JP2698252B2 - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2698252B2
JP2698252B2 JP3274666A JP27466691A JP2698252B2 JP 2698252 B2 JP2698252 B2 JP 2698252B2 JP 3274666 A JP3274666 A JP 3274666A JP 27466691 A JP27466691 A JP 27466691A JP 2698252 B2 JP2698252 B2 JP 2698252B2
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茂哲 本岡
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三田工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリンタに関し、特
にホスト装置から送信されてくる拡張制御文字に続く文
字を含む制御文字が含まれているデータにもとづいて印
字処理を行うプリンタに関する。
【0002】この明細書においては、狭義の制御文字と
は拡張制御文字に続く文字とは別の通常の制御文字をい
い、広義の制御文字とは狭義の制御文字と拡張制御文字
に続く文字とを含めた文字をいうことにする。特許請求
の範囲において使用されている”制御文字”は、広義の
制御文字である。
【0003】
【従来の技術】
【0004】多くの機能を備えたプリンタにおいては、
単独の制御文字(contrrolcharacte
r)の他、制御命令の多様化を図るために拡張制御文字
(ESC:escape character)がよく
用いられている。拡張制御文字とは、後続する文字が、
それ単独の文字とは異なる意味を持つことを示す文字で
ある。
【0005】拡張制御文字につづく文字の意味は、各メ
ーカによって統一されていない。このため、特定メーカ
のコマンド体系に応じた印字プログラムのみを備えたプ
リンタにおいては、他のメーカのホストコンピュータを
接続した場合に正常に動作しなくなる。
【0006】そこで、1台のプリンタに汎用性を持たせ
るために、拡張制御文字に続く文字の意味付けが異なる
複数のコマンド体系にそれぞれ対応した複数の印字プロ
グラムを有し、これらの印字プログラムのうちホストコ
ンピュータが使用しているコマンド体系に適合した印字
プログラムを選択するためのコマンド体系選択キーが設
けられたプリンタが開発されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記プリンタでは、操
作者がホストコンピュータが使用しているコマンド体系
に適合したプログラム種類を選択しなければならず、そ
の操作が面倒であるとともに操作者が選択操作を誤った
場合には、プリンタが正常に動作しないという問題があ
る。
【0008】この発明は、拡張制御文字に続く文字の意
味付けが異なる複数のコマンド体系にそれぞれ対応した
複数の印字プログラムを備えたプリンタにおいて、送信
元のホスト装置が使用しているコマンド体系に適合した
印字プログラムが自動的に選択されるプリンタを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によるプリンタ
は、ホスト装置から送信されてくる拡張制御文字に続く
文字を含む制御文字が含まれているデータにもとづいて
印字処理を行うプリンタであって、拡張制御文字につづ
く文字の意味付けが異なる複数のコマンド体系に応じた
複数の印字プログラムが記憶されている第1記憶手段、
上記複数のコマンド体系に用いられているすべての制御
文字のうち、少なくともすべてのコマンド体系に共通し
て存在しているもの以外の制御文字の各々について、コ
マンド体系ごとにその存在の有無を記憶する第2記憶手
段、上記ホスト装置から送られてきたデータに含まれて
いる制御文字がいずれのコマンド体系に存在するかを上
記第2記憶手段に記憶されているデータに基づいて判別
することにより、上記ホスト装置から送られてきたデー
タが上記複数のコマンド体系のうちのいずれのコマンド
体系に属するかを判別する判別手段、ならびに上記ホス
ト装置から送られてきたデータが属すると判別されたコ
マンド体系に応じた印字プログラムを選択する選択手段
を備えていることを特徴とする。
【0010】選択された印字プログラムが上記複数のコ
マンド体系のうちのいずれのコマンド体系であるかを表
示するための表示手段を設けることが好ましい。
【0011】上記複数のコマンド体系の優先順位を記憶
する第3記憶手段を設け、上記第2記憶手段に複数のコ
マンド体系に用いられているすべての制御文字の各々に
ついて、コマンド体系ごとにその存在の有無を記憶して
おき、上記判別手段が、上記ホスト装置から送られてき
たデータに含まれている制御文字が上記コマンド体系に
存在するか否かを、優先順位の低いコマンド体系から順
に判別していき、上記制御文字が存在しないと判別され
たコマンド体系を選択対象から除外していき、選択対象
から除外されていないコマンド体系が1つになったとき
には、その1つのコマンド体系を上記ホスト装置から送
られてきたデータが属するコマンド体系であると判別
し、全てのコマンド体系について上記制御文字がコマン
ド体系に存在するか否かの判別を行った結果、選択対象
から除外されていないコマンド体系が2以上ある場合に
は、ホスト装置から送られてきたデータに含まれている
他の制御文字について、その制御文字が選択対象として
残っている各コマンド体系に存在するか否かを判別する
ようなものでもよい。
【0012】そして、所要量の受信データ中の制御文字
について、制御文字が上記各コマンド体系に存在するか
否かが判別された結果、選択対象から除外されていない
コマンド体系が2以上ある場合には、選択対象から除外
されていないコマンド体系のうち、優先順位が高い方の
コマンド体系を上記ホスト装置から送られてきたデータ
が属するコマンド体系であると判別するようにしてもよ
い。
【0013】上記所要量の受信データを、全頁分のデー
タ量が受信バッファの容量以上である場合には、受信開
始後に受信バッファに記憶される受信バッファの容量分
の受信データとし、全頁分のデータ量が受信バッファの
容量より少なく、受信バツファの容量分の受信データが
受信バッファに記憶されることなく、全頁分のデータ受
信が終了する場合には、受信開始後に受信バッファに記
憶される全頁分の受信データとしてもよい。全頁分のデ
ータ受信が終了したか否かは、たとえば、データ受信間
隔があらかじめ定められた基準時間以上か否かによって
判別される。この基準時間は、たとえば、基準時間設定
手段によって設定される。
【0014】上記優先順位を設定するための入力手段を
設けることが好ましい。また、選択された印字プログラ
ムが優先順位の最も高いものでないときに、選択された
印字プログラムの優先順位と現在優先順位の最も高い印
字プログラムとの優先順位を自動的に変更する手段を設
けてもよい。
【0015】また、上記プリンタに複数のホスト装置を
同時に接続するための複数のホストインターフェースが
接続される場合には、上記優先順位を各ホストインター
フェース別に設定するための入力手段を設けてもよい。
【0016】
【作用】第1記憶手段には、拡張制御文字につづく文字
の意味付けが異なる複数のコマンド体系に応じた複数の
印字プログラムが記憶されている。また、第2記憶手段
には、上記複数のコマンド体系に用いられているすべて
の制御文字のうち、少なくともすべてのコマンド体系に
共通して存在するもの以外の制御文字の各々について、
コマンド体系ごとにその存在の有無が記憶されている。
【0017】ホスト装置からデータが送られてくると、
ホスト装置から送られてきたデータに含まれている制御
文字(拡張制御文字につづく文字または通常の狭義の制
御文字)がいずれのコマンド体系に存在するか否かが第
2記憶手段に記憶されているデータに基づいて判別され
ることにより、ホスト装置から送られてきたデータが上
記複数のコマンド体系のうちのいずれのコマンド体系に
属するかが判別される。そして、ホスト装置から送られ
てきたデータが属すると判別されたコマンド体系に応じ
た印字プログラムが選択され、選択された印字プログラ
ムによって印字処理が実行される。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。
【0019】図1は、プリンタシステムの全体的な構成
を示している。
【0020】プリンタは、CPU10によって制御され
る。CPU10には、バスを介してROM11、RAM
12、EEPROM13、操作パネル14、プリンタエ
ンジンインターフェース15等が接続されている。上記
バスには、さらにDMA制御回路16が接続されてい
る。プリンタエンジンインターフェース15には、プリ
ンタエンジン17が接続されている。
【0021】ROM11には、CPU10のプログラ
ム、その他のデータが記憶されている。プログラムに
は、拡張制御文字に続く文字の意味付けが異なる複数の
コマンド体系に対応した複数の印字プログラムが含まれ
ている。ここでは、拡張制御文字に続く文字の意味付け
が異なるA社、B社およびC社のコマンド体系に対応し
た複数の印字プログラムが記憶されているものとする。
【0022】RAM12には、必要なデータが記憶され
る。EEPROM13には、所定の設定内容が記憶され
ている。操作パネル14は、基準時間設定キー、優先順
位設定キー等の各種操作キー、表示器等を備えている。
【0023】CPU10には、3つのホストインターフ
ェース21、22、23を介して3つのホストコンピュ
ータ31、32、33が接続されている。ホストインタ
ーフェース21はCPU10のP1ポートに、ホストイ
ンターフェース22はCPU10のP2ポートに、ホス
トインターフェース23はCPU10のP3ポートにそ
れぞれ接続されている。
【0024】表1はA社のコマンド体系に用いられる制
御文字表を、表2はB社のコマンド体系に用いられる制
御文字表を、表3はC社のコマンド体系に用いられる制
御文字表を、それぞれ示している。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】各制御文字表において、上部の4行は狭義
の制御文字を、5行目以降は拡張制御文字に続いて用い
られる文字を示している。各制御文字表において、”N
ULL”は、文字が存在しないことを表している。
【0029】また、各制御文字表の各位置(コード番
号)ごとに使用できる文字は決まっているが、各社によ
って拡張制御文字に続いて用いられる文字の意味は異な
っている。
【0030】これら各社の各制御文字表をよくみると、
各制御文字表の同じ位置であっても会社によっては文字
が存在するものと存在しないものがある。たとえば、各
制御文字表の最終行の第1欄には、B社では文字”x”
が存在し、A社およびB社では文字が存在しない。
【0031】図2は、ROM11の内容の一部を示して
いる。
【0032】ROM11には、各ホストコンピュータ3
1、32、33からのデータを受信バッファに記憶させ
るための入力ポート別割り込処理プログラム、全頁分の
データ受信が完了したか否かを判断するために用いられ
る基準時間を計時するための基準時間計時処理プログラ
ム、受信データに適合したA社、B社およびC社の印字
プログラムを自動的に選択するための印字プログラム自
動選択処理プログラム、A社、B社およびC社のコマン
ド体系に対応した複数の印字プログラム等が記憶されて
いる。
【0033】また、ROM11には、A社、B社および
C社の制御文字表において用いられるすべての制御文字
(広義の制御文字であって、拡張文字に続く文字および
狭義の制御文字を含む)の各々について、各社ごとにそ
の存在の有無を示すデータが記憶された会社別制御文字
有無テーブルが設けられている。さらに、ROM11に
は、受信開始後に送られてきたデータ量が受信バッファ
の容量分に達したか否かを判別するために用いられる基
準値Ko1が記憶されている。
【0034】図3は、RAM12の内容の一部を示して
いる。
【0035】RAM12には、受信バッファとして用い
られる受信データ記憶エリア、ビットマップメモリとし
て用いられるビットマップ展開エリア、排他制御判別フ
ラグF1として用いられるエリア、受信バッファ満杯フ
ラグF2として用いられるエリア、全ポート受信禁止状
態フラグF3として用いられるエリア、送信終了判別フ
ラグF4として用いられるエリア、A社用コマンド体系
選択対象除外フラグFaとして用いられるエリア、B社
用コマンド体系選択対象除外フラグFbとして用いられ
るエリア、C社用コマンド体系選択対象除外フラグFc
として用いられるエリア、受信されたデータ量(1語分
のデータの受信回数)を計数するカウンタ(第1カウン
タ)として用いられるエリア、基準時間に対応した基準
値Ko2を記憶するエリア、基準時間を計時するための
カウンタ(第2カウンタ)として用いられるエリア、A
社、B社およびC社用コマンド体系の優先順位を記憶す
るためのエリア等が設けられている。
【0036】排他制御判別フラグF1は、CPU10の
P1、P2およびP3ポートのうち、1つのポートのみ
が割込み解禁状態(enable)となっていることを
記憶するフラグである。受信バッファ満杯フラグF2
は、受信開始後に送られてきたデータ量が受信バッファ
の容量分に達したことを記憶するフラグである。全ポー
ト受信禁止状態フラグF3は、CPU10のP1、P2
およびP3ポートのすべてが割込み禁止状態(disn
able)になっていることを記憶するフラグである。
送信終了判別フラグF4は、全頁分のデータ受信が終了
したことを記憶するフラグである。
【0037】A社用コマンド体系選択対象除外フラグF
aは、後述する印字プログラム自動選択処理の実行過程
において、A社用コマンド体系が選択対象から外された
ことを記憶するフラグである。B社用コマンド体系選択
対象除外フラグFbは、印字プログラム自動選択処理の
実行過程において、B社用コマンド体系が選択対象から
外されたことを記憶するフラグである。C社用コマンド
体系選択対象除外フラグFcは、印字プログラム自動選
択処理の実行過程において、C社用コマンド体系が選択
対象から外されたことを記憶するフラグである。
【0038】各フラグF1、F2、F3、F4、Fa、
FbおよびFcならびに各カウンタk1およびk2は、
電源投入後の初期設定において、リセット(”0”)さ
れる。
【0039】基準時間は、操作パネル14に設けられた
基準時間設定キーによって、たとえば、5秒〜55秒の
範囲内における5秒間隔の時間に操作者が設定できるよ
うになっている。
【0040】A社、B社およびC社用コマンド体系の優
先順位は、操作パネル14に設けられた優先順位設定キ
ーによって設定される。ここでは、優先順位の高い方か
らA社、B社、C社の順に、優先順位が設定されている
とする。
【0041】図4は、ホストコンピュータ31からホス
トインターフェース21を介してCPU10のP1ポー
トにデータが送られてきた場合のP1ポート用割込処理
手順を示している。
【0042】図5は、CPU10によって常時実行され
ている基準時間計時処理手順を示している。
【0043】図6および図7は、CPU10によって実
行される印字プログラム自動選択処理手順を示してい
る。
【0044】図4のP1ポート用割込処理について説明
する。ホストコンピュータ31からホストインターフェ
ース21を介してCPU10のP1ポートに1語分のデ
ータが送られてくると、ホストコンピュータ31にBU
SY状態信号が送られるとともに排他制御判別フラグF
1がセット(F1=1)されているか否かが判別される
(ステップ1)。排他制御判別フラグF1がセットされ
ていなければ(F1=0)、P1、P2およびP3のす
べてが割込み解禁状態となっていると判断され、Bポー
トおよびCポートが割込み禁止状態(disable)
にされる(ステップ2)。また、CPU10のP1、P
2およびP3ポートのうち、P1ポートのみが割込み解
禁状態となったことを記憶するために排他制御判別フラ
グF1がセット(F1=1)される(ステップ3)。
【0045】そして、1語分の受信データがRAM12
の受信データ記憶エリアに記憶され、BUSY状態が解
除される(ステップ4)。上記ステップ1において、排
他制御判別フラグF1がセット(F1=1)されている
ときには、CPU10のP1、P2およびP3ポートの
うち、P1ポートのみが割込み解禁状態となっていると
判断され、上記ステップ2および3の処理が行なわれる
ことなく、上記ステップ4に進み、受信データがRAM
12内の受信データ記憶エリアに記憶される。そして、
BUSY状態が解除される。
【0046】ステップ4で受信データが受信データ記憶
エリアに記憶されると、受信されたデータ量を計数する
ための第1カウンタのカウント値k1がインクリメント
される(ステップ5)。すなわち、RAM12内の第1
カウンタとして用いられているエリアの内容k1が+1
される。そして、更新されたカウント値k1が、予め定
められた基準値Ko1に達したか否かが判別される(ス
テップ6)。
【0047】第1カウンタのカウント値k1が基準値K
o1に達していれば(k1≧Ko1)、受信データ量が
受信バッファ(RAM12の受信データ記憶エリア)の
容量分に達したと判断され、受信バッファ満杯フラグF
2がセット(F2=1)される(ステップ7)。そし
て、基準時間を計時するための第2カウンタがリセット
される(ステップ8)。すなわち、RAM12内の第2
カウンタとして用いられているエリアの内容k2が”
0”にされる。
【0048】上記ステップ6において第1カウンタのカ
ウント値k1が基準値Ko1に達していない場合には
(k1<Ko1)、受信バッファ満杯フラグF2がセッ
トされることなくステップ8に進み、第2カウンタがリ
セットされる。
【0049】ホストコンピュータ32からホストインタ
ーフェース22を介してCPU10のP2ポートにデー
タが送られてきた場合にも、図4と同様なP2ポート用
割込処理が行われるが、その場合には、ステップ2にお
いて、P1およびP3ポートが割り込み禁止状態にされ
る。また、ホストコンピュータ33からホストインター
フェース23を介してCPU10のP3ポートにデータ
が送られてきた場合にも、図4と同様なP3ポート用割
込処理が行われるが、その場合には、ステップ2におい
て、P1およびP2ポートが割り込み禁止状態にされ
る。
【0050】図5の基準時間計時処理について説明す
る。この処理においては、電源が入れられると、まず、
1秒間が経過するのを待ち(ステップ11)、1秒が経
過すると全ポート受信禁止状態フラグF3がセット(F
3=1)されているか否かが判別される(ステップ1
2)。全ポート受信禁止状態フラグF3は、CPU10
のA、BおよびCポートのすべてが割込み禁止状態(d
isnable)になっていることを記憶するためのフ
ラグである。この全ポート受信禁止状態フラグF3は、
プリント中である時、プリンタのカバーが開いている
時、記録紙がなくなっている時等において、P1、P2
およびP3のすべてのポートからのプリンタへのデータ
受信が禁止されたときにセットされ(F3=1)、これ
らの状態が回避されたときにリセットされる(F3=
0)。
【0051】全ポート受信禁止状態フラグF3がセット
されていなければ(F3=0)、基準時間を計時するた
めの第2カウンタのカウント値k2がインクリメントさ
れる(ステップ13)。すなわち、RAM12内の第2
カウンタとして用いられているエリアの内容k2が+1
される。全ポート受信禁止状態フラグF3がセットされ
ていれば(F3=1)、P1、P2、P3の全ポートか
らのデータ受信が禁止されているので、この間の時間を
計時しないようにするためにカウント動作が行われずに
上記ステップ11に戻り、全ポート受信禁止状態フラグ
F3がリセットされるまで、上記ステップ11および1
2の処理が繰り返される。
【0052】ステップ13でカウント値k2が更新され
ると、更新されたカウント値k2が、予め定められた基
準値Ko2に達したか否かが判別される(ステップ1
4)。第2カウンタのカウント値k2が基準値Ko2に
達していなければ(k2<Ko2)、ステップ11に戻
り、上記ステップ11〜14の処理が繰り返される。
【0053】そして、カウント値k2が基準値Ko2に
達すると(k2≧Ko2)、印字プログラム自動選択処
理が実行されている途中か否かが判別される(ステップ
15)。印字プログラム自動選択処理が実行されている
途中でない場合、すなわち、前回の印字プログラム自動
選択処理が終了している場合には、次回の受信データに
対して、印字プログラム自動選択処理が実行されるよう
に、印字プログラム自動選択処理が再スタートされる
(ステップ16)。
【0054】また、P1、P2およびP3のすべてのポ
ートが割込み解禁状態にされた後(ステップ17)、排
他制御判別フラグF1がリセット(F1=0)される
(ステップ18)。そして、第2カウンタがリセットさ
れた後(ステップ21)、すなわち、RAM12内の第
2カウンタとして用いられているエリアの内容k2が”
0”にされた後、ステップ11に戻る。
【0055】したがって、たとえば、P1ポート用割込
み処理のステップ2においてP2、P3ポートが割込み
禁止状態にされた後にステップ8で第2カウンタがリセ
ットされてから、次の1語分の受信データが送られてく
ることによりステップ8で第2カウンタが再度リセット
されるまでに、基準時間が経過した場合には、P2およ
びP3ポートが割込み解禁状態にされる。
【0056】つまり、P1、P2およびP3ポートは、
常時は、割込み解禁状態であり、何れか1つのポートに
データが送られてくると、他のポートが割り込禁止状態
にされる。そして、全頁分のデータ受信が終了すると、
P1、P2およびP3のすべてのポートが割込み解禁状
態にされる。全頁分のデータ受信が終了したか否かの判
別は、データ受信が途切れてから基準時間内に次のデー
タが受信されたか否かを判別することにによって行わ
れ、データ受信が途切れてから基準時間内に次のデータ
が受信されなかったときに全頁分のデータ受信が終了し
たと判断される。
【0057】P1ポートの割り込処理が実行されている
ときに、他のポート、たとえばP2ポートにデータが送
られてきた場合には、P2ポートが割込み禁止状態にな
っているので、そのデータは取り込まれずにP2ポート
に保持される。また、この場合には、BUSY状態信号
がホストコンピュータ32に送られるので、それに続く
データがP2ポートに送られなくなる。BUSY状態
は、P2ポートに保持されたデータが取り込まれたのち
に解除される。
【0058】上記ステップ2で、P2、P3ポートを割
込み禁止状態にする代わりに、P2、P3ポートに対応
するホストコンピュータ32、33にBUSY状態信号
を送り、上記ステップ15において、すべてのポートを
割込み解禁状態にする代わりに、すべてのホストコンピ
ュータ31、32、33に対するBUSY状態を解除す
るようにしてもよい。この場合においても、各ポートに
データが送られてくると送信元にBUSY状態信号が送
られ、データが取り込まれると送信元に対するBUSY
状態が解除されることについては代わりはない。
【0059】上記ステップ15において、印字プログラ
ム自動選択処理が実行されている途中である場合には、
第1カウンタのカウント値k1が0か否かが判別される
(ステップ19)。第1カウンタのカウント値k1が0
のときには(k1=0)、印字プログラム自動選択処理
が開始されてはいるがCPU10にホストコンピュータ
31、32または33からデータが送信されていないと
判断され、第2カウンタがリセットされ(ステップ2
1)、ステップ11に戻る。
【0060】第1カウンタのカウント値k1が0でない
場合、すなわち1以上である場合には、全頁分のデータ
受信が終了したと判断され、送信終了判別フラグF4が
セット(F4=1)される(ステップ20)。そして、
第2カウンタがリセット(k2=0)された後(ステッ
プ21)、ステップ11に戻る。
【0061】図6および図7の印字プログラム自動選択
処理手順について説明する。この処理は、電源が投入さ
れたときおよび基準時間計時処理のステップ16で印字
プログラム自動選択処理が再スタートされたときに実行
される。
【0062】この処理においては、まず、選択対象除外
フラグFa、Fb、Fc、受信バッファ満杯フラグF
2、送信終了フラグF4および第1カウンタがリセット
される(ステップ31)。そして、RAM12の受信デ
ータ記憶エリア内の最後に受信したデータが書き込まれ
た記憶場所(最終記憶場所)が、最終検索場所としてセ
ットされる(ステップ32)。
【0063】そして、コマンド体系判別のためのキーデ
ータを選択するための処理が行われる。すなわち、RA
M12の受信データ記憶エリア内の最後に受信したデー
タが書き込まれた記憶場所(最終記憶場所)と、キーデ
ータ選択のためにすでに検索された記憶場所のうちの最
後に検索された記憶場所(最終検索場所)とが同じであ
るか否かが判別される(ステップ33)。
【0064】最終記憶場所と最終検索場所とが同じであ
る場合には、受信開始後から受信されたデータ量が受信
データ記憶エリアの容量分に達したことを記憶する受信
バツファ満杯フラグF2がセットされているか否かが判
別される(ステップ34)。受信バツファ満杯フラグF
2がセットされていなければ(F2=0)、全頁分のデ
ータ受信が終了したことを記憶する送信終了判別フラグ
F4がセットされているか否かが判別される(ステップ
35)。そして、送信終了判別フラグF4がセットされ
ていなければ(F4=0)、ステップ33に戻る。
【0065】印字プログラム自動選択処理が開始された
後、データが送られてきていない状態においては、上記
ステップ32において最終検索場所が最終記憶場所にセ
ットされているため、上記ステップ33でYESとな
り、上記ステップ34でNOとなり、上記ステップ35
でNOとなる。したがって、印字プログラム自動選択処
理が開始されてからデータが送られてくるまでは、上記
ステップ33、34および35の処理が繰り返される。
【0066】印字プログラム自動選択処理が開始された
後にデータが送られてきてRAM12の受信データ記憶
エリアに受信データが記憶されると、最終記憶場所が変
化するため、最終記憶場所と最終検索場所とが一致しな
くなるので、上記ステップ33でNOとなり、RAM1
2の受信データ記憶エリアのうちの現在の最終検索場所
の次の記憶場所のデータが検索される。そして、検索さ
れたデータがコマンド体系を判別するためのキーデータ
か否かが判別される(ステップ37)。すなわち、検索
されたデータが制御文字(広義の制御文字であり、拡張
制御文字の次の文字および制御文字を含む)か否かが判
別される。
【0067】検索されたデータがキーデータでなけれ
ば、上記ステップ33に戻る。検索されたデータがキー
データであれば、このキーデータに基づくコマンド体系
選択処理が実行される。すなわち、判断対象としてまず
優先順位が最も低いコマンド体系、この例ではC社のコ
マンド体系が選択される(ステップ38)。
【0068】そして、選択されたコマンド体系について
の選択対象除外フラグ、ここではフラグFcの状態に基
づいて、C社のコマンド体系が選択対象から除外されて
いるか否かが判別される(ステップ39)。C社のコマ
ンド体系が選択対象から除外されていなければ(Fc=
0)、選択されたキーデータがC社の制御文字表に存在
するか否かが判別される(ステップ40)。つまり、R
OM11内のC社用制御文字有無テーブル中のキーデー
タに対応するエリアを参照することにより、選択された
キーデータがC社の制御文字表に存在するか否かが判別
される。
【0069】選択されたキーデータがC社の制御文字表
に存在していない場合には、選択対象からC社のコマン
ド体系が除外される(ステップ41)。具体的には、C
社についての選択対象除外フラグFcがセット(Fc=
1)される。そして、A社、B社およびC社の選択対象
除外フラグFa、Fb、Fcの状態に基づいて、選択対
象として残っているコマンド体系が1つか否かが判別さ
れる(ステップ42)。
【0070】選択対象として残っているコマンド体系が
1つでない場合、すなわち2以上ある場合には、現在判
断対象として選択されているコマンド体系が優先順位の
もっとも高いコマンド体系か否かが判別される(ステッ
プ43)。
【0071】上記ステップ39において選択対象外であ
ると判別された場合または上記ステップ40においてキ
ーデータが制御文字表に存在すると判別された場合に
は、ステップ43に移行し、判断対象として現在選択さ
れているコマンド体系が優先順位のもっとも高いコマン
ド体系か否かが判別される。
【0072】判断対象として現在選択されているコマン
ド体系が優先順位のもっとも高いコマンド体系でない場
合には、判断対象として現在選択されているコマンド体
系よりも優先順位が1つ高いコマンド体系、この例では
B社のコマンド体系が判断対象として選択される(ステ
ップ44)。
【0073】そして、ステップ39に戻り、B社につい
ての選択対象除外フラグFbの状態に基づいて、B社の
コマンド体系が選択対象から除外されているか否かが判
別される。B社のコマンド体系が選択対象から除外され
ていなければ(Fb=0)、B社用制御文字有無テーブ
ルに基づいて、選択されたキーデータがB社の制御文字
表に存在するか否かか判別される(ステップ40)。そ
して、選択されたキーデータがB社の制御文字表に存在
しない場合には、選択対象からB社のコマンド体系が除
外される(ステップ41)。具体的には、B社について
の選択対象フラグFbがセット(Fb=1)される。
【0074】そして、選択対象として残っているコマン
ド体系が1つか否かが判別される(ステップ42)。選
択対象として残っているコマンド体系が2以上存在する
場合(ステップ42でNO)、すなわちC社とB社のコ
マンド体系のうちの少なくとも1つが除外されていない
場合、C社のコマンド体系が選択対象として残っており
かつ上記ステップ39においてB社のコマンド体系が選
択対象外であると判別された場合または上記ステップ4
0においてキーデータがB社の制御文字表に存在すると
判別された場合には、判断対象として現在選択されてい
るコマンド体系が優先順位のもっとも高いコマンド体系
か否かが判別される(ステップ43)。
【0075】そして、現在選択されているコマンド体系
が優先順位のもっとも高いコマンド体系でない場合に
は、次の優先順位であるコマンド体系、この例ではA社
のコマンド体系が選択される(ステップ44)。
【0076】そして、A社についての選択対象除外フラ
グFaの状態に基づいて、A社のコマンド体系が選択対
象から除外されているか否かが判別される(ステップ3
9)。A社のコマンド体系が選択対象から除外されてい
なければ(Fa=0)、A社用制御文字有無テーブルに
基づいて、選択されたキーデータがA社の制御文字表に
存在するか否かか判別される(ステップ40)。そし
て、選択されたキーデータがA社の制御文字表に存在し
ない場合には、選択対象からA社のコマンド体系が除外
される(ステップ41)。具体的には、A社についての
選択対象除外フラグFaがセット(Fa=1)される。
【0077】そして、選択対象として残っているコマン
ド体系が1つか否かが判別される(ステップ42)。選
択対象として残っているコマンド体系が2以上存在する
場合、C社およびB社のコマンド体系の両方が選択対象
として残っておりかつ上記ステップ39においてA社の
コマンド体系が選択対象外であると判別された場合また
は上記ステップ40においてキーデータが制御文字表に
存在すると判別された場合には、判断対象として現在選
択されているコマンド体系が優先順位のもっとも高いコ
マンド体系か否かが判別される(ステップ43)。
【0078】判断対象として現在選択されているコマン
ド体系が優先順位のもっとも高いコマンド体系である場
合には、ステップ33に戻り、RAM12の受信データ
記憶エリアのうち受信データが書き込まれた記憶場所の
最終記憶場所と、キーデータ選択のためにすでに検索さ
れた記憶場所の最終の検索場所とが同じであるか否かが
判別される。
【0079】受信データの最終記憶場所と最終検索場所
とが異なる場合には、すなわちキーデータ選択のために
まだ検索されていないデータが受信データ記憶エリアに
残っている場合には、最終の検索場所の次の記憶場所の
データが検索され(ステップ36)、検索されたデータ
がキーデータであれば(ステップ37)、ステップ38
に移り、そのキーデータに基づいて上記ステップ38〜
44のコマンド体系選択処理が行われれる。キーデータ
でなければステップ33に戻る。
【0080】上記ステップ33において、受信データの
最終記憶場所と最終検索場所とが同じである場合には、
受信バッファ満杯フラグF2の状態に基づいて、受信開
始後に受信されたデータ量が受信データ記憶エリアの容
量分に達しているか否かが判別される(ステップ3
4)。
【0081】受信バッファ満杯フラグF2がセットされ
ているときには(F2=1)、すなわち、受信開始後に
受信されたデータ量が受信データ記憶エリアの容量分に
達していているときには、受信が開始されてから受信デ
ータ記憶エリアの容量分の受信データ中のすべてのキー
データについて、ステップ38〜44のコマンド体系選
択処理が行われた結果、2以上のコマンド体系が選択対
象として残っていると判断され、ステップ45に移る。
【0082】受信バッファ満杯フラグF2がセットされ
ていないときには(F2=0)、すなわち、受信開始後
に受信されたデータ量が受信データ記憶エリアの容量分
に達していないときには、送信終了判別フラグF4の状
態に基づいて、全頁分のデータ受信が終了したか否かが
判別される(ステップ34)。
【0083】送信終了判別フラグF4がセツトされてい
なければ(F4=0)、全頁分のデータ送信が終了して
いないと判断され、ステップ33に戻る。送信終了判別
フラグF4がセツトされていれば(F4=1)、全頁分
のデータ送信が終了したと判断され、ステップ45に移
る。
【0084】上記ステップ42において、選択対象とし
て残っているコマンド体系が1つである場合もステップ
45に移る。
【0085】つまり、選択対象として残っているコマン
ド体系が1つである場合(ステップ42でYES)、受
信データ記憶エリアの容量分の受信データ中のすべての
キーデータについて上記ステップ38〜44のコマンド
体系選択処理が終了し、選択対象として残っているコマ
ンド体系が2以上ある場合(ステップ34でYES)ま
たは全頁分の受信データ量が受信データ記憶エリアの容
量以下でかつ受信データ中のすべてのキーデータについ
てのコマンド体系選択処理が終了し、選択対象として残
っているコマンド体系が2以上ある場合(ステップ35
でYES)に、ステップ45の処理が行われる。
【0086】ステップ45においては、優先順位の最も
高いコマンド体系、この例ではA社のコマンド体系が選
択される。A社のコマンド体系が選択対象になっている
か否かが、A社についての選択対象除外フラグFaの状
態に基づいて判別される(ステップ46)。A社のコマ
ンド体系が選択対象になっていれば(Fa=0)、A社
の印字プログラムが選択され(ステップ48)、印字プ
ログラム自動選択処理は終了する。そして、A社の印字
プログラムに基づいてプリント処理が実行される。
【0087】A社のコマンド体系が選択対象になってい
なければ(Fa=1)、それより優先順位が1つ低いコ
マンド体系、この例ではB社のコマンド体系が選択され
(ステップ47)、B社のコマンド体系が選択対象にな
っているか否かが、B社ついての選択対象除外フラグF
bの状態に基づいて判別される(ステップ46)。B社
のコマンド体系が選択対象になっていれば(Fb=
0)、B社の印字プログラムが選択され(ステップ4
8)、印字プログラム自動選択処理は終了する。そし
て、B社の印字プログラムに基づいてプリント処理が実
行される。
【0088】B社のコマンド体系が選択対象になってい
なければ(Fa=1)、それより優先順位が1つ低いコ
マンド体系、この例ではC社のコマンド体系が選択され
(ステップ47)、C社のコマンド体系が選択対象にな
っているか否かが、C社についての選択対象除外フラグ
Fbの状態に基づいて判別される(ステップ46)。A
社とB社のコマンド体系が選択対象になっていないとき
には、このステップ46においては、かならずC社のコ
マンド体系が選択対象になっているので(Fc=0)、
C社の印字プログラムが最終的に選択され(ステップ4
8)、印字プログラム自動選択処理は終了する。そし
て、C社の印字プログラムに基づいてプリント処理が実
行される。
【0089】上記図4〜図7の各処理の関係を明確にす
るために、全体的な処理の流れについて説明する。図6
および図7の印字プログラム自動選択処理が開始された
後、データが送信されてくるまでの間は、ステップ3
3、34および35の処理が繰り返される。そして、た
とえばP1ポートに1語分のデータが送られてくると、
図4の割込み処理(ステップ1〜8)が開始され、受信
データの記憶と、第1カウンタによる受信回数の計数お
よび第2カウンタのリセットが行われる。また、図5の
基準時間計時処理のステップ11〜14において、基準
時間を計時するための第2カウンタの値k2が更新され
ていくが、全頁分のデータ受信が終了するまでは、基準
時間が経過する前に1語分のデータが送られ、その度
に、割込み処理のステップ8において第2カウンタがリ
セットされるので、カウント値k2は基準値Ko2に達
しない。
【0090】データ受信が開始されると、印字プログラ
ム自動選択処理のステップ33でNOとなり、キーデー
タが検索される(ステップ33〜37)。キーデータが
検索されると、検索されたキーデータに基づいてステッ
プ38〜44のコマンド体系選択処理が行われる。そし
て、選択対象として残っているコマンド体系が1つにな
るとステップ45〜48の印字プログラム決定処理が行
われ、所定の印字プログラムが選択され、印字プログラ
ム自動選択処理は終了する。そして、選択された印字プ
ログラムに基づいて印字処理が行われる。
【0091】印字プログラム自動選択処理が終了した後
に、全頁分のデータの受信が終了すると、次回のデータ
が送られてくるまでは、割込み処理が行われなくなり、
第2カウンタがリセットされなくなる。したがって、全
頁分のデータの最終データが受信された後に基準時間が
経過すると、基準時間計時処理のステップ14でYES
となり、ステップ15に進む。ステップ15において
は、印字プログラム自動選択処理がすでに終了している
のでNOとなり、ステップ16、17、18に進む。こ
の結果、印字プログラム自動選択処理が再スタートさ
れ、全ポートが割込み解禁状態にされ、排他制御判別フ
ラグF1がリセットされる。
【0092】検索されたキーデータに基づいてステップ
38〜44のコマンド体系選択処理が行われた結果、選
択対象として残っているコマンド体系が2以上の場合に
は、ステップ33、36、37により次のキーデータが
検索され、再度ステップ38〜44のコマンド体系選択
処理が行われる。また、ステップ33で最終記憶場所と
最終検索場所とが同じであり、受信データ量が受信バッ
ファの容量分に達していず、全頁分のデータ受信が終了
していない場合には、ステップ33、34、35の処理
が繰り返される。
【0093】印字プログラム自動選択処理が行われてい
るときに、受信データ量が受信バッファの容量に達する
と割込み処理のステップ7で受信バッファ満杯フラグF
2がセットされる。したがって、全頁分の受信データ量
が受信バッファの容量以上の場合において、受信バッフ
ァの容量分のデータ中のすべてのキーデータについてコ
マンド体系選択処理が行われ、2以上のコマンド体系が
選択対象として残っている場合には、ステップ34でY
ESとなり、ステップ45〜49の印字プログラム決定
処理によって所定の印字プログラムが選択され、印字プ
ログラム自動選択処理は終了する。そして、選択された
印字プログラムに基づいて印字処理が行われる。
【0094】また、全頁分の受信データ量が受信バッフ
ァの容量より少ない場合において、全頁分のデータの受
信が終了し、全頁分の受信データ中のすべてのキーデー
タについてコマンド体系選択処理が行われ、2以上のコ
マンド体系が選択対象として残っている場合には、ステ
ップ33、34、35の処理が繰り返される。そして、
全頁分のデータの受信が終了した後に基準時間が経過し
て基準時間計時処理のステップ14からステップ15に
進んだ時には、印字プログラム自動選択処理の33〜3
5の処理が実行されているので、ステップ15でYES
となり、ステップ19、20と進み、送信終了フラグF
4がセットされる。この結果、印字プログラム自動選択
処理のステップ35でYESとなり、ステップ45〜4
9の印字プログラム決定処理によって所定の印字プログ
ラムが選択され、印字プログラム自動選択処理は終了す
る。そして、選択された印字プログラムに基づいて印字
処理が行われる。
【0095】印字プログラム自動選択処理が終了した後
に、第2カウンタのカウント値k2が基準値Ko2に達
すると、ステップ14でYES、ステップ15でNOと
なり、ステップ16、17、18に進む。したがって、
印字プログラム自動選択処理が再スタートされ、全ポー
トが割込み解禁状態にされ、排他制御フラグF1がリセ
ットされる。
【0096】なお、全頁分の受信データ量が受信バッフ
ァの容量以上の場合において、印字処理が実行された場
合には、印字用のデータを作成するために受信バッファ
からデータが読み込まれる毎に、次の受信データが受信
バッファに読み込まれる。
【0097】上記実施例では、ホストコンピュータ3
1、32、33から送られてきたデータに含まれている
キーデータが各社のコマンド体系に存在するか否かが、
優先順位の低いコマンド体系から順に判別され、キーデ
ータが存在しないと判別されたコマンド体系が選択対象
から除外される(上記ステップ38〜44)。そして、
選択対象として残っているコマンド体系が1つになった
ときには(上記ステップ42でYES)、その1つのコ
マンド体系をホストコンピュータ31、32、33から
送られてきたデータが属するコマンド体系であると判別
されている(上記ステップ45〜48)。
【0098】一方、全てのコマンド体系についてキーデ
ータがコマンド体系に存在するか否かの判別を行った結
果、選択対象として残っているコマンド体系が2以上あ
る場合には(上記ステップ43でYES)、ホストコン
ピュータ31、32、33から送られてきたデータに含
まれている他のキーデータについて、そのキーデータが
選択対象として残っている各コマンド体系に存在するか
否かが再度判別されている。このようにして、選択対象
として残っているコマンド体系が1つになったときに
は、その1つのコマンド体系をホスト装置から送られて
きたデータが属するコマンド体系であると判別されてい
る(上記ステップ45〜48)。
【0099】全頁分の受信データ量が受信バッファの容
量より多い場合には受信開始後から受信バッファの容量
分の受信データ中のすべてのキーデータの各々につい
て、全頁分の受信データ量が受信バッファの容量より少
ない場合にはその受信データ中のすべてのキーデータの
各々について、コマンド体系選択処理が行われた結果、
選択対象として残っているコマンド体系が2以上ある場
合には(上記ステップ34または35でYES)、優先
順位の高い方のコマンド体系がホストコンピュータ3
1、32、33から送られてきたデータが属するコマン
ド体系であると判別されている(上記ステップ45〜4
8)。
【0100】受信データ量が受信バッファの容量より少
ない場合に全頁分のデータ受信が終了したか否かの判別
は、データ受信が途切れてから基準時間内に次のデータ
が受信されたか否かを判別することに行われ、データ受
信が途切れてから基準時間内に次のデータが受信されな
かったときに全頁分のデータ受信が終了したと判断され
る(上記ステップ35)。
【0101】上記ステップ48において選択された印字
プログラムに対応するコマンド体系が優先順位の最も高
いものでない場合には、その選択された印字プログラム
に対応するコマンド体系の優先順位と、現在優先順位の
最も高いコマンド体系との優先順位を自動的に交換して
もよい。
【0102】また、ステップ48において選択された印
字プログラムがどのコマンド体系に対応するものかを表
示器に表示するようにしてもよい。
【0103】また、ホストインターフェース21、2
2、23ごとに、コマンド体系の優先順位を設定できる
ようにしてもよい。この場合には、印字プログラム自動
選択処理において、データが送られてくるホストインタ
ーフェース21、22、23に対応した優先順位が用い
られる。
【0104】
【発明の効果】この発明によれば、送信元のホスト装置
が使用しているコマンド体系に適合した印字プログラム
が自動的に選択されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタシステムの構成を示す電気ブロック図
である。
【図2】ROM11の内容の一部を示す図である。
【図3】RAM12の内容の一部を示す図である。
【図4】CPU10による割込み処理手順を示すフロー
チャートである。
【図5】CPU10による基準時間計時処理手順を示す
フローチャートである。
【図6】CPU10による印字プログラム自動選択処理
処理手順を示すフローチャートである。
【図7】CPU10による印字プログラム自動選択処理
処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 RAM 14 操作パネル

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト装置から送信されてくる拡張制御
    文字に続く文字を含む制御文字が含まれているデータに
    もとづいて印字処理を行うプリンタであって、拡張制御
    文字につづく文字の意味付けが異なる複数のコマンド体
    系に応じた複数の印字プログラムが記憶されている第1
    記憶手段、上記複数のコマンド体系に用いられているす
    べての制御文字のうち、少なくともすべてのコマンド体
    系に共通して存在しているもの以外の制御文字の各々に
    ついて、コマンド体系ごとにその存在の有無を記憶する
    第2記憶手段、上記ホスト装置から送られてきたデータ
    に含まれている制御文字がいずれのコマンド体系に存在
    するかを上記第2記憶手段に記憶されているデータに基
    づいて判別することにより、上記ホスト装置から送られ
    てきたデータが上記複数のコマンド体系のうちのいずれ
    のコマンド体系に属するかを判別する判別手段、ならび
    に上記ホスト装置から送られてきたデータが属すると判
    別されたコマンド体系に応じた印字プログラムを選択す
    る選択手段を備えているプリンタ。
  2. 【請求項2】 選択された印字プログラムが上記複数
    のコマンド体系のうちのいずれのコマンド体系であるか
    を表示するための表示手段が設けられていることを特徴
    とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 上記複数のコマンド体系の優先順位を記
    憶する第3記憶手段が設けられ、上記第2記憶手段に複
    数のコマンド体系に用いられているすべての制御文字の
    各々について、コマンド体系ごとにその存在の有無が記
    憶されており、上記判別手段は、上記ホスト装置から送
    られてきたデータに含まれている制御文字が上記コマン
    ド体系に存在するか否かを、優先順位の低いコマンド体
    系から順に判別していき、上記制御文字が存在しないと
    判別されたコマンド体系を選択対象から除外していき、
    選択対象から除外されていないコマンド体系が1つにな
    ったときには、その1つのコマンド体系を上記ホスト装
    置から送られてきたデータが属するコマンド体系である
    と判別し、全てのコマンド体系について上記制御文字が
    コマンド体系に存在するか否かの判別を行った結果、選
    択対象から除外されていないコマンド体系が2以上ある
    場合には、ホスト装置から送られてきたデータに含まれ
    ている他の制御文字について、その制御文字が選択対象
    として残っている各コマンド体系に存在するか否かを判
    別することを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 上記優先順位を設定するための入力手段
    が設けられていることを特徴とする請求項3記載のプリ
    ンタ。
  5. 【請求項5】 選択された印字プログラムが優先順位の
    最も高いものでないときには、選択された印字プログラ
    ムの優先順位と現在優先順位の最も高い印字プログラム
    との優先順位を自動的に変更する手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項3記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 上記プリンタに複数のホスト装置を同時
    に接続するための複数のホストインターフェースが接続
    されており、上記優先順位を各ホストインターフェース
    別に設定するための入力手段が設けられていることを特
    徴とする請求項3記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 所要量の受信データ中の制御文字につい
    て、制御文字が上記各コマンド体系に存在するか否かが
    判別された結果、選択対象から除外されていないコマン
    ド体系が2以上ある場合には、選択対象から除外されて
    いないコマンド体系のうち、優先順位が高い方のコマン
    ド体系を上記ホスト装置から送られてきたデータが属す
    るコマンド体系であると判別する請求項3記載のプリン
    タ。
  8. 【請求項8】 上記所要量の受信データは、全頁分のデ
    ータ量が受信バッファの容量以上である場合には、受信
    開始後に受信バッファに記憶される受信バッファの容量
    分の受信データであり、全頁分のデータ量が受信バッフ
    ァの容量より少なく、受信バツファの容量分の受信デー
    タが受信バッファに記憶されることなく、全頁分のデー
    タ受信が終了する場合には、受信開始後に受信バッファ
    に記憶される全頁分の受信データであることを特徴とす
    る請求項7記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 全頁分のデータ受信が終了したか否か
    が、データ受信間隔があらかじめ定められた基準時間以
    上か否かによって判別されることを特徴とする請求項8
    記載のプリンタ。
  10. 【請求項10】 上記基準時間を設定するための基準時
    間設定手段が設けられていることを特徴とする請求項9
    記載のプリンタ。
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