JP3653010B2 - ヘッドレスト・ガーニッシュ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の関係する分野】
この発明は、乗り物シートにおいてヘッドレストに前後方向に抜けて開口される通し穴に用いるところのヘッドレスト・ガーニッシュに関する。
【０００２】
【背景技術】
最近の自動車のハイバック・シートは、ヘッドレストに通し穴を開口させ、そして、その通し穴の処理にガーニッシュを用いる傾向にある。そのガーニッシュは、穴形状を決定する筒形で前後にガーニッシュ・フロントおよびガーニッシュ・リアに分割され、そのガーニッシュ・フロントをその通し穴に前から、そのガーニッシュ・リアをその通し穴に後からそれぞれはめ込み、そして、スナップ・アクションで互いにかみ合わせられるところの雄アンカーおよび雌アンカーでそのガーニッシュ・フロントをそのガーニッシュ・リアに突き合わせ結合する構造を採用するのが一般である。大荷重がそのヘッドレストにかかると、そのガーニッシュはその通し穴においてずれたり、また、傾くので、そのガーニッシュ・フロントおよびリアは、互いに強固に結合する必要がある。また、その大荷重の一部が適宜の手段に吸収されてそのガーニッシュ・フロントとそのガーニッシュ・リアとの間に結合を確保する必要がある。
【０００３】
【発明の課題】
この発明の課題は、ヘッドレストにかかる大荷重の一部を吸収できてガーニッシュ・フロントとガーニッシュ・リアとの間に結合を確保するところのヘッドレスト・ガーニッシュの提供にある。
【０００４】
【課題に相応する手段およびそれの作用】
この発明は、筒形で前後に分割され、そして、ヘッドレストに前後方向に抜けて開口される通し穴に前および後からはめ込まれて突き合わせられるガーニッシュ・フロントおよびリアと、ガーニッシュ・フロントの外周面の上側部分に突き出されるフラット・アーチ形雌アンカーと、そのガーニッシュ・リアがその通し穴においてずれるあるいは傾く際、そのヘッドレストのクロス・ワイヤに当るストッパ・フィンを備えてそのガーニッシュ・リアの外周面の上側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・フロントのそのフラット・アーチ形雌アンカーに爪をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・フロントにそのガーニッシュ・リアを突き合わせ結合する爪付き雄アンカーと、そのガーニシュ・リアのその外周面の下側部分に突き出される別のフラット・アーチ形雌アンカーと、そのガーニッシュ・フロントがその通し穴においてずれるあるいは傾く際、そのヘッドレストの別のクロス・ワイヤに当る別のストッパ・フィンを備えてそのガーニッシュ・フロントのその外周面の下側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・リアのその別のフラット・アーチ形雌アンカーに爪をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・リアにそのガーニッシュ・フロントを突き合わせ結合する別の爪付き雄アンカーとを含み、そして、大荷重がそのヘッドレストにかかってそのガーニッシュ・フロントおよびリアがその通し穴においてずれたりあるいは傾く際、そのストッパ・フィンでそのヘッドレストのそのクロス・ワイヤに当りあるいはその別のストッパ・フィンでそのヘッドレストのその別のクロス・ワイヤに当ってその大荷重の一部を吸収できてそのガーニッシュ・フロントとそのガーニシュ・リアとの間に結合を確保する。
【０００５】
【具体例の説明】
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明のヘッドレスト・ガーニッシュを説明するに、図１ないし図４は、スポーツ・カーのドライバ・シート４０に活用されるところのこの発明のヘッドレスト・ガーニッシュの具体例１０を示し、そして、そのドライバ・シート４０は、シート・バック４２が両リクライニング・デバイスでシート・クッション４１に通常に角度調整可能にヒンジ結合されるところのハイバック・シートに組み立てられ、そして、そのシート・クッション４１にシート・トラック４５を組み込んで、そのシート・トラック４５でそのスポーツ・カーのフロアに通常に前後調整可能に据え付けられる。また、そのシート・バック４２は、ヘッドレスト４３に通し穴４４を開口してその通し穴４４の処理にそのヘッドレスト・ガーニッシュ１０を活用している。
【０００６】
そのヘッドレスト・ガーニッシュ１０は、樹脂から成形され、そして、このヘッドレスト・ガーニッシュ１０では、ガーニッシュ・フロントおよびリア１１、１２は、筒形で前後に分割され、そして、そのヘッドレスト４３に前後方向に抜けて開口されるその通し穴４４に前および後からはめ込まれて突き合わせられ、また、フラット・アーチ形雌アンカー１９が、そのガーニッシュ・フロント１１の外周面１５の上側部分に突き出され、さらに、爪付き雄アンカー２０が、その根元側から上方に伸びる複数のストッパ・フィン２２、２２、２２を備えてそのガーニッシュ・リア１２の外周面１８の上側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・フロント１１のそのフラット・アーチ形雌アンカー１９に爪２１をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・フロント１１にそのガーニッシュ・リア１２を突き合わせ結合し、またさらに、左右の別のフラット・アーチ形雌アンカー２３、２４が、そのガーニッシュ・リア１２のその外周面１８の下側部分に突き出され、さらには、左右の別の爪付き雄アンカー２５、２６が、その根元側から下方に伸びる複数の別のストッパ・フィン２８、２８、２８を備えてガーニッシュ・フロント１１のその外周面１５の下側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・リア１２のその左右の別のフラット・アーチ形雌アンカー２３、２４に別の爪２７、２７をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・リア１２にそのガーニッシュ・フロント１１を突き合わせ結合する。
【０００７】
そのガーニッシュ・フロント１１はフロント・オープニング・フランジ１３を、そのガーニッシュ・リア１２は、リア・オープニング・フランジ１６をそれぞれ備え、そして、そのガーニッシュ・フロント１１はテーパ面付きはめ込み端１４をそのガーニッシュ・リア１２のテーパ−ド・ソケット１７にはめ込んで突き合わせ結合される。また、そのガーニッシュ・フロント１１はそのフラット・アーチ形雌アンカー１９に隣接してその外周面１５のその上側部分に山形突起２９を備えてそのガーニッシュ・リア１２のその爪付き雄アンカー２０のたわみを規制可能にしている。そのガーニッシュ・リア１２は、また、その別のフラット・アーチ形雌アンカー２３、２４に隣接してその外周面１８の下側部分に別の山形突起３０、３０を備えてそのガーニッシュ・フロント１１のその別の爪付き雄アンカー２５、２６のたわみを規制可能にしている。
【０００８】
そのヘッドレスト・ガーニッシュ１０は、シート・バック・フレームにメイン・パッドを組み付け、それに表皮を被せて固定してからそのヘッドレスト４３のその通し穴４４の処理に活用される。最初に、そのガーニッシュ・リア１２が後からその通し穴４４にはめ込まれ、次に、そのガーニッシュ・フロント１１が前からその通し穴４４にはめ込まれてそのテーパ面付きはめ込み端１４をそのガーニッシュ・リア１２のそのテーパ−ド・ソケット１７にはめ込んで突き合わせる。その際に、その爪付き雄アンカー２０がそのフラット・アーチ形雌アンカー１９に、その別の爪付き雄アンカー２５、２６がその別のフラット・アーチ形雌アンカー２３、２４にそれぞれスナップ・アクションで同時的に引っ掛けられ、そして、そのガーニッシュ・フロントおよびリア１１、１２はその通し穴４４内で穴合わせされて結合され、そして、そのヘッドレスト・ガーニッシュ１０に組み立てられる。
【０００９】
そのように、そのヘッドレスト・ガーニッシュ１０がその通し穴４４内においてそのガーニッシュ・フロント１１およびガーニッシュ・リア１２から組み立てられると、その複数のストッパ・フィン２２、２２、２２はそのヘッドレスト４３のクロス・ワイヤ４６に隣接して位置され、一方、その複数の別のストッパ・フィン２８、２８、２８および２８、２８、２８はそのヘッドレスト４３の別のクロス・ワイヤ４７に隣接して位置される。
【００１０】
したがって、大荷重がそのヘッドレスト４３にかかってそのヘッドレスト・ガーニッシュ１０がその通し穴４４においてずれあるいは傾く際、その複数のストッパ・フィン２２、２２、２２がそのヘッドレスト４３のそのクロス・ワイヤ４６に当りあるいはその複数の別のストッパ・フィン２８、２８、２８および２８、２８、２８がそのヘッドレスト４３のその別のクロス・ワイヤ４７に当ってその大荷重の一部を吸収する。そのように、その大荷重の一部がそのストッパ・フィ２２、２２、２２あるいはその別のストッパ・フィン２８、２８、２８および２８、２８、２８に吸収されるので、その雄アンカー２０、２５、２６およびその雌アンカー１９、２３、２４は結合が強固に確保される。その結果、そのヘッドレスト・ガーニッシュ１０は着座者の安全性をより高める。
【００１１】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質（ｎａｔｕｒｅ）および本質（ｓｕｂｓｔａｎｃｅ）に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し（ｂｅ ｃｏｍｍｅｎｓｕｒａｔｅ ｗｉｔｈ）、そして、その発明の成立に必須である。
【００１２】
【発明の便益】
上述から理解されるように、この発明のヘッドレスト・ガーニッシュは、筒形で前後に分割され、そして、ヘッドレストに前後方向に抜けて開口される通し穴に前および後からはめ込まれて突き合わせられるガーニッシュ・フロントおよびリアと、そのガーニッシュ・フロントの外周面の上側部分に突き出されるフラット・アーチ形雌アンカーと、そのガーニッシュ・リアがその通し穴においてずれるあるいは傾く際、そのヘッドレストのクロス・ワイヤに当るストッパ・フィンを備えてそのガーニッシュ・リアの外周面の上側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・フロントのそのフラット・アーチ形雌アンカーに爪をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・フロントにそのガーニッシュ・リアを突き合わせ結合する爪付き雄アンカーと、そのガーニッシュ・リアのその外周面の下側部分に突き出される別のフラット・アーチ形雌アンカーと、そのガーニッシュ・フロントがその通し穴においてずれるあるいは傾く際、そのヘッドレストの別のクロス・ワイヤに当る別のストッパ・フィンを備えてそのガーニッシュ・フロントのその外周面の下側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・リアのその別のフラット・アーチ形雌アンカーに爪をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・リアにそのガーニッシュ・フロントを突き合わせ結合する別の爪付き雄アンカーとを含むので、この発明のヘッドレスト・ガーニッシュでは、そのヘッドレストとにかかる大荷重でそのガーニッシュ・フロントおよびガーニッシュ・リアがその通し穴においてずれあるいは傾く際、その大荷重の一部がそのストッパ・フィンあるいはその別のストッパ・フィンに吸収されてそのガーニッシュ・フロントとそのガーニッシュ・リアとの間に結合が確保され、そして、着座者の安全性がより高められ、その結果、ヘッドレストに通し穴を開口する自動車シートにとって非常に有用で実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図１】スポーツ・カーのドライバ・シートに活用されるところのこの発明のヘッドレスト・ガーニッシュの具体例を示した分解斜視図である。
【図２】そのヘッドレスト・ガーニッシュを一部切り欠き、そして、断面して示した側面図である。
【図３】そのヘッドレスト・ガーニッシュを断面して示した横断面図である。
【図４】そのヘッドレスト・ガーニッシュを断面し、そして、拡大して示した部分横断面図である。
【符号の説明】
１１ ガーニッシュ・フロント
１２ ガーニッシュ・リア
１５ 外周面
１８ 外周面
１９ フラット・アーチ形雌アンカー
２０ 爪付き雄アンカー
２１ 爪
２２ ストッパ・フィン
２３ 左の別のフラット・アーチ形雌アンカー
２４ 右の別のフラット・アーチ形雌アンカー
２５ 左の別の爪付き雄アンカー
２６ 右の別の爪付き雄アンカー
２７ 別の爪
２８ 別のストッパ・フィン
４３ ヘッドレスト
４４ 通し穴
４６ クロス・ワイヤ
４７ 別のクロス・ワイヤ
【発明の関係する分野】
この発明は、乗り物シートにおいてヘッドレストに前後方向に抜けて開口される通し穴に用いるところのヘッドレスト・ガーニッシュに関する。
【０００２】
【背景技術】
最近の自動車のハイバック・シートは、ヘッドレストに通し穴を開口させ、そして、その通し穴の処理にガーニッシュを用いる傾向にある。そのガーニッシュは、穴形状を決定する筒形で前後にガーニッシュ・フロントおよびガーニッシュ・リアに分割され、そのガーニッシュ・フロントをその通し穴に前から、そのガーニッシュ・リアをその通し穴に後からそれぞれはめ込み、そして、スナップ・アクションで互いにかみ合わせられるところの雄アンカーおよび雌アンカーでそのガーニッシュ・フロントをそのガーニッシュ・リアに突き合わせ結合する構造を採用するのが一般である。大荷重がそのヘッドレストにかかると、そのガーニッシュはその通し穴においてずれたり、また、傾くので、そのガーニッシュ・フロントおよびリアは、互いに強固に結合する必要がある。また、その大荷重の一部が適宜の手段に吸収されてそのガーニッシュ・フロントとそのガーニッシュ・リアとの間に結合を確保する必要がある。
【０００３】
【発明の課題】
この発明の課題は、ヘッドレストにかかる大荷重の一部を吸収できてガーニッシュ・フロントとガーニッシュ・リアとの間に結合を確保するところのヘッドレスト・ガーニッシュの提供にある。
【０００４】
【課題に相応する手段およびそれの作用】
この発明は、筒形で前後に分割され、そして、ヘッドレストに前後方向に抜けて開口される通し穴に前および後からはめ込まれて突き合わせられるガーニッシュ・フロントおよびリアと、ガーニッシュ・フロントの外周面の上側部分に突き出されるフラット・アーチ形雌アンカーと、そのガーニッシュ・リアがその通し穴においてずれるあるいは傾く際、そのヘッドレストのクロス・ワイヤに当るストッパ・フィンを備えてそのガーニッシュ・リアの外周面の上側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・フロントのそのフラット・アーチ形雌アンカーに爪をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・フロントにそのガーニッシュ・リアを突き合わせ結合する爪付き雄アンカーと、そのガーニシュ・リアのその外周面の下側部分に突き出される別のフラット・アーチ形雌アンカーと、そのガーニッシュ・フロントがその通し穴においてずれるあるいは傾く際、そのヘッドレストの別のクロス・ワイヤに当る別のストッパ・フィンを備えてそのガーニッシュ・フロントのその外周面の下側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・リアのその別のフラット・アーチ形雌アンカーに爪をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・リアにそのガーニッシュ・フロントを突き合わせ結合する別の爪付き雄アンカーとを含み、そして、大荷重がそのヘッドレストにかかってそのガーニッシュ・フロントおよびリアがその通し穴においてずれたりあるいは傾く際、そのストッパ・フィンでそのヘッドレストのそのクロス・ワイヤに当りあるいはその別のストッパ・フィンでそのヘッドレストのその別のクロス・ワイヤに当ってその大荷重の一部を吸収できてそのガーニッシュ・フロントとそのガーニシュ・リアとの間に結合を確保する。
【０００５】
【具体例の説明】
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明のヘッドレスト・ガーニッシュを説明するに、図１ないし図４は、スポーツ・カーのドライバ・シート４０に活用されるところのこの発明のヘッドレスト・ガーニッシュの具体例１０を示し、そして、そのドライバ・シート４０は、シート・バック４２が両リクライニング・デバイスでシート・クッション４１に通常に角度調整可能にヒンジ結合されるところのハイバック・シートに組み立てられ、そして、そのシート・クッション４１にシート・トラック４５を組み込んで、そのシート・トラック４５でそのスポーツ・カーのフロアに通常に前後調整可能に据え付けられる。また、そのシート・バック４２は、ヘッドレスト４３に通し穴４４を開口してその通し穴４４の処理にそのヘッドレスト・ガーニッシュ１０を活用している。
【０００６】
そのヘッドレスト・ガーニッシュ１０は、樹脂から成形され、そして、このヘッドレスト・ガーニッシュ１０では、ガーニッシュ・フロントおよびリア１１、１２は、筒形で前後に分割され、そして、そのヘッドレスト４３に前後方向に抜けて開口されるその通し穴４４に前および後からはめ込まれて突き合わせられ、また、フラット・アーチ形雌アンカー１９が、そのガーニッシュ・フロント１１の外周面１５の上側部分に突き出され、さらに、爪付き雄アンカー２０が、その根元側から上方に伸びる複数のストッパ・フィン２２、２２、２２を備えてそのガーニッシュ・リア１２の外周面１８の上側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・フロント１１のそのフラット・アーチ形雌アンカー１９に爪２１をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・フロント１１にそのガーニッシュ・リア１２を突き合わせ結合し、またさらに、左右の別のフラット・アーチ形雌アンカー２３、２４が、そのガーニッシュ・リア１２のその外周面１８の下側部分に突き出され、さらには、左右の別の爪付き雄アンカー２５、２６が、その根元側から下方に伸びる複数の別のストッパ・フィン２８、２８、２８を備えてガーニッシュ・フロント１１のその外周面１５の下側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・リア１２のその左右の別のフラット・アーチ形雌アンカー２３、２４に別の爪２７、２７をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・リア１２にそのガーニッシュ・フロント１１を突き合わせ結合する。
【０００７】
そのガーニッシュ・フロント１１はフロント・オープニング・フランジ１３を、そのガーニッシュ・リア１２は、リア・オープニング・フランジ１６をそれぞれ備え、そして、そのガーニッシュ・フロント１１はテーパ面付きはめ込み端１４をそのガーニッシュ・リア１２のテーパ−ド・ソケット１７にはめ込んで突き合わせ結合される。また、そのガーニッシュ・フロント１１はそのフラット・アーチ形雌アンカー１９に隣接してその外周面１５のその上側部分に山形突起２９を備えてそのガーニッシュ・リア１２のその爪付き雄アンカー２０のたわみを規制可能にしている。そのガーニッシュ・リア１２は、また、その別のフラット・アーチ形雌アンカー２３、２４に隣接してその外周面１８の下側部分に別の山形突起３０、３０を備えてそのガーニッシュ・フロント１１のその別の爪付き雄アンカー２５、２６のたわみを規制可能にしている。
【０００８】
そのヘッドレスト・ガーニッシュ１０は、シート・バック・フレームにメイン・パッドを組み付け、それに表皮を被せて固定してからそのヘッドレスト４３のその通し穴４４の処理に活用される。最初に、そのガーニッシュ・リア１２が後からその通し穴４４にはめ込まれ、次に、そのガーニッシュ・フロント１１が前からその通し穴４４にはめ込まれてそのテーパ面付きはめ込み端１４をそのガーニッシュ・リア１２のそのテーパ−ド・ソケット１７にはめ込んで突き合わせる。その際に、その爪付き雄アンカー２０がそのフラット・アーチ形雌アンカー１９に、その別の爪付き雄アンカー２５、２６がその別のフラット・アーチ形雌アンカー２３、２４にそれぞれスナップ・アクションで同時的に引っ掛けられ、そして、そのガーニッシュ・フロントおよびリア１１、１２はその通し穴４４内で穴合わせされて結合され、そして、そのヘッドレスト・ガーニッシュ１０に組み立てられる。
【０００９】
そのように、そのヘッドレスト・ガーニッシュ１０がその通し穴４４内においてそのガーニッシュ・フロント１１およびガーニッシュ・リア１２から組み立てられると、その複数のストッパ・フィン２２、２２、２２はそのヘッドレスト４３のクロス・ワイヤ４６に隣接して位置され、一方、その複数の別のストッパ・フィン２８、２８、２８および２８、２８、２８はそのヘッドレスト４３の別のクロス・ワイヤ４７に隣接して位置される。
【００１０】
したがって、大荷重がそのヘッドレスト４３にかかってそのヘッドレスト・ガーニッシュ１０がその通し穴４４においてずれあるいは傾く際、その複数のストッパ・フィン２２、２２、２２がそのヘッドレスト４３のそのクロス・ワイヤ４６に当りあるいはその複数の別のストッパ・フィン２８、２８、２８および２８、２８、２８がそのヘッドレスト４３のその別のクロス・ワイヤ４７に当ってその大荷重の一部を吸収する。そのように、その大荷重の一部がそのストッパ・フィ２２、２２、２２あるいはその別のストッパ・フィン２８、２８、２８および２８、２８、２８に吸収されるので、その雄アンカー２０、２５、２６およびその雌アンカー１９、２３、２４は結合が強固に確保される。その結果、そのヘッドレスト・ガーニッシュ１０は着座者の安全性をより高める。
【００１１】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質（ｎａｔｕｒｅ）および本質（ｓｕｂｓｔａｎｃｅ）に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し（ｂｅ ｃｏｍｍｅｎｓｕｒａｔｅ ｗｉｔｈ）、そして、その発明の成立に必須である。
【００１２】
【発明の便益】
上述から理解されるように、この発明のヘッドレスト・ガーニッシュは、筒形で前後に分割され、そして、ヘッドレストに前後方向に抜けて開口される通し穴に前および後からはめ込まれて突き合わせられるガーニッシュ・フロントおよびリアと、そのガーニッシュ・フロントの外周面の上側部分に突き出されるフラット・アーチ形雌アンカーと、そのガーニッシュ・リアがその通し穴においてずれるあるいは傾く際、そのヘッドレストのクロス・ワイヤに当るストッパ・フィンを備えてそのガーニッシュ・リアの外周面の上側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・フロントのそのフラット・アーチ形雌アンカーに爪をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・フロントにそのガーニッシュ・リアを突き合わせ結合する爪付き雄アンカーと、そのガーニッシュ・リアのその外周面の下側部分に突き出される別のフラット・アーチ形雌アンカーと、そのガーニッシュ・フロントがその通し穴においてずれるあるいは傾く際、そのヘッドレストの別のクロス・ワイヤに当る別のストッパ・フィンを備えてそのガーニッシュ・フロントのその外周面の下側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・リアのその別のフラット・アーチ形雌アンカーに爪をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・リアにそのガーニッシュ・フロントを突き合わせ結合する別の爪付き雄アンカーとを含むので、この発明のヘッドレスト・ガーニッシュでは、そのヘッドレストとにかかる大荷重でそのガーニッシュ・フロントおよびガーニッシュ・リアがその通し穴においてずれあるいは傾く際、その大荷重の一部がそのストッパ・フィンあるいはその別のストッパ・フィンに吸収されてそのガーニッシュ・フロントとそのガーニッシュ・リアとの間に結合が確保され、そして、着座者の安全性がより高められ、その結果、ヘッドレストに通し穴を開口する自動車シートにとって非常に有用で実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図１】スポーツ・カーのドライバ・シートに活用されるところのこの発明のヘッドレスト・ガーニッシュの具体例を示した分解斜視図である。
【図２】そのヘッドレスト・ガーニッシュを一部切り欠き、そして、断面して示した側面図である。
【図３】そのヘッドレスト・ガーニッシュを断面して示した横断面図である。
【図４】そのヘッドレスト・ガーニッシュを断面し、そして、拡大して示した部分横断面図である。
【符号の説明】
１１ ガーニッシュ・フロント
１２ ガーニッシュ・リア
１５ 外周面
１８ 外周面
１９ フラット・アーチ形雌アンカー
２０ 爪付き雄アンカー
２１ 爪
２２ ストッパ・フィン
２３ 左の別のフラット・アーチ形雌アンカー
２４ 右の別のフラット・アーチ形雌アンカー
２５ 左の別の爪付き雄アンカー
２６ 右の別の爪付き雄アンカー
２７ 別の爪
２８ 別のストッパ・フィン
４３ ヘッドレスト
４４ 通し穴
４６ クロス・ワイヤ
４７ 別のクロス・ワイヤ
Claims (1)
- 筒形で前後に分割され、そして、ヘッドレストに前後方向に抜けて開口される通し穴に前および後からはめ込まれて突き合わせられるガーニッシュ・フロントおよびリアと、そのガーニッシュ・フロントの外周面の上側部分に突き出されるフラット・アーチ形雌アンカーと、ガーニッシュ・リアがその通し穴においてずれるあるいは傾く際、そのヘッドレストのクロス・ワイヤに当るストッパ・フィンを備えてそのガーニッシュ・リアの外周面の上側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・フロントのそのフラット・アーチ形雌アンカーに爪をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・フロントにそのガーニッシュ・リアを突き合わせ結合する爪付き雄アンカーと、そのガーニッシュ・リアのその外周面の下側部分に突き出される別のフラット・アーチ形雌アンカーと、そのガーニッシュ・フロントがその通し穴においてずれるあるいは傾く際、そのヘッドレストの別のクロス・ワイヤに当る別のストッパ・フィンを備えてそのガーニッシュ・フロントのその外周面の下側部分に突き出され、そして、そのガーニッシュ・リアのその別のフラット・アーチ形雌アンカーに爪をスナップ・アクションで引っ掛けてそのガーニッシュ・リアにそのガーニッシュ・フロントを突き合わせ結合する別の爪付き雄アンカーとを含むヘッドレスト・ガーニッシュ。
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|---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001150567A JP3653010B2 (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | ヘッドレスト・ガーニッシュ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002336078A JP2002336078A (ja) | 2002-11-26 |
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Family
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Family Applications (1)
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP6947965B2 (ja) * | 2017-04-04 | 2021-10-13 | テイ・エス テック株式会社 | シート |
-
2001
- 2001-05-21 JP JP2001150567A patent/JP3653010B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
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