JP3652584B2 - 低圧接地電路の漏電検出保護方法と装置 - Google Patents

低圧接地電路の漏電検出保護方法と装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低圧接地電路における一線接地電路の漏電検出保護技術に関し、特に、複数変電室の変圧器の二次接地を共通接地とした場合の、他の変電室での過地絡事故時に不必要な動作を行わないようにした漏電検出保護方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高層ビルなどのように、多数の変電室(変電所)(例えば、各階に)が設けられ、各変電室の変圧器の二次接地を共通の接地線で接地する共通接地方式がとられている場合が多い。その際、他の変電室の変圧器の二次側で地絡事故が生じたとき、別の健全な変電室の漏電検出器が不必要な動作をする事例が多発している。
【0003】
その原因は、共通接地のB種接地の接地抵抗に事故電流が流れ、B種接地の接地抵抗により電圧が発生し、その発生した電圧上昇分により充電々流が増加し、漏電リレーの設定値を超えて不必要な動作をするものである。
【0004】
この現象を図13および図14によって詳細に説明する。図13は高層ビルに複数の変電室が設置され、各変電室に設置されている変圧器の二次側の一線は共通接地線で接地した場合の模式図で、高層ビル100内にA変電室〜D変電室の複数の変電室が設けられ、各変電室の変圧器の二次側の一線は共通接地線101でB種接地されている。EBはこのB種接地を示している。
【0005】
図14は図13中のC変電室内の変圧器の二次側が△結線され、A変電室内の変圧器の二次側が単相3線により配電され、△結線のv相と単相3線の中性点とを共通接地線101でB種接地した場合の例で、このように共通接地された場合においてA変電室の電路wのF点で過地絡事故が発生したとき、C変電室内の漏電リレーが不必要な動作をする場合がある。
【0006】
その理由は、A変電室の配電線の電路wで過地絡事故が発生すると、接地電流Igは、地絡点Fから点線で示すようにB種接地EB−共通接地線101−中性点N−電路wを通して流れる。
【0007】
この地絡電流Igが大きいと(過地絡)、B種接地EBの接地抵抗RBにより高い電圧が発生する。例えば、接地抵抗10Ωで地絡電流10Aの場合は、100Vが発生する。この電圧はC変電室の接地点の電圧を上昇させ、その電圧上昇分により、対地静電容量Cw,Cuに流れる電流が増加し、また事故が無い状態では流れていなかった接地相(v相)の対地静電容量Cvにも電流が流れ、零相変流器ZCTはこれらを検出してC変電室内に設置されている漏電リレーの設定値を超えると当該漏電リレーは動作し、遮断器を遮断することになる。この動作はC変電室内が健全時の動作であるから不必要動作となる。
【0008】
このような不必要動作は、共通接地方式であれば、同一変電室内に複数の変圧器が設置されていて他の変圧器の二次側で過地絡事故が発生した場合にも起こり得る。
【0009】
従来、このような現象に対応した不必要動作を防止する手段は知られていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本願の発明者は、上記のような不必要動作を防止するために種々の手段を試みた。
【0011】
Y結線の中性点接地電路の場合も、充電々流が増加すると不必要動作を起こすおそれがあるが、Y結線の場合は中性点と大地間の電圧Veと、事故時に流れる零相電流Ioとの位相比較で負荷側事故か否かを比較的簡単に判別することができる。
【0012】
即ち、他の電路の地絡事故の場合、自回路の(又は負荷側の)零相電流Ioは充電々流であるから事故時の中性点と大地間の電圧Veに対して進み90°位相となり、負荷側の事故の場合は、VeとIoはほぼ180°逆位相となる。
【0013】
従って、中性点と大地間の電圧を検出するようにしておき、この電圧と零相変流器に流れる電流とを位相を比較することで不必要動作を防止することができた。
【0014】
しかし、△結線および単相の一線接地電路ではY結線のように中性点は無く、接地点はu、v、w相の何れかとなり、他の電路の過地絡時に接地点と大地間の電圧と零相電流を位相比較しても充電々流は進み90°位相とはならず、他の電路の事故をおこした相により変化し不定となる。
【0015】
また、何等かの方法で中性点を作りその中性点と大地間の電圧と零相電流とを位相比較する方法も考えられるが、他の電路の事故相によっては充電々流と事故電流が同相となる場合があり位相比較だけでは判別できないことが判明した。
【0016】
図15および図16は、作り出した中性点と大地間の電圧Voと零相電流Ioの位相比較により判別する場合の説明図で、図15は三相三線△結線の2つの変圧器があって、△結線の一方がv相を一線接地した電路Aと、他方がw相を一線接地した電路Bの各接地相を共通接地線101でB種接地した場合を示し、図16はその位相比較のベクトル図を示す。
【0017】
今、電路Bのv相のF点で過地絡事故が発生すると、図16に示すように、事故時の大地電位が、事故無し時の大地電位イからg点に移動し、健全側電路Aでは中性点と大地間の電圧Voaの90°進みの充電々流Ioaが流れる。この充電々流Ioaは健全時の零相電流Ioに比べて大きくなる。
【0018】
このとき、事故側電路Bではw→uの方向の事故電流Ig(Iobを含む)が流れ、Vobの進み90°位相に近い事故電流Igが流れる。従って、中性点と大地間の電圧Voとの位相比較で判断することはできない。
【0019】
図17,18は、三相三線△結線のv相を一線接地した電路Aと他の三相三線△結線の一線接地をu相で接地した電路Bの場合で、今、電路Bのw相で過地絡が生じたとき大地電位がg点に移動し、電路AではVoaの90°進みの充電々流Ioaが流れ、この電流はVeに対し180°進みに近い位相で現れかつ健全時のIoに比べ大きくなる。
【0020】
この時、事故側電路Bではu→wの方向の事故電流Ig(Iobを含む)が流れVeの進み180°位相に近いIgが流れる。従って、Veとの位相比較で判断することはできない。
【0021】
また、接地線に挿入した零相変流器の信号を基準にした場合、この零相変流器に流れる電流の位相はVeと逆相となるだけで同様の信号であるから判別は不能となる。
【0022】
また、電路の中性点と大地間の電圧をVoとして取り出し、この電圧Voと同相分の電流Ioを算出して抵抗成分電流Igrを求め、この抵抗成分電流Igr分で漏電リレーを動作させることも試みたが、過地絡事故でないときは問題はないが、過地絡事故時においてはB種接地抵抗により接地相と大地間に電圧Veが発生するため、正確な値ではなくなる。
【0023】
即ち、真の抵抗成分電流Igrの値は、地絡した相と大地間とに発生した絶縁抵抗分による電流分であるから、地絡した相と大地間の電圧と同相の電流となり、過地絡事故時は、中性点と大地間の電圧Voとの同相分を求めてもそれは真の抵抗成分電流Igrの値ではなく、実際のIgr分より小さくなり、検出できない場合がある。
【0024】
以上の点に鑑み本発明は、△結線および単相の一線接地電路の共通接地でも不必要動作の無い漏電検出保護装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明は過地絡事故時の地絡電流は、過地絡時に地絡事故相と大地間とに発生する電圧により絶縁抵抗分として流れる電流であることに着目してなされたものである。
【0026】
即ち、低圧電路における一線接地電路の漏電検出方法において、地絡事故時の電路の中性点と大地間の電圧および充電相と大地間の電圧を求め、そのときの零相電流を、前記中性点と大地間の電圧Voの90°進み成分の充電々流と地絡事故時に変化した充電相と大地間の電圧と同相分の抵抗成分電流に分割し、該抵抗成分電流があらかじめ設定した設定レベルを超えたとき所定の保護動作をするようにするものである。
【0027】
上記の中性点と大地間の電圧を、地絡事故時に変化した充電相と大地間の電圧と接地相と大地間の電圧から線間電圧を求め、単相の一線接地電路では線間電圧Vuの1/2の点を、△結線の一線接地電路では各充電相の中間位相で1/√3の点を電路の中性点Nとし、この中性点Nと大地間の電圧により求めることができる。
【0028】
また、装置としては、
低圧電路における一線接地電路の漏電検出保護装置において、単相一線接地電路の充電相と大地間の電圧を検出する充電相−大地間電圧検出手段と、B種接地の接地抵抗に生ずる電圧を検出する接地相−大地間電圧検出手段と、零相電流を検出するための零相電流検出手段と、これら各検出手段の検出信号を入力して自回路の事故か否かを判別する漏電リレーを備えた構成とする。
【0029】
そして、上記の漏電リレーは、地絡事故時の充電相−大地間検出手段で検出した電圧をVuo、接地相−大地間電圧検出手段で検出した電圧をVe、そのとき零相電流検出手段で検出した零相電流をIoとして、VuoとVeから線間電圧Vuを求め、該線間電圧Vuの1/2の点を地絡事故時の電路の中性点Nとし、この中性点Nと大地間電圧をVoとし、零相電流IoをVoに対し90°進み位相の充電々流分Icoと、Vuoと同相成分の抵抗成分電流Igrに分割し、抵抗成分電流Igrがあらかじめ設定した検出レベルを超えたとき動作するようにすることが望ましい。上記の中性点と大地間の電圧は、中性点−大地間電圧検出手段を設けて検出することもできる。
【0030】
三相三線の△結線、若しくは単相電路の一線接地電路の場合は、中性点と大地間の電圧を検出する中性点−大地間電圧検出手段と、B種接地の接地抵抗に生ずる電圧を検出する接地相−大地間電圧検出手段と、零相電流を検出する零相電流検出手段と、これら各検出手段の検出信号を入力して各検出信号から自回路の事故か否かを判別する漏電リレーとを備えた構成とする。
【0031】
そして、上記の漏電リレーは、地絡事故時に中性点−大地間電圧検出手段で検出した電圧をVo、接地相−大地間電圧検出手段で検出した電圧をVe、そのとき零相電流検出手段で検出した電流をIo、Veが零のときの中性点と大地間の電圧をVn、零相電流検出手段で検出される電流で対地静電容量に流れる充電々流をInとしたとき、地絡事故が発生していない時点のInを求めてこれを記憶しておき、地絡事故が発生したときのVoとVeからVnを、VoとVnの比率から地絡時の充電々流分Icoを求め、零相電流IoからこのIcoを差し引いて抵抗成分電流Igrを求め、該電流Igrがあらかじめ設定した設定レベルを超えたとき動作するようにすることが望ましい。
【0032】
また、他の手段として、三相三線の一線接地電路の中性点と大地間の電圧を検出する中性点−大地間電圧検出手段と、充電相の各相と大地間の電圧を検出する充電相−大地間電圧検出手段と、零相電流を検出する零相電流検出手段と、これら各検出手段の検出信号を入力して各信号から自回路の事故か否かを判別する漏電リレーとを備えた構成とする。
【0033】
この場合の漏電リレーは、地絡事故時に中性点−大地間電圧検出手段で検出した電圧をVo、各充電相−大地間電圧検出手段で検出した電圧をVuo,Vwo、そのときの零相電流検出手段で検出した零相電流Ioとし、この零相電流Ioを零相電流Ioの充電々流分IcoをVoに対し90°進み位相としてとり、Vuo,Vwoの各同相成分として流れる事故電流に分割して抵抗成分電流Igrを求め、該抵抗成分電流Igrがあらかじめ設定した設定レベルを超えたとき動作するようにすることが望ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
【0035】
図1は本発明の第1の実施の形態で、単相変圧器Trの二次側の一線vを接地した場合である。この第1の実施の形態は、充電相uと大地間の電圧Vuを取り出す充電相−大地間電圧検出手段10と、接地相vと大地間の電圧Veを取り出す接地相−大地間電圧検出手段20と、電路の零相電流Ioを検出する零相電流検出手段30と、これら各検出手段で検出した検出信号を入力して演算処理し、絶縁劣化に伴って流れる地絡電流を算出して保護動作を行う漏電リレー40により構成されている。
【0036】
充電相−大地間電圧検出手段10は、充電相uとアース(大地)E間にコンデンサ10C1,10C2を接続してコンテンサ分圧により充電相uと大地間の電圧(以下、充電相・大地間電圧と称す)Vuを取り出す。この充電相・大地間電圧Vu(地絡電流によりVuoに変化する)の検出はコンデンサ分圧に限らずトランス又は抵抗を使用しても良い。
【0037】
接地相−大地間電圧検出手段20も同様に接地相vとアースE間の電圧(以下、接地相・大地間電圧と称す)Veをコンデンサ20C1,20C2により分圧して取り出す。
【0038】
零相電流検出手段30は、零相変流器を使用して零相電流Ioを取り出す。そして、これらの各検出手段により検出した検出信号は、漏電リレー40に取り込まれ後述する演算手段42により地絡電流の抵抗成分電流Igrを算出(演算)して求める。
【0039】
漏電リレー40には、零相電流を取り込む端子Z1,Z2と、接地相・大地間電圧Veを取り込む端子Leと、充電相・大地間電圧Vuを取り込む端子Luと、接地端子Eとを有する。
【0040】
図2は漏電リレー40の概念図で、端子Z1,Z2から入力した零相電流Ioを増巾器31で増巾してA/D変換部41に入力する。同様に端子LeとEから入力した接地相・大地間電圧Ve、端子LuとEから入力した充電相・大地間電圧Vu(地絡事故時にはVuoに変化)を夫々の増巾器21および31で増巾し、これをA/D変換部41に入力する。該A/D変換部41に入力された各検出信号は、ここでA/D変換され演算手段42に入力される。
【0041】
演算手段42では、A/D変換されたIo,Ve,Vuの各信号はディジタルフィルタ42aを介して夫々の絶対値と位相を検出して演算処理部42bに入力される。演算処理部42bでは、図3に示すベクトル演算処理を図4に示すフローチャートに従って行い、抵抗成分電流Igrを求める。
【0042】
なお、漏電リレー40には動作感度・時限設定部43と動作出力リレー44を有している。
【0043】
地絡事故が無い状態の充電相uと大地間電圧をVuとし、過地絡によりB種接地EBの接地抵抗RBに電流が流れて生ずる電圧が大地電位に対して上昇するが、このときVeの上昇により変化した充電相・大地間電圧をVuoとし、このとき零相変流器により検出した零相電流をIoとすると、図1のF点で過地絡事故が発生した場合、地絡電流がB種接地EBの接地抵抗RBに流れ、この電流により、接地点の電位が上昇しVuoとなる。このとき、接地相vの対地静電容量Cvにも充電電流Icoが流れる。この充電電流Icoは、図3に示すように変化した充電相・大地間電圧Vuoの進み90゜位相の電流Iucoと、接地相uと大地間電圧Veの進み90゜位相で流れる電流Iecoのベクトル合成となる。
【0044】
一方、絶縁劣化により流れる抵抗成分電流Igrとは、充電相uとアースEに対しての絶縁劣化により流れる電流であることから、変化した充電相・大地間電圧Vuoと同相となる。よって、零相電流検出手段30で検出した零相電流Ioから充電電流Icoを差し引いた電流が抵抗成分電流Igrとなる。すなわち、充電々流Icoは中性点Nと大地間電圧Voに対し90゜進み位相にあるから、零相電流Ioを充電電流Icoの位相成分と変化した充電相電圧Vuoと同相成分の電流に分けることで抵抗成分電流Igrが求められる。
【0045】
この抵抗成分電流Igrが動作感度・時限設定部43で設定された設定レベルを超えたとき、設定時間後に動作出力リレー44を動作させ、遮断器を遮断したり、また警報を発する等の手段により必要な保護動作を行わせる。
【0046】
図4は演算処理部42bにおける上記の図3のベクトル演算を行うフローチャートで、まず、ステップS1,S2で最初に電路の中性点Nを求める。この中性点Nは、地絡時に変化した充電相・大地間電圧Vuoと接地相・大地間電圧Ve(B種接地抵抗に生じる電圧)から線間電圧Vu(地絡事故が無いときの充電相・大地間電圧と等しい)を求め(ステップS1)、この線間電圧Vuの1/2点を電路の中性点Nとし、この中性点Nと接地相v間の電圧Vn(Veが零のときの電圧)を求める(ステップS2)。次に、中性点Nと接地相V間電圧Vnと接地相・大地間電圧Veから中性点・大地間電圧Voを求める(ステップS3)。次に、この中性点・大地間電圧Voの進み90゜位相を求める(ステップS4)。次にステップS5で、零相電流Ioを中性点・大地間電圧Voの進み90゜と同相成分の電流Icoと、充電相・大地間電圧Vuoと同成分の抵抗成分電流Igrに分割する。
【0047】
そして、この抵抗成分電流Igrをあらかじめ設定した動作感度設定レベル(検出レベル)と比較し(ステップS6)、設定レベルを超えたときは、あらかじめ設定した時限タイムを超えたか否かを判定して(ステップS7)、超えたとき動作出力リレー44をオンさせ(ステップS8)、必要な保護動作を行わせる。
【0048】
ステップS6で設定レベルに達しないときはステップS9で時限タイマをプリセットする。これらの動作を所定時間繰り返し、監視する。
【0049】
以上は中性点・大地間電圧Voを演算によって求めた場合であるが、これを計測によって求めることも出来る。
【0050】
即ち、図5に示すように、充電相−大地間電圧検出手段10に代え、中性点−大地間電圧検出手段50(以下、Vo検出手段と略称する)を設ける。このVo検出手段50は、充電相uと接地相vを夫々に設けたコンデンサ50C1,50C2を介して接続して中性点Nを形成し、この中性点Nとアース(大地)E間に分圧コンデンサ50C3を設けて、該コンデンサ50C3の両端から中性点・大地間電圧Voを取り出す。そして、この取り出(計測)した中性点・大地間電圧Voを使用して図6のフローチャートに示す演算処理を行う。
【0051】
この場合は、中性点・大地間電圧Voは計測ですでに求められているので、図4に示すステップ3までの演算が変わる。即ち、過地絡事故時の中性点・大地間電圧Vo、接地相・大地間電圧Ve、この接地相・大地間電圧Veが零の時の中性点・大地間電圧をVn、事故なし時の充電相と大地間電圧Vu(線間電圧)としたとき、ステップS1でVoとVeからVnを求め(図3参照)、このVnを2倍してVuを求め(ステップS2)、このVuとVeから過地絡事故時の充電相・大地間電圧Vuoを求める。(ステップS3)。ステップS4以降は図4のステップS4以降と同じ演算処理となる。
【0052】
上記は過地絡事故時の場合について説明したが、微地絡時にも接地相・大地間電圧Veが小さくなるだけで、Vo=Vnとなり上記の演算は成り立つ。
【0053】
以上のように、絶縁抵抗の劣化により流れる電流を動作感度の設定値とすることができるので高感度に設定することができるとともに絶縁抵抗の劣化(事故)の無い電路では、抵抗成分電流は存在しないので不必要動作をすることはない。
【0054】
図7は本発明の第2の実施の形態の説明図で三相三線の一線接地の場合である。接地相−大地間電圧検出手段20と、中性点−大地間電圧検出器60、零相電流検出手段30および漏電リレー40とからなる。なお、図1,図5と同じ機能を有する部分には、これと同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0055】
中性点−大地間電圧検出手段60は、三相のu,v,w相の各相にコンデンサCu,Cv,Cwの一方の電極を接続し、他方の電極を共通接続して中性点Nを形成し、該中性点Nとアース(大地)E間にコンデンサCoを挿入して、このコンデンサCoの両端から三相における中性点・大地間電圧Voを取り出す。これら各検出手段で検出された検出信号は漏電リレー40に入力される。即ち、零相検出手段30で検出した零相電流Ioは、漏電リレー40のZ1,Z2端子に、中性点・大地間電圧Voは、端子N−Eに、接地相・大地間電圧Veは端子Le−Eに夫々入力され、図2と同様に漏電リレー40の演算手段42の演算処理部42bで演算処理される。図8は演算するベクトル図、図9は演算処理のフローチャートを示す。
【0056】
今、上記と同様に接地相・大地間電圧Ve、この電圧Veが零の時の中性点と大地間電圧Vn、中性点・大地間電圧をVo、零相電流をIoとすると、一線接地電路では、接地事故が発生していない状態でも、図8に示すような充電電流Icoが負荷側の対地静電容量を介して流れている。この充電電流IcoはVoに対し90゜進みとなり、事故が発生していないことの判断が可能で、そのとき、接地相・大地間電圧Veが零であればVo=Vnとなり、Veがあれば、そのときのVoからVnを求める(ステップS1)。次に、ステップS2でVoとVnの比率Vo/Vnを求める。
【0057】
ステップS3でIoの90゜進みか否かを判断し、90゜進みのときはIo÷(Vo/Vn)を求め、Veが零の場合(事故が無いとき)の充電電流Inを求めて記憶しておく(ステップS4,S5)。
【0058】
次にステップS6で、過地絡時のIoからIcoを差し引き抵抗成分電流Igrを求める。この抵抗成分電流Igrは、事故の無い電路では零である。
【0059】
算出した抵抗成分電流Igrは図4と同様にステップS7で設定レベルと比較し、設定レベルを超えたとき、設定された時限後(ステップS8)動作出力リレーを動作させる(ステップS9)。
【0060】
また、Igrが設定レベルより小さいときは、時限タイマをリセットして(ステップ11)処理を終了し、これを繰り返す。
【0061】
次に、ステップS3でIoがVoの90゜進みでない場合は、地絡事故の発生がある場合で、ステップS10ではVoおよびVeが変化したとき、そのときのVoとVeからVnを求め、過地絡時におけるVo/Vnの比率を、記憶しておいたInに乗じて過地絡時の充電電流Icoを求め、ステップS6に移行する。
【0062】
共通接地方法で他の電路の充電電流の影響で接地相・大地間電圧Veが発生していても、自回路の負荷側で事故が無い限り、零相電流Ioは中性点・大地間電圧Voに対して90゜進みで現われるため、上記の演算は成り立つ。
【0063】
図7は三相三線の一線接地の場合であるが、図5の単相の一線接地電路でも、同様の処理を行うことで実現できる。この実施の形態においても、第1の実施の形態同様に、絶縁抵抗の劣化により流れる電流を動作感度の設定値とすることができ、高感度に設定することができる。
【0064】
図10は本発明の第3の実施の形態の説明図で、基本的には、第1の実施の形態の方式と同じであるが、三相三線の一線接地の場合、充電相はU相とV相とがあり、どちらの相が地絡しているか、また従来の技術で述べたように、負荷側か他の電路の地絡かの判断ができない。
【0065】
そこで、図7と同様の三相用の中性点−大地間電圧検出手段60と、充電相のu相とw相の夫々に、充電相−大地間電圧検出手段10u,10wおよび零相電圧検出手段30を設け、これら各検出手段の検出信号を漏電リレー40に入力してベクトル演算処理を行い、抵抗成分電流Igrを求めるものである。
【0066】
過地絡事故時の中性点と大地間の電圧をVo、各充電相と大地間の電圧をVuoとおよびVwo、その時、零相変流器で検出した零相電流をIoとすると、一線接地電路では、前記のように接地事故が発生していない状態でも、充電電流Icoが負荷側の対地静電容量を介して流れている。この充電電流IcoはVoに対し90゜進みとなり、上述の通り事故発生の判断とすることができる。
【0067】
図11は、この第3の実施の形態における演算処理のフローチャートを示す。同図において、ステップS1でVoの進み90゜位相を求め、次にVo/Vnを求める(ステップS2)。ステップS3でIoがVoの90゜進みか否かを判断し、90゜進みの場合は事故が無い状態であるから、この事故がないときの充電電流InをIn=Io÷(Vo/Vn)で求め、これをステップS5で記憶しておく。次に、ステップS6でIoからIcoを差し引いてIgrを求め、設定した検出レベルと比較する。以下の処理は図4と同様に行う。
【0068】
ステップS3でIoがVoの90゜進みでないときは、ステップS5で先に事故が無いときの充電電流Inが記憶されているか否かを判断し、記憶されているときは、図9と同様に充電電流IcoをIco=In×(Vo/Vn)で求める(ステップS12)。ステップS6〜ステップS10までは、図9と同じ処理となる。ステップS11でInが記憶されていないときは、ステップS13〜S15で処理される。即ち、過地絡事故があったとき、事故電流は事故相のVuo又はVwoと同相であり、零相電流Ioの充電電流分IcoをVoに対し90゜進み位相にとり、VuoとVwoの各同相成分に分割してIgrを求める。
【0069】
ステップS13で図12(a)のベクトル演算を行い、VuoのIgrを求める。即ち、IoをVoの進み90゜と同相成分(Ico)と、Vuoとの同相成分(Igr)に分割する。
【0070】
次にステップS14で、図12(b)のベクトル演算を行いVwoのIgrを求める。即ち、IoをVoの進み90゜と同相成分(Ico)と、Vuoとの同相成分(Igr)に分割する。
【0071】
次のステップS15で各々のIgrの絶対値の平均を求め、この平均値とIgrの設定レベルと比較し(ステップS7)、設定レベルより大きい場合に設定時限後、動作リレーをオンする。
【0072】
上記の場合、過地絡時には、動作設定感度よりはるかに大きい電流が流れるため、各相の平均値を取らずにIgrのうち大きい方の値で動作させるようにしてもよい。
【0073】
過地絡に至らない通常の絶縁劣化事故で、他の電路の充電電流の影響により接地相・大地電圧がVeが発生していた場合、Vuo,Vwoの各相分のIgrの値は異なり充電電流分Icoが不明の時、どちらの相で絶縁劣化しているか判断できない。よって次のように考え対処する。事故無し状態の充電電流Inが第2の実施の形態の検出方法で求められているときは、IoからIcoを差引き求められた電流と等しいか、近い値のIgrを用いる。絶縁の悪い負荷が投入され、上記の検出方法ではInが求められていない場合およびどちらとも判断できないときは、各Igrの平均値を求めこれをIgr値として用いる。平均値で求めたIgrの誤差は差ほど大きくなく実使用上問題ない程度で漏電継電器の許容範囲で納まる。
【0074】
また、Veが小さい場合はVo≒Vnとなり、各Igrも等しくなり誤差は小さくなる。
【0075】
【発明の効果】
本発明は以上のように地絡時の抵抗成分電流を演算して求め、この抵抗成分電流により、自回路の地絡事故か否かを判断するようにしたので、次の効果を奏する。
(1)△結線および単相の一線接地電路の共通接地でも不要動作の無い漏電継電器を供給できる。
(2)対地静電容量が大きい電路では、充電電流の影響により低抵抗にならないと漏洩電流が増加しない問題があるが抵抗分電流で検出するため絶縁劣化が初期の段階で検出でき高感度の設定が可能である。
(3)別の検出信号を重畳させる必要が無く、電路に影響を及ぼす事が無く、かつ重畳信号発生器も必要なく安価で経済てきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の説明図。
【図2】本発明の概念図。
【図3】本発明の第1の実施の形態のベクトル図。
【図4】図2の演算手段のフローチャート
【図5】本発明の第2の実施の形態の説明図。
【図6】第2の実施の形態のフローチャート
【図7】本発明の第3の実施の形態の説明図。
【図8】第3の実施の形態のベクトル図。
【図9】第3の実施の形態のフローチャート
【図10】本発明の第4の実施の形態の説明図。
【図11】第4の実施の形態のフローチャート。
【図12】第4に実施の形態のベクトル図。
【図13】高層ビルにおける共通接地方式の説明図。
【図14】共通接地方式の説明図。
【図15】三相三線△結線時の共通接地方式の説明図。
【図16】図15のベクトル説明図。
【図17】三相三線△結線時の共通接地方式の他の例における説明図。
【図18】図17のベクトル説明図。
【符号の説明】
10…充電相−大地間電圧検出手段
20…接地相−大地間電圧検出手段
30…零相電流検出手段
40…漏電リレー
41…A/D変換部
42…演算手段
43…動作感度・時限設定部
44…動作出力リレー
50・60…中性点・大地間電圧検出手段

Claims (7)

  1. 低圧電路における一線接地電路の漏電検出方法において、地絡事故時の電路の中性点と大地間の電圧および充電相と大地間の電圧を求め、そのときの零相電流を、前記中性点と大地間の電圧の90°進み成分の充電々流と地絡事故時に変化した充電相と大地間の電圧と同相分の抵抗成分電流に分割し、該抵抗成分電流があらかじめ設定した設定レベルを超えたとき所定の保護動作をするようにしたことを特徴とする低圧接地電路の漏電検出保護方法。
  2. 上記の中性点と大地間の電圧を、地絡事故時に変化した充電相と大地間の電圧と、接地相と大地間の電圧から線間電圧を求め、単相の一線接地電路では線間電圧の1/2の点を、Δ結線の一線接地電路では各充電相の中間位相で1/√3の点を電路の中性点Nとし、この中性点Nと大地間の電圧により求めるようにしたことを特徴とする請求項1記載の低圧接地電路の漏電検出保護方法。
  3. 低圧電路における一線接地電路の漏電検出保護装置において充電相と大地間の電圧を検出する充電相−大地間電圧検出手段と、B種接地の接地抵抗に生ずる電圧を検出する接地相−大地間電圧検出手段と、零相電流を検出するための零相電流検出手段と、これら各検出手段の検出信号を入力して自回路の事故か否かを判別する漏電リレーを備え、該漏電リレーは、地絡事故時の充電相−大地間電圧と接地相−大地間電圧から電路の中性点−大地間電圧を求め、そのときの零相電流を、前記中性点と大地間の電圧の90°進み成分の充電電流と地絡事故時に変化した充電相−大地間電圧と同相分の抵抗成分電流に分割し、該抵抗成分電流があらかじめ設定した設定レベルを超えたとき自回路の事故と判別して所定の保護動作をするようにしたことを特徴とする漏電検出保護装置。
  4. 請求項3記載の漏電リレーは、地絡事故時の充電相−大地間検出手段で検出した電圧をVuo、接地相−大地間電圧検出手段で検出した電圧をVe、そのとき零相電流検出手段で検出した零相電流をIoとして、VuoとVeから線間電圧Vuを求め、該線間電圧Vuの1/2の点を地絡事故時の電路の中性点Nとし、この中性点Nと大地間電圧をVoとし、零相電流IoをVoに対し90°進み位相の充電々流分Icoと、Vuoと同相成分の抵抗成分電流Igrに分割し、抵抗成分電流Igrがあらかじめ設定した検出レベルを超えたとき動作するようにしたことを特徴とする漏電検出保護装置。
  5. 低圧電路に於ける一線接地電路の漏電検出保護装置において、電路の中性点と大地間の電圧を検出する中性点−大地間電圧検出手段と、B種接地の接地抵抗に生じる電圧を検出する接地相−大地間電圧検出手段と、零相電流を検出するための零相電流検出手段と、これら各検出手段の検出信号を入力して自回路の事故か否かを判別する漏電リレーを備え、該漏電リレーは、中性点−大地間電圧検出手段で検出した地絡事故時の中性点−大地間電圧とそのときの零相電流を、前記中性点と大地間の電圧の90°進み成分の充電電流と地絡事故時に変化した充電相−大地間電圧と同相分の抵抗成分電流に分割し、該抵抗成分電流があらかじめ設定した設定レベルを超えたとき自回路の事故と判別して所定の保護動作をするようにしたことを特徴とする漏電検出保護装置。
  6. 低圧電路における一線接地電路の漏電検出保護装置において、三相三線のΔ結線、若しくは単相電路の一線接地電路で、中性点と大地間の電圧を検出する中性点−大地間電圧検出手段と、B種接地の接地抵抗に生ずる電圧を検出する接地相−大地間電圧検出手段と、零相電流を検出する零相電流検出手段と、これら各検出手段の検出信号を入力して各検出信号から自回路の事故か否かを判別する漏電リレーとを備え、該漏電リレーは、地絡事故時に中性点−大地間電圧検出手段で検出した電圧をVo、接地相−大地間電圧検出手段で検出した電圧をVe、そのとき零相電流検出手段で検出した電流をIo、Veが零のときの中性点と大地間の電圧をVn、零相電流検出手段で検出される電流で対地静電容量に流れる充電々流をInとしたとき、地絡事故が発生していない時点のInを求めてこれを記憶しておき、地絡事故が発生したときのVoとVeからVnを、VoとVnの比率から地絡時の充電々流分Icoを求め、零相電流IoからこのIcoを差し引いて抵抗成分電流Igrを求め、該電流Igrがあらかじめ設定した設定レベルを超えたとき事故の回路の事故と判別して所定の保護動作するようにしたことを特徴とする漏電検出保護装置。
  7. 低圧電路における一線接地電路の漏電検出保護装置において、三相三線の一線接地電路の中性点と大地間の電圧を検出する中性点−大地間電圧検出手段と、充電相の各相と大地間の電圧を検出する充電相−大地間電圧検出手段と、零相電流を検出する零相電流検出手段と、これら各検出手段の検出信号を入力して各信号から自回路の事故か否かを判別する漏電リレーとを備え、該漏電リレーは、地絡事故時に中性点−大地間電圧検出手段で検出した電圧をVo、各充電相−大地間電圧検出手段で検出した電圧をVuo,Vwo、そのときの零相電流検出手段で検出した零相電流Ioとし、この零相電流Ioを零相電流Ioの充電々流分IcoをVoに対し90°進み位相としてとり、Vuo,Vwoの各同相成分として流れる事故電流に分割して抵抗成分電流Igrを求め、該抵抗成分電流Igrがあらかじめ設定した設定レベルを超えたとき自回路の事故と判別して所定の保護動作するようにしたことを特徴とする漏電検出保護装置。
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