JP3442701B2 - 情報読み取り装置 - Google Patents

情報読み取り装置

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JP3442701B2
JP3442701B2 JP30442999A JP30442999A JP3442701B2 JP 3442701 B2 JP3442701 B2 JP 3442701B2 JP 30442999 A JP30442999 A JP 30442999A JP 30442999 A JP30442999 A JP 30442999A JP 3442701 B2 JP3442701 B2 JP 3442701B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体から
データを読み取る情報読み取り装置に関し、特に先読み
処理を行ないつつデータを読み取る情報読み取り装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータの外部記憶装置
として、CD−ROM等の光ディスク装置が用いられて
いる。これらの光ディスク装置では、接続されるホスト
コンピュータから、光ディスク上の位置を指定する読み
取り命令(コマンド)が受け取られ、この読み取りコマ
ンドに応じて、レーザ光の照射、反射によりデータを読
み取る光ピックアップが、光ディスク上の目的とする位
置まで移動され(以下、シーク動作とする)、上記の読
み取りコマンドによって指定された長さのデータが読み
取られ、キャッシュメモリへとデータが送られる。キャ
ッシュメモリ上のデータはホストコンピュータへと転送
され、ホストコンピュータからの読み取りコマンドに応
じて要求されたデータが転送されることとなる。
【0003】通常、これらのような光ディスク装置で
は、シーク動作に時間がかかるので、シーク動作の回数
を減らし少しでもデータ読み取り時間を短縮するため
に、先読み処理(1つの読み取りコマンドに対して、こ
のコマンドによって指示されるデータとは異なる、他の
読み取りが指示される可能性の高いデータをあらかじめ
キャッシュメモリに格納する処理)が行なわれる。先読
み処理が行なわれる際には、ホストコンピュータからの
新たな読み取りコマンドによって指示されたデータが、
すでに指示された読み取りコマンドによってキャッシュ
メモリ上に存在する場合、光ディスクに対する制御が行
なわれることなく、このキャッシュメモリ上のデータが
ホストコンピュータに転送される。
【0004】すなわち、先読み処理が行なわれない際に
はホストコンピュータからの2度の読み取りコマンドに
対して2度のシーク動作を要することとなるのに対し
て、先読み処理が行なわれる際には、2度目に指示され
たデータがキャッシュメモリ上に存在する場合、2度の
読み取りコマンドに対して2度目のシーク動作が不要と
なる。
【0005】これらのような先読み処理を無駄なく行な
う装置として、特開平8−320826号公報に開示さ
れた情報再生装置を挙げることができる。この情報再生
装置では、ホストコンピュータからの読み取りコマンド
が直前の読み取りコマンドにて指定されたデータに連続
する領域を指定している場合には、シーケンシャルアク
セスが行なわれていると判断され、読み取りコマンドに
て指定された領域のデータにさらに隣接する領域のデー
タに対する先読み処理を伴う、データの読み取り(’先
読み方式による読み取り’とする)が行われる。また、
ホストコンピュータからの読み取りコマンドが直前の読
み取りコマンドにて指定されたデータに連続する領域を
指定していない場合には、シーケンシャルアクセスは行
われていないと判断され、先読み方式によらない通常の
データの読み取りが行なわれる。
【0006】図12は、このような従来の情報再生装置
で行なわれる、ホストコンピュータからの読み取りコマ
ンドに対する処理の手順を示すフローチャートである。
従来の情報再生装置では、読み取りコマンドに対する処
理として、まず、読み取りを開始するアドレス、読み取
るデータの長さが取得され(S301)、これらに対応
するデータがキャッシュメモリ上に存在するか否かが判
断される(S302)。読み取りコマンドにて指定され
たデータがキャッシュメモリに存在するならば(S30
2にて、YES)、キャッシュメモリからデータが読み
出されるための処理がなされ(S303)、情報再生装
置からホストコンピュータへのデータの転送が行なわれ
る(S304)。
【0007】また、読み取りコマンドにて指定されたデ
ータがキャッシュメモリに存在しないならば(S302
にて、NO)、読み取りコマンドにて指定されたアドレ
スが直前の読み取りコマンドにて指定された読み取りア
ドレスに連続しているか否かが判断される(S30
5)。読み取りコマンドにて指定されたアドレスが直前
の読み取りコマンドにて指定された読み取りアドレスに
連続しているならば(S305にて、YES)、先読み
方式による読み出しのための処理がなされた後(S30
6)、読み取りコマンドにて指定されたアドレスが直前
の読み取りコマンドにて指定された読み取りアドレスに
連続していないならば(S305にて、NO)、先読み
方式によらない読み出しのための処理がなされた後(S
307)、情報再生装置からホストコンピュータへのデ
ータの転送が行なわれる(S304)。
【0008】これらのように、特開平8−320826
号公報に開示された情報再生装置では、シーケンシャル
アクセスが行なわれると判断された際のみに先読み処理
が行なわれ、無用な先読み処理が行なわれなくなる。ま
た、これらのような技術のほかに、シーケンシャルアク
セスであるか否かに応じて、先読み処理を行なうデータ
の量を増減する技術が知られている。このような技術に
よっても、上記の情報再生装置と同様に、無用な先読み
処理を軽減することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の装置のいずれにおいても、ホストコンピュ
ータからの読み取りコマンドにて指定されたアドレス
が、直前の読み取りコマンドにて指定されたアドレスに
連続しているときにシーケンシャルアクセスと判断され
て、先読み処理に関する制御が行なわれる。
【0010】上述の従来の装置では、ホストコンピュー
タからの最初の読み取りコマンドに対しては先読み処理
は行なわれず、シーケンシャルに読み取りを行なう場
合、必ず2回のシーク動作(1回のシーク動作に要する
時間は、1ブロックのデータをバッファリングする時間
より十分大きい)が行なわれることとなる。すなわち、
これらの装置では、数ブロックのデータに対する読み取
りコマンドが数回程度連続してホストコンピュータから
発行されてシーケンシャルな読み取りが行なわれる際に
は、本来の先読み処理の目的は達成されず、ホストコン
ピュータからの読み取りコマンドに対する情報記録媒体
からのデータの読み取りに要する時間は短縮されない。
【0011】また、従来の装置では、シーケンシャルな
読み取りが行なわれるか否かが、ホストコンピュータか
らの読み取りコマンドごとに判断され、先読み処理が開
始されるため、最適なタイミングで先読み処理が開始さ
れているとはいえず、この結果、情報の読み取りに無用
な時間を要することがある。本発明は上記のような問題
点を考慮してなされたものであり、その目的は、情報記
録媒体からシーケンシャルにデータを読み取る際、無用
な先読み処理を行なうことなく、読み取りに要する見か
け上の時間を短縮することのできる情報読み取り装置を
提供することである。
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る情報読み取り装置は、ホストコンピ
ュータからの命令に基づいて情報記録媒体からデータを
読み取ってメモリに格納し、格納したデータをホストコ
ンピュータに読み出させると共に、データの先読み処理
を行う情報読み取り装置であって 前記メモリに格納さ
れている、前記ホストコンピュータに読み出されていな
いデータの量であるブロック数kを計数する計数手段
と、1ブロックのデータを情報記録媒体から読み取って
メモリに格納するまでに要する時間mと、前記ホストコ
ンピュータよりデータの読み取り命令を受けてから情報
記録媒体に対する頭出しを行うまでに要する時間nとを
取得する取得手段と、ブロック数kが時間nを時間mに
て除した数n/m以下になったときを、データの先読み
処理を開始するタイミングとする決定手段とを備えるこ
とを特徴とする。この構成により、シーケンシャルに情
報記録媒体からデータを読み取る際、無用な先読み処理
を行うことなく、読み取りに要する見かけ上の時間を短
縮することができる。
【0014】また、本発明に係る情報読み取り装置は、
ホストコンピュータからの命令に基づいて、複数の領域
に分割された情報記録媒体を、領域ごとに一定の線速度
または角速度で回転させることによりデータを読み取っ
てメモリに格納し、格納したデータをホストコンピュー
タに読み出させると共に、データの先読み処理を行う情
報読み取り装置であって、メモリ上のホストコンピュー
タに読み出されていないデータのブロック数kを計数す
る計数手段と、領域の最終位置に対して読み取りが行わ
れたことを検知する検知手段と、領域の最終位置に対し
て読み取りが行われたことが検知された際に、データの
読み取りを中断する中断手段と、1ブロックのデータが
情報記録媒体から読み取られメモリに格納されるまでに
要する時間sを取得する第1の取得手段と、領域間の不
連続な部分を読み飛ばす時間tを取得する第2の取得手
段と、データの読み取りが中断されている際ブロック数
kが時間tを時間sにて除した数t/s以下になったと
きに、先読み処理を開始するよう制御する制御手段とを
備えることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態に含まれる光ディスク読み取り制御装置に
ついて説明する。まず、第1の実施の形態である光ディ
スク読み取り制御装置2について説明する。図1は、本
発明の第1の実施の形態である光ディスク読み取り制御
装置2の全体構成を示すブロック図である。
【0016】光ディスク読み取り制御装置2は、ホスト
コンピュータ1と、光ディスク読み取り装置3とに接続
される。ホストコンピュータ1からは、光ディスク上の
位置を特定するアドレスと、データの長さとが指定され
た、読み取りコマンドが光ディスク読み取り制御装置2
に対して発行される。この読み取りコマンドに応じて、
光ディスク読み取り制御装置2は、光ディスク読み取り
装置3を制御し、光ディスク読み取り装置3にセットさ
れた光ディスク上のデータを取得し、ホストコンピュー
タ1に転送する。
【0017】光ディスク読み取り制御装置2は、大きく
は、光ディスクから読み取られるデータを一時的に記憶
するキャッシュメモリ21、光ディスクに対する先読み
を処理する先読み処理部22、キャッシュメモリ21の
状態を取得したり、キャッシュメモリ21のデータを取
り出したりするメモリ制御部23、ホストコンピュータ
1からのコマンドを解釈し各部に指示を与えるコマンド
処理部24、光ディスクからのデータをキャッシュメモ
リ21に取り出す読み取り実行部25を含む。
【0018】より詳細には、コマンド処理部24は、ホ
ストコンピュータ1との通信を行なうためのインターフ
ェースとなる通信インターフェース部241、ホストコ
ンピュータ1から指定されたデータをホストコンピュー
タ1に転送するための処理を行なうデータ転送部24
2、ホストコンピュータ1から指示されたコマンドを解
釈するコマンド解釈部243、ホストコンピュータ1か
ら指定されたコマンドが読み取りコマンドの場合、さら
に詳しく読み取りコマンドを解釈する読み取りコマンド
解釈部244を含む。また、読み取り実行部25は、読
み取りコマンド解釈部244にて解釈された読み取りの
対象となるアドレスから、データをキャッシュメモリ2
1に読み出すための処理を制御する読み取り制御部25
1、光ディスクのデータをデコードし、エラー訂正等を
行い、キャッシュメモリ21にデータをバッファリング
するデータデコード部252、光ディスク読み取り装置
3内の光ピックアップの位置を光ディスク読み取り装置
3から取得する位置情報取得部253、読み取り制御部
251からの指示に応じて光ディスクの回転数(光ディ
スクからのデータの読み取り速度に対応することとな
る)を変化させたり、現在の光ディスクの回転数を取得
したりする回転制御部254、光ピックアップを光ディ
スクに対して指定された位置に移動させるシーク制御部
255を含む。
【0019】これらの構成の光ディスク読み取り制御装
置2において、ホストコンピュータ1からの読み取りコ
マンドに対して読み取り処理として行なわれる各部の処
理の流れを、図2を用いて説明する。図2は、光ディス
ク読み取り制御装置2での読み取り処理の手順を説明す
るためのブロック図である。図2内の丸で囲む数字は、
読み取り処理での処理の順序を示すためのものである。
ここで、光ディスク読み取り装置3では、キャッシュメ
モリ21へのデータのバッファリングが停止すると、光
ピックアップは、その場でホールドされるよう制御され
るものとする。
【0020】ホストコンピュータ1からコマンドが発行
されると(処理1)、通信インターフェース部241か
らコマンド解釈部243に、ホストコンピュータ1のコ
マンド情報が引き渡される(処理2)。コマンド解釈部
243がこのコマンドを解釈し読み取りコマンドである
ことを判断すると、コマンド解釈部243はこの読み取
りコマンドを読み取りコマンド解釈部244に送る(処
理3)。
【0021】読み取りコマンド解釈部244は、読み取
りコマンドによって指定される光ディスク上のアドレス
およびデータの長さ(量)を取得し、メモリ制御部23
は、指定されたデータがキャッシュメモリ21に存在す
るか否かを調べ、調べた結果を読み取りコマンド解釈部
244に返す(処理4)。指定されたデータがキャッシ
ュメモリ21に存在しない場合には、読み取りコマンド
解釈部244は、読み取り制御部251に読み取りコマ
ンドを発行する(処理5)。データデコード部252が
光ディスクからキャッシュメモリ21へのデータをバッ
ファリングしている最中であれば、この読み取りコマン
ドに応じて読み取り制御部251は、データデコード部
252に対してバッファリング中止コマンドを発行し
(処理6)、回転制御部254に対して光ディスクの回
転数を指示し(処理7)、シーク制御部255に対して
光ピックアップが指定された位置(アドレス)の数ブロ
ック手前をシークするよう指示する(処理8)。
【0022】読み取り制御部251は、位置情報取得部
253から現在の光ピックアップの位置を取得している
(処理9)。光ピックアップが指定された位置に達する
と、読み取り制御部251は、データデコード部252
に対してデコードコマンドを発行し(処理10)、キャ
ッシュメモリ21のあらかじめ指定された位置からバッ
ファリングが開始される(処理11)。
【0023】読み取り制御部251は、メモリ制御部2
3からキャッシュメモリの状態を取得し、指定された長
さのデータがバッファリングされるとメモリ制御部23
に指示を送り(処理12)、指定された長さ分のデータ
が、キャッシュメモリ21から、データ転送部242、
通信インターフェース部241を介して、ホストコンピ
ュータ1に転送される(処理13〜処理15)。データ
の転送が完了すると、読み取りコマンド解釈部244
は、ホストコンピュータ1から発行された読み取りコマ
ンドに対する処理が正常に行われたことを、コマンド解
釈部243、通信インターフェース部241を介してホ
ストコンピュータ1に通知する(処理16〜処理1
8)。
【0024】また、指定されたデータがキャッシュメモ
リ21に存在する場合には、処理4の後、メモリ制御部
23により、キャッシュメモリ21から、データ転送部
242、通信インターフェース部241を介して、指定
されたデータがホストコンピュータ1に転送され(上述
の処理13〜処理15に対応する)、ホストコンピュー
タ1から発行された読み取りコマンドに対する処理が正
常に行われたことが通知される(処理16〜処理18に
対応する)。
【0025】続いて、光ディスク読み取り制御装置2に
おける先読み処理での各部の処理の流れを、図3を用い
て説明する。図3は、光ディスク読み取り制御装置2で
の先読み処理の手順を説明するためのブロック図であ
る。図2を用いて説明した読み取り処理と同様、図3内
の丸で囲む数字は、先読み処理での処理の順序を示すた
めのものである。
【0026】先読み制御部22は、先読みを開始するべ
きタイミングになったと判断すると、読み取り制御部2
51に対して、キャッシュメモリ21にある最終のデー
タの次のデータからバッファリングを行なうよう読み取
りコマンドを発行する(処理1)。この読み取りコマン
ドに応じて、読み取り制御部251は、シーク制御部2
55に対して光ピックアップが指定された位置の数ブロ
ック手前をシークするよう指示する(処理2)。
【0027】読み取り制御部251は、位置情報取得部
253から現在の光ピックアップの位置を取得しており
(処理3)、光ピックアップが指定された位置に達する
と、読み取り制御部251は、データデコード部252
に対してデコードコマンドを発行し(処理4)、キャッ
シュメモリ21のあらかじめ指定された位置からバッフ
ァリングが開始される(処理5)。
【0028】以上図1〜図3を用いて説明してきたよう
に、光ディスク読み取り制御装置2では、通常の光ディ
スク読み取り制御装置と同様、先読み処理が行なわれつ
つ、光ディスクからの読み取り処理が行なわれるが、光
ディスク読み取り制御装置2では、特に、この先読み処
理を開始するタイミングが最適なものとなるよう制御さ
れる。
【0029】以下、図4、図5を用いて、この先読み処
理を開始するタイミングの設定について説明し、図6を
用いて、これらの設定を行なうための先読み制御部22
での制御について説明する。これらのタイミングは、光
ディスクに対する回転速度(読み取り速度)に応じて最
適化される。なお、次に示す、先読み処理を開始するタ
イミングの計算においては、小数点第2位以下を切り捨
てとしている。
【0030】図4は、光ディスク読み取り装置3にて、
光ディスクに対し12倍速の速度で読み取りを行なって
いる際の、先読み処理を開始する最適なタイミングを説
明するための図である。図4(a)は、1ブロックをバ
ッファリングするのに要する時間を示す図であり、図4
(b)は、16ブロックをバッファリングするのに要す
る時間を示す図であり、図4(c)は、先読みを開始す
るまでにかかる時間を示す図である。また、図4(d)
は、キャッシュメモリ21にデータが9ブロック残って
いるときに先読みを開始した場合、16ブロックをバッ
ファリングするのに要する時間を示す図であり、図4
(e)は、キャッシュメモリ21にデータが6ブロック
残っているときに先読みを開始した場合、16ブロック
をバッファリングするのに要する時間を示す図である。
【0031】光ディスク読み取り装置3では、読み取り
速度が1倍速とされているときには、1秒間に75ブロ
ック(1ブロックは2352バイトである)のデータを
読み取ることができる。すなわち、読み取り速度が1倍
速とされているときには、13.3(=1/75)ms
かかる。そこで、読み取り速度が12倍速とされている
ときには、1ブロックのデータを読み取るために1.1
(=1/75/12)msかかることとなる(図4
(a))。
【0032】したがって、光ディスク読み取り装置3に
て読み取り速度が12倍速とされているときには、16
ブロックのデータの読み取りに17.6(=1.1×1
6)msかかることとなる(図4(b))。すなわち、
読み取り速度が12倍速と設定されているときには、ホ
ストコンピュータ1からの読み取りコマンドによって1
6ブロックのデータを光ディスクからキャッシュメモリ
21に読み取るために17.6msを超える時間がかか
ってしまうと、12倍速の読み取り速度は達成されてい
ないことになる。
【0033】前述(図3参照)したような先読み処理
(読み取り処理でも同様)においては、先読み処理を開
始するよう指示がなされてから、シーク制御部255に
よるシーク処理にて位置情報取得部253からの情報に
基づいてのデータの頭出しが行なわれ、キャッシュメモ
リ21にデータが格納され始めるまでに時間を要する
(この時間を、先読み開始にかかる時間とする)。
【0034】この先読み開始にかかる時間は、主とし
て、シーク処理に要する時間とバッファリングの準備の
ために目標とするブロックの直前の2、3ブロック分の
データを転送するための時間との和である。ここでは、
先読み処理の開始が指示されたとき、光ピックアップは
先読みするアドレス(位置)付近にあるものとし、先読
み開始にかかる時間はあらかじめ計測することにより1
0msで一定であるものと求められているものとする。
【0035】光ディスク読み取り装置3が12倍速にて
光ディスクからデータを読み取る際には、この先読み開
始にかかる時間10ms内に、9ブロック(=10[m
s]/1.1[ms/ブロック])分のデータをバッフ
ァリングすることができる。今、ホストコンピュータ1
から連続する16ブロックのデータを読み取るための読
み取りコマンドが発行されたとしたときに、キャッシュ
メモリ21に、要求されたデータの一部である9ブロッ
ク分のデータがヒットしていた場合、残り7ブロック分
のデータをバッファリングしなくてはならない(図4
(d)参照)。
【0036】この場合、先読み開始にかかる時間が10
msであり、残り7ブロックのデータをバッファリング
するのに要する時間が7.7ms(1.1[ms/ブロ
ック]×7[ブロック])であるので、先読みを開始す
るよう光ディスク読み取り装置3に指示がなされてか
ら、キャッシュメモリ21上にホストコンピュータ1か
ら読み取りを要求されたデータがすべて転送されるまで
に、計10+7.7=17.7[ms]要することにな
る。
【0037】この17.7msの時間は、シーク処理を
伴うことなく12倍速でデータを読み取るのときに要求
される17.6msにほぼ等しい値となっており、12
倍速での読み取りが達成されているといえる。また、ホ
ストコンピュータ1から連続する16ブロックのデータ
を読み取るための読み取りコマンドが発行されたとした
ときに、キャッシュメモリ21に、要求されたデータの
一部である6ブロック分のデータがヒットしていた場合
には、残り10ブロックのデータをバッファリングしな
くてはならない(図4(e)参照)。
【0038】この場合、先読み開始にかかる時間が10
msであり、残り10ブロック分のデータをバッファリ
ングするのに要する時間が11ms(=1.1[ms/
ブロック]×10[ブロック])であるので、先読みを
開始するよう光ディスク読み取り装置3に指示がなされ
てから、キャッシュメモリ21上にホストコンピュータ
1から読み取りを要求されたデータがすべて転送される
までに、計10+21=21[ms]要することにな
る。(すなわち、3ブロック分のデータの読み取りに要
する時間が、キャッシュメモリ21に9ブロック分のデ
ータが存在していた場合よりも多くかかる。) この21msの時間は、シーク処理を伴うことなく12
倍速でデータを読み取るときに要求される17.6ms
を大きく上回る値となっており、12倍速での読み取り
が達成されているとはいえない。
【0039】以上より、シーケンシャルに12倍速で読
み取りを行なっている際には、キャッシュメモリ21上
に、ホストコンピュータ1からの読み出しを待つ残りデ
ータが9ブロック分となったときに、先読みを開始する
ことにより、12倍速での読み取りを継続して行なうこ
とができることがわかる。逆に、残りデータが10ブロ
ック分以上で先読み処理を開始すると、見かけ上12倍
速以上の読み取り速度が達成されることとなるが、1度
に読み取られるデータの量は少なく、無用に多くの先読
み処理が行なわれることとなる。無用に多くの先読み処
理が行われると、読み取りエラー時の読み取りのリトラ
イ処理、平行して行われる別の箇所からのデータの読み
取り処理(1つの光ディスク上、たとえば、ゲームを進
行するためのゲームデータと、BGMとしてのオーディ
オ演奏のためのオーディオデータとを異なる箇所に記憶
させ、主としてゲームデータを読み取らせつつ、ゲーム
データの読み取りの合間にオーディオデータを読み取ら
せることができる)等の他の処理の実行に割く時間が短
くなることとなる。
【0040】また、上記のように先読み処理に際して
(頭出しを要する)リトライ処理の発生を考慮していな
い場合には残りデータが9ブロックとなるときが先読み
処理を開始するための最適なタイミングとなるが、リト
ライ処理の発生を想定する場合残りデータが20ブロッ
ク前後となるときを先読み処理を開始するための最適な
タイミングとすることができる。すなわち、残りデータ
が20ブロックとなった際に先読みを開始すると、11
(=20−9)ブロック分の時間をリトライ処理に用い
ることができ、この間に(9ブロック分の頭出し時間を
要する)エラーリトライ処理を1回行うことができるこ
ととなる。
【0041】読み取り速度が12倍速と設定されている
際の上述のような先読みを開始する最適なタイミングと
同様にして、読み取り速度が8倍速と設定されている際
の先読みを開始する最適なタイミングを計算する。図5
は、光ディスク読み取り装置3にて、光ディスクに対し
8倍速の速度で読み取りを行なっている際の、先読み処
理を開始する最適なタイミングを説明するための図であ
る。
【0042】図5(a)は、1ブロックをバッファリン
グするのに要する時間を示す図であり、図5(b)は、
16ブロックをバッファリングするのに要する時間を示
す図であり、図5(c)は、先読みを開始するまでにか
かる時間を示す図である。また、図5(d)は、キャッ
シュメモリ21にデータが11ブロック残っているとき
に先読みを開始した場合、16ブロックをバッファリン
グするのに要する時間を示す図であり、図5(e)は、
キャッシュメモリ21にデータが9ブロック残っている
ときに先読みを開始した場合、16ブロックをバッファ
リングするのに要する時間を示す図である。
【0043】光ディスク読み取り装置3では、読み取り
速度が8倍速とされているときには、1ブロックのデー
タを読み取るために1.6(=1/75/8)msかか
ることとなり(図5(a))、このとき、16ブロック
のデータの読み取りに25.6(=1.6×16)ms
かかることとなる(図5(b))。すなわち、読み取り
速度が8倍速と設定されているときには、ホストコンピ
ュータ1からの読み取りコマンドによって16ブロック
のデータを光ディスクからキャッシュメモリ21に読み
取るために25.6msを超える時間がかかってしまう
と、8倍速の読み取り速度は達成されていないことにな
る。
【0044】ここで、先読み開始にかかる時間を18m
sとすると、光ディスク読み取り装置3が8倍速にて光
ディスクからデータを読み取る際には、この先読み開始
にかかる時間18ms内に、11ブロック(=18[m
s]/1.6[ms/ブロック])分のデータをバッフ
ァリングすることができる。今、ホストコンピュータ1
から連続する16ブロックのデータを読み取るための読
み取りコマンドが発行されたとしたときに、キャッシュ
メモリ21に、要求されたデータの一部である11ブロ
ック分のデータがヒットしていた場合、残り5ブロック
分のデータをバッファリングしなくてはならない(図5
(d)参照)。
【0045】この場合、先読み開始にかかる時間が18
msであり、残り5ブロックのデータをバッファリング
するのに要する時間が8.0ms(1.6[ms/ブロ
ック]×5[ブロック])であるので、先読みを開始す
るよう光ディスク読み取り装置3に指示がなされてか
ら、キャッシュメモリ21上にホストコンピュータ1か
ら読み取りを要求されたデータがすべて転送されるまで
に、計18+8.0=26.0[ms]要することにな
る。
【0046】この26.0msの時間は、シーク処理を
伴うことなく8倍速でデータを読み取るときに要求され
る25.6msに近い値となっており、8倍速での読み
取りが達成されているものとみなすことができる。ま
た、ホストコンピュータ1から連続する16ブロックの
データを読み取るための読み取りコマンドが発行された
ときに、キャッシュメモリ21に、要求されたデータの
一部である9ブロック分のデータがヒットしていた場合
には、残り7ブロックのデータをバッファリングする必
要が生ずる(図5(e)参照)。
【0047】この場合には、先読み開始にかかる時間が
18msであり、残り7ブロック分のデータをバッファ
リングするのに要する時間が11.2ms(=1.6
[ms/ブロック]×7[ブロック])であるので、先
読みを開始するよう光ディスク読取装置3に指示がなさ
れてから、キャッシュメモリ21上にホストコンピュー
タ1から読み取りを要求されたデータがすべて存在する
状態になるまでに、計18+11.2=29.2[m
s]要することになる。(すなわち、およそ2ブロック
分のデータの読み取りに要する時間が、キャッシュメモ
リ21に11ブロック分のデータが存在していた場合よ
りも多くかかる。) この29.2msの時間は、シーク処理を伴うことなく
8倍速でデータを読み取るときに要求される25.6m
sを大きく上回る値となっており、8倍速での読み取り
が達成されているとはいえない。
【0048】以上より、シーケンシャルに8倍速で読み
取りを行なっている際には、キャッシュメモリ21上
に、ホストコンピュータ1からの読み出しを待つ残りデ
ータが11ブロック分となったときに、先読みを開始す
ることにより、8倍速での読み取りを継続して行なうこ
とができることがわかる。これらのように、光ディスク
読み取り制御装置2では、光ディスクからシーケンシャ
ルにデータを読み取る際、たとえば、ホストコンピュー
タ1から複数回発行される連続する16ブロックの読み
取り命令に応じて光ディスクからの読み取りを行なわせ
る際、12倍速で読み取りを行なっている場合にはキャ
ッシュメモリ21上に残りデータが9ブロック分となっ
たときに、また、8倍速で読み取りを行なっている場合
にはキャッシュメモリ21上に残りデータが11ブロッ
ク分となったときに、先読みが開始される。
【0049】上述のようなタイミングで先読みを開始さ
せるための、先読み制御部22(図1参照)での、ホス
トコンピュータ1からの読み取り命令に先立ってのデー
タの先読み処理の開始を判定するための処理を説明す
る。図6は、先読み制御部22による、先読み処理の開
始を判定するための処理の手順を説明するためのフロー
チャートである。
【0050】先読み開始判定処理では、まず、光ディス
クからキャッシュメモリ21へのデータのバッファリン
グが現在行なわれているか否かが判断される(S10
1)。データのバッファリングが行なわれていれば(S
101にて、YES)、本処理は終了される。また、デ
ータのバッファリングが行なわれていなければ(S10
1にて、NO)、メモリ制御部23(図1参照)からキ
ャッシュメモリ21にて光ディスクからの読み取りが行
なわれた後ホストコンピュータからの読み出しを待つデ
ータの数(上述の残りデータのブロック数に対応する)
が取得され(S102)、回転制御部254から現在設
定されている光ディスクの回転数(12倍速または8倍
速に対応する)が取得され(S103)、この回転数
と、回転数により異なるあらかじめ指定されているシー
ク処理に要する時間(先読み開始にかかる時間に対応す
る)とから、最適な先読み開始タイミングに対応する残
りデータ数Nが求められる(S104)。
【0051】続いて、キャッシュメモリ21内の残りデ
ータ数が最適な先読み開始タイミングに対応する残りデ
ータ数N以下であるかが判断され(S105)、残りデ
ータ数がN以下でなければ(S105にて、NO)、本
処理は終了され、残りデータ数がN以下であれば(S1
05にて、YES)、先読み処理の開始が指示されて
(S106)、本処理は終了される。
【0052】以上のように、先読み制御部22では、先
読み処理を行なうにあたって、光ディスクの回転数、キ
ャッシュメモリ21内の残りデータブロック数、あらか
じめ指定されているシーク処理に要する時間が用いられ
て、先読み処理を開始するタイミングが決定される。こ
れにより、光ディスクからシーケンシャルにデータを読
み取る際、無用な先読み処理を行なうことなく、かつ、
読み取りに要する見かけ上の時間を短縮し、光ディスク
の回転数に応じた所定の速度を保って、接続されるホス
トコンピュータ1からの読み取り命令に対するデータの
転送を行なえることとなる。
【0053】また、特に、光ディスク読み取り制御装置
2では、光ディスクの回転数(回転速度)が逐次取得さ
れているため、光ディスクからのデータの読み取りの途
中に、ホストコンピュータ1からの命令によって回転数
が変更された場合にも、その回転数に応じて先読みを開
始するタイミングが変化され、光ディスク読み取り装置
3に対する先読みの効率を従来よりも向上させることが
できる。
【0054】続いて、第2の実施の形態である光ディス
ク読み取り制御装置について説明する。第2の実施の形
態の光ディスク読み取り制御装置の構成、動作について
は、以下に説明するものを除いて、第1の実施の形態の
光ディスク読み取り制御装置の構成、動作に準ずるもの
とする。(特に、第2の実施の形態の光ディスク読み取
り制御装置の構成は、図1に示す第1の実施の形態の光
ディスク読み取り制御装置と同様であるものとし、主と
して先読み制御部による制御が異なるものとする。) 第2の実施の形態の光ディスク読み取り制御装置では、
キャッシュメモリの状態により、シーケンシャルに読み
取りが行われているかランダムに読み取りが行われてい
るかが判断され、先読みの開始が制御される。
【0055】以下、図7を用いて、このような先読み処
理について説明した後、図8を用いて、このような先読
み処理を行なうための制御について説明する。図7は、
第2の実施の形態の光ディスク読み取り制御装置での先
読み処理を説明するための図である。本光ディスク読み
取り制御装置で行われる先読み処理では、キャッシュメ
モリ(図1のキャッシュメモリ21に対応する)の容量
はデータ18ブロック分であるものとし、ここでは、光
ディスクから読み取られてホストコンピュータ(図1の
ホストコンピュータ1に対応する)から読み出されてい
ないキャッシュメモリ上のデータが4ブロック分となっ
た際に、先読みを開始するか否かが判断されるものとし
ている。
【0056】図7(a)〜図7(e)では、1〜18を
付している正方形の領域は、データ1ブロック分のキャ
ッシュメモリの領域に対応し、斜線が施されている正方
形の領域は、光ディスクから読み取られた後ホストコン
ピュータから読み出されていないデータが各1ブロック
分の領域を占有していることを示している。図7(a)
は、データのバッファリングを開始した直後のキャッシ
ュメモリの状態を示す図であり、図7(b)は、光ディ
スクから読み取られた後ホストコンピュータから読み出
されていないデータがキャッシュメモリの領域のすべて
を占有している状態(バッファフル状態とする)を示す
図であり、図7(c)は、ホストコンピュータによって
データの読み出しが開始された直後のキャッシュメモリ
の状態を示す図である。また、図7(d)は、ホストコ
ンピュータによって連続するデータの読み出しが続けら
れ、シーケンシャルなデータの読み取りと判断された際
の、キャッシュメモリの状態を示す図であり、図7
(e)は、先読み処理が再開された直後のキャッシュメ
モリの状態を示す図である。
【0057】本光ディスク読み取り制御装置では、読み
取り制御部(図1の読み取り制御部251に対応する)
により一度先読み処理(またはホストコンピュータから
の命令に基づく読み取り処理)が開始される(図7
(a)参照)と、バッファフル状態(図7(b)参照)
になるまで、バッファリングが継続され停止されること
はない。
【0058】本光ディスク読み取り制御装置にて先読み
が開始されてキャッシュメモリがバッファフル状態とな
った後、ホストコンピュータによって読み取り命令が発
行されると、この読み取り命令に基づいてキャッシュメ
モリからの読み出しが開始され(図7(c))、キャッ
シュメモリからホストコンピュータにデータが転送され
て、転送されたデータはキャッシュメモリから削除され
る。
【0059】さらに、データの読み出しが連続するブロ
ックに対して順次行なわれていく場合(図7(d))に
は、上記のホストコンピュータからの読み取り命令はシ
ーケンシャルな読み取りを指示するものであると判断さ
れ、読み取り制御部により、キャッシュメモリの領域1
8に格納されているデータに連続するデータに対して、
再び先読み処理が開始される(図7(e))。
【0060】また、本光ディスク読み取り制御装置で
の、この先読み処理を再開するタイミングを、第1の実
施の形態の光ディスク読み取り制御装置でのように、キ
ャッシュメモリ内の残りデータブロック数が、光ディス
クの回転数およびシーク処理に要する時間により算出さ
れる所定の基準値以下となったときと設定することがで
きる。
【0061】このような先読み処理を再開するタイミン
グの設定を含む、先読み制御部(図1の先読み制御部2
2に対応する)での、先読み処理開始判定処理を次に説
明する。図8は、先読み制御部による、先読み処理の開
始を判定するための処理の手順を説明するためのフロー
チャートである。(この第2の実施の形態の光ディスク
読み取り制御装置に対する図8は、第1の実施の形態の
光ディスク読み取り制御装置に対する図6に対応す
る。) 先読み開始判定処理では、まず、光ディスクからキャッ
シュメモリへのデータのバッファリングが現在行なわれ
ているか否かが判断される(S201)。
【0062】データのバッファリングが行なわれていれ
ば(S201にて、YES)、キャッシュメモリはバッ
ファフル状態か否かが判断される(S202)。キャッ
シュメモリがバッファフル状態でなければ(S202に
て、NO)、本処理は終了され、キャッシュメモリがバ
ッファフル状態であれば(S202にて、YES)、バ
ッファリングは停止され(S203)、バッファフルフ
ラグがセットされ(S204)、回転制御部(図1の回
転制御部254に対応する)から現在設定されている光
ディスクの回転数が取得され(S205)、この回転数
と、回転数により異なる、あらかじめ指定されているシ
ーク処理に要する時間とから、最適な先読み開始タイミ
ングに対応するキャッシュメモリの残りデータ数Nが求
められ(S206)、本処理は終了される。
【0063】また、データのバッファリングが行なわれ
ていなければ(S201にて、NO)、キャッシュメモ
リがバッファフル状態であることを示すバッファフルフ
ラグがセットされているか否かが判断される(S20
7)。バッファフルフラグがセットされていなければ
(S207にて、NO)、本処理は終了され、バッファ
フルフラグがセットされていれば(S207にて、YE
S)、メモリ制御部(図1のメモリ制御部23に対応す
る)からキャッシュメモリ内の残りデータ数が取得され
(S208)、この残りデータ数が最適な値N以下であ
るか否かが判断される(S209)。
【0064】残りデータ数が最適な値N以下でなければ
(S209にて、NO)、本処理は終了され、残りデー
タ数が最適な値N以下であれば(S209にて、YE
S)、先読み処理が開始されるよう指示され、バッファ
フルフラグが解除されて(S210)、本処理は終了さ
れる。以上のように、本光ディスク読み取り制御装置の
先読み制御部では、バッファフルフラグが用いられて、
キャッシュメモリがバッファフル状態となるまでバッフ
ァリングが行なわれて中断される。この後、キャッシュ
メモリ上のデータがホストコンピュータに転送されて、
キャッシュメモリ内の残りデータ数が最適なタイミング
に対応する値(上述のように12倍速のときにはデータ
9ブロック分、8倍速のときにはデータ11ブロック
分)となったときに、この読み取りがシーケンシャルな
ものであることが判断されて、中断されたバッファリン
グが再開される。
【0065】これにより、第2の実施の形態の光ディス
ク読み取り制御装置では、ホストコンピュータから指定
される情報にかかわらず、キャッシュメモリの状態から
シーケンシャル読み取りが行なわれているかランダム読
み取りが行なわれているかが判断され、(無用なシーク
処理を伴うことなく)効率よく先読み処理を行なえるこ
ととなり、さらに、第1の実施の形態の光ディスク読み
取り制御装置で用いた制御を伴うことにより、無用な先
読み処理を行なうことなく、かつ、読み取りに要する見
かけ上の時間を短縮し、光ディスクの回転数(12倍
速、8倍速等)に応じた所定の速度を保って、接続され
るホストコンピュータからの読み取り命令に対するデー
タの転送を行なえることとなる。
【0066】なお、上記の光ディスク読み取り制御装置
において、バッファフル状態を経由することなくバッフ
ァリングを停止しているときには、先読み制御部22
(図1参照)による先読み処理を禁止(中断)するもの
とすることができる。このように先読み処理を禁止する
ことによって、バッファフル状態を経由せずにバッファ
リングを停止しているとき、光ディスクからの読み取り
処理中にエラーが生じたものと判断させて先読み処理を
停止させ、光ディスク上でエラーを生じている位置に対
して再度読み取りを試みることなく無用な読み取り処理
を防止することができる。
【0067】上記の実施の形態の光ディスク読み取り制
御装置では、光ディスクの回転は、光ピックアップに対
する線速度が一定となるように光ディスクの位置に応じ
て制御されるCLV(Constant Linear
Velocity)方式によることを想定したが、以
下に示すように、光ディスクの回転が、角速度が一定と
なるように制御されるCAV(Constant An
gular Velocity)方式による場合にも、
同様に、本発明を適用することができる。
【0068】図9は、角速度が一定となるよう制御され
る光ディスク読み取り装置に対して制御を行なう光ディ
スク読み取り制御装置の、キャッシュメモリの状態を示
す図である。図9(a)は、バッファリング中のキャッ
シュメモリでの、光ディスク上の読み取り位置A1に対
応する転送ポインタ11と、読み取り位置B1に対応す
るバッファリングポインタ12とを示す図であり、図9
(b)は、バッファフル状態のキャッシュメモリでの、
光ディスク上の読み取り位置A2に対応する転送ポイン
タ11と、読み取り位置B2に対応するバッファリング
ポインタ12とを示す図である。
【0069】キャッシュ容量Yを有するリングバッファ
15(ここでは、説明の便宜上、キャッシュメモリとし
てリングバッファを用いるものとしている)上では、転
送ポインタ11は、次にホストコンピュータへ転送され
るデータの位置(アドレス)を示しており、バッファリ
ングポインタ12は、次に光ディスクからバッファリン
グされるデータの位置を示している。
【0070】ここで、転送ポインタ11から1ブロック
のデータを転送するのに要する時間をa、バッファリン
グポインタ12から1ブロックのデータをバッファリン
グするのに要する時間をbとし、転送ポインタ11から
バッファリングポインタ12に達するまでの容量(図9
では、リングバッファ15上の転送ポインタ11からバ
ッファリングポインタ12への時計回り方向への太線と
して示している)をキャッシュメモリ上にバッファリン
グされているデータの容量としている。
【0071】データ転送を伴わない場合(転送ポインタ
11が動かない場合)には、先読み制御部が第1の実施
の形態の光ディスク読み取り制御装置でのように最適な
タイミングを求めて先読み処理を開始させるとき、転送
ポインタ11の指すデータに対応する光ディスク上の読
み取り位置Aに対して、次に先読み処理を開始する位置
をA+Y+1と求めることができ、一定の読み取り速度
に対応する読み取り位置A+Y+1での回転数から先読
み処理を開始するタイミングを決定することができる。
【0072】これに対して、データ転送を伴う場合(転
送ポインタ11が動く場合)、転送が行なわれたデータ
の分、転送ポインタ11が加算されていく。この場合、
先読み処理を開始した時点で、読み取り位置A1からは
次の先読み位置を特定できないため、読み取り速度が特
定されず、次に先読み処理を開始するための最適なタイ
ミングを求めることができない(図9(a)参照)。
【0073】そこで、角速度一定の光ディスク読み取り
装置に対しては、キャッシュメモリがバッファフル状態
になったときに(図9(b)参照)、次に先読み処理を
開始するタイミングを決定する。(バッファフル状態の
ときに先読み処理のタイミングを決定することについて
は、第2の実施の形態の光ディスク読み取り制御装置と
同様であるといえる。) このバッファフル状態では、次に先読み処理を開始する
光ディスク上の読み取り位置は、バッファフル状態での
バッファリングポインタ12の指すデータに対応する光
ディスク上の読み取り位置B2に対して、B2+1とし
て求めることができる。この光ディスク上の読み取り位
置B2+1での光ディスク読み取り装置の読み取り処理
能力(前述の何倍速相当かに対応する読み取り速度)を
求めることにより、先読み処理を開始する最適なタイミ
ングを求めることができる。
【0074】ここで、角速度一定の最大24倍速光ディ
スク読み取り装置にて、ある時点の読み取り位置B2+
1を12分とすれば、この読み取り位置での読み取り処
理能力は、後述のような計算によって13.7倍速と求
められ、また、先読みの頭出しに要する時間を10ms
とすると、この読み取り処理能力から先読み処理を開始
するのに最適なタイミングは、キャッシュメモリの残り
データが10ブロックとなったときであることが求めら
れる。
【0075】上記のような読み取り位置からの読み取り
処理能力の算出を詳述する。光ディスク上の位置をアド
レスT[秒]で表し、光ディスクのトラックのピッチを
p[mm]、読み取りを行なうことのできる最小半径位
置をr0[mm]、記録線速度をV[mm/秒]とする
と、アドレスT[秒]とこのアドレスの存在する光ディ
スク上の半径位置r[mm]とには、(式1)([数
1]参照)に示す関係が成り立つ。
【0076】また、半径位置r[mm]にての読み取り
速度n[倍速]と、最大半径位置R[mm]にての読み
取り速度N[倍速]とは、半径について比例関係にあ
り、(式2)に示す関係が成り立つ。
【0077】
【数1】
【0078】これらより、光ディスク上のアドレス12
分(=720秒)の半径位置rは、(式1)にて、r0
=25[mm]、p=1.6×10-3[mm]、V=1
300[mm/秒]として、(式3)([数2]参照)
より33.2mmと求められ、読み取り速度nは、(式
2)にて、この半径位置r=33.2[mm]、R=5
8[mm]、N=24[倍速]として、(式4)より1
3.7倍速相当であることが算出される。
【0079】
【数2】
【0080】さらに、先読みの頭出しに要する時間を1
0msとするとき、第1の実施の形態の光ディスク読み
取り制御装置と同様にして、この先読みの頭出しに要す
る時間10msを1ブロックのデータを読み取るのに要
する時間0.97(=1/75/13.7)[ms/ブ
ロック]にて割ることにより、10ブロックと求めら
れ、すなわち、キャッシュメモリの残りデータが10ブ
ロックとなったときに先読み処理を開始するようタイミ
ングが調整される。
【0081】以上のように、角速度一定の光ディスク読
み取り装置に対する光ディスク読み取り制御装置では、
キャッシュメモリがバッファフル状態になったときに、
データの読み取り位置に応じた読み取り速度(線速度一
定の光ディスク読み取り装置での何倍速相当であるか)
が算出され、これに応じて先読み処理を開始するタイミ
ングが調整される。
【0082】これにより、光ディスクからシーケンシャ
ルにデータを読み取る際、無用な先読み処理を行なうこ
となく、かつ、読み取りに要する見かけ上の時間を短縮
することができる。さらに、複数の領域に分割された光
ディスクを領域ごとに(ほぼ)一定の線速度または角速
度で回転させてデータを読み取る場合については、次に
読み取りを行うこととなる位置(上記読み取り位置B2
+1に対応する)で何倍速相当の読み取り速度となるか
を、位置と読み取り速度との対応を表すデータを記憶す
る所定の記憶部から直接取得しまたこれらの対応を表す
もととなるデータを用いて計算することにより取得し
て、この読み取り速度と頭出しに要する時間、領域間の
不連続部分を読み飛ばすために要する時間等とを用いて
先読みを開始する最適なタイミング(キャッシュメモリ
上の残りデータ数に対応する)を求めることができる。
【0083】このような先読み処理を行う光ディスク読
み取り制御装置を、第3の実施の形態の光ディスク読み
取り制御装置として説明する。この第3の実施の形態の
光ディスク読み取り制御装置の構成、動作については、
以下に説明するものを除いて、第2の実施の形態の光デ
ィスク読み取り制御装置の構成、動作に準ずるものとす
る。(特に、第3の実施の形態の光ディスク読み取り制
御装置の構成は、図1に示す第1の実施の形態の光ディ
スク読み取り制御装置と同様であるものとし、主として
先読み制御部による制御が異なるものとする。) 第3の実施の形態の光ディスク読み取り装置が読み取り
の対象とするDVD−RAMメディアでは、ZCLV
(Zoned constant linearvel
ocity)方式によりデータが記録されている。ZC
LV方式では、ディスクは半径方向に複数領域(以下、
ゾーンとする)に分割され、同一ゾーン内では回転数が
一定とされているがゾーンごとに回転数が異なってい
る。DVD−RAMメディア上では、セクタに対応して
アドレスが付与され、最内周部等に各ゾーンの位置(ア
ドレス)を特定するための情報が記録されている。各ゾ
ーンの間に存在するスキップ領域(スペア領域)に対応
するセクタの数はあらかじめ決められており、また、各
ゾーンからデータの読み取りを行うため必要に応じて回
転数が変更されるよう制御される。
【0084】第3の実施の形態の光ディスク読み取り装
置では、キャッシュメモリがバッファフル状態となった
ときまたは読み取りがカレントゾーンの最終アドレスに
達したときにバッファリングが停止され、その後ホスト
コンピュータからキャッシュメモリ上のデータが読み出
されて(ホストコンピュータが未読の)残りデータが減
少していく状態にあることが、キャッシュメモリの状態
とカレントゾーン(読み取りの対象としているゾーン)
の最終アドレスの情報により検知され、これによってシ
ーケンシャルな読み取りが行われているかランダムな読
み取りが行われているかが判断され先読みの開始が制御
されるものとする。
【0085】図10は、一般的なDVD−RAMメディ
アのゾーン0からゾーン5までの構造を示す図である。
光ピックアップが先読み位置付近にあるとき読み取りが
要求されてからデータの読み出しまでに要する頭出し時
間を10msecとすると、DVD−RAMは標準速度
で1セクタのデータをバッファリングするのに、1.5
msecかかるため、10msecでは6(=10/
1.5)セクタのデータをバッファリングすることがで
きることとなる。すなわち、光ピックアップが先読み位
置付近にありバッファリングが中断されている際、頭出
し時間10msec、読み取り速度を表す時間1.5m
sec/セクタから、先読みを再開する最適なタイミン
グは、キャッシュメモリ上に6セクタのデータが存在す
るときである。(ここでn倍速の場合には、1セクタの
データのバッファリングに要する時間を1.5[mse
c]/nと求めることができ、先読みを再開する最適な
タイミングはキャッシュメモリ上に(10/1.5×
n)セクタのデータが存在するときである。) また、本光ディスク読み取り装置では、複数の連続する
ゾーンからシーケンシャルにデータの読み出しを行う
際、各ゾーンの間は不連続であるため、ゾーンの最終ア
ドレスに到達するとバッファリングを停止し、続いて次
のゾーンの先頭アドレスからバッファリングを再開しな
ければならない。現在読み取りの対象としているゾーン
をゾーン0とし、ゾーン0の最終アドレスから次に読み
取りの対象とするゾーン1の先頭アドレスまでシークし
て頭出しをするまでに要する時間(ゾーン0とゾーン1
との間のスキップ領域を読み飛ばすためのスキップ時
間)を30msとすると、この間に20(=30/1.
5)セクタのデータをバッファリングすることができ
る。すなわち、光ピックアップがゾーンの最終アドレス
に対応する位置付近にありバッファリングが中断されて
いる際、スキップ時間30msec、読み取り速度を表
す時間1.5msec/セクタから、先読みを再開する
最適なタイミングは、キャッシュメモリ上に20セクタ
のデータが存在するときである。(ここでn倍速の場合
には、先読みを再開する最適なタイミングはキャッシュ
メモリ上に(30/1.5×n)セクタのデータが存在
するときである。) 各ゾーン間のスキップ領域を読み飛ばすためのスキップ
時間は、図10に示すようにスキップ幅が何セクタ分で
あるかが固定的に定められている場合、あらかじめ計測
して所定の記憶部に記憶させておき、これらを用い上記
と同様にしてスキップ時間中にバッファリングすること
のできるデータのセクタ数を求めることができる。スキ
ップ幅が可変とされる場合には、各ゾーンの読み取りの
対象としているトラックから次に読み取りの対象とする
トラックまでトラックジャンプするために要する時間
を、あらかじめ計測された1トラック、5トラック、1
0トラック、・・・のトラックジャンプに要する時間か
ら算出し、これをスキップ時間として用いることができ
る。
【0086】さらに、スキップ時間の算出に際しては、
現に読み取りの対象としているゾーンから次に読み取り
の対象とするゾーンの間で回転数の差が大きい場合、回
転数を変更するための時間を考慮してスキップ時間を定
めることができる。以上のように、光ピックアップが、
先読み位置付近にてホールドされている場合と、ゾーン
の最終位置(最終アドレス)付近にてホールドされてい
る場合とで、先読み処理を開始するタイミングが異なる
よう制御される先読み制御部(図1の先読み制御部22
に対応する)での、先読み開始判定処理を次に説明す
る。
【0087】図11は、先読み制御部による、先読み処
理の開始を判定するための処理の手順を説明するための
フローチャートである。(この第3の実施の形態の光デ
ィスク読み取り制御装置に対する図11は、第1の実施
の形態の光ディスク読み取り制御装置に対する図6、第
2の実施の形態の光ディスク読み取り装置に対する図8
に対応する。) 先読み開始判定処理では、まず、光ディスクからキャッ
シュメモリへのデータのバッファリングが現在行われて
いるか否かが判断される(S401)。
【0088】データのバッファリングが行われていれば
(S401にて、YES)、キャッシュメモリはバッフ
ァフル状態か否かが判断される(S402)。キャッシ
ュメモリがバッファフル状態であれば(S402にて、
YES)、バッファリングは停止され(S403)、バ
ッファフルフラグがセットされ(S404)、現在読み
取りの対象としているゾーンに対する回転数、シーク時
間(頭出しに要する時間)、線速度(上記の1セクタの
データをバッファリングするのに要する時間に対応す
る)等のゾーン情報が取得され(S405)、これらの
ゾーン情報から最適な先読みの開始タイミングに対応す
るキャッシュメモリの残りセクタ数(残りデータ数)N
が求められ(S406)、本処理は終了される。
【0089】キャッシュメモリがバッファフル状態でな
ければ(S402にて、NO)、読み取りがカレントゾ
ーンの最終アドレスに達しているか否かが判断される
(S407)。読み取りがカレントゾーンの最終アドレ
スに達していなければ(S407にて、NO)本処理は
終了され、読み取りがカレントゾーンの最終アドレスに
達していれば(S407にて、YES)バッファリング
が停止され(S408)、ゾーン中断フラグがセットさ
れ(S409)、次に読み取りの対象とするゾーンに対
するゾーン情報が取得される(S410)。これらのゾ
ーン情報からは最適な先読みの開始タイミングに対応す
るキャッシュメモリの残りセクタ数Mが求められ(S4
11)、現在のキャッシュメモリ上の残りセクタ数が取
得され、残りセクタ数が(先読み処理を開始するのに)
最適なセクタ数M以下であるか否かが判断される(S4
12)。キャッシュメモリ上の残りセクタ数が最適なセ
クタ数M以下でなければ(S412にて、NO)本処理
は終了され、キャッシュメモリ上の残りセクタ数が最適
なセクタ数M以下であれば(S412にて、YES)先
読み処理が開始されるよう指示されバッファフルフラグ
が解除されて(S412)、本処理は終了される。
【0090】また、データのバッファリングが行われて
いなければ(S401にて、NO)、バッファフルフラ
グがセットされているか否かが判断される(S41
4)。バッファフルフラグがセットされていれば(S4
14にて、YES)、キャッシュメモリ上の残りセクタ
数が取得され(S415)、残りセクタ数が(現在読み
取りの対象としているゾーンに対して先読み処理を開始
するのに)最適なセクタ数N以下であるか否かが判断さ
れる(S416)。残りセクタ数が最適なセクタ数N以
下でなければ(S416にて、NO)、そのまま本処理
は終了され、残りセクタ数が最適なセクタ数N以下であ
れば(S416にて、YES)、先読み処理が開始され
るよう指示されバッファフルフラグが解除されて(S4
17)、本処理は終了される。
【0091】バッファフルフラグがセットされていなけ
れば(S414にて、NO)、ゾーン中断フラグがセッ
トされているか否かが判断され(S418)、ゾーン中
断フラグがセットされていなければ(S418にて、N
O)、本処理は終了される。ゾーン中断フラグがセット
されていれば(S418にて、YES)、キャッシュメ
モリ内の残りセクタ数が取得され(S419)、残りセ
クタ数が(次に読み取りの対象とするゾーンに対して先
読み処理を開始するのに)最適なセクタ数M以下である
か否かが判断される(S420)。残りセクタ数が最適
なセクタ数M以下でなければ(S420にて、NO)、
そのまま本処理は終了され、残りセクタ数が最適なセク
タ数M以下であれば(S420にて、YES)、先読み
処理が開始されるよう指示されゾーン中断フラグが解除
されて(S421)、本処理は終了される。
【0092】特に、上記のような先読み開始判定処理に
て、(S419での)キャッシュメモリ上の残りセクタ
数Rが(N<)R<Mとなったとき直ちに光ピックアッ
プを次に読み取りの対象とするゾーンに移動させ、(光
ピックアップがゾーンの先頭でホールドされている状態
で)残りセクタ数Rが最適なセクタ数N以下となったと
きに先読み処理を開始するものとすることができ、これ
によると、先読み処理の頻度がより少なくされることと
なりよりスムーズに先読み処理が指示されることとな
る。
【0093】以上のように、DVD−RAMメディアを
対象とする本光ディスク読み取り制御装置では、シーケ
ンシャルなデータを読み取る際、キャッシュメモリがバ
ッファフル状態になりバッファリングが中断された場合
先読み位置付近にて光ピックアップがホールドされ、ま
た、光ピックアップが不連続領域に達してバッファリン
グが中断された場合カレントゾーンの最終位置付近(ま
たカレントゾーンに続くゾーンの先頭位置付近)にて光
ピックアップがホールドされ、それぞれの場合に応じた
最適のタイミングで先読みが開始されることとなる。
【0094】これにより、光ディスクからシーケンシャ
ルにデータを読み取る際、無用な先読み処理を行なうこ
となく、かつ、読み取りに要する見かけ上の時間を短縮
することができる。なお、上記の実施の形態では、情報
の読み取りはCD−ROMメディア、DVD−RAMメ
ディアから行われるものとしたが、CD−R、DVD−
R、MO等の他のメディアを対象とする情報読み取り装
置に対しても本発明を適用することができる。
【0095】また、上記の実施の形態では、情報記録媒
体から読み取りを行う速度と情報記録媒体を回転させる
速度(8倍速、12倍速等)とを対応させるものとした
が、本発明を、(データの読み取りに際して情報記録媒
体の回転を伴わない)PCMCIA規格に準拠するカー
ド型メモリ、MP3プレーヤのためのデータを記憶する
カード型メモリ等からの情報の読み取りに適用し、上記
の読み取りを行う速度を、あらかじめ各メモリに対して
決められているデータを読み取る速度(150kbit
/sec、300kbit/sec等)に対応させ、シ
ーケンシャルなデータの読み取りが行われている際、こ
れらのメモリからの読み取りの速度に応じて先読み処理
のタイミングを調整するものとすることができる。特
に、PCMCIA規格に準拠するカード型メモリを用い
る場合には、カード型メモリとさらにカード型HDDと
のいずれもからデータの読み取りを行うことができる装
置にて、所定のスロットに挿入されたカード型のメモリ
またはHDDからの情報を読み取る速度を取得し、シー
ケンシャルなデータの読み取りが行われている際、これ
らの読み取りの速度に応じて先読み処理のタイミングを
調整するものとすることができる。
【0096】上記の実施の形態では、シーケンシャルな
データの読み取りが行われているか否かを、メモリを監
視することによって判断するものとしたが、ホストコン
ピュータからの読み取りの指示を解析することによって
も判断することができる。
【0097】
【0098】
【0099】
【発明の効果】本発明に係る情報読み取り装置は、ホス
トコンピュータからの命令に基づいて、情報記録媒体か
らデータを読み取ってメモリに格納し、格納したデータ
をホストコンピュータに読み出させると共に、データの
先読み処理を行う情報読み取り装置であって 前記メモ
リに格納されている、前記ホストコンピュータに読み出
されていないデータの量を計数する計数手段と、情報記
録媒体から所定量のデータを読み取るのにかかる時間を
取得する取得手段と、前記計数手段により計数されたデ
ータの量と、前記取得手段により取得された時間とを用
いて、データの先読み処理を開始するタイミングを決定
する決定手段とを備えることを特徴とする。
【0100】これにより、情報記録媒体からシーケンシ
ャルにデータを読み取る際、従来のようにデータの読み
取りを開始して2回目のシーク動作をホストコンピュー
タからのコマンドを受けた後に行わせず、2回目(以
降)のシーク動作をメモリの状態と読み取り速度とに応
じて行わせるために、無用な先読み処理を行うことな
く、読み取りに要する見かけ上の時間を短縮することが
できる。
【0101】また、前記情報読み取り装置は、更に、前
記ホストコンピュータに読み出されていないデータが、
前記メモリのすべての記憶領域を占有した際に、情報記
録媒体からのデータの読み取りを中断する中断手段を備
え、前記決定手段は、前記中断手段によりデータの読み
取りを中断している間に、前記メモリに格納されている
データがホストコンピュータに読み出されることによ
り、前記計数手段により計数されたデータの量が前記取
得手段により取得された時間に応ずる所定の基準値より
も小さくなったときを、データの先読み処理を開始する
タイミングとすることとしてもよい。
【0102】これにより、情報記録媒体からシーケンシ
ャルにデータを読み取る際、データの読み取りの中断と
先読み処理とをメモリの状態と読み取り速度とに応じて
行わせることとなるために、無用な先読み処理を行うこ
となく、読み取りに要する見かけ上の時間を短縮するこ
とができる。また、前記情報読み取り装置は、更に、前
記中断手段によらずにデータの読み取りが停止された場
合に、先読み処理を禁止する禁止手段を備えること
してもよい。
【0103】これにより、情報記録媒体からシーケンシ
ャルにデータを読み取る際、無用な先読み処理を行うこ
となく、読み取りに要する見かけ上の時間を短縮するこ
とができ、さらに、読み取りエラーなどの原因により読
み取りが停止されることとなった場合には、先読み処理
が禁止され、無用な処理を行わせることを防止すること
ができる。
【0104】また、前記計数手段は、前記メモリに格納
されている、前記ホストコンピュータに読み出されてい
ないデータの量であるブロック数kを計数し、前記取得
手段は、1ブロックのデータを情報記録媒体から読み取
ってメモリに格納するまでに要する時間mと、前記ホス
トコンピュータよりデータの読み取り命令を受けてから
情報記録媒体に対する頭出しを行うまでに要する時間n
とを取得し、前記決定手段は、ブロック数kが時間nを
時間mにて除した数n/m以下になったときを、データ
の先読み処理を開始するタイミングとすることとしても
よく、また、前記時間mは、情報記録媒体の回転数に応
じて変動する値であることとしてもよい。
【0105】これにより、情報記録媒体からシーケンシ
ャルにデータを読み取る際、従来のようにデータの読み
取りを開始して2回目のシーク動作をホストコンピュー
タからのコマンドを受けた後に行わせず、2回目(以
降)のシーク動作をメモリの状態に応じて行わせるため
に、無用な先読み処理を行うことなく、読み取りに要す
る見かけ上の時間を短縮することができる。
【0106】
【0107】また、前記情報読み取り装置は、更に、ホ
ストコンピュータからのデータの読み取り命令がシーケ
ンシャルアクセスであるか否かを判定する判定手段を備
え、前記判定手段は、前記中断手段によりデータの読み
取りを中断している間に、前記メモリに格納されている
データがホストコンピュータに読み出されることによ
り、前記計数手段により計数されたデータの量が前記取
得手段により取得された時間に応ずる所定の基準値より
も小さくなったときに、当該ホストコンピュータからの
データの読み取り命令がシーケンシャルアクセスである
と判定することとしてもよい。
【0108】これにより、この判定に基づく制御を行う
ことができ、情報記録媒体からシーケンシャルにデータ
を読み取る際、無用な先読み処理を行うことなく、読み
取りに要する見かけ上の時間を短縮することができる。
また、情報記録媒体を線速度一定で回転させることによ
り、当該情報記録媒体からデータを読み出すこととして
もよい。
【0109】これにより、線速度一定で情報記録媒体を
回転させてシーケンシャルにデータを読み取る際、無用
な先読み処理を行うことなく、読み取りに要する見かけ
上の時間を短縮することができる。また、情報記録媒体
を角速度一定で回転させることにより、当該情報記録媒
体からデータを読み出すこととしてもよい。
【0110】これにより、角速度一定で情報記録媒体を
回転させてシーケンシャルにデータを読み取る際、無用
な先読み処理を行うことなく、読み取りに要する見かけ
上の時間を短縮することができる。また、複数の領域に
分割された情報記録媒体を領域ごとに一定の線速度また
は角速度で回転させることにより、当該情報記録媒体か
らデータを読み出すこととしてもよい。
【0111】これにより、領域ごとに一定の線速度また
は角速度で情報記録媒体を回転させてシーケンシャルに
データを読み取る際、無用な先読み処理を先読み処理を
行うことなく、読み取りに要する見かけ上の時間を短縮
することができる。本発明に係る情報読み取り装置は、
ホストコンピュータからの命令に基づいて、複数の領域
に分割された情報記録媒体を、領域ごとに一定の線速度
または角速度で回転させることによりデータを読み取っ
てメモリに格納し、格納したデータをホストコンピュー
タに読み出させると共に、データの先読み処理を行う情
報読み取り装置であって、メモリ上のホストコンピュー
タに読み出されていないデータのブロック数kを計数す
る計数手段と、領域の最終位置に対して読み取りが行わ
れたことを検知する検知手段と、領域の最終位置に対し
て読み取りが行われたことが検知された際に、データの
読み取りを中断する中断手段と、1ブロックのデータが
情報記録媒体から読み取られメモリに格納されるまでに
要する時間sを取得する第1の取得手段と、領域間の不
連続な部分を読み飛ばす時間tを取得する第2の取得手
段と、データの読み取りが中断されている際ブロック数
kが時間tを時間sにて除した数t/s以下になったと
きに、先読み処理を開始するよう制御する制御手段とを
備えることを特徴とする。
【0112】これにより、領域の最終位置にて読み取り
が中断され、(次に続く領域の先頭位置までの)不連続
な部分を読み飛ばすための時間に応じて先読み処理が再
開されることとなり、複数の領域に分割され領域間に不
連続な部分を有する情報記録媒体を領域ごとに一定の線
速度または角速度で回転させてシーケンシャルにデータ
を読み取る際、無用な先読み処理を行うことなく、読み
取りに要する見かけ上の時間を短縮することができる。
【0113】また、前記情報記録媒体からのデータの読
み取りは、所定のピックアップを介して行われ、データ
の読み取りが中断された直後に、続いて読み取りの対象
とする領域の先頭位置にピックアップを移動するよう制
御する移動制御手段と、データの読み取りの開始が指示
されてから情報記録媒体に対する頭出しが行われるまで
に要する時間nを取得する第3の取得手段とをさらに含
み、前記制御手段は、データの読み取りが中断されてい
る際ブロック数kが時間nを時間sにて除した数n/s
以下になったときに、先読み処理を開始するよう制御す
ることとしてもよい。
【0114】これにより、領域の最終位置にて読み取り
が中断され、続いて読み取りの対象とされる領域の先頭
位置にピックアップが移動され、情報記録媒体に対して
頭出しが行われるまでに要する時間に応じて、この先頭
位置から先読み処理が再開されることとなり、複数の領
域に分割され領域間に不連続な部分を有する情報記録媒
体を領域ごとに一定の線速度または角速度で回転させて
シーケンシャルにデータを読み取る際、無用な先読み処
理を行うことなく、読み取りに要する見かけ上の時間を
短縮することができる。
【0115】また、前記時間tは、領域間の不連続な部
分を読み飛ばすための処理と、続いて読み取りの対象と
する領域に対する、一定の線速度または角速度へと情報
記録媒体を回転する速度を変化させるための処理とに要
する時間に対応することとしてもよい。これにより、領
域の最終位置にて読み取りが中断され、回転速度を変化
させるための処理と不連続な部分を読み飛ばすための処
理とに要する時間に応じて先読み処理が再開されること
となり、複数の領域に分割され領域間に不連続な部分を
有する情報記録媒体を領域ごとに一定の線速度または角
速度で回転させてシーケンシャルにデータを読み取る
際、無用な先読み処理を行うことなく、読み取りに要す
る見かけ上の時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である光ディスク読
み取り制御装置2の全体構成を示すブロック図である。
【図2】光ディスク読み取り制御装置2での読み取り処
理の手順を説明するためのブロック図である。
【図3】光ディスク読み取り制御装置2での先読み処理
の手順を説明するためのブロック図である。
【図4】光ディスク読み取り装置3にて、光ディスクに
対し12倍速の速度で読み取りを行なっている際の、先
読み処理を開始する最適なタイミングを説明するための
図である。
【図5】光ディスク読み取り装置3にて、光ディスクに
対し8倍速の速度で読み取りを行なっている際の、先読
み処理を開始する最適なタイミングを説明するための図
である。
【図6】先読み制御部22による、先読み処理の開始を
判定するための処理の手順を説明するためのフローチャ
ートである。
【図7】第2の実施の形態の光ディスク読み取り制御装
置での先読み処理を説明するための図である。
【図8】(第2の実施の形態の光ディスク読み取り制御
装置の)先読み制御部による、先読み処理の開始を判定
するための処理の手順を説明するためのフローチャート
である。
【図9】角速度が一定となるよう制御される光ディスク
読み取り装置に対して制御を行なう光ディスク読み取り
制御装置の、キャッシュメモリの状態を示す図である。
【図10】一般的なDVD−RAMメディアのゾーン0
からゾーン5までの構造を示す図である。
【図11】(第3の実施の形態の光ディスク読み取り制
御装置の)先読み制御部による、先読み処理の開始を判
定するための処理の手順を説明するためのフローチャー
トである。
【図12】従来の情報再生装置で行なわれる、ホストコ
ンピュータからの読み取りコマンドに対する処理の手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 光ディスク読み取り制御装置 3 光ディスク読み取り装置 11 転送ポインタ 12 バッファリングポインタ 21 キャッシュメモリ 22 先読み制御部 23 メモリ制御部 24 コマンド処理部 25 読み取り実行部 241 通信インターフェース部 242 データ転送部 243 コマンド解釈部 244 読み取りコマンド解釈部 251 読み取り制御部 252 データデコード部 253 位置情報取得部 254 回転制御部 255 シーク制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/06 - 3/08 G06F 12/08 G11B 20/10

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストコンピュータからの命令に基づい
    て情報記録媒体からデータを読み取ってメモリに格納
    し、格納したデータをホストコンピュータに読み出させ
    ると共に、データの先読み処理を行う情報読み取り装置
    であって 前記メモリに格納されている、前記ホストコンピュータ
    に読み出されていないデータの量であるブロック数kを
    計数する計数手段と、 1ブロックのデータを情報記録媒体から読み取ってメモ
    リに格納するまでに要する時間mと、前記ホストコンピ
    ュータよりデータの読み取り命令を受けてから情報記録
    媒体に対する頭出しを行うまでに要する時間nとを取得
    する取得手段と、 ブロック数kが時間nを時間mにて除した数n/m以下
    になったときを、データの先読み処理を開始するタイミ
    ングとする決定手段とを備えることを特徴とする情報読
    み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記時間mは、情報記録媒体の回転数に
    応じて変動する値であることを特徴とする請求項記載
    の情報読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記情報読み取り装置は、更に、 前記ホストコンピュータに読み出されていないデータ
    が、前記メモリのすべての記憶領域を占有した際に、情
    報記録媒体からのデータの読み取りを中断する中断手段
    前記中断手段によりデータの読み取りが中断している間
    に、前記メモリに格納されているデータがホストコンピ
    ュータに読み出されることで、前記計数手段により計数
    されるブロック数Kが前記数n/m以下となれば、当該
    ホストコンピュータからのデータの読み取り命令がシー
    ケンシャルアクセスであると判定する判定手段とを備え
    ことを特徴とする請求項1記載の情報読み取り装置。
  4. 【請求項4】 情報記録媒体を線速度一定で回転させる
    ことにより、当該情報記録媒体からデータを読み出すこ
    とを特徴とする請求項1に記載の情報読み取り装置。
  5. 【請求項5】 情報記録媒体を角速度一定で回転させる
    ことにより、当該情報記録媒体からデータを読み出すこ
    とを特徴とする請求項1に記載の情報読み取り装置。
  6. 【請求項6】 複数の領域に分割された情報記録媒体を
    領域ごとに一定の線速度または角速度で回転させること
    により、当該情報記録媒体からデータを読み出すことを
    特徴とする請求項1に記載の情報読み取り装置。
  7. 【請求項7】 ホストコンピュータからの命令に基づい
    て、複数の領域に分割された情報記録媒体を、領域ごと
    に一定の線速度または角速度で回転させることによりデ
    ータを読み取ってメモリに格納し、格納したデータをホ
    ストコンピュータに読み出させると共に、データの先読
    み処理を行う情報読み取り装置であって、前記メモリに格納されている、 ホストコンピュータに読
    み出されていないデータのブロック数kを計数する計数
    手段と、 領域の最終位置に対して読み取りが行われたことを検知
    する検知手段と、 領域の最終位置に対して読み取りが行われたことが検知
    された際に、データの読み取りを中断する中断手段と、 1ブロックのデータが情報記録媒体から読み取られメモ
    リに格納されるまでに要する時間sを取得する第1の取
    得手段と、 領域間の不連続な部分を読み飛ばす時間tを取得する第
    2の取得手段と、 データの読み取りが中断されている際ブロック数kが時
    間tを時間sにて除した数t/s以下になったときに、
    先読み処理を開始するよう制御する制御手段とを備える
    ことを特徴とする情報読み取り装置。
  8. 【請求項8】 前記情報記録媒体からのデータの読み取
    りは、所定のピックアップを介して行われ、 データの読み取りが中断された直後に、続いて読み取り
    の対象とする領域の先頭位置にピックアップを移動する
    よう制御する移動制御手段と、 データの読み取りの開始が指示されてから情報記録媒体
    に対する頭出しが行われるまでに要する時間nを取得す
    る第3の取得手段とをさらに含み、 前記制御手段は、データの読み取りが中断されている際
    ブロック数kが時間nを時間sにて除した数n/s以下
    になったときに、先読み処理を開始するよう制御するこ
    とを特徴とする請求項に記載の情報読み取り装置。
  9. 【請求項9】 前記時間tは、領域間の不連続な部分を
    読み飛ばすための処理と、続いて読み取りの対象とする
    領域に対する、一定の線速度または角速度へと情報記録
    媒体を回転する速度を変化させるための処理とに要する
    時間に対応することを特徴とする請求項に記載の情報
    読み取り装置。
  10. 【請求項10】 ホストコンピュータからの命令に基づ
    いて情報記録媒体からデータを読み取ってメモリに格納
    し、格納したデータをホストコンピュータに読み出させ
    ると共に、データの先読み処理を行う情報読み取り装置
    における情報読み取り方法であって、前記メモリに格納されている、前記ホストコンピュータ
    に読み出されていないデータの量であるブロック数kを
    計数する計数ステップと、 1ブロックのデータを情報記録媒体から読み取ってメモ
    リに格納するまでに要する時間mと、前記ホストコンピ
    ュータよりデータの読み取り命令を受けてから情報記録
    媒体に対する頭出しを行うまでに要する時間nとを取得
    する取得ステップと、 ブロック数kが時間nを時間mにて除した数n/m以下
    になったときを、データの先読み処理を開始するタイミ
    ングとする決定ステップとを 含むことを特徴とする情報
    読み取り方法。
  11. 【請求項11】 ホストコンピュータからの命令に基づ
    いて情報記録媒体からデータを読み取ってメモリに格納
    し、格納したデータをホストコンピュータに読み出させ
    ると共に、データの先読み処理をコンピュータに行わせ
    るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体であって、 前記プログラムは、前記メモリに格納されている、前記ホストコンピュータ
    に読み出されていないデータの量であるブロック数kを
    計数する計数ステップと、 1ブロックのデータを情報記録媒体から読み取ってメモ
    リに格納するまでに要する時間mと、前記ホストコンピ
    ュータよりデータの読み取り命令を受けてから 情報記録
    媒体に対する頭出しを行うまでに要する時間nとを取得
    する取得ステップと、 ブロック数kが時間nを時間mにて除した数n/m以下
    になったときを、データの先読み処理を開始するタイミ
    ングとする決定ステップ とを含む処理をコンピュータに
    行わせることを特徴とする記録媒体。
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