JP3655372B2 - デ−タ記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ディスク記憶装置とバッファメモリ即ちキャッシュメモリとを有するデータ記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
代表的なCD−ROM駆動装置はキャッシュメモリを有する。キャッシュメモリにディスクから読み取られたデータブロックを予め格納即ち蓄積しておくと、アクセス時間の短縮が可能になる。
キャッシュメモリを設ける場合には、キャッシュメモリとここに格納されたデータとの関係を示す情報を格納するための管理メモリが必要になる。管理メモリはキャッシュメモリのアドレス又はエリアに対応するアドレス又はエリアを有し、キャッシュメモリのアドレスとここに格納されたデータブロックとの関係、データブロックの誤りの有無等を示すステータス情報を保持している。従って、ホスト装置が任意の論理アドレスのデータブロックを要求した時に、CD−ROM駆動装置は管理メモリに基づいて要求されたデータブロックがキャッシュメモリのどこに格納されているかを判断し、キャッシュメモリからホスト装置に要求されたデータブロックを転送する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、キャッシュメモリからホスト装置へデータブロックを転送するための処理、ディスクからキャッシュメモリにデータを転送し且つ管理メモリにデータを格納するための処理はCPU(中央処理装置)を含むマイクロコンピュータ又はマイクロプロセッサによって実行される。これ等の処理は1つのCPUを交互に使用して行われる。従来の代表的な方法では、CD−ROMから同期信号を検出し、この同期信号が検出される毎にCPUに割込み信号を与え、管理メモリに格納するための管理データの作成及び管理メモリに対する管理データの格納を行っている。CPUに管理データのための割込みがかかるとホスト装置の要求している処理の中断が生じ、結果としてキャッシュメモリを使用することによるアクセス時間の短縮効果が軽減することがあった。なお、CD−ROM駆動装置は汎用の音楽用CD駆動装置の走査速度の2倍又は4倍で走査するように構成されている。4倍速度で駆動する場合には同期信号の間隔が3.3msec となり、ひんぱんにCPUに対して割込みが生じ、ホスト装置に対するデータ転送の遅れが大きくなる。
【0004】
そこで、本発明の目的は、バッファメモリ用管理データの作成のためのCPUに対する割込み処理によつてリードアクセス時間の遅れが生じることを防ぐことができるデータ記憶装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、データの集まりから成る複数のデータブロックが同期信号をそれぞれ伴なって記録されている記録媒体ディスクからデータを読み出すように構成されたディスク記憶装置と、 前記ディスク記憶装置から読み出した複数のデータブロックを一時的に記憶する容量を有し且つ前記ディスク記憶装置のアクセス時間よりも短いアクセス時間を有しているバッファメモリと、ホスト装置から供給されたコマンドに従って所望データブロックを前記バッファメモリから前記ホスト装置にDMA転送するためのDMAコントロ−ラとを有するデ−タ記憶装置において、前記バッファメモリに格納されたデータブロックの識別信号とこのデータブロックが格納されている前記バッファメモリのアドレスとの関係を示す情報、及び前記データブロック又は前記識別信号のエラーを示すエラー情報を格納するための管理メモリと、前記ディスク記憶装置の出力から前記同期信号を検出する同期信号検出回路と、CPU(中央処理装置)を有し、このCPUを使用して、前記ディスクのデータブロックを先読して前記バッファメモリに格納するための第1の処理と、前記ホスト装置から供給されたリードアクセスコマンドを解読して前記ホスト装置によって要求されたデータブロックを前記バッファメモリから前記ホスト装置に前記CPUを介さずに直接に転送するための第2の処理と、前記同期信号検出回路で検出された同期信号に応答して前記ディスクから読み出したデータブロックの識別信号とこのデータブロックが格納された前記バッファメモリのアドレスとの関係を示す情報及び前記エラー情報を作成して前記管理メモリに格納するための第3の処理とを実行するように形成され、且つ前記バッファメモリから前記ホスト装置にデータを転送していない期間の少なくとも一部において前記第3の処理を禁止し、前記バッファメモリから前記ホスト装置にデータを転送している期間において前記第3の処理を許可するように形成されている制御手段とを備えたデータ記憶装置に係わるものである。
なお、請求項2に示すようにSCSI規格に従うデータ転送におけるバスフリ−・フェ−ズ区間、コマンド転送区間、データ転送区間、ステータス転送区間、メッセージ転送区間の内の少なくとも1つの区間に第3の処理を許可し、セレクション・フェーズ区間、コマンド・フェーズ区間中のコマンド非転送区間、データ・フェーズ区間内のデータ非転送区間、ステータス・フェーズ区間中のステータス非転送区間、メッセージ・フェーズ区間中のメッセージ非転送区間の内の少なくとも1つで第3の処理を禁止することができる。
また、請求項3に示すように、1つのデータ・フェーズ区間に複数のデータブロックを転送する場合には、請求項2で述べた禁止のための少なくとも1つの区間を全部の区間に変更することが望まし
また、請求項4に示すように、更に、前記第3の処理が禁止されている区間中における前記同期信号の発生回数を計数する割込み処理待回数計数手段と、規定回数を示す信号を発生する規定回数設定手段と、前記割込み処理待回数計数手段の出力と前記規定回数設定手段から発生した規定回数を示す信号とを比較して前記割込み処理待回数計数手段の出力が前記規定回数以上を示している時に前記第3の処理の禁止を解除するための指令を発生する比較手段とを有することが望ましい。
【0006】
【発明の作用及び効果】
各請求項の発明によれば、CPUによる管理データのための第3の処理が制限される。従って、ホスト装置からのコマンドの処理即ちホスト装置へのデータ転送処理が第3の処理によって妨害される程度が低くなり、結果としてリードアクセス時間を短縮することができる。
【0007】
【第1の実施例】
次に、図1〜図10を参照して本発明の実施例に係わるデータ記憶装置を説明する。
図1はホスト装置1とこの外部記憶装置としてのデータ記憶装置2との組み合せを示す。ホスト装置1はCPU(中央処理装置)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、キーボード、ディスプレイ、SCSIアダプタ等を含む周知のホストコンピュータであり、データ記憶装置2に対して所望のデータを要求し、データ記憶装置2から読み出されたデータブロックをRAMに格納するように構成されたものである。
【0008】
データ記憶装置2はCD−ROM駆動装置3とバッファメモリ即ちキャッシュメモリ4と誤り検出訂正回路5と制御手段としてのマイコン(マイクロコンピュータ)6とDMAC(Direct Memory Access Controller)即ちDMAコントローラ7とデータバス8とアドレスバス9と制御バス10とSCSI(Small Computer System Interface)規格のインタフェース11とから成り、SCSIバス18によってホスト装置1に接続されている。マイコン6はCPU12、ROM13、RAM14、管理メモリ15、バス16、及びバス制御回路17とから成る。CPU12、ROM13、RAM14、管理メモリ15、バス制御回路17はバス16で相互に接続されている。バス制御回路17はデータバス8、アドレスバス9、制御バス10にも接続されている。また、DMAコントローラ7もマイコンのバス16に接続されている。
【0009】
CD−ROM駆動装置3は図2に示すように、光学ピットの配列によってディジタル信号即ちPCM信号から成る複数のデータブロックが渦巻状トラック形態に記録されたコンパクトディスク即ち記録媒体ディスク21と、レーザビームをディスク21に投射してピットを光学的に読み取る光学的読み取り装置としての光学ピックアップ22と、ディスク21をCLV走査するように回転するためのモータ23と光学ピックアップ22に接続された増幅器24と、増幅器24に接続された光学ピットを示す高周波(RF)信号検出回路25と、このRF信号検出回路25に接続された同期信号検出回路26と、この同期信号検出回路26の出力段に設けられたEFM復調器を含む信号処理回路27と、ピックアップ22及びモータ23を制御するためのディスク走査系制御回路28とを有する。信号処理回路27の出力ライン27aは図1の誤り検出訂正回路5に接続されている。信号処理回路27に接続されたライン27bは信号処理に必要な制御信号を図1のマイコン6から入力させるためにマイコン6のバス制御回路17に接続されている。同期信号検出回路26はディスク走査系制御回路28に接続されていると共に、ライン26aを介して図1のバス制御回路17に接続されている。図2のディスク走査系制御回路28に接続されているライン28aはディスク走査系制御回路28に図1のマイコン6から制御信号を与えるために図1のバス制御回路17に接続されている。図2のCD−ROM駆動装置3はマイコン6からの指令に応答してディスク21から光学的にデータを読み取って図1の誤り検出訂正回路5に送る周知のCD−ROMプレーヤである。
【0010】
図2のディスク21には、例えば図3に示すフレーム構成でデータブロックが記録されている。CD−ROMにはモード0、モード1及びモード3と呼ばれている3種類のフレーム構成があるが、図3にはモード1のフレームが示されている。このモード1のフレームは12バイトの同期信号区間Sと、4バイトのヘッダ区間Hと、2048バイトのデータブロック区間DTと、288バイトの補助データ区間とから成る。ヘッダ区間Hは、分、秒、クロック番号(フレーム番号)が記録された3バイトのブロックアドレス区間BAとフレームのモードを示す情報が記録された1バイトのモード区間Mとから成る。また、補助データ区間Eは例えばCRCビットから成る4バイトのエラー検出信号区間E1 と8バイトのスペースGと276バイトのエラー訂正信号区間E2 とから成る。なお、エラー訂正信号区間E2 はPパリティ区間とQパリティ区間とから成る。
【0011】
図1のキャッシュメモリ4、誤り検出訂正回路5、DMAコントローラ7及びインタフェース11はデータバス8、アドレスバス9及び制御バス10にそれぞれ接続されている。従って、キャッシュメモリ4は誤り検出訂正回路5を介してCD−ROM駆動装置3に接続されていると共にインタフェース11を介してホスト装置1に接続されていることになる。
【0012】
キャッシュメモリ4はCD−ROM駆動装置3のアクセス時間よりも短いアクセス時間を有する半導体メモリから成る例えば64キロバイトのRAMであり、図4に模式的に示すように周知のリングバッファ形式に構成されている。即ち、キャッシュメモリ4は、図4に示すように例えば第1〜第22のエリアA1 〜A22を概念的にリング状に有する。エリアA1 〜A22のそれぞれは1データブロック(例えば2352バイト)を格納することができる記憶容量を有する。各エリアA1 〜A22は論理アドレス、ステータス、実(主)データサイズ等を格納する副フィールドと実データ(主データ)を格納する主フィールドとをそれぞれ有する。図4において、データブロックは、エリアA1 、A2 、A3 ・・・A22の順序で書き込まれる。図4においてはエリアA15からエリアA22までの8個のエリアがデータブロック格納済のエリアとして示され、エリアA1 からエリアA14までの14個のエリアがデータブロックが格納されていない空エリアとして示されている。なお、キャッシュメモリ4はこれに対するデータブロックの書き込みとこれとは異なるデ−タブロックの読み出しを同時に行うことができるように構成されている。また、キャッシュメモリ4はアドレスカウンタを含み、このアドレスカウンタはクロック信号によってインクリメントされ、オーバーフローしないように構成されている。従って、キャッシュメモリ4は循環アクセス可能なリングバッファメモリとして機能する。
【0013】
管理メモリ15は図5に示すようにキャッシュメモリ4と同様にCD−ROM駆動装置3よりもアクセス時間の短い半導体メモリによってリングバッファ形式に構成されたRAMであり、キャッシュメモリ4のエリアA1 〜A22に対応したエリアB1 〜B22を有する。管理メモリ15のエリアB1 〜B22はキャッシュメモリ4のエリアA1 〜A22の管理データを格納するように構成されているので、エリアB15からB22までが管理データ格納済エリアであり、エリアB1 〜B14が管理データ空エリアである。また、エリアB15が先頭格納済エリアであり、エリアB22が最終格納済エリアである。なお、CPU12による管理データの作成の遅れによってエリアB15〜B22のすべてに管理データを格納できないこともある。
【0014】
管理メモリ15に格納する管理データは例えば図6に示す時間及びブロック番号で示されているデータブロックの識別信号としてのブロックアドレスBAと、転送元アドレスと、管理メモリ15の管理データのエラーの有無を示すエラー情報X3 、及び図6に示されていないデータブロックの連続の先頭のデータブロックか否かを示す情報(1X)と、キャッシュメモリ4におけるデータブロックの連続の最終データブロックであるか否かを示す情報(2X)と、誤り検出訂正回路5で訂正されたデータブロックであるか否かを示す情報(X2)である。上記の転送アドレスとは、キュシュメモリ4におけるデ−タブロックが格納されている領域の先頭アドレスである。この実施例では1デ−タブロックのバイト数が2352であるので、転送アドレスは例えば図6に示すように格納される。
なお、データブロックが格納されているキャッシュメモリ4のエリア番号を示す管理データを管理メモリ15に格納することもできる。しかし、図4及び図5においては管理メモリ15のエリアB1 〜B22をキャッシュメモリA1 〜A22に対応させることによってキャッシュメモリ4のエリア番号の格納が省略されている。
【0015】
図5及び図6ではエリアB15〜B22に第1〜第8のデータブロックに係わる管理データが格納済であり、エリアB1 〜B14には管理データが未格納とされている。しかし、図4においてキャッシュメモリ4のエリアA22までデータブロックが格納されているにも拘らず管理データ作成のためのCPU12に対する割込みの遅れによってキャッシュメモリ4の例えばエリアA22の管理データが未作成であり、管理メモリ15のエリアB22に全ての管理データを格納することができない場合も生じる。この場合にはエリアB22のための管理データを、割込み禁止が解除された後に作成し、エリアB22に格納する。
【0016】
図1のインタフェース11はSCSI規格に従うものであるので、周知のバスフリー・フェーズ、セレクション・フェーズ、コマンド・フェーズ、データ・フェーズ(データ・アウト及びデータ・インフェーズ)、ステータス・フェーズ、メッセージ・フェーズ(メッセージ・アウト及びメッセージ・インフェーズ)を有してデータブロックを転送する。図7はコマンド・フェーズからメッセージ・インフェ−ズまでの制御バス10の状態を示す。なお、制御バス10はC/D(Control /Data)信号、I/O(Input /Output)信号及びMSG(Message )信号を伝送する。各フェーズはC/D信号、I/O信号、MSG信号の組み合せによって決定される。なお、制御バス10は、上記の信号の他にACK(Acknowlede)信号即ち応答信号、REQ(Request )信号即ち転送要求信号、BSY(Busy)信号即ちバス使用状態信号、SEL(Select)信号即ちターゲット選択信号、RST(Reset )信号即ちリセット指示信号、リード制御信号、ライト制御信号等も伝送する。図7に記載されていないバスフリー・フェーズはバス使用状態信号BSY及び選択信号SELが偽であることによって判定される。また、セレクション・フェーズは選択信号SELが真であることによって判定される。
【0017】
DMAコントローラ7はアドレス発生回路、ACK信号発生回路、リード/ライト制御信号発生回路等を含み、キャッシュメモリ4からホスト装置1に対するデータのDMA転送を司る。即ち、インタフェース11からのREQ信号を受信した後にACK信号を発生し、インタフェース11にライト指令を与え、キャッシュメモリ4にリード指令を与える。
【0018】
【動作】
図1のデータ記憶装置2の基本的動作をまず説明する。
ホスト装置1がデータ記憶装置2に対して所望のデータブロックを要求する。この際、一般には論理アドレスによって所望データブロックを特定する。データ記憶装置2はホスト装置1の要求即ちコマンドを解読し、CD−ROM駆動装置3をシーク動作させ、光学ピックアップ22を所望トラック位置に位置決めし、所望データブロックを含むフレームを読み取る。CD−ROM駆動装置3から読み出されたデータブロックは誤り検出訂正回路5を通ってキャッシュメモリ4に一時格納された後にマイコン6とDMAコントローラ7とによるDMA制御のもとに、インタフェース11を介してホスト装置1に送られる。
【0019】
ディスク21からのデータブロックの読み出しは、先読み方法で実行される。即ち、ホスト装置1が要求したデータブロックの後に続くデータブロックはホスト装置1が次に要求する可能性が高いので、これを予め読み出してキャッシュメモリ4に格納する。これにより、ホスト装置1が次に要求したデータブロックがキャッシュメモリ4に既に格納されている場合には、アクセス時間の長いディスク21からデータブロックを読み出さずにアクセス時間の短いキャッシュメモリ4からデータブロックを読み出してホスト装置1に転送することができ、アクセス時間の短縮を図ることができる。
【0020】
マイコン6はディスク21からデータブロックを読み出してキャッシュメモリ4に格納するための第1の処理と、ホスト装置1から供給されたリードアクセスコマンドを解読してホスト装置1によって要求されたデータブロックをキャッシュメモリ4からホスト装置1にDMA転送するための第2の処理と、図2の同期信号検出回路26で検出された同期信号に応答して管理メモリ15に格納するための管理データを作成するための第3の処理とを実行する。従来の方法では同期信号が検出されると第3の処理が優先的に実行された。この結果、第2の処理の遅れが生じる可能性があった。そこで、本発明に従う装置では従来の欠点を解決するために第3の処理に制限をつけている。図8は第3の処理の制限を説明するためのものである。第3の処理はマイコン6のCPU12に対する割込みによって実行される。まず、同期信号検出回路26から図8(A)に示すように6.6msの周期で同期信号が発生したとすれば、ここに接続された割込み信号作成手段(図示せず)は同期信号に応答して図8(B)の割込み信号を発生し、これをCPU12に供給する。CPU12はこれに応答して第3の処理(割込み処理)を実行するが、無条件には実行しないで図8(E)に示すように制限をつけて実行する。図8(E)においてt0 〜t2 、t4 〜t5 、t8 〜t9 、t11〜t12、及びt14〜t15の期間は第3の処理即ちCPUの割込み処理の実行が許可されている期間であり、t2 〜t4 、t5 〜t8 、t9 〜t11、t12〜t14、及びt15〜t16がCPUの割込み処理の実行が禁止即ち制限されている期間である。このCPU割込み処理(第3の処理)の許可及び禁止は図8(D)のバス・フェーズ及び情報転送期間に依存して決定されている。
【0021】
次に、CPU割込み処理(第3の処理)とバス・フェーズとの関係を詳しく説明する。この実施例ではキャッシュメモリ4のデータブロックをホスト装置1にSCSIインタフェース11を介してDMA転送する。SCSI規格に従うデータ転送は、図8(D)に示すようにt1 〜t2 のバスフリー・フェーズとt2 〜t3 のセレクション・フェーズとt3 〜t6 のコマンド・フェーズとt6 〜t10のデータ・フェーズとt10〜t13のステータス・フェーズとt13〜t16のメッセージ・フェーズとを順次に有して実行される。CPU12が管理データを処理するための割込み処理(第3の処理)は図8(E)から明らかなように、t2 〜t3 のセレクション・フェーズ区間、t3 〜t5 のコマンド・フェーズ区間内のt3 〜t4 のコマンド転送待区間及びt5 〜t6 の空区間、t6 〜t10のデータ・フェーズ区間内のt6 〜t8 のデータ転送待区間及びt9 〜t10の空区間、t10〜t12のステータス区間のt10〜t11のステータス転送待区間及びt12〜t13の空区間、t13〜t16のメッセージ・フェーズ区間内のt13〜t14のメッセージ転送待区間及びt15〜t16の空区間では禁止され、t1〜t 2 バスフリ−・フェ−ズ区間、t4 〜t5 のコマンド転送区間、t8 〜t9 のデータ転送区間、t11〜t12のステータス転送区間、及びt14〜t15のメッセージ転送区間では許可される。マイコン6は、選択信号SELが真であることによってt2 〜t3 のセレクション・フェーズを検出してt2 〜t3 で割込み処理(第3の処理)を禁止し、また、t3 〜t6 のコマンド・フェーズ区間を図7に示すC/D=1、I/O=0、MSG=0の論理によって検出し、且つデータ転送開始を示す信号としての転送要求信号REQをt4 時点で検出することによってt3 〜t4 のコマンド待区間を検出して割込み処理(第3の処理)を禁止し、またt4 の転送要求信号REQの検出とt5 のデータ転送終了を示す信号としての応答信号ACKの検出によってコマンド転送区間t4 〜t5 を検出し、割込み処理(第3の処理)を許可し、またコマンド転送終了によって応答信号ACKが発生してからデータ・フェーズまでの空区間t5 〜t6 を応答信号ACKとフェーズ転換とに基づいて検出し、このt5 〜t6 区間で割込み処理(第3の処理)を禁止し、また、t7 〜t10のデータ・フェーズ区間を図7のデータ・フェーズ・インのC/D=0、I/O=1、MSG=0の論理によって検出し且つ転送要求信号REQの発生をt8 で検出してt6 〜t8 のデータ転送待区間を検出し、このt6 〜t8 においても割込み処理を禁止し、t8 で転送要求信号REQ及びt9 での転送終了を示す応答信号ACKの検出に基づいてt8 〜t9 のデータ転送区間を特定してこの区間では割込み処理を許可し、また、応答信号ACKが検出されたt9 から次のステータス・フェーズの開始時点t10までのデータ転送空区間では割込み処理を禁止し、t9 〜t13のステータス・フェーズ区間を図7のC/D=1、I/O=1、MSG=0の論理によって検出すると共にステータス転送要求信号REQが発生する時点t11を検出してt10〜t11のステータス待区間を検出し、この区間でも割込みを禁止し、t11の転送要求信号REQとt12の応答信号ACKの検出によってt11〜t12のステータス転送区間を検出し、この区間では割込み処理を許可し、t12の応答信号ACKの検出とt13のフェーズの転換とによって空区間t12〜t13を検出して割込み処理を禁止し、また、t13〜t16のメッセージ・フェーズ区間を図7のメッセージ・フェーズ・インのC/D=1、I/O=1、MSG=1の論理によって検出すると共にt14のメッセージ転送要求信号REQの検出によってt13〜t14のメッセージ転送待区間を検出して割込み処理を禁止し、t14のメッセージ転送要求信号REQの検出とt15のメッセージ転送終了を示す応答信号ACKの検出によってt14〜t15のメッセージ転送区間を検出し、この区間では割込みを許可し、またt15の応答信号ACKの検出時点からメッセージ・フェーズの終了時点t16までは割込みを禁止し、t16からは割込処理を許可する。図8(E)の各割込み禁止区間の時間長は図8(A)の同期信号の1周期以下である。
上述のように割込み禁止区間を設けると、例えば図8のt7 の同期信号に応答して割込み信号が発生しても、t5 〜t8 の禁止信号によって割込みが抑制され、t7 よりも遅れたt8 で許可される。従って、キャッシュメモリ4からホスト装置1へのデータ転送のための処理(第2の処理)を先読みの管理データの作成のための処理(第3の処理)に妨害されずに迅速に進めることができる。この結果、平均的に見てアクセス時間の短縮を図ることができる。
【0022】
次に、ディスク21からキャッシュメモリ4にデータブロックを転送し且つ管理メモリ15に管理データを格納する動作の流れを図9を参照して説明する。
マイコン6はディスク21からデータブロックを読み出すための指令を受け、図9のステップ30でデータブロック読み取りのためのプログラムをスタートさせる。次にステップ31においてデータブロックをキャッシュメモリ4に対して格納し、またヘッダ情報(ブロックアドレス)、転送元アドレス、及びステータス等を管理メモリ15に格納する。
次に、ステップ32において、管理メモリ15の管理データ格納エリアのポインタ即ち格納位置を更新する。
【0023】
次に、ステップ33でデータエラーの有無を判断する。即ち、誤り検出訂正回路5において図3のエラー検出信号E1 に基づいて再生データのエラーの有無を検出し、エラー訂正信号E2 によって訂正可能なものを訂正し、訂正不可能なデータブロックの有無を判断する。ステップ33で訂正不可能なエラーが検出された時にはステップ34でエラーを示す信号(エラーコード)の作成等のエラー処理をし、ステップ35でキャッシュメモリ4に対するデータブロックの格納を停止する。
【0024】
ステップ33で訂正不可能なデータエラーが検出されなかった時には、ステップ36に進み、キャッシュメモリ4が満杯か否かが判断される。キャッシュメモリ4が満杯の時にはステップ37においてキャッシュメモリ4に対するデータブロックの格納を停止する。
【0025】
ステップ36でキャッシュメモリ4が満杯でないことが検出された時には、ステップ38でキャッシュメモリ4が空になりそうか否かを判定する。即ち、ステップ38ではキャッシュメモリ4におけるデータブロックの格納量が所定値以下か否かが判断される。このステップ38でキャッシュメモリ4のデータブロックの格納量が所定値よりも多いことを示すNOの出力が得られた時には、ステップ39に進んで図8(E)に示すCPU12に対する管理データの処理(第3の処理)のための割込みが禁止されている区間であるか否かを判断する。ステップ39において禁止されていない区間を示すNOの出力の場合にはステップ40に進んで管理データのための処理(第3の処理)の割込みをCPU12にかけ、管理データのための処理を実行する。ステップ39において割込みが禁止されていることを示すYESの出力が得られた時にはステップ41で割込み待ちを示すフラグをセットする。
【0026】
なお、ステップ38でキャッシュメモリ4のデータブロックの格納量が所定量以下であると判断されてYESの出力が得られた時にはステップ39を介さずに直ちにステップ40の割込み処理に移る。即ち、割込み処理の禁止により管理データの作成が遅れて既にキャッシュメモリ4に読み込まれているにもかかわらずデータ転送できない状態のデータブロックが増加することによってキャッシュメモリ4が論理的に空になりそうな時には、図8(E)の禁止区間を無視して管理データのための処理(第3の処理)をCPU12で実行する。この第3の処理を優先的に実行すると、キャッシュメモリ4に未転送のまま蓄積されたデータブロックを転送して次のデータブロックの管理データの処理が可能になり、キャッシュメモリ4に次のデータブロックを格納することができる。これにより、キャッシュメモリ4に適当量の先読みデータブロックを格納することができ、アクセス時間の短縮効果を確保することができる。図9において、ステップ35、37、40、41の後はステップ42の終了となる。
【0027】
図10及び図11は図9のステップ40を詳しく説明したフローチャートである。図9のステップ40の管理データのための割込み処理(第3の処理)は、管理メモリ15に格納されたデータ又はCPU12のレジスタで保持しているデータ等に基づいて実行される。まず、図10のステップ51において管理メモリ15の値が有効か否かが判断される。有効と判断された場合には次のステップ52において分、秒、ブロック番号で示すブロックアドレスが正常か否かが判断される。即ち、ディスク21に記録されているデータブロック即ちフレームのためのブロックアドレスか又はこれ以外のブロックアドレスかによってブロックアドレスが適正のものか否かを判断する。ステップ52から正常の出力が得られた時には次のステップ53で目的とするデータブロックか否かが判断される。即ち、ホスト装置1で要求されたデータブロックと同一又はこの近傍のデータブロックであるか否かによって目的ブロック又は適切な先読みデータブロックであるか否かを判断する。ステップ51、52、53において否定の出力即ちNOの出力が得られた時には図10のラインL1 と図11のラインL1 とを通って図11のステップ54に移り、エラー情報X3を作成して管理メモリ15のステータスの欄に格納する。
【0028】
ステップ53で目的とするデータブロックであると判断された時には、次のステップ55で訂正可能なエラーか否かが判断される。即ち、ステップ55ではステップ52のブロックアドレス等の管理データが訂正可能か否かが判断される。訂正可能な場合は訂正して次のステップ56に移る。CD−ROMのフォーマットが正常か否かが判断される。CD−ROMの場合、図3に示すモード1のフォーマットの他に、モード0、及びモード2の信号フォーマットがあり、またCD−I又はCD−ROMXAと呼ばれているものにフォーム1又はフォーム2と呼ばれている信号フォーマットがある。図10のステップ56はディスク21から再生された信号が上述のようなフォーマットに従っているか否かが判断される。ステップ55及び56においてNOの出力が得られた時には図10のラインL2 と図11のラインL2 とを通って図11のステップ57によってエラー情報X3を作成して管理メモリ15に格納する。
【0029】
ステップ56から正常の出力が得られた時には次のステップ59でこのフレームのデータブロックが誤り検出訂正回路5で訂正されたデータブロックであるか否かが判断され、誤り訂正ブロックである時にはステップ60で誤り訂正ブロックであることを示す訂正ブロック情報X2を管理メモリ15に格納する。ステップ59からNOの出力が得られた時及びステップ60の処理が終了した時には図10のラインL3 と図11のラインL3 とを通って図11のステップ61に移る。
【0030】
図11のステップ61では再生されたデータブロックが一連のデータブロック列の先頭ブロックか否かが判断され、先頭ブロックの場合にはステップ62でこれを示す先頭ブロック情報1Xを示す信号を作り、管理メモリ15に格納する。
【0031】
ステップ61からNOの出力が得られた時、又はステップ62の処理が終了した時には、ステップ63で再生されたデータブロックが一連のデータブロック列の最終ブロックか否かが判定される。最終ブロックの場合にはステップ64においてこれを示す最終ブロック情報2Xを作成して管理メモリ15に格納する。
【0032】
ステップ63で最終ブロックでないことを示すNOの出力が得られた時、又はステップ64の処理が終了した時、又はステップ57の処理が終了した時にはステップ65において次のブロックアドレスにインクリメントする。即ち、次のデータブロック及びこの管理データの格納動作に移る。
【0033】
【第2の実施例】
次に、図12〜図14を参照して第1の実施例のデータ記憶装置の一部を変形した第2の実施例のデータ記憶装置を説明する。但し、第2の実施例において第1の実施例と共通する事項についての説明は省略する。即ち、第2の実施例のデータ記憶装置の基本的構成は図1と同一であるので、この図示を省略して図1を参照して第2の実施例を説明する。また、第2の実施例の動作のタイミングチャートを示す図13(A)〜(E)は第1の実施例の図8(A)〜(E)と実質的に同一であるので、この詳しい説明を省略する。また、第2の実施例においてディスク21からキャッシュメモリ4にデータブロックを格納し、管理メモリ15に管理データを格納する動作の流れを示す図14において図9と実質的に同一のステップには同一の符号を付けてその説明を省略する。なお、図13におけるバス・フェーズの状態転換時点t1 、t2 、t3 〜t6 、t8 〜t16は図8と同一記号で示され、同期信号発生時点はts1、ts2で示されている。
【0034】
図12は第2の実施例のデータ記憶装置の制御手段の一部を機能的に示すブロック図である。第2の実施例のデータ記憶装置は、図12に示す割込み処理待回数計数手段73と規定回数設定手段74と比較手段75を図1のデータ記憶装置2のCPU12に含めた他は図1と同一である。図1の実施例のデータ記憶装置2においても図12の割込み信号作成手段71及び割込み禁止信号形成手段72に相当するものは設けられており、図8(B)の割込み信号の形成及び図8(E)の禁止信号の形成が行われている。第2の実施例における図12の割込み信号作成手段71及び割込み禁止信号形成手段72も第1の実施例と同様に図13(B)の割込み信号及び図13(E)の禁止信号を形成する。
【0035】
ところで、第2の実施例ではCD−ROM駆動装置3においてディスク21のレーザビームによる走査速度は標準のオーディオ用CDの4倍に設定されている。従って、図13(A)の同期信号の周期は図8の半分の3.3msであり、図13(B)の管理データ作成のための割込み信号が短い周期で発生する。このため、場合によっては、図13(E)に示すCPU割込み処理(第3の処理)の禁止区間の時間長が同期信号の周期より長くなることがある。図13において、例えばt2 〜t4 の禁止区間は同期信号の周期よりも長くなっている。このような場合には、CPU割込み処理(第3の処理)の禁止区間に複数の同期信号パルスが発生する恐れがある。もし、バス・フェーズのみに依存して管理データ作成のためのCPU割込み処理(第3の処理)を禁止すると、この禁止期間が同期信号の周期に比べて長くなり過ぎ、ディスク21からキャッシュメモリ4へのデータブロックの格納及び管理メモリ15への管理データの格納に遅れが生じ、全体的に見てアクセス時間の短縮効果が低下する恐れがある。そこで、第2の実施例では、CPU割込み処理(第3の処理)の禁止区間中に発生する図13(B)の割込み信号の回数を計測し、これが所定回数以上になったら図13(E)の禁止区間を無視してCPU割込み処理を実行する。
【0036】
図12の割込み処理待回数計数手段73は、図13(B)の割込み信号が発生した時に図13(E)の禁止区間であるか否かを判定し、禁止区間を示す出力が得られた時にはこの出力の発生回数を計数するものである。なお、割込み信号が連続的に禁止区間に位置する場合のみ計数を更新させる。規定回数設定手段74は割込み処理を優先させることを決定するための処理待回数を示す信号を発生する手段である。比較手段75は処理待回数計数値と規定回数値とを比較し、規定回数値以上になった時に優先的にCPU割込み処理を実行するための指令を発生する。規定回数設定手段74の規定回数はキャッシュメモリ4及び管理メモリ15のデータブロックを格納する最大エリア数(図4及び図5では22)以下から選択された適当な値に設定される。
【0037】
図14は図9と同一の方法で第2の実施例のデータ記憶装置の動作を示すフローチャートである。図14は図9に処理待規定回数以上か否かを判定するステップ80を加えた他は図9と同一である。処理待規定回数以上か否かの判定ステップ80はキャッシュメモリが空になりそうか否かの判定ステップ38と割込み処理が禁止されているか否かの判定ステップ39との間に付加され、図12で機能的に示す比較手段75に基づく判定をなす。このステップ80で規定回数以上の出力が得られた時にはステップ40の割込み処理に移行し、規定回数以上でないことを示す出力が得られた時には次のステップ39に移行する。
【0038】
【第3の実施例】
次に、図15及び図16を参照して第3の実施例のデータ記憶装置を説明する。但し、第3の実施例のデータ記憶装置の基本的構成は図1と同一であるので、図示及びこの説明を省略する。第3の実施例のデータ記憶装置は図1のCPU12による処理内容において第1の実施例と相違しているがその他は第1の実施例と同一に構成されている。
【0039】
第3の実施例ではキャッシュメモリ4からホスト装置1へデータブロックを1ブロック単位でDMA転送するように構成されている。また、第3の実施例では管理メモリ15に格納する管理データの作成のためのCPU12への割込み処理の許可区間と禁止区間が図15(E)に示すように設定されている。第3の実施例は上記2つの変更点以外は第1の実施例と同一である。
【0040】
CPU割込み処理(第3の処理)の許可区間は図15(C)のキャッシュメモリ4からホスト装置1へのデータ転送の開始時点t5 から所定時間T1 が終了する迄の区間及びバスフリ−・フェ−ズ区間である。この所定時間T1 は1データブロックの転送所要時間t5 〜t8 よりも短く設定されている。CPU割込み処理禁止区間はバスフリ−・フェ−ズ区間t11〜t12を除く許可区間の終了時点t7 から次のデータブロックの転送開始時点t16迄である。この第3の実施例においても、ディスク21からデータブロックを再生することによって図15(A)に示すように同期信号が検出され、これに同期して図15(B)に示すように割込み信号が発生する。しかし、例えばt13時点に示すように割込み信号によって直ちに割込み処理が開始するとは限らず、図15(E)の禁止区間が終了した後に開始する。
【0041】
図15(E)の許可区間及び禁止区間は図15(D)のバス・フェーズとデータ転送要求信号REQと応答信号ACKに基づいて決定される。即ち、割込み処理の許可の開始時点即ち禁止区間の終了時点はデータ・フェーズt4 〜t9 の中のデータ転送要求信号REQが発生した時点にほぼ一致している。許可区間の終了時点t7 はデータ転送の終了を示す信号即ちデータ・フェーズにおける応答信号ACKが発生するよりも前に設定されている。なお、図15におけるt1 〜t2 及びt11〜t12のバスフリー・フェーズ、t2 〜t3 及びt12〜t13のセレクション・フェーズ、t3 〜t4 及びt14〜t15のコマンド・フェーズ、t4 〜t9 及びt15以後のデータ・フェーズは図8と同様なものである。
【0042】
図16は図15(E)の割込み処理の禁止、許可を決定するための制御手段を機能的に示すブロック図である。この図16から明らかなように図2に示したと同様な同期信号検出回路26で図15(A)の同期信号が形成され、これに基づいて割込み信号作成手段91が図15(B)の割込み信号を作成しても、これがそのまま割込み信号としてCPU12に付与されずにANDゲート92で制限されて付与される。図16のデータブロック転送開始検出手段93は図15のt5 時点を検出する。タイマ94はカウンタから成り、t5 時点の検出信号に応答して所定時間T1 の計数を開始し、所定時間T1 を示す信号を出力する。またバスフリ−・フェ−ズ区間検出手段96は図15のt1 〜t2 区間及びt11〜t12区間を検出する。割込み処理禁止信号作成手段95はタイマ94の出力とバスフリ−・フェ−ズ区間検出手段96の出力に応答して図15(E)の出力を発生する。
【0043】
この実施例においても、同期信号に基づいて管理データ作成のための割込み処理が無制限に生じないので、キャッシュメモリ4からホスト装置1へのデータ転送の遅れを防ぐことができる。
【0044】
【変形例】
本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば次の変形が可能なものである。
(1) DMAコントローラ7をホスト装置1側に設けることができる。
(2) 管理メモリ15をRAM14の一部を兼用するように構成することができる。
(3) コマンド、データ、ステータス、メッセージの転送区間をデータ転送要求信号REQと応答信号ACKに基づかないで、これ等のデータ転送を直接又は間接に検出するデータ転送開始検出手段とデータ転送終了検出手段とを設け、これから得られる検出信号によって決定することができる。
(4) バス・フェ−ズに周知のア−ピトレ−ション・フェ−ズ、及びリセレクションフェ−ズのいずれか一方又は両方を付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のホスト装置とデータ記憶装置とを示すブロック図である。
【図2】図1のCD−ROM駆動装置を示すブロック図である。
【図3】図2のCD−ROMディスクの信号フォーマットを示す図である。
【図4】図1のキャッシュメモリのデータ格納エリアの構成を説明的に示す図である。
【図5】図1の管理メモリのデータ格納エリアの構成を説明的に示す図である。
【図6】図5の管理メモリのエリアと管理データとの関係を示す図である。
【図7】バスフェーズと制御信号の関係を示す図である。
【図8】同期信号、割込み信号、キャッシュメモリのデータ格納、バスフェーズ、CPU割込み処理の時間関係を示す図である。
【図9】ディスクからキャッシュメモリ及び管理メモリにデータを転送する動作の流れを説明するための図である。
【図10】図9の割込み処理のステップを詳しく示す図である。
【図11】図10の割込み処理に連続する処理を示す図である。
【図12】第2の実施例のデータ記憶装置の制御手段の一部を機能的に示すブロック図である。
【図13】第2の実施例のデータ記憶装置における同期信号、割込み信号、キャッシュメモリのデータ格納、バスフェーズ、CPU割込み処理の時間関係を示す図である。
【図14】第2の実施例のデータ記憶装置の動作の流れを示す図である。
【図15】第3の実施例のデータ記憶装置における同期信号、割込み信号、ホスト装置へのデータ転送、バスフェーズ、CPU割込み処理の時間関係を示す図である。
【図16】第3の実施例のデータ記憶装置における割込み処理の許可及び禁止の制御手段を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 データ記憶装置
3 CD−ROM駆動装置
4 キャッシュメモリ
15 管理メモリ

Claims (4)

  1. データの集まりから成る複数のデータブロックが同期信号をそれぞれ伴なって記録されている記録媒体ディスクからデータを読み出すように構成されたディスク記憶装置と、
    前記ディスク記憶装置から読み出した複数のデータブロックを一時的に記憶する容量を有し且つ前記ディスク記憶装置のアクセス時間よりも短いアクセス時間を有しているバッファメモリと、
    ホスト装置から供給されたコマンドに従って所望データブロックを前記バッファメモリから前記ホスト装置にDMA転送するためのDMAコントロ−ラとを有するデ−タ記憶装置において、
    前記バッファメモリに格納されたデータブロックの識別信号とこのデータブロックが格納されている前記バッファメモリのアドレスとの関係を示す情報、及び前記データブロック又は前記識別信号のエラーを示すエラー情報を格納するための管理メモリと、
    前記ディスク記憶装置の出力から前記同期信号を検出する同期信号検出回路と、
    CPU(中央処理装置)を有し、このCPUを使用して、前記ディスクのデータブロックを先読して前記バッファメモリに格納するための第1の処理と、前記ホスト装置から供給されたリードアクセスコマンドを解読して前記ホスト装置によって要求されたデータブロックを前記バッファメモリから前記ホスト装置に前記CPUを介さずに直接に転送するための第2の処理と、前記同期信号検出回路で検出された同期信号に応答して前記ディスクから読み出したデータブロックの識別信号とこのデータブロックが格納された前記バッファメモリのアドレスとの関係を示す情報及び前記エラー情報を作成して前記管理メモリに格納するための第3の処理とを実行するように形成され、且つ前記バッファメモリから前記ホスト装置にデータを転送していない期間の少なくとも一部において前記第3の処理を禁止し、前記バッファメモリから前記ホスト装置にデータを転送している期間において前記第3の処理を許可するように形成されている制御手段と
    を備えたデータ記憶装置。
  2. 前記バッファメモリから前記ホスト装置へのデータブロックの転送は、SCSI規格のインタフェースに従って少なくともバスフリー・フェーズ区間とセレクション・フェーズ区間とコマンド・フェーズ区間とデータ・フェーズ区間とステータス・フェーズ区間とメッセージ・フェーズ区間とを有して行うものであり、
    前記セレクション・フェーズ区間と前記コマンド・フェーズ区間内のコマンドが転送されていない区間と前記データ・フェーズ区間内のデータが転送されていない区間と前記ステータス・フェーズ区間内のステータスが転送されていない区間と前記メッセージ・フェーズ区間内のメッセージが転送されていない区間との内の少なくとも1つの区間で前記第3の処理を禁止し、前記バスフリ−・フェ−ズ区間と前記コマンド・フェーズ区間内のコマンドが転送されている区間と前記データ・フェーズ区間内のデータが転送されている区間と前記ステータス・フェーズ区間内のステータスが転送されている区間と前記メッセージ・フェーズ区間内のメッセージが転送されている区間との内の少なくとも1つの区間で前記第3の処理を許可するように前記制御手段が構成されていることを特徴とする請求項1記載のデータ記憶装置。
  3. 1つの前記データ・フェーズ区間に複数のデータブロックを転送することが可能であり、前記バスフリ−・フエ−ズ区間と前記コマンド・フェース区間内のコマンドが転送されている区間と前記データ・フェーズ区間内のデータが転送されている区間と前記ステータス・フェーズ区間内のステータスが転送されている区間と前記メッセージ・フェーズ区間内のメッセージが転送されている区間の全部で前記第3の処理が許可され、その他の区間の全部で前記第3の処理が禁止されることを特徴とする請求項2記載のデータ処理装置。
  4. 更に、前記第3の処理が禁止されている区間中における前記同期信号の発生回数を計数する割込み処理待回数計数手段と、規定回数を示す信号を発生する規定回数設定手段と、前記割込み処理待回数計数手段の出力と前記規定回数設定手段から発生し た規定回数を示す信号とを比較して前記割込み処理待回数計数手段の出力が前記規定回数以上を示している時に前記第3の処理の禁止を解除するための指令を発生する比較手段とを有する請求項1記載のデータ記憶装置。
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