JP2002182177A - 加圧装置およびこれを用いた液晶セルの製造方法 - Google Patents

加圧装置およびこれを用いた液晶セルの製造方法

Info

Publication number
JP2002182177A
JP2002182177A JP2000379283A JP2000379283A JP2002182177A JP 2002182177 A JP2002182177 A JP 2002182177A JP 2000379283 A JP2000379283 A JP 2000379283A JP 2000379283 A JP2000379283 A JP 2000379283A JP 2002182177 A JP2002182177 A JP 2002182177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
cassette
pressurizing
crystal cell
bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000379283A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3657192B2 (ja
Inventor
Takanori Obara
隆憲 小原
Kazuo Yoshida
和夫 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advanced Display Inc
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Advanced Display Inc
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advanced Display Inc, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Advanced Display Inc
Priority to JP2000379283A priority Critical patent/JP3657192B2/ja
Publication of JP2002182177A publication Critical patent/JP2002182177A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3657192B2 publication Critical patent/JP3657192B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶層の厚みが均一な液晶セルを効率よく製
造する方法を提供する。 【解決手段】 二枚の基板を対向させて貼り合わせた液
晶セル1に必要量より多量の液晶を注入し、該液晶セル
1を加圧して余剰の液晶を押し出した後に液晶注入口1
aを封止することにより液晶層の厚みが均一な液晶セル
1を製造する方法において、カセット2に収納された液
晶セル1を整列させる治具5を備え、かつカセット2内
の液晶セル1間に挿入する加圧体6を下部に向かって板
厚が薄くなる形状とし、さらに加圧体6への流体供給順
を規定できる加圧装置を用いて、カセット2内の複数の
液晶セル1を同時にかつ均一に加圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、二枚の基板を対
向させて貼り合わせ、貼り合わせた二枚の基板間に液晶
を封入してなる液晶セルの製造方法およびその製造に用
いる加圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶表示装置等を構成する液
晶セルにおいては、液晶セルに封入されている液晶層の
厚みが均一であることが要求されている。従来、液晶セ
ルの液晶層の厚みを均一にする方法として、例えば、特
開平5−40270号公報に開示されたものでは、液晶
セルに必要量より多量の液晶を注入し、該液晶セルを加
圧して余剰の液晶を押し出した後に液晶注入口を封止す
る方法が提案されているが、該方法では、加圧処理を施
す液晶セルを一個ずつ搬送用カセットから搬出して加圧
装置に装着する必要があり、生産性が低く量産には適さ
ないという問題があった。そこで、特開平11−125
827号公報では、液晶セルをカセットに収納した状態
で液晶セル間に加圧体を挿入して加圧し、余剰の液晶を
押し出した後に、液晶注入口を封止材により封止する方
法が提案されている。
【0003】また、カセットに収納された液晶セルの液
晶注入口は一般に下側に位置するため、液晶注入口を封
止するために塗布される封止材の塗布状態は、カセット
を反転もしくは横転させて目視により確認していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の液晶セルに封入
される液晶層の厚みを均一化する方法は以上のように構
成されており、特開平11−125827号公報に開示
されたカセットに収納された液晶セル間に加圧体を挿入
して加圧する方法では、加圧体の挿入方法、加圧方法等
が規定されておらず、また、図15に示すように、カセ
ット2の強度が弱い場合、加圧体6を挿入して加圧を行
ったときに、カセット2が変形し、液晶セル1に印加す
る圧力が漏れて十分な加圧が行われなかったり、また、
図16に示すように、カセット2の側壁に軽量化のため
の抜き部分2aが設けられている場合、加圧力に分布が
生じて液晶セル1にもギャップムラが生じるという問題
があった。また、カセットに収納された液晶セルの液晶
注入口における封止材の塗布状態を確認するためには、
カセットを反転もしくは横転させる機構および時間が必
要であり、コストの上昇および生産性の低下を生じさせ
るという問題があった。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、液晶セルへの加圧不足や加圧
力のばらつきを生産性を低下させずに防止して、液晶セ
ルに封入される液晶層の厚みを均一化できる加圧装置お
よびこれを用いた液晶セルの製造方法を得ることを目的
とする。さらに、カセットに収納された液晶セルの液晶
注入口における封止材の塗布状態の確認をカセットを反
転や横転させずに行うことができる液晶セルの製造方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる加圧装
置は、被加圧体の面とほぼ同一形状を有し、流体部供給
口と流体排出口が設けられ、かつ下部に向かって板厚が
薄くなる楔形中敷と、楔形中敷に被せる弾性を有する素
材からなる袋と、楔形中敷と袋の連結部(袋の口部分)
を押さえる弾性を有するバンドもしくは楔形中敷および
袋との接触部に弾性体を有するクランプ治具から構成さ
れる加圧体を備え、楔形中敷の流体供給口から流体を供
給することにより袋を膨らませて被加圧体を均一に加圧
するように構成されているものである。
【0007】また、楔形中敷には、弾性バンドもしくは
クランプ治具が装着される位置に抜き穴および端面にく
びれ部が設けられているものである。また、被加圧体の
面とほぼ同一形状を有する楔形中敷と、流体供給口と流
体排出口が設けられ、内部に楔形中敷を収納する弾性を
有する素材からなる袋から構成される加圧体を備え、袋
の流体供給口から流体を供給することにより袋を膨らま
せて被加圧体を均一に加圧するように構成されているも
のである。また、加圧体を構成する袋は、ポリエチレン
等の紫外線を遮光する性質を有する材料で構成される、
もしくは紫外線を遮光できる材料によりコーティングが
施されているものである。
【0008】また、この発明に係わる二枚の基板を対向
させて貼り合わせ、二枚の基板間に液晶を封入してなる
液晶セルの製造方法は、必要量より多量の液晶が注入さ
れた複数の液晶セルを、上方に開口したカセット内でカ
セットの支持部材に支持されて互いに均一な間隔を開け
て整列させる工程と、カセットに収納された液晶セル間
に上記加圧装置の加圧体を挿入する工程と、加圧体をカ
セットの一方の端部側から順に加圧状態にする工程と、
所定の時間加圧処理を施した後、液晶セルの液晶注入口
に紫外線硬化型樹脂を塗布する工程と、紫外線硬化型樹
脂に紫外線を照射して硬化させる工程とを含むものであ
る。
【0009】また、上方に開口したカセット内に挿入さ
れた複数の液晶セルは、カセットを数度傾斜させると共
に、カセットの下側に配設された治具を用いてカセット
内の複数の液晶セルを同時に上下左右に移動させること
により、互いに均一な間隔を開けて整列した状態になる
ものである。また、カセット内の液晶セル間に挿入され
た加圧体の流体排出口とその隣に挿入された加圧体の流
体供給口を順次接続し、カセットの一方の端部に挿入さ
れた加圧体の流体供給口にのみ流体を供給することによ
り、カセット内の加圧体を端から順に加圧状態にするも
のである。
【0010】また、液晶セルが収納されたカセット内の
両端部には、加圧体の面とほぼ同一形状もしくは加圧体
より広面積を有する補強板が挿入されているものであ
る。また、紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射する際に
は、加圧体を紫外線遮光体として兼用し、液晶注入口以
外の液晶セル面に紫外線が照射されるのを防止するもの
である。また、紫外線遮光体を兼ねる加圧体は、液晶注
入口部分に切り欠き部が設けられているものである。ま
た、液晶注入口に紫外線硬化型樹脂が塗布された液晶セ
ルを収納したカセットは、紫外線硬化型樹脂の塗布状態
を確認するための鏡等の装置が配設された搬送路を搬送
されるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
一実施の形態である加圧装置およびこれを用いた液晶セ
ルの製造方法を図について説明する。図1〜図5および
図8〜図11はこの発明の実施の形態1による液晶セル
の製造方法を説明するための図、図6は実施の形態1に
よる加圧装置の加圧体の構成部品を示す概略図、図7は
図6の加圧体の部分断面図である。
【0012】図において、1は液晶セル、1aは液晶セ
ル1に設けられた液晶注入口、2は液晶セルを収納する
カセット、3はカセット2に収納される液晶セル1を保
持するための支持部材、4はカセット2の底面に設けら
れ、カセット2に収納された液晶セル1を保持するシャ
フト、5はカセット2に収納された液晶セル1を上下左
右に移動させるための治具、6は加圧装置の加圧体、7
はホース、8は加圧体6を構成する楔形中敷、9、10
は楔形中敷8に設けられたエア等の流体供給口と流体排
出口、11は流体供給口9と流体排出口10に接続され
ている楔形中敷8内の流体流路、12は楔形中敷8に設
けられた抜き穴、13は楔形中敷8に設けられたくびれ
部、14は楔形中敷8に被せる弾性体からなる袋、15
は楔形中敷き8とこれに被せる袋14の連結部(袋14
の口部分)に装着されるゴム等からなる弾性を有するバ
ンド、16は紫外線硬化型樹脂からなる封止材、17は
搬送路、18は鏡、19は搬送路17を覆うカバー、2
0はカバー19に設けられた鏡18を観察用の窓、21
は紫外線ランプ、21aは紫外線ランプ21から出射さ
れた紫外線をそれぞれ示している。
【0013】次に、本実施の形態の加圧装置を用いた液
晶セルの製造方法について説明する。まず、二枚の基板
を対向させて貼り合わせることにより形成され、必要量
より多量の液晶が注入された液晶セル1を、図1に示す
ように、治具5上に設置され、上方に開口したカセット
2に挿入する。なお、液晶セル1を上方に開口したカセ
ット2に挿入した時点では、図2に示すように、液晶セ
ル1はカセット2の支持部材3に対してランダムに並ん
だ状態にあるため、カセット2を数度傾斜させて、カセ
ット2内の液晶セル1が一方向に傾斜して支持部材3に
支持された状態にした後(図3中ではカセット2の左側
を持ち上げて支持部材3およびカセット2内の液晶セル
1が右方向に傾斜している)、まず、治具5を上昇させ
てカセット2内の液晶セル1をカセット2に対して持ち
上げ(図3中aの方向)、次に治具5を液晶セル1が傾
斜している方向と反対方向に移動させ(図3中bの方
向)、最後に治具5をカセット2に対して元の位置に戻
す(図3中cの方向)ことにより、図4に示すように、
液晶セル1をカセット2の支持部材3により支持されて
互いに均一の間隔をあけて整列された状態とする。
【0014】次に、図5に示すように、カセット2内の
液晶セル1の間に加圧体6を挿入し、ホース7により加
圧体6に流体を供給して、所定の時間、液晶セル1の両
側から加圧処理を施す。なお、液晶セル1間への加圧体
6の挿入を容易にするために、上述したカセット2の傾
斜角は可能な限り小さくし、カセット2内の液晶セル1
が垂直に近い状態となるようにする。
【0015】加圧体6の構成を図6に示す。加圧体6
は、液晶セル1の基板面とほぼ同じ形状を有し、流体供
給口9と流体排出口10が設けられかつ下部に向かって
板厚が薄くなる楔形中敷8(図6(a))、楔形中敷8
に被せる弾性を有する素材からなる袋14(図6
(b))、および袋14の口部分を押さえる弾性を有す
るバンド15(図6(c))により構成される。なお、
袋14を構成する材料は、耐電性かつ耐圧、耐摩耗性を
有することが望ましい。また、楔形中敷8にはバンド1
5を装着する位置に抜き穴12および端面にくびれ部1
3が設けられており、袋14の口部分にバンド15を装
着することにより、図7に示すように、袋14が抜き穴
12およびくびれ部13に押しつけられて嵌合し、加圧
時の袋14の抜け落ちや流体漏れを防止している。
【0016】次に、図8(a)に示すように、カセット
2の一方の端部(図8(a)中では左端)に挿入された
加圧体6から順番に流体を供給して袋14を膨らませ、
カセット2内の液晶セル1を端から順に加圧状態とす
る。カセット2の端部に挿入された加圧体6から順に流
体を供給する方法は、カセット2の端部に挿入された加
圧体6の流体排出口10とその隣りの加圧体6の流体供
給口9とをホース7で接続し、順次流体排出口10と隣
の加圧体6の流体供給口9とを接続することにより可能
である。
【0017】次に、カセット2に収納した液晶セルを所
定の時間加圧した後、液晶注入口1aに押し出された液
晶を拭き取り、液晶注入口1aに紫外線硬化型樹脂から
なる封止材16を塗布する。その後、封止材16の塗布
状態の確認を行う。なお、カセット2に収納された液晶
セルの液晶注入口1aは、通常、カセット2の下側に位
置するため、封止材16の塗布状態の確認は、図9に示
すように、封止材16塗布後の液晶セル1を収納したカ
セット2を搬送する搬送路17の下側に、任意の角度で
傾斜させた鏡18を配設し、必要に応じて搬送路17を
覆うカバー19に鏡18を観察するための窓20を設
け、図10に示すように、鏡18に映った液晶注入口1
aを観察することにより、封止材16の塗布状態の確認
を行う。また、鏡18の代わりに拡大鏡を用いたり、レ
ンズと組み合わせたり、あるいはCCDカメラおよびモ
ニタを用いることにより、容易かつ高精度で封止材16
の塗布状態を確認することができる。
【0018】次に、図11に示すように、液晶注入口1
aに塗布された封止材16に紫外線21aを照射する。
このとき、液晶注入口1a以外への紫外線21aの照射
を防止するために、加圧体6の袋14をポリエチレン等
の紫外線を遮光する性質を有する材料で構成する、もし
くは袋14に紫外線を遮光する材料を用いてコーティン
グを施し、加圧体6を紫外線21aの遮光体として兼用
する。また、図11に示すように、加圧体6の形状を液
晶注入口1a部分を切り欠いた凹形状とする。最後に、
加圧体6の流体排出口10を真空配管に接続して、袋1
4内の流体を排出した後、加圧体6をカセット2から搬
出する。
【0019】本実施の形態によれば、カセット2に収納
された液晶セル1を整列させる治具を備え、かつカセッ
ト2に収納されている液晶セル1間に挿入される加圧体
6の形状を、下部に向かって板厚を薄くすることによ
り、液晶セル1間へ加圧体6を容易に挿入することがで
き、さらに、加圧体6への流体供給をカセット2の端部
に挿入された加圧体6から順番に行うことにより、図8
(b)に示すように、カセット2内の加圧体6への流体
供給を同時もしくはランダムに行った場合に生じる、加
圧体6の膨らみのばらつきに起因して特定の液晶セル1
bに高負荷を与えることによる液晶セル1bの破損等を
防止することができ、カセット2内の複数の液晶セル1
を同時かつ均一に加圧して液晶層の厚みを均一化するこ
とができる。
【0020】また、封止材(紫外線硬化型樹脂)16塗
布後の液晶セル1を収納したカセット2を搬送する搬送
路17の下側に、任意の角度で傾斜させた鏡18を配設
することにより、従来のようにカセットを反転させる等
の作業を行うことなく封止材16の塗布状態を確認する
ことができる。また、加圧体6の袋14を紫外線21を
遮光できる材質で構成する、もしくはコーティングを行
うことにより、加圧体6を紫外線遮光体として兼用で
き、かつ加圧体6を液晶注入口1a部分を切り欠いた凹
形状とすることにより、液晶注入口1aに効率よく紫外
線21aを照射することができる。
【0021】実施の形態2.図12はこの発明の実施の
形態2による液晶セルの製造方法を説明するための上面
図である。図において、22は加圧体6とほぼ同一形状
もしくは加圧体6より広面積を有する補強板である。な
お、その他の構成および加圧装置を用いた液晶セルの製
造方法は実施の形態1と同様であるので説明を省略す
る。
【0022】カセット2に収納された液晶セル1の加圧
工程において、液晶セル1を収納しているカセット2の
強度が弱い場合や、カセット2の側壁に軽量化のための
抜き部分(図14中、符号2a)が設けられている場合
は、図12に示すように、カセット2に挿入されている
加圧体6の外側両端に補強板22を挿入する。なお、補
強板22の材質としては、アルミ等の金属もしくは比較
的硬度の高い樹脂(セラゾール等)を用いる。
【0023】本実施の形態によれば、カセット2の強度
が弱い場合や、カセット2に軽量化のための抜き部分2
aが設けられている場合においても、比較的軽量かつ硬
度の高い材質からなる補強板22をカセット2に挿入さ
れている加圧体6の外側両端に挿入することにより、カ
セット2の変形による加圧力不足や、加圧力の分布によ
るギャップムラの発生を防止できる。
【0024】実施の形態3.実施の形態1では、加圧体
6を構成する楔形中敷8とこの楔形中敷8に被せる袋1
4の連結部を固定するために弾性を有するバンド15を
用いたが、図13に示すように、楔形中敷8および袋1
4との接触部に弾性体24を有するクランプ治具23を
用いて楔形中敷8とこの楔形中敷8に被せる袋14の連
結部を固定してもよい。
【0025】図13はこの発明の実施の形態3による加
圧装置を示す図で、(a)は加圧装置の加圧体の構成部
品であるクランプ治具を示す斜視図、(b)は(a)の
クランプ治具を装着した加圧体を示す上面図である。図
において、23はクランプ治具、24はクランプ治具2
3の楔形中敷8および袋14との接触部に設けられた弾
性体、25はクランプ治具23をバネ等の力を利用して
締め付けるための錠である。なお、その他の構成および
加圧装置を用いた液晶セルの製造方法は実施の形態1と
同様であるので説明を省略する。
【0026】本実施の形態によれば、加圧装置の加圧体
6を構成する楔形中敷8とこの楔形中敷8に被せる袋1
4の連結部をクランプ治具を用いて固定することによ
り、加圧時の楔形中敷8からの袋14の抜け落ち防止や
袋14に供給される流体の漏れ防止に一層の効果があ
る。
【0027】実施の形態4.図14はこの発明の実施の
形態4による加圧装置を示す概略側面図である。図にお
いて、26は液晶セル1の基板面とほぼ同じ形状を有す
る中敷27を内部に収納し、流体供給口28と流体排出
口29が設けられた弾性を有する素材からなる袋であ
る。なお、その他の構成および加圧装置を用いた液晶セ
ルの製造方法は実施の形態1と同様であるので説明を省
略する。
【0028】本実施の形態では、流体供給口28および
流体排出口29は弾性を有する袋26に設けられ、中敷
27は袋26に収納された状態であり、袋26には流体
供給口28および流体排出口29以外に開口部が設けら
れていない。
【0029】本実施の形態によれば、加圧装置の加圧体
を構成する弾性体からなる袋26に、流体供給口28お
よび流体排出口29を設け、内部に中敷27を収納した
構成とすることにより、加圧体からの流体の漏れ防止に
一層の効果がある。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、液晶
セルに必要量より多量の液晶を注入し、該液晶セルを加
圧して余剰の液晶を押し出した後に液晶注入口を封止す
ることにより、液晶層の厚みが均一な液晶セルを製造す
る方法において、カセットに収納された液晶セルを容易
に整列させる治具を備え、かつ加圧体をカセットに収納
されている液晶セル間に容易に挿入できる構造とし、さ
らに、カセット内の液晶セル間に挿入された加圧体への
流体供給順を規定できる加圧装置を用いることにより、
カセット内の複数の液晶セルを同時にかつ均一に加圧し
て、液晶層の厚みが均一化された液晶セルを効率よく製
造することができる。また、封止材(紫外線硬化型樹
脂)の塗布後の液晶セルを収納したカセットを搬送する
搬送路の下側に鏡等を配設し、鏡等に映った像を観察す
ることにより容易に封止材の塗布状態を確認することが
できる。
【0031】また、加圧装置の加圧体を構成する楔形中
敷とこの楔形中敷に被せる袋の連結部を弾性バンドやク
ランプ治具を用いて固定することにより、加圧時の加圧
体における流体の漏れを防止することができ、液晶セル
を均一に加圧することができる。さらに、加圧装置の加
圧体を構成する弾性体からなる袋に、流体供給口および
流体排出口を設け、内部に中敷を収納した構成とするこ
とにより、加圧時の加圧体における流体の漏れを防止す
ることができ、液晶セルを均一に加圧することができ
る。また、加圧体を紫外線を遮光できる材質で構成する
もしくは紫外線を遮光できるコーティングを施すことに
より、加圧体を紫外線遮光体として兼用でき、かつ液晶
注入口部分を切り欠いた凹形状とすることにより、液晶
注入口に効率よく紫外線を照射することができる。
【0032】また、カセットの強度が弱い場合や、カセ
ットに軽量化のための抜き部分が設けられている場合
は、比較的軽量かつ硬度の高い材質からなり、表面サイ
ズが加圧体とほぼ同じ補強板を、カセットに挿入されて
いる加圧体の外側両端に挿入することにより、カセット
の変形による加圧力不足や、加圧力の分布によるギャッ
プムラの発生を防止して液晶層の厚みが均一化された液
晶セルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製
造方法を説明するためのカセットの上面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製
造工程途中におけるカセット内の液晶セルの状態を示す
断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製
造工程におけるカセット内の液晶セルの整列方法を説明
するための図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製
造工程途中におけるカセット内で液晶セルが整列された
状態を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製
造工程途中におけるカセット内の液晶セル間に加圧体が
挿入された状態を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による加圧装置の加
圧体の構成を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による加圧体の部分
断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製
造工程における液晶セル間に挿入された加圧体の加圧方
法を説明するための図である。
【図9】 この発明の実施の形態1による液晶セルの製
造における液晶注入口の封止材の塗布状態確認工程を示
す側面図である。
【図10】 この発明の実施の形態1による液晶セルの
製造工程における液晶注入口の封止材の塗布状態確認方
法を説明するための図である。
【図11】 この発明の実施の形態1による液晶セルの
製造における液晶注入口に塗布された封止材の硬化工程
を示す断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態2による液晶セルの
製造工程途中におけるカセットに補強板が挿入された状
態を示す上面図である。
【図13】 この発明の実施の形態3による加圧装置の
加圧体を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態4による加圧装置の
加圧体を示す図である。
【図15】 カセットの強度が弱い場合に生じる問題点
を説明するための図である。
【図16】 側壁に抜き部分が設けられているカセット
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 液晶セル、1a液晶注入口、2 カセット、2a
抜き部分、3 支持部材、4 シャフト、5 治具、6
加圧体、7 ホース、8 楔形中敷、9 流体供給
口、10 流体排気口、11 流体流路、12 抜き
穴、13 くびれ部、14 袋、15 バンド、16
封止材(紫外線硬化樹脂)、17 搬送路、18 鏡、
19 カバー、20 窓、21 紫外線ランプ、21a
紫外線、22 補強板、23 クランプ治具、24
弾性体、25 錠、26 袋、27中敷、28流体供給
口、29 流体排出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 和夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA01 FA30 MA17 2H089 MA07Z NA24 NA48 NA60 QA05 QA14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加圧体の面とほぼ同一形状を有し、流
    体部供給口と流体排出口が設けられ、かつ下部に向かっ
    て板厚が薄くなる楔形中敷と、上記楔形中敷に被せる弾
    性を有する素材からなる袋と、上記楔形中敷と上記袋の
    連結部(上記袋の口部分)を押さえる弾性を有するバン
    ドもしくは上記楔形中敷および上記袋との接触部に弾性
    体を有するクランプ治具とから構成される加圧体を備
    え、 上記楔形中敷の流体供給口から流体を供給することによ
    り上記袋を膨らませて上記被加圧体を均一に加圧するよ
    うに構成されていることを特徴とする加圧装置。
  2. 【請求項2】 楔形中敷には、弾性バンドもしくはクラ
    ンプ治具が装着される位置に抜き穴および端面にくびれ
    部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の加
    圧装置。
  3. 【請求項3】 被加圧体の面とほぼ同一形状を有する中
    敷と、流体供給口と流体排出口が設けられ、内部に上記
    中敷を収納する弾性を有する素材からなる袋とから構成
    される加圧体を備え、 上記袋の流体供給口から流体を供給することにより上記
    袋を膨らませて上記被加圧体を均一に加圧するように構
    成されていることを特徴とする加圧装置。
  4. 【請求項4】 加圧体を構成する袋は、ポリエチレン等
    の紫外線を遮光する性質を有する材料で構成される、も
    しくは紫外線を遮光できる材料によりコーティングが施
    されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一
    項記載の加圧装置。
  5. 【請求項5】 二枚の基板を対向させて貼り合わせ、上
    記二枚の基板間に液晶を封入してなる液晶セルの製造方
    法において、 必要量より多量の液晶が注入された複数の液晶セルを、
    上方に開口したカセット内で上記カセットの支持部材に
    支持されて互いに均一な間隔を開けて整列させる工程
    と、 上記カセットに収納された上記液晶セル間に請求項1〜
    4のいずれか一項記載の加圧装置の加圧体を挿入する工
    程と、 上記加圧体を上記カセットの一方の端部側から順に加圧
    状態にする工程と、 所定の時間加圧処理を施した後、上記液晶セルの液晶注
    入口に紫外線硬化型樹脂を塗布する工程と、 上記紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して硬化させる工
    程とを含むことを特徴とする液晶セルの製造方法。
  6. 【請求項6】 上方に開口したカセット内に挿入された
    複数の液晶セルは、上記カセットを数度傾斜させると共
    に、上記カセットの下側に配設された治具を用いて上記
    カセット内の複数の液晶セルを同時に上下左右に移動さ
    せることにより、互いに均一な間隔を開けて整列した状
    態になることを特徴とする請求項5記載の液晶セルの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 カセット内の液晶セル間に挿入された加
    圧体の流体排出口とその隣に挿入された加圧体の流体供
    給口を順次接続し、上記カセットの一方の端部に挿入さ
    れた加圧体の流体供給口にのみ流体を供給することによ
    り、上記カセット内の加圧体を端から順に加圧状態にす
    ることを特徴とする請求項5または請求項6記載の液晶
    セルの製造方法。
  8. 【請求項8】 液晶セルが収納されたカセット内の両端
    部には、加圧体とほぼ同一形状もしくは上記加圧体より
    広面積を有する補強板が挿入されることを特徴とする請
    求項5〜7のいずれか一項記載の液晶セルの製造方法。
  9. 【請求項9】 紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射する際
    には、請求項4記載の加圧装置の加圧体を紫外線遮光体
    として兼用し、液晶注入口以外の液晶セル面に紫外線が
    照射されるのを防止することを特徴とする請求項5〜8
    のいずれか一項記載の液晶セルの製造方法。
  10. 【請求項10】 紫外線遮光体を兼ねる加圧体は、液晶
    注入口部分に切り欠き部が設けられていることを特徴と
    する請求項9記載の液晶セルの製造方法。
  11. 【請求項11】 液晶注入口に紫外線硬化型樹脂が塗布
    された液晶セルを収納したカセットは、上記紫外線硬化
    型樹脂の塗布状態を確認するための鏡等の装置が配設さ
    れた搬送路を搬送されることを特徴とする請求項5〜1
    0のいずれか一項記載の液晶セルの製造方法。
JP2000379283A 2000-12-13 2000-12-13 加圧装置およびこれを用いた液晶セルの製造方法 Expired - Fee Related JP3657192B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000379283A JP3657192B2 (ja) 2000-12-13 2000-12-13 加圧装置およびこれを用いた液晶セルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000379283A JP3657192B2 (ja) 2000-12-13 2000-12-13 加圧装置およびこれを用いた液晶セルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002182177A true JP2002182177A (ja) 2002-06-26
JP3657192B2 JP3657192B2 (ja) 2005-06-08

Family

ID=18847691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000379283A Expired - Fee Related JP3657192B2 (ja) 2000-12-13 2000-12-13 加圧装置およびこれを用いた液晶セルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3657192B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012003950A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Nissan Motor Co Ltd ラミネート型電池の加圧装置
JP2012003952A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Nissan Motor Co Ltd ラミネート型電池の加圧装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012003950A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Nissan Motor Co Ltd ラミネート型電池の加圧装置
JP2012003952A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Nissan Motor Co Ltd ラミネート型電池の加圧装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3657192B2 (ja) 2005-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3742000B2 (ja) プレス装置
JP5456656B2 (ja) 平面表示装置の製造方法及びこのための接着剤樹脂の塗布装置
TWI291068B (en) Method and apparatus for fabricating liquid crystal display device
US7963217B2 (en) Apparatus and method for producing display panel
JP2003270609A (ja) 貼合せ基板製造装置及び貼合せ基板製造方法
US8253919B2 (en) Method and apparatus for fabricating liquid crystal display device and substrate base material for liquid crystal display device
US5742372A (en) Apparatus for manufacturing liquid-crystal panels
KR20130080916A (ko) 개선된 기판 합착 장치 및 합착 방법
JP5512259B2 (ja) 平面表示装置の製造方法及びこのための貼り付け装置
JP2002182177A (ja) 加圧装置およびこれを用いた液晶セルの製造方法
KR20190069217A (ko) 진공 챔버를 이용한 3d 디스플레이용 ocr 합착 장치
KR20150063776A (ko) 합착장치
JP2006209137A (ja) 貼合せ基板硬化装置及び貼合せ基板硬化方法
JP4768149B2 (ja) 液晶表示素子セルの製造装置
JP4957736B2 (ja) プレス装置
JP2000029051A (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP2009282174A (ja) 液晶表示パネルの製造方法および製造装置
US7698833B2 (en) Apparatus for hardening a sealant located between a pair bonded substrates of liquid crystal display device
JP2007003560A (ja) 液晶装置の製造方法、液晶装置の製造装置
JP3784821B2 (ja) 貼合せ基板硬化装置及び貼合せ基板硬化方法
JP4429997B2 (ja) プレス装置
JP2007052312A (ja) 液晶装置の製造方法、液晶装置の製造装置
JP4276650B2 (ja) プレス装置
JP2005165365A (ja) 液晶滴下装置及び液晶滴下方法
KR101334409B1 (ko) 기판 합착용 측면 갭 디스펜싱 장치 및 방법, 및 이를 구비한 기판 합착 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080318

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080318

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100318

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100318

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110318

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110318

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120318

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130318

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130318

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140318

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees