JP3649178B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は外部表示装置が接続可能な情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ラップトップ型のパーソナルコンピュータでは、フロッピーディスク、ディスプレイ、キーボードなどの内部入出力装置を内蔵し、さらに外部入出力装置が装着できるようになっている。また、コ・プロセッサや拡張メモリボード(以下拡張RAMという)などの拡張デバイスも装着でき、これらの外部入出力装置や拡張デバイスによって処理速度などの性能向上が図られている。
【0003】
ところで、現在のシステムに外部ディスプレイ装置が接続されているか、あるいは内部ディスプレイ装置と外部ディスプレイ装置のうちどちらを使用するかは、従来は利用者によるバックアップ付きメモリへの設定によって行われていた。よって、内部ディスプレイ装置を使用していた状態で、外部ディスプレイ装置を使用したい要求が出てきた場合には、外部ディスプレイ装置を選択するようバックアップ付きメモリの内容を設定し直さなければならなかった。逆に、外部ディスプレイ装置を使用していた状態で、内部ディスプレイ装置を使用したい要求が出てきた場合にも同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ラップトップ型のパーソナルコンピュータでは、一時的に外部ディスプレイ装置を使用するようなことが頻繁に要求され、その都度バックアップ付きメモリの再設定のために、ユーティリティを実行する必要があり非常に煩わしかった。また、そのユーティリティの実行に時間を要するといった問題もあった。
【0005】
本発明の目的は立ち上げ時に手間をかけることなく使用可能な情報処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る情報処理装置は、外部表示装置の接続が可能で内部表示装置を備えた情報処理装置において、内部表示装置および外部表示装置について利用者の使用要求が設定される使用要求記憶手段と、自動モードで実行するかまたは使用要求記憶手段に予め設定された使用要求に従って動作する通常モードで実行するかの利用者による実行要求が設定される実行要求記憶手段と、外部表示装置の表示のための基本となる色の割合が設定される色割合設定手段と、色割合設定手段の設定に基づいて外部表示装置と情報処理装置との接続の有無を認識する認識処理手段と、情報処理装置の立ち上げ時に実行要求記憶手段の設定が自動モードの場合に認識処理手段により認識された接続の有無が使用要求記憶手段の設定と一致しない場合に一致した設定となるように使用要求記憶手段を再設定するものであって、かつ、内部表示装置および外部表示装置のいずれかに対して使用可能な状態の割り当てを決定する割当て決定手段と、を備える。
【0007】
本発明に係る情報処理装置は、情報処理装置の立ち上げ時に実行要求記憶手段の設定が自動モードの場合に認識処理手段により認識された接続の有無が使用要求記憶手段の設定と一致しない場合には、一致した設定になるように使用要求記憶手段を再設定する割当て決定手段を備えている。よって、外部表示装置が接続された状態でシステムが立ち上げられると立ち上げと同時に外部表示装置が使用できるようになり、外部表示装置が切り離された状態でシステムが立ち上げられると立ち上げと同時に内部表示装置が使用できるようになる。このように本発明によれば外部表示装置を使用する際に、使用要求記憶手段の設定が自動的に行われるので、再設定処理の手間を省くことができ、外部表示装置を使用できるまでの所用時間の短縮ができる。
【0008】
また、外部表示装置の表示のための基本となる色の割合が設定される色割合設定手段の設定に基づいて外部表示装置と情報処理装置との接続の有無を認識するので、外部表示装置の接続の有無について確実な認識が可能となる。これは次に説明する本発明に係る情報処理装置についても言えることである。
【0009】
本発明に係る情報処理装置は、外部表示装置の接続が可能で内部表示装置を備えた情報処理装置において、内部表示装置および外部表示装置について利用者の使用要求が設定される使用要求記憶手段と、自動モードで実行するかまたは使用要求記憶手段に予め設定された使用要求に従って動作する通常モードで実行するかの利用者による実行要求が設定される実行要求記憶手段と、外部表示装置の表示のための基本となる色の割合が設定される色割合設定手段と、色割合設定手段の設定に基づいて外部表示装置と情報処理装置との接続の有無を認識する認識処理手段と、情報処理装置の立ち上げ時に実行要求記憶手段の設定が自動モードの場合に、認識処理手段により接続の有りが認識されると使用要求記憶手段の設定には関係なく外部表示装置に対して使用可能な状態の割り当てを決定し、認識処理手段により接続の無しが認識されると使用要求記憶手段の設定には関係なく内部表示装置に対して使用可能な状態の割り当てを決定する割当て決定手段と、を備える。
【0010】
本発明に係る情報処理装置の割当て決定手段は、情報処理装置の立ち上げ時に実行要求記憶手段の設定が自動モードの場合、認識処理手段により上記接続の有りが認識されると使用要求記憶手段の設定には関係なく外部表示装置に対して使用可能な状態の割り当てを決定し、認識処理手段により上記接続の無しが認識されると使用要求記憶手段の設定には関係なく内部表示装置に対して使用可能な状態の割り当てを決定する。これにより、外部表示装置が接続された状態でシステムが立ち上げられると、使用要求記憶手段への再設定をすることなく、立ち上げと同時に外部表示装置が使用できるようになる。また、外部表示装置が接続されていない状態でシステムが立ち上げられると、使用要求記憶手段への再設定をすることなく、立ち上げと同時に内部表示装置が使用できるようになる。また、色割合設定手段は、色の割合が設定されるレジスタであり、認識処理手段は、外部表示装置のレジスタの設定値に基づいて接続の有無を認識するとともに接続の有無の結果を設定する回路であることも好ましい。これにより、上記回路により上記接続の有無を認識するので、外部表示装置が接続された状態でシステムが立ち上げられると、使用要求記憶手段への再設定をすることなく、立ち上げと同時に外部表示装置が使用できるようになる。また、外部表示装置が接続されていない状態でシステムが立ち上げられると、使用要求記憶手段への再設定をすることなく、立ち上げと同時に内部表示装置が使用できるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(1) 本実施形態の概要
(1.1) 本実施形態の構成
図1は本発明の一実施形態である情報処理装置の構成を示すブロック図である。
この情報処理装置は、標準システム部10と外部入出力装置20とから構成されている。標準システム部10には、内部入出力装置30として内部ディスプレイ装置31と、内部フロッピーディスク装置32と、内部キーボード33と、内部シリアル入出力装置34とが備えられている。そしてこれらの内部入出力装置30は制御装置50〜53によってそれぞれ制御されている。ここで内部シリアル入出力装置34とは、ビット単位の制御を行う低速プリンタやモデム装置などをいう。また制御装置50〜53には外部ポート40〜44がそれぞれ接続されている。この外部ポート40〜44には外部入出力装置20として外部ディスプレイ装置21と、フロッピーディスク装置22と、キーボード23と、シリアル入出力装置24、25とが接続されている。さらに制御装置50〜53には内部バスライン60が接続されており、この内部バスライン60にはバックアップ付きメモリ装置(以下CMOSRAMという)61が接続されている。このCMOSRAM61が、実行要求記憶手段および使用要求記憶手段として機能する。また内部バスライン60はゲートアレイ62を介してシステムバス63と接続されており、システムバス63には中央処理装置(以下CPUという)70、拡張デバイス80、主記憶装置(以下RAMという)90および制御記憶装置(以下ROMという)91が接続されている。拡張デバイス80にはコ・プロセッサ81および拡張RAM82が備えられている。またROM91にはBIOS(基本I/Oシステム)が格納されている。このBIOSには入出力装置などの割り当てを決定する割当て決定手段として割当てプログラムが含まれている。この割当てプログラムの実行によって、CMOSRAM61の設定が外部入出力装置20または拡張デバイス80の存在の有無と一致するように変更される。
【0012】
(1.2) CMOSRAMへの設定内容
次に、CMOSRAM61にあらかじめ書き込まれる設定内容について、図2を用いて説明する。CMOSRAM61の設定には、実行要求記憶手段であるシステム立ち上げ時のモード設定と、使用要求記憶手段である入出力装置などの使用要求の設定とがある。
【0013】
まず、システム立ち上げ時のモードの設定には、自動モードと通常モードの2種類のモードがある。このモードの設定によってシステム立ち上げ時にCMOSRAM61の再設定を行うかどうかが決定される。
【0014】
また、入出力装置などの使用要求の設定には以下のものがある。第1は、ディスプレイ装置の設定である。この設定によって内部ディスプレイ装置31と外部ディスプレイ装置21の内のどちらか一方が選択される。第2は、フロッピーディスク装置のドライブの設定である。このドライブの設定によって内部フロッピーディスク装置32と外部フロッピーディスク装置22とのAドライブとBドライブの割当てが行われる。第3はシリアル入出力装置のポートアドレスの設定である。このポートアドレスの設定によって内部シリアル入出力装置34と外部シリアル入出力装置24、25とのポートアドレスの割当てが行われる。第4は拡張デバイス80の設定である。この設定によって装着が認識されるとシステム立ち上げ時に初期化が行われる。
【0015】
(2) 本実施形態の設定処理
(2.1) システム立ち上げ時の処理
次に、本実施形態の動作について図3を用いて説明する。
【0016】
利用者が情報処理装置を立ち上げると、ROM91に格納された割当てプログラムが起動され、事前に設定されたCMOSRAM61の設定データがサーチされる(ステップ101)。割当てプログラムが最初にサーチする設定データは、立ち上げ時の設定モードである。この設定モードが自動モードの場合には、CMOSRAM61に設定された入出力装置などの使用要求がサーチされ、実際に装着されている外部入出力装置20および拡張デバイス80との比較が行われる (ステップ102)。そして、実際の装着の有無とCMOSRAM61の設定が異なる場合には、実際の装着の有無に合わせてCMOSRAM61の設定が変更される。また、設定モードが通常モードの場合には、システムの立ち上げ時にCMOSRAM61の設定に合わせた初期化等が行われる(ステップ103)。通常モードでは、利用者からの設定変更の要求があった場合に限り、自動モードと同様の自動設定の機能がサポートされる。この利用者による設定変更の要求は、特定のファンクションキーを押すことによって行われる。そして、ステップ102およびステップ103での初期化処理が終了した後は、情報処理装置の通常の処理が行われる(ステップ104)。
【0017】
以下、自動モードが設定されていた場合に行われるCMOSRAM61の再設定の処理の詳細を、各外部入出力装置20と拡張デバイス80に分けて説明する。
【0018】
(2.2) ディスプレイ装置についての再設定処理
まず、ディスプレイ装置に関するCMOSRAM61の再設定処理について説明する。
【0019】
外部ポート40には外部表示装置の一例である外部ディスプレイ装置21が接続可能であり、内部表示装置の一例である内部ディスプレイ装置(LCD等)31と外部ディスプレイ装置(CRT等)21のどちらを使うかは、制御装置50によって制御される。実際の制御は制御装置50に設けられた内部レジスタによって行われる。図4に内部レジスタ150の各ビットの定義とその設定内容を示す。第2ビットが“0”のときは内部ディスプレイ装置31が選択され、“1”のときは外部ディスプレイ装置21が選択される。このビット操作によって内部ディスプレイ装置31と外部ディスプレイ装置21のどちらか一方の選択が可能となる。
【0020】
このディスプレイ装置の選択手順を、図5のフローチャートを用いて説明する。この段階でのCMOSRAM61には、内部ディスプレイ装置31および外部ディスプレイ装置21に対する利用者の選択の設定と、自動設定を行うかどうかの設定が予めされているものとする。まず、CMOSRAM61内の立ち上げに使用するディスプレイ装置の選択が、内部ディスプレイ装置31になっているかどうか調べる(ステップ201)。内部ディスプレイ装置31が利用者によって選択されていた場合、次に外部ポート40に外部ディスプレイ装置21が接続されているかどうかを調べる(ステップ202)。外部ポート40に外部ディスプレイ装置21が接続されているかどうかの認識は次の手順で行う。
【0021】
ディスプレイ装置に表示するための基本となる色は赤・緑・青であり、これらの色の割合を設定するためのレジスタが、各色に対して1つずつ存在する。色の割合は、このレジスタへの設定値によって任意に決めることができる。また、これらのレジスタの値によって、外部ポート40に外部ディスプレイ装置21が接続されているかどうかの結果のデータを特定ポートに設定する回路が設けられている。したがって、この特定ポートに設定されたデータを読み込むことによって、立ち上げ時に外部ディスプレイ装置21が接続されているかどうかが認識できる。この特定ポート250の各ビット定義とその設定内容を図6に示す。第4ビットが“0”のときは、外部ポート40に外部ディスプレイ装置21が接続されていることを示し、“1”のときは、外部ポート40に外部ディスプレイ装置21が接続されていないことを示す。つまり外部ディスプレイ装置21の認識処理方法は、赤・緑・青の各レジスタに特定値を書き込んだ後、特定ポート250を読み込むことによって実現される。
【0022】
ステップ202において外部ディスプレイ装置21が接続されていることが認識された場合には、内部レジスタ150の第2ビットの値を“1”として、CMOSRAM61内の設定を外部ディスプレイ装置21に変更するなどの初期化を行う。この初期化によって、外部ディスプレイ装置21が立ち上げ時のディスプレイ装置として無条件に選択される(ステップ204)。このときのCMOSRAM61内の設定は内部ディスプレイ装置31であることから、利用者の要求する立ち上げディスプレイと実際の立ち上げ時に使用されるディスプレイとは異なってしまう。そこで、このような場合にはコンフィグレーション・エラーとする(ステップ203)。一方、外部ディスプレイ装置21が接続されていなければ、利用者の要求する立ち上げディスプレイと同様に内部ディスプレイ装置31を選択する(ステップ207)。すなわち、内部レジスタ150の第2ビットの値を“0”として、CMOSRAM61内の設定を内部ディスプレイ装置31に変更するなどの初期化を行う。
【0023】
同様の処理を、ステップ201でのCMOSRAM61内の立ち上げディスプレイの選択が内部ディスプレイ装置31でなかった場合にも行う。つまり、外部ポート40に外部ディスプレイ装置21が接続されているかどうかを調べて(ステップ205)、外部ディスプレイ装置21が接続されていれば、内部レジスタ150の第2ビットの値を“1”として、CMOSRAM61内の設定を外部ディスプレイ装置21に変更するなどの初期化を行う(ステップ204)。また、外部ディスプレイ装置21が接続されていなければ、内部レジスタ150の第2ビットの値を“0”として、CMOSRAM61内の設定を内部ディスプレイ装置31に変更するなどの初期化を行う(ステップ207)。このときのCMOSRAM61内の設定は外部ディスプレイ装置21であることから、利用者が要求する立ち上げディスプレイと実際の立ち上げ時に使用されるディスプレイとは異なってしまう。そこで、このような場合にはコンフィグレーション・エラーとする(ステップ206)。
【0024】
ステップ203およびステップ206においてコンフィグレーション・エラーとした場合には、その旨の記号表示を行うだけでシステムを強制的に立ち上げる。この場合に、エラーメッセージの表示は行わない。なぜなら、CMOSRAM61内にあらかじめ書き込まれた設定内容と異なっていても、立ち上げ時に認識された入出力装置および拡張デバイスを使用することが本実施形態の特徴であるからである。CMOSRAM61の再設定を行うか否かは、立ち上げ時のモード設定による切り替えが可能であり、利用者の選択に任されているのもそのためである。
【0025】
以上のように自動モードの元では、外部ディスプレイ装置21が接続されたときには、利用者によるCMOSRAM61への事前の設定に関係なく、外部ディスプレイ装置21が使用可能となり、外部ディスプレイ装置21が接続されていないときには、利用者によるCMOSRAM61への事前の設定に関係なく、内部ディスプレイ装置31が使用可能となる。
【0026】
(2.3) フロッピーディスク装置についての再設定処理
次に、フロッピーディスク装置に関するCMOSRAM61の再設定処理について、図7を用いて説明する。
【0027】
まず、外部ポート41に外部フロッピーディスク装置22が接続されているかどうか確認する(ステップ301)。外部フロッピーディスク装置22が接続されていない場合には、CMOSRAM61内の内部フロッピーディスク装置32の設定をAドライブに割り当てる。また外部フロッピーディスク装置22が接続されている場合には、外部フロッピーディスク装置22にブート(システムの立ち上げ)可能なフロッピー媒体が挿入されているかを調べる(ステップ303)。外部フロッピーディスク装置22にブート可能なフロッピー媒体が挿入されていない場合には、内部フロッピーディスク装置32にブート可能なフロッピー媒体が挿入されているか調べる(ステップ304)。内部フロッピーディスク装置32にブート可能なフロッピー媒体が挿入されていたときには、内部フロッピーディスク装置32をAドライブに、外部フロッピーディスク装置22をBドライブに割り当てる(ステップ305)。ステップ303で外部フロッピーディスク装置22にブート可能なフロッピー媒体が挿入されている場合には、内部フロッピーディスク装置32にブート可能なフロッピー媒体が挿入されているか調べる(ステップ306)。内部フロッピーディスク装置32にブート可能なフロッピー媒体が挿入されている場合には、CMOSRAM61内の内部フロッピーディスク装置32の設定がAドライブで、外部フロッピーディスク装置22の設定がBドライブかを調べる(ステップ307)。外部フロッピーディスク装置22の設定がBドライブでないときは、外部フロッピーディスク装置22をAドライブに、内部フロッピーディスク装置32をBドライブに割り当てる(ステップ308)。外部フロッピーディスク装置22の設定がBドライブのときには、内部フロッピーディスク装置32をAドライブに、外部フロッピーディスク装置22をBドライブに割り当てる(ステップ305)。
【0028】
このようにブート可能なフロッピー媒体が挿入されているフロッピーディスク装置を調べて、利用者によるCMOSRAM61への事前の設定に関係なく、そのフロッピーディスク装置をAドライブに割り当て、もう一方のフロッピーディスク装置をBドライブに割り当てる。このドライブの割当ては、システム立ち上げ後であれば、いつでも変更可能である。また、外部フロッピーディスク装置22が装着されていない場合には、無条件に内部フロッピーディスク装置32がAドライブに割り当てられる。
【0029】
(2.4) シリアル入出力装置についての再設定処理
次に、シリアル入出力装置に関するCMOSRAM61の再設定処理について説明する。
【0030】
本実施形態の情報処理装置で使用できるシリアル入出力装置には、内蔵モデム装置などの内部シリアル入出力装置34と外部シリアル入出力装置24、25とがある。これらのシリアル入出力装置は全体で2枚のI/Oポートが割り当てられているので、同時に動作できるシリアル入出力装置は最大2つまでである。ROM91に格納された割当てプログラムは、外部シリアル入出力装置24、25の装着状況を調べ、内部シリアル入出力装置34に最適なI/Oポートを割り当てる処理を行う。さらに、割当てプログラムはこのI/Oポートの割り当てに合わせて、利用者によってCMOSRAM61に事前に設定されたI/Oポート番号の名称を変更する。利用者が設定できるI/Oポート番号の名称には“Primary/Secondary/Disabled”の3種類があり、“Primary”には3F8Hex.が、“Secondary”には2F8Hex.がポート番号として割り当てられている。ここで、“Disabled”は内部シリアル入出力装置にI/Oポート番号を割り当てない設定である。
【0031】
次に、シリアル入出力装置に関する自動設定のフローチャートを図8に示す。
【0032】
まず、内部シリアル入出力装置34を内部レジスタによって“Disabled”にする(ステップ401)。次に“Primary”設定の外部シリアル入出力装置24、25が存在するかどうか調べる(ステップ402)。“Primary”設定の外部シリアル入出力装置が存在しない場合には、内部シリアル入出力装置34を“Primary”の設定にする(ステップ403)。そしてCMOSRAM61の設定が“Primary”であるかどうかを調べて(ステップ404)、“Primary”でない場合にはCMOSRAM61の設定を “Primary”に変更する(ステップ405)。さらにステップ402で “Primary”設定の外部シリアル入出力装置24、25が存在した場合には、“Secondary”設定の外部シリアル入出力装置24、25が存在するか調べる(ステップ406)。“Secondary”設定の外部シリアル入出力装置が存在しない場合には、内部シリアル入出力装置34を“Secondary”の設定にする(ステップ407)。そしてCMOSRAM61の設定が“Secondary”であるか調べて(ステップ408)、“Secondary”でない場合にはCMOSRAM61の設定を“Secondary”に変更する(ステップ409)。さらにステップ406で“Secondary”設定の外部シリアル入出力装置24、25が存在した場合には、内部シリアル入出力装置34を“Disabled”の設定にする(ステップ410)。そしてCMOSRAM61の設定が“Disabled”であるか調べて(ステップ411)、“Disabled”でない場合にはCMOSRAM61の設定を“Disabled”に変更する(ステップ412)。
【0033】
このように、外部シリアル入出力装置24、25のI/Oポートが優先的に割り当てられる。そして、この割り当て後に、未接続のI/Oポートがあれば、内部シリアル入出力装置34のI/Oポートが割り当てられる。この割当てに合わせてCMOSRAM61が再設定される。外部シリアル入出力装置24、25のI/Oポートの設定と、内部シリアル入出力装置34のI/Oポートの再設定の関係は図9に示すとおりである。この図より、内部シリアル入出力装置34のI/Oポートの設定は、事前の設定には関係なく、外部シリアル入出力装置24、25の設定によって再設定されることがわかる。
【0034】
(2.5) コ・プロセッサについての再設定処理
次に、コ・プロセッサ81に関するCMOSRAM61の再設定処理について、図10を用いて説明する。
【0035】
まず、システム立ち上げ時にコ・プロセッサ81が装着されているか調べて (ステップ501)、コ・プロセッサ81が装着されていると認識した場合には必要な初期化を行う(ステップ502)。次に、CMOSRAM61の設定が“装着した”であるか調べて(ステップ503)、“装着した”でない設定の場合には“装着した”に変更する(ステップ504)。また、ステップ501でコ・プロセッサ81が装着されていない場合には、CMOSRAM61の設定が“装着しない”であるか調べる(ステップ505)。CMOSRAM61の設定が“装着しない”でない場合には“装着しない”に変更する(ステップ506)。
【0036】
このようにコ・プロセッサ81が実際に装着されていると認識されれば、利用者によるCMOSRAM61への事前の設定に関係なく、システム立ち上げ時に初期化される。そして、立ち上げと同時にコ・プロセッサ81を使用することができる。また、CMOSRAM61の変更がROM91に格納された割当てプログラムによって自動的に再設定されるため、再設定のためのユーティリティを実行する手間が省ける。
【0037】
(2.6) 再設定を行わない場合
なお、本実施形態では、利用者によるCMOSRAM61への事前の設定と実際の外部入出力装置20の接続状態とが異なる場合には、実際の接続に合わせてCMOSRAM61を再設定している。しかし、このCMOSRAM61の再設定を行わないで、実際の外部入出力装置20の接続状態に合わせて入出力装置を選択してもよい。つまり、外部入出力装置20が接続されていた場合には、CMOSRAM61の設定に関係なく外部入出力装置20を選択し、外部入出力装置20が接続されていない場合には、CMOSRAM61の設定に関係なく内部入出力装置30を選択するのである。
【0038】
(3) まとめ
以上、詳細に説明した手順に従えば、外部入出力装置20および拡張デバイス装置80が接続可能な情報処理装置においては、外部入出力装置20および拡張デバイス装置80が接続されたときには、利用者によるCMOSRAM61への事前の設定に関係なく、システムの立ち上げと同時に外部入出力装置20および拡張デバイス装置80が使用可能となり、外部入出力装置20および拡張デバイス装置80が接続されていないときには、利用者によるCMOSRAM61への事前の設定に関係なく、システムの立ち上げと同時に内部入出力装置30が使用可能となる。
【0039】
また、本発明の機能は、ラップトップ型パーソナルコンピュータのような機動性に優れた情報処理装置に特に有効である。なぜなら、このような情報処理装置は使用する環境によって、外部入出力装置などの着脱が頻繁に行われるからである。
【0040】
さらに、故障した外部入出力装置や拡張デバイスが装着されている場合には、システム立ち上げ時に故障していることが認識できるので、エラーメッセージ出力等の適切な対応が可能となる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の情報処理装置によれば、外部表示装置が接続された状態でシステムが立ち上げられると、立ち上げと同時に外部表示装置を使用できるようになる。そのために、ラップトップ型パーソナルコンピュータのように外部表示装置を一時的に使用することが多い携帯型の情報処理装置では非常に便利である。
【0042】
また本発明の情報処理装置によれば、外部表示装置の表示のための基本となる色の割合が設定される色割合の設定に基づいて外部表示装置と情報処理装置との接続の有無を認識するので、外部表示装置の接続の有無について確実な認識が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】CMOSRAM61の設定内容を示す図である。
【図3】本実施形態の動作を示す流れ図である。
【図4】内部レジスタのビット定義と設定内容を示す図である。
【図5】ディスプレイ装置選択の方法を示す流れ図である。
【図6】内部ポートのビット定義と設定内容を示す図である。
【図7】フロッピィディスク装置の自動設定の方法を示す流れ図である。
【図8】シリアル入出力装置の自動設定の方法を示す流れである。
【図9】I/Oポートの再設定の内容を示す図である。
【図10】コ・プロセッサの自動設定の方法を示す流れ図である。
【符号の説明】
10…標準システム部、20…外部入出力装置、21…外部ディスプレイ装置、22…外部フロッピィディスク装置、23…外部キーボード装置、24…外部シリアル入出力装置、25…外部シリアル入出力装置、30…内部入出力装置、31…内部ディスプレイ装置、32…内部フロッピィディスク装置、33…内部キーボード装置、34…内部シリアル入出力装置、40…外部ポート、41…外部ポート、42…外部ポート、43…外部ポート、44…外部ポート、50…制御装置、51…制御装置、52…制御装置、53…制御装置、60…内部バスライン、61…CMOSRAM、62…ゲートアレー、63…システムバス、70…CPU、80…拡張デバイス、81…コ・プロセッサ、82…拡張RAM、90…RAM、91…ROM
Claims (3)
- 外部表示装置の接続が可能で内部表示装置を備えた情報処理装置において、
前記内部表示装置および前記外部表示装置について利用者の使用要求が設定される使用要求記憶手段と、
自動モードで実行するかまたは前記使用要求記憶手段に予め設定された前記使用要求に従って動作する通常モードで実行するかの利用者による実行要求が設定される実行要求記憶手段と、
前記外部表示装置の表示のための基本となる色の割合が設定される色割合設定手段と、
前記色割合設定手段の前記設定に基づいて前記外部表示装置と前記情報処理装置との接続の有無を認識する認識処理手段と、
前記情報処理装置の立ち上げ時に前記実行要求記憶手段の設定が前記自動モードの場合に前記認識処理手段により認識された前記接続の有無が前記使用要求記憶手段の設定と一致しない場合に一致した設定となるように前記使用要求記憶手段を再設定するものであって、かつ、前記内部表示装置および前記外部表示装置のいずれかに対して使用可能な状態の割り当てを決定する割当て決定手段と、
を備える情報処理装置。 - 外部表示装置の接続が可能で内部表示装置を備えた情報処理装置において、
前記内部表示装置および前記外部表示装置について利用者の使用要求が設定される使用要求記憶手段と、
自動モードで実行するかまたは前記使用要求記憶手段に予め設定された前記使用要求に従って動作する通常モードで実行するかの利用者による実行要求が設定される実行要求記憶手段と、
前記外部表示装置の表示のための基本となる色の割合が設定される色割合設定手段と、
前記色割合設定手段の前記設定に基づいて前記外部表示装置と前記情報処理装置との接続の有無を認識する認識処理手段と、
前記情報処理装置の立ち上げ時に前記実行要求記憶手段の設定が前記自動モードの場合に、前記認識処理手段により前記接続の有りが認識されると前記使用要求記憶手段の設定には関係なく前記外部表示装置に対して使用可能な状態の割り当てを決定し、前記認識処理手段により前記接続の無しが認識されると前記使用要求記憶手段の設定には関係なく前記内部表示装置に対して使用可能な状態の割り当てを決定する割当て決定手段と、
を備える情報処理装置。 - 前記色割合設定手段は、前記色の割合が設定されるレジスタであり、
前記認識処理手段は、前記外部表示装置の前記レジスタの設定値に基づいて前記接続の有無を認識するとともに前記接続の有無の結果を設定する回路である、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
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