JP3651977B2 - ロール・ツー・ロール成膜装置及びその成膜方法 - Google Patents

ロール・ツー・ロール成膜装置及びその成膜方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光起電力素子、各種センサー等の機能性堆積膜を作製するロール・ツー・ロール成膜装置及びその方法の改良に関する。
更に詳しくは、ロール・ツー・ロール成膜のメンテナンス時間を短縮し、装置稼働率を向上させる為の装置及びその方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、太陽光を利用する太陽電池による発電方式は、放射能汚染や地球温暖化等の問題を惹起することはなく、また、太陽光は地球上至るところに降り注いでいるためエネルギー源の偏在が少なく、さらには、複雑で大型の設備を必要とせずに比較的高い発電効力が得られる等、今後の電力需要の増大に対しても、環境破壊を引き起こすことなく対応できるクリーンな発電方式として注目を集め、実用化に向けて様々な研究開発がなされている。
ところで、太陽電池を用いる発電方式については、それを電力需要を賄うものとして確立させるためには、使用する太陽電池が、光電変換効率が十分に高く、特性安定性に優れたものであり、且つ大量生産し得るものであることが基本的に要求される。
こうしたことから、容易に入手できるシラン等の気体状の原料ガスを使用し、これをグロー放電分解して、ガラスや金属シート等の比較的安価な基板上にアモルファスシリコン(以降「a−Si」と略記する)等の半導体膜を堆積させることにより作製できる太陽電池が量産性に富み、単結晶シリコン等を用いて作製される太陽電池に比較して低コストで生産ができる可能性があるとして注目され、その基本層構成、製造方法等について各種の提案がなされている。
【0003】
そうした各種提案されている製造方法のなかでも最近注目されているのが、マイクロ波を用いたプラズマプロセスである。
マイクロ波は周波数帯が短いため従来のRFを用いた場合よりもエネルギー密度を高めることが可能であり、プラズマを効率良く発生させ、持続させることに適している。
例えば、米国特許第4,517,223号明細書及び同第4,504,518号明細書には、低圧下でのマイクロ波グロー放電プラズマ内で小面積の基体上に薄膜を堆積形成させる方法が開示されており、この方法による場合には、低圧下でのプロセスにより成膜することができることから、膜特性の低下の原因となる活性種のポリマリゼーションが防げ、高品質の堆積膜が得られるばかりでなく、プラズマ中でのポリシラン等の粉末の発生を抑え且つ、成膜速度の飛躍的向上が図れるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、マイクロ波プラズマでは成膜速度の飛躍的向上が望めるものの、マイクロ波を成膜チャンバー内に導入するにはマイクロ波電源、アイソレーター、導波管、アルセラ窓を利用したマイクロ波アプリケーター手段等が必要とされ、要する費用が従来のRF法のそれに比して高価である。
従って例えばa−Si太陽電池の製造にあたっては膜厚が厚く高スループットを要求される光起電力層(i 型a−Si層)の作製にマイクロ波を、それ以外の層、すなわちn型a−Si層およびp型a−Si層の作成にはRF法を用いる。いわゆるハイブリッド方式が提案されている。
【0005】
一方、別の量産化へのアプローチとして米国特許第4,400,409号明細書には、ロール・ツー・ロール(Roll to Roll)方式を採用した連続プラズマCVD装置が開示されている。
この装置によれば、複数のグロー放電領域を設け、所望の幅の十分に長い可撓性の基板を、該基板が前記各グロー放電領域を順次貫通する経路に沿って配置し、前記各グロー放電領域において必要とされる導電型の半導体層を堆積形成しつつ、前記基板をその長手方向に連続的に搬送せしめることによって、半導体接合を有する素子を連続形成することができるとされている。
なお、該明細書においては、各半導体層形成時に用いるドーパントガスが他のグロー放電領域へ拡散、混入するのを防止するにはガスゲートが用いられている。具体的には、前記各グロー放電領域同志を、スリット状の分離通路によって相互に分離し、さらに該分離通路に例えばAr、H2等の掃気用ガスの流れを形成させる手段が採用されている。
こうしたことからこのロール・ツー・ロール方式は、半導体素子の量産に適する方式であると言えよう。
【0006】
以上の事態を踏まえれば、量産に適しているといわれるマイクロ波およびRFハイブリッド方式とロール・ツー・ロール生産方法を合理的に組み合わせれば更にスループットの大きい量産方法となる。
しかし、こうした理想的とも思われる量産方式においても以下に記す問題が明らかになってきた。
堆積膜形成の前駆体である活性種は粉体あるいは膜となって目的とする基体以外の成膜室の各部所に堆積する。
このような基体以外の部所に堆積した膜はある限度以上の厚さとなると下地からはがれ始める。はがれた膜片のあるものは基体に付着し堆積膜に欠陥箇所を発生させる。こうした事態を防ぐために、通常はある成膜回数なり、トータルの成膜時間等の区切りごとに成膜室を清掃する必要があった。
しかし粉体あるいは膜の清掃には実際かなりの時間を必要とする。
例えば膜落としにヤスリ、ブラシ等を使用すると時間と労力を要し、かつ、手の届きにくい細かい部分は清掃困難であった。また、粉体の場合、発火の危険性もある。
従って通常は成膜室内の容易にはずせる部分のみをはずして、エッチングあるいはブラスト処理等により再生して使用するという方法がとられる。
この方法にしろ個々の部品の脱着、組み立て、エッチング等の処理に時間を要し、装置稼動率を低下させていた。
ロール・ツー・ロール方式を利用している場合に更に問題となるのが、メンテナンス時の帯状基体の取り扱いである。これは以下の事情による。
帯状基体のボビン1巻き分の成膜が終わった時に、通常、帯状基体を装置から完全に抜いてしまうということは行われない。
通常は、新たな帯状基体を新規に全成膜室、全ガスゲートを通すのはガスゲードギャップの狭さ(通常1mm 乃至10mm )からいって困難なので、前回成膜した分の帯状基体の後端部に新規帯状基体の先端部を接着あるいは溶接等の手段によりはりつけ、前回分の帯状基体の後端部で新規帯状基体の先端部を引っ張って装置中を通してしまう方法が良く用いられる。
つまり帯状基体はチャンバー内から無くなることがなく、常時、成膜チャンバーに接するように存在するので、成膜室のメンテナンスの防げになる。
あるいは帯状基体が存在する為に取り出したい部品が取り出せないという事実が発生する。
図7にこうした状況を表す模式図を示す。図7において701は真空チャンバー、702はガスゲート、703は帯状基体、704は上蓋、705は成膜チャンバーである。
図から明らかな通り成膜チャンバーを構成する部品は帯状基体703が障害となり容易に取り出せない。また、帯状基体703の下部の清掃が困難である。
つまりバッチ式成膜装置であれば基体を取り出した後にメンテナンス作業を行えば良かったものが、ロール・ツー・ロール方式では基体が連続長尺のまま残されるのでメインイナンスが困難になっていた。
【0007】
そこで、本発明は以上述べてきた従来のロール・ツー・ロール成膜における問題点を解決し、基体以外の場所に堆積した粉体および膜の清掃に時間を要することなく、メンテナンス性およびその稼動率を向上させたロール・ツー・ロール成膜装置およびその方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、成膜チャンバーを前記真空チャンバーの外へ引き出してこの真空チャンバーから取り外しできるように構成することにより、メインテンス性および装置の稼動率を向上させたたものである。
すなわち、成膜チャンバーをその内部に有すると同時にガスゲートを介して連結された複数の真空チャンバーで構成され、帯状基体を成膜チャンバーの側壁の1つとするようにし前記連結された複数の真空チャンバーの長手方向に移動させながら前記帯状基体上に連続的に成膜するロール・ツー・ロール成膜装置において、前記成膜チャンバーが前記真空チャンバーの外へ引き出され該真空チャンバーに対して取り外し可能に構成されていることを特徴ととしている。
本発明においては、前記成膜チャンバーは、真空チャンバーの1面を形成し該真空チャンバーから着脱可能なフランジを、該真空チャンバーから外すことにより前記真空チャンバーの外へ引き出される。
その際、前記フランジは、該フランジに設けられ前記真空チャンバー内の方向に延びた支持機構により前記成膜チャンバーを脱着可能に支持し、該支持機構をガイド機構により案内して前記成膜チャンバーを前記真空チャンバーの外へ引き出すように構成することができる。
また、前記成膜チャンバーは、該成膜チャンバーに成膜用ガスを供給する為のガス供給部とOリングを持つジョイントによって連結され、このガス供給部は、前記真空チャンバー内であって該真空チャンバー内に前記成膜チャンバーを設置した状態において該成膜チャンバーの外側の位置に設けられる。
さらに、前記成膜チャンバーを、該成膜チャンバー側に設けられている電力導入用導波菅が前記真空チャンバーのフランジ側に設けられている前記導波菅への電力を導入するためのアプリケータに対して連結用クランプを介して連結するように構成し、本発明はこれらの構成によりワンタッチで成膜チャンバーを真空チャンバーの外に引き出すように構成することができる。
そして、本発明のこのよう装置を用いれば、1回乃至数回の成膜工程が終了後、前記真空チャンバーの外へ引き出され該真空チャンバーから取り外された成膜チャンバーを清掃の済んだ新規の成膜チャンバーと交換して成膜することが可能となる。
また、本発明は、成膜チャンバーにマイクロ波を導入して成膜する場合だけでなく、RF電力を導入して成膜する場合においても有効である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に基づき、本発明の内容を詳細に説明する。
本発明は、以上のように1回乃至数回の成膜工程が終了後、前記成膜チャンバーを真空チャンバーの外へ引き出し、その真空チャンバーから取り外しできるように構成したものであるから、成膜チャンバーを交換するだけでその清掃に時間を要することがなく、メンテナンス性及び装置の稼働率を飛躍的に向上させることができる。
以下、図に基づいて本発明の内容を具体的に説明する。
図1乃至図3に本発明のロール・ツー・ロール成膜装置を構成するマイクロ波を利用した成膜チャンバーおよび真空チャンバーの典型例を表わす模式図を示す。図1はその側面図でありメンテナンス時に成膜チャンバーを真空チャンバーのフランジごと引き出した状態を示す模式図である。
図2は成膜チャンバーが真空チャンバー内に設置された状態を表す側面図であり実際の成膜時と同じ配置である。
図3はその上面図であり、図1と同じくメンテナンス時の状態を示している。以下、これらの図面を参照しながら説明をする。
図1において、101は内部を減圧状態にする為の真空チャンバー、102は真空チャンバーの1面を形成する脱着可能なフランジであり、本図においてはフランジが外されて引き出された状態を示している。
103はフランジに固定され、真空チャンバー内部側に向かって延びたブラケットであり、成膜チャンバー104がその上に脱着自在に設置可能であり、内部にガス導入機構を有する(不図示、図2にて説明)プレート105を支えている。またプレート105はブラケット106によっても支えられいている。ブラケット106は内部にローラーを有しており、レール107上を移動可能である。
一方、真空フランジ102の大気側は搬送ガイド機構108に連結されており、成膜チャンバーを真空チャンバーに対して手行で滑らかに引き出せる構造となっている。
109a、109bは各々マイクロ波を真空チャンバー内に導入する為のマイクロ波アプリケーター手段であり、大気側は不図示のマイクロ波導波管につながっており同じく不図示のマイクロ波電源よりマイクロ波電力が供給される。
110a、110bは各々真空チャンバーと成膜チャンバーを連結し、マイクロ波をアプリケーターより成膜チャンバー内へ導入するためのマイクロ波導波路である。導波路110a、110bとアプリケーター109a、109bは各々クランプ111a、111bによって連結、固定される。
112は真空チャンバー101を形成する上蓋であり、蝶番113を支点として開閉できる。
上蓋には基板加熱の為の赤外線ランプヒーター114が設置されており、基体115を加熱する。
また、成膜チャンバー104は導波路110a、110bと共に図の斜線の部分が一体となって容易に脱着可能に設計される。
成膜チャンバーの側壁は成膜チャンバー内に導入された成膜ガスの排気通路となり、かつマイクロ波を成膜チャンバー内に閉じこめるための多孔板(パンチィングメタル)116で形成される。
導波路110a、110bは好ましくは、いわゆるPF(Plasma−free)窓と呼ばれる形式で作製されることが望ましい。PF窓は多数の厚さ1mm程度の金属フィンを数mm間隔をおいて積み重ねて構成したものであり、マイクロ波の振動方向とのマッチングを取ることにより、その空隙中をマイクロ波はロスなく進行するが、プラズマは空隙中で減衰するというものである。
これにより、プラズマによるアプリケーターの異常加熱を防止する。
尚、図1の110aではPF窓のフィンの様子を簡単に示している。
【0010】
次に図2について説明する。図2において、201は内部を真空にするための真空チャンバー、231は真空チャンバーの上蓋であり、本図においては内部を減圧状態とするために閉じられている。
241は真空チャンバーを形成する脱着可能なフランジであり、本図においては内部を減圧状態とするために、フランジはOリングを介して真空チャンバー201に密着するよう固定されている。
真空チャンバー底面にはバルブ202及び不図示のディフュージョンポンプ等の真空ポンプが連結されていて、真空チャンバー内を減圧とすることが可能である。204は図1の説明の際に述べたように成膜チャンバー236、237の引き出し用の一連のガイド機構であり、成膜チャンバー236、237を乗せるためのプレート205をガイド機構204上に有する。
又プレート205には成膜用ガス導入パイプ206が接続されている。ガス導入パイプ206の他端はOリング207を有するジョイント208となっており、真空チャンバー側に固定された接続スリーブ209内に差し込まれている。また、接続スリーブへはガス導入フランジ210を通って不図示のガス供給装置より成膜用ガスが導入される。
ジョイント208とスリーブ209の接続はOリング207によりシールされているので、不図示のガス供給装置からガス導入フランジ210に導入されたガスは漏れなくプレート205内に達する。
プレート205は内部に空洞を有しており、パイプ206からプレート内部の空洞へ導入されたガスはプレート他端に設けられた穴から成膜チャンバー底板を貫通したガス放出穴を通って成膜チャンバーに放出される。
一方、上蓋231にはブラケット232を介して赤外線ランプヒーター233が設置されている。
そして堆積膜形成用の基体234に接するように設けられた温度センサー235からの信号により制御された電力がランプヒーターに与えられることにより基体を所望の温度まで加熱する。
次に236は成膜チャンバーを構成する壁であり、底板237に固定されている。底板237はプレート205上におかれており、必要に応じてネジ、クランプ等によって両者を密着、固定する。
242はマイクロ波導波路であり、クランプ243によってアプリケーター244に固定されている。
【0011】
次に図3について説明する。図3はメンテナンス時を想定して成膜チャンバーを引き出した状態の上面図である。
第3図において、301は真空チヤンバーである。302は、ガイド機構303によりスライドして手前に引き出したプレートであり、その上に成膜チャンバー304が乗っている。
成膜チャンバー304の両サイドは既に説明した通りパンチングプレートになっていて、ガス放出穴306から放出された成膜用ガスはパンチングメタルを通過して成膜チャンバー外に出る。
その後、ガス排出口307に接続された不図示の真空パイプにより系外に排気される。
尚、308は粗引き用の排気口であり、大気圧に近い状態から引き始める時にのみ使用する。
【0012】
次に、以上説明した本発明のロール・ツー・ロール成膜装置を利用して、実際に行う成膜工程およびメインテナス工程について述べる。説明は主に図1を用いて行う。
1回の成膜工程が終了後、充分系内をパージし、冷却した後に排気バルブを閉じN2、Ar等の不活性ガスを系内に導入して真空チャンバー内を大気圧とする。
チャンバー内が大気圧となった後、フランジ102を真空チャンバー101に固定しているボルト等の治具を取り外す。
続いて上蓋112を開け、マイクロ波導波路110をアプリケーター109に固定しているクランプ111を取り外す。
しかる後に、フランジ102を成膜チャンバー104等からなる部品とともにレール107、ガイド機構108等を利用して引き出し、成膜チャンバーが真空チャンバー外に出るようにする。
次に成膜チャンバー104をプレート105に固定しているネジ等の固定治具を外す。
この状態になったならば、成膜チャンバー104はマイクロ波導路と共にカセット状に容易に取り外すことができる。
取り外した成膜チャンバーの代わりに、改めて清掃の済んだ新規の成膜チャンバーをプレート105上に固定する。
取り外した成膜チャンバーは新たに設置した成膜チャンバーを再び取り外す時までの間に清掃して再生しておけば良い。
好ましくは、数台の成膜チャンバーを用意することによりローテーションしながら使えるようになる。
新しい成膜チャンバーを設置したならば、成膜チャンバーを真空チャンバー内まで移動する。その後、フランジ102を真空チャンバー101に、ネジ等を使って固定し、真空シールをする。
続いてクランプ111により導波路110とアプリケーター109を連結し、フタ112を閉じ真空シールをする。
真空チャンバーの全箇所が真空シールされた後、図3の308に示す粗引き排気口に接続されたバルブを開けて系内を減圧する。
真空チャンバー内が充分な減圧状態となったならば、粗引きを止め、続いて排気口307を開ける。
引き続き、図2におけるガス導入フランジに不図示のガス供給手段よりHe、Ar等の不活性ガスを供給する。
供給されたガスは図2におけるパイプ206、プレート205等を通って成膜空間に出て、引き続きパンチングボードを通過して排気口に向かって排気される。この状態で不図示の電力供給手段よりランプヒーターに電力が供給され基体の加熱を開始する。
充分に温度が平衡に達し、かつ、チャンバー内の残留ガスが実用上充分に抜けるまで、通常は少なくとも30分、必要に応じて数時間以上この状態で加熱、焼き出しを行う。
加熱が終了したならば、引き続いて成膜を行う。成膜を行うにはまず、He、Ar等の加熱に利用したガスの供給を止める。
次に、少なくともSiH4、GeH4等の成膜用原料ガスと、必要に応じて添加されるH2、He、Ar等の希釈ガス、あるいは、PH3、BF3、B2H6等のドーピングガスが不図示のガス供給装置により所望の流量に調整されて供給される。こうした成膜ガスはガス放出穴から成膜チャンバー内に出ると同時にパンチングメタルを通じて排気されるので、流量と排気速度の関係等により圧力が定まるが、好ましくは1〜100mtorr程度に調整されるのが良い。
この状態にして不図示のマイクロ波電源によりマイクロ波電力を図1のアプリケーター109、導波路110を通じて成膜チヤンバー内に投入すると成膜チャンバー内でマイクロ波放電プラズマが生起し、希望する堆積膜の形成が開始する。所望する膜厚の堆積膜が得られたら、マイクロ波電力の供給を止め、成膜を停止する。
引き続いてランプヒーターへの電力供給を止め、系内を冷却する。以降、工程の頭に戻って繰り返す。
【0013】
以上工程を説明してきたが、本発明においては、成膜ガスを真空チャンバーから、成膜チャンバーへ供給するパイプ206の一端がOリング207を持つジョイント208となっており、スリーブ209に挿入されいている為に、成膜チャンバーを真空チャンバー外へ引き出す、あるいは逆に真空チャンバー内に戻す際に何らパイプを分解したり、組み立てたりする必要がない。
成膜チャンバーの引き出しあるいは押し込みに応じて、自動的に外れ、あるいは組み込まれるものであり、従って作業性を極めて向上させることができる。
導波路244についても同様であり、従来は通常の導波管を使用して多数のボルト・ナットでアプリケーターおよび成膜チャンバーに固定していたために、極めて時間がかかり、メンテナンス性が悪かったものが、本発明ではクランプによりワンタッチで外せるようになった。
また、従来のマイクロ波成膜装置であれば、真空チャンバー内に固定されていた個々の部品を取り出して清掃再生した後に再組み立てしなければならなかったため、メンテナンスに多大な時間を要したのに対し、本発明では以上説明したように、真空チャンバー内に脱着可能な成膜チャンバーを設ける二重構造とし、かつ真空チャンバーと成膜チャンバーを連結する箇所をワンタッチで外し、組み立てられるようにしたため、極めて迅速にメンテナンスが終了するようになった。
【0014】
次に本発明の成膜装置であってRF方式を利用した成膜装置について述べる。図4は本発明のロール・ツー・ロール成膜装置を構成するRFを利用した成膜チャンバーおよび真空チャンバーの典型例を表わす模式図である。
図4において401は真空チャンバー、402は真空チャンバーの1面を為すフランジであり、内部にステー403が設けられており、ステー403上には成膜チャンバー404が脱着可能に置かれている。成膜用ガス導入パイプは、マイクロ波法の時と同じくOリングを介して真空チャンバー側のパイプと成膜チャンバー側のパイプを連結するジョイント405で構成されている。
成膜用ガスはこのジョイントを通して導入され、ガス放出穴より成膜チャンバー内に吹き出す。
フランジ402は既述のマイクロ波方式の場合と同様のガイド機構(ここでは不図示とする)を有しており、滑らかに脱着可能である。実際の成膜工程は下記の数項目を除いて基本的に既述のマイクロ波方式の場合と変わるところがないので略す。
マイクロ波方式の場合との相違点は、プラズマ励起手段がRF(通常13.56MHz帯等の高周波が広く用いられる)であるので、アプリケーター手段ではなく、有電極放電となり、カソードと基板間で放電を励起すること、成膜時の圧力が0.1〜10torr前後であるため、通常はメカニカル・ブースター・ポンプ等の排気手段が用いられることなどである。
RF方式を利用した成膜装置においても、本発明によれば既述したマイクロ波方式の場合と同様にメンテナンスとしては成膜チャンバーの交換を必要とするだけであり、装置稼動率は飛躍的に向上し、本発明の効果は大なるものである。
【0015】
【実施例】
以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明は実施例により何ら制限されるものではない。
[実施例1]
本発明のロール・ツー・ロール成膜装置を利用して、a−SiGe層をi層(光電変換層)に用いたa−SiGi単層(シングル)セル太陽電池を作製する例を取り挙げて述べる。
ロール・ツー・ロール成膜装置は、ロール状に巻かれたボビンからa−SiGe膜形成用の帯状基体を連続的に送り出して太陽電池を構成する少なくともn型a−Si層、i型a−SiGe層、p型a−Si層等を含む層からなる複数の層を各々別個の反応容器である成膜室内で形成するものであるが、各々の成膜空間においては減圧状態を維持しながら、基体の複数の成膜室間での移動を可能にし、かつ各々の成膜室内に供給される、例えばn型a−Si層、p型a−Si層等の原料となるガスが相互に拡散、混入することを防止する機能を有する連結部材(一般的に「ガス・ゲート」あるいは単に「ゲート」と呼称される。)を具備している。
図5は、本発明のa−SiGe太陽電池のロール・ツー・ロール成膜装置を示す模式図であり、堆積膜厚の厚く、ハイ・スループットの要求されるi型a−SiGe層をμω方式で作成し、又、堆積膜厚が薄く、i型a−SiGe層ほどのハイ・スリープットを要求されないn型およびp型のa−Si層をRF方式で作成している。
【0016】
図5において、501はa−Si膜を堆積する帯状基体であり、本実施例においてはステンレス製である。帯状基体501は円形のボビン511に巻つけられ、送り出し室510内に据えつけられる。送り出し室510内に設置されたボビンから送り出された帯状基体501は、ガス・ゲート(以降、単に“ゲート”と記す)520、n型a−Si成膜室を内部に有する真空チャンバー530、ゲート540、i型a−SiGe成膜室を内部に有する真空チャンバー550、ゲート560、P型a−Si成膜室を内部に有する真空チャンバー570、ゲート580を通過し、巻き取り室590内に設置された巻き取りボビン591に巻き取られる。
530a、570aは各々RF電源であり、530b、570bは各々RF放電を励起するためのカソード電極であり各々n型a−Si層、p型a−Si層を堆積する為の電力が供給される。
550aはマイクロ波を放電空間に放射する為の誘電体窓からなるアプリケータであり、誘電体窓に垂直方向に設置された矩形導波管550bを通して不図示のマイクロ波電源より電力を印加され、i型a−SiGe成膜室内の放電空間でグロー放電が生起される。
502a〜506aは各々堆積膜形成の原料となるガスが充填されており、502aはSiH4ガス、503aはGeH4ガス、504aはH2ガス、505aはPH3ガス、506aはB2H6ガスが充填されている。
各々のガスは開閉バルブ502b〜506b及び減圧器502c〜506cを通ってガス混合器530c、550c、570cに導かれる。ガス混合器530c〜570cで所望の流量、及び混合比とされた原料ガスは、ガス導入ライン530d、550d、570dを通って各成膜室内に噴出する。成膜室内に導入されたガスは、油拡散ポンプ、メカニカル・ブースター・ポンプ及びロータリー・ポンプ等からなる排気装置510e、530e、550e、570e、590eにより、各室内での圧力を所望のものとするように調整されながら排気され、不図示の排ガス処理装置へ導かれる。又、530f、550f、570fは各々基板加熱用赤外線ランプヒーターであり、各々電源530g、550g、570gより電力が供給される。
541、561はゲートの開口断面積を調節する部品であり、ガス流路を狭くして、各成膜室間同志でのガスの相互拡散を減少させている。さらにゲートにはガス導入口542、562より、膜形成に悪影響を与えないガス、例えばH2、He等のガスがボンベ507aから減圧器507b、流量調節器507c、507dを通って供給され、各成膜室内の原料ガスの相互拡散を更に抑えている。
送り出し室510より送り出された帯状基体501は、次々と各成膜室内を進み、その表面にn型a−Si膜、i型a−SiGe膜、p型a−Si膜を形成されて最終的に巻き取り室590に入る。
まず、n型a−Si成膜室を内部に有する真空チャンバ530内では帯状基体501は赤外線ランプヒータ530fにより加熱され、所望の温度にされる。又、ガス混合器530cによりn型a−Si膜の原料になるSiH4、H2、PH3等のガスが各々最適の流量で混合され、成膜室内に導入される。同時にRF電力がRF電源530aよりカソード530bに与えられ、成膜空間内にグロー放電を生起せしめ、帯状基体501の表面にn型a−Si膜を形成する。
次に、帯状基体501はゲート540内を進み、i型a−SiGe成膜室を内部に有する真空チャンバー550内に入る。550内では先述と同様に最適流量に設定されたSiH4、GeH4、H2ガスに最適パワーを与え、前記n型a−Si膜上に所望のi型a−SiGe膜を形成する。以下同様に、帯状基体501はゲート560、p型a−Si成膜室を内部に有する真空チャンバー570を経て巻き取り室590内のボビン591に巻き取られる。
ここで真空チャンバー530、550、570には各々本発明の特徴であるところの取りはずし可能なフランジ531、551、571が設けられている。
このフランジには既に説明した通りの、内部に脱着可能な成膜チャンバーを支えるためのステーガイド機構等が設けられている。
成膜工程の更に細かい手順に関しては前述の説明の通りなので略す。
目的とする帯状基体以外の個所に堆積した膜がはがれ始める前に成膜作業を中止し、系内をパージした後、排気バルブを閉じてN2で系内を大気圧にした。
その後フランジ531、551、571を引き出し、各々の成膜室を新な清掃済の予備のものと交換した。引き続き、改めて系内を真空に引き、再び成膜を開始した。
この際に必要としたメンテナンス時間を従来のものと比較する。
従来は、
リーク 20分
部品取りはずし 30分
部品再生(ブラスト処理、エッチング等) 1時間
部品乾燥 1時間
部品取り付け 40分
真空引き 20分
の計3時間50分を要していたものが、
本発明においては
リーク 20分、
部品交換 20分
真空引き 20分
の1時間で済むようになり装置稼働率を飛躍的に向上することができた。
【0017】
[実施例2]
本発明のロール・ツー・ロール成膜装置を利用してトリプル・セル太陽電池を作製する装置の例を取り挙げて述べる。
太陽電池の構成はボトム・セルにマイクロ波法で作製するa−SiGe、ミドル・セルにマイクロ波法で作製するa−SiGe、トップ・セルにRF法で作製するa−Siの光電変換層を用いており、又、その他の層はすべてRF法で作製している。図6に、こうした太陽電池を作製する本発明の成膜装置の典型例の模式図を示す。
図6において601は帯状基体である。帯状基体は幅350mm、厚さ0.15mmのSUS430製であり既に前工程にて洗浄と下地処理が行われている。下地処理は具体的には反射増大により光利用効率を向上させる為の金属のコーティング等を含んでいるが詳しくは表1に記す。
こうした帯状基体は、送り出し室602に設置された送り出しボビン603から各成膜室に繰り出される。
全成膜室を通過して成膜を終えた基体は巻き取り室604内に設置された巻き取りボビン605に巻き取られる。611より623は各々内部に成膜室を有する真空チャンバーであり、送り出し室602、巻き取り室604と共にすべてのチャンバーが図の如く帯状基体の通過可能なガス・ゲートで連結されている。
又、チャンバーの数が増え装置の全長が拡大するのに伴って帯状基体の重力による垂れ下がりが無視できなくなるので予め全チャンバーの配置がカテナリー状となるように設置してある。
今回は不図示とするが各真空チャンバーのフランジは本発明の特徴であるところの成膜室を伴ってフランジが外せる構造となっている。
【0018】
以下に各チャンバー内に設置された成膜室の機能を記す。
611;ボトムセルn層成膜用RF成膜室
612;ボトムセルn/i拡散防止層成膜用RF成膜室
613;ボトムセルi層成膜用マイクロ波成膜室
614;ボトムセルi/p拡散防止層成膜用RF成膜室
615;ボトムセルp層成膜用RF成膜室
616;ミドルセルn層成膜用RF成膜室
617;ミドルセルn/i拡散防止層成膜用RF成膜室
618;ミドルセルi層成膜用マイクロ波成膜室
619;ミドルセルi/p拡散防止層成膜用RF成膜室
620;ミドルセルp層成膜用RF成膜室
621;トップセルn層成膜用RF成膜室
622;トップセルi層成膜用RF成膜室
623;トップセルp層成膜用RF成膜室
このような本発明の成膜装置を利用してトリプル・セル太陽電池を作製するがその具体的な手順は既に実施例1及び詳細な説明の項に記したのでここでは省略する。
また、その詳細な成膜条件については表1に示しておく。
尚、帯状基体の搬送速度は500mm/minとした。
1ボビン分の帯状基体が巻き取りボビンに巻き取られ、ボビンの交換の必要が生じたごとに(以降1成膜サイクルと呼ぶ)成膜を一旦中止し、全チャンバーをパージ、冷却、リークしてメンテナンスを行った。
膜厚が必要とされ成膜速度の速いマイクロ波を利用したi層成膜室613、618の交換は1成膜サイクルごとに行い、他の成膜室の交換は5成膜サイクルごとに行った。
このようにして計10成膜サイクルを行った。得られた10成膜サイクル10分、すなわち10ロール分の太陽電池原反より1ロールにつき3ケの1cmサンプルを切り出し、透明電極(ITO)、集電電極(Al)を蒸着し、AM1光のもとで太陽電池変換効率を評価した。
30枚のサンプルの特性評価結果は変換効率10.58ないし10.75%内に収まっていた。
メンテナンスはいずれも真空チャンバーをリーク後成膜室を交換するのみであるため極めて迅速に終了することができ、従来に比して稼働率が飛躍的に向上した。
【0019】
【表1】
Figure 0003651977
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上のように成膜チャンバーを真空チャンバーの外へ引き出し、この成膜チャンバーを真空チャンバーから取り外しできるように構成したものであるから、成膜チャンバーを真空チャンバーの外へ引き出し取り外すという簡単な作業により、成膜チャンバーを交換するだけで、粉体あるいは膜の清掃に時間を要することがなく、メンテナンス性が向上すると共に、装置の稼働率を飛躍的に向上することができ、ひいては製品のコストダウンを図ることができる。
また、本発明においては成膜チャンバーを、この成膜用ガスを供給する為のガス供給部とOリングを持つジョイントによって連結するように構成することにより、成膜チャンバーを真空チャンバー外へ引き出し、あるいは逆に真空チャンバー内に戻す際に、これらの引き出しあるいは押し込みに応じて、自動的にそれらを連結することができ、作業性を向上させることができる。
さらに、前記成膜チャンバーを、該成膜チャンバー側に設けられている電力導入用導波菅が前記真空チャンバーのフランジ側に設けられている前記導波菅への電力を導入するためのアプリケータに対して、連結用クランプを介して連結するように構成することによって、ワンタッチで成膜チャンバーを真空チャンバーの外に引き出すことができ、そのメンテナンス性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロールツーロール成膜装置を構成するマイクロ波を利用した成膜チャンバーおよび真空チャンバーにおけるメンテナンス時の状態を示す側面図である。
【図2】本発明のロールツーロール成膜装置を構成するマイクロ波を利用した成膜チャンバーおよび真空チャンバーにおける実際の成膜時と同じ配置状態を示す側面図である。
【図3】本発明のロールツーロール成膜装置を構成するマイクロ波を利用した成膜チャンバーおよび真空チャンバーにおけるメンテンンス時の状態を示す上面図である。
【図4】本発明のロール・ツー・ロール成膜装置を構成するRFを利用した成膜チャンバーおよび真空チャンバーを表す模式図である。
【図5】本発明のロール・ツー・ロール・シングルセル太陽電池成膜装置を示す模式図である。
【図6】本発明のロール・ツー・ロール・トリプルセル太陽電池成膜装置を示す模式図である。
【図7】従来のロール・ツー・ロール成膜装置を構成する成膜チャンバーおよび真空チャンバーを表す模式図である。
【符号の説明】
101 真空チャンバー
102 前フランジ
103 ブラッケット
104 成膜チャンバー
105 プレート
106 ブラケット
107 レール
108 搬送ガイド機構
109a,b マイクロ波アプリケーター
110a,b マイクロ波導波路
111a,b 連結用クランプ
112 上蓋
113 蝶番
114 赤外線ランプヒーター
115 基体
116 パンチングメタル
201 真空チャンバー
202 ゲートバルブ
204 ガイド機構
205 プレート
206 ガス導入パイプ
207 Oリング
208 ジョイント
209 接続スリーブ
210 ガス導入フランジ
231 上蓋
232 ブラケット
233 赤外線ランプヒーター
234 基体
235 温度センサー
236 壁板
237 底板
241 前フランジ
242 マイクロ波導波路
243 連結用クランプ
244 マイクロ波アプリケーター
301 真空チャンバー
302 プレート
303 搬送ガイド機構
304 成膜チャンバー
305 パンチングメタル
306 ガス放出穴
307 ガス排気口
308 粗引き用ガス排気口
401 真空チャンバー
402 前フランジ
403 ステー
404 成膜チャンバー
405 ジョイント
501 帯状基体
511,591 基体を巻きつけるボビン
510 基体の送り出し室
530 n型a−Si成膜室を内部に有する真空チャンバー
550 i型a−SiGe成膜室を内部に有する真空チャンバー
570 p型a−Si成膜室を内部に有する真空チャンバー
590 基体の巻き取り室
520,540,560,580 ゲート
530a,570a RF電源
550a マイクロ波アプリケーター
530b,570b カソード電極
550b 導波管
502a SiH4ガス・ボンベ
503a GeH4ガス・ボンベ
504a H2ガス・ボンベ
505a PH3ガス・ボンベ
506a B2H6ガス・ボンベ
502b〜506b ガスボンベの開閉バルブ
502c〜506c 減圧器
530c,550c,570c ガス混合器
530d,550d,570d ガス導入ライン
510e,530e,550e,570e,590e 排気ポンプ
530f,550f,570f 基体加熱用ヒーター
530g,550g,570g 基体加熱用ヒーターの電源
507a ゲート用パージ・ガス・ボンベ
507b 減圧器
507c,507d ガス流量調節器
541,561 ギャップ調整部品
542,562 ゲートガス導入口
531,551,571 脱着可能な前フランジ
601 帯状基体
602 送り出し室
603 送り出しボビン
604 巻き取り室
605 巻き取りボビン
611 ボトムセルn層成膜用RF成膜室
612 ボトムセルn/i拡散防止層成膜用RF成膜室
613 ボトムセルi層成膜用マイクロ波成膜室
614 ボトムセルi/p拡散防止層成膜用RF成膜室
615 ボトムセルp層成膜用RF成膜室
616 ミドルセルn層成膜用RF成膜室
617 ミドルセルn/i拡散防止層成膜用RF成膜室
618 ミドルセルi層成膜用マイクロ波成膜室
619 ミドルセルi/p拡散防止層成膜用RF成膜室
620 ミドルセルp層成膜用RF成膜室
621 ミドルセルn層成膜用RF成膜室
622 ミドルセルi層成膜用RF成膜室
623 トップセルp層成膜用RF成膜室
701 真空チャンバー
702 ガスゲート
703 帯状基体
704 上蓋
705 成膜チャンバー

Claims (9)

  1. 成膜チャンバーをその内部に有すると同時にガスゲートを介して連結された複数の真空チャンバーで構成され、帯状基体を成膜チャンバーの側壁の1つとするようにし前記連結された複数の真空チャンバーの長手方向に移動させながら前記帯状基体上に連続的に成膜するロール・ツー・ロール成膜装置において、前記成膜チャンバーが前記真空チャンバーの外へ引き出され該真空チャンバーに対して取り外し可能に構成されていることを特徴とするロール・ツー・ロール成膜装置。
  2. 前記成膜チャンバーは、前記真空チャンバーの1面を形成し該真空チャンバーから着脱可能なフランジを、該真空チャンバーから外すことにより前記真空チャンバーの外へ引き出されることを特徴とする請求項1に記載のロール・ツー・ロール成膜装置。
  3. 前記フランジは、該フランジに設けられ前記真空チャンバー内の方向に延びた支持機構により前記成膜チャンバーを脱着可能に支持し、該支持機構をガイド機構により案内して前記成膜チャンバーを前記真空チャンバーの外へ引き出すことを特徴とする請求項2に記載のロール・ツー・ロール成膜装置。
  4. 前記成膜チャンバーは、該成膜チャンバーに成膜用ガスを供給する為のガス供給部とOリングを持つジョイントを介して連結されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロール・ツー・ロール成膜装置。
  5. 前記ガス供給部は、前記真空チャンバー内であって該真空チャンバー内に前記成膜チャンバーを設置した状態において該成膜チャンバーの外側の位置に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のロール・ツー・ロール成膜装置。
  6. 前記成膜チャンバーは、該成膜チャンバー側に設けられている電力導入用導波菅が前記真空チャンバーのフランジ側に設けられている前記導波菅への電力を導入するためのアプリケータに対してワンタッチで外すことのできる連結用クランプを介して連結されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のロール・ツー・ロール成膜装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の装置を用いたロール・ツー・ロール成膜方法において、1回乃至数回の成膜工程の終了後、前記真空チャンバーの外へ引き出され該真空チャンバーから取り外された成膜チャンバーを、清掃の済んだ新規の成膜チャンバーと交換して成膜することを特徴とするロール・ツー・ロール成膜方法。
  8. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の装置を用いたロール・ツー・ロール成膜方法において、成膜チャンバーにマイクロ波を導入して成膜することを特徴とするロール・ツー・ロール成膜方法。
  9. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の装置を用いたロール・ツー・ロール成膜方法において、成膜チャンバーにRF電力を導入して成膜することを特徴とするロール・ツー・ロール成膜方法。
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