JP3656059B2 - 回転弁の回転角度制限機構及びそれを備えたアクチュエータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転弁の回転角度制限機構に関するものである。また、この発明は、上記機構を備えたアクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ボール弁やバタフライ弁のような回転弁は、弁体が全閉位置から約90度の全開位置までの範囲内だけで、開閉できるようになっている。このために、回転弁には回転弁の回転角度制限機構が付設される。この回転角度制限機構は、弁体を全閉位置を越えて閉じる方向に動かすことができないようにすると共に、90度を越えて弁体を開くことができないようにしている。
【0003】
しかし、回転弁は、場合によっては、弁体を全開位置まで開かないで、例えば全閉位置から70度の角度だけ開いて、それ以上は開かないようにすることが必要とされることがある。従って、弁体の開度制限機構は、場合に応じて弁体の開き角度の上限と下限とを変更できることが必要となる。
【0004】
回転弁には弁体を回動させるために、弁軸にアクチュエータが付設される。アクチュエータには種々の機構のものがある。例えば、レバー式、ギヤ式、シリンダ式、電動式などの機構がある。何れの機構を使用するものであっても、これまでのアクチュエータは、その中に弁体の回転角度制限機構を含んでいたが、その回転角度制限機構は、アクチュエータの内部に組み込まれ、アクチュエータと一体不可分とされて来た。
【0005】
例えば、手動式のアクチュエータでは、図1に示したように、回転弁の弁軸の先端を収容して弁軸と嵌合する嵌合部Aを一端に持った回動軸Bと、回動軸Bを回動させるための回転機構とが設けられている。その回転機構は、図1では、回動軸Bに固定されたウォームホイールCと、ウォームホイールCと噛み合うウォームDと、ウォームDを回転させるためのハンドル車Eとからなるものである。
【0006】
図1に示したアクチュエータでは、回転弁の回転角度制限機構は、ウォームホイールCと一体にされている。その回転角度制限機構はウォームホイールCと、アクチュエータのケーシングFを貫通するストッパーボルトGとで構成されていて、アクチュエータから分離して取り出すことができないものとされている。そのほか、回転角度制限機構としては、回動軸にカムをボルト等により締め付けて固定したものもあったが、そのカムは回動軸の中間に位置しているために、ボルトを緩めることすら容易でなく、従ってカムをアクチュエータから取り外すことはできなかった。
【0007】
図1に示したアクチュエータのおいては、回転角度の制限は、図2に示したような機構によってなされる。図2において、嵌合部Aを持った回動軸Bが矢印P方向に回転されると、ウォームホイールCの一辺を形成する平面C2がストッパーボルトG2に衝突するので、回動軸Bはそれ以上矢印P方向へ回転できなくなる。このとき、回動軸Bは逆に矢印Q方向には回転可能である。そこで、回動軸Bが矢印Q方向に回転すると、ウォームホイールCの他辺を形成する平面C1がストッパーボルトG1に衝突し、これ以上回動軸Bは回転できなくなる。この場合、平面C1と平面C2とが互いに垂直に延びているので、回動軸Bは90度の角度範囲内だけで回転でき、それ以上は回転できないものとなる。こうして、ウォームホイールCとストッパーボルトG1、G2とが、回動軸Bの回転角度を制限することになる。
【0008】
電動によるアクチュエータの場合も同じような原理に基づいている。電動アクチュエータは、例えば特許第2977505号公報に記載されている。このアクチュエータは、図3に示したように、複雑な構造とされている。それは、このアクチュエータが電動機のほかに、弁体の位置決め部材や、回転角度を検出する手段や、第1の実装部材を備えているからである。しかし、その中の回転角度制限機構は、回動軸Bに固定されたストッパープレートHと、ケーシングFに付設されたストッパーボルトGとから成る簡単なものである。すなわち、ストッパープレートHの一面と他面(何れも図示していない)が、それぞれストッパーボルトGに衝突することによって回転が制限される。従って、この場合の角度制限機構は、図1と図2に示したものと同じような構造のものである。
【0009】
このように、従来のアクチュエータにおける回転弁の回転角度制限機構は、アクチュエータの内部に一体に組み込まれていて、外部からこれに接近することが困難であった。従って、この回転角度制限機構は、これを取り外すことができなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上述のように回転弁では弁体の開き角度の上限と下限とを変更することが必要であることに気付き、弁体の開き角度の上限又は下限を必要に応じて変更できる機構を提供しようとするものである。また、そのために、開き角度の上限又は下限を容易に変更できるように、改良されたアクチュエータを提供しようとするものである。
【0011】
【課題解決のための手段】
この発明者は、上述の課題が、アクチュエータにおける回動軸の下端に、新たに回動軸とともに回転するカムを着脱自在に付設し、カムの周縁をアクチュエータに付設したストッパーボルトに衝突させて回転を制限することとし、且つカムをアクチュエータの下面側から着脱自在とすることによって、解決できることを見出した。
【0012】
この発明は、回転弁の弁軸上端への嵌合部を一端に持って回転可能とされた回動軸と、この回動軸を回転させるための回転機構とを備えたアクチュエータにおいて、アクチュエータの下面に設けられた開放口から、回動軸の下端にカムを着脱自在に付設し、付設したカムを回動軸とともに回転させることとし、アクチュエータにはカムの周縁の特定部分に衝突してカムの回転を抑止するストッパーボルトを付設し、カムの着脱により回動軸の回転角度の上限及び/又は下限を変更可能としたことを特徴とする、回転弁の回転角度制限機構を提供するものである。
【0013】
また、この発明は、回転弁の回転角度の上限及び/又は下限を変更可能とした、改良されたアクチュエータを提供するものである。その改良されたアクチュエータは、回転弁の弁軸上端への嵌合部を下端に持って回転可能とされた回動軸と、この回動軸を回転させるための回転機構を備えたアクチュエータであって、アクチュエータの下面に設けられた開放口から、回動軸の下端にカムを着脱自在に付設し、付設されたカムを回動軸とともに回転させることとし、アクチュエータにはカムの周縁の特定部分に衝突してカムの回転を抑止するストッパーボルトを付設し、カムの着脱により回動軸の回転角度の上限及び/又は下限を変更可能としたことを特徴とするものである。
【0014】
この発明を実施の一例につき図面に基づき説明すると、次のとおりである。図4は、この発明に係るアクチュエータの模型的な底面図である。図5は、図4に示したアクチュエータのA−A線断面図である。図6は、この発明に係る他のアクチュエータの底面図である。図7は、図6に示したアクチュエータの回動軸がさらに回転したときの状態を示した底面図である。図8は、図6に示したアクチュエータの回動軸に別のカムを付設したときの状態を示した底面図である。図9は、この発明で用いることのできるカムの平面図である。図10は、図9に示したカムを回動軸に付設したときのB−B線断面図である。図11は、図9に示したカムを用いて回転角度の上限を90度としたときのアクチュエータの底面図である。図12は、図9に示したカムを裏返し且つ方向を変えて付設して、回転角度の上限を70度としたときのアクチュエータの底面図である。
【0015】
図4及び図5において、1はこの発明に係る電動式のギヤ減速式のアクチュエータである。アクチュエータ1は、回転弁の弁軸上端への嵌合部2を一端に持って回転可能とされた回動軸3と、回動軸3を回転させるための回転機構とを持っている。回転機構は電動機4と、平歯車の組み合わせからなる減速機5と、軸6に付設されたウォーム7と、ウォームホイール8とで構成されている。
【0016】
アクチュエータ1は、下面に回転弁の弁軸を回動軸3に接続するための開放口9を必ず備えている。そこで、アクチュエータ1は開放口9からカム10を着脱自在に回動軸3の下端に付設できるようにされている。カム10は内部に回動軸3を貫通させるための孔を備えており、回動軸3に付設されると、回動軸3とともに回転できるものとなる。アクチュエータ1には外殻に2本のストッパーボルト11と12とが付設されている。ストッパーボルト11と12とは、何れも外殻に固定されたナットにより進退可能とされ、それぞれカム10の周縁の特定部分と衝突して、カム10の回転を抑止できるものとされている。カム10の回動軸3への着脱によって、回動軸の回転角度の上限及び/又は下限を変更可能としたのが、この発明に係る回転角度制限機構である。
【0017】
図4及び図5に示したアクチュエータでは、回動軸3の回転角度の上限及び下限は、次のようにして規制される。すなわち、カム10が図4に示したような位置にくると、カム10の周縁の一面101がストッパーボルト11に衝突しているため、カム10はこれ以上矢印P方向へ回転できない。従って、回動軸3はこの状態で矢印P方向への回転が規制され、回動軸3の回転角度の下限値が定められる。
【0018】
カム10が図4に示したような位置にあるときは、カム10は矢印Q方向には回転できる。カム10が矢印Q方向へ回転すると、一面101から他面102までには突出する部分が存在しないので、他面102がストッパーボルト12に衝突するまで、カム10は回転することができる。こうして、カム10は他面102がストッパーボルト12に衝突して回転を止められる。従って、回動軸3は他面102がストッパーボルト12に衝突して回転が規制され、回転角度の上限値が定められる。
【0019】
図4に示したカム10は、一面101と他面102とが互いに垂直方向に延びているので、図4における回動軸3は90度の角度範囲内だけで回転できることとなる。他方、カム10として他面102が一点鎖線で示した平面106のところまで広げられたものを用いると、カムは平面106がボルト12に衝突するまで回転できるだけとなり、回転角度の上限は小さな値となる。従って、アクチュエータは、カム10の取り替えにより、回転角度の上限と下限とを変更できるものとなる。カム10はアクチュエータの下面に設けた開放口9から着脱自在にされているから、カムの取り替えは容易であり、従って、回転角度の上限と下限との変更は容易である。
【0020】
図6は、この発明に係る電動式の他のアクチュエータの底面を示している。図6のアクチュエータでは、下面に設けられた開放口9から、回動軸3の下端にカム10を着脱自在に付設でき、付設されたカム10は回動軸3とともに回転できるものとされている。カム10は、その一辺にある平面101にストッパーボルト11が衝突して矢印Q方向の回転が抑止され、他辺にある平面102にストッパーボルト12が衝突して矢印P方向の回転が抑止される。これらの点は、図4及び図5に示したアクチュエータと同様である。
【0021】
図6に示したアクチュエータでは、平面101と平面102とが互いに直角を形成する方向に延びているから、回動軸3が回転できる角度範囲は矢張り90度である。しかし、図6に示したアクチュエータでも、図7に示したように、ストッパーボルト11を回転させて、その先端をアクチュエータ内へ大きく突出させると、カム10の周縁にある平面102がストッパーボルト12に衝突した位置から僅かに矢印Q方向に回転しただけで、平面101がストッパーボルト11に衝突するに至るから、回転角度を一時的に小さくすることができる。
【0022】
しかし、図7に示した状態では、ストッパーボルト11の先端のごく一部が平面101に衝突することによって、カム10は回転が抑止されているに過ぎないから、先端のごく一部がすぐに摩滅し、従って常に一定の角度のところで回転を止めることができない。従って、矢張りカム10又はボルト11の取り替えが必要となる。回動軸の中間にカムを付設した従来のアクチュエータでは、これらの取り替えは容易でなかったが、回動軸の下端にカムを付設したこの発明のアクチュエータでは取り替えが容易である。
【0023】
図6に示したアクチュエータにおいて、回動軸3の回転角度の上限を例えば70度にしようとすれば、図8に示したようなカム10を使用しなければならない。図8に示したカム10は、平面101と平面102とが70度の角度αを形成している。図6に示したアクチュエータは、カム10を図8に示したカム10と取り替えることによって、容易に回転角度の上限を90度から70度に変更することができる。
【0024】
図9は、1つの同じカム10を用いて、回動軸の回転角度の上限を90度にも70度にもすることができるような例を示している。図9に示したカム10は、カム10の周縁に位置する平面101と平面102とが、90度の角度を形成する方向に延びており、また平面103と平面104とが互いに70度の角度を形成する方向に延びている。
【0025】
図9に示したカム10を平面101が水平に延びて平面102が垂直に延びるように、すなわち図11に示したように回動軸3に付設すると、得られたアクチュエータは、回転角度の上限を90度としたものになる。他方、同じカム10を裏返しにし、平面104が下方にあって水平方向に延びており、平面103が右側に来て、右から左へ降下するように位置させて、図12に示したように回動軸3に付設すると、得られたアクチュエータは回転角度の上限を70度としたものになる。従って、1つのカムを用いて、その付設方向を変えることにより、回転角度の上限を90度にも70度にもすることができる。
【0026】
また、図9のカム10は、回動軸へ容易に付設できるように改良されている。もともと、カム10はアクチュエータの下側から回動軸3の下端に付設されるべきものであるから、付設時に回動軸3から落下し易い。そこで、カムの付設時にカムが回動軸3から落下しないように、回動軸3に一時的に簡単に係止させることが必要である。そのために、図9のカム10は、回動軸3を貫通させるための孔105を備えるとともに、孔105に工夫が加えられている。
【0027】
図9に示したカム10は、回動軸3を貫通させてこれと嵌合するために、回動軸3の断面形状に合致した角欠き正方形の孔105を備えている。孔105の壁面は、その奥に図9に点線で示したように、円環状に延びる溝を備えている。壁面が角欠き正方形のような非円形を呈し、溝が円環状に延びているので、溝は、部分Mでは深く穿設されており、他方、部分Nでは浅く穿設されることとなる。但し、溝幅は全体を通じて等しくされている。この溝は環状のパッキン材を挿入するためのものである。
【0028】
上記の溝に弾性を持った環状のパッキン材を挿入すると、パッキン材は、溝の深い部分Mでは溝の奥底に沈むことになるが、溝の浅い部分Nでは溝から食み出している。こうしてパッキン材を付設した孔105内に回動軸3の下端を臨ませ、無理にカム10を回動軸3に沿って押し込むと、部分Nから食み出したパッキン材が押し込みの抵抗となるだけであるから、カム10の付設は容易である。
【0029】
こうして、カム10を回動軸3に付設すると、部分Nにおいて溝から食み出したパッキン材が、カム10と回動軸3との間を充填することとなる。このため、カム10は、食み出したパッキン材と回動軸との間の表面摩擦によって、回動軸3に係止されることになる。従って、カム10は、回動軸3の下端に回転弁の弁軸が付設されるまでの間、一時的にアクチュエータに係止されることとなり、アクチュエータを回転弁へ接続することが容易となる。
【0030】
図9に示したカム10の溝にパッキン材を挿入し、カム10を回動軸3に付設したときの、図9におけるB−B線断面図が図10に示されている。図10では、パッキン材13が溝の深い部分Mに挿入されているために、溝の奥に位置している。
【0031】
カム10の取り替えのためにアクチュエータを回転弁から外すと、上述のように部分Nにおいてパッキン材13がカム10と回動軸との間を充填しているので、パッキン材の表面摩擦によりカム10はアクチュエータからすぐには落下しない。しかし、上述の表面摩擦以上の力を加えてカム10を強く引けば、カム10をアクチュエータから取り外すことができる。こうしてカム10の取り替えを容易に行うことができる。
【0032】
【発明の効果】
この発明によれば、アクチュエータの下面に設けられた開放口から、回動軸の下端にカムを着脱自在に付設し、付設したカムを回動軸とともに回転させることとしたので、回動軸とともに回転するカムを容易に回動軸に付設したり、回動軸から外したりすることができる。また、アクチュエータにはカムの周縁の特定部分に衝突するストパーボルトを付設したので、ストッパーボルトによりカムの回転を抑止することができる。従って、カムの着脱とくにカムの取り替えにより、例に示した0〜70度又は0〜90度の範囲内だけでなく、例えば0〜50度というような回動軸の回転角度の上限及び/又は下限に任意に容易に変えることができる。
【0033】
また、この発明によれば、ストッパーボルトが突出する長さの調節によっても、回動軸の回転角度の上限及び/又は下限を容易に変更でき、この場合カムの摩滅により回転角度の上限及び/又は下限が確実に得られなくなったときには、カムの取り替えにより確実な回転角度に戻すことができる。また、このような回動軸の回転角度制限機構は、レバー式、ギヤ式、シリンダ式、電動式等の何れのものにも取り付けることができるので、広く使用することができる。
【0034】
とくにカムの内部に回動軸を貫通させるための孔を設け、カムに接触する回動軸の部分の横断面形状を非円形とすると、回動軸をカムの孔内に挿通するだけで、回動軸とともに回転するようにカムを付設することができ、また逆に容易に外すことができる。
【0035】
また、カムに設けた回動軸挿通用の孔の壁面に、孔の周囲方向に延びる円環状の溝を形成し、溝内に円環状のパッキン材を挿入し、溝から食み出したパッキン材の少なくとも一部が回動軸の突出部に接触するようにすると、回動軸とパッキン材との間の接触摩擦により回動軸からカムが落下するのを防ぐことができるので、カムをアクチュエータへ取り付けることが容易となり、またカムをアクチュエータから取り外すことも容易となり、従ってカムの取り替えが容易となる。
【0036】
また、カムの周縁に少なくとも一組の離れた平面部分を形成し、その平面部分に回転弁の回転角度の上限値又は下限値を規制する角度を形成し、平面部分の間には平面部分より突出しない面を形成しておくと、そのカムを回動軸の下端に付設することにより、容易に所望の回転角度の範囲内で回転するアクチュエータを得ることができる。
【0037】
とくに、1つのカムの周縁に回転弁の回転角度の第1の上限値と第2の上限値とを規定する二組の平面部分を形成しておくと、この1つのカムの取付方向を変えるだけで、容易に所望の二様の回転角度の範囲内で回転するアクチュエータを得ることができる。この発明は、このような利益をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の手動式アクチュエータの断面図。
【図2】従来の手動式アクチュエータの回転角度制限機構を示す説明図。
【図3】従来の電動式アクチュエータの断面図。
【図4】この発明に係るアクチュエータの模型的な底面図。
【図5】図4に示したアクチェータのA−A線断面図。
【図6】この発明に係る他のアクチュエータの底面図。
【図7】図6に示したアクチュエータの回動軸がさらに回転したときの底面図。
【図8】図6に示したアクチュエータにおいてカムを取り替えたときの底面図。
【図9】この発明で用いることのできるカムの平面図。
【図10】図9に示したカムを回動軸に付設したときのB−B線断面図。
【図11】図9に示したカムを用いたこの発明に係るアクチュエータの底面図。
【図12】図9に示したカムを用いたこの発明に係るアクチュエータの底面図。
【符号の説明】
1 この発明に係るアクチュエータ
2 回動軸の嵌合部
3 回動軸
4 電動機
5 減速機
6 軸
7 ウォーム
8 ウォームホイール
9 開放口
10 カム
11、12 ストッパーボルト
13 パッキン材
101、102、103、104、106 カム10の周縁にある平面
105 カム10の孔
Claims (5)
- 回転弁の弁軸上端への嵌合部を一端に持って回転可能とされた回動軸と、この回動軸を回転させるための回転機構とを備えたアクチュエータにおいて、アクチュエータの下面に設けられた開放口から回動軸の下端にカムを着脱自在にし、1つのカムの周縁に回転弁の回転角度の第1の上限値と第1の下限値とを規制する一組の平面部分と、回転角度の第2の上限値と第2の下限値とを規制する別組の平面部分とを設けておき、アクチュエータにはカムの一組又は別組の平面部分に衝突してカムの回転を抑止するストッパーボルトを付設しておき、上記カムを裏返し方向を変えて付設することにより回動軸の回転角度の上限及び/又は下限を変更可能としたことを特徴とする、回転弁の回転角度制限機構。
- カムの内部に回動軸を貫通させるための孔を設け、カムと接触する部分の回動軸の横断面形状を角欠き正方形とし、回動軸をカムの上記孔内に挿通することによりカムを回動軸とともに回転可能に着脱自在としたことを特徴とする、請求項1に記載の回転弁の回転角度制限機構。
- カムの孔の壁面には、孔の周囲方向に延びる円環状の溝を形成し、溝内に円環状のパッキン材を挿入し、溝から食み出したパッキン材の少なくとも一部を回動軸の突出部に接触させ、回動軸とパッキン材との間の接触摩擦により、カムが回動軸から落下するのを防ぐことを特徴とする、請求項2に記載の回転弁の回転角度制限機構。
- 一組の平面部分及び別組の平面部分の間には何れも平面部分より突出しない面を形成しておくことを特徴とする、請求項1−3の何れか1つの項に記載の回転弁の回転角度制限機構。
- 回転弁の弁軸上端への嵌合部を下端に持って回転可能とされた回動軸と、この回動軸を回転させるための回転機構とを備えたアクチュエータにおいて、アクチュエータの下面に設けられた開放口から回動軸の下端にカムを着脱自在とし、1つのカムの周縁に回転弁の回転角度の第1の上限値と第1の下限値とを規制する一組の平面部分と、回転角度の第2の上限値と第2の下限値とを規制する別組の平面部分とを設けておき、アクチュエータにはカムの一組又は別組の平面部分に衝突してカムの回転を抑止するストッパーボルトを付設しておき、1つのカムを取り外し、同じカムを裏返し方向を変えて付設することにより回動軸の回転角度の上限及び/又は下限を変更可能としたことを特徴とするアクチュエータ。
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