JP3653526B2 - 自動車用ドアトリム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウェザーストリップの取り付けを表皮材のダブリを発生しないように、かつ簡単に行うことができる自動車用ドアトリムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ドアトリム本体のガーニッシュ部にウィンドガラスシール用のウェザーストリップを装着した自動車用ドアトリムにおいて、ドアトリム本体にウェザーストリップを固定一体化する取付構造としては、例えば、図4に示されるように、ドアトリム本体40のガーニッシュ部に断面L字状のベース部材41を取り付けておき、該ベース部材41に内部に芯金42が埋設されたウィンドガラスシール用のウェザーストリップ43を、前記芯金42の切り起こし爪42aをもって装着したものが広く知られている。更には、ドアトリム本体とウェザーストリップとを接着剤を介して接着固定したものも提案されている。
ところが、前者の場合、取り付けのためのベース部材41を必要不可欠とするため部品点数が多くなるとともに重量も大きくなるという問題点や、組立作業が煩雑で生産性に劣るという問題点があった。また、後者の場合には、接着加工が必要で生産工程が煩雑になるとともに、組立後は取り外しができないため部品交換作業が困難になるという問題点や、温度や湿度などの環境変化で材質間による伸び率の違いから変形や反りが発生するという問題点があった。
【0003】
そこで、本発明者らはウェザーストリップ43の上部に断面略コ字状の挟持枠部44が設けられその上顎部44a及び下顎部44bにそれぞれ弾性突起45、46が枠内に向け突設されたものとして、ドアトリム本体40のガーニッシュ部にウェザーストリップ43の挟持枠部44が前記弾性突起45、46の弾発下にはめ込まれて密着挟持された自動車用ドアトリムを開発し、先に特願平8−260384号として提案した。しかしながら、先の発明においてはガーニッシュ部の表面が表皮材40aで被覆してある場合、図5に示されるように、両者を嵌合した際に表皮材40aが弾性突起45、46に押圧されてダブリ47を発生し外観品質に悪影響を与える場合があり、逆にこのダブリ47を防止する目的で挟持枠部44の間口を大きくすると十分な挟持力が得られなくなるとともに表面にスキが生じて外観品質の低下を招くという悪影響があり、これら嵌合性と挟持力の両方を満足させるには各部品の寸法精度を極めてシビアに管理する必要があり、生産性に劣るという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような従来の問題点を解決して、従来のようなベース部材を用いることなくドアトリム本体とウェザーストリップとを容易かつ確実に固定一体化することができ、しかも部品点数の削減と軽量化および加工費の削減も図ることができ、またドアトリム本体とウェザーストリップとの着脱が容易で破損等が生じても部品交換作業を簡単に行うことができ、更にはガーニッシュ部とウェザーストリップの挟持枠部との嵌合性および挟持力も十分でダブリの発生もなく優れた外観品質を呈することができ、また各部品のシビアな寸法管理も必要なく優れた生産性を発揮することができる自動車用ドアトリムを提供することを目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明の自動車用ドアトリムは、表面を表皮材で被覆したドアトリム本体のガーニッシュ部にウィンドガラスシール用のウェザーストリップを装着した自動車用ドアトリムにおいて、ウェザーストリップはその上部に断面略コ字状の挟持枠部が設けられたものとしてその上顎部に弾性突起が枠内に向け突設されているとともに、下顎部に水膨張性ゴム収納用の凹部が形成されており、一方、該凹部に対応するガーニッシュ部の下面側にも水膨張性ゴム収納用の凹部が形成され、これら凹部間に水膨張性ゴムが収納されて、前記ドアトリム本体のガーニッシュ部にウェザーストリップの挟持枠部が前記の弾性突起と水膨張性ゴムの弾発下にはめ込まれて密着挟持されていることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を図示の実施例について詳細に説明する。
図中1はドアトリム本体、2はドアトリム本体1のガーニッシュ部に装着されるウィンドガラスシール用のウェザーストリップで、前記ドアトリム本体1は基材11の表面を発泡層付きの塩化ビニル樹脂等からなる表皮材12で添装されたものであり、以上の構成は基本的には従来のものと同じである。
【0007】
ウェザーストリップ2は、全体が弾性を有する軟質塩化ビニル樹脂等の軟質合成樹脂からなるとともに中心部に鋼板からなる補強用の芯材23が埋設されたもので、上顎部22bと下顎部22cを連繋部22aにより連繋させた断面略コ字状の挟持枠部22を上端に備えた本体部21と、該本体部21の裏側にリップ部24を張設した構造のものである。そして、前記挟持枠部22の上顎部22bには、ドアトリム本体1のガーニッシュ部を弾力性をもって密着保持するための弾性突起25が挟持枠部22の先端間にガーニッシュ部の厚みより幅狭の挿入間隔が形成されるように枠内に向け長手方向に突設されている。
【0008】
更に本発明においては、前記下顎部22cに水膨張性ゴム27の収納用の凹部26が形成されており、一方、該凹部26に対応するガーニッシュ部の下面側にも水膨張性ゴム27の収納用の凹部13が形成され、これら二つの凹部13および凹部26間に水膨張性ゴム27が収納されて、前記ドアトリム本体1のガーニッシュ部にウェザーストリップ2の挟持枠部22が前記の弾性突起25と水膨張性ゴム27の弾発下にはめ込まれて密着挟持されるよう構成されている。
即ち、水膨張性ゴム27は水分を吸収して急激に膨張する性質を有する合成樹脂製のゴムであり、例えばイソブチレン−無水マレイン酸共重合体の架橋物やポリエチレンオキサイト架橋物などが用いられ、図2〜図3に示されるように、この水膨張性ゴム27が組立前においてはガーニッシュ部の下面側にある収納用の凹部13内に未膨張の状態で収納装着され、組立後において水分吸収により膨張して下顎部22cにある収納用の凹部26内に入り込みガーニッシュ部と挟持枠部22の下顎部22cとを確実に連結する。そして、膨張した水膨張性ゴム27はガーニッシュ部を上顎部22bの下面に向けて押し上げることによりガーニッシュ部の上面を前記弾性突起25に密着した状態とするので、スキやガタの発生が防止されるとともに、弾性突起25と水膨張性ゴム27の弾発下で確実に挟持されることとなる。
【0009】
なお、弾性突起25と水膨張性ゴム27収納用の凹部13とを図示のように上下対抗した位置に設けた場合には、両者の弾発力が最大となりガーニッシュ部の挟持力が増し好ましい。また、前記ウェザーストリップ2は本体部21を例えば硬質塩化ビニル樹脂等の硬質合成樹脂からなるものとし、リップ部24と弾性突起25を軟質合成樹脂からなるものとして押出成形法やインジェクション成形法などで一体成形するか、両者を一体成形せずに別々に成形し、その後において貼り合わせ一体化したものとすることもできる。
【0010】
以上のようなドアトリム本体1とウェザーストリップ2との組立は、ガーニッシュ部を断面コ字状の挟持枠部22内に挿入後、両者を例えばタッカー14やホットメルト接着剤等で仮固定し、これを水に浸すか水蒸気を当てる等して水膨張性ゴム27を膨張させる。この結果、該水膨張性ゴム27が下顎部22cにある収納用の凹部26内に入り込みガーニッシュ部と挟持枠部22の下顎部22cとが確実に連結状態となり、組立が完了する。
そして、本発明においてはガーニッシュ部の厚みが挟持枠部22の開口部高さより僅かに小さく設計されており、前記挿入時において表皮材12がダブリ皺を生ずることがなくスムーズに装着できるうえ、組立後は水膨張性ゴム27の膨張によりガーニッシュ部が上顎部22bの下面に向けて押し上げられることによりガーニッシュ部の上面を前記弾性突起25に密着した状態となるので、スキやガタの発生が防止されることとなる。更には、上記構造により挟持枠部22の開口部やドアトリム本体1の板厚の寸法管理も、従来のようなシビアな精度の必要がなくある程度ラフなものでよいため、生産性が良好となる。
【0011】
このようにして得られたドアトリムは、ドアトリム本体1のガーニッシュ部にウェザーストリップ2が装着されてそのリップ部24によりガラスウィンドをシールする点は従来のものと同様であるが、本発明ではウェザーストリップ2の挟持枠部22の上顎部22bには弾性突起25が枠内に向け突設されているとともに、下顎部22cには水膨張性ゴム27収納用の凹部26が形成されており、一方、該凹部26に対応するガーニッシュ部の下面側にも水膨張性ゴム27収納用の凹部13が形成され、これら凹部13、26間に水膨張性ゴム27が収納されて、前記ドアトリム本体1のガーニッシュ部にウェザーストリップ2の挟持枠部22が前記の弾性突起25と水膨張性ゴム27の弾発下にはめ込まれて密着挟持されたものであるので、両者の取り付け操作はガーニッシュ部を断面コ字状の挟持枠部22内に挿入したうえ、水を当てるだけでよく、従来のような煩雑な位置合わせ作業等を行う必要がなく、またガタのない十分な挟持力が得られることとなる。更に、取り付け後において温度や湿度などの環境変化で材質間による伸び率の違いから両者間に寸法差が生じたとしても、接着剤やビス等による完全な固定でなくガーニッシュ部は挟持枠部22内に前記したように密着挟持してあるのみであって変形や反りが発生することもなく、また取り付け後においてリップ切れ等の損傷が生じて部品交換が必要になった場合にも、ガーニッシュ部を挟持枠部22から引き抜く操作のみで簡単に交換作業をすることができメンテナンスが容易である。
【0012】
【発明の効果】
本発明は以上の説明からも明らかなように、従来のようなベース部材を用いることなくドアトリム本体とウェザーストリップとを容易かつ確実に固定一体化することができ、しかも部品点数の削減と軽量化および加工費の削減も図ることができ、またドアトリム本体とウェザーストリップとの着脱が容易で破損等が生じても部品交換作業を簡単に行うことができ、更にはガーニッシュ部とウェザーストリップの挟持枠部との嵌合性および挟持力も十分でダブリの発生もなく優れた外観品質を呈することができ、また各部品のシビアな寸法管理も必要なく優れた生産性を発揮することができるものである。また更には、接着・カシメ等の強固な固定手段を用いないため、温度や湿度などの環境変化による材質間の伸び率の相違が発生しても変形や反りを生ずることなく優れた外観品質を保証することができるという利点も有するものである。
よって本発明は従来の問題点を一掃した自動車用ドアトリムとして、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ドアトリムの好ましい実施の形態を示す断面図である。
【図2】ドアトリム本体とウェザーストリップの組立前の状態を示す断面図である。
【図3】水膨張性ゴムの膨張過程を示す説明図である。
【図4】自動車用ドアトリムの第一の従来例を示す断面図である。
【図5】自動車用ドアトリムの第二の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ドアトリム本体
2 ウェザーストリップ
12 表皮材
13 凹部
22 挟持枠部
22b 上顎部
22c 下顎部
25 弾性突起
26 凹部
27 水膨張性ゴム

Claims (2)

  1. 表面を表皮材(12)で被覆したドアトリム本体(1) のガーニッシュ部にウィンドガラスシール用のウェザーストリップ(2) を装着した自動車用ドアトリムにおいて、ウェザーストリップ(2) はその上部に断面略コ字状の挟持枠部(22)が設けられたものとしてその上顎部(22b) に弾性突起(25)が枠内に向け突設されているとともに、下顎部(22c) に水膨張性ゴム(27)収納用の凹部(26)が形成されており、一方、該凹部(26)に対応するガーニッシュ部の下面側にも水膨張性ゴム(27)収納用の凹部(13)が形成され、これら凹部(13)、(26)間に水膨張性ゴム(27)が収納されて、前記ドアトリム本体(1) のガーニッシュ部にウェザーストリップ(2) の挟持枠部(22)が前記の弾性突起(25)と水膨張性ゴム(27)の弾発下にはめ込まれて密着挟持されていることを特徴とする自動車用ドアトリム。
  2. 弾性突起(25)と水膨張性ゴム(27)収納用の凹部(13)とが上下対抗した位置に設けられている請求項1に記載の自動車用ドアトリム。
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