JP3649819B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導加熱調理器に関し、特に、テーブルまたは調理台等の所定の位置に本体を埋め込んで設置される誘導加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の誘導加熱調理器を図4に示す。図4を参照して、誘導加熱調理器100は、鉄鍋等の被加熱物を載置する載置板111を備えた本体110と、本体110に収納される加熱コイルを操作するための操作部130と、外部の電源と誘導加熱調理器100を接続するための電源プラグ140とからなる。
【0003】
なお、操作部130および電源プラグ140は、本体110と、それぞれ配線131および配線141で接続されている。
【0004】
また、操作部130には、誘導加熱調理器100の電源をオン/オフする電源スイッチ133と、誘導加熱調理器100の加熱調理を開始させる加熱キー134と、誘導加熱調理器100における進行中の動作を中止させる取消キー135と、誘導加熱調理器100に所望の調理パターンを記憶させるときに用いられるメモリキー136と、誘導加熱調理器100の加熱調理の火力調整等に用いられる操作つまみ132とが備えられている。
【0005】
本体110は、内部に加熱コイルを収納する鋼板製の本体ケース113の上面113aに前述の載置板111を備えたものであり、本体ケース113内の載置板111の略真下に加熱コイルを内包している。そして、本体110は、上面113aの周縁に、上面枠114を備えている。上面枠114は、本体ケース113の上方において、上面113aの周縁から本体ケース113の各側面に対して外側へと突出るように存在している。
【0006】
また、配線131および配線141は、本体110の本体ケース113の前面からそれぞれ延びている。また、本体110の前面には、吸気用通気口112が複数配設されている。そして、本体110の内部の吸気用通気口112に面する位置には、図示せぬ内部ファン(後述する図7の内部ファン115)が配置されている。また、本体110の後面には、図示せぬ排気用通気口が配設されている。
【0007】
上記の内部ファンは、誘導加熱調理器100の本体110内部の温度上昇を抑えるために配置される。そして、内部ファンによる風は、吸気用通気口112より本体110内に取り入れられ、前述の排気用通気口から本体110外へと排出される。なお、誘導加熱調理器100の本体110内部の温度上昇について以下に説明する。
【0008】
図5に、上述の誘導加熱調理器100の回路図を示す。
図5を参照して、誘導加熱調理器100を構成する回路には、外部の交流電源に接続される電源プラグ140と、誘導加熱調理器100の回路全体を開閉するリレー87と、外部の交流電源から誘導加熱調理器100に過電流が投入されることを防ぐヒューズ80と、電源プラグ140から投入される交流を直流に変換する整流回路82と、整流回路82に接続され被加熱物の加熱に用いられる加熱コイル83と、加熱コイル83に並列接続される共振コンデンサ84と、加熱コイル83および共振コンデンサ84に直列接続されるスイッチング素子85と、後述する誘導加熱調理器100の運転時の内部部品(特にスイッチング素子85)の温度上昇を緩和するために本体110内に配置されている内部ファンを駆動するための内部ファン用モータ86と、回路中のP点、Q点、R点の各点の電圧値および電流値等に従ってスイッチング素子85等のオン/オフを制御する制御装置89と、制御装置89から送られる信号を受けてリレー87のオン/オフ制御を行なうリレー駆動回路88が含まれる。
【0009】
また、制御装置89には、回路中のP点、Q点、R点の各点の電圧値および電流値だけでなく、操作部130から入力され操作入力回路92を経て誘導加熱調理器100の動作プログラムが、また、誘導加熱調理器100の適切な場所に設置されたサーミスタ91が検知した誘導加熱調理器100の内部の温度データが、温度制御回路90を経てそれぞれ入力される。
【0010】
なお、誘導加熱調理器100の電源を外部からの操作によりオン/オフする電源スイッチ133は、図5では操作部130と別に設けられているように示されているが、実際には電源スイッチ133は操作部130に一体に設けられている。また、電源プラグ140の複数の端子の中の1つの端子は、接地されている。なお、図5に示す回路により、加熱コイル83の加熱出力を制御する制御回路が構成されている。
【0011】
誘導加熱調理器100においては、本体110内の加熱コイル83に通電することにより生じた磁力線が載置板111上に載置された鉄鍋等の被加熱物を通るときに発生する渦電流と被加熱物の金属抵抗により生じるジュール熱により、被加熱物は加熱される。このとき、被加熱物自体が熱源となるので、被加熱物の収納する食品が加熱されるが、それと同時に載置板111が被加熱物により加熱されてしまう。そして、載置板111が加熱されてしまうことにより、本体110内部の温度が上昇して、本体110内に収納され前述の図5に示す制御回路を構成する部品の温度上昇を招くのである。
【0012】
図6および図7に、調理台200の所定の位置に本体110を埋め込まれて設置されている、誘導加熱調理器100を示す。なお、図6は、誘導加熱調理器100の本体110が埋め込まれて配置される調理台200の部分的な斜視図であり、図7は、図6のVII−VII線に沿う矢視断面図である。
【0013】
図6および図7を参照して、誘導加熱調理器100は、本体110を調理台200の上面200aの一部に形成された図示せぬ穴に埋め込まれ、上面200aと本体ケース113の上面113aとが略同一平面を形成するように、調理台200に設置される。誘導加熱調理器100の設置の際には、図4を用いて説明した上面枠114の本体ケース113の側面から突き出した部分が、調理台200に形成された穴の縁に引っかけられ、そして、適当な部分が接着されるか、または、ねじ止めされる。
【0014】
また、調理台200の前面200bにも図示せぬ穴が形成され、その穴に操作部130が、電源スイッチ133、加熱キー134、取消キー135、メモリキー136および操作つまみ132を前面200b上に配置されるように埋め込まれて設置される。なお、本体110と操作部130とを接続する配線131は、調理台200に内包されるが、図7では省略されている。また、電源プラグ140および配線141についても、図7では省略されている。
【0015】
図7を参照して、調理台200には、吸気口201と排気口202が形成されている。なお、吸気口とは、誘導加熱調理器100が備える内部ファン115が吸気するための開口であり、排気口とは、内部ファン115が吸気した空気を排気するための開口である。
【0016】
また、矢印210は、誘導加熱調理器100が備える内部ファン115により吸気され吸気口201から誘導加熱調理器100の吸気用通気口112(図4参照)へと入り込む空気の流れを示し、矢印220は、内部ファン115により誘導加熱調理器100の排気用通気口から排気口202を経て調理台200の外へ排出される空気の流れを示す。また、204は、吸気口201から本体110内にほこり等が入り込むことを防ぐために備えられたフィルタであり、203は、吸気口201から吸気された空気が本体110の内部を通らずに排気口202から排気されることを回避するために設けられた吸・排気分離用の仕切り板である。
【0017】
図7に示すように誘導加熱調理器100を調理台200に設置する場合、通常、誘導加熱調理器100が十分に吸気および排気が行なえるように、調理台200には十分な大きさの吸気口201および排気口202が形成されている必要がある。また、誘導加熱調理器100が十分に吸気および排気が行なえるように、調理台200は十分な距離だけ壁230と離れて配置されていることが必要である。
【0018】
もし、これらの設置条件を満たさないような、つまり、吸気口201および排気口202が必要な大きさより小さいような、または、壁230との距離が必要な距離よりも短く配置されているような調理台に、誘導加熱調理器を設置すると、設置された誘導加熱調理器は、十分な吸気および排気が行なえないために、十分な冷却がなされず、本体内部の温度が異常に上昇し、内部部品が破損してしまうか、内部部品を保護するために運転を強制的に停止してしまうのである。
【0019】
ここで、上述のような誘導加熱調理器の設置条件を十分には満たしていない調理台に誘導加熱調理器を設置する場合には、誘導加熱調理器に、より大型の吸気用ファンを備えさせることが考えられる。しかし、より大型の吸気用ファンを備えると、誘導加熱調理器自体のサイズが従来のものよりも大きくなってしまい、調理台等に形成されている所定の穴に誘導加熱調理器の本体を埋め込んで設置することができなくなってしまう、という問題が生じる。
【0020】
そこで、上述のような、誘導加熱調理器の設置条件を十分には満たしていない調理台に誘導加熱調理器を設置する場合には、誘導加熱調理器に十分な吸・排気をさせるために、図8に示すように、排気口202に、改めて本体110とは別に設けられる外部ファン240を設置し、誘導加熱調理器100の吸・排気を補助させる必要があった。なお、図8は、図7の吸気口201よりも小さい吸気口250を有する調理台200に誘導加熱調理器100が設置されている場合の調理台の図であり、図7の吸気口201とフィルタ204を吸気口250とフィルタ260に変更し、さらに外部ファン240を追加すれば図7と同様であるため、図8の詳細な説明は省略する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図5に示すように誘導加熱調理器100には外部ファン240は接続できないため、図8に示す外部ファン240には誘導加熱調理器100とは別の外部電源が必要にある。したがって、調理台200には、その付近に、外部ファン240用の外部電源を備えていなければならないという新たな設置条件が生じてしまう。
【0022】
以上説明したように、本体を調理台等の所定の位置に埋め込んで誘導加熱調理器を設置する場合には、調理台等の設置される場所に対して、誘導加熱調理器に十分な冷却を行なわせるための設置条件を満たすことを必要としていた。したがって、より多くの場所に、その誘導加熱調理器を設置可能にするためには、誘導加熱調理器の設置される場所に対する設置条件をより少なくする必要がある。
【0023】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、設置される場所に対する設置条件のより少ない誘導加熱調理器を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の誘導加熱調理器は、被加熱物を加熱する加熱コイルと、該加熱コイルの加熱出力を制御する制御回路と、該制御回路および前記加熱コイルを収納する本体と、外部電源と接続し、前記本体内の前記制御回路に電源を供給する電源プラグと、前記加熱コイル上に配置され被加熱物を載置する載置板と、前記加熱コイルおよび前記制御回路を冷却するために前記本体内に配置され、前記制御回路のコネクタに接続される内部ファンと、前記コネクタに並列接続されると共に前記本体外に配置され、前記本体の設置条件により前記内部ファンによる十分な吸気及び排気が行なえず前記本体内部の温度が異常に上昇する場合に、前記吸気及び排気を補助させる外部ファンを前記制御回路に接続させるためのコネクタとを含むことを特徴としている。
【0025】
請求項1に記載の本発明によると、誘導加熱調理器が、本体外に配置される外部ファンを本体に収納される制御回路と接続させるための外部ファンが接続されるコネクタを含んでいることから、本体を調理台等に埋め込んで誘導加熱調理器が設置される場合であって、調理台等の設置される場所が誘導加熱調理器の冷却のための十分な設置条件を満たさないために誘導加熱調理器を本体外に配置される外部ファンと共に設置する場合に、設置される場所には、さらに外部ファン用の外部電源をその付近に準備する必要はない。つまり、本発明に従った誘導加熱調理器が埋め込み設置される際に、設置される場所に対する設置条件が従来より少なくなる。したがって、本発明によると、より多くの場所に埋め込み設置が可能な誘導加熱調理器が提供されることになる。
【0028】
請求項2に記載の誘導加熱調理器は、請求項1に記載の誘導加熱調理器に加えて、前記外部ファンが接続されるコネクタは、前記本体の下面に配置されていることを特徴としている。
【0029】
請求項3に記載の本発明によると、請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、外部ファンが接続されるコネクタが本体の下面に設けられており、調理中に載置板上の被加熱物から食品の汁等が吹きこぼれてきた場合にも、コネクタは近接部分の陰に存在することになるため、吹きこぼれてきた汁等が外部ファンと制御回路の接続部分には侵入しにくくなる。したがって、誘導加熱調理器において外部ファンと本体の接続部をより確実に水分の侵入から守ることができる。
【0030】
請求項3に記載の誘導加熱調理器は、被加熱物を加熱する加熱コイルと、該加熱コイルの加熱出力を制御する制御回路と、該制御回路および前記加熱コイルを収納する本体と、前記加熱コイル上に配置され被加熱物を載置する載置板と、前記加熱コイルおよび前記制御回路を冷却するために前記本体内に配置され、前記制御回路のコネクタに接続される内部ファンと、該内部ファンにより前記本体の内部に吸気し、前記本体の外部へ排気させる空気を通過させるために前記本体に設けた吸気用通気口及び排気用通気口と、前記本体外に配置され、前記本体の設置条件により前記内部ファンによる十分な吸気及び排気が行なえず前記本体内部の温度が異常に上昇する場合に、前記吸気及び排気を補助させる前記本体外に配置される外部ファンと、前記内部ファンに接続される前記コネクタに並列接続されると共に前記外部ファンを前記制御回路に接続させるためのコネクタと、吸気口および排気口を有し、前記本体を収納するためにテーブルまたは調理台に設けられた収納室と、を備え、前記外部ファンは、前記排気用通気口と前記収納室の排気口との間に配置されることを特徴としている。
【0031】
請求項3に記載の本発明によると、誘導加熱調理器が、本体内に収納される制御回路とコネクタを介して接続され本体外に配置される外部ファンを含み、かつ、外部ファンは、前記排気用通気口と前記収納室の排気口との間に配置されることになる。したがって、誘導加熱調理器が本体外に配置される外部ファンと共に設置される場合に、設置される場所の付近に従来必要とされてきた外部ファン用の外部電源を準備する必要はなく、かつ、外部ファンは、誘導加熱調理器の内部の高温の空気を外部により強力に放出するよう働く。したがって、本発明によると、誘導加熱調理器が埋め込み設置される際に、設置される場所に対する設置条件が従来より少ないために、より多くの場所に埋め込み設置が可能であり、かつ、より効果的に、誘導加熱調理器の本体内に収納された加熱コイルおよび制御回路を冷却することができる、誘導加熱調理器が提供されることになる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の誘導加熱調理器の一例である電磁調理器を図1に示す。なお、図1(a)は、電磁調理器の斜視図であり、図1(b)は、図1(a)の電磁調理器の一部の構造を説明する図である。
【0033】
図1(a)を参照して、電磁調理器1は、鉄鍋等の被加熱物を載置する載置板24を備えた本体2と、本体2に収納される加熱コイル(図3の加熱コイル49)を操作するための操作部3と、外部の電源と電磁調理器1を接続するための電源プラグ4と、図示しない本体2外に配置される外部ファンとからなる。
【0034】
なお、操作部3および電源プラグ4は、本体2と、それぞれ配線33および配線41で接続されている。
【0035】
また、操作部3には、電磁調理器1の電源をオン/オフする電源スイッチ31と、電磁調理器1の加熱調理を開始させる加熱キー36と、電磁調理器1における進行中の動作を中止させて後述のスタンバイモードにする取消キー35と、電磁調理器1に所望の調理パターンを記憶させるときに用いられるメモリキー34と、電磁調理器1の加熱調理の火力調整等に用いられる操作つまみ32と、火力表示部37と、コース表示部38と、コースキー38aが備えられている。
【0036】
また、本体2には、前述の加熱コイル(図3の加熱コイル49)の加熱出力を制御する制御回路も収納されている。
【0037】
図2に操作部3を示す。
操作部3の火力表示部37には、火力を表示するための、左からランプ37a、ランプ37b、ランプ37c、ランプ37d、ランプ37eの5個のランプが設けられている。また、電磁調理器1は、加熱時の火力を火力1〜火力5の5段階に調節できる。そして、ランプ37aは火力1に、ランプ37bは火力2に、ランプ37cは火力3に、ランプ37dは火力4に、ランプ37eは火力5にそれぞれ対応して点灯または点滅する。
【0038】
また、ランプ31aは、電源プラグ4から外部電源電圧が供給され、かつ、電源スイッチ31がオン状態にある場合に点灯する電源ランプである。ランプ36aは、電磁調理器1が実際に加熱を行なっているときに点灯する加熱ランプである。
【0039】
また、コース表示部38には、上からランプ38b、ランプ38c、ランプ38dの3つのランプが設けられている。また、電磁調理器1は、加熱のコースとして「一般加熱コース」、「タイマ加熱コース」および「皿加熱コース」の3つのコースを備えている。そして、ランプ38bは「一般加熱コース」に、ランプ38cは「タイマ加熱コース」に、そしてランプ38dは「皿加熱コース」にそれぞれ対応して点灯する。なお、各コースの内容については、後述する。
【0040】
本体2は、内部に加熱コイルを収納する鋼板製の本体ケース21の上面21aに前述の載置板24を備えており、本体ケース21内の載置板24の略真下に加熱コイル49(図3参照)を内包している。そして、本体2は、上面21aの周縁に、上面枠23を備えている。上面枠23は、本体ケース21の上方において、上面21aの周縁から本体ケース21の各側面に対して垂直に外側へと突出るように存在している。
【0041】
本体2の前面21bには、吸気用通気口22が複数配設されている。そして、本体2の内部の吸気用通気口22に面する位置には、図示せぬ内部ファンが配置されている。また、本体2の後面には、図示せぬ排気用通気口が配設されている。
【0042】
上記の内部ファンは、[従来の技術]の欄で述べたように、被加熱物による電磁調理器1の本体2内部の温度が上昇したときに、本体2に収納されている制御回路を冷却するために配置される。内部ファンによって、吸気用通気口22より本体2内に外部の空気が取り入れられ、そして、前述の排気用通気口を通過させて本体2内から本体2外へと排気される。
【0043】
また、本体2は、本体ケース21の右前方下部に、切り欠き部が形成されている。図1(b)に、本体ケース21の右前方下部を下から見た図を示す。なお、26は、電磁調理器1の底面である。図1(a)および図1(b)を参照して、本体ケース21の右前方下部には、切り欠き部25が形成されている。この切り欠き部25は、本体ケース21の上面21aと略平行な下向きの面である下面25aと、下面25aに略垂直な平面25bおよび25cとに囲まれている。
【0044】
そして、配線33、配線41は、それぞれ下面25aから、操作部3または電源プラグ4へと延びている。なお、33aは、配線33の中の本体2と操作部3とが信号をやりとりする線であり、33bは、配線33の中の接地されるアース線である。
【0045】
電磁調理器1は、図8を用いて誘導加熱調理器100について説明したように、本体2外に配置される外部ファンと共に、本体2を調理台等に設けられた図示せぬ穴に埋め込むように収納させて、調理台等に設置される。ここで、調理台等に設けられた、本体2を埋め込むように収納させるための穴により、本体2を収納する収納室が構成されている。なお、この収納室には、図8に示すような吸気口および排気口が設けられており、電磁調理器1は、吸気口から吸気用通気口22を経て本体2の内部に循環させる空気を取り込み、排気用通気口から排気口に向けて本体2の内部から空気を排気する。
【0046】
なお、外部ファンは、電磁調理器1の排気用通気口と、前述の収納室の排気口との間に配置される。このように外部ファンが配置されることにより、外部ファンは、内部ファンのみにより冷却が行なわれる場合より、電磁調理器1の内部の高温の空気を外部に強力に放出するよう働くため、より効果的に、本体2内に収納された加熱コイルおよび加熱コイルの加熱出力を制御する制御回路を冷却することができる。
【0047】
本実施の形態の電磁調理器1は、下面25aに、上述の外部ファンが接続されるコネクタ5を備えている。コネクタ5は、本体2内の制御回路(図3に示す回路)に接続されている。したがって、上述の外部ファンは、コネクタ5を介して本体2内の制御回路(図3に示す回路)に着脱可能に接続される。
【0048】
また、電磁調理器1は、操作部3とは別に、必要に応じて、加熱コイル49(図3参照)を操作するための本体2から取外し可能な第2の操作部を備えることもできる。6は、前述の本体2から取外し可能な第2の操作部が接続されるコネクタである。
【0049】
電磁調理器1は、設置される際には、図6および図7を用いて説明した誘導加熱調理器100と同様に、上面枠23の本体ケース21の側面から突き出した部分が設置される調理台等に形成される穴の縁に引っかけられる。このように設置される場合、載置板24上の被加熱物から煮汁等の汁が吹き零れると、その汁が、上面枠23と設置される調理台等との隙間から、前面21b等の本体ケース21の側面を伝ってくるおそれがある。しかし、その汁は、前面21bを伝って落ちていくため、下面25aの面上には侵入しない。
【0050】
電磁調理器1では、コネクタ5およびコネクタ6の配置場所ならびに配線33および配線41の本体ケースの通過点を下面25a上としていることより、前述のような零れてきた汁が各端子の接続部に侵入しにくくなり、また、配線を伝って本体ケース21の内部に侵入しにくくなる。
【0051】
なお、本実施の形態では、下面25aは平面としているが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、コネクタ5およびコネクタ6の配置場所ならびに配線33および配線41の本体ケースの通過点は、下を向く面であれば、その面が曲面であっても構わない。
【0052】
図3に、上述の電磁調理器1の回路図を示す。
図3を参照して、電磁調理器1を構成する回路には、外部の交流電源に接続される電源プラグ4と、外部の交流電源から電磁調理器1に過電圧が投入されることを防ぐヒューズ42と、ノイズフィルタ回路43と、電磁調理器1の回路全体を開閉するリレー78aと、トランス44と、コネクタ45aに接続されている内部ファン駆動用モータ45と、電源プラグ4から投入される交流を直流に変換する整流回路46と、平滑コイル47aおよび平滑コンデンサ47bと、整流回路46に接続され被加熱物の加熱に用いられる加熱コイル49と、加熱コイル49に並列接続される共振コンデンサ48と、スイッチング素子56と、スイッチング素子56のオン/オフを制御するインバータ駆動回路57と、インバータ駆動回路57に接続されるマイクロコンピュータ73が含まれる。
【0053】
ノイズフィルタ回路43は、コンデンサ43a、トランス43b、コンデンサ43c、コンデンサ43d、およびコンデンサ43eを含み、端子Gは接地されている。
【0054】
トランス44は、マイクロコンピュータ73の周辺回路の駆動用電源として接続されている。また、コネクタ6は、マイクロコンピュータ73のキー入力回路75と表示部74とに接続されている。また、コネクタ45aは、コネクタ5と並列接続されている。
【0055】
スイッチング素子56は、並列接続されている絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)55とダイオード56aとからなる。
【0056】
マイクロコンピュータ73は、インバータ駆動回路57、温度制御回路72、表示部74、キー入力回路75、定電圧回路77、リレー駆動回路78、およびメモリ回路79に接続されている。
【0057】
71aおよび71bはサーミスタであり、いずれも温度制御回路72に接続されている。サーミスタ71aは、IGBT55の温度を検知するためにIGBT55の近隣に配置されている。また、サーミスタ71bは、被加熱物の温度を間接的に検知するため、載置板24(図1(a)参照)の被加熱物が載置される面の裏側に設けられている。
【0058】
定電圧回路77の端子Eおよび端子Fは、電源スイッチ31を介してトランス44の端子Eおよび端子Fにそれぞれ接続されている。
【0059】
キー入力部76と電源スイッチ31と表示部74により、操作部3(図1(a)参照)が構成されている。つまり、キー入力部76には、電源スイッチ31以外に操作部3が備える操作つまみ32、加熱キー36等の加熱コイル49を操作するスイッチが含まれている。また、表示部74は、ランプ31a、ランプ36a、ランプ37a〜37eならびにランプ38b〜38dにより構成される。
【0060】
以上説明した図3に示す回路により、加熱コイル49の加熱出力を制御する制御回路が構成されている。
【0061】
次に、図1〜図3を参照して、電磁調理器1の動作を説明する。電源プラグ4の電源電位を受ける線41から、外部電源電圧が、ヒューズ42を介してノイズフィルタ回路43に供給される。ノイズフィルタ回路43は、外部電源電圧のノイズを除去し、ノイズが除去された外部電源電圧をトランス44および整流回路46に供給する。
【0062】
トランス44は、供給された外部電源電圧を所定の電圧に変換し、その変換された電圧が定電圧回路77に供給される。定電圧回路77は、トランス44から供給された交流電圧を直流電圧に変換して、その直流電圧をマイクロコンピュータ73に供給する。
【0063】
整流回路46は、供給された外部電源電圧を所定の直流電圧に変換して、その直流電圧を加熱コイル49に供給する。
【0064】
マイクロコンピュター73は、キー入力部76からキー入力回路75を経て入力された調理プログラム、キー入力部76からの指示によりメモリ回路79から呼び出された調理プログラム、温度制御回路72から発信されるIGBT55の温度データ(サーミスタ71aによるもの)および載置板24の温度データ(サーミスタ71bによるもの)に従って、リレー駆動回路78にリレー78aをオン/オフさせ、また、インバータ駆動回路57にスイッチング素子56をオン/オフさせる。
【0065】
なお、インバータ駆動回路57は、点A、点Bおよび点Cの各地点の電圧値および電流値を検知することによっても、スイッチング素子56のIGBT55に過電流が流れないように、スイッチング素子56のオン/オフを制御する。
【0066】
電磁調理器1は、電源スイッチ31をオンすることにより、スタンバイモードになる。スタンバイモードとは、マイクロコンピュータ73およびマイクロコンピュータ73に接続される各回路のウォームアップが行なわれている状態をいう。そして、コースキー38aをランプ38bが点灯するまで押し、加熱キー36を押すことにより、「一般加熱コース」での加熱調理が開始される。つまり、リレー78aがオンされ内部ファン用モータ45に通電され、さらに、インバータ駆動回路57によりスイッチング素子56が断続的にオンされ加熱コイル49に断続的に通電される。
【0067】
なお、「一般加熱コース」とは、鉄鍋等の被加熱物に食品を収容して行なう加熱調理に適した加熱を行なうように制御されるコースである。
【0068】
また、「皿加熱コース」とは、予め熱した皿(たとえば鉄製)の上に完全には加熱されきっていない食品を載せて、皿の上でその食品の最後の加熱調理を行なう場合に、皿だけを予め加熱するよう制御されるコースである。
【0069】
「一般加熱コース」においては、被加熱物が食品を収容しているために、被加熱物を80〜90℃を超えて加熱する必要はないが、「皿加熱コース」の場合は、被加熱物を「一般加熱コース」の場合よりも高い温度にまで加熱する必要がある。
【0070】
そこで、温度制御回路72は、たとえば、「一般加熱コース」ではサーミスタ71bが100℃を検知した場合に、「皿加熱コース」ではサーミスタ71bが160℃を検知した場合に、加熱コイル49による加熱を強制的に停止させるような信号を発信するように構成することができる。
【0071】
「タイマ加熱コース」とは、メモリキー34を用いた所定の操作によりメモリ回路79に記憶させた調理プログラム(たとえば調理時間)に従って調理を行なうよう制御されるコースである。なお、メモリ回路79に調理プログラムを記憶させる際には、ランプ37a〜37eを適当なパターンで点滅または点灯させて設定される調理時間等を表示させることができるが、具体的な方法についての説明は省略する。
【0072】
また、各コースでの火力の調節は、操作つまみ32をまわすことにより行なう。本実施の形態では、操作つまみ32を右にまわせば火力は強くなり、左に回すと火力は弱くなる。また、各コースでの加熱調理は、取消キー35を押すことにより停止することができる。この場合、インバータ駆動回路57は加熱コイル49への通電が行われないようにスイッチング素子56をオフ状態にし、リレー駆動回路78は、加熱停止後1分間だけリレー78aをオンして内部ファン用モータ45を作動させ、その後、リレー78aをオフさせ、電磁調理器1は、各コースでのスタンバイ状態にされる。
【0073】
なお、電磁調理器1が「一般加熱コース」で加熱状態にある場合に、サーミスタ71bが100℃を検知した場合には、強制的に、インバータ駆動回路57がスイッチング素子56をオフ状態にし、サーミスタ71bの検知温度が80℃になるまでリレー駆動回路78にリレー78aをオンさせ内部ファン用モータ45を作動させる。
【0074】
次に、表示部74を構成するランプの、電磁調理器1の調理時の各状態における点灯状況を説明する。
【0075】
表1は、電磁調理器1において、コースキー38aにより「一般加熱コース」が選択された場合の、各状態での、表示部74を構成する各ランプの点灯状況を示す表である。そして、表1の横軸は、左から、状態の番号、電磁調理器1のモード、電磁調理器1の加熱動作(加熱運転を行なっているか、加熱を停止しているか)、各ランプの名称を示している。
【0076】
【表1】
【0077】
なお、表1の横軸の各ランプの名称を表わす箇所には、各ランプの略称と符号が記載されている。たとえば「電源 31a」とあるのは“ランプ31a”のことであり、また、「火力1 37a」とあるのは“ランプ37a”のことである。
【0078】
また、各ランプについて、「●」はそのランプが点灯していることを意味し、「○」は消灯していることを意味し、「★」はそのランプが点滅していることを意味している。
【0079】
まず、電源プラグ4を交流電源に接続させ、電源スイッチ31をオンし、コースキー38aにより「一般加熱コース」が選択された状態を「状態▲1▼」とする。この状態▲1▼では、電磁調理器1のモードは、前述のスタンバイモードである。つまり、この状態では、加熱動作は停止している。この場合、電源スイッチ31をオンしたことからランプ31aが点灯し、「一般加熱コース」が選択されていることからランプ38bが点灯する。
【0080】
次に、加熱キー36を押し、操作つまみ32で火力5に調節し、電磁調理器1の実際の火力が火力4まで達している状態を、「状態▲2▼」とする。状態▲2▼では、状態▲1▼から、加熱キー36が押され加熱調理が始まったことを示すランプ36aがさらに点灯している。
【0081】
また、電磁調理器1では、火力1に対応するランプ37aから設定した火力を表わすランプまでが点灯し、実際の電磁調理器1が達している火力に対応するランプが点滅するよう構成されている。
【0082】
状態▲2▼では、火力5に調節し、電磁調理器1の実際の火力が火力4まで達しているので、火力1〜3に対応するランプ37a〜37cと火力5に対応するランプ37eが点灯し、火力4に対応するランプ37dが点滅している。
【0083】
状態▲2▼のように火力5に調節され、電磁調理器1の実際の火力が火力5まで達した状態を「状態▲3▼」とする。状態▲3▼では、状態▲2▼でのランプ37dに代わって、火力5に対応するランプ37eが点滅している。
【0084】
また、火力を火力2に設定し、電磁調理器1の実際の火力が火力2まで達した状態を「状態▲4▼」とする。状態▲4▼では、電源ランプ31a、ランプ36a、およびランプ38bが点灯し、さらに、ランプ37aが点灯し、ランプ37bが点灯している。
【0085】
載置板24に被加熱物を載置していない場合、または、載置した被加熱物が電磁調理器1での調理に適していない場合に、加熱キー36が押された状態を「状態▲5▼」とする。この状態▲5▼では、電磁調理器1は、無負荷検知モードになっている。つまり、加熱コイル49に適切な負荷がかかっていない状態であり、インバータ駆動回路57によって検知される。そして、状態▲5▼では、電源ランプ31aおよびランプ38bは点灯しているが、加熱調理が行なえないことを示すためにランプ36aおよびランプ37aが点滅している。さらに、電磁調理器1は、状態▲5▼が2時間以上継続されると、自動的に、状態▲1▼のようなスタンバイモードに移行するように構成されている。
【0086】
状態▲2▼〜状態▲5▼において取消キー35を押すことにより、または、サーミスタ71aまたはサーミスタ71bの温度検知により加熱が停止された状態を「状態▲6▼」とする。状態▲6▼での各ランプの点灯状況は、前述の状態▲1▼と同様であるが、この状態では、加熱停止後1分間内部ファンが運転するよう構成されている。
【0087】
以上説明した実施の形態においては、誘導加熱調理器の一例である電磁調理器1は、埋め込み設置される際ともに設置され、本体2とは別に設けられ、コネクタ5を介して本体2に着脱可能に接続される外部ファンを備えている。
【0088】
このことより、誘導加熱調理器が、その本体とは別に設けられる外部ファンとともに、調理台等に形成された所定の穴に埋め込み設置される際に、従来までは必要であった、調理台等の設置される側に対する「外部ファン用の外部電源をその付近に備える」という設置条件が、不要になる。したがって、本発明に従えば、より多くの場所に設置可能な誘導加熱調理器を提供することが可能となる。
【0089】
なお、本実施の形態では、電磁調理器1は、調理台等に設けられ、吸気口および排気口を備えた収納室に本体2を埋め込まれて設置されるが、収納室の備える吸気口および排気口が十分の大きさを有するなどから、内部ファンのみで十分に、本体2が収納する制御回路を冷却できる場合は、電磁調理器1は外部ファンを取り外した状態で使用される。
【0090】
また、図3を参照して、本実施の形態の電磁調理器1においては、外部ファンが接続されるコネクタ5は、電磁調理器1の内部ファンが接続されるコネクタ45aと並列接続されている。このような構成から、図3に示す制御回路においては、電磁調理器1の一連の動作に従って駆動するよう制御される内部ファンと外部ファンとを同期させて駆動させることが可能となり、外部ファンのための特別な操作を必要とされない。したがって、本発明に従えば、外部ファンとともに設置される場合にも、より操作が簡便な、誘導加熱調理器を提供することができる。
【0091】
なお、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく前掲の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘導加熱調理器の一例である電磁調理器を示す図である。
【図2】図1の電磁調理器の操作部を示す図である。
【図3】図1の電磁調理器の回路図である。
【図4】従来の誘導加熱調理器を示す図である。
【図5】図4の誘導加熱調理器の回路図である。
【図6】従来の誘導加熱調理器を調理台に埋め込んだ状態を示す図である。
【図7】従来の誘導加熱調理器を調理台に埋め込んだ状態を示す図である。
【図8】従来の誘導加熱調理器を調理台に埋め込んだ状態を示す図である。
【符号の説明】
1 電磁調理器
2 本体
3 操作部
5,6 コネクタ
23 上面枠
25 切り欠き部
25a 下面
Claims (3)
- 被加熱物を加熱する加熱コイルと、該加熱コイルの加熱出力を制御する制御回路と、該制御回路および前記加熱コイルを収納する本体と、外部電源と接続し、前記本体内の前記制御回路に電源を供給する電源プラグと、前記加熱コイル上に配置され被加熱物を載置する載置板と、前記加熱コイルおよび前記制御回路を冷却するために前記本体内に配置され、前記制御回路のコネクタに接続される内部ファンと、前記コネクタに並列接続されると共に前記本体外に配置され、前記本体の設置条件により前記内部ファンによる十分な吸気及び排気が行なえず前記本体内部の温度が異常に上昇する場合に、前記吸気及び排気を補助させる外部ファンを前記制御回路に接続させるためのコネクタとを含む、誘導加熱調理器。
- 前記外部ファンが接続されるコネクタは、前記本体の下面に配置されている、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
- 被加熱物を加熱する加熱コイルと、該加熱コイルの加熱出力を制御する制御回路と、該制御回路および前記加熱コイルを収納する本体と、前記加熱コイル上に配置され被加熱物を載置する載置板と、前記加熱コイルおよび前記制御回路を冷却するために前記本体内に配置され、前記制御回路のコネクタに接続される内部ファンと、該内部ファンにより前記本体の内部に吸気し、前記本体の外部へ排気させる空気を通過させるために前記本体に設けた吸気用通気口及び排気用通気口と、前記本体外に配置され、前記本体の設置条件により前記内部ファンによる十分な吸気及び排気が行なえず前記本体内部の温度が異常に上昇する場合に、前記吸気及び排気を補助させる前記本体外に配置される外部ファンと、前記内部ファンに接続される前記コネクタに並列接続されると共に前記外部ファンを前記制御回路に接続させるためのコネクタと、吸気口および排気口を有し、前記本体を収納するためにテーブルまたは調理台に設けられた収納室と、を備え、
前記外部ファンは、前記排気用通気口と前記収納室の排気口との間に配置される、誘導加熱調理器。
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- 1996-09-25 JP JP25343496A patent/JP3649819B2/ja not_active Expired - Fee Related
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