JP3089902U - 回転弁の回転角度制限機構及びそれを備えたアクチュエータ - Google Patents
回転弁の回転角度制限機構及びそれを備えたアクチュエータInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転弁の弁体の開き角度の上限又は下限を必
要に応じて容易に変更できるような、回転弁の回転角度
制限機構を提供しようとするものである。また、そのよ
うな回転角度制限機構を備えたアクチュエータを提供し
ようとするものである。 【解決手段】 回転弁の弁軸への嵌合部を下端に備えた
回動軸と、この回動軸を回転させるための回転機構とを
備えたアクチュエータにおいて、アクチュエータの下面
にある開放口から回動軸の下端にカムを着脱自在に付設
できるようにし、アクチュエータにはカムの周縁の特定
部分に衝突してカムの回転を制止するストッパーボルト
を付設する。
要に応じて容易に変更できるような、回転弁の回転角度
制限機構を提供しようとするものである。また、そのよ
うな回転角度制限機構を備えたアクチュエータを提供し
ようとするものである。 【解決手段】 回転弁の弁軸への嵌合部を下端に備えた
回動軸と、この回動軸を回転させるための回転機構とを
備えたアクチュエータにおいて、アクチュエータの下面
にある開放口から回動軸の下端にカムを着脱自在に付設
できるようにし、アクチュエータにはカムの周縁の特定
部分に衝突してカムの回転を制止するストッパーボルト
を付設する。
Description
【0001】
この考案は、回転弁の回転角度制限機構に関するものである。また、この考案 は、上記機構を備えたアクチュエータに関するものである。
【0002】
一般に、ボール弁やバタフライ弁のような回転弁は、弁体が全閉位置から約9 0度の全開位置までの範囲内だけで、開閉できるようになっている。このために 、回転弁には回転弁の回転角度制限機構が付設される。この回転角度制限機構は 、弁体を全閉位置を越えて閉じる方向に動かすことができないようにすると共に 、90度を越えて弁体を開くことができないようにしている。
【0003】 しかし、回転弁は、場合によっては、弁体を全開位置まで開かないで、例えば 全閉位置から70度の角度だけ開いて、それ以上は開かないようにすることが必 要とされることがある。従って、弁体の開度制限機構は、場合に応じて弁体の開 き角度の上限と下限とを変更できることが必要となる。
【0004】 回転弁には弁体を回動させるために、弁軸にアクチュエータが付設される。ア クチュエータには種々の機構のものがある。例えば、レバー式、ギヤ式、シリン ダ式、電動式などの機構がある。何れの機構を使用するものであっても、これま でのアクチュエータは、その中に弁体の回転角度制限機構を含んでいたが、その 回転角度制限機構は、アクチュエータの内部に組み込まれ、アクチュエータと一 体不可分とされて来た。
【0005】 例えば、手動式のアクチュエータでは、図1に示したように、回転弁の弁軸の 先端を収容して弁軸と嵌合する嵌合部Aを一端に持った回動軸Bと、回動軸Bを 回動させるための回転機構とが設けられている。その回転機構は、図1では、回 動軸Bに固定されたウォームホイールCと、ウォームホイールCと噛み合うウォ ームDと、ウォームDを回転させるためのハンドル車Eとからなるものである。
【0006】 図1に示したアクチュエータでは、回転弁の回転角度制限機構は、ウォームホ イールCと一体にされている。その回転角度制限機構はウォームホイールCと、 アクチュエータのケーシングFを貫通するストッパーボルトGとで構成されてい て、アクチュエータから分離して取り出すことができないものとされている。そ のほか、回転角度制限機構としては、回動軸にカムをボルト等により締め付けて 固定したものもあったが、そのカムは回動軸の中間に位置しているために、ボル トを緩めることすら容易でなく、従ってカムをアクチュエータから取り外すこと はできなかった。
【0007】 図1に示したアクチュエータのおいては、回転角度の制限は、図2に示したよ うな機構によってなされる。図2において、嵌合部Aを持った回動軸Bが矢印P 方向に回転されると、ウォームホイールCの一辺を形成する平面C2がストッパ ーボルトG2に衝突するので、回動軸Bはそれ以上矢印P方向へ回転できなくな る。このとき、回動軸Bは逆に矢印Q方向には回転可能である。そこで、回動軸 Bが矢印Q方向に回転すると、ウォームホイールCの他辺を形成する平面C1が ストッパーボルトG1に衝突し、これ以上回動軸Bは回転できなくなる。この場 合、平面C1と平面C2とが互いに垂直に延びているので、回動軸Bは90度の 角度範囲内だけで回転でき、それ以上は回転できないものとなる。こうして、ウ ォームホイールCとストッパーボルトG1、G2とが、回動軸Bの回転角度を制 限することになる。
【0008】 電動によるアクチュエータの場合も同じような原理に基づいている。電動アク チュエータは、例えば特許第2977505号公報に記載されている。このアク チュエータは、図3に示したように、複雑な構造とされている。それは、このア クチュエータが電動機のほかに、弁体の位置決め部材や、回転角度を検出する手 段や、第1の実装部材を備えているからである。しかし、その中の回転角度制限 機構は、回動軸Bに固定されたストッパープレートHと、ケーシングFに付設さ れたストッパーボルトGとから成る簡単なものである。すなわち、ストッパープ レートHの一面と他面(何れも図示していない)が、それぞれストッパーボルト Gに衝突することによって回転が制限される。従って、この場合の角度制限機構 は、図1と図2に示したものと同じような構造のものである。
【0009】 このように、従来のアクチュエータにおける回転弁の回転角度制限機構は、ア クチュエータの内部に一体に組み込まれていて、外部からこれに接近することが 困難であった。従って、この回転角度制限機構は、これを取り外すことができな かった。
【0010】
この考案は、上述のように回転弁では弁体の開き角度の上限と下限とを変更す ることが必要であることに気付き、弁体の開き角度の上限又は下限を必要に応じ て変更できる機構を提供しようとするものである。また、そのために、開き角度 の上限又は下限を容易に変更できるように、改良されたアクチュエータを提供し ようとするものである。
【0011】
この考案者は、上述の課題が、アクチュエータにおける回動軸の下端に、新た に回動軸とともに回転するカムを着脱自在に付設し、カムの周縁をアクチュエー タに付設したストッパーボルトに衝突させて回転を制限することとし、且つカム をアクチュエータの下面側から着脱自在とすることによって、解決できることを 見出した。
【0012】 この考案は、回転弁の弁軸上端への嵌合部を一端に持って回転可能とされた回 動軸と、この回動軸を回転させるための回転機構とを備えたアクチュエータにお いて、アクチュエータの下面に設けられた開放口から、回動軸の下端にカムを着 脱自在に付設し、付設したカムを回動軸とともに回転させることとし、アクチュ エータにはカムの周縁の特定部分に衝突してカムの回転を抑止するストッパーボ ルトを付設し、カムの着脱により回動軸の回転角度の上限及び/又は下限を変更 可能としたことを特徴とする、回転弁の回転角度制限機構を提供するものである 。
【0013】 また、この考案は、回転弁の回転角度の上限及び/又は下限を変更可能とした 、改良されたアクチュエータを提供するものである。その改良されたアクチュエ ータは、回転弁の弁軸上端への嵌合部を下端に持って回転可能とされた回動軸と 、この回動軸を回転させるための回転機構を備えたアクチュエータであって、ア クチュエータの下面に設けられた開放口から、回動軸の下端にカムを着脱自在に 付設し、付設されたカムを回動軸とともに回転させることとし、アクチュエータ にはカムの周縁の特定部分に衝突してカムの回転を抑止するストッパーボルトを 付設し、カムの着脱により回動軸の回転角度の上限及び/又は下限を変更可能と したことを特徴とするものである。
【0014】 この考案を実施の一例につき図面に基づき説明すると、次のとおりである。図 4は、この考案に係るアクチュエータの模型的な底面図である。図5は、図4に 示したアクチュエータのA−A線断面図である。図6は、この考案に係る他のア クチュエータの底面図である。図7は、図6に示したアクチュエータの回動軸が さらに回転したときの状態を示した底面図である。図8は、図6に示したアクチ ュエータの回動軸に別のカムを付設したときの状態を示した底面図である。図9 は、この考案で用いることのできるカムの平面図である。図10は、図9に示し たカムを回動軸に付設したときのB−B線断面図である。図11は、図9に示し たカムを用いて回転角度の上限を90度としたときのアクチュエータの底面図で ある。図12は、図9に示したカムを裏返し且つ方向を変えて付設して、回転角 度の上限を70度としたときのアクチュエータの底面図である。
【0015】 図4及び図5において、1はこの考案に係る電動式のギヤ減速式のアクチュエ ータである。アクチュエータ1は、回転弁の弁軸上端への嵌合部2を一端に持っ て回転可能とされた回動軸3と、回動軸3を回転させるための回転機構とを持っ ている。回転機構は電動機4と、平歯車の組み合わせからなる減速機5と、軸6 に付設されたウォーム7と、ウォームホイール8とで構成されている。
【0016】 アクチュエータ1は、下面に回転弁の弁軸を回動軸3に接続するための開放口 9を必ず備えている。そこで、アクチュエータ1は開放口9からカム10を着脱 自在に回動軸3の下端に付設できるようにされている。カム10は内部に回動軸 3を貫通させるための孔を備えており、回動軸3に付設されると、回動軸3とと もに回転できるものとなる。アクチュエータ1には外殻に2本のストッパーボル ト11と12とが付設されている。ストッパーボルト11と12とは、何れも外 殻に固定されたナットにより進退可能とされ、それぞれカム10の周縁の特定部 分と衝突して、カム10の回転を抑止できるものとされている。カム10の回動 軸3への着脱によって、回動軸の回転角度の上限及び/又は下限を変更可能とし たのが、この考案に係る回転角度制限機構である。
【0017】 図4及び図5に示したアクチュエータでは、回動軸3の回転角度の上限及び下 限は、次のようにして規制される。すなわち、カム10が図4に示したような位 置にくると、カム10の周縁の一面101がストッパーボルト11に衝突してい るため、カム10はこれ以上矢印P方向へ回転できない。従って、回動軸3はこ の状態で矢印P方向への回転が規制され、回動軸3の回転角度の下限値が定めら れる。
【0018】 カム10が図4に示したような位置にあるときは、カム10は矢印Q方向には 回転できる。カム10が矢印Q方向へ回転すると、一面101から他面102ま でには突出する部分が存在しないので、他面102がストッパーボルト12に衝 突するまで、カム10は回転することができる。こうして、カム10は他面10 2がストッパーボルト12に衝突して回転を止められる。従って、回動軸3は他 面102がストッパーボルト12に衝突して回転が規制され、回転角度の上限値 が定められる。
【0019】 図4に示したカム10は、一面101と他面102とが互いに垂直方向に延び ているので、図4における回動軸3は90度の角度範囲内だけで回転できること となる。他方、カム10として他面102が一点鎖線で示した平面106のとこ ろまで広げられたものを用いると、カムは平面106がボルト12に衝突するま で回転できるだけとなり、回転角度の上限は小さな値となる。従って、アクチュ エータは、カム10の取り替えにより、回転角度の上限と下限とを変更できるも のとなる。カム10はアクチュエータの下面に設けた開放口9から着脱自在にさ れているから、カムの取り替えは容易であり、従って、回転角度の上限と下限と の変更は容易である。
【0020】 図6は、この考案に係る電動式の他のアクチュエータの底面を示している。図 6のアクチュエータでは、下面に設けられた開放口9から、回動軸3の下端にカ ム10を着脱自在に付設でき、付設されたカム10は回動軸3とともに回転でき るものとされている。カム10は、その一辺にある平面101にストッパーボル ト11が衝突して矢印Q方向の回転が抑止され、他辺にある平面102にストッ パーボルト12が衝突して矢印P方向の回転が抑止される。これらの点は、図4 及び図5に示したアクチュエータと同様である。
【0021】 図6に示したアクチュエータでは、平面101と平面102とが互いに直角を 形成する方向に延びているから、回動軸3が回転できる角度範囲は矢張り90度 である。しかし、図6に示したアクチュエータでも、図7に示したように、スト ッパーボルト11を回転させて、その先端をアクチュエータ内へ大きく突出させ ると、カム10の周縁にある平面102がストッパーボルト12に衝突した位置 から僅かに矢印Q方向に回転しただけで、平面101がストッパーボルト11に 衝突するに至るから、回転角度を一時的に小さくすることができる。
【0022】 しかし、図7に示した状態では、ストッパーボルト11の先端のごく一部が平 面101に衝突することによって、カム10は回転が抑止されているに過ぎない から、先端のごく一部がすぐに摩滅し、従って常に一定の角度のところで回転を 止めることができない。従って、矢張りカム10又はボルト11の取り替えが必 要となる。回動軸の中間にカムを付設した従来のアクチュエータでは、これらの 取り替えは容易でなかったが、回動軸の下端にカムを付設したこの考案のアクチ ュエータでは取り替えが容易である。
【0023】 図6に示したアクチュエータにおいて、回動軸3の回転角度の上限を例えば7 0度にしようとすれば、図8に示したようなカム10を使用しなければならない 。図8に示したカム10は、平面101と平面102とが70度の角度αを形成 している。図6に示したアクチュエータは、カム10を図8に示したカム10と 取り替えることによって、容易に回転角度の上限を90度から70度に変更する ことができる。
【0024】 図9は、1つの同じカム10を用いて、回動軸の回転角度の上限を90度にも 70度にもすることができるような例を示している。図9に示したカム10は、 カム10の周縁に位置する平面101と平面102とが、90度の角度を形成す る方向に延びており、また平面103と平面104とが互いに70度の角度を形 成する方向に延びている。
【0025】 図9に示したカム10を平面101が水平に延びて平面102が垂直に延びる ように、すなわち図11に示したように回動軸3に付設すると、得られたアクチ ュエータは、回転角度の上限を90度としたものになる。他方、同じカム10を 裏返しにし、平面104が下方にあって水平方向に延びており、平面103が右 側に来て、右から左へ降下するように位置させて、図12に示したように回動軸 3に付設すると、得られたアクチュエータは回転角度の上限を70度としたもの になる。従って、1つのカムを用いて、その付設方向を変えることにより、回転 角度の上限を90度にも70度にもすることができる。
【0026】 また、図9のカム10は、回動軸へ容易に付設できるように改良されている。 もともと、カム10はアクチュエータの下側から回動軸3の下端に付設されるべ きものであるから、付設時に回動軸3から落下し易い。そこで、カムの付設時に カムが回動軸3から落下しないように、回動軸3に一時的に簡単に係止させるこ とが必要である。そのために、図9のカム10は、回動軸3を貫通させるための 孔105を備えるとともに、孔105に工夫が加えられている。
【0027】 図9に示したカム10は、回動軸3を貫通させてこれと嵌合するために、回動 軸3の断面形状に合致した角欠き正方形の孔105を備えている。孔105の壁 面は、その奥に図9に点線で示したように、円環状に延びる溝を備えている。壁 面が角欠き正方形のような非円形を呈し、溝が円環状に延びているので、溝は、 部分Mでは深く穿設されており、他方、部分Nでは浅く穿設されることとなる。 但し、溝幅は全体を通じて等しくされている。この溝は環状のパッキン材を挿入 するためのものである。
【0028】 上記の溝に弾性を持った環状のパッキン材を挿入すると、パッキン材は、溝の 深い部分Mでは溝の奥底に沈むことになるが、溝の浅い部分Nでは溝から食み出 している。こうしてパッキン材を付設した孔105内に回動軸3の下端を臨ませ 、無理にカム10を回動軸3に沿って押し込むと、部分Nから食み出したパッキ ン材が押し込みの抵抗となるだけであるから、カム10の付設は容易である。
【0029】 こうして、カム10を回動軸3に付設すると、部分Nにおいて溝から食み出し たパッキン材が、カム10と回動軸3との間を充填することとなる。このため、 カム10は、食み出したパッキン材と回動軸との間の表面摩擦によって、回動軸 3に係止されることになる。従って、カム10は、回動軸3の下端に回転弁の弁 軸が付設されるまでの間、一時的にアクチュエータに係止されることとなり、ア クチュエータを回転弁へ接続することが容易となる。
【0030】 図9に示したカム10の溝にパッキン材を挿入し、カム10を回動軸3に付設 したときの、図9におけるB−B線断面図が図10に示されている。図10では 、パッキン材13が溝の深い部分Mに挿入されているために、溝の奥に位置して いる。
【0031】 カム10の取り替えのためにアクチュエータを回転弁から外すと、上述のよう に部分Nにおいてパッキン材13がカム10と回動軸との間を充填しているので 、パッキン材の表面摩擦によりカム10はアクチュエータからすぐには落下しな い。しかし、上述の表面摩擦以上の力を加えてカム10を強く引けば、カム10 をアクチュエータから取り外すことができる。こうしてカム10の取り替えを容 易に行うことができる。
【0032】
この考案によれば、アクチュエータの下面に設けられた開放口から、回動軸の 下端にカムを着脱自在に付設し、付設したカムを回動軸とともに回転させること としたので、回動軸とともに回転するカムを容易に回動軸に付設したり、回動軸 から外したりすることができる。また、アクチュエータにはカムの周縁の特定部 分に衝突するストパーボルトを付設したので、ストッパーボルトによりカムの回 転を抑止することができる。従って、カムの着脱とくにカムの取り替えにより、 例に示した0〜70度又は0〜90度の範囲内だけでなく、例えば0〜50度と いうような回動軸の回転角度の上限及び/又は下限に任意に容易に変えることが できる。
【0033】 また、この考案によれば、ストッパーボルトが突出する長さの調節によっても 、回動軸の回転角度の上限及び/又は下限を容易に変更でき、この場合カムの摩 滅により回転角度の上限及び/又は下限が確実に得られなくなったときには、カ ムの取り替えにより確実な回転角度に戻すことができる。また、このような回動 軸の回転角度制限機構は、レバー式、ギヤ式、シリンダ式、電動式等の何れのも のにも取り付けることができるので、広く使用することができる。
【0034】 とくにカムの内部に回動軸を貫通させるための孔を設け、カムに接触する回動 軸の部分の横断面形状を非円形とすると、回動軸をカムの孔内に挿通するだけで 、回動軸とともに回転するようにカムを付設することができ、また逆に容易に外 すことができる。
【0035】 また、カムに設けた回動軸挿通用の孔の壁面に、孔の周囲方向に延びる円環状 の溝を形成し、溝内に円環状のパッキン材を挿入し、溝から食み出したパッキン 材の少なくとも一部が回動軸の突出部に接触するようにすると、回動軸とパッキ ン材との間の接触摩擦により回動軸からカムが落下するのを防ぐことができるの で、カムをアクチュエータへ取り付けることが容易となり、またカムをアクチュ エータから取り外すことも容易となり、従ってカムの取り替えが容易となる。
【0036】 また、カムの周縁に少なくとも一組の離れた平面部分を形成し、その平面部分 に回転弁の回転角度の上限値又は下限値を規制する角度を形成し、平面部分の間 には平面部分より突出しない面を形成しておくと、そのカムを回動軸の下端に付 設することにより、容易に所望の回転角度の範囲内で回転するアクチュエータを 得ることができる。
【0037】 とくに、1つのカムの周縁に回転弁の回転角度の第1の上限値と第2の上限値 とを規定する二組の平面部分を形成しておくと、この1つのカムの取付方向を変 えるだけで、容易に所望の二様の回転角度の範囲内で回転するアクチュエータを 得ることができる。この考案は、このような利益をもたらすものである。
【図1】従来の手動式アクチュエータの断面図。
【図2】従来の手動式アクチュエータの回転角度制限機
構を示す説明図。
構を示す説明図。
【図3】従来の電動式アクチュエータの断面図。
【図4】この考案に係るアクチュエータの模型的な底面
図。
図。
【図5】図4に示したアクチェータのA−A線断面図。
【図6】この考案に係る他のアクチュエータの底面図。
【図7】図6に示したアクチュエータの回動軸がさらに
回転したときの底面図。
回転したときの底面図。
【図8】図6に示したアクチュエータにおいてカムを取
り替えたときの底面図。
り替えたときの底面図。
【図9】この考案で用いることのできるカムの平面図。
【図10】図9に示したカムを回動軸に付設したときの
B−B線断面図。
B−B線断面図。
【図11】図9に示したカムを用いたこの考案に係るア
クチュエータの底面図。
クチュエータの底面図。
【図12】図9に示したカムを用いたこの考案に係るア
クチュエータの底面図。
クチュエータの底面図。
1 この考案に
係るアクチュエータ 2 回動軸の嵌
合部 3 回動軸 4 電動機 5 減速機 6 軸 7 ウォーム 8 ウォームホ
イール 9 開放口 10 カム 11、12 ストッパー
ボルト 13 パッキン材 101、102、103、104、106 カム10の
周縁にある平面 105 カム10の
孔
係るアクチュエータ 2 回動軸の嵌
合部 3 回動軸 4 電動機 5 減速機 6 軸 7 ウォーム 8 ウォームホ
イール 9 開放口 10 カム 11、12 ストッパー
ボルト 13 パッキン材 101、102、103、104、106 カム10の
周縁にある平面 105 カム10の
孔
Claims (6)
- 【請求項1】 回転弁の弁軸上端への嵌合部を一端に持
って回転可能とされた回動軸と、この回動軸を回転させ
るための回転機構とを備えたアクチュエータにおいて、
アクチュエータの下面に設けられた開放口から、回動軸
の下端にカムを着脱自在に付設し、付設したカムを回動
軸とともに回転させることとし、アクチュエータにはカ
ムの周縁の特定部分に衝突してカムの回転を抑止するス
トッパーボルトを付設し、カムの着脱により回動軸の回
転角度の上限及び/又は下限を変更可能としたことを特
徴とする、回転弁の回転角度制限機構。 - 【請求項2】 カムの内部に回動軸を貫通させるための
孔を設け、カムと接触する部分の回動軸の横断面形状を
角欠き正方形とし、回動軸をカムの上記孔内に挿通する
ことによりカムを回動軸とともに回転可能に着脱自在と
したことを特徴とする、請求項1に記載の回転弁の回転
角度制限機構。 - 【請求項3】 カムの孔の壁面には、孔の周囲方向に延
びる円環状の溝を形成し、溝内に円環状のパッキン材を
挿入し、溝から食み出したパッキン材の少なくとも一部
を回動軸の突出部に接触させ、回動軸とパッキン材との
間の接触摩擦により、カムが回動軸から落下するのを防
ぐことを特徴とする、請求項2に記載の回転弁の回転角
度制限機構。 - 【請求項4】 カムの周縁に少なくとも一組の離れた平
面部分を形成し、その平面部分の間に回転弁の回転角度
の上限値を規定する角度を持たせ、平面部分の間には平
面部分より突出しない面を形成しておくことを特徴とす
る、請求項1−3の何れか1つの項に記載の回転弁の回
転角度制限機構。 - 【請求項5】 1つのカムの周縁に回転弁の回転角度の
第1の上限値と第2の上限値とを規定する二組の平面部
分を形成しておくことを特徴とする、請求項4に記載の
回転弁の回転角度制限機構。 - 【請求項6】 回転弁の弁軸上端への嵌合部を下端に持
って回転可能とされた回動軸と、この回動軸を回転させ
るための回転機構とを備えたアクチュエータであって、
アクチュエータの下面に設けられた開放口から、回動軸
の下端にカムを着脱自在に付設し、付設されたカムを回
動軸とともに回転させることとし、アクチュエータには
カムの周縁の特定部分に衝突してカムの回転を抑制する
ストッパーボルトを付設し、カムの着脱により回動軸の
回転角度の上限及び/又は下限を変更可能としたことを
特徴とするアクチュエータ。
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JP2002002721U JP3089902U (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | 回転弁の回転角度制限機構及びそれを備えたアクチュエータ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004324665A (ja) * | 2003-04-21 | 2004-11-18 | Tomoe Tech Res Co | 回転弁の開度表示装置 |
-
2002
- 2002-05-13 JP JP2002002721U patent/JP3089902U/ja not_active Expired - Fee Related
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