JP3656913B2 - 超高磁束密度一方向性電磁鋼板 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はトランス等の鉄心に用いられる、鋼板面に{110}〈001〉方位のいわゆるゴス方位を高度に発達させた高磁束密度一方向性電磁鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一方向性電磁鋼板は、軟質磁性材料として主にトランスその他の電気機器の鉄心材料に使用されているもので、特性としては磁気特性、特に励磁特性と鉄損特性が良好でなくてはならない。
【0003】
この励磁特性を表す指標としては、通常磁束密度B8 (磁場の強さ800A/m における磁束密度)が用いられている。また鉄損特性を表す指標としてはW17/50 (50Hzで1.7Tまで磁化させたときの単位重量あたりの鉄損)等が用いられている。
【0004】
近年省エネルギー、省資源への社会的要求は益々厳しくなり、一方向性電磁鋼板の鉄損低減、磁化特性改善への要求も熾烈になってきている。特に鉄損低減が強く望まれている。
【0005】
鉄損は良く知られているように履歴損と渦電流損からなり、履歴損は鋼板の結晶方位、純度、内部歪等により左右され、渦電流損には鋼板の電気抵抗、板厚、結晶粒度、磁区の大きさ、鋼板被膜張力等が大きく寄与する。
【0006】
それらの中で純度、内部歪の点では古くから製造技術的に考慮されほぼ限界に達している。電気抵抗を大きくするためにSi含有量を高めて渦電流損を低減する試みもなされてはいるが、Si含有量を高めると製造中および製品での加工性が劣化するため限界がある。
【0007】
板厚を薄くして渦電流損を低減させる試みも種々なされているが、2次再結晶が基本的に困難になる他に変圧器等を加工するに当たり加工手間がかかるので同じ鉄損値ならば板厚が厚い方が工業的には優れていると云える。従って板厚の薄手化にも限界がある。
【0008】
鋼板に被膜張力を付与して鉄損特性を改善する方法が特公昭51−12451号公報、特公昭53−28375号公報に記載されているが、これらの張力効果は方向性に依存し、磁束密度B8 が高いほど大きいことがJ.Appl.Phys., Vol.41,No.7,2981−2984,June 1970に記載されている。従ってB8 がいわゆる高磁束密度一方向性電磁鋼板として市販されている1.93T程度では鉄損の向上にも限界がある。
【0009】
また磁区の大きさは結晶粒の大きさとも関係するが最近人工的に磁区を細分化して鉄損を下げる技術が特公昭58−5968号公報、特公昭58−26405号公報等により報告されているが、これらの方法も鉄損低減効果は磁束密度B8 に依存し、市販品の1.93T程度では鉄損低減も限界がある。
【0010】
鉄損低減の最も近道の方法に2次再結晶粒の微細化を図る方法があり、特公昭57−9419号公報等について報告されているが、一般に2次再結晶粒を小さくする手段をとると高い磁束密度が得難いと云う現象があるため結晶粒の微細化も鉄損低減の手段として限界がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記鉄損低減の種々の手段に替わる新しい、すなわち残された結晶方位の改善された超高磁束密度一方向性電磁鋼板を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、次の通りである。
1)重量で、Si:2.5〜4.0%、Bi:0.0005〜0.008%を必須成分として含有し、且つ磁束密度B8 が1.95Tを超える極めて高い値を有する一方向性電磁鋼板であって、結晶粒径が冷延直角方向50mm以下5mm以上、且つ冷延方向300mm以下10mm以上のマトリックス粗大2次再結晶粒が面積率で80%以上を占めることを特徴とする超高磁束密度一方向性電磁鋼板。
【0013】
2)マトリックス粗大2次再結晶粒内に平均粒径5mm以下の微細結晶を含むものが50%以上を占めることを特徴とする1)記載の超高磁束密度一方向性電磁鋼板。
【0014】
3)マトリックス粗大2次再結晶粒内の(110)〔001〕方位の圧延面からの傾き角がTD軸回りおよびND軸回りで5°以内の結晶が面積率で90%以上を占め、且つマトリックス粗大2次再結晶粒内の微細結晶の(110)〔001〕方位の圧延面からの傾き角がTD軸回りおよびND軸回りで10°以内の結晶が微細粒の90%以上を占めることを特徴とする2)記載の超高磁束密度一方向性電磁鋼板。
【0015】
以下本発明の詳細について説明する。
本発明者は鉄損低減のための製品の具備すべき条件について種々の検討を加え、2.5〜4.0%のSiを含有する一方向性電磁鋼板に0.0005〜0.008%のBiを含有させ、且つ2次再結晶粒のマトリックスならびにマトリックス粒内に存在する微細粒を規制することにより極めて磁束密度の高く、鉄損低減効果の著しい超高磁束密度一方向性電磁鋼板の開発に成功した。
【0016】
先ず成分条件について限定理由を説明する。
Si含有量は製品の電気抵抗を通して鉄損特性を大きく左右するが、2.5%未満では電気抵抗が小さく渦電流損が増大するので好ましくない。一方4.0%超では加工性が劣化するので製造、製品加工が困難になり好ましくない。
【0017】
次にBiであるが、これは2次再結晶粒の形状を左右するのみならず製品の磁束密度を1.95T超にするための必須元素であり、0.0005%未満では2次再結晶粒のマトリックスが冷延直角方向5mm以下、冷延方向10mm以下のものを20%超含むようになり、磁束密度が1.95T未満になる。0.008%超ではその効果が飽和するのでコスト上好ましくない。
【0018】
Biが2次再結晶に何故影響をおよぼし磁束密度を極めて高くするかは良く判らないが、本発明者はBiの粒界偏析によるインヒビター作用かあるいは主インヒビターである窒化物、硫化物を変化させているものと推定している。
【0019】
次に磁束密度の限定理由について説明する。
図1に3%Si含有鋼板の板厚0.30mmの製品をマクロ後レーザー照射を行い、張力1.5kg/mm2 で磁気測定したものの磁束密度と鉄損の関係を示す。鉄損W17/50 が0.30mm製品でも特に優れたと云える0.90W/kgを切るようになるのは1.95T超の場合に限られるので本発明では磁束密度を1.95T超に限定した。
【0020】
次にマトリックス粗大2次再結晶粒の粒径の限定理由について説明する。
先述したように一般に2次再結晶粒径が減少すると磁束密度が低下するが、本発明者は種々の製造法で製造した製品の結晶粒径と磁束密度の関係を詳細に検討し、図2,3に示すような結果を得た。
【0021】
結晶粒径は2次再結晶粒のうち冷延方向5mm以上のマトリックスについて平均した。図2は冷延方向の結晶粒径と磁束密度の関係で、磁束密度のバラツキは大きいが磁束密度が1.95T超になるのは10mm以上の場合で10mm未満では1.95Tを超える製品は得られなかった。
【0022】
10mm以上の粒径のものでは1.95T未満のものもあるが1.95T超の極めて磁束密度の高い製品が得られることが判る。同様に図3より冷延直角方向の結晶粒径が5mm以上の粒径の場合に初めて1.95T超の製品になることが判る。
【0023】
次にマトリックス粒中の限定サイズ以上の大きな結晶粒(マトリックス粗大2次再結晶粒)の存在比率であるが、上記のように10mm(冷延直角方向では5mm)未満の結晶粒は磁束密度が低いので、その存在比率が20%を超えると製品全体の磁束密度にも影響し、1.95Tを超えることが困難になるので80%以上に限定した。
【0024】
マトリックス粗大2次再結晶粒内の微細結晶の限定理由について説明する。
図4に3%Si含有鋼板の板厚0.30mmの製品(張力コーティングつき)の磁束密度と鉄損の関係を示す。黒丸は粗大2次再結晶粒マトリックス中に5mm以下の粒径の微細2次再結晶粒を含む率が50%以上の場合で、白丸はそれが50%未満の場合である。
【0025】
図1のレーザー照射材とは異なり磁束密度と鉄損の間に明瞭な相関はないように見えるが、一部にはレーザー照射材の鉄損にも匹敵するような優れた製品が見受けられる。これらの鉄損の優れた製品について本発明者らが詳細に調査した結果、図中に区別したように粗大2次再結晶粒マトリックス中に5mm以下の微細2次再結晶粒を含むものが50%以上の場合にのみ鉄損が0.95W/kg以下の優れた製品が得られていることが判明した。従って本発明では微細2次再結晶を含む確率を50%以上に限定する。
【0026】
この鉄損低減のメカニズムについては必ずしも明確ではないが、本発明者は磁束密度が極めて高い本発明対象の超高磁束密度一方向性電磁鋼板においては、微細2次再結晶粒を含まない場合は磁壁が結晶粒を突き抜けて連続し、磁区が粗大化するのに対し、微細結晶粒を含む場合にはその微細結晶から新たな磁区が発生し、磁区細分化効果を生んでいるものと推定している。
【0027】
製品の磁束密度と2次再結晶粒の方位に関係のあることは周知のことであるが、本発明のようにマトリックス粗大2次再結晶粒と結晶内に更に微細2次再結晶粒を含むような場合についての方位分布について明確にされたものはなかった。
特に本発明のように1.95T超の超高磁束密度一方向性電磁鋼板についての方位分布の公知例は全くなかった。そこで本発明者は本発明材について詳細な方位測定を行って以下のような新規知見を得ることに成功した。
【0028】
即ち、マトリックス粗大2次再結晶粒の(110)〔001〕方位の圧延面からの傾き角がTD軸回りおよびND軸回りで5°以内の結晶が面積率で90%以上を占め、且つマトリックス粒内の微細結晶の(110)〔001〕方位の圧延面からの傾き角が、TD軸回りおよびND軸回りで10°以内の結晶が微細粒の90%以上を占めることが必要であることを知見した。
【0029】
マトリックス粗大2次再結晶粒の方位分散が理想ゴス方位から5°を超える結晶が10%超存在すると、得られた製品の磁束密度は1.95T未満となり、また同じように微細2次再結晶粒の方位分散が理想ゴス方位から10°を超えると同様に磁束密度が1.95T未満となる。
以上の点から本発明の範囲に限定する。
【0030】
次に本発明の超高磁束密度一方向性電磁鋼板の製造方法について述べる。
先ず第1の条件は素材成分であるが、C:0.03〜0.15%、Si:2.5〜4.0%、Mn:0.02〜0.80%、S:0.040%以下、酸可溶性Al:0.010〜0.065%、N:0.0030〜0.0150%を基本成分として含有し、更にBiを0.0005〜0.008%含有することを必須要件とする。
【0031】
その他必要に応じてSn:0.05〜0.50%、Cu:0.01〜0.10%含有することは許される。その他通常の一方向性電磁鋼板製造に用いられるインヒビター元素を補助的に用いることも妨げるものではない。
【0032】
本製造法の特徴はBi添加にある。Biは0.0005%未満では製品の磁束密度向上の効果が小さく、且つ2次再結晶粒径が小さく方向性がよくない。一方0.008%超では磁束密度向上の効果が飽和するとともに熱延時に端部割れを生ずるので好ましくない。
【0033】
溶解、鋳造、熱延は一方向性電磁鋼板製造に用いられている通常の方法でよい。
熱延板は必要に応じ熱延板焼鈍を施す。この焼鈍は1段冷延法の場合は熱延板で施し、2段以上の冷延法の場合は最終冷延前の焼鈍を指す。
【0034】
焼鈍は950〜1200℃で30秒〜30分間の焼鈍を行い、必要に応じ急冷処理を施してもよい。
冷延は1段もしくは2段以上のステージで行うが、高磁束密度一方向性電磁鋼板であることから最終冷延の圧延率は65〜95%の強圧下冷延が好ましい。
【0035】
最終冷延以外のステージの圧延率は特に規定しなくてもよい。この冷延法であるが必要に応じて特公昭54−13846号公報記載の時効冷延を施すことは有益である。
【0036】
最終製品板厚に圧延した冷延板を続いて通常の方法で脱炭焼鈍を行う。脱炭焼鈍の条件は特に規定しないが、好ましくは700〜900℃の温度範囲で30秒〜30分間の湿潤な水素または水素と窒素の混合雰囲気で行うのがよい。
【0037】
脱炭焼鈍後の鋼板表面には2次再結晶焼鈍における焼き付き防止およびグラス被膜生成のため、通常の方法で通常のMgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布する。引き続く2次再結晶焼鈍は1000℃以上の温度で5時間以上、水素または窒素またはそれらの混合雰囲気で行えばよい。
【0038】
2次再結晶焼鈍後の鋼板は引き続き余分の焼鈍分離剤を除去後、コイル巻ぐせを矯正するための連続焼鈍を行い、同時に絶縁被膜(張力付与被膜を兼ねる)を塗布、焼き付ける。
更に必要に応じてレーザー照射等の磁区細分化処理を施す。磁区細分化の方法は特に限定する必要はない。
【0039】
以上本発明の超高磁束密度一方向性電磁鋼板の製造法について述べたが、製造法はこの方法に限られるわけではなく、Si,Biの含有の規制を除けば如何なるインヒビター元素を用いる方法でも、またプロセス条件も上記方法にこだわるものではない。
【0040】
【実施例】
(実施例1)
C:0.06〜0.09%、Si:3.0〜3.35%、Mn:0.08%、S:0.025%、酸可溶性Al:0.020〜0.035%、N:0.008%、Sn:0〜0.15%、Cu:0.05%およびBi:0.0005〜0.008%を含有し、その他不可避不純物からなる電磁鋼板用スラブを1320℃に加熱後直ちに熱延し、2.3mmの熱延板とした。
【0041】
冷延は0.30mmおよび0.23mmまで行い、0.30mmは1ステージ冷延、0.23mmは最終冷延率を87.5%とする2ステージの冷延を行った。
【0042】
一部の物は冷延のパス間に200℃での時効処理を5回施した。最終冷延前に1120℃×2分の高温焼鈍を行った。冷延板を引き続き850℃で脱炭焼鈍を行い、MgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布後、1200℃の2次再結晶焼鈍を行った。
【0043】
焼鈍分離剤の残物を除去後60×300mmの磁気測定試料を剪断し、850℃で歪取り焼鈍を行い、続いて絶縁被膜の塗布、焼き付けを行った。一部の試料は更に5mm間隔でレーザー照射を行って磁気測定に供した。磁気測定試料を強酸でマクロ後結晶粒径等を測定した。
結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
試料番号1,6,7,8は何れもBiが含有されていなく、且つ磁束密度も1.95T未満で鉄損特性もレーザー照射の有無にかかわらず0.30mmおよび0.23mmの従来製品の域を超えていない。
【0046】
試料番号2,3はBiを含有し、磁束密度も1.95Tを超え、且つマトリックスの粗大粒面積率が80%を超えているのでレーザー照射後の鉄損が0.90W/kgをはるかに切る0.30mm厚の製品としては素晴らしい特性と云える。
【0047】
試料番号4,5はBiを含有し、磁束密度が1.95T超でありマトリックスの粗大粒面積率も80%を超え、更にマトリックス粗大粒に含まれる微細2次再結晶粒の存在率も50%を超えているので磁区制御なしでの鉄損が0.95W/kg以下の0.30mm厚の製品としては優れた特性が得られている。
【0048】
試料番号9,10,11も板厚0.23mm製品であるが0.30mm製品と同様にBi含有、マトリックス粗大粒面積率とも本発明範囲を満足しているので0.23mm厚製品のレーザー照射磁区制御材として極めて優れた製品である。
【0049】
(実施例2)
実施例1と同様な製造法で製造した0.30mm厚の製品を得た。磁気特性を測定後強酸でマクロ後ラウエ法で各結晶粒の方位を測定した。結果を表2に示す。
【表2】
【0050】
表2から明らかなように磁束密度B8 が1.95T超の試料では理想ゴス方位すなわち{110}〈001〉からの回転角がマトリックスで5°以下、微細結晶で10°以下の面積率が何れも90%以上である。
【0051】
【発明の効果】
本発明の超高磁束密度一方向性電磁鋼板は従来製品に比べて磁束密度が極めて高く、磁区制御後の鉄損が0.30mm製品で0.90W/kg以下のように極めて優れているのみならず、方位のよい微細2次再結晶粒を適度に含んだ場合は磁区制御なしでも0.95W/kg以下の優れた製品であり、トランス等の電気機器の省エネルギーに寄与するところ極めて大きいと云える。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄損と磁束密度との関係の図表である。
【図2】磁束密度と冷延方向結晶粒径との関係の図表である。
【図3】磁束密度と冷延直角方向結晶粒径との関係の図表である。
【図4】鉄損と磁束密度との関係の図表である。
Claims (3)
- 重量で、
Si:2.5〜4.0%、
Bi:0.0005〜0.008%
を必須成分として含有し、且つ磁束密度B8 が1.95Tを超える極めて高い値を有する一方向性電磁鋼板であって、結晶粒径が冷延直角方向50mm以下5mm以上、且つ冷延方向300mm以下10mm以上のマトリックス粗大2次再結晶粒が面積率で80%以上を占めることを特徴とする超高磁束密度一方向性電磁鋼板。 - マトリックス粗大2次再結晶粒内に平均粒径5mm以下の微細結晶を含むものが50%以上を占めることを特徴とする請求項1記載の超高磁束密度一方向性電磁鋼板。
- マトリックス粗大2次再結晶粒の(110)〔001〕方位の圧延面からの傾き角がTD軸回りおよびND軸回りで5°以内の結晶が面積率で90%以上を占め、且つマトリックス粗大2次再結晶粒内の微細結晶の(110)〔001〕方位の圧延面からの傾き角がTD軸回りおよびND軸回りで10°以内の結晶が微細粒の90%以上を占めることを特徴とする請求項2記載の超高磁束密度一方向性電磁鋼板。
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