JP3655583B2 - 非可逆回路素子 - Google Patents

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    • HELECTRICITY
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  • Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアンテナ共用器等に使用されるサーキュレータ、アイソレータ等の非可逆回路素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の非可逆回路素子の構成を図8,図9に基づいて説明すると、非可逆回路素子S2は、120度の間隔で配設されると共に、一部が互いに交叉して配置された金属板からなる3個の中心導体51と、この3個の中心導体51を成型加工により埋設した絶縁材からなる誘電体基板52と、中心導体51の交叉部分の上部に配置された磁石53と、中心導体51の交叉部分の下部に配置された円形のフェライト板58と、上部に位置する磁石3の外部を覆うように配置された磁性板からなる第1のヨーク54と、この第1のヨーク54に接合され、下部に位置するフェライト板58の外部を覆うように配置された磁性板からなる有底の第2のヨーク55とで構成されている。
【0003】
また、非可逆回路素子S2は、第1,第2のヨーク54,55で磁気閉回路が形成されると共に、3個の中心導体51に設けられた入出力用の端子51aが第1,第2のヨーク54,55の側方から外部に突出した構成となっている。
【0004】
アンテナ共用器等の回路基板56は、孔56aが設けられると共に、この孔56aの周辺に複数個の導電パターン57が設けられている。
また、導電パターン57が施された回路基板56上には、非可逆回路素子S2に接続されるチップ型のコンデンサ等の種々の電気部品(図示せず)が搭載されて、所望の電子回路が形成されている。
【0005】
そして、非可逆回路素子S2は、回路基板56の孔56aに位置させて、中心導体51の端子51a、及びアース電極(図示せず)を導電パターン57上に載置し、これ等を半田付けにより導電パターン57に接続された構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の非可逆回路素子は、金属板からなる3個の中心導体51を成型加工により埋設した誘電体基板52と、フェライト板58とが互いに重ね合わされる構成となっているため、厚みが大きくなり、薄型に不適であるという問題がある。
また、非可逆回路素子S2に接続されるコンデンサが回路基板56に搭載されるため、チップ型のコンデンサが必要となるばかりか、回路基板56が大型になるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は薄型で、コンデンサを備えた非可逆回路素子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、平板状のフェライト部材と、このフェライト部材上に積層して形成され、絶縁材からなる積層された複数の誘電体と、この誘電体を挟んで上下方向の異なる面に形成され、上下方向において一部が交叉する導電層からなる第1,第2,第3の中心導体とを備え、前記第1,第2,第3の中心導体のそれぞれの一端側は接地され、前記第1,第2,第3の中心導体のそれぞれの他端側には、前記第1,第2,第3の中心導体が設けられた前記誘電体のそれぞれの面に形成され、前記他端側に接続された導電層からなる接続部が設けられ、前記誘電体、又は/及び前記フェライト部材には、接地された複数の電極部が設けられ、前記複数の電極部のそれぞれは、前記第1,第2,第3の中心導体のそれぞれの前記他端側に接続された前記接続部の一部と対向して、前記接続部の前記一部と前記電極部との間でコンデンサを形成した構成とした。
【0009】
また、第2の解決手段として、導電層からなる前記複数の電極部が前記フェライト部材の上面に形成された構成とした。
また、第3の解決手段として、前記誘電体と前記フェライト部材には複数の孔が設けられ、前記第1,第2,第3の中心導体の前記一端側は、前記孔内に形成された接続導体に接続された状態で、前記フェライト部材の下面に形成された下部電極と電気的に接続されて接地された構成とした。
【0010】
また、第4の解決手段として、前記電極部が前記接続導体に接続された構成とした。
また、第5の解決手段として、前記第1,第2,第3の中心導体の前記他端側に接続された前記接続部は、前記フェライト部材の側面に設けられた導電層からなる第1の導電体によって、前記フェライト部材の前記側面の下部側まで電気的に導出された構成とした。
【0011】
また、第6の解決手段として、前記電極部の一端側は、前記フェライト部材の側面に設けられた導電層からなる第2の導電体によって、前記フェライト部材の前記側面の下部側まで電気的に導出された構成とした。
【0012】
また、第の解決手段として、前記誘電体が絶縁膜によって形成された構成とした。
また、第8の解決手段として、前記フェライト部材は、複数枚のフェライト薄板が積層されたブロック体で構成された構成とした。
【0013】
また、第の解決手段として、前記誘電体の上部に配置された磁石と、この磁石を覆うように配置された第1のヨークと、前記フェライト部材の下面に配置された第2のヨークとを備え、前記第1,第2のヨークによって磁気閉回路を構成した
【0014】
また、第10の解決手段として、前記第2のヨークは、前記フェライト部材の下面に設けられた凹部内に配置されて、前記凹部内に設けられた下部電極には、前記第2のヨークが電気的に接続されると共に、前記第1,第2,第3の中心導体の前記一端側が前記下部電極に電気的に接続されて接地された構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の非可逆回路素子の図面を説明すると、図1は本発明の非可逆回路素子の第1実施例を示す斜視図、図2は本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係る要部の断面図、図3は本発明の非可逆回路素子の第1実施例を示す分解斜視図、図4は本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係り、フェライト部材と誘電体の分解斜視図、図5は本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係り、サーキュレータの等価回路図、図6は本発明の非可逆回路素子の第2実施例に係り、フェライト部材と誘電体の分解斜視図、図7は本発明の非可逆回路素子の第2実施例に係り、アイソレータの等価回路図である。
【0016】
次に、本発明の非可逆回路素子をサーキュレータに適用した第1実施例の構成を図1〜図5に基づいて説明すると、YIG(Yttrium iron garnet)等からなる平板状のフェライト部材1は、上下に貫通する3個(複数個)の孔1aと、下面に設けられた凹部1bとを有する。
【0017】
そして、フェライト部材1は、複数枚の積層された矩形状のフェライト薄板2が焼結されたブロック体で構成されている。
また、このブロック体は、例えば、3枚の広幅のフェライト薄板2aと、2枚の細幅のフェライト薄板2bとで構成されている。
更に、最下部に位置する2枚のフェライト板2bは、広幅のフェライト薄板2aの長手方向の両側に配置されて、広幅のフェライト薄板2aの中央部の下面が露出し、フェライト部材1の下面に凹部1bが形成された状態となっている。
【0018】
そして、フェライト部材1の広幅のフェライト薄板2aに設けられた孔1aのそれぞれには、銅等からなる接続導体3が充填されている。
なお、接続導体3は、孔1aの内面に形成されたものでも良い。
フェライト部材1の上面には、銅等の導電層からなる複数個の第1,第2、第3電極部4,5、6が形成されると共に、これ等の電極部4,5、6に接続された導電層からなる接続部4a、5a、6aが形成されている。
そして、これ等の接続部4a、5a、6aは、少なくとも一つの接続導体3に接続されると共に、フェライト部材1の対向する側辺まで延びて形成されている。
【0019】
フェライト部材1の対向する側面には、銅等の導電層からなり、上下方向に延びた複数の第1,第2の導電体7,8が形成されると共に、この第1,第2の導電体7,8は、フェライト部材1の下面に跨って形成されている。
そして、複数の第2の導電体8のそれぞれは、接続部4a、5a、6aに接続されて、第1,第2,第3の電極部4,5,6がフェライト部材1の側面の下部まで電気的に導出されている。
【0020】
フェライト部材1の下面である凹部1bには、銅等からなる下部電極9が形成され、この下部電極9は、接続導体3に接続されている。
そして、接続導体3と、第1,第2,第3の電極部4,5,6と、接続部4a、5a、6aと、第1,第2の導電体7,8,及び下部電極9は、フェライト薄板2の焼結時に、フェライト薄板2に充填、或いは膜形成された銅が焼成されて形成される。
【0021】
フェライト部材1の上面には、絶縁材である熱硬化性樹脂等の絶縁膜からなる積層された複数の誘電体10a、10b、10cが積層して形成されている。
この誘電体10a、10b、10cの一面には、銅等の導電層からなる第1,第2,第3の中心導体11,12,13と、第1,第2,第3の中心導体11,12,13の端部に接続され、銅等の導電層からなる接続部11a、12a、13aがそれぞれ形成されている。
【0022】
そして、第1,第2,第3の中心導体11,12,13は、互いに120度の間隔を置いて配設されると共に、上下方向において一部が交叉した状態となっている。
即ち、これ等の第1,第2,第3の中心導体11,12,13は、誘電体を挟んで上下方向の異なる誘電体の面に形成された状態となっている。
【0023】
前記接続部11aの一部11bは、誘電体10aを挟んで第1の電極部4と対向し、また、接続部12aの一部112bは、誘電体10a、11aを挟んで第3の電極部6と対向し、更に、接続部13aの一部13bは、誘電体10a、10b、10cを挟んで第2の電極部5と対向している。
その結果、接続部11aと第1の電極部4とでコンデンサ14が、また、接続部12aと第3の電極部6とでコンデンサ15が、更に、接続部13aと第2の電極部5とでコンデンサ16が形成されている。
【0024】
また、誘電体10a、10b、10cには、第1,第2,第3の中心導体11,12,13の一端側の箇所において、前記孔1aと合致した位置に孔10dが設けられ、この孔10dには、銅等からなる接続導体3が充填されて、第1,第2,第3の中心導体11,12,13の一端側が接続部4a、5a、6aと下部電極9とに接続されている。
【0025】
更に、第1,第2,第3の中心導体11,12,13の他端側の接続された接続部11a、12a、13aは、誘電体10a、10b、10cの側辺に延びて、フェライト部材1の側面に設けられた第1の導電体7に接続されて、フェライト部材1の下部に電気的に導出されている。
【0026】
そして、誘電体10a、10b、10cの製造は、フェライト部材1の上面に、先ず、絶縁膜からなる誘電体10aが孔10dを設けた状態でコーティングにより形成され、次に、この誘電体10a上にメッキ、或いはコーティング等によって第1の中心導体11、及び接続部11aが形成される。
次に、誘電体10aの上面に、絶縁膜からなる誘電体10bが孔10dを設けた状態でコーティングにより形成され、次に、この誘電体10b上にメッキ、或いはコーティング等によって第2の中心導体12、及び接続部12aが形成される。
【0027】
更に、誘電体10bの上面に、絶縁膜からなる誘電体10cが孔10dを設けた状態でコーティングにより形成され、次に、この誘電体10c上にメッキ、或いはコーティング等によって第3の中心導体13、及び接続部13aが形成された後、孔10dに接続導体3を充填して、第1,第2,第3の中心導体11,12,13の一端側がフェライト部材1に形成された接続導体3に接続するようになっている。
【0028】
なお、誘電体10a、10b、10cの他の製造方法として、フェライト部材1に形成された接続導体3がフェライト部材1の上面から僅かに突出した状態で設けられ、この状態で、誘電体10a、10b、10aが接続導体3の突出した部分を除くフェライト部材1の上面にコーティングされると共に、第1,第2,第3の中心導体11,12,13が接続導体3の突出の部分に接触された状態で形成するようにしても良い。
【0029】
磁石17が誘電体10cの上部に配置され、この磁石17の外部には、磁石17を覆うようにコ字状の磁性板(鉄板等)からなる第1のヨーク18が配置されている。
そして、この第1のヨーク18は、第1,第2の導電体7,8が設けられていないフェライト部材1の対向する側面に延びた状態となっている。
【0030】
四角状の磁性板(鉄板等)からなる第2のヨーク19は、下部電極9に溶接、或いは半田付け等によって電気的に接合された状態で、フェライト部材1の凹部1b内に収納されて、フェライト部材1の下面と面一状態で配置されている。
この時、第1,第2のヨーク18,19は、下部の位置で互いに接触した状態となり、これによって、第1,第2のヨーク18,19とによって磁気閉回路が構成されて、サーキュレータからなる非可逆回路素子が形成されている。
【0031】
また、このような構成を有する非可逆回路素子は、ここでは図示しないが、導電パターンを有する回路基板上に搭載されるようになっている。
そして、非可逆回路素子が搭載された際、第1の導電体7は、配線用の導電パターンに半田付けされると共に、第2の導電体8は、接地用の導電パターンに半田付けされる。
更に、第2のヨーク19は、例えば、接地用の導電パターン上に配置すると、第2のヨーク19が接地されて、接続導体3の接地を確実にできる。
【0032】
サーキュレータからなる非可逆回路素子は、図5の等価回路図に示すように、第1,第2,第3の中心導体11,12,13のそれぞれの一端側に入出力端子となる第1の導電体7が設けられ、また、それぞれの他端側が接地されると共に、第1,第2,第3の中心導体11,12,13と第1の導電体7との間において、第1,第2,第3の中心導体11,12,13に接続された接続部11a、12a、13aのそれぞれの一部と対向する第1,第3,第2の電極部4,6,5とで形成される接地されたコンデンサ14,15,16とが接続された構成となっている。
【0033】
また、図6,図7は、本発明の非可逆回路素子をアイソレータに適用した第2実施例を示し、この第2実施例は、図6に示すように、誘電体10aに設けられた第1の中心導体11の端部と接続部20との間に抵抗層からなる抵抗21が設けられ、また、抵抗21を介して第1の中心導体11に接続された接続部20の一部20aが第1の電極部4と対向してコンデンサ14を形成すると共に、接続部20の一端は第1の導電体7に接続されない構成となっている。
【0034】
その他の構成は、上述した第1実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
また、このように構成されたアイソレータからなる非可逆回路素子は、前述の第1実施例と同様に、回路基板(図示せず)に搭載されるものである。
【0035】
アイソレータからなる非可逆回路素子は、図7の等価回路図に示すように、第1の中心導体11と抵抗21とが直列接続され、抵抗21に接続された接続部11aと第1の電極部4とで、接地されたコンデンサ14が形成されている。
また、一端側に設けられた第1の導電体7が入出力端子となった第2の中心導体12に接続された接続部12aと第3の電極部6とで、接地されたコンデンサ15が形成されると共に、このコンデンサ15の両側に存在する接続部5a、12aがインダクタ22,23となっている。
【0036】
更に、一端側に設けられた第1の導電体7が入出力端子となった第3の中心導体13に接続された接続部13aと第2の電極部5とで、接地されたコンデンサ16が形成されると共に、このコンデンサ16の両側に存在する接続部6a、13aがインダクタ24,25となった構成となっている。
【0037】
なお、上記実施例では、コンデンサを形成する電極部がフェライト部材の上面に設けたられもので説明したが、電極部を誘電体に形成しても良い。
また、最上部に位置する第3の中心導体が露出したもので説明したが、この上にもう一層の誘電体を設けて、第3の中心導体を覆うようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】
本発明の可逆回路素子は、平板状のフェライト部材と、このフェライト部材上に積層して形成され、絶縁材からなる積層された複数の誘電体と、この誘電体を挟んで上下方向の異なる面に形成され、上下方向において一部が交叉する第1,第2,第3の中心導体とを備えたため、上下方向に薄くできて、薄型の可逆回路素子を提供できる。
【0039】
また、第1,第2,第3の中心導体は、導電層によって誘電体の異なる面上に形成されると共に、誘電体には、第1,第2,第3の中心導体のそれぞれに接続された導電層からなる接続部が設けられたため、導電層によって中心導体と接続部が形成されていることにより、より薄型にできると共に、この接続部の一部をコンデンサに利用できて好適となる。
【0040】
また、誘電体、又は/及びフェライト部材には、第1,第2,第3の中心導体のそれぞれに接続された接続部の一部と対向する複数の電極部が設けられ、接続部の一部と電極部との間でコンデンサを形成したため、別部品であるチップ型コンデンサを必要とせず、安価で、小型、薄型の非可逆回路素子を提供できる。
【0041】
また、導電層からなる複数の電極部がフェライト部材の上面に形成されたため、電極部の形成が容易となって、生産性の良好なものが得られる。
【0042】
また、誘電体とフェライト部材には複数の孔が設けられ、第1,第2,第3の中心導体の一端側は、孔内に形成された接続導体に接続された状態で、フェライト部材の下面に電気的に導出されたため、中心導体の接地構成が簡単で、生産性の良好なものが得られる。
【0043】
また、電極部が接続導体に接続されたため、簡単な構成によりコンデンサと中心導体の接地が確実で容易となる。
【0044】
また、フェライト部材の下面には、導電層からなる下部電極が設けられ、接続導体が下部電極に接続されたため、回路基板に搭載された際、中心導体の接地が確実で、容易となる。
【0045】
また、第1,第2,第3の中心導体の他端側に接続された接続部は、フェライト部材の側面に設けられた導電層からなる第1の導電体によって、フェライト部材の下部側に電気的に導出されたため、従来の径方向に突出する端子が無く、小型で、中心導体の配線の容易な非可逆回路素子を提供できる。
【0046】
また、電極部の一端側は、フェライト部材の側面に設けられた導電層からなる第2の導電体によって、フェライト部材の下部側に電気的に導出されたため、小型で、中心導体の配線の容易な非可逆回路素子を提供できる。
【0047】
また、誘電体が絶縁膜によって形成されたため、より薄型の非可逆回路素子を提供できる。
【0048】
また、フェライト部材は、複数枚のフェライト薄板が積層されたブロック体で構成されたため、フェライト部材の形状に自由度を持たせることができると共に、フェライト部材の製造が容易となる。
【0049】
また、誘電体の上部に配置された磁石と、この磁石を覆うように配置された第1のヨークと、フェライト部材の下面に配置された第2のヨークとを備え、第1,第2のヨークによって磁気閉回路を構成したため、下部電極の接地が容易となる。
【0050】
また、第2のヨークは、フェライト部材の下面に設けられた凹部内に配置されて、第2のヨークがフェライト部材の下面に設けられ、第1,第2,第3の中心導体の一端側と導通した下部電極に電気的接合を行ったため、薄型のものが得られると共に、下部電極の接地が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の非可逆回路素子の第1実施例を示す斜視図。
【図2】 本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係る要部の断面図。
【図3】 本発明の非可逆回路素子の第1実施例を示す分解斜視図。
【図4】 本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係り、フェライト部材と誘電体の分解斜視図。
【図5】 本発明の非可逆回路素子の第1実施例に係り、サーキュレータの等価回路図。
【図6】 本発明の非可逆回路素子の第2実施例に係り、フェライト部材と誘電体の分解斜視図。
【図7】 本発明の非可逆回路素子の第2実施例に係り、アイソレータの等価回路図。
【図8】 従来の非可逆回路素子の分解斜視図。
【図9】 従来の非可逆回路素子の取付を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1 フェライト部材
1a 孔
1b 凹部
2 フェライト薄板
2a 広幅のフェライト薄板
2b 細幅のフェライト薄板
3 接続導体
4 第1の電極部
4a 接続部
5 第2の電極部
5a 接続部
6 第3の電極部
6a 接続部
7 第1の導電体
8 第2の導電体
9 下部電極
10a 誘電体
10b 誘電体
10c 誘電体
10d 孔
11 第1の中心導体
11a 接続部
11b 一部
12 第2の中心導体
12a 接続部
12b 一部
13 第3の中心導体
13a 接続部
13b 一部
14 コンデンサ
15 コンデンサ
16 コンデンサ
17 磁石
18 第1のヨーク
19 第2のヨーク
20 接続部
20a 一部
21 抵抗
22 インダクタ
23 インダクタ
24 インダクタ
25 インダクタ

Claims (10)

  1. 平板状のフェライト部材と、このフェライト部材上に積層して形成され、絶縁材からなる積層された複数の誘電体と、この誘電体を挟んで上下方向の異なる面に形成され、上下方向において一部が交叉する導電層からなる第1,第2,第3の中心導体とを備え、前記第1,第2,第3の中心導体のそれぞれの一端側は接地され、前記第1,第2,第3の中心導体のそれぞれの他端側には、前記第1,第2,第3の中心導体が設けられた前記誘電体のそれぞれの面に形成され、前記他端側に接続された導電層からなる接続部が設けられ、前記誘電体、又は/及び前記フェライト部材には、接地された複数の電極部が設けられ、前記複数の電極部のそれぞれは、前記第1,第2,第3の中心導体のそれぞれの前記他端側に接続された前記接続部の一部と対向して、前記接続部の前記一部と前記電極部との間でコンデンサを形成したことを特徴とする非可逆回路素子。
  2. 導電層からなる前記複数の電極部が前記フェライト部材の上面に形成されたことを特徴とする請求項1記載の非可逆回路素子。
  3. 前記誘電体と前記フェライト部材には複数の孔が設けられ、前記第1,第2,第3の中心導体の前記一端側は、前記孔内に形成された接続導体に接続された状態で、前記フェライト部材の下面に形成された下部電極と電気的に接続されて接地されたことを特徴とする請求項2記載の非可逆回路素子。
  4. 前記電極部が前記接続導体に接続されたことを特徴とする請求項3記載の非可逆回路素子。
  5. 前記第1,第2,第3の中心導体の前記他端側に接続された前記接続部は、前記フェライト部材の側面に設けられた導電層からなる第1の導電体によって、前記フェライト部材の前記側面の下部側まで電気的に導出されたことを特徴とする請求項2からの何れかに記載の非可逆回路素子。
  6. 前記電極部の一端側は、前記フェライト部材の側面に設けられた導電層からなる第2の導電体によって、前記フェライト部材の前記側面の下部側まで電気的に導出されたことを特徴とする請求項2からの何れかに記載の非可逆回路素子。
  7. 前記誘電体が絶縁膜によって形成されたことを特徴とする請求項1からの何れかに記載の非可逆回路素子。
  8. 前記フェライト部材は、複数枚のフェライト薄板が積層されたブロック体で構成されたことを特徴とする請求項1からの何れかに記載の非可逆回路素子。
  9. 前記誘電体の上部に配置された磁石と、この磁石を覆うように配置された第1のヨークと、前記フェライト部材の下面に配置された第2のヨークとを備え、前記第1,第2のヨークによって磁気閉回路を構成したことを特徴とする請求項から8の何れかに記載の非可逆回路素子。
  10. 前記第2のヨークは、前記フェライト部材の下面に設けられた凹部内に配置されて、前記凹部内に設けられた下部電極には、前記第2のヨークが電気的に接続されると共に、前記第1,第2,第3の中心導体の前記一端側が前記下部電極に電気的に接続されて接地されたことを特徴とする請求項9記載の非可逆回路素子。
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