JP3652239B2 - 誘導加熱用電源装置 - Google Patents

誘導加熱用電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3652239B2
JP3652239B2 JP2000367922A JP2000367922A JP3652239B2 JP 3652239 B2 JP3652239 B2 JP 3652239B2 JP 2000367922 A JP2000367922 A JP 2000367922A JP 2000367922 A JP2000367922 A JP 2000367922A JP 3652239 B2 JP3652239 B2 JP 3652239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching
power supply
load
switching element
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000367922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002170657A (ja
Inventor
鋼太郎 平山
健太 宮原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Ichi High Frequency Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi High Frequency Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Ichi High Frequency Co Ltd filed Critical Dai Ichi High Frequency Co Ltd
Priority to JP2000367922A priority Critical patent/JP3652239B2/ja
Publication of JP2002170657A publication Critical patent/JP2002170657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3652239B2 publication Critical patent/JP3652239B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • General Induction Heating (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼材の誘導加熱などに用いる誘導加熱用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
誘導加熱用の電源には、通常、商用交流が使用されており、この商用交流を誘導加熱用の高周波電流に変換する手段として、ソリッドステートのスイッチング素子を用いたインバータが広く使用されている。インバータとは、本来は、素子に出力極性を切り換えるスイッチング動作を行わせて直流入力を交流に変換して出力させる機構の呼称であるが、商用交流を整流して直流にする「順変換部」が一体化された装置の一般的呼称ともなっている。因に、このように一体化された装置においては、直流を交流に変換する本来のインバータ部分は「逆変換部」と称される。本願では上記一体化装置を「インバータ」と称することとする。
【0003】
また、場所によっては商用交流が使用できない場合があり、そのような場合には、ディーゼルエンジン或いはガソリンエンジン等の原動機で駆動される交流発電機を交流電源として使用している。以下、この場合を例にとって従来例を説明する。図15に示すように、原動機2と交流発電機3を備えた起電部1に、順変換部5と逆変換部6を備えたインバータ4が接続され、そのインバータ4の出力が、誘導コイル10とマッチングトランス11等を擁する負荷7に供給されている。通常、エンジン2と交流発電機3を組み合わせた起電部1には、出力電圧及び周波数を一定値に維持するための制御装置が設けられている。
【0004】
インバータ4の順変換部5には通常、出力電圧を調整するための手段(例えば、サイリスタの点弧角を調節する位相制御手段)及び過剰電流が流れないように規制する手段が設けられており、順変換部5からの出力電圧及び電流をそれぞれ所定値以下に調節可能としている。
【0005】
逆変換部(以下スイッチング発振部という)6には、通常、スイッチング素子を4個所に配したフルブリッジ型のスイッチング回路、又は、2個所に配したハーフブリッジ型のスイッチング回路が用いられており、図15では、フルブリッジ型を用いた場合を示している。このフルブリッジ型のスイッチング発振部6には、4個所(a1 ,a2 ,b1 ,b2 )にスイッチング素子T=(Ta1 ,Ta2 ,Tb1 ,Tb2 )がそれぞれ配備されている。パルスオシレータなどを備えた制御回路8からは、素子{Ta=(Ta1 ,Ta2 )、Tb=(Tb1 ,Tb2 )}のON/OFF動作を指令するペアのパルス信号{X,Y}が{ON,OFF}→{OFF,ON}→{ON,OFF}・・・という時系列で発振され、Xは素子Ta1 ,Ta2 の信号端子Sa1 ,Sa2 に、Yは素子Tb1 ,Tb2 の信号端子Sb1 ,Sb2 にそれぞれ入力されて、素子Ta1 →負荷7→素子Ta2 を通る電路(以下、「正極性入電路」とする)と素子Tb1 →負荷7→素子Tb2 を通る電路(以下、「負極性入電路」)が代わる代わるONされるスイッチング動作が行われる。このスイッチング発振部6に順変換部5から直流が入力されると、負荷7には、矢印A方向とB方向の電流が代わる代わる流れて交流通電が行われることとなる。なお、Dは、スイッチング素子とは逆方向の導通を常時ONさせておくためのダイオード、Cは負荷7に直列に配置された共振用コンデンサである。
【0006】
16は、インバータ4′のスイッチング発振部6′にハーフブリッジ型を用いた場合の回路図である。ハーフブリッジ型のスイッチング発振部6′には、2個所(a,b)にスイッチング素子T=(Ta,Tb)が配備されている。しかして、フルブリッジ型と同様に、制御回路8′からの指令信号{X,Y}={ON,OFF}により、素子Ta→負荷7→C2 を通る正極性入電路がONされて、負荷7に矢印A方向の電流が流れると同時に、コンデンサC1 ,C2 に電荷が充電される。次いで、指令信号{X,Y}={OFF,ON}により、素子TaがOFFの状態で、コンデンサC1 ,C2 の電荷により負荷7→素子Tbを通る矢印B方向の電流が流れる。かくして、負荷7には、指令信号{X,Y}={ON,OFF}→{OFF,ON}→{ON,OFF}・・・に従って、矢印A方向と矢印B方向の電流が代わる代わる流れる交流通電が行われる。
【0007】
さて、図15に示すフルブリッジ型のスイッチング回路を用いた従来装置において、順変換部5の出力電圧及び出力電流はそれぞれ一定値以下に制御されているので、負荷7に対しても上記直列コンデンサを含めた系(以下「負荷回路」)に適用される電圧及び電流が一定値以下に抑えられることとなる。ここで、順変換部5の出力電圧及び出力電流の最大値をそれぞれ、V0 ,I0 とすると、フルブリッジ型のスイッチング発振部6は、入力側と同一の電圧、電流の交流に変換して出力できるので、負荷回路に適用しうる最大電圧及び最大電流もそれぞれ、V0 ,I0 となり、負荷7に供給可能な最大電力P0 は、P0 =V0 ×I0 となる。順変換部5からスイッチング発振部6を介して負荷7に取り込まれる電力Pは、上記V0 ,I0 制限下では負荷7のインピーダンスRの大きさに応じて変化する。すなわち、スイッチング発振部6が出力しうる最大電圧V0 と最大電流 I0 の比、即ち V0 /I0 =Z0 を、スイッチング発振部6の出力インピーダンスとすると、図17に示すように、負荷7のインピーダンスRが出力インピーダンスZ0 に等しい場合には、負荷7には電力P=V0 ×I0 =最大電力P0 が取り込まれるが、R>Z0 の場合には、電圧V0 を越える電圧を印加できないため負荷7への電流が制限され、電力P=V0 2/R<最大電力P0 となり、Rが大きいほどPは小となる。一方、R<Z0 の場合には、電流I0 を越える電流を流すことができないため負荷7に印加される電圧が制限され、電力P=I0 2R<最大電力P0 となり、Rが小さいほどPは小となる。よって、R=Z0 に設定しておけば、最大電力P0 を負荷7に供給でき、電源能力が最大限に生かされる。上記電力Pと負荷7のインピーダンスRとの関係を図18に示す。
【0008】
上記したように、電源能力を最大限に生かすには負荷7のインピーダンスRをスイッチング発振部6の出力インピーダンスZ0 に等しく設定しておくことが必要となる。そこで、誘導コイル10の前にマッチングトランス11を介在させて負荷7を構成し、このマッチングトランス11の巻数比の選定により、負荷7のインピーダンスRをインバータ4の出力インピーダンスZ0 に等しく設定する方法が採られている。ところが、誘導加熱にあっては、被加熱物が変態点を越えて昇温すると、被加熱物の磁性の変化により誘導コイル10のインピーダンスが大きく低下し、従って、その誘導コイル19とマッチングトランス11からなる負荷7のインピーダンスRも被加熱物の昇温によって大きく低下してしまう。例えば、図11は丸鋼を誘導加熱する際の負荷7のインピーダンスRの変化を定性的に示すものであり、加熱中にインピーダンスが大きく変化している。このため、加熱初期における負荷7のインピーダンスRをスイッチング発振部6の出力インピーダンスZ0 に等しく設定しておくと、被加熱物が昇温して変態点を越えてきた時にインピーダンスRが大きく低下して供給電力が急激に低下してしまう。このため、図13に示すように、加熱初期には被加熱物が急勾配で昇温するが、途中から昇温速度がにぶり、所定温度までの加熱に時間がかかる。また逆に、被加熱物が高温になってインピーダンスが小さくなった時における負荷7のインピーダンスRをスイッチング発振部6の出力インピーダンスZ0 に等しく設定しておくと、被加熱物の昇温初期にはインピーダンスRが出力インピーダンスZ0 よりもかなり大きいため供給電力が小さく、このため、図14に示すように昇温速度が遅く、やはり所定温度までの加熱に時間がかかる。
【0009】
この問題は、図16に示すハーフブリッジ型のスイッチング発振部6′においても同様に生じる。ただし、この場合には、スイッチング発振部6′の出力電圧が入力電圧V0 の1/2となり、出力電流が入力電流I0 の2倍となるので、出力インピーダンスZ0′は、
0′=0.5V0 /2I0 =V0 /4I0 =Z0 /4
となり、フルブリッジの場合の1/4となる。
【0010】
以上に説明した問題は、商用電源を用いた場合にも当然生じる。
この問題を解決するには、加熱の途中でトランスの巻数比を設定変え(タップ切り換えなど)して、所望の昇温スケジュールを確保することが考えられる。すなわち、加熱初期の負荷7のインピーダンスRがスイッチング発振部6又は6′の出力インピーダンスZ0 又はZ0′にほぼ等しくなるようにトランスの巻数比を設定して誘導加熱を開始した後、被加熱物の昇温によって負荷7のインピーダンスRが低下し、出力インピーダンスZ0 又はZ0′からのずれが大きくなった時点においてトランスの巻数比の設定変えして負荷7のインピーダンスRを再び出力インピーダンスZ0 又はZ0′に等しくなるように修正するという動作を行うことが考えられる。しかしながら、トランス巻数比の設定変えを誘導加熱中の大電流通電下で行えるようにするには多大な設備コストを要するので、通常は、一旦通電を停めて設定変えをする。しかして、この通電停止は、誘導加熱の急速加熱メリットを大なり小なり減殺するものである。又、上記処置を行っても、なお、電源1の能力が十分に生かせたとは言えない。
【0011】
電源能力に十分余裕を持たせれば、トランス巻数比を設定変えしなくても、思い通りの昇温速度を確保できる。しかしながら、この場合、設備コスト増となる。特に、電源として、商用交流ではなく、発電機等を用いた自立型のものを用いた場合には、能力増に伴う重量増或いは寸法増により、フィールドその他での利用性が減殺される。また、この種の電源装置は使用場所に常設するというよりは、必要な時に運搬してきて使用することが多いので、能力増に伴う重量増或いは寸法増は運搬に対する大きい制限となる。しかも、電源能力の非利用率が、能力に余裕のない場合よりも更に大となるのである。電源装置の規模に係る上記諸問題は、商用交流を利用する装置、自立型装置の両者に共通するが、商用交流が利用できないようないわば難所で用いることになる自立型装置においてとりわけ大問題である。
【0012】
なお、出力電流の周期挙動データをスイッチング素子の制御回路に帰還入力してスイッチング発振部の発振駆動を行う、周波数追尾型のインバータにおいては、負荷7のインピーダンスRとスイッチング発振部6又は6′の出力インピーダンスZ0 又はZ0′が大きく異なる不整合状態では、発振駆動自体に支障をきたすこともあるので、この点からも回路の出力インピーダンスと負荷インピーダンスの整合は重要である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、誘導加熱用電源装置の電力能力等に係る上記事情に鑑みてなされたものであって、通電中でも、スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスと負荷のインピーダンスとの整合を行うことを可能とし、これによって、負荷に対する供給電力の低下を抑制し、電源能力を最大限に利用可能とした誘導加熱用電源装置の提供を課題とした。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記課題を解決すべく検討の結果、電源装置のスイッチング発振部でのパルス発振モードの変更によって、該スイッチング発振部の出力インピーダンスが変化することに着目し、負荷のインピーダンス変化に対して、スイッチング発振部のパルス発振モードを変更して許容最低出力インピーダンスを調節することで両者の整合を図り、負荷への供給電力を最大限に確保できることを見出し、本発明を完成した。
【0015】
【0016】
すなわち、本願第一の発明は、直流電力をパルス交流電力に変換するためのスイッチング発振部を、回路内の4個所にスイッチング素子を配してブリッジを組んだフルブリッジ型のスイッチング回路と、前記スイッチング素子に指令信号を送信する制御回路を備えた構成とし、更にその制御回路を、3個所のスイッチング素子に対してON/OFF動作を指令する信号を送信し、1個所のスイッチング素子に対して、ON/OFF動作を指令する信号をON状態の出現頻度を調節自在な形態で送信するように編成し、前記1個所のスイッチング素子に対する指令信号のON状態の出現頻度の調節によって前記スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスを多段階に可変としたものである。
【0017】
本願第二の発明は、直流電力をパルス交流電力に変換するためのスイッチング発振部を、回路内の4個所にスイッチング素子を配してブリッジを組んだフルブリッジ型のスイッチング回路と、前記スイッチング素子に指令信号を送信する制御回路を備えた構成とし、更にその制御回路を、前記直流給電部の負極か正極かのいずれか一方の極と前記負荷の両端との間に配置されている2個所のスイッチング素子に対してON/OFF動作を指令する信号を送信し、他の1個所のスイッチング素子に対して、ON/OFF動作を指令する信号と常時OFF動作を指令する信号を、切換え自在に送信し、残りの1個所のスイッチング素子に対して、ON/OFF動作を指令する信号をON状態の出現頻度を調節自在な形態で送信するように編成し、前記他の1個所のスイッチング素子に対する指令信号の切換え及び前記残りの1個所のスイッチング素子に対する指令信号のON状態の出現頻度の調節のいずれか一方若しくは双方によって、前記スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスを多段階に可変としたものである。
【0018】
本願第三の発明は、直流電力をパルス交流電力に変換するためのスイッチング発振部を、回路内の2個所にスイッチング素子を配してブリッジを組んだハーフブリッジ型のスイッチング回路と、前記スイッチング素子に指令信号を送信する制御回路を備えた構成とし、更にその制御回路を、1個所のスイッチング素子に対して、ON/OFF動作を指令する信号を送信し、他の1個所のスイッチング素子に対して、ON/OFF動作を指令する信号をON状態の出現頻度を調節自在な形態で送信するように編成し、前記他の1個所のスイッチング素子に対する指令信号のON状態の出現頻度の調節によって前記スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスを多段階に可変としたものである。
【0019】
本願第四の発明は、上記第一〜第三の発明のいずれかの電源装置において、前記スイッチング発振部に接続した負荷の通電挙動を検知する負荷通電挙動検知器を配備すると共に、その検知結果に基づいて前記スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスを前記負荷のインピーダンスに近づけるよう制御するよう前記スイッチング発振部の制御回路を編成したものである。
【0020】
なお、ここで云うスイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスとは、負荷に印加される電圧VOUT と、その際負荷に供給しうる最大電流IMAX の比、すなわち、VOUT /IMAX ≡Z と改めて定義しておく。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の電源装置に用いる直流給電部は、直流を供給しうるものであればその構成は任意であり、商用交流電源とインバータの順変換部の組み合わせでもよいし、燃料をエネルギー源とする自立型の直流給電部でもよい。自立型の直流給電部の例としては、次のような組み合わせを挙げることができる。
【0022】
1.ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、マイクロガスタービン等の原動機で駆動される交流発電機+インバータの順変換部。
この場合、交流発電機には出力電圧を概ね安定化させる程度の低レベルの制御は必要であるが、周波数を厳密に安定化させるといった高レベルの制御は必要としない。また、順変換部は、交流を直流に変化する機能さえあればよく、後述するようにスイッチング発振部で負荷への供給電力を調整できるので、順変換部には伝達電力を制御する機能は必須ではない。これらの点で、直流給電部の規模やコストを従来よりも小さくできる。
【0023】
2.ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、マイクロガスタービン等の原動機で駆動される直流発電機。
電源に直流発電機を用いると、順変換部の搭載が全く不要になり、給電部の規模やコストを更に小さくできる。
【0024】
3.燃料電池。
燃料電池は高効率で且つクリーンであり、環境負荷を極小化できる。順変換部は無論不要である。
【0025】
4.上記1、2又は3に記載の直流給電部の後段に電気二重層コンデンサ(大容量コンデンサ)を並列配備した形態。
電気二重層コンデンサを配備したことにより、負荷の起動時等の際の一過的な大電流ディマンドが電気二重層コンデンサのアキュームレータ機能によってカバーされ、このため、一過的な大電流ディマンド迄をも考慮した電流容量設定が不要となって給電部が小規模で済むばかりでなく、負荷変動にレスポンスよく適応できるという利点も得られる。
【0026】
前記直流給電部の出力電圧は一定に保持される構成としてもよいが、この出力電圧を調節自在としてもよい。この出力電圧を調節自在としておくと、負荷供給電力の調節を大元の燃料消費を加減して行うこととなり、起電部使用燃料の節約が可能となる。
【0027】
本発明の電源装置のスイッチング発振部に用いるスイッチング素子としては、その代表的なものとして、SIT(静電誘導型トランジスタ)、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、FET(電界効果トランジスタ)、GTO(ゲートターンオフサイリスタ)を例示できる。要は、少なくとも基本の3端子を有し、その内2端子間の特定方向の導通が残りの1端子(前記信号端子S)に入力された信号に応じてON/OFFされる伝達特性を備えた素子であればよく、各種素子の中からインバータの仕様上の要請(出力周波数、電力規模、電圧、小型化など)に適したものを選定して用いればよい。
【0028】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を更に詳細に説明する。まず、実施形態を説明する前に、本発明者らが先に開発した参考電源装置を本発明の実施形態の理解を容易にするために説明する。図1は参考電源装置を示す回路図であり、図15に示す従来例と同一部品には同一符号を付して示す。図1に示す電源装置も、図15に示す従来例と同様に、ガソリンエンジン等の原動機2と交流発電機3を備えた起電部1に、順変換部5と逆変換部(スイッチング発振部)6Aを備えたインバータ4Aを接続した構成となっており、インバータ4Aの出力側に負荷7(誘導加熱用のコイル10及びマッチングトランス11等)が接続されている。起電部1には、出力電圧を一定値に維持し、出力電流を一定値以下に抑えるための制御装置が設けられている。インバータ4Aの順変換部5は、交流を脈流に変換する整流回路5aとそれに並列に設けられたコンデンサ5bを備えており、起電部1と順変換部5の整流回路5aとが直流起電部を構成し、起電部1と順変換部5とが直流給電部9を構成する。直流起電部に並列配置されたコンデンサ5bは、整流回路5aからの脈流を平滑化して直流にするためのものであり、従来使用されているものと同程度の1mF以下の容量のものを用いてもよいし、それよりも容量のはるかに大きい電気二重層コンデンサ(1F以上といった大容量コンデンサ)を用いてもよい。大容量コンデンサを用いると、負荷の起動時等の際に一過的に要する大電流を大容量コンデンサから出力することができ、このため直流起電部の電流容量を、上記一過的な大電流ディマンド迄は考慮しない規模に留め得るばかりでなく、急激な負荷変動にレスポンスよく適応できる。なお、この電源装置における順変換部5には、出力電力を調整するための手段は設けられていない。
【0029】
スイッチング発振部6Aは、フルブリッジ型のスイッチング回路を備えており、その回路内の4個所(a1 ,a2 ,b1 ,b2 )にスイッチング素子T=(Ta1 ,Ta2 ,Tb1 ,Tb2 )がそれぞれ配備されており、且つ、各スイッチング素子に該素子をON/OFFさせるパルス状の指令信号を送信するための制御回路8Aが設けられている。この制御回路8Aは、1個所のスイッチング素子(例えば、Tb1 )以外のスイッチング素子Ta1 ,Ta2 ,Tb2 には通常のフルブリッジ型のスイッチング発振部と同様のON/OFF動作を指令するペアのパルス信号{X,Y}を出力し、残りの1個所のスイッチング素子Tb1 には、指令信号Y* として、パルス信号Yと同一の信号か、常時OFF信号を自在に切り換えて出力可能な編成としている。
【0030】
いま、スイッチング素子Tb1 への指令信号Y* を、スイッチング素子Tb2 へのパルス信号Yと同一(同一位相でON/OFF動作を行わせる信号)とすると、スイッチング発振部6Aには従来のフルブリッジ型のものと同様に、正極性入電路と負極性入電路が交互に形成されて、スイッチング発振部6はフルブリッジとして機能する。すなわち、直流給電部9の出力電圧、出力最大電流及び最大供給電力(能力)をそれぞれ、V0 、I0 、P0 (V0 × I0 =P0 )とすると、負荷回路には、マッチングトランス11の一次側ベースで、図2のV−t図に示すように、直流給電部9に由来する半波電圧V0 が、極性を半波単位で変えながら常時印加されて(即ち、前記VOUT =V0 )、IMAX =I0 までの電流を供給できる。即ち、スイッチング発振部6Aの許容最低出力インピーダンスZは、
Z=VOUT /IMAX =V0 /I0 ≡Z0
となり、負荷7のインピーダンスRがこの許容最低出力インピーダンスZ0 に一致している時に、P0 一杯までの電力を負荷7に供給できる。
【0031】
これに対して、スイッチング素子Tb1 への指令信号Y* を常時OFF信号とした時には、スイッチング発振部6には正極性入電路のみが半波おきに形成されて、スイッチング発振部6Aはハーフブリッジとして機能する。即ち、スイッチング発振部6Aは、図3のV−t図に示すように、正極側の半波電圧V0 のみが出力される。このため、負荷7には、同じく半波電圧V0 が印加されるが、その極性が常に同じであって反対極性の半波電圧V0 が印加されないことから、負荷への出力電圧(実効値)VOUT = 0.5V0 となり、電流の方は、出力電圧VOUT が1/2であるため、連続供給できる電流I0 の2倍の電流、2I0 を負荷7に供給できることになる。これは、直流給電部9の平滑回路の時定数がスイッチングの周期よりも十分に大きく、負担すべき電流が時間的にならされるからである。即ち、この場合、許容最低出力インピーダンスZは、
Z=VOUT /IMAX =0.5V0 /2I0 =Z0 /4
となり、フルブリッジ回路として機能した時の許容最低出力インピーダンスZ0 の1/4に低下し、負荷のインピーダンスRがZ0 /4の時に、P0 一杯までの電力を負荷7に供給できる。従って、一つのスイッチング素子Tb1 への指令信号Y* を上記のように切り換えることによって、スイッチング発振部6Aの許容最低出力インピーダンスを4:1の2段階に可変にでき、ひいては、直流給電部9の能力をフルに生かした高能率の通電が上記2段階の負荷インピーダンスに亘って行えることになる。例えば、誘導加熱初期の負荷インピーダンスが大きい時の負荷インピーダンスRを、スイッチング発振部6Aがフルブリッジ回路として機能する時の許容最低出力インピーダンスZ0 に等しくなるように設定して最大電力P0 を供給可能としておき、誘導加熱の進行につれて負荷インピーダンスRが低下して供給電力が低下した時には、スイッチング発振部6Aをハーフブリッジ回路として機能するように切り換えることで、スイッチング発振部6Aの許容最低出力インピーダンスを負荷インピーダンスに近づけ、供給電力を再び最大電力P0 に近づくように増大させることができ、直流給電部9の能力を十分に生かした通電を行うことができる。ここで、上記許容最低出力インピーダンス調節のためのスイッチング素子Tb1 への指令信号Y* の切り換えは、弱電信号処理であって電流が微弱であるから、インバータの通電を停止せずに行うことができる。
【0032】
なお、上記したようにスイッチング素子Tb1 を常時OFFとしてスイッチング発振部6Aをハーフブリッジ回路として機能させた場合において、スイッチング素子Ta1 をONとした時には正極性入電路が形成されて負荷7にはA方向の電流が流れるが、スイッチング素子Ta1 をOFFとした時にはスイッチング素子Tb1 もOFF状態となっているため、直流給電部9から負荷7へは電流が流れない。しかしながら、この時にはスイッチング素子Tb2 がONとなるため負荷7からスイッチング素子Tb2 、スイッチング素子Ta2 に並列なダイオードD、及びコンデンサCを通って元の負荷7に戻る回路が形成されるため、コンデンサCに蓄積された電荷により、負荷7をB方向に流れる回生電流が生じる。このため、負荷7には交番電流が流れることとなり、支障なく誘導加熱を行うことができる。
【0033】
上記したように制御回路8Aは、スイッチング素子Ta1 ,Ta2 ,Tb2 には通常のフルブリッジ型のスイッチング発振部と同様のON/OFF動作を指令するペアのパルス信号{X,Y}を送信し、残りの1個所のスイッチング素子Tb1 には、指令信号Y* として、パルス信号Yと同一の信号か、常時OFF信号を自在に切り換えて送信可能な機能を備えている。これらの機能を備えさせるため、制御回路8Aには、所望周波数の発振を行うパルスオシレータ、又は、スイッチング発振部6Aの出力電流の周期挙動データを位相を合わせて帰還させるためのPLL(Phase Locked Loop )機構、これらの信号を素子を駆動できるレベルに増幅するためのブースタアンプ、正極性入電路の素子と負極性入電路の素子が同時にONしているラップ期間が生じないようにするためのデッドタイム調整機構、及び必要に応じて素子への前記動作指令等を編成するためのマイクロコンピュータを配備している。これらの各要素は通常のフルブリッジ型のスイッチング発振部に設けられているものとほとんど同一であり、単に、動作指令等を編成するためのマイクロコンピュータに、1個所のスイッチング素子Tb1 への指令信号Y* を、パルス信号Yと同一の信号か、常時OFF信号かを切り換える機能を付与するのみで、制御回路8Aを構成できる。かくして、この参考電源装置は、制御回路8Aを、従来のものに簡単な変更を加えるのみで実現できるという利点を有している。
【0034】
上記参考電源装置において、スイッチング発振部6Aの許容最低出力インピーダンス調節のためのスイッチング素子Tb1 への指令信号Y* の切り換えは、手動操作で行ってもよいし、プログラムを組んでおいて実施してもよいし、更には、後述する図の実施形態に示すように、負荷系通電挙動検知器からの信号に基づいて自動的に行ってもよい。
【0035】
なお、上例ではスイッチング素子Tb1 への指令信号を切り換えることで許容最低出力インピーダンスを調節しているが、この代わりに他のスイッチング素子への信号を、ON/OFFモードと、OFFモードに切り換えるようにしてもよい。
【0036】
次に、本願の第一発明の実施形態を説明する。図4は第一発明の一実施形態を示す回路図である。この実施形態では、スイッチング発振部6Bの制御回路8Bを、1個所のスイッチング素子Ta1 を除いた他の3個所のスイッチング素子に対しては、通常のフルブリッジ型のスイッチング回路と同様にON/OFF動作を行わせるためのペアのパルス信号(X、Y)を送信し、残りの1個所のスイッチング素子Ta1 には、指令信号X* として、スイッチング素子Ta2 へのパルス信号Xと同一位相でON/OFF動作させるパルス信号ではあるが、ON信号の出現頻度を変更自在とした信号を送信するように編成している。その他の構成は、図1に示す参考電源装置と同様である。
【0037】
この構成のスイッチング発振部6Bでは、スイッチング素子Ta1 へのパルス信号X* におけるON信号の出現頻度を削減しない場合(従って信号X* は信号Xと同一となる)には、スイッチング発振部6Bは通常のフルブリッジ型のスイッチング回路として機能し、従って、許容最低出力インピーダンスはZ0 (= V0 /I0 )となる。一方、パルス信号X* のON信号の出現頻度をm/n(但し、m,nは整数で且つm<n)に調節した場合、スイッチング素子Ta1 を通る正極性入電路による負荷回路に電圧V0 が印加されて電流I0 が流せる頻度がm/n、電圧0.5V0 が印加されて電流2I0 が流せる頻度が(n−m)/nになり、ついては、許容最高出力アドミタンスの実効値は、
G=mI0 /nV0 +2(n−m)I0 /0.5nV0
=(4n−3m)/nZ0
故に最低許容出力インピーダンスの実効値は、
Z=1/G=Z0 n/(4n−3m)
となる。図7に例示したケースでは、Z(実効値)=Z0 /3となっている。因みに、通常のフルブリッジとして機能している状態に相当するm/n=1のケースでは、m=n、よってZ=Z0 となり、ハーフブリッジとして機能している状態に相当するm/n=0のケースでは、m=0、よってZ=Z0 /4 となる。このように、スイッチング発振部6Bの許容最低出力インピーダンスZは、パルス信号X* のON信号の出現頻度m/nによって変化し、従って、この出現頻度m/nを変更することにより、スイッチング発振部6Bの許容最低出力インピーダンスZを多段階(頻度調節の母数nが大であれば実質的に無段階)に調節可能である。かくして、誘導加熱中において、負荷インピーダンスRが変化しても、パルス信号X* のON信号の出現頻度m/nを調整してスイッチング発振部6Bの許容最低出力インピーダンスZを負荷インピーダンスRに整合させることができ、それによって、直流給電部9の能力をフルに生かした高能率の通電が、トランス巻数比の設定変えなしに行えることになる。
【0038】
なお、この実施形態においても、スイッチング素子Ta1 をONすべき時にON信号を削減してOFF状態に保持した時、直流給電部9からスイッチング素子Ta1 を通って負荷7に流れる電流は阻止されるが、この時にはスイッチング素子Ta2 がON状態となっているので、負荷7からコンデンサC、スイッチング素子Ta2 、スイッチング素子Tb2 に並列のダイオードDを通って元の負荷7に戻る回路が形成され、この回路をA方向にコンデンサCの電荷による回生電流が流れることとなる。かくして、負荷7には、常に交番電流が流れることとなり、支障なく誘導加熱を行うことができる。
【0039】
図4に示す実施形態では、ON信号の出現頻度m/nの調節によってスイッチング発振部6Bの許容最低出力インピーダンスZを調節するものであるので、整数m,nの選択によってきわめて多段階に許容最低出力インピーダンスZを変化させることができ、精密な調節が可能となる利点が得られる。
【0040】
なお、図4のスイッチング発振部においても、スイッチング素子Ta1の上記役割を他の個所のスイッチング素子に持たせるようにしてもよい。
【0041】
スイッチング発振部6Bに上記動作を行わせる制御回路8Bには、図1に示す制御回路8Aの諸機構に加えて、パルス信号X* におけるON信号の出現頻度を調節自在とするための機構として、例えば、レートジェネレータを配備している。レートジェネレータは、母数N中のM回のサンプリングを所望のM/N比で指令するレート信号を、時系列的にほぼ均等に分散させて発振することのできる機構であって、上記制御回路8Bにおいては、例えば、前記ブースタアンプの前段に配して、M=N×m/nの設定下でパレスオシレータ等からの発振駆動指令をm/nの頻度で通過させる関門として機能する。
【0042】
次に、第二発明の実施形態を説明する。図5は第二発明の一実施形態を示す回路図である。この実施形態では、図1に示す電源装置におけるスイッチング素子Tb1 の動作モードの切り換えと、図4に示す電源装置におけるスイッチング素子Ta1 のON状態頻度の調節とを合わせて行うようにしたものであり、制御回路8Cは、スイッチング回路の4個所のスイッチング素子のうち、直流給電部9の負極か正極かのいずれか一方の極と負荷7の両端との間に配置されている2個所のスイッチング素子(この実施形態では負極側に配置されているスイッチング素子Ta 2 とスイッチング素子Tb 2 )には、ON/OFF動作を行わせるためのペアのパルス信号(X、Y)を送信し、他の1個所のスイッチング素子Tb 1 には、スイッチング素子Tb 2 へのパルス信号Yと同一位相のON/OFF動作用の信号か常時OFF信号かを切り換えて指令する指令信号Y * を送信し、残りの1個所のスイッチング素子Ta 1 には、スイッチング素子Ta 2 へのパルス信号Xと同一位相ではあるがON信号の出現頻度を変更自在としたパルス信号X * を送信するように編成している。
【0043】
この実施形態では、スイッチング素子Ta1 のON状態頻度の調節とスイッチング素子Tb1 の動作モードの切り換えとを適当に使うことで、スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスを広い範囲に亘って所望の値に設定可能である。例えば、負荷7のインピーダンスがR0 →0.5R0 →0.25R0 のように順次半減してゆく負荷を例にとると、上記半減時期に対応して、スイッチング発振部6Cの動作モードを、
(1)Ta1 :100%ON、Tb1 :ON/OFFモード、即ち回路を通常のフルブリッジとして機能させた状態で、マッチングトランスの巻数比をR0 にマッチングさせて通電を開始………即ち、Z=R0
(2)Ta1 :66%ON、Tb1 :ON/OFFモード……Z=0.5R0
(3)Ta1 :100%ON、Tb1 :常時OFFモード……Z=0.25R0
(4)Ta1 :50%ON、Tb1 :常時OFFモード……Z=0.125R0
(5)Ta1 :25%ON、Tb1 :常時OFFモード……Z=0.0625R0
のように設定変えして行けばよい。
【0044】
このように、スイッチング素子Ta1 のON状態頻度の調節とスイッチング素子Tb1 の動作モードの切り換えとを組み合わせたことにより、きわめて低い許容最低出力インピーダンスを実現できる。しかも、上例では出力インピーダンスを大まかに変更する例を示したが、実際にはスイッチング素子Ta1 のON状態頻度の調節を小刻みに行うことで、更に小刻みの変更も可能であり、負荷への通電がより円滑に行えるようになる。
【0045】
なお、図5の実施形態においても、スイッチング素子Ta1 或いはTb1 の上記役割を素子の動作が相容れる範囲で他のスイッチング個所の素子に受け持たせてもよい。
【0046】
次に、第三発明の実施形態を説明する。図6は第三発明の実施形態を示す回路図である。この実施形態はハーフブリッジ型のスイッチング回路を備えたスイッチング発振部6Dを用いたものであり、そのスイッチング発振部6Dの制御回路8Dを、1個所のスイッチング素子TaをON/OFFさせるために送信する指令信号(パルス信号)X* におけるON信号の出現頻度を変更自在とするように編成している。なお、他のスイッチング素子Tbに対しては、スイッチング素子Taに対するパルス信号X* と位相が180°ずれた、ON/OFF動作を行わせるためのパルス信号Yを供給するように編成している。
【0047】
図6に示すスイッチング発振部6Dにおいては、スイッチング素子Taへのパルス信号X* における、ON信号の出現頻度を1/1とした場合(ON信号を削除しない場合)には、図16に示す通常のハーフブリッジ回路として機能し、前述したように、許容最低出力インピーダンスZ0′は、
0′=VOUT /IMAX =0.5V0 /2I0 =V0 /4I0 =Z0 /4
となり、フルブリッジの場合の1/4となる。
【0048】
そして、このパルス信号X* における、ON信号の出現頻度をm/nに調節した場合、負荷7への出力電圧印加頻度は、本来の頻度のm/n倍となる。すなわち、m/n=1/3のケースにおける出力電圧印加頻度を例示した図8のV−t図に見る通り、負荷7には前出図3のケース(ハーフブリッジ回路)のm/nの頻度で半波電圧V0 が印加される。このため、負荷回路への印加電圧VX =V0 /2の状態で、印加頻度が減少する分だけ、負荷7への出力可能な最大電流が増加し、最大電流IMAX =2I0 /(m/n) となる。従って、この時の許容最低出力インピーダンスZは、
Z=0.5V0 ÷IMAX =(Z0 /4)×(m/n)=Z0′×(m/n)
となる。
【0049】
このように、この実施形態においても、スイッチング発振部6Dの最低許容出力インピーダンスZは、パルス信号X* のON信号の出現頻度m/nによって変化するので、この出現頻度m/nを調節することにより、スイッチング発振部6Dの許容最低出力インピーダンスZを多段階に調節でき、負荷インピーダンスRに整合させることができる。
【0050】
【0051】
6のスイッチング発振部6に上記動作を行わせる制御回路8Dも、図4に示す制御回路8Bと同様な、パルス信号X* におけるON信号の出現頻度を調節自在とするための機構を配備している。
【0052】
なお、以上に説明した各実施形態において、スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスZを、負荷への印加電圧VOUT 及び最大電流IMAX から求めているが、実際には、許容最低出力インピーダンスZは負荷7の特性(加熱コイルの純抵抗分をR、インダクタンス分をωLとした時に、Q=ωL/Rで定義されるQ値)によっても影響を受けている。従って、スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスを負荷インピーダンスに整合させる際には、このQ値による補正を加えてスイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスZを求めることが好ましい。この補正は計算により、或いは実験により求めることができる。
【0053】
次に第四発明の実施形態を説明する。図9は、図5に示す実施形態において、スイッチング素子Tb1 の動作モード切り換えないしはスイッチング素子Ta1 のON状態頻度調節を、負荷インピーダンスの変化に応じて自動的に行うように構成した実施形態を示すものである。この実施形態では、負荷7を含む出力回路20に負荷の通電挙動を検出するための負荷系通電挙動検知器として電流検知器21が取り付けられており、負荷7を流れる出力電流の振幅IX がその電流検知器21によって把握され、これが帰還路22を経て制御回路8Gに入力される。次いで、スイッチング発振部6Gのその時点での動作状態(前記スイッチング素子Ta1 のON状態頻度m/nなど)から特定されるIMAX (負荷7に供給できる最大電流)と前記IX との差ΔI(ないしはΔI/IMAX 等)に基づいて、該ΔIを縮小すべく編成された前記指令信号X* ないしは指令信号Y* が発信されるように、制御回路8G内のマイクロコンピュータをプログラムしておくものである。なお、図には、図5のスイッチング発振部に上記帰還制御方式を導入する例を示したが、該制御方式は、図1、図4、図6のスイッチング発振部にも導入できる。
【0054】
上記構成により、IMAX ≒IX =VOUT /Rを瞬時に実現する許容最低出力インピーダンス制御が刻々行われ、負荷7に対して、直流給電部9の能力を最大限に生かした給電が始終行えることになる。なお、ここでは許容最低出力インピーダンスと負荷インピーダンスの差を、出力電流振幅を把握して検知する例を示したが、他の手段によって上記インピーダンス差を検知するようにしてもよい。
【0055】
上記した各実施形態の電源装置において、スイッチング発振部内の複数個所にスイッチング素子が配置されている場合、前記モード切り換え或いはON状態頻度調節を受け持たせる素子が、特定個所の素子に固定されていると、スイッチング素子に並列接続されたダイオードD(図1など参照)を含めて、素子の耐用期間に配置個所による差が生じ、保守性の点で好ましくないことになる。
【0056】
そこで、図10に例示したように、各個所の素子の信号端子{Sa1 ,Sa2 ,Sb1 ,Sb2 }に送信する指令信号を、適当な周期で、例えば、{X* ,X,Y* ,Y}→{X,X* ,Y,Y* }→{Y,Y* ,X,X* }→{Y* ,Y,X* ,X}→{X* ,X,Y* ,Y}→・・・のように入れ替えて、各個所毎の素子の役割分担にローテーションを組むと、配置個所による素子耐用期間差が生じなくなり、優れた保守性が確保される。上記指令信号の入れ替えも、制御回路8H内のマイクロコンピュータのプログラムにより行える。なお、ここでは、図5のスイッチング発振部に上記ローテーション方式を導入する例を示したが、図1、図4、図6、図などのスイッチング発振部にも該方式を導入できる。
【0057】
以上に述べた各電源装置のスイッチング発振部において、各スイッチング素子の発振駆動手段は限定されない。即ち、別設のパルスオシレータ等で駆動してもよいし、出力電流の周期挙動データを帰還入力して駆動してもよい。しかし、誘導加熱のように、電力効率の良否が操業コストを支配する用途では、帰還駆動方式が推奨される。
【0058】
帰還方式の発振駆動は、たとえば、図の回路において、電流検知器21から帰還路22を経て制御回路8Gに送信された出力電流データの中の周期挙動に関するデータを、制御回路内に配した前記PLL機構(位相調整機構)等により加工した上で、スイッチング素子の信号端子Sに送信して行う。これにより、誘導コイルに由来するインダクタンスL(トランス一次側ベース)とコンデンサのキャパシタンスCとで決まる出力回路の共振周波数f=1/2π√(LC)で素子が発振駆動され、ひいては負荷7への通電が行われる。即ち、共振状態の通電となり、最大限の電力効率が確保される。帰還駆動方式においては、前述のように、許容最低出力インピーダンスと負荷インピーダンスの不整合による発振動作の停止が起こり得るが、本発明のスイッチング発振部で実現される高度のインピーダンス整合は、帰還駆動動作の安定化にも有利に作用する。
【0059】
すなわち、帰還駆動方式を採用した実施形態の電源装置にあっては、本発明による給電部能力の最大限利用と帰還駆動による電力効率の最大限確保が合わせて実現される。
【0060】
本発明の電源装置における負荷への投入電力の調節は、たとえば、以下のようにして行うことができる。まず、許容最低出力インピーダンスの変更にスイッチング素子のON状態頻度調節を利用するケースでは、インピーダンス変更のための上記ON頻度調節機構を、そのまま、投入電力調節にも利用できる。すなわち、m/nのON頻度で電源能力が最大限に引き出せる場合、ON頻度をm/N=m/pnとすることによって、投入電力を電源能力の1/pに調節できる。
【0061】
又、上記ON状態頻度調節を利用しないケースでは、図1等に示す直流給電部9内に公知の電力調節手段(3相位相制御など)を配設すればよい。
【0062】
なお、本発明の電源装置のスイッチング発振部においては、スイッチング素子の電流容量について以下のように配慮する。
【0063】
先ず、スイッチング素子の電流定格は、通常、連続通電条件で定められているから、本発明においてスイッチング素子のON状態頻度がm/nとなって素子に流れる最大電流が(n/m)I0 (I0 はm/n=1/1即ち連続通電時の値)となっても、素子への通電頻度がm/nであるから、一応は許容される。
【0064】
又、インバータ設計においては、市販素子仕様の自由度にもよるが、通常は、上記電流定格が2I0 前後の素子を充てるので、これにより電流許容度が2倍に補強される。
【0065】
更には、通電仕様、素子特性、耐用実績などを考慮して電流定格が3I0 〜4I0 の素子を充てるとか、あるいは、所要の素子を2基並列構成にすることにより、万全を期すことができる。
【0066】
【実施例】
の構成の電源装置を製作し、丸鋼表層部を900°Cに急速加熱する誘導加熱実験を行った。
[電源1の仕様]
原動機:ガソリンエンジン 出力80KW
交流発電機:出力電圧200V
定格電流200A
周波数 50/60Hz
[インバータの仕様]
・発振駆動:帰還駆動方式
・電源能力:250V×200A=50KW
・出力インピーダンス:1.4〜0.175Ω可変(1.4〜0.35Ωの範囲、0.35〜0.175Ωの範囲それぞれについて250段階の自動切換え式)
[丸棒の仕様]
・100mmφ。これの短区間(約20mm)を加熱するようにした。1000°Cまでの昇温過程における負荷インピーダンスの変化を図11に定性的に示す。
【0067】
[実験結果]
・インバータを本発明の動作仕様で稼働させた時(本発明実施例)の昇温カーブを図12に示す。
・インバータの出力インピーダンスを1・4Ωに固定して稼働させた時(比較例1)の昇温カーブを図13に、また、0.35Ωに固定して稼働させた時(比較例2)の昇温カーブを図14に、それぞれ示す。
【0068】
12〜図14の結果に見る通り、比較例1、2では900°Cまでの昇温に約30秒を要しているのに対し、本発明実施例では約15秒で900°Cに達している。この差異は、本発明実施例では上記昇温過程において前記給電部能力を終始フル活用できているのに対し、比較例1では電圧能力が、比較例2では電流能力が、それぞれ一部の温度域(比較例1では低温域、比較例2では高温域)でしかフルには生かせていないことに起因している。なお、本発明実施例と同様な昇温速度を確保するには、電源能力を大きくする必要があり、必要とされる電源能力を計算して求めると、250V×400A=100KW 程度必要となる。このため、電源1をかなり大型化する必要がある。上記実験例だけを見ても本発明の電源装置の優位性が明らかである。
【0069】
【発明の効果】
以上のように、本発明の電源装置は、直流給電部からの直流電力をパルス交流電力に変換するためのインバータのスイッチング発振部内のスイッチング素子の動作状態を可変として許容最低出力インピーダンスを可変としたことを特徴とする。
【0070】
スイッチング発振部を備えた電源装置を、鋼材の誘導加熱のような急速な大電力入力を要する用途に用いた場合、スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスと負荷インピーダンスの整合が、加熱を高能率に行うための要件である。しかしながら、加熱が進むにつれて大きく変化する負荷インピーダンスを、スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスに整合させるために、マッチングトランスの巻数比の設定替えを手動で行うといった従来のインピーダンス整合操作は、加熱の中断による加熱能力の低下を招き、しかも加熱の全過程に亘る整合が行えるわけではなかった。
【0071】
本発明の電源装置によれば、前記スイッチング素子動作状態の選定がスイッチング素子への信号端子への弱電指令によって行えることから、加熱を中断しなくても許容最低出力インピーダンスの変更ができ、更には、インピーダンス整合の自動化が容易に行える結果、加熱の全過程に亘って終始整合状態を確保した高能率通電も可能になった。
【0072】
更に、高能率通電が可能となったため、燃料をエネルギー源とする自立型の直流給電部を用いた場合には、その直流給電部を従来に比べて小型化、軽量化することが可能となり、低価格の且つ運搬しやすい電源装置を提供できた。
即ち、誘導加熱を始めとする高能率通電の要請に、余す所なく答えた電源装置を提供できたものであり、産業界への貢献が絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の説明の参考とする電源装置及びそれに接続した負荷を示す回路図
【図2】 図1の電源装置におけるスイッチング発振部をフルブリッジ態様で動作させた時の電圧出力を示すグラフ
【図3】 図1の電源装置におけるスイッチング発振部をハーフブリッジ態様で動作させた時の電圧出力を示すグラフ
【図4】 本発明の実施形態に係る電源装置を、負荷を接続した形で示す回路図
【図5】 本発明の他の実施形態に係る電源装置を、負荷を接続した形で示す回路図
【図6】 本発明の更に他の実施形態に係る電源装置を、負荷を接続した形で示す回路図
【図7】 図4の電源装置におけるスイッチング発振部の電圧出力を示すグラフ
【図8】 図6の電源装置におけるスイッチング発振部の電圧出力を示すグラフ
【図9】 本発明の更に他の実施形態に係る電源装置を、負荷を接続した形で示す回路図
【図10】 図9のスイッチング発振部における素子動作割り振りのローテーションを例示した回路図
【図11】 供試負荷のインピーダンスの変化を定性的に示すグラフ
【図12】 本発明実施例における昇温カーブを示すグラフ
【図13】 比較例1における昇温カーブを示すグラフ
【図14】 比較例2における昇温カーブを示すグラフ
【図15】 従来のフルブリッジ型スイッチング発振部を備えた電源装置を、負荷を接続した形で示す回路図
【図16】 従来のハーフブリッジ型スイッチング発振部を備えた電源装置を、負荷を接続した形で示す回路図
【図17】 従来のスイッチング発振部の出力インピーダンスと負荷インピーダンスとの整合の良否を示すグラフ
【図18】 従来のスイッチング発振部における出力電力と負荷インピーダンスとの関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 起電部
2 原動機
3 交流発電機
4、4′、4A、4B、4C、4D、4G、4H インバータ
5 順変換部
6、6′、6A、6B、6C、6D、6G、6H スイッチング発振部
7 負荷
8、8′、8A、8B、8C、8D、8G、8H 制御回路
9 直流給電部
10 誘導コイル
11 マッチングトランス
20 出力回路
21 電流検出器(負荷系通電挙動検知器)

Claims (7)

  1. 被加熱物を誘導加熱するための誘導コイルを擁する負荷に所望周波数の交流電力を供給するための電源装置であって、直流給電部と、その直流電力をパルス交流電力に変換するためのスイッチング発振部とを有し、該スイッチング発振部が、回路内の4個所にスイッチング素子を配してブリッジを組んだフルブリッジ型のスイッチング回路と、前記スイッチング素子に指令信号を送信する制御回路を備え、その制御回路が、3個所のスイッチング素子に対してON/OFF動作を指令する信号を送信し、1個所のスイッチング素子に対して、ON/OFF動作を指令する信号をON状態の出現頻度を調節自在な形態で送信するように編成し、前記1個所のスイッチング素子に対する指令信号のON状態の出現頻度の調節によって前記スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスを可変にしたことを特徴とする誘導加熱用電源装置。
  2. 被加熱物を誘導加熱するための誘導コイルを擁する負荷に所望周波数の交流電力を供給するための電源装置であって、直流給電部と、その直流電力をパルス交流電力に変換するためのスイッチング発振部とを有し、該スイッチング発振部が、回路内の4個所にスイッチング素子を配してブリッジを組んだフルブリッジ型のスイッチング回路と、前記スイッチング素子に指令信号を送信する制御回路を備え、その制御回路が、前記直流給電部の負極か正極かのいずれか一方の極と前記負荷の両端との間に配置されている2個所のスイッチング素子に対してON/OFF動作を指令する信号を送信し、他の1個所のスイッチング素子に対して、ON/OFF動作を指令する信号と常時OFF動作を指令する信号を、切換え自在に送信し、残りの1個所のスイッチング素子に対して、ON/OFF動作を指令する信号をON状態の出現頻度を調節自在な形態で送信するように編成し、前記他の1個所のスイッチング素子に対する指令信号の切換え及び前記残りの1個所のスイッチング素子に対する指令信号のON状態の出現頻度の調節のいずれか一方若しくは双方によって、前記スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスを可変にしたことを特徴とする誘導加熱用電源装置。
  3. 被加熱物を誘導加熱するための誘導コイルを擁する負荷に所望周波数の交流電力を供給するための電源装置であって、直流給電部と、その直流電力をパルス交流電力に変換するためのスイッチング発振部とを有し、該スイッチング発振部が、回路内の2個所にスイッチング素子を配してブリッジを組んだハーフブリッジ型のスイッチング回路と、前記スイッチング素子に指令信号を送信する制御回路を備え、該制御回路が、1個所のスイッチング素子に対して、ON/OFF動作を指令する信号を送信し、他の1個所のスイッチング素子に対して、ON/OFF動作を指令する信号をON状態の出現頻度を調節自在な形態で送信するように編成し、前記他の1個所のスイッチング素子に対する指令信号のON状態の出現頻度の調節によって前記スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスを可変にしたことを特徴とする誘導加熱用電源装置。
  4. 前記スイッチング発振部に接続した負荷の通電挙動を検知する負荷通電挙動検知器を配備すると共に、その検知結果に基づいて前記スイッチング発振部の許容最低出力インピーダンスを前記負荷のインピーダンスに近づけるよう制御するよう前記スイッチング発振部の制御回路を編成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の誘導加熱用電源装置。
  5. 前記制御回路から複数個所のスイッチング素子に送信する指令信号の種類を順繰りに切り換えることで、1個所のスイッチング素子に負担が集中しないように構成した、請求項1から4のいずれか1項記載の誘導加熱用電源装置。
  6. 前記スイッチング発振部が、その出力電流の周期挙動データを制御回路に帰還入力してスイッチング素子を発振駆動する、周波数追尾型のスイッチング発振部である、請求項1から5のいずれか1項記載の誘導加熱用電源装置。
  7. 前記直流給電部が、燃料をエネルギー源とする自立型直流給電部である、請求項1から6のいずれか1項記載の誘導加熱用電源装置。
JP2000367922A 2000-12-04 2000-12-04 誘導加熱用電源装置 Expired - Lifetime JP3652239B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000367922A JP3652239B2 (ja) 2000-12-04 2000-12-04 誘導加熱用電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000367922A JP3652239B2 (ja) 2000-12-04 2000-12-04 誘導加熱用電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002170657A JP2002170657A (ja) 2002-06-14
JP3652239B2 true JP3652239B2 (ja) 2005-05-25

Family

ID=18838264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000367922A Expired - Lifetime JP3652239B2 (ja) 2000-12-04 2000-12-04 誘導加熱用電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3652239B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7368691B2 (en) 2003-09-25 2008-05-06 International Rectifier Corporation Induction heating apparatus
US7442907B2 (en) 2003-10-30 2008-10-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Induction heating cooking device
JP2006351352A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Denki Kogyo Co Ltd 高周波焼入設備の瞬間大電力供給用電源
DE102005042615A1 (de) * 2005-09-07 2007-03-08 Franz Haimer Maschinenbau Kg Schaltung, Schrumpfbefestigung und Verfahren zur Regelung
KR101953201B1 (ko) 2011-09-06 2019-02-28 브리티시 아메리칸 토바코 (인베스트먼츠) 리미티드 가열식 흡연가능 재료
GB201217067D0 (en) 2012-09-25 2012-11-07 British American Tobacco Co Heating smokable material
JP6277462B2 (ja) * 2013-12-19 2018-02-14 高周波熱錬株式会社 熱処理用電力変換装置及び方法
JP6495772B2 (ja) 2015-07-14 2019-04-03 株式会社東芝 回転電機の組立方法および回転電機のステータコイルエンドろう付け装置
US20170055584A1 (en) 2015-08-31 2017-03-02 British American Tobacco (Investments) Limited Article for use with apparatus for heating smokable material
US20170055575A1 (en) 2015-08-31 2017-03-02 British American Tobacco (Investments) Limited Material for use with apparatus for heating smokable material
US20170055583A1 (en) * 2015-08-31 2017-03-02 British American Tobacco (Investments) Limited Apparatus for heating smokable material
US11924930B2 (en) 2015-08-31 2024-03-05 Nicoventures Trading Limited Article for use with apparatus for heating smokable material
US20170119046A1 (en) 2015-10-30 2017-05-04 British American Tobacco (Investments) Limited Apparatus for Heating Smokable Material
US20170119047A1 (en) 2015-10-30 2017-05-04 British American Tobacco (Investments) Limited Article for Use with Apparatus for Heating Smokable Material
CN112806610B (zh) * 2019-11-15 2024-05-03 深圳市合元科技有限公司 气雾生成装置及控制方法
RU197581U1 (ru) * 2020-02-25 2020-05-15 Эдуард Владимирович Малик Портативный индукционный нагреватель

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002170657A (ja) 2002-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3652239B2 (ja) 誘導加熱用電源装置
KR102485836B1 (ko) 구동 시스템과 dc 링크 전류 리플을 감소시키기 위한 구동 시스템의 작동 방법
US8811039B2 (en) Pulse width modulated resonant power conversion
JP4794009B2 (ja) Acリンク双方向dc−dcコンバータとそれを用いたハイブリッド電源システムおよびハイブリッド車両
JP3904137B2 (ja) 並列接続及び直列接続インバータをリンクする直流−直流コンバータを備えた電力潮流コントローラ
JP4503775B2 (ja) 二重供給電圧による切替えリラクタンスマシンの動作
JP2020502967A (ja) 電気またはハイブリッド車両に搭載の充電装置を制御するための方法
US20140334202A1 (en) Circuit for transferring power between a direct current line and an alternating-current line
EP2689525A2 (en) Arrangement for controlled and efficient infeed of photovoltaic power into the ac mains with parallely connected dc/dc converters
JP2676790B2 (ja) 高周波電源装置
Frank New developments in high-frequency power sources
US10651740B1 (en) Buck-boost converter for an electric drive
JP4591741B2 (ja) 車両用回転電機駆動装置
JP3828384B2 (ja) 電子レンジ
Babaki et al. Wireless motor drives with a single inverter in primary side of power transfer systems
Petersen et al. Load dependent power control in series-series compensated electric vehicle inductive power transfer systems
JPH07336812A (ja) 電力変換制御装置
KR20220044996A (ko) 차량-그리드-홈 전력 인터페이스
WO2016006066A1 (ja) 非接触給電装置
CN116349105A (zh) 具有集成电力电子设备以符合公共电网的馈电要求的发电机组
JPH0549110A (ja) 電気自動車用バツテリ充電装置
JP2003059631A (ja) 高周波電源装置
JP3306326B2 (ja) コンデンサ電力貯蔵装置
JPH1198847A (ja) 整流回路
US20230127892A1 (en) Magnetic resonance charging system

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3652239

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080304

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100304

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110304

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110304

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120304

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130304

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130304

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term