JP3648588B2 - 屋内から屋外への排気構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋内の排気発生源で発生した排気を屋外に排出するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から屋内の排気発生源から発生した排気を屋外に排出するには例えば、壁のような建物躯体に貫通孔を形成し、この貫通孔に貫通スリーブを取り付けて貫通スリーブの両端部に設けた蓋部により貫通孔の周囲を覆い、この貫通スリーブに屋内の排気発生源からの排気を排出する排気ホースを貫挿し、排気ホースの先端部を屋外に突出させて排気をするようにしていた。
【0003】
しかしながら、上記従来例にあっては、貫通スリーブ内に排気ホースを挿通するため、貫通スリーブと排気ホースとの間に隙間が生じて見苦しく、また、上記隙間部分から屋内外に通気可能であるため、気密性に乏しく、また虫が侵入するおそれがある。このため上記隙間にシール材を埋めて塞ぐようにしているが、外観が見苦しいという問題がある。更に、屋外においては排気ホースが露出しているのでこの点でも外観が見苦しいという問題がある。また、冬季に屋外に突出した排気ホースの先端が雪に埋もれることがあり、このような場合には排気が不能となるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、本発明の目的とするところは、屋内の排気発生源からの排気を排出する排気ホースを屋外に導出することなく屋外に排気する構造とでき、しかも建物躯体の屋内側及び屋外側において隙間が生じないように構成できて外観がよく、更に、屋内の排気発生源からの排気を排出する排気ホースの先端部を接続するための屋内側の排気アダプターと、屋外側排気付属部材を接続するための屋外側の排気アダプターとして同一種類のものを使用できて、部材の種類を少なくでき、更に、簡単な構成で虫の侵入を防止し、また、簡単な構成で、積雪時においても排気ができると共に、結露水等が発生しても簡単に外部に排出できる屋内から屋外への排気構造を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る屋内から屋外への排気構造は、片側半部が大径筒部1となり且つ他の片側半部が外周部に雄ねじ部2を形成した小径筒部3となった排気アダプター4を形成し、建物躯体5を貫通する孔6に排気筒体7を取り付け、排気筒体7の屋内側に突出した部分に排気アダプター4の大径筒部1を被嵌した状態で建物躯体5の屋内側に排気アダプター4を取り付けるとともに排気筒体7の屋外側に突出した部分に他の排気アダプター4の大径筒部1を被嵌した状態で建物躯体5の屋外側に排気アダプター4を取り付け、屋内の排気発生源8からの排気を排出する排気ホース16の先端部を屋内側の排気アダプター4の小径筒部3に設けた雄ねじ部2にナット9により接続し、屋外側排気付属部材10を屋外側の排気アダプター4の小径筒部3に設けた雄ねじ部2にナット9により接続して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、排気筒体7の屋内側突出部分及び屋外側突出部分にそれぞれ排気アダプター4の大径筒部1を嵌め込んで屋内外の排気アダプター4を建物躯体5の屋内外に取り付け、この屋内外の排気アダプター4にそれぞれナット9により屋内の排気発生源8からの排気を排出する排気ホース16の先端部を取り付けるとともに屋外側排気付属部材10を取り付けるという簡単な構成で、排気ホース16を屋外に挿出することなく、屋内外に排気できる排気構造を構成できるものであり、また、建物躯体5との取り付け部分に隙間などが生じないようにできるものである。
【0006】
また、屋外側排気付属部材10が防虫網11であることが好ましい。このような構成とすることで、簡単な構成で防虫網11を取り付けて虫が侵入しないようにできるものである。
【0007】
また、屋外側排気付属部材10が、排気縦管12の下端部に排水孔13を設けると共に、排水孔13よりもやや上方から横方向に突出してナット9により排気アダプター4に接続される横管部14を連通突設した積雪地方用排気装置15であることが好ましい。このような構成とすることで、積雪があって、横管部14部分が雪に埋もれても排気縦管12により排気できるものであり、また、排気経路中に結露等が発生しても、排気縦管12の下端部に排水孔13からスムーズに外部に排水できるものである。
【0008】
また、屋外側の排気アダプター4を覆う下面が開口した屋外フード35を取り付けることが好ましい。このような構成とすることで、排気アダプター4の開口から雨水が侵入しないようにできるものである。
【0009】
また、屋外フード35の上面片38の両端と側面片37の上端との間に建物躯体5を構成する壁21から離れるほど幅が小さくなる隙間39を形成することが好ましい。このような構成とすることで、屋外フード35の下開口から上方に風が吹き込んできた場合に、上記隙間39から上方に逃がすことができて、屋外側の排気アダプター4部分から内部に風が吹き込まないようにしてあり、また、隙間39を形成すると雨水が屋外側の排気アダプター4の開口側に流れやすいが、隙間39の幅を後方(つまり建物躯体5である壁21から離れる方向)側に向かう程小さくすることで排気アダプター4の開口側に隙間39から雨水が侵入しにくいものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0011】
図1に示す実施形態では屋内における排気発生源8として、流し台17内に内装した生ごみ処理装置18が例示してある。生ごみ処理装置18は内部に生ごみ処理槽を備えており、生ごみ処理槽にモータにより回転自在となった攪拌手段が設けてある。生ごみ処理槽内には微生物が生息したバイオチップと称されるおが屑状の木質細片のような担体よりなる生ごみ処理材が充填してある。流し台17の上面には生ごみ投入口が設けてあり、生ごみ投入口には蓋19が着脱自在に取り付けてある。生ごみ投入口と生ごみ処理装置の上面部の孔とが投入筒20により連通接続してあり、生ごみ投入口から投入した生ごみが投入筒20を落下して生ごみ処理装置18の生ごみ処理槽内に落下するようになっている。生ごみ処理槽内に落下した生ごみは攪拌手段が回転することで、生ごみ処理材とともに攪拌混合され、生ごみ処理材に生息している微生物により生ごみが分解処理されるようになっている。生ごみ処理装置18からは排気ホース16が連出してあり、生ごみ処理装置18に設けた排気ファンにより生ごみ処理槽内から発生する臭気と、湿気とが排気ホース16に排気されるようになっている。
【0012】
壁21や床22等の建物躯体5には孔6が貫通してある。図2乃至図9に示す実施形態では壁21に孔6を貫通形成した例を示している。この建物躯体5である壁21に形成した孔には排気筒体7を挿入してある。本実施形態では排気筒体7としては1本の筒により構成してあり、この1本の筒はVP50と称されるサイズの管が用いられる。1本の筒よりなる排気筒体7は両端部がそれぞれ建物躯体5の屋内側及び屋外側に突出するように孔6に挿通される。ここで、添付図面に示す実施形態においては壁21の屋内側の面に流し台17の背板23が重なっており、したがって、孔6は壁21及び壁21の屋内側に重なった背板23を貫通するように形成してあり、孔6に挿入した排気筒体7の一方の端部は背板23よりも屋内側に突出している。孔6の両端部において孔6周囲と排気筒体7の間の隙間にはシリコン等のコーキング材24が充填してあって、隙間を閉塞しするとともにコーキング材24を充填することで排気筒体7を建物躯体5に取り付けてある。
【0013】
排気アダプター4は図13に示すように、片側半部が大径筒部1となり且つ他の片側半部が小径筒部3となった筒状体により主体が構成してあり、大径筒部1の先端には外鍔部25が設けてあり、外鍔部25に固着具挿入孔26が設けてあり、また、小径筒部3の外周部には雄ねじ部2が形成してある。
【0014】
上記の構成の排気アダプター4は図2、図4、図6に示すように、それぞれ建物躯体5の孔6に取り付けた排気筒体5の両端部の建物躯体5の屋内側に突出した部分と屋外側に突出した部分とにそれぞれ被嵌して接続される。すなわち、排気筒体5の屋内側に突出した部分に排気アダプター4の大径筒部1を被嵌するとともに外鍔部25に設けた固着具挿入孔26からねじや釘等の固着具を挿入して建物躯体5に取り付けるものであり、また、排気筒体5の屋外側に突出した部分に他の排気アダプター4の大径筒部1を被嵌するとともに外鍔部25に設けた固着具挿入孔26からねじや釘等の固着具を挿入して建物躯体5に取り付けるものである。排気アダプター4の外鍔部4の外周縁部の建物躯体5への接触部分の外周部分はコーキング材24が充填してあって気密を確保してある。ここで、建物躯体5の屋内側、屋外側で用いる排気アダプター4としては同一種類のものを用い、排気アダプター4としては1種類用意するだけでよいようにしてあり、また、排気アダプター4の取り付けも内外とも同様にできて施工性を向上している。上記排気アダプター4の大径筒部1はちょうど排気筒体5(つまりVP50の筒)にぴったりと被嵌できる大きさとなっている。ここで、排気筒体5の建物躯体5から突出した部分の外面部に接着剤を塗布した状態で排気アダプター4の大径筒部1を被嵌して接着するものである。
【0015】
建物躯体5の屋内側に取り付けた排気アダプター4の小径筒部3に設けた雄ねじ部2には、屋内の排気発生源8である生ごみ処理装置18の生ごみ処理槽で発生する臭気や湿気等の排気を排出する排気ホース16の先端部をナット9により接続するようになっている。
【0016】
排気ホース16の先端部には図2、図5に示すように、先端接続筒27が取り付けてある。先端接続筒27はホース接続筒部28の先端部にホース接続筒部28よりも大径のアダプター側接続部29が設けてあり、アダプター側接続部29の後端部の外周は外周鍔部30が周設してある。ホース接続筒部28には排気ホース16の先端が被嵌してあって、ホース接続筒部28の外面には接着剤が塗布され、ホース接続筒部28に被嵌した排気ホース16の先端部を接着するようになっている。排気ホース16にはナット9がスライド自在に被嵌してあり、このナット9は内周に雌ねじ部31を形成したナット本体32の後端部に内鍔33を一体に連設して構成してあり、内鍔33の内径は排気ホース16の外径よりも大きく且つ外周鍔部30の外径よりも小さく設定してある。なお、実施形態においては、アダプター側接続部29はVP40と同じサイズとなっている。
【0017】
しかして、建物躯体5の屋内側の排気アダプター4の小径筒部3内にアダプター側接続部29を嵌め込み、小径筒部3の先端面と外周鍔部30の前面との間にパッキン34を介在させ、この状態で、ナット9の雌ねじ部31を排気アダプター4の小径筒部3に設けた雄ねじ部2に螺合し、内鍔33により外周鍔部30を押圧することで、パッキン34を圧縮して気密を保ちながら排気ホース16を建物躯体5の屋内側の排気アダプター4に接続するものである。
【0018】
建物躯体5の屋外側に取り付けた排気アダプター4の小径筒部3に設けた雄ねじ部2には屋外側排気付属部材10をナット9により接続するものである。
【0019】
図2には屋外側排気付属部材10が防虫網11である場合の例が示してある。すなわち、図2においては、ナット9内に屋外側排気付属部材10である防虫網11を配置して内鍔33により支持し、この状態でナット9の雌ねじ部31を排気アダプター4の小径筒部3に設けた雄ねじ部2に螺合することで防虫網11を小径筒部3の端部開口を覆うように取り付けるものである。これにより屋外側の排気アダプター4部分から内部に虫が侵入するのが防止されるものである。
【0020】
屋外側に取り付けられた排気アダプター4には図14に示すような屋外フード35が取り付けられる。屋外フード35は背面片36、両側片37、上面片38により構成してあって下方及び前方が開口したもので、図2、図7に示すように、排気アダプター4を屋外側において覆うように配設され、両側片37の前端部に設けた固定片35aをねじ具のような固着具により排気アダプター4の外鍔部25に固着して取り付けるようになっている。屋外フード35の上面片38の両端部と両側片37の上端部との間には隙間39が形成してある。このように屋外フード35の上面片38の両端部と両側片37の上端部との間に隙間39を形成することで、屋外フード35の下開口から上方に風が吹き込んできた場合に、上記隙間39から上方に逃がすことができるようにしてあって、屋外側の排気アダプター4部分から内部に風が吹き込まないようにしてある。しかしながら上記のように屋外フード35の上面片38の両端部と両側片37の上端部との間に隙間39を形成すると雨水が屋外側の排気アダプター4の開口側に流れやすいので、これを防止するため隙間39の幅を後方(つまり建物躯体5である壁21から離れる方向)側に向かう程小さくなるようにしてある。また、上面片38は壁21から離れる程下となるように傾斜しており、上面片38に落下した雨水が傾斜に沿ってスムーズに流れ落ちるようにしてあり、しかも、このように上面片38を壁21から離れる程下となるように傾斜させることで、同時に上記のように、隙間39の幅を後方(つまり建物躯体5である壁21から離れる方向)側に向かう程小さくできるものである。
【0021】
図8、図9には建物躯体5の屋外側に取り付けた排気アダプター4の小径筒部3に設けた雄ねじ部2に他の屋外側排気付属部材10をナット9により接続する例が示してある。本実施形態における屋外側排気付属部材10が積雪地方用排気装置15の場合を示している。積雪地方用排気装置15は、上下方向に長い排気縦管12の下端部にT型接続管40の上接続筒部41を接続し、T型接続管40の横接続管部42に横管部14を接続し、横管部14に前述と同様のナット9をスライド自在に被嵌し、T型接続管40下接続筒部43に排水孔13を有する排水金具44を取り付け、排水金具44の排水孔13を網45で覆って構成してある。そして、建物躯体5の屋外側の排気アダプター4の小径筒部3内に横管部14を嵌め込み、ナット9の内鍔33と小径筒部3の先端面との間にパッキン34を介在させ、この状態で、ナット9の雌ねじ部31を排気アダプター4の小径筒部3に設けた雄ねじ部2に螺合し、内鍔33によりパッキン34を押圧することで、パッキン34により気密を保ちながらパッキン34の内周面が横管部14の外面に圧接して横管部14が動かないように固定するものである。排気縦管12の上端部には上端アダプター46を接続し、上端アダプター46に上記と同様のナット9を接続してある。ナット9の孔が排気孔となっている。もちろん上端アダプター46やナット9を取り付けることなく、排気縦管12の上端開口から直接排気するようにしてもよい。排気縦管12の上端を覆うように前述と同様の屋外フード35が取り付けられる。この場合、屋外フード35は壁21に取り付けられるものである。この実施形態においては、排気筒体7を構成する管がVP50と称されるサイズの管を用いた場合、T型接続管40としてVP50と称されるサイズの管を用い、また、排気縦管12、横管部14としてVP40と称されるサイズの管を用いるものである。
【0022】
しかして、本実施形態においては、冬季に積雪があって、建物躯体5の屋外側の排気アダプター4部分が雪に埋もれても、上下に長くなった排気縦管12の上端部分は雪に埋もれず、したがって、排気縦管12の上端部分から排気できるものである。また、排気経路中に結露等が発生しても、排気縦管12の下端部に排水孔13からスムーズに外部に排水できるものである。
【0023】
次に、図10乃至図12において本発明の更に他の実施形態につき説明する。上記各実施形態においては、建物躯体5である壁21に形成した孔6に1本の筒により構成した排気筒体7を挿入して取り付けた例を示したが、図10乃至図12に示す実施形態においては、建物躯体5である床22と壁21(ここで壁21の概念中に基礎を含むものとする)とにそれぞれ孔6を形成し、L字状をした1本の筒よりなる排気筒体7の両端部をそれぞれ床22の孔6と壁21の孔6とに挿通し、排気筒体7の一端部を床22より屋内側に突出させ、排気筒体7の他端部を壁21より屋外側に突出させるものである。各孔6周囲と排気筒体7の間の隙間にはシリコン等のコーキング材24が充填してあって、隙間を閉塞するとともにコーキング材24を充填することで排気筒体7を建物躯体5である床22、壁21に取り付けてある。そして、前述の各実施形態と同様に、排気筒体5の両端部の建物躯体5の屋内側に突出した部分と屋外側に突出した部分とにそれぞれ排気アダプター4を接続し、また、床22の屋内側に取り付けた排気アダプター4の小径筒部3に設けた雄ねじ部2には、屋内の排気発生源8である生ごみ処理装置18の生ごみ処理槽で発生する臭気や湿気等の排気を排出する排気ホース16の先端部をナット9により接続し、また、建物躯体5の屋外側に取り付けた排気アダプター4の小径筒部3に設けた雄ねじ部2には屋外側排気付属部材10をナット9により接続するものである。ここで、各部材の構造、各部材の接続は前述の各実施形態と同様であって説明が重複するので説明を省略する。
【0024】
なお、上記各実施形態では屋内における排気発生源8として、流し台17内に内装した生ごみ処理装置18が例示したが、排気発生源8としては生ごみ処理装置のみに限定されるものではなく、他の屋内において排気を発生する排気発生源であってもよいのはもちろんである。
【0025】
【発明の効果】
上記の請求項1記載の本発明にあっては、建物躯体を貫通する孔に排気筒体を取り付け、排気筒体の屋内側に突出した部分に排気アダプターの大径筒部を被嵌した状態で建物躯体の屋内側に排気アダプターを取り付けるとともに排気筒体の屋外側に突出した部分に他の排気アダプターの大径筒部を被嵌した状態で建物躯体の屋外側に排気アダプターを取り付け、屋内の排気発生源からの排気を排出する排気ホースの先端部を屋内側の排気アダプターの小径筒部に設けた雄ねじ部にナットにより接続し、屋外側排気付属部材を屋外側の排気アダプターの小径筒部に設けた雄ねじ部にナットにより接続してあるので、排気筒体の屋内側突出部分及び屋外側突出部分にそれぞれ排気アダプターの大径筒部を嵌め込んで屋内外の排気アダプターを建物躯体の屋内外に取り付け、この屋内外の排気アダプターにそれぞれナットにより屋内の排気発生源からの排気を排出する排気ホースの先端部を取り付けるとともに屋外側排気付属部材を取り付けるという簡単な構成で、排気ホースを屋外に挿出することなく、屋内外に排気できる排気構造を構成できるものであり、また、建物躯体との取り付け部分に隙間などが生じることなく、外観がよくなり、更に、屋内側、屋外側において同一種類の排気アダプターを用いることができて、部材の種類を少なくできるものである。
【0026】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、屋外側排気付属部材が防虫網であるので、簡単な構成で防虫網を取り付けて排気経路に外部から虫が侵入しないようにできて、衛生的である。
【0027】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、屋外側排気付属部材が、排気縦管の下端部に排水孔を設けると共に、排水孔よりもやや上方から横方向に突出してナットにより排気アダプターに接続される横管部を連通突設した積雪地方用排気装置であるので、積雪があって、横管部部分が雪に埋もれても排気縦管によりスムーズに排気できるものであり、また、排気経路中に結露等が発生しても、排気縦管の下端部に排水孔からスムーズに外部に排水できるものである。
【0028】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、屋外側の排気アダプターを覆う下面が開口した屋外フードを取り付けてあるので、排気アダプターの開口から雨水が侵入しないようにできるものである。
【0029】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項4記載の発明の効果に加えて、屋外フードの上面片の両端と側面片の上端との間に建物躯体を構成する壁から離れるほど幅が小さくなる隙間を形成してあるので、屋外フードの下開口から上方に風が吹き込んできた場合に、上記隙間から上方に逃がすことができて、屋外側の排気アダプター部分から内部に風が吹き込まないようにでき、また、隙間を形成すると雨水が屋外側の排気アダプターの開口側に流れやすいが、隙間の幅を後方側に向かう程小さくすることで排気アダプターの開口側に隙間から雨水が侵入しにくいようにできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の概略断面図である。
【図2】同上の拡大断面図である。
【図3】同上の屋外カバー部分の正面図である。
【図4】同上の屋内側において壁に排気アダプターを取り付ける状態を示す分解斜視図である。
【図5】同上の屋内側において壁に取り付けた排気アダプターに排気ホースを取り付ける状態を示す分解斜視図である。
【図6】同上の屋外側において排気アダプター、屋外カバーを取り付ける状態を示す分解斜視図である。
【図7】同上の屋外カバーを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の他の実施形態の概略断面図である。
【図9】同上の要部拡大断面図である。
【図10】本発明の更に他の実施形態の概略断面図である。
【図11】同上の屋内側において床に排気アダプターを取り付ける状態を示す分解斜視図である。
【図12】同上の屋内側において床に取り付けた排気アダプターに排気ホースを取り付ける状態を示す分解斜視図である。
【図13】同上に用いる排気アダプターを示し、(a)は正面図であり、(b)は一分破断した側面図である。
【図14】同上に用いる屋外カバーを示し、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は平面図である。
【符号の説明】
1 大径筒部
2 雄ねじ部
3 小径筒部
4 排気アダプター
5 建物躯体
6 孔
7 排気筒体
8 屋内の排気発生源
9 ナット
10 屋外側排気付属部材
11 防虫網
12 排気縦管
13 排水孔
14 横管部
15 積雪地方用排気装置
16 排気ホース
21 壁
35 屋外フード
37 側面片
38上面片
39 隙間
Claims (5)
- 片側半部が大径筒部となり且つ他の片側半部が外周部に雄ねじ部を形成した小径筒部となった排気アダプターを形成し、建物躯体を貫通する孔に排気筒体を取り付け、排気筒体の屋内側に突出した部分に排気アダプターの大径筒部を被嵌した状態で建物躯体の屋内側に排気アダプターを取り付けるとともに排気筒体の屋外側に突出した部分に他の排気アダプターの大径筒部を被嵌した状態で建物躯体の屋外側に排気アダプターを取り付け、屋内の排気発生源からの排気を排出する排気ホースの先端部を屋内側の排気アダプターの小径筒部に設けた雄ねじ部にナットにより接続し、屋外側排気付属部材を屋外側の排気アダプターの小径筒部に設けた雄ねじ部にナットにより接続して成ることを特徴とする屋内から屋外への排気構造。
- 屋外側排気付属部材が防虫網であることを特徴とする請求項1記載の屋内から屋外への排気構造。
- 屋外側排気付属部材が、排気縦管の下端部に排水孔を設けると共に、排水孔よりもやや上方から横方向に突出してナットにより排気アダプターに接続される横管部を連通突設した積雪地方用排気装置であることを特徴とする請求項1記載の屋内から屋外への排気構造。
- 屋外側の排気アダプターを覆う下面が開口した屋外フードを取り付けて成ることを特徴とする請求項1記載の屋内から屋外への排気構造。
- 屋外フードの上面片の両端と側面片の上端との間に建物躯体を構成する壁から離れるほど幅が小さくなる隙間を形成して成ることを特徴とする請求項1記載の屋内から屋外への排気構造。
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