JP3650261B2 - モータアクチュエータ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用のワイパ装置やエアコンディショナーの風量調節ダンパ等に用いられるモータアクチュエータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両用のワイパ装置やエアコンディショナーの風量調節ダンパ等には、モータアクチュエータ装置が用いられている。さらに、このモータアクチュエータ装置のうち、モータを制御するための制御回路部がモータ本体部に一体に取り付けられた構成のものがある。
【0003】
この種のモータアクチュエータ装置の制御回路部は、電気配線がプリントされると共にリレーや回路素子類が搭載され電気回路を構成する基板プレートと、この基板プレートを収容する樹脂製のケーシングとによって構成されており、ケーシングがモータ本体部にネジ止めされて固定された構成となっている。またさらに、ケーシングには、基板プレートの電気回路と外部電源とを接続するためのコネクタ部が一体に形成されている。
【0004】
これにより、モータアクチュエータ装置が全体として小型(コンパクト)の形状になり、また制御回路部をモータ本体部に接続するリード線等が不要でコストの低減を図ることもできる。
【0005】
ところで、前述の如きモータアクチュエータ装置においては、図3(A)乃至図3(C)に示す如く、ケーシング200に設けられたコネクタ部202は、ケーシング200の何れかの角部あるいはその周縁部に一体に形成されており、さらに、通常は、ケーシング200の内壁に沿って壁面を共有するように形成されている。一方、このケーシングは、例えば、図3(A)に示す如くそれ自身の中央部分を1個のネジ204によってモータ本体部に固定する構成となっていたり、図3(B)や図3(C)に示す如くその何れか複数の角部を2個またはそれ以上のネジ204によってモータ本体部に固定する構成が一般的である。これにより、ケーシング200をモータ本体部にネジ止めして固定する際の作業工数及び部品(ネジ204)点数を極力低減できかつ極力安定して固定できるようになっている。
【0006】
しかしながらここで、ケーシング200に設けられたコネクタ部202に外部電源用の接続コネクタが差し込まれると、この差し込みの際の力(差し込み挿入力)は、コネクタ部202が一体に形成されたケーシング200に作用する。さらに、前述の如くコネクタ部202はケーシングの角部あるいはその周縁部に形成されており、また、ケーシング200の固定位置はそれ自身の中央部分やその角部であるため、両者(コネクタ部202とケーシング200の固定位置)は通常離間している。したがって、この場合には、ケーシング200のコネクタ部202に外部電源接続コネクタが差し込まれた際に、ケーシング200の固定位置を中心としコネクタ部202を入力点とするモーメントが作用する。
【0007】
したがって、前述の如くケーシング200を自身の中央部分でのみ1個のネジ204によってモータ本体部に固定した構成や何れか複数の角部を2個またはそれ以上のネジ204によってモータ本体部に固定した構成の場合には、これらのネジ204による固定位置に前記モーメントが集中して作用するため、当該箇所に亀裂が生じる恐れがあったり、ケーシング200の固定状態が不安定になる恐れがあった。
【0008】
この場合、前記モーメントが集中して作用しても亀裂が生じることがなくまたケーシング200の固定状態が不安定にならないようにするために、単にケーシング200の部材肉厚寸法を増加させたりネジ止めによる固定箇所を増加させたのでは、装置が大型化したり、ネジ止めによる固定作業工数及び部品点数が増加することになり、このための対策が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、電気回路を収容するケーシングにこの電気回路と外部電源とを接続するためのコネクタ部が一体に形成されると共にコネクタ部と離間した位置でケーシングがモータ本体部に固定される場合に当該ケーシングを確実に固定することができその固定の信頼性を更に一層確実に確保することができ、かつこれを作業工数及び部品点数が増加することなく実現することができるモータアクチュエータ装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のモータアクチュエータ装置は、電気回路を構成する回路素子が搭載されると共に、外部コネクタ接続用の複数のコネクト端子が設けられた基板プレートと、前記基板プレートを収容すると共に、前記電気回路と外部電源とを接続するためのコネクタ部が一体に形成されたケーシングと、を有し、前記基板プレートの前記複数のコネクト端子は、前記基板プレートが前記ケーシングに収容された状態で前記コネクタ部内に延出し、前記コネクタ部と離間した位置で前記ケーシングが固定部材によってモータ本体部に固定されたモータアクチュエータ装置において、前記コネクタ部は、その周囲壁が前記ケーシングの周囲壁と共有して一体に形成されており、前記コネクタ部に隣接して前記コネクタ部の周囲壁外側部に一体に設けられた嵌合部と、前記モータ本体部の側の固定基部に設けられ前記嵌合部と嵌合し合うことにより前記ケーシングを嵌合支持する被嵌合部と、から成る嵌合支持手段を備えたことを特徴としている。
【0011】
請求項1記載のモータアクチュエータ装置では、コネクタ部が一体に形成されたケーシングには、コネクタ部に隣接して嵌合部が一体に設けられている。一方、モータ本体部の側の固定基部には、嵌合部と嵌合し合う被嵌合部が設けられている。
【0012】
ケーシングは、コネクタ部と離間した位置で固定部材によってモータ本体部に固定されるのみならず、嵌合支持手段によってモータ本体部の側の固定基部に支持固定される。すなわち、ケーシングのモータ本体部への固定を固定部材のみによって行うのでなく、ケーシングに設けられた嵌合部とモータ本体部の側の固定基部に設けられた被嵌合部とが嵌合し合うことによっても、ケーシングがモータ本体部に支持固定される。
【0013】
ここで、嵌合支持手段(嵌合部と被嵌合部)はケーシングのコネクタ部に隣接して設けられるため、この嵌合支持手段(嵌合部と被嵌合部)による支持固定箇所(すなわち、コネクタ部)においては、ケーシングをモータ本体部に支持固定する機能が発揮されるに止まらず、特別な(別の新たな)固定部材を何ら用いることなくコネクタ部自体を補強支持する機能が発揮される。すなわち、外部電源用の接続コネクタを抜き差しする度に力が作用するコネクタ部を、何ら特別な固定部材を用いることなく補強的に支持することができる。
【0014】
したがって、このコネクタ部に外部電源用接続コネクタが差し込まれる際にはこの差し込み挿入力がケーシングに作用して固定部材によるケーシングの固定位置を中心とするモーメントが作用しようとするが、コネクタ部は嵌合支持手段(嵌合部と被嵌合部)によって補強支持固定されているため(換言すれば、前記差し込み挿入力は嵌合部と被嵌合部とによって受け止められるため)、固定部材によるケーシングの固定位置に前記モーメントが集中して作用することがない。
【0015】
特に、嵌合部と被嵌合部とが嵌合することで支持固定された構成であるため、嵌合部と被嵌合部との嵌合方向以外からの力に対しては構造上極めて強く、前記嵌合方向以外からの力が作用しても当該部分の補強支持状態が解除されることはない。
【0016】
このように、コネクタ部と離間した位置でケーシングが固定部材によってモータ本体部に固定されていても、固定部材による固定位置にモーメントが集中して作用することがないため、当該箇所に亀裂を生じる恐れがなく、ケーシングの固定状態が不安定になることがない。
【0017】
またこの場合、単にケーシングの部材肉厚寸法を増加させたり固定部材(例えば、ネジ止め)による固定箇所を増加させた構成ではないため、装置が大型化したり固定作業工数や部品点数が増加することがない。
【0018】
またさらに、嵌合部と被嵌合部とが嵌合することでケーシングがモータ本体部(固定基部)に支持固定された構成であるため、この嵌合部と被嵌合部による補強支持は、組付工程において固定部材によるケーシングのモータ本体部への固定が完了するまでの仮固定としての機能を発揮する。換言すれば、固定部材によってケーシングをモータ本体部へ完全に固定するまでの間に、嵌合部と被嵌合部とが嵌合することでケーシングをモータ本体部に仮止め状態とすることができる。したがって、ケーシングのモータ本体部への組付け作業性も向上する。
【0019】
また、ケーシングの周囲壁とコネクタ部の周囲壁とが共有して一体に形成されるため、コネクタ部のレイアウトをコンパクトに纏めることができる。さらに、ケーシングの周囲壁とコネクタ部の周囲壁とが互いにリブの役目を有し(リブとしての機能を発揮し)、相互に高い剛性を得ることができる。
このように、請求項1記載のモータアクチュエータ装置では、電気回路を収容するケーシングにこの電気回路と外部電源とを接続するためのコネクタ部が一体に形成されると共にコネクタ部と離間した位置でケーシングがモータ本体部に固定される場合に当該ケーシングを確実に固定することができその固定の信頼性を更に一層確実に確保することができ、かつこれを作業工数及び部品点数が増加することなく実現することができる。
【0020】
請求項2に係る発明のモータアクチュエータ装置は、請求項1記載のモータアクチュエータ装置において、前記嵌合支持手段は、前記被嵌合部が断面略C字形のレール状に形成されると共に、前記嵌合部が前記被嵌合部に対応して断面略T字状に形成され、前記被嵌合部と前記嵌合部とが互いに嵌合し合うことを特徴としている。
【0021】
請求項2記載のモータアクチュエータ装置では、断面略T字状の嵌合部と断面略C字形のレール状の被嵌合部とが互いに嵌合し合うことで、コネクタ部が嵌合支持手段(嵌合部と被嵌合部)によって確実に補強支持固定される。
【0022】
請求項3に係る発明のモータアクチュエータ装置は、請求項1または請求項2記載のモータアクチュエータ装置において、前記嵌合部の被嵌合部への嵌合方向を、外部電源コネクタの前記コネクタ部への挿入接続方向に対して垂直の方向に設定したことを特徴としている。
【0023】
請求項3記載のモータアクチュエータ装置では、ケーシングの嵌合部とモータ本体部の被嵌合部との嵌合方向が、外部電源コネクタのコネクタ部への挿入接続方向に対して垂直の方向に設定されている。したがって、嵌合部と被嵌合部との嵌合方向に対して垂直の方向(すなわち、外部電源コネクタのコネクタ部への挿入接続方向)からの力に対しては構造上極めて強く、前記外部電源コネクタのコネクタ部への挿入接続方向から力が作用しても当該部分の補強支持状態が解除されることはない。すなわち、外部電源コネクタを抜き差しする度にコネクタ部に力が作用しても、嵌合部と被嵌合部による支持固定状態は確実に確保(維持)される。したがって、ケーシングのモータ本体部に対する固定状態を確実に確保でき、コネクタ部等の耐久性も向上する。
【0024】
請求項4に係る発明のモータアクチュエータ装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のモータアクチュエータ装置において、前記基板プレートにはモータ制御用のリレーが搭載され、前記ケーシングは、前記コネクタ部に連続して形成され前記リレーを収容するリレー収容部を有する、ことを特徴としている。
【0025】
請求項4記載のモータアクチュエータ装置では、リレーを収容するリレー収容部がコネクタ部に連続して形成されるため、コネクタ部の周囲壁とリレー収容部の周囲壁とが互いにリブの役目を有し(リブとしての機能を発揮し)、相互に高い剛性を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の第1の実施の形態に係るモータアクチュエータ装置10の全体構成が分解斜視図にて示されている。また、図2にはこのモータアクチュエータ装置10の主要部の構成が一部の部品を省略した状態で平面図にて示されている。
【0027】
このモータアクチュエータ装置10は、例えば車両のリヤガラスを払拭するためのワイパ装置に適用され、モータ本体部としてのモータ部10A及びギヤ&リンク機構部10Bと、さらにリレーユニット部10Cとによって構成されている。
【0028】
モータ部10Aの回転軸(アーマチャシャフト)はギヤ&リンク機構部10B内へ延出されており、先端にはウォームギヤ(図示省略)が形成されている。このウォームギヤは、ギヤ&リンク機構部10B内に配置された回転ギヤホイール(図示省略)に噛み合っている。また、ギヤ&リンク機構部10Bには、ハウジング12に軸受ホルダ14が設けられており、さらに、この軸受ホルダ14によってピボットシャフト16が回転可能に支持されている。このピボットシャフト16は図示を省略した連結リンクを介して前記回転ギヤホイールに連結されており、さらに、ピボットシャフト16の先端にはワイパアーム&ブレード(図示省略)が連結固定される。これにより、モータ部10Aが作動してその回転軸が回転すると、この回転力がウォームギヤ、回転ギヤホイール、及び連結リンクを介してピボットシャフト16へ伝達されて、ピボットシャフト16(すなわち、ワイパアーム&ブレード)が正逆方向に往復回動するように構成されている。
【0029】
また、モータ部10Aとギヤ&リンク機構部10Bとの連結部位近傍のハウジング12には、取付面18が設けられている。この取付面18には一対のカシメ凸部20及び螺子孔22が形成されており、後述するリレーユニット部10Cの固定用とされている。
【0030】
一方、前記取付面18には、リレーユニット部10Cが取り付けられている。リレーユニット部10Cは、固定基部としてのカプラ24、及びケーシング26を備えている。カプラ24は、全体として薄肉のブロック状に構成されており、さらに、取付面18に形成された一対のカシメ凸部20及び螺子孔22に対応して、一対のカシメ孔28及び透孔30が形成されている。このカシメ孔28にカシメ凸部20が嵌合してカシメられることにより、カプラ24が取付面18すなわちハウジング12に一体的に固定される構成である。また、このカプラ24には、一対のプレート端子32が一体的に圧入固定されている。プレート端子32は、薄肉板状の導電材により舌状に形成されており、一端部(先端部)はカプラ24の裏面側からハウジング12の側へ向けて延出され、他端部(基端部)はカプラ24の表面側からハウジング12と反対側へ向けて延出されている。このプレート端子32の前記一端部(先端部)は、カプラ24の固定状態において、ハウジング12(ギヤ&リンク機構部10B)の内部に入り込んでおり、先端が回転ギヤホイールに設けられた電極板に摺接してスイッチ機構を構成している。これにより、回転ギヤホイールすなわちピボットシャフト16(ワイパアーム&ブレード)の回転位置を制御できるようになっている。
【0031】
また、図2に詳細に示す如く、カプラ24の一端部(プレート端子32と反対側端部)には、嵌合支持手段を構成し被嵌合部としての嵌合凹部34が形成されている。嵌合凹部34は、断面略C字形のレール状に形成されている。
【0032】
一方、ケーシング26は、全体として箱状に構成されており、前記カプラ24に対応しこれが互いに組み付き合う組付部36と、後述するリレー54を収容するリレー収容部46が形成されている。また、ケーシング26の中央部分には、カプラ24の透孔30(したがって、取付面18の螺子孔22)に対応する透孔38が形成されている。また、ケーシング26にはコネクタ部44が設けられている。コネクタ部44は、外部電源用コネクタの嵌合接続用とされており、透孔38から離間したケーシング26の角部にリレー収容部46に連続して設けられている。またこのコネクタ部44は、ケーシング26の周囲壁を共有して一体に形成されている。
【0033】
また、コネクタ部44の周囲壁外側一部には、嵌合支持手段を構成し嵌合部としての嵌合凸部40が形成されている。この嵌合凸部40は、図2に詳細に示す如く、コネクタ部44に隣接し組付部36の一端側に位置して、コネクタ部44すなわちケーシング26と一体に設けられており、カプラ24の嵌合凹部34に対応して断面略T字状に形成されている。ケーシング26は、取付面18(すなわち、ハウジング12)に一体的に固定されたカプラ24に対し、嵌合凸部40が嵌合凹部34に嵌合してカプラ24と一体化され、かつ、固定部材としての螺子42が透孔38(すなわち、ケーシング26)及び透孔30(すなわち、カプラ24)を介して螺子孔22に螺合することで、カプラ24と共にハウジング12に一体的に固定される構成となっている。
【0034】
以上の構成のケーシング26内には、電気回路を構成する基板プレート50が収容されている。基板プレート50は板状に構成されており、表側に電気配線がプリントされると共に回路素子52が搭載され、裏面側にはモータ制御用のリレー54が搭載されている。このリレー54は、基板プレート50がケーシング26内に収容された状態においてケーシング26のリレー収容部46内に収容される。また、基板プレート50の角部には、複数のコネクト端子56が設けられている。これらのコネクト端子56は、基板プレート50がケーシング26内に収容された状態においてケーシング26のコネクタ部44内に延出し、外部コネクタの接続用とされる。
【0035】
またさらに、基板プレート50には、コネクト端子56と反対側の角部に、一対の端子挿入孔58が設けられている。この端子挿入孔58は、前述したカプラ24に固定されカプラ24の表面側からハウジング12と反対側へ向けて延出されたプレート端子32の他端部(基端部)に対応しており、プレート端子32の他端部(基端部)が一体的に接続固定されている。
【0036】
以上の構成の基板プレート50が収容されたケーシング26にはカバー68が装着されており、ケーシング26内を被覆している。
【0037】
次に本第1の実施の形態の作用を説明する。
上記構成のモータアクチュエータ装置10では、コネクタ部44が一体に形成されたケーシング26には、コネクタ部44に隣接して嵌合凸部40が一体に設けられている。一方、モータ部10Aとギヤ&リンク機構部10Bとの連結部位近傍のハウジング12に固定された固定基部としてのカプラ24には、嵌合凸部40と嵌合し合う嵌合凹部34が設けられている。
【0038】
リレーユニット部10Cのケーシング26は、コネクタ部44と離間した位置で螺子42によってハウジング12の取付面18(これに固定されたカプラ24)に固定されるのみならず、嵌合支持手段(嵌合凸部40及び嵌合凹部34)によってカプラ24に支持固定される。すなわち、ケーシング26の取付面18(モータ本体部)への固定を螺子42のみによって行うのでなく、ケーシング26に設けられた嵌合凸部40とモータ本体部の側のカプラ24に設けられた嵌合凹部34とが嵌合し合うことによっても、ケーシング26がハウジング12の取付面18(モータ本体部)に支持固定される。
【0039】
ここで、嵌合支持手段としての嵌合凸部40と嵌合凹部34は、ケーシング26のコネクタ部44に隣接して設けられるため、この嵌合凸部40と嵌合凹部34による支持固定箇所(すなわち、コネクタ部44)においては、ケーシング26をハウジング12(カプラ24、すなわちモータ本体部)に支持固定する機能が発揮されるに止まらず、特別な(別の新たな)螺子42等を何ら用いることなくコネクタ部44自体を補強支持する機能が発揮される。すなわち、外部電源用の接続コネクタを抜き差しする度に力が作用するコネクタ部44を、何ら特別な螺子42等を用いることなく補強的に支持することができる。
【0040】
したがって、このコネクタ部44に外部電源用接続コネクタが差し込まれる際にはこの差し込み挿入力がケーシング26に作用して螺子42によるケーシング26の固定位置(すなわち、取付面18の螺子孔22に対応する透孔38の形成位置)を中心とするモーメントが作用しようとするが、コネクタ部44は嵌合凸部40と嵌合凹部34によって補強支持固定されているため(換言すれば、前記差し込み挿入力は嵌合凸部40と嵌合凹部34とによって受け止められるため)、螺子42によるケーシング26の固定位置(透孔38周辺)に前記モーメントが集中して作用することがない。
【0041】
特に、嵌合凸部40と嵌合凹部34とが嵌合することで支持固定された構成であるため、嵌合凸部40と嵌合凹部34との嵌合方向以外からの力に対しては構造上極めて強く、前記嵌合方向以外からの力が作用しても当該部分の補強支持状態が解除されることはない。
【0042】
このように、ケーシング26がコネクタ部44と離間した位置で螺子42によってハウジング12の取付面18(モータ本体部)に固定されていても、螺子42による固定位置にモーメントが集中して作用することがないため、当該箇所(透孔38周辺)に亀裂を生じる恐れがなく、ケーシング26の固定状態が不安定になることがない。
【0043】
またこの場合、単にケーシング26の部材肉厚寸法を増加させたり螺子42による固定箇所を増加させた構成ではないため、装置が大型化したり固定作業工数や部品点数が増加することがない。
【0044】
またさらに、嵌合凸部40と嵌合凹部34とが嵌合することでケーシング26がハウジング12の取付面18に固定されたカプラ24(すなわちモータ本体部)に支持固定された構成であるため、この嵌合凸部40と嵌合凹部34による補強支持は、組付工程において螺子42によるケーシング26の取付面18への固定が完了するまでの仮固定としての機能を発揮する。換言すれば、螺子42によってケーシング26を取付面18へ完全に固定するまでの間に、嵌合凸部40と嵌合凹部34とが嵌合することでケーシング26をカプラ24(すなわちモータ本体部)に仮止め状態とすることができる。したがって、ケーシング26のモータ本体部への組付け作業性も向上する。
【0045】
このように、本第1の実施の形態に係るモータアクチュエータ装置10では、電気回路を構成する基板プレート50を収容するケーシング26にこの基板プレート50と外部電源とを接続するためのコネクタ部44が一体に形成されると共にコネクタ部44と離間した位置でケーシング26が取付面18に固定されたカプラ24(すなわち、モータ本体部)に固定される場合に、当該ケーシング26を確実に固定することができその固定の信頼性を更に一層確実に確保することができ、さらに、これを作業工数及び部品点数が増加することなく実現することができる。
【0046】
また、モータアクチュエータ装置10では、ケーシング26の周囲壁とコネクタ部44の周囲壁とが共有して一体に形成される。したがって、コネクタ部44のレイアウトをコンパクトに纏めることができる。さらに、ケーシング26の周囲壁とコネクタ部44の周囲壁とが互いにリブの役目を有し(リブとしての機能を発揮し)、相互に高い剛性を得ることができる。また同様に、リレー54を収容するリレー収容部46がコネクタ部44に連続して形成されるため、コネクタ部44の周囲壁とリレー収容部46の周囲壁とが互いにリブの役目を有し、相互に高い剛性を得ることができる。
【0047】
なお、上記第1の実施の形態では、嵌合凹部34がカプラ24に、嵌合凸部40がハウジング12に形成される構成としたが、嵌合凸部をカプラ24側に、嵌合凹部をハウジング12に形成する構成としてもよい。
【0048】
なお、前述した実施の形態においては、嵌合凸部40と嵌合凹部34の嵌合方向が、外部電源コネクタのコネクタ部44への挿入接続方向と同方向に設定した構成としたが、これに限らず、嵌合凸部40と嵌合凹部34の嵌合方向を、外部電源コネクタのコネクタ部44への挿入接続方向に対して垂直の方向に設定する構成としてもよい。
【0049】
この場合には、前記嵌合部と被嵌合部との嵌合方向に対して垂直の方向(すなわち、外部電源コネクタのコネクタ部44への挿入接続方向)からの力に対しては構造上極めて強く、外部電源コネクタのコネクタ部44への挿入接続方向から力が作用しても当該部分の補強支持状態が解除されることはない。すなわち、外部電源コネクタを抜き差しする度にコネクタ部44に力が作用しても、前記嵌合部と被嵌合部による支持固定状態は確実に確保(維持)される。したがって、ケーシング26のモータ本体部に対する固定状態を確実に確保でき、コネクタ部44の耐久性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るモータアクチュエータ装置の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るモータアクチュエータ装置の主要部の構成を示し一部の部品を省略した状態の平面図である。
【図3】従来のモータアクチュエータ装置におけるケーシングの固定位置とコネクタ部との対応関係を示すケーシングの概略的な平面図である。
【符号の説明】
10 モータアクチュエータ装置
10A モータ部
10B ギヤ&リンク機構部
10C リレーユニット部
12 ハウジング
18 取付面
22 螺子孔
24 カプラ(固定基部)
26 ケーシング
34 嵌合凹部(被嵌合部、嵌合支持手段)
38 透孔
40 嵌合凸部(嵌合部、嵌合支持手段)
42 螺子(固定部材)
44 コネクタ部
46 リレー収容部
50 基板プレート
54 リレー

Claims (4)

  1. 電気回路を構成する回路素子が搭載されると共に、外部コネクタ接続用の複数のコネクト端子が設けられた基板プレートと、
    前記基板プレートを収容すると共に、前記電気回路と外部電源とを接続するためのコネクタ部が一体に形成されたケーシングと、
    を有し、
    前記基板プレートの前記複数のコネクト端子は、前記基板プレートが前記ケーシングに収容された状態で前記コネクタ部内に延出し、前記コネクタ部と離間した位置で前記ケーシングが固定部材によってモータ本体部に固定されたモータアクチュエータ装置において、
    前記コネクタ部は、その周囲壁が前記ケーシングの周囲壁と共有して一体に形成されており、
    前記コネクタ部に隣接して前記コネクタ部の周囲壁外側部に一体に設けられた嵌合部と、前記モータ本体部の側の固定基部に設けられ前記嵌合部と嵌合し合うことにより前記ケーシングを嵌合支持する被嵌合部と、から成る嵌合支持手段を備えた
    ことを特徴とするモータアクチュエータ装置。
  2. 前記嵌合支持手段は、前記被嵌合部が断面略C字形のレール状に形成されると共に、前記嵌合部が前記被嵌合部に対応して断面略T字状に形成され、前記被嵌合部と前記嵌合部とが互いに嵌合し合うことを特徴とする請求項1記載のモータアクチュエータ装置。
  3. 前記嵌合部の被嵌合部への嵌合方向を、外部電源コネクタの前記コネクタ部への挿入接続方向に対して垂直の方向に設定したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のモータアクチュエータ装置。
  4. 前記基板プレートにはモータ制御用のリレーが搭載され、前記ケーシングは、前記コネクタ部に連続して形成され前記リレーを収容するリレー収容部を有する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のモータアクチュエータ装置。
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