JP3657109B2 - 床構造および床固定部材 - Google Patents

床構造および床固定部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、床材を床支持材に確実に固定することができ、しかも、容易に固定することができる床構造および床固定部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来の床構造として、例えば、図13に示すものがあった。この床構造は、床下に配線・配管材等の収容空間を形成するために、床材21、21が、基礎床面22に立脚された支持脚23、および床支持材としての根太材24を介して、所定高さに支持されていた。このとき、床材21は、その床材21の凹溝21aに、根太材24の突条部24aが嵌まるようにして、根太材24に載置されるだけであって、その根太材24に完全に固定されているわけではなかった。
【0003】
したがって、この従来の床構造においては、施工が容易である利点はあったが、床材21が根太材24に固定されていないので、振動等の種々の外力により、床材21が上方に浮き上がったり水平方向にずれたりする虞があった。また、床材21に床用コンセントを取り付けた場合には、そのコンセントに差し込まれたプラグを抜き取ろうとするときに、床材21が上方へ浮き上がる虞があった。
【0004】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、床材を床支持材に確実に固定することができ、しかも、容易に固定することができる床構造および床固定部材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る床構造および床固定部材は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
【0006】
【0007】
求項に記載の発明に係る床構造は、基礎床面上に設置される床支持材と、その床支持材上に載置される床材と、その床材の上側からその床材に挿通されるネジ部材と、前記床材を前記床支持材に固定するための床固定部材とからなる。ここで、前記床材は、前記床支持材と当接する当接部を備えており、その当接部が前記床支持材に載せられるようにして、その床支持材に載置される。また、前記床固定部材は、前記床材に挿通された前記ネジ部材が螺合するネジ孔部と、前記床支持材の裏面と対向する対向部としての下部片と、前記ネジ部材のねじ込み前に前記床支持材の上面に載る上部片と、その上部片と前記下部片とを繋ぐ側部片とを備えて、それら上部片と下部片と側部片により断面略コの字形状に形成され、前記床支持材の側方からその床支持材に、前記断面略コの字の開口側を向けるようにして装着可能である。そして、前記ネジ孔部への前記ネジ部材のねじ込みにより、前記当接部と前記下部片とで前記床支持材を挟み込むように、前記床固定部材が上昇移動して、前記床材が前記床支持材に固定される。
【0008】
つまり、床支持材上には、床材が載置され、その床材には、ネジ部材が挿通され、さらに、床材に挿通されたネジ部材は、床固定部材のネジ孔部に螺合する。そして、ネジ部材を床固定部材のネジ孔部へねじ込むと、床固定部材は、上昇移動して、その下部片が床支持材の裏面に当接し、その結果、床支持材に載せられた、床材の当接部と、床支持材の裏面に当接する、床固定部材の下部片とが床支持材を上下方向で挟み込む。こうして、床材が、床固定部材およびネジ部材を介して、床支持材に固定される。このように、床支持材への床材の固定にあたって、床支持材は、床材と床固定部材とに挟み込まれるだけであり、その床支持材に、床材の固定のための特別の加工等を施す必要がない。
【0009】
また、請求項2に記載の発明に係る床構造のように、前記床支持材は、根太材からなり、前記根太材は、本体部と、その本体部から上方に鉛直に延びて前記床材が載置される第1の突条部と、本体部の側面から側方に突出する第2の突条部とを備えており、前記上部片は、前記ネジ部材のねじ込み前に、前記第1の突条部の上面に載り、前記下部片は、前記第2の突条部の裏面と対向してもよい。
【0010】
また、請求項3に記載の発明に係る床構造のように、前記床固定部材は、前記上部片の 先端から折り曲げられて下方に若干延びる他の側部片を備え、前記ネジ部材のねじ込み前に、前記他の側部片が前記床支持材に係合して、前記上部片の前記他の側部片側および前記他の側部片は、前記床支持材に支持される被支持部となっていてもよい。これにより、この床固定部材のネジ孔部に、ネジ部材がねじ込まれていなくとも、この床固定部材は、被支持部が床支持材に支持されるように、その床支持材に組み付けられる。よって、この床固定部材が、床支持材から落下することはない。
【0011】
【0012】
また、請求項に記載の発明に係る床固定部材は、基礎床面上に設置された床支持材と当接する当接部を備えており、その当接部が前記床支持材に載せられるようにして、その床支持材に載置される床材を、前記床支持材に固定するためのものである。すなわち、この床固定部材は、前記床材の上側からその床材に挿通されたネジ部材が螺合するネジ孔部と、前記床支持材の裏面と対向する対向部としての下部片、前記ネジ部材のねじ込み前に前記床支持材の上面に載る上部片と、その上部片と前記下部片とを繋ぐ側部片とを備えて、それら上部片と下部片と側部片により断面略コの字形状に形成され、前記床支持材の側方からその床支持材に、前記断面略コの字の開口側を向けるようにして装着可能である。そして、床固定部材は、前記ネジ孔部への前記ネジ部材のねじ込みにより、前記当接部と前記下部片とで前記床支持材を挟み込むように上昇移動して、前記床材を前記床支持材に固定する。
【0013】
つまり、床支持材上には、床材が載置され、その床材には、ネジ部材が挿通され、さらに、床材に挿通されたネジ部材は、この床固定部材のネジ孔部に螺合する。そして、ネジ部材をこの床固定部材のネジ孔部へねじ込むと、床固定部材は、上昇移動して、その下部片が床支持材の裏面に当接し、その結果、床支持材に載せられた、床材の当接部と、床支持材の裏面に当接する、床固定部材の下部片とが床支持材を上下方向で挟み込む。こうして、床材が、床固定部材およびネジ部材を介して、床支持材に固定される。このように、床支持材への床材の固定にあたって、この床固定部材を使用することにより、床支持材は、床材とこの床固定部材とに挟み込まれるだけであり、床支持材に、床材の固定のための特別の加工等を施す必要がない。
【0014】
【0015】
また、請求項に記載の発明に係る床固定部材のように、前記上部片の先端から折り曲げられて下方に若干延びる他の側部片を備え、前記ネジ部材のねじ込み前に、前記他の側部片が前記床支持材に係合して、前記上部片の前記他の側部片側および前記他の側部片は、前記床支持材に支持される被支持部となっていてもよい。これにより、この床固定部材のネジ孔部に、ネジ部材がねじ込まれていなくとも、この床固定部材は、被支持部が床支持材に支持されるように、その床支持材に組み付けられる。よって、この床固定部材が、床支持材から落下することはない。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る床構造、床固定部材および床構造体の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1ないし図6は、本発明に係る床構造および床固定部材の第一の実施の形態を示す。図中符号1は、基礎床面、2は、その基礎床面1上に所定間隔をおいて互いに平行に設置される床支持材としての根太材である。3は、基礎床面1に立脚されて、受け部材4を介して、根太材2を支持する支持脚である。5は、その支持脚3を、基礎床面1に取り付けるための取付部材である。6は、根太材2に載置されることで、基礎床面1上に所定高さに支持されて、床下に配線・配管材等の収容空間Sを形成する、床材である。7は、その床材6を根太材2に固定するための床固定部材である。
【0026】
ここで、根太材2は、例えば、アルミニウム合金を押出成形して得られる型材からなり、断面逆U字状からなる本体部2aと、その本体部2aから上方に鉛直に延びるように型材の長手方向全てに渡って併設され、それぞれに床材6が載置される第1の突条部2b、2bと、本体部2aの両側面から、それぞれ側方に突出して、断面略L字形状からなる第2の突条部2c、2cとから構成されている。
【0027】
受け部材4は、根太材2の下方から挿入されて、その本体部2aの内側に嵌合するよう、その根太材2の長手方向に沿って長く延びる略直方体形状をしている。
【0028】
支持脚3は、例えば、円柱状に形成され、その全周にネジが螺設されたボルト部材からなり、その上部が受け部材4のネジ孔(図示せず)と螺合することにより、受け部材4に取り付けられている。
【0029】
取付部材5は、基礎床面1に固着される固着部5aと、支持脚3の下部が挿入されて固定される保持筒5bとが、例えば、圧延鋼板等を絞り加工することにより一体に形成されている。固着部5aは、略四角形状で平板状に形成されており、例えば、接着材により、その裏面が基礎床面1に固着される。一方、保持筒5bは、固着部5aの中央から上方に突出するように円筒状に形成されている。そして、支持脚3が、保持筒5bに上方より挿入されて、止めネジ8が、その保持筒5bの内側に達するまでねじ込まれることで、支持脚3は、取付部材5に固定される。こうして、支持脚3は、取付部材5を介して基礎床面1に立脚されて、根太材2を、受け部材4を介して所定高さに支持している。
【0030】
床材6は、本体6aと、根太材2と当接する当接部となる緩衝部材6b、6bとから構成されている。本体6aは、例えば、圧延鋼板を曲げ加工して得られるものであり、根太材2、2間に架け渡されるように延びており、床を形成する床部6cと、その床部6cの幅方向の両端からそれぞれ下方に折り曲げられた側部6d、6dとからなる。そして、床部6cには、その延びる方向の端部部分に、貫通孔としての長孔6eが、下方に向かうにつれて幅狭となるテーパー状に穿設されている。また、各側部6dには、その延びる方向の端部部分に、下方に向かって開口する凹部6fが形成されている。一方、緩衝部材6bは、合成ゴム等の弾性を備えたシート材からなり、断面略コの字形状に形成されて、側部6dの凹部6fに下方から嵌められて、側部6dを挟むようにして、例えば、両面粘着テープ等により貼り付けられている。そして、これら緩衝部材6b、6bの下面が、根太材2の第1の突条部2bの上面2dに載置される。
【0031】
床固定部材7は、本体7aと、溶接ナット7bとから構成されている。本体7aは、例えば、圧延鋼板を曲げ加工して得られるものであり、上部片7cと、その上部片の一方端(図1において左端)から折り曲げられて下方に若干延びる第1の側部片7dと、上部片7cの他方端(図1において右端)から折り曲げられて下方に延びる第2の側部片7eと、その第2の側部片7eの下端から折り曲げられて内側に延びて、根太材2の第2の突条部2cの裏面2eと対向する対向部としての下部片7fとからなる。また、上部片7cには、上下に貫通するように孔7gが穿設されている。そして、前記溶接ナット7bは、上部片7cの裏面側に、後述するネジ部材9が螺合する溶接ナット7bのネジ孔部7hが、孔7gと同心となるようにして、溶接されて取り付けられている。
【0032】
次に、根太材2、床材6、床固定部材7および後述するネジ部材9からなる床構造の組み付け手順を、この床構造および床固定部材7の作用効果とともに説明する。初めに、図1および図2に示すように、基礎床面1上に設置された根太材2に、床固定部材7を載せるようにして組み付ける。つまり、床固定部材7の上部片7cの第1の側部片7d側を、根太材2の第1の突条部2bの上面2dに載せ、床固定部材7の下部片7fを、根太材2の第2の突条部2cの裏面2eと対向するよう、その裏面2eの下方に配置する。このとき、床固定部材7の上部片7cの第1の側部片7d側が、根太材2の上面2dに載るとともに、床固定部材7の第1の側部片7dが、根太材2の第1の突条部2bの内側面2fに係合して、これら上部片7cの第1の側部片7d側および第1の側部片7dは、根太材2の第1の突条部2bに支持される被支持部7iとなっている。こうして、この床固定部材7のネジ孔部7hに、後述するネジ部材9を螺合させる前であっても、この床固定部材7は、被支持部7iが根太材2に支持されるように、その根太材2に組み付けられるので、床材6を組み付ける前であっても、この床固定部材7が、根太材2から落下することはない。
【0033】
次いで、図3および図4に示すように、床材6を、根太材2の上面2dに載置する。つまり、床材6の床部6cで、床固定部材7を覆うとともに、床材6の両側部6d、6dで、床固定部材7を挟むようにして、床材6の緩衝部材6b、6bを、根太材2の上面2dに載せる。このとき、床材6の長孔6eは、床固定部材7のネジ孔部7hのちょうど真上に位置する。こうして、根太材2の上面2dには、床材6が載置され、また、根太材2の裏面2eには、床固定部材7の下部片7fが対向する。
【0034】
次いで、図5および図6に示すように、皿小ネジからなるネジ部材9を、上側から床材6に挿通するように、長孔6eに挿入して、床材6(もしくは、その床部6c)の下側において、床固定部材7のネジ孔部7hにねじ込む。このねじ込みにより、床固定部材7が上昇するように移動して、その床固定部材7の下部片7fが根太材2の裏面2eに当接し、床材6と床固定部材7とで根太材2を挟み込むようにして、床材6が根太材2に固定される。つまり、ネジ部材9を、上側から床材6の長孔6eに挿入して、床固定部材7のネジ孔部7hにねじ込むと、ネジ部材9の頭部9aが床材6の長孔6eのテーパー状の内面に支持されながら、床固定部材7が上昇するように移動して、床固定部材7の下部片7fが根太材2の裏面2eに当接する。こうして、床材6の緩衝部材6b、6bと床固定部材7の下部片7fとが根太材2を上下方向で挟み込み、その結果、床材6が、床固定部材7およびネジ部材9を介して、根太材2に確実に固定される。しかも、床材6と床固定部材7とが、根太材2を上下方向で挟み込むので、床材6の上方への浮き上がりを確実に防止することができる。また、根太材2への床材6の固定にあたって、根太材2は、床材6と床固定部材7とに挟み込まれるだけであり、その根太材2に、床材6の固定のための特別の加工等を施す必要がなく、また、その結果、床材6を、根太材2の長手方向の任意の位置に固定することができる。
【0035】
このようにして、床材6は、根太材2に容易に固定され、しかも、ネジ部材9を床固定部材7のネジ孔部7hにねじ込む際に、前もって、床固定部材7は、根太材2に支持されているので、根太材2への床材6の固定は、一層容易である。また反対に、床材6を根太材2から取り外す場合は、ネジ部材9を緩めて、そのネジ部材9を床固定部材7のネジ孔部7hから外して、床材6を持ち上げればよく、その取り外しも容易である。
【0036】
図7ないし図12は、本発明に係る床構造、床固定部材および床構造体の第二の実施の形態を示す。この第二の実施の形態においては、予め、床構造体11を構成する、床材12、床固定部材13およびネジ部材14が互いに組み付けられているが、その他、床支持材としての根太材2、支持脚3、受け部材4、取付部材5は、第一の実施の形態と同一である。床材12は、第一の実施の形態に示す床材6と同様に、床部12cおよび側部12d、12dからなる本体12aと、側部12d、12dに形成された凹部12f、12fに嵌められて、根太材2と当接する当接部となる緩衝部材12b、12bとから構成されおり、根太材2に載置されることで、基礎床面1上に所定高さに支持されて、床下に配線・配管材等の収容空間Sを形成する。そして、床部12cには、その延びる方向の端部部分に、第一の実施の形態に示す長孔6eの代わりに、貫通孔としての丸孔12eが、下方に向かうにつれて径小となるテーパー状に穿設されている。また、床部12cの下側には、丸孔12eと同心的に下方に向かって延びるようにして、筒部12gが形成されている。そして、筒部12gは、この床材12の延びる方向の一端部T側が全長に渡って開放しており、その開放部12hの一方の内側面(図8において下側)および他方の内側面(図8において上側)は、それぞれ、後述する床固定部材13を案内する、第1の案内部12iおよび第2の案内部12jとなっている。さらに、筒部12gの下端は、第1の案内部12i側の第1の下面12kと、第2の案内部12j側の第2の下面12mとが、第1の下面12kが下側位置となり、第2の下面12mが上側位置となるように、段部12nを介して段違いに形成されている。そして、第2の下面12mは、段部12nから第2の案内部12jへ向かうにつれて徐々に上昇する傾斜面となっている(図9参照)。
【0037】
床固定部材13は、例えば、圧延鋼板を曲げ加工して得られるものであり、円形形状をして、床材12の筒部12gの内側に嵌合する上部片13aと、その上部片13aの周端から下方に段違いとなるように折り曲げられて延びて、床材12の開放部12hに嵌合可能な被案内片13bと、その被案内片13bの延びる先端から左右に広がるように延びて、根太材2の第2の突条部2cの裏面2eと対向可能な対向部としての下部片13cとからなる。また、上部片13aには、その中心に、後述するネジ部材14が螺合するネジ孔部13dが螺設されている。
【0038】
次に、根太材2、床材12、床固定部材13および後述するネジ部材14からなる床構造の組み付け手順を、この床構造、床固定部材13および床構造体11の作用効果とともに説明する。初めに、図7ないし図9に示すように、床材12と、床固定部材13と、右ねじが螺設された皿小ネジからなるネジ部材14とを互いに組み付けた床構造体11を、根太材2の上面2dに載置する。ここで、床構造体11は、ネジ部材14が、床材12の丸孔12eに上側から挿入されることで、その床材12に挿通され、床材12(もしくは、床部12c)の下側において、床固定部材13のネジ孔部13dに螺合している。このとき、床固定部材13は、上部片13aの一部が、筒部12gの内側に嵌まり、下部片13cが、床材12の延びる方向の一端部T側とは反対側を向いている。つまり、床固定部材13の被案内片13bの上面が、筒部12gの第2の下面12mと対向するとともに、被案内片13bの側面が、筒部12gの段部12nに当接している。この状態で、床材12の緩衝部材12bを、根太材2の第1の突条部2bの上面2dに載せるようにして、床構造体11を根太材2に組み付ける。このとき、床材12の筒部12gが、根太材2の第2の突条部2cの側方に隣接するが、床固定部材13の下部片13cが、床材12の延びる方向の一端部T側とは反対側を向いて、床固定部材13は、下部片13cが、根太材2の第2の突条部2cの裏面2eと対向しない、つまりは根太材2と上下方向において対向しない第1の位置にある。したがって、床固定部材13を第1の位置にすることにより、床固定部材13を床材12に組み付けたまま、根太材2の第2の突条部2cと干渉することなく、床材12を根太材2の上面2dに載置することができる。
【0039】
次いで、図10および図11に示すように、ネジ部材14をねじ込み方向(図11において、反時計回り方向)へ回動すると、そのネジ部材14と螺合する床固定部材13が、床材12の丸孔12e内にて回動するネジ部材14とともに回動して、床固定部材13の被案内片13bの側面が床材12の第1の案内部12iに当接する。こうして、この第1の案内部12iにより、床固定部材13のそれ以上の回動が規制され、このとき、床固定部材13の下部片13cは、根太材2側を向くとともに、根太材2の第2の突条部2cの裏面2eと対向する。このように、床固定部材13は、ネジ部材14の回動に連動して、下部片13cが根太材2の裏面2eと対向しない第1の位置と、下部片13cが根太材2の裏面2eと対向する、つまりは根太材2と上下方向において対向する第2の位置との間を回動可能となっている。
【0040】
次いで、図12に示すように、さらにネジ部材14をねじ込み方向へ回動すると、床固定部材13の被案内片13bが、第1の案内部12iにより、回動が規制されることで、ネジ部材14は、ネジ孔部13dにねじ込まれる。そして、このネジ部材14のねじ込みにより、ネジ部材14の頭部14aが床材12の丸孔12eのテーパー状の内面に支持されながら、床固定部材13は、その被案内片13bが、第1の案内部12iにより、第2の位置のまま上昇するように案内され、下部片13cが根太材2の裏面2eに下方から当接する。こうして、床材12の緩衝部材12b、12bと床固定部材13の下部片13cとが根太材2を上下方向で挟み込み、その結果、床材12が、床固定部材13およびネジ部材14を介して、根太材2に確実に固定される。しかも、床材12と床固定部材13とが、根太材2を上下方向で挟み込むので、床材12の上方への浮き上がりを確実に防止することができる。
【0041】
一方、床材12を根太材2から取り外す場合は、ネジ部材14を反ねじ込み方向へ回動する。この回動により、床固定部材13は、その被案内片13bが、第2の案内部12jにより、回動が規制されて、第2の位置のまま、下降するように案内される。そして、床固定部材13の下降によって、その被案内片13bが、第2の案内部12jから外れると(図10、11参照)、この床固定部材13は、ネジ部材14のさらなる反ねじ込み方向への回動により、ネジ部材14の回動に連動して、第2の位置から第1の位置に回動する(図7参照)。こうして、床固定部材13の下部片13cが、根太材2の裏面2eとの対向から外れて、床材12を、床構造体11ごと、根太材2から取り外すことができる。
【0042】
このように、床固定部材13を床材12に組み付けた床構造体11の状態で、この床材12を、根太材2に固定したり、根太材2から取り外したりすることができる。さらには、根太材2への床材12の固定にあたって、根太材2は、床材12と床固定部材13とに挟み込まれるだけであり、その根太材2に、床材12の固定のための特別の加工等を施す必要がなく、また、その結果、床材12を、根太材2の長手方向の任意の位置に固定することができる。このようにして、床材12は、根太材2に容易に固定される。
【0043】
以上のように、第1および第2の実施の形態において、床材6、12が根太材2に確実に固定されることで、床材6、12に振動等の種々の外力が作用しても、床材6、12が根太材2から離れて上方に浮き上がったり、水平方向にずれたりすることがない。さらに、床材6、12に床用コンセントが取り付けられた場合であっても、そのコンセントに差し込まれたプラグを抜き取ろうとするときに、床材6、12が根太材2から離れて上方へ浮き上がることもない。
【0044】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、第1または第2の実施の形態に示す床構造は、床を形成する全ての床材に適用する必要はなく、固定が必要な一部の床材にのみ適用してもよい。また、この床構造の適用にあたっては、既設の床において、その一部の床材を取り替えるようにして、適用してもよい。また、床固定部材7、13の下部片7f、13cが対向する根太材2の裏面は、第2の突条部2cの裏面2eでなくとも、根太材2の形状にあわせて、任意に選択することができる。また、床支持材は、根太材2の他に、支柱式の床支持材、つまりは、床材6、12のコーナー部を支持するものであってもよく、その支持形態は、任意である。
【0045】
【発明の効果】
以上、詳述したところから明らかなように、この発明に係る床構造および床固定部材によれば、次の効果がある。
【0046】
請求項1および2に記載された床構造、並びに、請求項4に記載された床固定部材によれば、床支持材を、床材の当接部と床固定部材の下部片とで挟み込むことで、床材を床支持材に確実に固定することができる。しかも、ネジ部材を、床材の上側からその床材に挿通して床固定部材にねじ込むだけでよいので、床支持材に特別の加工等を施す必要がなく、したがって、床材を床支持材に容易に固定することができる。
【0047】
また、床材の当接部と、床固定部材の下部片とが、床支持材を上下方向で挟み込むので、床材の上方への浮き上がりを確実に防止することができる。
【0048】
また、請求項3に記載された床構造、および、請求項に記載された床固定部材によれば、加えて、ネジ部材がねじ込まれていなくとも、床固定部材が床支持材に支持されるので、床材を床支持材に一層容易に固定することができる。
【0049】
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る床構造および床固定部材の第一の実施の形態を示すものであって、床固定部材を根太材に組み付けた状態の、一部を破断した正面図である。
【図2】 同じく、図1における、平面図である。
【図3】 同じく、床材を根太材に載置した状態の、一部を破断した正面図である。
【図4】 同じく、図3における、平面図である。
【図5】 同じく、床材を根太材に固定した状態の、一部を破断した正面図である。
【図6】 同じく、図5における、平面図である。
【図7】 この発明に係る床構造、床固定部材および床構造体の第二の実施の形態を示すものであって、床構造体を根太材に載置した状態の、一部を破断した正面図である。
【図8】 同じく、図7における、底面図である。
【図9】 同じく、図7における、A矢視拡大図である。
【図10】 同じく、床構造体を根太材に載置し、床固定部材を第2の位置にした状態の、一部を破断した正面図である。
【図11】 同じく、図10における、底面図である。
【図12】 同じく、床構造体を根太材に固定した状態の、一部を破断した正面図である。
【図13】 従来の床構造を示す、正面図である。
【符号の説明】
1 基礎床面 2 根太材(床支持材)
2a 本体部 2b 第1の突条部
2c 第2の突条部 2d 上面
2e 裏面 6 床材
6b 緩衝部材(当接部) 7 床固定部材
7c 上部片 7d 第1の側部片(他の側部片)
7e 第2の側部片(側部片)
7f 下部片(対向部) 7h ネジ孔部
7i 被支持部 9 ネジ部材

Claims (5)

  1. 基礎床面上に設置される床支持材と、その床支持材上に載置される床材と、その床材の上側からその床材に挿通されるネジ部材と、前記床材を前記床支持材に固定するための床固定部材とからなり、
    前記床材は、前記床支持材と当接する当接部を備えており、その当接部が前記床支持材に載せられるようにして、その床支持材に載置され、
    前記床固定部材は、前記床材に挿通された前記ネジ部材が螺合するネジ孔部と、前記床支持材の裏面と対向する対向部としての下部片と、前記ネジ部材のねじ込み前に前記床支持材の上面に載る上部片と、その上部片と前記下部片とを繋ぐ側部片とを備えて、それら上部片と下部片と側部片により断面略コの字形状に形成され、前記床支持材の側方からその床支持材に、前記断面略コの字の開口側を向けるようにして装着可能であって、
    前記ネジ孔部への前記ネジ部材のねじ込みにより、前記当接部と前記下部片とで前記床支持材を挟み込むように、前記床固定部材が上昇移動して、前記床材が前記床支持材に固定されることを特徴とする床構造。
  2. 前記床支持材は、根太材からなり、
    前記根太材は、本体部と、その本体部から上方に鉛直に延びて前記床材が載置される第1の突条部と、本体部の側面から側方に突出する第2の突条部とを備えており、
    前記上部片は、前記ネジ部材のねじ込み前に、前記第1の突条部の上面に載り、前記下部片は、前記第2の突条部の裏面と対向することを特徴とする請求項1に記載の床構造。
  3. 前記床固定部材は、前記上部片の先端から折り曲げられて下方に若干延びる他の側部片を備え、
    前記ネジ部材のねじ込み前に、前記他の側部片が前記床支持材に係合して、前記上部片の前記他の側部片側および前記他の側部片は、前記床支持材に支持される被支持部となっていることを特徴とする請求項1に記載の床構造。
  4. 基礎床面上に設置された床支持材と当接する当接部を備えており、その当接部が前記床支持材に載せられるようにして、その床支持材に載置される床材を、前記床支持材に固定するための床固定部材であって、
    前記床材の上側からその床材に挿通されたネジ部材が螺合するネジ孔部と、前記床支持材の裏面と対向する対向部としての下部片と、前記ネジ部材のねじ込み前に前記床支持材の上面に載る上部片と、その上部片と前記下部片とを繋ぐ側部片とを備えて、それら上部片と下部片と側部片により断面略コの字形状に形成され、前記床支持材の側方からその床支持材に、前記断面略コの字の開口側を向けるようにして装着可能であって、
    前記ネジ孔部への前記ネジ部材のねじ込みにより、前記当接部と前記下部片とで前記床支持材を挟み込むように上昇移動して、前記床材を前記床支持材に固定することを特徴とする床固定部材。
  5. 前記上部片の先端から折り曲げられて下方に若干延びる他の側部片を備え、
    前記ネジ部材のねじ込み前に、前記他の側部片が前記床支持材に係合して、前記上部片の前記他の側部片側および前記他の側部片は、前記床支持材に支持される被支持部となっていることを特徴とする請求項4に記載の床固定部材。
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