JP3652638B2 - スラグの改質方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ごみ焼却残渣、石炭灰、下水汚泥、シュレッダーダスト、建設汚泥等の廃棄物の溶融処理により生成するメタルを含むスラグ、金属精錬によって副生するスラグ等に対し、磁選処理、破砕処理、熱水処理等を組み合わせることにより、品質が安定した優れたスラグ、メタルに改質する方法及び装置に関するものである。本発明による改質スラグは、土木資材、建設資材、水産資材等として利用でき、メタルは銅原料、電磁シールドパネル原料等として利用することができる。
【0002】
【従来の技術】
磁選処理については、例えば、特開昭60−191633号公報に、鋳物用再生砂を磁選して磁着砂と非磁着砂とに分離する場合の磁場の強さと磁着砂の比率との関係が検討されており、スラグや廃鋳物砂等の磁選処理で磁束密度を高くして磁化物(メタル)を多く分離できることが記載されている。また、特開昭59−154147号公報には、磁選ドラムの回転数を高くして着磁力の弱い低品位の着磁スラグを遠心力で離脱させ、高品位の着磁スラグ(メタル)を多く分離することが記載されている。しかし、磁束密度とドラム回転数の両方を最適化して磁選処理を行うこと、及び回収するスラグ等の材料の衝突板を振動式とする技術は開示されていない。
【0003】
破砕処理については、例えば、特開2000−290049号公報、特開平11−218388号公報など、スラグや砕砂等を衝撃式破砕機で処理する技術が多数知られているが、スラグの供給位置、散水、破砕機の歯間隔、周速を調整して破砕処理する方法は知られていない。
【0004】
熱水処理については、特開平9−299921号公報に、水/スラグ比0.2〜2.0、石灰によりpHを9〜12.5とし、60〜100℃で攪拌処理を行いながら、0.5〜5時間処理する方法が記載されているが、水/スラグ比を0.03〜0.5とすること、攪拌処理を一軸又は二軸のパドルで行うこと、蒸気を装置外壁部だけでなく攪拌パドルの軸にも投入すること、処理後の水/スラグ比を0.02〜0.15とすることは開示されていない。
また、スラグのpHをアルカリで調整し、常温で攪拌処理して溶出液pHが9.5〜11.5のスラグとするpH調整処理は、先行文献に開示されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
磁選処理において、磁束密度を高くした場合、スラグに付着した水によりスラグとメタルの付着性が高まることで、ドラムから離脱して回収されるスラグが少なくなって、スラグ回収率が低くなり、メタルの品質も低下する。また、ドラム回転数(周速)を大きくした場合、遠心力が大きくなってドラムに磁着する量が減り、メタル側に回収されるメタルが少なくなって、スラグ中のメタル量が多くなり、スラグの品質が低下する。
また、図9に示すように、磁選機10において、磁束密度を高くし、ドラム12を高速で回転した場合、スラグ飛散方向に設けた固定板14にスラグを衝突させて回収するに際し、固定板14へのスラグの堆積量が増加し、スラグ排出口16が閉塞しやすくなるとともに、次工程へのスラグの安定供給を妨げ、装置の安定運転ができなくなる。
また、スラグに対するメタル割合が多い場合は、ドラムを高速回転するとドラムの摩耗量が多くなり装置の耐久性に問題が生じる。
【0006】
衝撃式破砕機では、スラグを略鉛直に投入しないとスラグ供給部付近へのスラグの付着が進行し、装置の安定運転が妨げられる。また、周速、歯間隔を調整しないと、所定の粒度、粒形のスラグを得ることができない。さらに、スラグの水分が15%以下の場合は、スラグを破砕する際に、破砕機内部に付着が進行し、運転が困難となる。
【0007】
スラグの熱水処理において、処理前の水/スラグ比が0.03未満であると、有効熱伝導度が小さくなり、昇温速度が遅くなるとともに熱水処理時に水が不足し、水和反応が十分進行しない。また、処理後の水/スラグ比が0.02未満となる場合、有効熱伝導度が小さくなり、高温での保持時間が短くなるとともに反応生成物が分解し、処理後のスラグの品質が安定しない。一方、処理前の水/スラグ比が大きいと、余剰の水分を加熱しなければならず、熱源として多くの蒸気が必要となり、処理コストの増大につながる。処理後の水/スラグ比が大きいと、タンクへの貯蔵時、あるいはストックヤードへの貯蔵時に高pHの余剰水が多く発生するため、排水処理が必要となる。
また、処理前の水/スラグ比が0.10程度の場合、あるいは処理中に水分が揮発することにより水/スラグ比が0.10程度となった場合、スラグの付着力が高まり、装置内で閉塞が起こるおそれがある。また、装置内にスラグが付着して、装置の有効容積が減少する場合がある。
【0008】
また、スラグの溶出液pHは、通常、6〜9.5程度であり、pH調整処理を行わないとPb等の重金属が溶出してスラグの安全性が確保できない場合がある。
さらに、廃棄物等を溶融処理してスラグを生成させる溶融炉の形式などによって、生成物はスラグとメタルが分離した状態、あるいはスラグにメタルが付着した状態となる。これらを同一システムの装置で処理しようとすると、両方の状態に対応したシステムとはならず、装置の安定運転ができず、スラグ、メタルの品質も確保できない。
【0009】
本発明は上記の諸点に鑑みなされたもので、本発明の目的は、メタルを含むスラグであって、スラグとメタルが分離した状態、スラグにメタルが付着した状態のそれぞれの場合について、磁選処理、破砕処理、熱水処理、pH調整処理等を最適に組み合わせるとともに、磁選機、破砕機、熱水処理装置、攪拌装置等のそれぞれの構造及び運転条件などを適正化することにより、要求される品質や安全性等を備えたスラグ、メタルに改質し、改質スラグの土木資材等への利用促進を図ること、及びメタルの精錬原料等への利用促進を図ることを可能とする改質方法及び装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のスラグの改質方法は、簡便な処理方法として、スラグを磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルを回転するドラムに磁着させて分離し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて回収し、回収したスラグを破砕処理するように構成されている(図1参照)。
【0011】
また、本発明の方法は、簡便な処理方法として、メタルが付着したスラグを破砕処理した後、破砕したスラグを磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルを回転するドラムに磁着させて分離し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて回収することを特徴としている(図2参照)。
【0012】
また、本発明の方法は、安全性の向上したスラグとするために、スラグを磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルを回転するドラムに磁着させて分離し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて回収し、回収したスラグにアルカリを添加した後、破砕及び攪拌処理を行い、溶出液pHが9.5〜11.5のスラグとすることを特徴としている(図7参照)。
【0013】
また、本発明の方法は、安全性の向上したスラグとするために、メタルが付着したスラグにアルカリを添加して破砕及び攪拌処理を行った後、該スラグを磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルを回転するドラムに磁着させて分離し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて回収し、溶出液pHが9.5〜11.5の回収スラグとすることを特徴としている(図8参照)。
【0014】
本発明の方法においては、安全性の向上したスラグとするために、磁選処理した後に破砕処理して得られたスラグ、又は破砕処理した後に磁選処理して得られたスラグにアルカリを添加した後、攪拌処理を行い、溶出液pHが9.5〜11.5のスラグとすることが好ましい(図5、図6参照)。
【0015】
これらの方法(図5〜図8参照)でスラグを改質した後、一定期間(例えば、半日以上)放置又は養生することでスラグの安定性・品質を向上させることができる。
【0016】
また、本発明の方法においては、より安全性、品質の向上したスラグとするために、磁選処理した後に破砕処理して得られたスラグ、又は破砕処理した後に磁選処理して得られたスラグに石灰と水を添加した後、攪拌しながら60〜100℃で熱水処理を行うことが好ましい。この場合、スラグをpH10以上、水/スラグ比0.03〜0.50となるように石灰と水で調整した後、一軸又は二軸でパドル型の攪拌翼を有し、蒸気を熱源として供給し壁面のみ又は壁面及びパドル軸を加温できるようにした熱水処理装置に投入し、スラグを攪拌しながらスラグ温度を60〜100℃とし、0.1〜2時間処理することがより好ましい(図3、図4参照)。また、熱水処理装置でスラグを処理する際には、スラグ温度の保持、スラグの安全性、品質の確保などのために、装置の入口部及び中間部の少なくともいずれかからスラグに水又は温水を加えることが好ましい。また、熱水処理後のスラグの水/スラグ比を0.02〜0.15とすることが好ましい。
【0017】
また、これらの方法においては、スラグの磁選処理に際し、スラグを磁束密度1500〜6000ガウス、50〜500m/分の周速で回転している磁選機ドラムに供給し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて回収するとともに、スラグに含まれるメタルをドラムに磁着させて分離し、ドラム下部に設けたスクレーパでメタルを掻き取ることにより回収することが好ましい。さらに、振動板に適宜散水することで、振動板へのスラグ付着をより防止できる。
【0018】
また、これらの方法においては、スラグの破砕処理に際し、スラグを衝撃式破砕機に供給して処理することが好ましい。この場合、スラグの角張りを除去し、粗粒率を適正化するため、両側の固定打撃板の間に歯間隔20〜60mmの回転打撃板を有する衝撃式破砕機を周速30〜60m/sで運転し、回転している打撃板にスラグが略鉛直に落下するように供給するとともに、破砕機内部に散水して破砕処理を行い、粗粒率が1.5〜3.5のスラグとすることがより好ましい。
【0019】
上述したように、磁選処理においては、スラグ、メタルの回収率、品質を向上させるために、磁束密度1500〜6000ガウスのドラムを、回転数50〜500m/分で回転させることが好ましい。磁束密度が1500ガウス未満であると、メタルがドラムに磁着する力が弱くメタルの十分な除去ができず、スラグ中のメタル量が多くなる。磁束密度が6000ガウスを超えると、装置コストや運転コストが高くなるだけでなく、スラグ側に回収されるスラグが少なくなりスラグ回収率が低下する。また、ドラム回転数(周速)が50m/分未満であると、水分によるスラグとメタルの付着力に比して遠心力が小さすぎてスラグの回収率が低くなる。一方、ドラム回転数が500m/分を超えると、ドラムの耐久性が低下するとともに、遠心力が大きくなってドラムに磁着しないメタルが多くなり、メタルの回収率及びスラグの品質が低くなる。
【0020】
また、磁選機ドラムのスラグ飛散方向に設けたスラグ回収用の衝突板を振動式とする。スラグを振動板に衝突させて回収することで、スラグの付着・堆積によるスラグ排出口の閉塞等が防止でき、装置の安定運転が確保できる。振動方法としては、一例として、柔軟な材料(ゴム、プラスチックなど)で板を構成し、衝突するスラグで振動させる方法と、金属等の堅い材料の裏側をバイブレータ、空気、音波などで振動させる方法が考えられる。また、スラグに対するメタル量が多い場合には、装置の耐久性を向上させるために、ドラムの材質を耐摩耗鋼、セラミックス等とすることが好ましい。
【0021】
破砕処理について、衝撃式破砕機の歯間隔、周速は、用途等によって要求されるスラグ、メタルの粒度によって異なるが、スラグ、メタルの品質を向上させるためには、回転打撃板の歯間隔20〜60mm、周速30〜60m/sで運転することが好ましい。歯間隔を60mmより大きくすると、所定の粒度の確保が困難となる。周速を大きくすると粒子の角張りが減少する。
また、破砕機のスラグ供給部付近でのスラグの付着を防止して安定運転を確保するために、スラグ供給位置を供給口鉛直上方とすることが好ましい。また、スラグ供給部に適宜散水し、破砕機内部での付着スラグの成長を防止することが好ましい。散水方法としては、一例として、破砕機モータの電力値が上昇した場合に散水する、あるいはタイマーなどにより一定間隔で散水する方法がある。この場合、歯間隔を小さくすると、わずかの付着でも安定運転が困難となるため、歯間隔は20mm以上必要である。
【0022】
熱水処理においては、スラグの安全性、品質を確保するために、水/スラグ比を処理前に0.03〜0.50に調整し、処理後に0.02〜0.15とすることが好ましい。処理前の水/スラグ比が0.03未満であると、熱水処理時に水が不足するとともに、高い温度の確保が難しくなり、水和反応が十分進行しない。また、処理後の水/スラグ比が0.02未満となる場合、高い温度での保持時間が短くなり、また、反応生成物が分解するため、処理後のスラグの品質が安定しない。一方、処理前の水/スラグ比が大きいと、余剰の水分を加熱しなければならず、熱源として多くの蒸気が必要となり、処理コストの増大につながるので、処理前の水/スラグ比は0.50以下、望ましくは0.20以下とする。処理後の水/スラグ比が大きいと、タンクへの貯蔵時、あるいはストックヤードへの貯蔵時に高pHの余剰水が多く発生して排水処理が必要となるので、装置内で余剰水分を揮発させ、処理後の水/スラグ比を0.15以下、望ましくは0.10以下とする。
処理前後の水/スラグ比の調整は、熱水処理装置内の温度を測定することで行うことができる。装置内のスラグの水分量が増減すると、熱特性が変化するため温度が変化する。これにより、装置内の温度から水/スラグ比を把握することが可能となる。一方、処理前のスラグの水/スラグ比を0.15〜0.50に調整することにより、後工程での付着トラブルの防止や適宜散水の省略、補給水の減少を図ることができる。
【0023】
また、熱水処理装置の攪拌翼の形状をパドル型にすることで、装置内を押し出し流れとしスラグの滞留時間を確保するとともに、攪拌能力を向上させ、熱伝導の効率化、スラグの品質、安定性の均一化を図ることができる。さらに、装置の途中で水又は温水を加えることで、処理したスラグの乾燥を防ぐとともに、熱伝導の向上を図ることができる。
また、熱水処理装置の外面に蒸気を流すだけでなく、パドル型の攪拌翼を取り付けたパドル軸の中にも蒸気を流すことにより、昇温速度の増大とともに装置内でのスラグの閉塞とパドルや軸へのスラグの付着が防止できる。さらに、パドル軸を並列に二軸設けた装置とすることで、攪拌能力が向上してスラグの閉塞とパドルや軸へのスラグの付着がより低減される。
また、熱水処理装置の入口及び/又は出口にスクリューフィーダを設けることで、定量でのスラグの供給・排出が行えるとともに、シール性を保持して装置内が飽和水蒸気雰囲気に保たれる。また、装置の入口又は途中で温水を加えることで、装置内の熱伝導の向上を図ることができ、装置の小型化によるイニシャルコストの低減が可能となる。
【0024】
また、常温でのpH調整処理では、Pb等の重金属の溶出を防止してスラグの安全性を確保するために、消石灰、生石灰、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、セメント、鉄鋼スラグ粉末等のアルカリ物質を加え、スラグのpHを9.5〜11.5とすることが好ましい。処理後に、常温で半日以上置くことで、水和反応が進行し、安全性が確保され、品質も向上する。
【0025】
本発明のスラグの改質装置は、簡便な処理装置として、振動式又はスクリュー式のスラグ供給装置と、スラグ供給装置から供給されたスラグを回転している磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルをドラムに磁着させ、ドラム下部に設けたスクレーパでメタルを掻き取って回収し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて落下させ回収する磁選機と、回収したスラグを破砕する衝撃式破砕機とを包含してなることを特徴としている(図1参照)。
【0026】
また、本発明の装置は、簡便な処理装置として、振動式又はスクリュー式のスラグ供給装置と、スラグ供給装置から供給されたメタルと一体となったスラグを破砕する衝撃式破砕機と、衝撃式破砕機で破砕したスラグを回転している磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルをドラムに磁着させ、ドラム下部に設けたスクレーパでメタルを掻き取って回収し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて落下させ回収する磁選機とを包含してなることを特徴としている(図2参照)。
【0027】
また、本発明の装置は、安全性の向上したスラグとするために、振動式又はスクリュー式のスラグ供給装置と、スラグ供給装置から供給されたスラグを回転している磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルをドラムに磁着させ、ドラム下部に設けたスクレーパでメタルを掻き取って回収し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて落下させ回収する磁選機と、回収したスラグにアルカリ物質を添加して破砕及び攪拌処理を行うアルカリ供給手段を備えた振動式破砕機とを包含してなることを特徴としている(図7参照)。
【0028】
また、本発明の装置は、安全性の向上したスラグとするために、振動式又はスクリュー式のスラグ供給装置と、スラグ供給装置から供給されたメタルと一体となったスラグにアルカリ物質を添加して破砕及び攪拌処理を行うアルカリ供給手段を備えた振動式破砕機と、破砕及びpH調整を行ったスラグを回転している磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルをドラムに磁着させ、ドラム下部に設けたスクレーパでメタルを掻き取って回収し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて落下させ回収する磁選機とを包含してなることを特徴としている(図8参照)。
【0029】
また、pH調整を行って安全性の向上したスラグとするために、上記の磁選機の後に衝撃式破砕機を設けた装置、又は衝撃式破砕機の後に磁選機を設けた装置の後段に、スラグ供給手段とアルカリ供給手段とを備えた攪拌装置を設けることが好ましい(図5、図6参照)。
【0030】
また、より安全性、品質の向上したスラグとするために、上記の磁選機の後に衝撃式破砕機を設けた装置、又は衝撃式破砕機の後に磁選機を設けた装置の後段に、一軸又は二軸でパドル型の攪拌翼を有し、ジャケット構造の装置壁面又は装置壁面及びパドル軸に蒸気を供給して加温できる構成とし、スラグ供給手段、石灰供給手段、水供給手段及びスラグ排出手段を備えた熱水処理装置を設けることが好ましい(図3、図4参照)。この場合、熱水処理装置の入口部及び中間部の少なくともいずれかに水又は温水の供給手段を設けることが好ましい。また、熱水処理装置におけるスラグ供給手段及びスラグ排出手段の少なくともいずれかをスクリューフィーダとすることが好ましい。
【0031】
また、これらの装置において、衝撃式破砕機は、両側に固定された固定打撃板と、その中間に設けられた回転方向に歯間隔20〜60mmで突出した歯を有する略円筒形状の回転打撃板とを備えた構成とすることが好ましい。また、衝撃式破砕機の内部に適宜散水できる散水装置を設けることが好ましい。
【0032】
また、これらの装置において、磁選機における振動板は、ゴム、プラスチック等の柔軟な材料からなり衝突するスラグで振動させるもの、又は金属等の硬い材料を裏面からバイブレータ、空気もしくは音波等で振動させるものとすることができる。さらに、振動板には適宜散水できる装置を備えたものとすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、適宜変更して実施することが可能なものである。図1は、本発明の実施の第1形態によるスラグの改質方法を実施する装置の概略構成を示している。本実施の形態は、メタルを含有するスラグが、スラグとメタルが分離した状態であって、簡便な処理によるスラグ、メタルの利用を目指すものである。図1に示すように、スラグ供給装置18によりメタルを含有するスラグが磁選機20に供給される。スラグ供給装置としては、振動式又はスクリュー式の供給装置を用いることが好ましい。図1では、一例として、振動式のスラグ供給装置を図示している。
【0034】
スラグは磁束密度1500〜6000ガウスで、50〜500m/分の周速で回転しているドラム22に供給され、スラグに含まれるメタルはドラムに磁着して回収され、さらにドラム下部に設けたスクレーパ24で掻き取ることにより回収される。なお、スクレーパとしては、板状の掻取り部材の他に、ブラシ状のもの等を用いることが可能である。26は固定磁石である。一方、スラグはドラム22のスラグ飛散方向(周速方向)に設けた振動板28に衝突させて回収される。振動板28を振動させる方法は、一例として、柔軟な材料(ゴム、プラスチックなど)で板を構成し、衝突するスラグで振動させる方法と、金属等の堅い材料の裏側をバイブレータ、空気、音波などで振動させる方法等が考えられる。また、スラグに対するメタル量が多い場合には、装置の耐久性を向上させるために、ドラムの材質を耐摩耗鋼、セラミックス等とすることが好ましい。また、図示していないが、振動板28に適宜散水できる散水装置を設けて、スラグの付着をより確実に防止できる構成とすることも可能である。
【0035】
回収したスラグは衝撃式破砕機30に供給され破砕処理される。衝撃式破砕機30は、例えば、左右両側に固定された固定打撃板32と、その中間に設けられた略円筒形状で回転方向と略垂直の法線方向に所定の歯間隔で突出した歯を有する回転打撃板34とを備えた構成である。衝撃式破砕機の歯間隔、周速は、用途等によって要求されるスラグ、メタルの粒度によって異なるが、スラグ、メタルの品質を向上させるためには、回転打撃板34の歯間隔20〜60mm、周速30〜60m/sで運転することが好ましい。また、スラグの供給位置は供給口鉛直上方とし、回転打撃板34上にスラグが略鉛直に落下するように供給される。この場合、散水装置(図示略)により破砕機30の内部に適宜散水して破砕処理が行われる。散水方法としては、一例として、破砕機モータの電力値が上昇した場合に散水する、あるいはタイマーなどにより一定間隔で散水する方法等がある。衝撃式破砕機30で破砕処理されたスラグは、例えば、粗粒率が1.5〜3.5のスラグとなって回収される。36はコンベア等の搬送手段である。
【0036】
図2は、本発明の実施の第2形態によるスラグの改質方法を実施する装置の概略構成を示している。本実施の形態は、メタルを含有するスラグが、スラグにメタルが付着した状態であって、簡便な処理によるスラグ、メタルの利用を目指すものである。図2に示すように、スラグ供給装置18によりメタルを含有するスラグが衝撃式破砕機30に供給され破砕処理される。本実施の形態では、スラグとメタルが一体となった状態であるので、まず破砕処理が行われる。破砕処理されたスラグ、メタルは磁選機20に供給され、スラグとメタルとに分離される。スラグ供給装置18、衝撃式破砕機30、磁選機20等の構成、運転条件などは、実施の第1形態の場合と同様である。
【0037】
図3は、本発明の実施の第3形態によるスラグの改質方法を実施する装置の概略構成を示している。本実施の形態は、メタルを含有するスラグが、スラグとメタルが分離した状態であって、より安全性、品質の向上したスラグの利用を目指すものである。図3に示すように、スラグ供給装置18によりメタルを含有するスラグが磁選機20に供給される。磁選機20で分離回収されたスラグは衝撃式破砕機30で破砕処理される。ここまでは実施の第1形態と同様である。磁選処理、破砕処理されたスラグは、スラグ供給装置38から熱水処理装置40に供給される。
【0038】
スラグは、消石灰、生石灰等と水を添加してpH10以上、水/スラグ比0.03〜0.50となるように調整された後、一軸又は二軸でパドル型の攪拌翼42を有し、ジャケット構造の装置壁面44又は装置壁面44及びパドル軸46に水蒸気を供給して加温できる構成の熱水処理装置40に供給される。熱水処理装置40内では、パドル型の攪拌翼42によりスラグが十分に攪∂され、装置壁面44及びパドル軸46内に供給した蒸気を熱源として、スラグ温度60〜100℃で0.1〜2時間の熱水処理が行われる。この場合、パドル軸を並列に二軸設けた装置とすることが好ましい。熱水処理したスラグはスラグ排出装置48から排出される。そして、熱水処理後のスラグの水/スラグ比は0.02〜0.15とすることが好ましい。この場合、図示を省略しているが、処理したスラグの乾燥を防ぐために、装置の途中で水又は温水を加えることが可能である。なお、予め処理前のスラグに散水して水/スラグ比が0.15〜0.50となるようにした後、上述したような処理を行うことも可能である。
【0039】
また、熱水処理装置40での処理前後の水/スラグ比は、温度センサー50で装置内の温度を計測することにより把握可能である。装置内のスラグの水分量が増減すると、熱特性が変化するため温度が変化する。これにより、装置内の温度から水/スラグ比を把握することができ、水/スラグ比を調整することが可能となる。図3では、一例として、温度センサー50を入口部、中間部、出口部の3箇所に設置しているが、設置箇所は特に限定されるものではない。なお、補助的な方法として、処理前後のスラグの目視により水/スラグ比を調整することができる。
また、図示を省略しているが、装置内の入口側の昇温部分を小さくするために、装置の入口等で温水を加えることが可能である。また、スラグ供給装置38及び/又はスラグ排出装置48をスクリューフィーダとすることが好ましい。これにより、定量でのスラグの供給・排出が行えるとともに、シール性を保持して装置内が飽和水蒸気雰囲気に保たれる。図3では、一例として、スラグ排出装置48をスクリューフィーダとしている。
【0040】
図4は、本発明の実施の第4形態によるスラグの改質方法を実施する装置の概略構成を示している。本実施の形態は、メタルを含有するスラグが、スラグにメタルが付着した状態であって、より安全性、品質の向上したスラグの利用を目指すものである。図4に示すように、スラグ供給装置18によりメタルを含有するスラグが衝撃式破砕機30に供給され破砕処理される。本実施の形態では、スラグとメタルが一体となった状態であるので、まず破砕処理が行われる。破砕処理されたスラグ、メタルは磁選機20に供給され、スラグとメタルとに分離される。ここまでは実施の第2形態と同様である。破砕処理、磁選処理されたスラグは、スラグ供給装置38から熱水処理装置40に供給される。スラグは熱水処理装置40で処理され改質スラグが得られる。熱水処理装置40の構成、運転条件などは、実施の第3形態の場合と同様である。
【0041】
図5は、本発明の実施の第5形態によるスラグの改質方法を実施する装置の概略構成を示している。本実施の形態は、メタルを含有するスラグが、スラグとメタルが分離した状態であって、安全性の向上したスラグの利用を目指すものである。図5に示すように、スラグ供給装置18によりメタルを含有するスラグが磁選機20に供給される。磁選機20で分離回収されたスラグは衝撃式破砕機30で破砕処理される。ここまでは実施の第1形態と同様である。磁選処理、破砕処理されたスラグは、スラグ供給装置38から攪拌処理装置52に供給される。
【0042】
スラグは、消石灰、生石灰、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、セメント、鉄鋼スラグ粉末等のアルカリ物質と水を添加した後、攪拌処理装置52に供給され、常温で0.5〜120分間攪拌処理が行われ、溶出液pHが9.5〜11.5となるようにpH調整されたスラグとなる。この場合、攪拌処理装置52の構成は特に限定されず、例えば、1軸又は2軸のパドル式、スクリュー式など種々の形式の装置を採用することが可能である。54はアルカリ供給装置である。また、処理後のスラグを常温で半日以上置くことで、水和反応が進行し、安全性が確保され、品質も向上する。
【0043】
図6は、本発明の実施の第6形態によるスラグの改質方法を実施する装置の概略構成を示している。本実施の形態は、メタルを含有するスラグが、スラグにメタルが付着した状態であって、安全性の向上したスラグの利用を目指すものである。図6に示すように、スラグ供給装置18によりメタルを含有するスラグが衝撃式破砕機30に供給され破砕処理される。本実施の形態では、スラグとメタルが一体となった状態であるので、まず破砕処理が行われる。破砕処理されたスラグ、メタルは磁選機20に供給され、スラグとメタルとに分離される。ここまでは実施の第2形態と同様である。破砕処理、磁選処理されたスラグは、スラグ供給装置38から攪拌処理装置52に供給される。スラグは攪拌処理装置52でpH調整され改質スラグが得られる。攪拌処理装置52で常温でのpH調整処理を行う場合の構成などは、実施の第5形態の場合と同様である。
【0044】
図7は、本発明の実施の第7形態によるスラグの改質方法を実施する装置の概略構成を示している。本実施の形態は、メタルを含有するスラグが、スラグとメタルが分離した状態であって、安全性の向上したスラグの利用を目指すものである。図7に示すように、スラグ供給装置18によりメタルを含有するスラグが磁選機20に供給される。磁選機20の構成、運転条件などは、実施の第1形態の場合と同様である。磁選機20で分離回収されたスラグは、消石灰、生石灰、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、セメント、鉄鋼スラグ粉末等のアルカリ物質と水を添加した後、例えば、振動式破砕機56に供給され、常温で破砕処理が行われる。振動式破砕機56では、スラグの破砕処理と同時に攪拌処理も行われ、溶出液pHが9.5〜11.5となるようにpH調整されたスラグが得られる。なお、破砕処理とpH調整処理が同時に行える装置として、本実施の形態では、振動式破砕機を用いているが、他の装置を採用することも勿論可能である。また、処理後のスラグを常温で半日以上置くことで、水和反応が進行し、安全性が確保され、品質も向上する。
【0045】
図8は、本発明の実施の第8形態によるスラグの改質方法を実施する装置の概略構成を示している。本実施の形態は、メタルを含有するスラグが、スラグにメタルが付着した状態であって、安全性の向上したスラグの利用を目指すものである。図8に示すように、スラグ供給装置18によりメタルを含有するスラグが、例えば、振動式破砕機56に供給される。スラグはアルカリ物質と水を添加した後、振動式破砕機56に供給され、常温で破砕処理が行われる。振動式破砕機56では、スラグの破砕処理と同時に攪拌処理も行われ、溶出液pHが9.5〜11.5となるようにpH調整されたスラグが得られる。破砕処理とpH調整処理については、実施の第7形態の場合と同様である。振動式破砕機56からのスラグ、メタルは、磁選機20に供給され、スラグとメタルとに分離される。磁選機20の構成、運転条件などは、実施の第1形態の場合と同様である。
【0046】
【実施例】
実施例1
プラズマ溶融炉で都市ごみ焼却灰を溶融処理して得られた水砕スラグ200kgを用意した。この水砕スラグは、メタル3.5%を含有し、粗粒率4.0、含水率12%で、スラグとメタルは分離した状態である。プラズマ溶融炉による水砕スラグ200kgを磁束密度3000ガウスのドラムを250m/分で回転させた磁選機に投入した。磁選機ドラムのスラグ飛散方向に設けたゴム板にスラグを衝突させてスラグを回収し、ドラムに磁着したメタルはスクレーパで掻き取って回収した。その結果、スラグ192.7kg(メタル0.3kg含有)、メタル7.3kg(スラグ0.6kg含有)を得た。
【0047】
実施例2
実施例1によるスラグを、歯間隔40mm、周速45m/sの衝撃式破砕機で破砕処理した。破砕後の粗粒率は2.65、JIS A 1109(細骨材の比重及び吸水率試験方法)による吸水率は0.25%であり、環境庁告示46号による溶出試験におけるPb溶出量は0.008mg/L(pH:9.0)で、基準値を満足した。
【0048】
実施例3
実施例2によるスラグ100kgに、水と消石灰を加え、水/スラグ比0.15、消石灰/スラグ比0.0005とし、2軸パドル式でジャケット構造の外壁部及びパドル軸に蒸気を流して加熱する構造の熱水処理装置に供給し、95℃で1時間処理した。処理後のスラグの吸水率は1.01%であり、Pb溶出量は0.001mg/Lであった。
【0049】
実施例4
実施例2によるスラグ100kgに、水と消石灰を加え、水/スラグ比0.15、消石灰/スラグ比0.00025とし、攪拌装置(1軸パドル式)に供給して常温で1分間攪拌処理を行った後、常温で24時間放置した。処理後のスラグの吸水率は0.35%であり、Pb溶出量は0.005mg/L(pH:10.5)であった。
【0050】
実施例5
バーナ溶融炉で都市ごみ焼却灰を溶融処理して得られた水砕スラグ200kgを用意した。この水砕スラグは、メタル2.8%を含有し、粗粒率4.2、含水率14%で、スラグにメタルが付着した状態である。バーナ溶融炉による水砕スラグ200kgを歯間隔50mm、周速50m/sの衝撃式破砕機で破砕処理した。その後、スラグ100kgを磁束密度5000ガウスのドラムを300m/分で回転させた磁選機に供給した。磁選機ドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させてスラグを回収し、ドラムに磁着したメタルはスクレーパで掻き取って回収した。振動板はステンレス製で裏側からバイブレータで振動させる構成である。その結果、回収したスラグは96.9kg(メタル0.2kg含有)で、メタルは3.1kg(スラグ0.5kg含有)であった。
【0051】
比較例1
実施例5と同じ水砕スラグ100kgを磁束密度1300ガウスのドラムを45m/分で回転させた磁選機に供給した。磁選機ドラムのスラグ飛散方向に設けた固定金属板にスラグを衝突させてスラグを回収し、ドラムに磁着したメタルはスクレーパで掻き取って回収した。その結果、回収したスラグは96.0kg(メタル1.0kg含有)で、メタルは4.0kg(スラグ2.2kg含有)であった。また、固定金属板にスラグが大量に付着し、閉塞寸前であった。
【0052】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されているので、つぎのような効果を奏する。
(1) メタルを含むスラグであって、スラグとメタルが分離した状態、スラグにメタルが付着した状態のそれぞれの場合について、磁選処理、破砕処理、熱水処理、pH調整処理等を最適に組み合わせるとともに、磁選機、破砕機、熱水処理装置、攪拌装置等のそれぞれの構造及び運転条件などを適正化することにより、要求される品質や安全性等を備えたスラグ、メタルに改質することができる。
(2) 磁選機の磁束密度、周速、構造を適正化することにより、高効率で磁選処理ができ、スラグ、メタルの品質が向上する。
(3) 衝撃式破砕機の構造、運転条件を適正化することにより、スラグを土木資材等に適した粒度に破砕処理でき、スラグの品質が向上する。
(4) 磁選処理、破砕処理の後に、熱水処理あるいは常温でのpH調整処理を行うことにより、スラグの安全性、品質が向上する。この場合、スラグは川砂相当の品質となり、土木資材、建設資材、水産資材等への利用促進が期待できる。また、メタルの品質が向上し、銅原料、電磁シールドパネル原料等への利用促進が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態によるスラグの改質方法を実施する装置を示す概略構成説明図である。
【図2】本発明の実施の第2形態によるスラグの改質方法を実施する装置を示す概略構成説明図である。
【図3】本発明の実施の第3形態によるスラグの改質方法を実施する装置を示す概略構成説明図である。
【図4】本発明の実施の第4形態によるスラグの改質方法を実施する装置を示す概略構成説明図である。
【図5】本発明の実施の第5形態によるスラグの改質方法を実施する装置を示す概略構成説明図である。
【図6】本発明の実施の第6形態によるスラグの改質方法を実施する装置を示す概略構成説明図である。
【図7】本発明の実施の第7形態によるスラグの改質方法を実施する装置を示す概略構成説明図である。
【図8】本発明の実施の第8形態によるスラグの改質方法を実施する装置を示す概略構成説明図である。
【図9】従来の磁選機を示す概略構成説明図である。
【符号の説明】
10、20 磁選機
12、22 ドラム
14 固定板
16 スラグ排出口
18、38 スラグ供給装置
24 スクレーパ
26 固定磁石
28 振動板
30 衝撃式破砕機
32 固定打撃板
34 回転打撃板
36 搬送手段
40 熱水処理装置
42 パドル型の攪拌翼
44 ジャケット構造の装置壁面
46 パドル軸
48 スラグ排出装置
50 温度センサー
52 攪拌処理装置
54 アルカリ供給装置
56 振動式破砕機

Claims (27)

  1. スラグを磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルを回転するドラムに磁着させて分離し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて回収し、回収したスラグを破砕処理することを特徴とするスラグの改質方法。
  2. メタルが付着したスラグを破砕処理した後、破砕したスラグを磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルを回転するドラムに磁着させて分離し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて回収することを特徴とするスラグの改質方法。
  3. スラグを磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルを回転するドラムに磁着させて分離し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて回収し、回収したスラグにアルカリを添加した後、破砕及び攪拌処理を行い、溶出液pHが9.5〜11.5のスラグとすることを特徴とするスラグの改質方法。
  4. メタルが付着したスラグにアルカリを添加して破砕及び攪拌処理を行った後、該スラグを磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルを回転するドラムに磁着させて分離し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて回収し、溶出液pHが9.5〜11.5の回収スラグとすることを特徴とするスラグの改質方法。
  5. 磁選処理した後に破砕処理して得られたスラグ、又は破砕処理した後に磁選処理して得られたスラグにアルカリを添加した後、攪拌処理を行い、溶出液pHが9.5〜11.5のスラグとする請求項1又は2記載のスラグの改質方法。
  6. 請求項3、4又は5記載の方法でスラグを改質した後、一定期間放置又は養生することでスラグの安定性・品質を向上させることを特徴とするスラグの改質方法。
  7. 磁選処理した後に破砕処理して得られたスラグ、又は破砕処理した後に磁選処理して得られたスラグに石灰と水を添加した後、攪拌しながら60〜100℃で熱水処理を行う請求項1又は2記載のスラグの改質方法。
  8. スラグをpH10以上、水/スラグ比0.03〜0.50となるように石灰と水で調整した後、一軸又は二軸でパドル型の攪拌翼を有し、蒸気を熱源として供給し壁面のみ又は壁面及びパドル軸を加温できるようにした熱水処理装置に投入し、スラグを攪拌しながらスラグ温度を60〜100℃とし、0.1〜2時間処理する請求項7記載のスラグの改質方法。
  9. 熱水処理装置でスラグを処理する際に、装置の入口部及び中間部の少なくともいずれかからスラグに水又は温水を加える請求項8記載のスラグの改質方法。
  10. 熱水処理後のスラグの水/スラグ比を0.02〜0.15とする請求項8又は9記載のスラグの改質方法。
  11. スラグの磁選処理に際し、スラグを磁束密度1500〜6000ガウス、50〜500m/分の周速で回転している磁選機ドラムに供給し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて回収するとともに、スラグに含まれるメタルをドラムに磁着させて分離し、ドラム下部に設けたスクレーパでメタルを掻き取ることにより回収する請求項1〜10のいずれかに記載のスラグの改質方法。
  12. スラグの破砕処理に際し、スラグを衝撃式破砕機に供給して処理する請求項1、2、5〜11のいずれかに記載のスラグの改質方法。
  13. 両側の固定打撃板の間に歯間隔20〜60mmの回転打撃板を有する衝撃式破砕機を周速30〜60m/sで運転し、回転している打撃板にスラグが略鉛直に落下するように供給するとともに、破砕機内部に散水して破砕処理を行い、粗粒率が1.5〜3.5のスラグとする請求項12記載のスラグの改質方法。
  14. 処理前のスラグに散水し、水/スラグ比が0.15〜0.50となるようにした後、請求項1〜13のいずれかに記載の方法で処理を行うことを特徴とするスラグの改質方法。
  15. 振動式又はスクリュー式のスラグ供給装置と、
    スラグ供給装置から供給されたスラグを回転している磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルをドラムに磁着させ、ドラム下部に設けたスクレーパでメタルを掻き取って回収し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて落下させ回収する磁選機と、
    回収したスラグを破砕する衝撃式破砕機とを包含してなることを特徴とするスラグの改質装置。
  16. 振動式又はスクリュー式のスラグ供給装置と、
    スラグ供給装置から供給されたメタルと一体となったスラグを破砕する衝撃式破砕機と、
    衝撃式破砕機で破砕したスラグを回転している磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルをドラムに磁着させ、ドラム下部に設けたスクレーパでメタルを掻き取って回収し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて落下させ回収する磁選機とを包含してなることを特徴とするスラグの改質装置。
  17. 振動式又はスクリュー式のスラグ供給装置と、
    スラグ供給装置から供給されたスラグを回転している磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルをドラムに磁着させ、ドラム下部に設けたスクレーパでメタルを掻き取って回収し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて落下させ回収する磁選機と、
    回収したスラグにアルカリ物質を添加して破砕及び攪拌処理を行うアルカリ供給手段を備えた振動式破砕機とを包含してなることを特徴とするスラグの改質装置。
  18. 振動式又はスクリュー式のスラグ供給装置と、
    スラグ供給装置から供給されたメタルと一体となったスラグにアルカリ物質を添加して破砕及び攪拌処理を行うアルカリ供給手段を備えた振動式破砕機と、
    破砕及びpH調整を行ったスラグを回転している磁選機ドラムに供給してスラグに含まれるメタルをドラムに磁着させ、ドラム下部に設けたスクレーパでメタルを掻き取って回収し、回転するドラムのスラグ飛散方向に設けた振動板にスラグを衝突させて落下させ回収する磁選機とを包含してなることを特徴とするスラグの改質装置。
  19. 請求項15又は16記載の装置の後段に、スラグ供給手段とアルカリ供給手段とを備えた攪拌装置を設けたことを特徴とするスラグの改質装置。
  20. 請求項15又は16記載の装置の後段に、一軸又は二軸でパドル型の攪拌翼を有し、ジャケット構造の装置壁面又は装置壁面及びパドル軸に蒸気を供給して加温できる構成とし、スラグ供給手段、石灰供給手段、水供給手段及びスラグ排出手段を備えた熱水処理装置を設けたことを特徴とするスラグの改質装置。
  21. 熱水処理装置の入口部及び中間部の少なくともいずれかに水又は温水の供給手段を設けた請求項20記載のスラグの改質装置。
  22. 熱水処理装置におけるスラグ供給手段及びスラグ排出手段の少なくともいずれかがスクリューフィーダである請求項20又は21記載のスラグの改質装置。
  23. 衝撃式破砕機が、両側に固定された固定打撃板と、その中間に設けられた回転方向に歯間隔20〜60mmで突出した歯を有する略円筒形状の回転打撃板とを備えた構成である請求項15、16、19〜22のいずれかに記載のスラグの改質装置。
  24. 衝撃式破砕機の内部に適宜散水できる散水装置を設けた請求項15、16、19〜23のいずれかに記載のスラグの改質装置。
  25. 磁選機における振動板が、ゴム、プラスチック等の柔軟な材料からなり衝突するスラグで振動させるもの、又は金属等の硬い材料を裏面からバイブレータ、空気もしくは音波等で振動させるものである請求項15〜24のいずれかに記載のスラグの改質装置。
  26. 磁選機における振動板において、適宜散水可能な散水装置を設けた請求項15〜25のいずれかに記載のスラグの改質装置。
  27. 処理前のスラグに散水する散水装置を設けた請求項15〜26のいずれかに記載のスラグの改質装置。
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