JP3647768B2 - 画像形成装置の記録用紙排出機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置において画像形成処理終了後の記録用紙を排出トレイ上に排出する記録用紙排出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、ファクシミリ及び複写機等の画像形成装置では、装置の一方の側面に排出口を形成し、排出口の内側に排出ローラを配置するとともに、この側面の外側面における排出口の下方に排出トレイを装着し、画像形成処理を終了した記録用紙を排出ローラの回転によって排出トレイ上に落下させて排出するようにしている。このような画像形成装置において、複数枚の記録用紙に対して連続して画像形成処理を行う場合、複数枚の記録用紙が連続して排出トレイ上に落下することになり、2枚目以降の記録用紙は、既に排出トレイ上に排出されている先の記録用紙上に落下する。
【0003】
一般に、紙やフィルムである記録用紙は可撓性を有するため、記録用紙に対して排出ローラから排出方向に平行な方向の搬送力のみを与えた場合、その前端側が排出口から下方に垂れ下がった状態で排出方向に移動する。このため、複数枚の記録用紙が連続して排出される場合、2枚目以降の記録用紙は、その前端部が先に排出された記録用紙の上面を擦りながら排出方向に移動する状態で排出される。このとき、先に排出された記録用紙の上面に形成された画像が、記録用紙の表面に完全に定着していないと、後に排出された記録用紙の前端部との接触によって先に排出された未定着画像の劣化や、後に排出された用紙の前端部の汚れ等の画質の劣化を生じる。このような現象は、記録用紙の表面に対する定着に比較的長時間を必要とする液体インクを用いたインクジェット方式等の画像形成装置において生じ易い。
【0004】
そこで、従来の画像形成装置では、画像形成処理の終了後において排出トレイ上に排出する記録用紙を、排出方向に直交する方向に湾曲させ、記録用紙の後端が排出口を通過するまで記録用紙の前端部が下方に垂れ下がらないようにし、2枚目以降の記録用紙の下面の全面を先に排出された記録用紙の上面に略同時に落下させ、後に排出された記録用紙の前端部との接触による先に排出された記録用紙上の画質の劣化を防止するようにしている。
【0005】
このような画像形成装置として、記録用紙の上面における排出方向に直交する方向の中央部を下方に押圧する当接部材を排出ローラの排出方向の下流側に設けたものがある。ところが、当接部材が所定の押圧力で画像形成処理終了後の記録用紙の上面に当接するため、記録用紙の上面において完全に定着していない画像が当接部材との接触によって排出方向と逆方向に移行し、記録用紙の上面に画質の劣化が発生する。
【0006】
このため、特開平9−315651号公報には、排出ローラ軸に取り付けられた複数の排出ローラの直径に差を持たせた画像形成装置の記録用紙排出機構の構成が開示されており、例えば、排出ローラ軸に直径が大小異なる2種類の排出ローラを2個ずつ取り付け、4個の排出ローラの直径差により、記録用紙の上面に画質の劣化を発生させることなく、記録用紙を排出方向に直交する方向に湾曲させることができるとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9−315651号公報に開示された構成では、排出ローラ軸に取り付けられた各排出ローラによる記録用紙の搬送量、及び、各排出ローラから記録用紙に作用する搬送力について考慮されておらず、記録用紙のサイズが小さくなった時に斜行を生じて排出トレイ上における記録用紙の載置姿勢を一定に維持できず、画像形成処理後の記録用紙の取り扱いが煩雑化する。
【0008】
即ち、単一の排出ローラ軸に取り付けられた複数の排出ローラの直径が異なると、排出ローラ軸の単位回転量当たりの各排出ローラの周面の回転量が相違し、複数の排出ローラの全てについて周面状態が一定である場合には、排出ローラの直径に比例して記録用紙の搬送量が変化する。このため、画像形成処理の対象となる記録用紙のサイズが小さくなり、排出ローラを通過する記録媒体における排出方向に直交する方向の幅が狭くなると、複数の排出ローラのうちの互いに直径の異なる一部の排出ローラのみが記録用紙に対向することになり、排出方向に直交する方向において記録用紙の一端側に大径の排出ローラが当接し、他端側に小径の排出ローラが当接する状況では、排出方向に直交する方向の両端側で記録用紙の搬送量に差異を生じ、これによって記録用紙が斜行する。
【0009】
この場合に、図5に示すように、それぞれの高さHa,Hb,HcをHa>Hb>Hcとした複数のリブ52a〜52cを基体51の上面に形成した当接部材50を記録用紙の排出方向における排出ローラの下流側に設けるとともに、リブ52a〜52cとの間に記録用紙Pを挟持するスターローラ体53a〜53eを設けることにより、排出ローラを通過した記録用紙Pを排出方向に直交する方向に湾曲させることも考えられるが、この構成では、当接部材50を配置するために排出経路が長くなって装置の大型化を招く問題がある。
【0010】
この発明の目的は、排出ローラの軸方向の各位置における直径を考慮して各位置から記録用紙に作用する搬送力を個別に決定することにより、排出すべき記録用紙のサイズが小さくなった場合にも、記録用紙の排出方向に直交する方向の両端側での搬送量の差異を搬送力によって均一化し、装置の大型化を招くことなく、記録用紙の斜行を防止できる画像形成装置の記録用紙排出機構を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
【0012】
(1)画像形成部と排出トレイとの間に配置された排出ローラにおける軸方向の中央部の直径を両端部の直径よりも小さくするとともに、排出ローラにおける軸方向の中央部から記録用紙に作用する単位面積当たりの搬送力を両端部から記録用紙に作用する搬送力よりも大きくしたことを特徴とする。
【0013】
この構成においては、排出ローラの直径が軸方向の中央部から両端部にいくにしたがって大きくされるとともに、排出ローラの単位面積当たりの記録用紙の搬送力が軸方向の両端部から中央部にいくにしたがって大きくされる。したがって、排出ローラを通過した記録用紙は排出方向に直交する方向に湾曲し、記録用紙の強度が増して排出ローラを通過した後に記録用紙の前端部が自重によって下方に垂れ下がることがなく、下面の全面が排出トレイの上面に略平行になるようにして記録用紙が排出トレイ上に落下し、記録用紙の前端が先に排出された記録用紙の画像面を擦ることによる画質の劣化を生じることがない。
【0014】
また、排出ローラの回転によって排出すべき記録用紙のサイズが小さくなった場合に、記録用紙の排出方向に直交する方向における一端側に大径の排出ローラが当接し、他端側に小径の排出ローラが当接する状況で、記録用紙の排出方向に直交する方向における排出ローラの単位回転量当たりの記録用紙の搬送量に差異を生じた際にも、小径の排出ローラが当接する記録用紙の他端側には大径の排出ローラが当接する一端側に比較して大きな搬送力が作用し、結果的に記録用紙の両端部における搬送力が均一化され、記録用紙に斜行を生じることがない。
【0015】
(2)前記排出ローラの表面の摩擦係数を、排出ローラの軸方向の中央部において両端部よりも大きくしたことを特徴とする。
【0016】
この構成においては、排出ローラの中央部における表面の摩擦係数が両端部における表面の摩擦係数よりも大きくされる。したがって、比較的小径であるために単位回転量当たりの搬送量が小さい排出ローラの中央部における記録用紙との摩擦力が、比較的大径であるために単位回転量当たりの搬送量が大きい排出ローラの両端部における記録用紙との摩擦力よりも大きくなり、排出ローラの中央部と両端部とにおける直径差による搬送量の差異が、記録用紙との摩擦力によって相殺され、排出ローラの軸方向の全域にわたって記録用紙に対する搬送力が均一化される。このため、排出ローラの回転によって排出すべき記録用紙のサイズが小さくなった場合に、記録用紙の排出方向に直交する方向における一端側に大径の排出ローラが当接し、他端側に小径の排出ローラが当接する状況でも、記録用紙に斜行を生じることがない。
【0017】
(3)前記排出ローラの表面の記録用紙に対する垂直抗力を排出ローラの軸方向の中央部において両端部よりも大きくしたことを特徴とする。
【0018】
この構成においては、排出ローラの中央部における表面の記録用紙に対する垂直抗力が両端部における表面の記録用紙に対する垂直抗力よりも大きくされる。したがって、比較的小径であるために単位回転量当たりの搬送量が小さい排出ローラの中央部における記録用紙に対する垂直抗力が、比較的大径であるために単位回転量当たりの搬送量が大きい排出ローラの両端部における記録用紙に対する垂直抗力よりも大きくなり、排出ローラの中央部と両端部とにおける直径差による搬送量の差異が、記録用紙に対する垂直抗力によって相殺され、排出ローラの軸方向の全域にわたって記録用紙に対する搬送力が均一化される。このため、排出ローラの回転によって排出すべき記録用紙のサイズが小さくなった場合に、記録用紙の排出方向に直交する方向における一端側に大径の排出ローラが当接し、他端側に小径の排出ローラが当接する状況でも、記録用紙に斜行を生じることがない。
【0019】
(4)前記排出ローラを排出ローラ軸の軸方向の複数の位置のそれぞれに分割して配置するとともに、排出ローラとの間に記録用紙を挟持する複数の従動ローラを、記録用紙を挟んで各排出ローラに対向する位置、又は、隣接する2つの排出ローラの間における軸方向の中央寄りの位置に回転自在に配置したことを特徴とする。
【0020】
この構成においては、排出ローラ軸の軸方向の複数の位置のそれぞれに複数の排出ローラが分割して取り付けられ、各排出ローラに記録用紙を挟んで対向する位置、又は、隣接する2つの排出ローラの間における軸方向の中央寄りの位置に複数の従動ローラが回転自在に配置される。したがって、記録用紙の表裏面は排出方向に直交する方向の複数の同一位置、又は、複数の交互に異なる位置で排出ローラと従動ローラとの間に挟持される。記録用紙の表裏面が排出方向に直交する方向の複数の同一位置で排出ローラと従動ローラとの間に挟持されると、記録用紙に対して各排出ローラの表面状態又は記録用紙に対する垂直抗力に応じた搬送力が作用することによって、排出方向に直交する方向における記録用紙の複数の位置の搬送力が均一化される。
【0021】
また、記録用紙の表裏面が排出方向に直交する方向の複数の交互に異なる位置で排出ローラと従動ローラとの間に挟持される場合には、各従動ローラは排出ローラ軸の軸方向における中央部側の排出ローラに近接した位置で記録用紙に当接することから、中央部側の排出ローラの記録用紙に対する垂直抗力が両端部側の排出ローラの記録用紙に対する垂直抗力よりも大きくなることによって、排出方向に直交する方向における記録用紙の複数の位置の搬送力が均一化される。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施形態に係る記録用紙排出機構が適用される画像形成装置の概略の構成を示す図である。画像形成装置10は、記録用紙の表面に液体インクを選択的に吐出することによって画像を形成するインクジェットプリンタであり、複数枚の記録用紙を収納する給紙トレイ11、給紙トレイ11に収納された記録用紙を1枚ずつ繰り出すフィードローラ12、フィードローラ12によって繰り出された記録用紙をフィードローラ12との間に挟持して搬送するピンチローラ13、インクタンク及びインクヘッドを搭載して記録用紙の搬送方向に直交する方向(主走査方向)に往復移動するキャリッジ14、キャリッジ14に対向する位置を通過した記録用紙を排紙位置に搬送する搬送ローラ15、記録用紙を装置の外部に排出する排出ローラ1、排出ローラ1によって排出された記録用紙を積載して収納する排出トレイ2、及び、搬送ローラ15の配置位置から排出ローラ1の配置位置までの間において記録用紙の上面に当接するスターローラ16,3を備えている。
【0023】
画像形成装置10における画像形成時には、フィードローラ12の回転によって給紙トレイ11から給紙された1枚の記録用紙が、フィードローラ12及びピンチローラ13の回転により、キャリッジ14とプラテン17との間に間歇的に搬送される。記録用紙の搬送が停止している間にキャリッジ14が画像データに基づいてインクヘッドを駆動しつつ主走査方向に往復移動し、記録用紙の表面にインクが吐出される。画像形成を終了した記録用紙は、搬送ローラ15、排出ローラ1及びスターローラ16,3の回転により、搬送ガイド18を経由して画像形成面を上面にした状態で排紙トレイ2上に排出される。排出トレイ2は、排出ローラ1とスターローラ3との間の位置よりも所定距離だけ下方に配置されており、排出トレイ2上には所定枚数の記録用紙を積載して収納できる。
【0024】
なお、上記の構成において、スターローラ3が、この発明の従動ローラに相当し、排出ローラ1及び排出トレイ2とともにこの発明の記録用紙排出機構を構成している。
【0025】
また、スターローラ16,3は、画像が形成された記録用紙Pに当接した際に、画像のオフセットによる画質の劣化を防止すべく、周面を記録用紙Pの上面に点接触する形状にしたものである。
【0026】
図2は、この発明の第1の実施形態に係る記録用紙排出機構の構成を示す図である。この実施形態に係る記録用紙排出機構では、排出ローラ軸4に対して、軸方向の6箇所に排出ローラ体1a〜1c,1c〜1aを取り付けて排出ローラ1を構成し、その上方に5個のスターローラ体3a〜3eからなるスターローラ3を配置している。排出ローラ1において、排出ローラ軸4の両端部から中央部に向かって排出ローラ体1a〜1cが配置されており、排出ローラ体1a〜1cのそれぞれの直径Da〜Dcは、Da>Db>Dcにされている。また、排出ローラ体1a〜1cのそれぞれの表面の摩擦係数μa〜μcは、μa<μb<μcにされている。
【0027】
なお、各排出ローラ体1a〜1cの表面の摩擦係数μa〜μcは、各排出ローラ体1a〜1cと記録用紙Pとの間の摩擦力に差異を与えることにより、各排出ローラ体1a〜1cの直径Da〜Dcの差によって生じる排出ローラ軸4の単位回転量当たりの記録用紙Pの搬送量の差異を相殺して、各排出ローラ体1a〜1cから記録用紙Pに対して作用する搬送力が略一様になるように設定されている。この摩擦係数μa〜μcの設定は、例えば、各排出ローラ体1a〜1cの表面に対するセラミック材料の溶射による表面粗度の調整によって行うことができる。
【0028】
一方、5個のスターローラ体3a〜3eは、直径、及び、表面の摩擦係数を互いに同一にされている。また、5個のスターローラ体3a〜3eのそれぞれは、排出ローラ軸4の軸方向において各排出ローラ体間に位置しており、さらに、排出ローラ軸4の軸方向の両端部から中央部にいくにしたがって、排出ローラ軸4に近接して配置されている。即ち、中央部に位置するスターローラ体3cと排出ローラ軸4との距離をd1、スターローラ体3cの外側に位置するスターローラ3b,3dと排出ローラ軸4との距離をd2、最も外側に位置するスターローラ体3a,3eと排出ローラ軸4との距離をd3として、d1<d2<d3にされている。
【0029】
この構成により、排出ローラ1とスターローラ3との間に挟持されて搬送される記録用紙Pは、排出方向に直交する方向(排出ローラ軸4の軸方向)において、中央部を下方に凸となる状態で湾曲する。このため、記録用紙Pの強度が増し、排出ローラ1とスターローラ3との間を通過した後も記録用紙Pの前端部が、自重によって下方に垂れ下がることがなく、記録用紙Pの後端が排出ローラ1とスターローラ3との間を通過した後に、下面の全面が排出トレイ2の上面に略平行になるようにして記録用紙Pが排出トレイ2上に落下する。
【0030】
これによって、画像形成処理が連続して行われて複数枚の記録用紙Pが連続して排出トレイ2上に排出される場合にも、排出トレイ2上に先に排出された記録用紙Pの上面において不完全な定着状態の画像が、次に排出される記録用紙Pの前端部によって擦られることがなく、画質の劣化を防止することができる。
【0031】
また、各排出ローラ体1a〜1cの直径差による記録用紙Pの搬送量の差異を相殺して、各排出ローラ体1a〜1cから記録媒体に作用する搬送力が略一様になるように、各排出ローラ体1a〜1cの表面の摩擦係数が設定されていることから、排出すべき記録用紙Pのサイズが小さくなった場合に、6個の排出ローラ体1a〜1cのうちの一部の排出ローラ体のみが記録用紙Pの排出方向に直交する方向における複数の位置に当接する状況でも、各排出ローラ体から記録用紙Pに対して略均一の搬送力が作用し、記録用紙Pに斜行を生じることがない。
【0032】
これによって、画像形成処理が連続して行われて複数枚の記録用紙Pが連続して排出トレイ2上に排出される場合にも、各記録用紙Pは、互いに整合した状態で排出トレイ2上の適正な位置に収納され、排出された複数の記録用紙Pに対する取り扱いを容易に行うことができる。
【0033】
図3は、この発明の第2の実施形態に係る記録用紙排出機構の構成を示す図である。この実施形態に係る記録用紙排出機構では、図2に示した第1の実施形態に係る記録用紙排出機構の構成における排出ローラ1及びスターローラ3に代えて、排出ローラ21及びスターローラ31を備えたものである。排出ローラ21は、排出ローラ軸4の軸方向の6箇所にその両端部から中央部に向かって排出ローラ体21a〜21cを取り付け、排出ローラ体21a〜21cのそれぞれの直径Da〜DcがDa>Db>Dcにされている点で、排出ローラ1と一致しているが、各排出ローラ体21a〜21cの表面の摩擦係数が互いに同一にされている点で、各排出ローラ体1a〜1cの表面の摩擦係数が互いに異なる排出ローラ1と相違している。
【0034】
また、この発明の従動ローラであるスターローラ23は、6個の排出ローラ体21a〜21cのそれぞれに記録用紙Pを挟んで当接する6個のスターローラ体23a〜23cによって構成されている点で、5個のスターローラ体3a〜3eによって構成されたスターローラ3と相違している。また、各スターローラ体23a〜23cの各排出ローラ体21a〜21cに対する当接力Pa〜Pcは、Pa<Pb<Pcにされている。
【0035】
なお、各スターローラ体23a〜23cの当接力Pa〜Pcは、各排出ローラ体21a〜21cの記録用紙Pに対する垂直抗力に差異を与えることにより、各排出ローラ体21a〜21cの直径Da〜Dcの差によって生じる排出ローラ軸4の単位回転量当たりの記録用紙Pの搬送量の差異を相殺して、各排出ローラ体21a〜21cから記録用紙Pに対して作用する搬送力が略一様になるように設定されている。
【0036】
この構成によっても、排出ローラ21とスターローラ23との間に挟持されて搬送される記録用紙Pは、排出方向に直交する方向(排出ローラ軸4の軸方向)において、中央部を下方に凸となる状態で湾曲する。このため、記録用紙Pの強度が増し、排出ローラ21とスターローラ23との間を通過した後も記録用紙Pの前端部が、自重によって下方に垂れ下がることがなく、記録用紙Pの後端が排出ローラ21とスターローラ23との間を通過した後に、下面の全面が排出トレイ2の上面に略平行になるようにして記録用紙Pが排出トレイ2上に落下する。
【0037】
これによって、画像形成処理が連続して行われて複数枚の記録用紙Pが連続して排出トレイ2上に排出される場合にも、排出トレイ2上に先に排出された記録用紙Pの上面において不完全な定着状態の画像が、次に排出される記録用紙Pの前端部によって擦られることがなく、画質の劣化を防止することができる。
【0038】
また、各排出ローラ体21a〜21cの直径差による記録用紙Pの搬送量の差異を相殺して、各排出ローラ体21a〜21cから記録媒体に作用する搬送力(垂直抗力)が略一様になるように、各スターローラ体23a〜23cの各排出ローラ体21a〜21cに対する当接力が設定されていることから、排出すべき記録用紙Pのサイズが小さくなった場合に、6個の排出ローラ体21a〜21cのうちの一部の排出ローラ体のみが記録用紙Pの排出方向に直交する方向における複数の位置に当接する状況でも、各排出ローラ体から記録用紙Pに対して略均一の搬送力が作用し、記録用紙Pに斜行を生じることがない。
【0039】
これによって、画像形成処理が連続して行われて複数枚の記録用紙Pが連続して排出トレイ2上に排出される場合にも、各記録用紙Pは、互いに整合した状態で排出トレイ2上の適正な位置に収納され、排出された複数の記録用紙Pに対する取り扱いを容易に行うことができる。
【0040】
図4は、この発明の第3の実施形態に係る記録用紙排出機構の構成を示す図である。この実施形態に係る記録用紙排出機構では、図2に示した第1の実施形態に係る記録用紙排出機構の構成におけるスターローラ3、及び、図3に示した第2の実施形態に係る記録用紙排出機構の構成における排出ローラ21を備えたものである。
【0041】
但し、スターローラ3にけるスターローラ体3a,3b,3d,3eは、排出ローラ21における排出ローラ体21aと排出ローラ体21bとの間、排出ローラ体21bと排出ローラ体21cとの間、排出ローラ体21cと排出ローラ体21bとの間、及び、排出ローラ体21bと排出ローラ体21aとの間のそれぞれにおいて、排出ローラ軸4の中央部寄りの位置に偏位して配置されている。即ち、スターローラ体3aは、排出ローラ体21aと排出ローラ体21bとの間において、排出ローラ軸4の端部側の排出ローラ体21aとの距離L1よりも、排出ローラ軸4の端部側の排出ローラ体21aとの距離L2を短くして配置されており、スターローラ体3b,3d,3eにおいても同様である。
【0042】
なお、スターローラ体3a,3b,3d,3eの各偏位量は、各排出ローラ体21a〜21cの記録用紙Pに対する垂直抗力に差異を与えることにより、各排出ローラ体21a〜21cの直径Da〜Dcの差によって生じる排出ローラ軸4の単位回転量当たりの記録用紙Pの搬送量の差異を相殺して、各排出ローラ体21a〜21cから記録用紙Pに対して作用する搬送力が略一様になるように設定されている。
【0043】
この構成によっても、排出ローラ21とスターローラ3との間に挟持されて搬送される記録用紙Pは、排出方向に直交する方向(排出ローラ軸4の軸方向)において、中央部を下方に凸となる状態で湾曲する。このため、記録用紙Pの強度が増し、排出ローラ21とスターローラ3との間を通過した後も記録用紙Pの前端部が、自重によって下方に垂れ下がることがなく、記録用紙Pの後端が排出ローラ21とスターローラ3との間を通過した後に、下面の全面が排出トレイ2の上面に略平行になるようにして記録用紙Pが排出トレイ2上に落下する。
【0044】
これによって、画像形成処理が連続して行われて複数枚の記録用紙Pが連続して排出トレイ2上に排出される場合にも、排出トレイ2上に先に排出された記録用紙Pの上面において不完全な定着状態の画像が、次に排出される記録用紙Pの前端部によって擦られることがなく、画質の劣化を防止することができる。
【0045】
また、各排出ローラ体21a〜21cの直径差による記録用紙Pの搬送量の差異を相殺して、各排出ローラ体21a〜21cから記録媒体に作用する搬送力(垂直抗力)が略一様になるように、スターローラ体3a,3b,3d,3eの各偏位量が設定されていることから、排出すべき記録用紙Pのサイズが小さくなった場合に、6個の排出ローラ体21a〜21cのうちの一部の排出ローラ体のみが記録用紙Pの排出方向に直交する方向における複数の位置に当接する状況でも、各排出ローラ体から記録用紙Pに対して略均一の搬送力が作用し、記録用紙Pに斜行を生じることがない。
【0046】
これによって、画像形成処理が連続して行われて複数枚の記録用紙Pが連続して排出トレイ2上に排出される場合にも、各記録用紙Pは、互いに整合した状態で排出トレイ2上の適正な位置に収納され、排出された複数の記録用紙Pに対する取り扱いを容易に行うことができる。
【0047】
なお、上記第1〜第3の実施形態においては、排出ローラ軸に複数の排出ローラ体を取り付けて排出ローラを構成したが、軸方向の両端部から中央部に向かって直径が徐々に小さくなるように形成した単一の排出ローラを用いた場合にも、この発明を同様に実施することができる。
【0048】
また、上記第1〜第3の実施形態においては、液体インクを使用するインクジェットプリンタを例にあげて説明したが、電子写真方式の画像形成装置や電子写真方式とインクジェット方式とを併用した画像形成装置においても、この発明を同様に実施することができる。
【0049】
【発明の効果】
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0050】
(1)排出ローラの直径を軸方向の中央部から両端部にいくにしたがって大きくするとともに、排出ローラの単位面積当たりの記録用紙の搬送力を軸方向の両端部から中央部にいくにしたがって大きくすることにより、排出ローラを通過した記録用紙を排出方向に直交する方向に湾曲させ、記録用紙の強度を増して排出ローラを通過した後も記録用紙の前端部が自重によって下方に垂れ下がることをなくし、下面の全面が排出トレイの上面に略平行になるようにして記録用紙を排出トレイ上に落下させることができる。これによって、記録用紙の前端が先に排出された記録用紙の画像面を擦ることによる画質の劣化を防止できる。また、排出ローラの回転によって排出すべき記録用紙のサイズが小さくなった場合に、記録用紙の排出方向に直交する方向における一端側に大径の排出ローラが当接し、他端側に小径の排出ローラが当接する状況で、記録用紙の排出方向に直交する方向における排出ローラの単位回転量当たりの記録用紙の搬送量に差異を生じた際にも、小径の排出ローラが当接する記録用紙の他端側には大径の排出ローラが当接する一端側に比較して大きな搬送力を作用させることができる。これによって、記録用紙の両端部における搬送力を均一化して記録用紙の斜行を防止し、複数枚の記録用紙を互いに整合した状態で排出トレイ上の適正な位置に収納することができ、排出された複数枚の記録用紙に対する取り扱いを容易にすることができる。
【0051】
(2)排出ローラの中央部における表面の摩擦係数を両端部における表面の摩擦係数よりも大きくすることにより、比較的小径であるために単位回転量当たりの搬送量が小さい排出ローラの中央部における記録用紙との摩擦力を、比較的大径であるために単位回転量当たりの搬送量が大きい排出ローラの両端部における記録用紙との摩擦力よりも大きくし、排出ローラの中央部と両端部とにおける直径差による搬送量の差異を、記録用紙との摩擦力によって相殺し、排出ローラの軸方向の全域にわたって記録用紙に対する搬送力を均一化することができる。これによって、排出ローラの回転によって排出すべき記録用紙のサイズが小さくなった場合に、記録用紙の排出方向に直交する方向における一端側に大径の排出ローラが当接し、他端側に小径の排出ローラが当接する状況でも、複数枚の記録用紙を互いに整合した状態で排出トレイ上の適正な位置に収納することができ、排出された複数枚の記録用紙に対する取り扱いを容易にすることができる。
【0052】
(3)排出ローラの中央部における表面の記録用紙に対する垂直抗力を両端部における表面の記録用紙に対する垂直抗力よりも大きくすることにより、比較的小径であるために単位回転量当たりの搬送量が小さい排出ローラの中央部における記録用紙に対する垂直抗力を、比較的大径であるために単位回転量当たりの搬送量が大きい排出ローラの両端部における記録用紙に対する垂直抗力よりも大きくし排出ローラの中央部と両端部とにおける直径差による搬送量の差異を、記録用紙に対する垂直抗力によって相殺することができ、排出ローラの軸方向の全域にわたって記録用紙に対する搬送力を均一化できる。これによって、排出ローラの回転によって排出すべき記録用紙のサイズが小さくなった場合に、記録用紙の排出方向に直交する方向における一端側に大径の排出ローラが当接し、他端側に小径の排出ローラが当接する状況でも、複数枚の記録用紙を互いに整合した状態で排出トレイ上の適正な位置に収納することができ、排出された複数枚の記録用紙に対する取り扱いを容易にすることができる。
【0053】
(4)排出ローラ軸の軸方向の複数の位置のそれぞれに複数の排出ローラを分割して取り付け、各排出ローラに記録用紙を挟んで対向する位置、又は、隣接する2つの排出ローラの間における軸方向の中央寄りの位置に複数の従動ローラを回転自在に配置したことにより、記録用紙の表裏面を排出方向に直交する方向の複数の同一位置で排出ローラと従動ローラとの間に挟持する場合には、記録用紙に対して各排出ローラの表面状態又は記録用紙に対する垂直抗力に応じた搬送力を作用させることによって、排出方向に直交する方向における記録用紙の複数の位置の搬送力を均一化できる。また、記録用紙の表裏面を排出方向に直交する方向の複数の交互に異なる位置で排出ローラと従動ローラとの間に挟持す場合には、各従動ローラを排出ローラ軸の軸方向における中央部側の排出ローラに近接した位置で記録用紙に当接させ、中央部側の排出ローラの記録用紙に対する垂直抗力を両端部側の排出ローラの記録用紙に対する垂直抗力よりも大きくすることによって、排出方向に直交する方向における記録用紙の複数の位置の搬送力を均一化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る記録用紙排出機構が適用される画像形成装置の概略の構成を示す図である。
【図2】この発明の第1の実施形態に係る記録用紙排出機構の構成を示す図である。
【図3】この発明の第2の実施形態に係る記録用紙排出機構の構成を示す図である。
【図4】この発明の第3の実施形態に係る記録用紙排出機構の構成を示す図である。
【図5】従来の記録用紙排出機構の要部の構成を示す図である。
【符号の説明】
1−排出ローラ
1a〜1c−排出ローラ体
2−排出トレイ
3−スターローラ(従動ローラ)
3a〜3e−スターローラ体
4−排出ローラ軸
P−記録用紙
Claims (4)
- 画像形成部と排出トレイとの間に配置された排出ローラにおける軸方向の中央部の直径を両端部の直径よりも小さくするとともに、排出ローラにおける軸方向の中央部から記録用紙に作用する単位面積当たりの搬送力を両端部から記録用紙に作用する搬送力よりも大きくしたことを特徴とする画像形成装置の記録用紙排出機構。
- 前記排出ローラの表面の摩擦係数を、排出ローラの軸方向の中央部において両端部よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の記録用紙排出機構。
- 前記排出ローラの表面の記録用紙に対する垂直抗力を排出ローラの軸方向の中央部において両端部よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の記録用紙排出機構。
- 前記排出ローラを排出ローラ軸の軸方向の複数の位置のそれぞれに分割して配置するとともに、排出ローラとの間に記録用紙を挟持する複数の従動ローラを、記録用紙を挟んで各排出ローラに対向する位置、又は、隣接する2つの排出ローラの間における軸方向の中央寄りの位置に回転自在に配置したことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の記録用紙排出機構。
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