性バンドもしくはクランプ治具が装着される位置に抜き穴および端面にくびれ部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の加圧装置。
- 上記中敷は、一方向に向かって板厚が薄くなる楔形とされていることを特徴とする請求項1記載の加圧装置。
- 加圧体を構成する袋は、ポリエチレン等の紫外線を遮光する性質を有する材料で構成される、もしくは紫外線を遮光できる材料によりコーティングが施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の加圧装置。
- 二枚の基板を対向させて貼り合わせ、上記二枚の基板間に液晶を封入してなる液晶セルの製造方法において、必要量より多量の液晶が注入された複数の液晶セルを、上方に開口したカセット内で上記カセットの支持部材に支持されて互いに均一な間隔を開けて整列させる工程と、上記カセットに収納された上記液晶セル間に請求項1〜4のいずれか一項記載の加圧装置の加圧体を挿入する工程と、上記加圧体を上記カセットの一方の端部側から順に加圧状態にする工程と、所定の時間加圧処理を施した後、上記液晶セルの液晶注入口に紫外線硬化型樹脂を塗布する工程と、上記紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して硬化させる工程とを含むことを特徴とする液晶セルの製造方法。
- 上方に開口したカセット内に挿入された複数の液晶セルは、上記カセットを数度傾斜させると共に、上記カセットの下側に配設された治具を用いて上記カセット内の複数の液晶セルを同時に上下左右に移動させることにより、互いに均一な間隔を開けて整列した状態になることを特徴とする請求項5記載の液晶セルの製造方法。
- カセット内の液晶セル間に挿入された加圧体の流体排出口とその隣に挿入された加圧体の流体供給口を順次接続し、上記カセットの一方の端部に挿入された加圧体の流体供給口にのみ流体を供給することにより、上記カセット内の加圧体を端から順に加圧状態にすることを特徴とする請求項5または請求項6記載の液晶セルの製造方法。
- 液晶セルが収納されたカセット内の両端部には、加圧体とほぼ同一形状もしくは上記加圧体より広面積を有する補強板が挿入されることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項記載の液晶セルの製造方法。
- 紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射する際には、請求項4記載の加圧装置の加圧体を紫外線遮光体として兼用し、液晶注入口以外の液晶セル面に紫外線が照射されるのを防止することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項記載の液晶セルの製造方法。
- 紫外線遮光体を兼ねる加圧体は、液晶注入口部分に切り欠き部が設けられていることを特徴とする請求項9記載の液晶セルの製造方法。
- 液晶注入口に紫外線硬化型樹脂が塗布された液晶セルを収納したカセットは、上記紫外線硬化型樹脂の塗布状態を確認するための鏡等の装置が配設された搬送路を搬送されることを特徴とする請求項5〜10のいずれか一項記載の液晶セルの製造方法。
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