JP3656647B2 - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents
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ケースの収容空部に固定板接合壁部を設け、該固定板接合壁部のうちケースの基端側の領域を凹状に窪ませて逃げ凹部を形成し、該逃げ凹部を設けた領域を固定板から離隔して非接着領域とし、
固定板接合壁部における固定板との接着領域の一つである先端側領域を、振動子ユニットにおける圧電振動子の固定端部と固定板との接合領域に対応する領域に設け、
振動子の自由端部の先端を収容空部の先端側開口に臨ませた状態で、固定板をケースの固定板接合壁部の前記先端側領域に接合すると共に自由端部の先端を振動子接合部に接合して、前記振動子ユニットを収容空部内に取り付け、
固定板接合壁部の固定板接合面とは反対側の面に、補強板を、流路ユニット側の縁部がケース先端面よりも基端側に位置し、且つ固定板の先端縁よりも基端側に位置する状態で固定したことを特徴とする。
また、固定板接合壁部における固定板との接着領域の一つである先端側領域を、振動子ユニットにおける圧電振動子の固定端部と固定板との接合領域に対応する領域に設けたので、圧電振動子の運動に伴う反力を受けるのに最低限必要な領域が確保できる。このため、インク滴の吐出特性を損なわずに、圧電振動子の接続信頼性を向上させることができる。
さらに、吸湿によってケースが膨潤しても固定板と補強板とによってケースの固定板接合壁部が両側から押さえ込まれ、固定板接合壁部の側方への膨潤が規制される。これにより、ケースの基端部分は側方に拡がらず、振動子ユニットが側方に倒れ込んでしまう不具合を防止できる。このため、振動子ユニットの倒れ込みに起因する圧電振動子と振動子接合部の接着界面への機械的ストレスを防止することができ、この接着界面が剥離してしまう不具合を防止できる。その結果、圧電振動子の接続信頼性を高めることができる。
また、ケースの先端部分は、補強板や固定板による拘束を受けずにケースの膨潤による側方への膨出が許容される。
そして、このケースの先端部分を側方に膨出させることで、ケース高さ方向についての流路ユニットと振動子ユニットの位置関係を、ケースの膨潤後においても膨潤前の状態に維持できる。このため、ケースの膨潤により、流路ユニットと振動子ユニットとがケースの高さ方向に離隔してしまう不具合を防止することができ、圧電振動子の接続信頼性を向上させることができる。
なお、各圧電振動子20…における自由端部22の先端は、図6に示すように、それぞれ流路ユニット17の島部24(本発明の振動子接合部の一種)に接合されている。
そして、図8に示すように、固定板13の長さは、振動子ユニット15を取り付けた際に、後端面が収容空部23の基端側開口23A(後述する。)の近傍に位置する程度の長さに設定されている。これにより、この固定板13を振動子ユニット15の取り付け時における治具用の保持部に使用することができるし、放熱効果を高めることもできる。
上記の圧力室33は、ノズル開口28…の列設方向(ノズル列方向)に対して直交する方向に細長い室として形成され、インク供給口32は、圧力室33と共通インク室31との間を連通する流路幅の狭い狭窄部として形成されている。また、共通インク室31は、インクカートリッジ(図示せず)に貯留されたインクを各圧力室33…に供給するための室であり、インク供給口32を通じて対応する各圧力室33に連通している。
また、第2収容空部43と第1収容空部42とに関し、開口部の長手方向の中心同士が揃えられているので、第2収容空部43の開口長手方向の両端部はそれぞれ、第1収容空部42の両端よりも突出している。換言すると、第2収容空部43の左右両端部は、ケース16の中空部内面に溝として成型される。
これにより、ケース16の基端側部分は側方に拡がらず、振動子ユニット15の固定板13が側方に倒れ込んでしまうことを確実に防止できる。従って、振動子ユニット15の倒れ込みに起因する圧電振動子20と島部24の接着界面への機械的ストレスや、樹脂フィルム35部と島部24との接着界面への機械的なストレスを防止することができ、これらの接着界面が剥離してしまう不具合を防止できる。その結果、圧電振動子20の接続信頼性を向上させることができる。
また、固定板13及び補強板45は何れも、湿気を透さない金属製(ステンレス鋼製)であるので、固定板接合壁部46を吸湿し難くすることもできる。
そして、当該部分を側方に膨出させることで、ケース16の高さ方向についての流路ユニット17と振動子ユニット15の位置関係を、ケース16の膨潤後においても膨潤前の状態に維持できる。このため、ケース16の膨潤により、流路ユニット17と振動子ユニット15とがケース16の高さ方向に離隔してしまう不具合を確実に防止することもできる。この点でも、圧電振動子20の接続信頼性を向上させることができる。
このように、補強板45における流路ユニット17側の縁部を、固定板13の流路ユニット17側の縁部よりも多少流路ユニット17から遠い側に位置させることで、上記の効果を一層高められることが確認されている。
なお、この第2実施形態において、上記した第1実施形態と同一の部材には、同一符号を付してその説明を省略する。
そして、第1収容空部59とは反対側の第2収容空部60の壁面もまた、振動子ユニット15の固定板13が接着される接着面S4(固定板接合面の一種)となる。従って、ケース本体52において、この接着面S4よりも外側に位置する部分が固定板接合壁部61として機能する。
即ち、非常に高い湿度環境下に長時間に亘って曝されると、ケース51が吸湿して膨潤するが、固定板13と固定板接合壁部61とを、固定板13における下半部分、つまり、ケース51における流路ユニット17側の範囲内で接合しているので、基端側部分56内に収納されている固定板13の上半部分については、固定板接合壁部61との機械的な縁が切られている。このため、ケース51が膨張しても、この膨張による振動子ユニット15の倒れ込みを防止できる。
なお、この床板部材64も樹脂製であるので吸湿によって膨張するが、床板部材64の膨張は、上記の接合基端を内側に向けて押す方向、つまり、先端側部分55の膨張を規制する方向に作用する。従って、この点でも、ケース50の膨張に起因する振動子ユニット15の倒れ込みを防止できる。
なお、このインク保持溝68に関し、図14では、床板部材64の内側縁部を厚さ方向に削って凹溝69を設けると共にリブ70を突設して比較的深い溝を形成しているが、凹溝69を設けるだけでもよいし、リブ70を突設するだけでもよい。
Claims (7)
- 複数の圧電振動子及びこれらの圧電振動子を支持する固定板を有し、振動子の自由端部を固定板の先端縁よりも外側に突出させた状態で振動子の固定端部を固定板上に接合した振動子ユニットと、該振動子ユニットを収容可能であって先端面から基端側に向けて一連に形成された収容空部を有する樹脂製のケースと、ケースの先端面に接合され、振動子の自由端部先端が接合される振動子接合部を有する流路ユニットとを備えたインクジェット式記録ヘッドにおいて、
ケースの収容空部に固定板接合壁部を設け、該固定板接合壁部のうちケースの基端側の領域を凹状に窪ませて逃げ凹部を形成し、該逃げ凹部を設けた領域を固定板から離隔して非接着領域とし、
固定板接合壁部における固定板との接着領域の一つである先端側領域を、振動子ユニットにおける圧電振動子の固定端部と固定板との接合領域に対応する領域に設け、
振動子の自由端部の先端を収容空部の先端側開口に臨ませた状態で、固定板をケースの固定板接合壁部の前記先端側領域に接合すると共に自由端部の先端を振動子接合部に接合して、前記振動子ユニットを収容空部内に取り付け、
固定板接合壁部の固定板接合面とは反対側の面に、補強板を、流路ユニット側の縁部がケース先端面よりも基端側に位置し、且つ固定板の先端縁よりも基端側に位置する状態で固定したことを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。 - 前記補強板を固定板よりもヤング率の高い材料によって構成したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録ヘッド。
- 前記補強板を固定板と同じ材質の板材によって構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット式記録ヘッド。
- 前記補強板を金属によって作製したことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のインクジェット式記録ヘッド。
- 前記金属がステンレス鋼であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット式記録ヘッド。
- 前記補強板の厚さを固定板の厚さに揃えたことを特徴とする請求項3から請求項5の何れかに記載のインクジェット式記録ヘッド。
- 前記ケースを熱硬化性樹脂によって作成したことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載のインクジェット式記録ヘッド。
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