JP3647344B2 - クロレラエキス含有固形石鹸 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クロレラエキスを有効成分として含有する固形石鹸に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴用や洗顔用などの固形石鹸は、一般的には、枠練り法あるいは機械練り法によって製造されている。例えば、枠練り法による場合には、動物性、植物性の油脂や脂肪酸等に低級アルコールを加えて加熱して溶解し、これにカセイソーダ等のアルカリ水溶液を加えてケン化あるいは中和させた後に、砂糖、ソルビトール等の糖類又はグリセリン、プロピレングリコール等の多価アルコール、着色料、香料などを加えて石鹸膠とする。この石鹸膠を所定の枠内に流し込んで冷却固化させ、枠抜き後に乾燥、成形などの工程を経て製造されている。このようにして得られる固形石鹸は、不透明なもののほか、透明なものも得られる。
【0003】
上記した従来の固形石鹸は、使用時のなめらかさ等の使用性が良好であることから需要も多いが、消費者の嗜好傾向として、さらに洗い上がりにしっとり感やうるおい感(湿潤感)が良好に得られることが求められている。
【0004】
また、クロレラエキスは、人工増殖等によって大量に培養された単細胞緑藻の一種であるクロレラから熱水抽出して得られたエキスであり、この抽出原液を乾燥させて粉末物としたものも存在する。クロレラエキスには、タンパク質、脂質、糖質、さらには各種ビタミン類等の栄養素が多く含まれていることから、健康増進食品として知られている。また、クロレラエキスには、含硫ヌクレオチドペプチド多糖体が主成分として含まれ、この含硫ヌクレオチドペプチド多糖体が、タンパク質の生成を担うリボゾームやエネルギー変換の役割を果たすミトコンドリアを賦活する効果があることが確認されている。このような含硫ヌクレオチドペプチド多糖体の特性から、最近では、クロレラエキスを配合した肌用クリーム剤等が存在する。このようなクリーム剤は、それを塗布することによって皮膚細胞の活力を向上させて、皮膚細胞の新陳代謝を促進し、肌のうるおいを保たせたりあるいは回復させる効能が意図されたものである。また、クロレラエキスを固形石鹸中に含有させることによって、前記した消費者のしっとり感やうるおい感などの嗜好傾向に合致した性能を有する固形石鹸を得ることができることが期待されるところである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記したように、固形石鹸はその製造過程において石鹸膠中に多量のアルカリ成分が配合されるから、この石鹸膠にクロレラエキスが直接添加される場合には、このクロレラエキスの主成分である含硫ヌクレオチドペプチド多糖体がアルカリ成分と化学的に反応して、得られる固形石鹸に色焼けや焦げ臭等の変質をきたし易くなり、前記したクロレラエキスに特有の性能やその経時安定性を図ることができないという欠点がある。また、上記した石鹸膠の比重とクロレラエキス粉末の比重とに大きな違いがあるために、クロレラエキス粉末を配合する場合に、クロレラエキス粉末を石鹸膠中に均一に分散する状態で添加することが困難であるという問題点もあった。このような問題点から、従来、クロレラエキスを配合した固形石鹸は製造されたものは存在しなかった。
【0006】
そこで、本発明は、上記したような問題点を解消し、クロレラエキスを安定な状態で固形石鹸中に含有させた組成によって、良好な泡立ちや良好な使用性と共に、洗い上がりのさっぱり感及びうるおい感等に優れる固形石鹸を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明のクロレラエキス含有固形石鹸は、クロレラエキス粉末、基材粉末及び結合剤の混合物を造粒してクロレラエキス造粒物となし、このクロレラエキス造粒物を添加分散させた石鹸膠が固化、成形されることによってなることを特徴とする。
【0008】
上記した本発明のクロレラエキス含有固形石鹸において、クロレラエキス造粒物は、押し出し造粒法、流動造粒法等の一般的な方法により得ることができる。このような造粒方法において、クロレラエキス粉末と基材粉末とは、エタノールや水等の溶剤の存在下で結合剤によって付着状態となって造粒される。この造粒によって得られる造粒物は、クロレラエキス粉末と基材粉末とが、粒径について近接しているために、単に付着する状態で造粒されるものや、複数のクロレラエキス粉末が基材粉末の表面に付着し、さらにこの表面に付着するクロレラエキス粉末をも覆う状態の結合剤によってコーティングされた状態のものとして存在する。なお、このクロレラエキス造粒物については、上記した造粒後に、乾燥工程を経ることにより、前記した溶剤は揮散消失され、この際、上記したコーティング膜は硬化膜状態となる。
【0009】
このようなクロレラエキス造粒物のコーティング膜構成は、クロレラエキス造粒物が固形石鹸の製造過程において石鹸膠中に添加された場合に、石鹸膠中のアルカリ成分との直接的な接触を回避させるように作用する。この作用により、固形石鹸の色焼け等の変質が解消されると共に、クロレラエキスの性能が確保される作用が発揮される。このような作用は、前記したクロレラエキス粉末と基材粉末とが単に付着した状態で造粒されたものでも、結合剤によるコーティング膜構成が上記同様に得られるが、例えば、クロレラエキス粉末を20μmの前後の微粉末粒とし、基材粉末を20μmを超える粒径のものとするによって、コーティング膜がより良好な形態のものとして得ることができる。
【0010】
結合剤が水溶性の場合は、上記したように、クロレラエキス粉末を基材粉末の表面に付着状とすると共に、その付着粉末相互間にコーティング膜を形成するが、このコーティング膜を備えるクロレラエキス造粒物を分散する状態で添加分散させて形成された固形石鹸が、水と接触する状態で使用される場合には、そのコーティング膜が同時に水中で溶出して、その造粒物からクロレラエキスが水中に溶出される。また、水不溶性の場合は、使用時に石鹸を泡立てる動作中に物理的な作用により、コーティング膜が崩壊し、水溶性結合剤と同様にクロレラエキスが水中に溶出される。
これによって、当該固形石鹸剤の使用時にクロレラエキスの性能が有効に発揮されることになる。
【0011】
また、このクロレラエキス造粒物の好ましい粒径は、100μm〜1000μmの範囲である。この粒径が100μm未満であると、前記した結合剤によるコーティング膜の性能や、造粒物を添加することによる肌に対する刺激性等の他の作用を効果的に発揮するものとして得ることが困難となり、また、1000μmを超えると、使用する固形石鹸について肌に対する刺激が強くなり過ぎることが多いからである。従って、このような欠点が生じるおそれが少ない点で、200μm〜500μmの範囲の粒径であることがより好ましく、また、次に説明する比重のクロレラエキス造粒物が比較的容易に得られる点で300μm〜400μmであることが最も好ましい。
【0012】
本発明のクロレラエキス含有固形石鹸におけるクロレラエキス造粒物の比重は、1.0〜1.5の範囲に調整される。この比重が上記の範囲外であるときには、石鹸膠中に添加した場合に、クロレラエキス造粒物と石鹸膠との比重差が大となることから、浮上あるいは沈殿してしまいクロレラエキス造粒物を石鹸膠中に均一に分散させるのが困難となる。従って、このクロレラエキス造粒物の比重のより好ましい範囲は1.1〜1.2であり、通常の石鹸膠中に均一分散させることが容易であり、しかもその分散状態が固形石鹸の製造過程を通じて安定として得られる。
【0013】
上記したクロレラエキス造粒物についての比重は、主として、同時に混合される基材粉末の材種に基づいて調整することができる。この基材粉末は、クロレラエキスに対して化学的に不活性であると共に、上記した比重の造粒物を得ることが可能なものが選択される。この基材粉末としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等のプラスチック材や、タルク、酸化チタン、カオリン、ケイ酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カーボンブラック等の無機粉末、その他動植物抽出物等の有機粉末などを使用することができる。このうち、化学的安定や加工性、石鹸に対する着色性などの点から、ポリエチレン粉末を使用することが好ましい。
【0014】
また、水溶性結合剤としては、前記した性能を有する既知の結合剤を使用することができ、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カラギーナン、ゼラチン、ポリピニルアルコール、アルギン酸ソーダ、アラビアゴム等を挙げることができる。このうち、石鹸製造時の安定性や造粒適正などの点から、メチルセルロースあるいはヒドロキシプロピルセルロースを結合剤とすることが好ましい。また、水不溶性結合剤としては、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ニトロセルロース等を挙げることができる。このうち、石鹸製造時の安定性や造粒適正等の点から、エチルセルロースあるいはヒドロキシセルロースを結合剤とすることが好ましい。
【0015】
また、クロレラエキス造粒物の固形石鹸への配合量は、0.1〜10重量%の範囲であることであることが好ましい。このクロレラエキス造粒物の配合量が、0.1重量%未満であると、クロレラエキス造粒物を配合させることによる作用、特に、クロレラエキスを含有させることによる前記したしっとり感等の作用を効果的に得ることが困難となり、また、10重量%を超える場合には、クロレラエキス造粒物が過多となり固形石鹸としての性能を低下させることになると共に、上記した作用の向上が望めないため、経済面でマイナスとなる。従って、より好ましくは、クロレラエキス造粒物を配合することによる作用を安定的にかつ経済的に発揮させるには、0.5〜3.0重量%程度の配合量であることである。
【0016】
また、本発明の固形石鹸素材の成分としては、前記した従来既知の脂肪酸や油脂類を使用でき、また、この固形石鹸素材に対しては、クロレラエキス造粒物を配合した場合の作用に悪影響を与えない限りにおいて、必要に応じて他の任意成分を適宜配合することができる。この任意成分としては、例えば、石鹸以外の界面活性剤、グリセリン、プロピレングリコール等の多過アルコール、砂糖、マルトース等の糖類、防腐剤、薬剤等の一般的に配合される成分を挙げることができる。
【0017】
【実施例】
(実施例1〜4、比較例1〜2)
(1) [クロレラエキス造粒物の製造]
【0018】
【表1】
Figure 0003647344
【0019】
先ず、エチルセルロースにエタノールを重量部比1対0.3の割合で混入して液状結合剤を調製し、この液状結合剤中に、各成分が表1の割合となるように、クロレラエキス粉末(平均粒径20μm)及びポリエチレン粉末(平均粒径50μm)を、実施例A、B、C及びDの割合でそれぞれ混入して均一化し、これを造粒原料とした。
【0020】
【表2】
Figure 0003647344
【0021】
次いで、この造粒原料を押し出し造粒法によって造粒し、これを乾燥処理することにより、表2に示す平均粒径のクロレラエキス造粒物をそれぞれ得た。また、これらのクロレラエキス造粒物の比重の測定値は表2に示すとおりであった。なお、比較例Eは、ポリエチレン粉末のみを上記同様の方法によって造粒して乾燥させたものであり、また、比較例Fは、クロレラエキス粉末自体である。
【0022】
(2) [クロレラエキス含有固形石鹸の製造]
【0023】
【表3】
Figure 0003647344
【0024】
次に、表3に示す割合で、牛脂、ヤシ油及びヒマシ油の油脂と、ラウリン酸、ミリスチン酸及びパルミチン酸の脂肪酸と、エタノールとをケン化釜中で混合して50〜70℃の温度にまで加温し、これに精製水に溶解させた苛性ソーダを注加し、これを70〜80℃に保ちながらケン化させた。このケン化反応終了後に、液温を約70℃に保ちながら、これに砂糖及びソルビット液を添加溶解させて石鹸膠を得た。
【0025】
次いで、この石鹸膠中に前記したクロレラエキス造粒物を表3に示した量的割合で添加して均一に混合し、これを枠に流し込んで冷却固化させた。この固化後に枠抜き、所定寸法に切断、乾燥させて整形し、透明性状のクロレラエキス含有固形石鹸を得た。この得られたクロレラエキス含有固形石鹸については、添加したクロレラエキス造粒物の種類により、実施例1〜4のクロレラエキス含有固形石鹸とした。また、比較例E及びFのクロレラエキス造粒物を添加したものについては、比較例1及び2の固形石鹸とした。
【0026】
表3に、これらの実施例1〜4、比較例1及び2の固形石鹸を試料として、石鹸膠中でのクロレラエキス造粒物の混合分散性、固形石鹸の使用時の起泡性、洗い後のしっとり感及び保湿感、並びに保存安定性についてそれぞれ試験した結果を示した。
【0027】
表3に示す均一分散性は、造粒物を石鹸膠中に容易に均一混合でき、しかもその均一状態が固形石鹸中で安定保持されているとき○、固形石鹸中で造粒物の均一性にやや偏りが生じたとき△、造粒物の石鹸膠中への均一混合が困難であるか若しくは固形石鹸中で造粒物の偏りが甚だしいとき×、とした。
【0028】
また、起泡性は、炭酸カルシウムを70ppm含有する人工硬水を使用して石鹸の1%溶液400mlを調製し、この石鹸溶液を、25℃の条件下で、攪拌機付き円筒形シリンダー内で1分間攪拌して、攪拌後の泡量を測定し、次の基準で判定した。即ち、泡量が1900mlを超えるとき、非常に良好で◎、1700ml以上〜1900ml以下のとき、良好で○、1500以上1700ml以下のとき、普通で△、1500ml未満のとき、劣るで×、とした。
【0029】
また、使用性は、官能試験の結果、使用時に造粒物による異物感が全くないとき○、同異物感が僅かにあるとき△、異物感が甚だしいとき×、とした。また、しっとり湿潤感は、洗い後における官能試験の結果、極めて良好のとき◎、良好のとき○、普通の時△、不良(肌につっぱり感が生じたときを含む。)のとき×、とした。
【0030】
また、保存安定性は、常温(25℃)下で1年間の保存性能に相当するものとして、固形石鹸を37℃の恒温条件下で3週間放置し、着色等の外観に全く変化が認られなかったとき○、僅かに外観に変化が認られたとき△、外観の変化が甚だしいとき×、とした。なお、この固形石鹸の外観の変化は、透明性の濁り、褐変等の変色、異臭の発生などを含む。
【0031】
表3に示した結果から、実施例1〜4のクロレラエキス造粒物含有固形石鹸によれば、含有する造粒物の均一分散性が良好で、その透明性と相まって美麗な外観のものとして得られ、起泡性、使用性が良好で、洗浄性が良好で全く異物感なく使用できること。また、使用後にしっとり感や湿潤感が良好に得られることから、比較例1及び2との対比において、クロレラエキスに基づく性能が有効に発揮され確保されていることが確認される。また、このクロレラエキスに基づく性能は、実施例1及び2と実施例3及び4との対比から、クロレラエキスの配合量が増えるに従い高まることも分かる。また、保存安定性について良好なことから、上記したクロレラエキスに基づく性能は長期間に亘って維持されることも分かる。
【0032】
(実施例5〜7)
先ず、エチルセルロースにエタノールを重量部比で1対0.3の割合で混入して液状結合剤を調製した。この液状結合剤中に、各成分が表1の割合となるように、クロレラエキス粉末(平均粒径20μm)及びポリエチレン粉末(平均粒径50μm)を、重量部比で60:35の割合でそれぞれ混合して均一化し、これを造粒原料とした。次いで、この造粒原料を押し出し造粒法によって造粒し、これを乾燥処理することにより、表4に示す平均粒径及び比重値の実施記号G、H及びIのクロレラエキス造粒物を得た。
【0033】
【表4】
Figure 0003647344
【0034】
次いで、これらのクロレラエキス造粒物を表3に示した実施例3と同じ石鹸膠中にそれぞれ1重量%量添加して均一に分散させて、実施例3の場合と同じ方法でそれぞれ透明性状のクロレラエキス含有固形石鹸を得て、これらをそれぞれ実施例5、6及び7の試料とした。この得られた各クロレラエキス含有固形石鹸の試料について、前記同様した均一分散性、起泡性、使用性、しっとり感、保湿感及び保存安定性の性能については、実施例3の場合と同様にいずれも良好であった。
【0035】
(実施例8〜9)
実施例3において、その石鹸膠に、実施例Cのクロレラエキス造粒物を0.5重量%添加したものと、実施例Cのクロレラエキス造粒物を1.5重量%添加したものからなるクロレラエキス含有固形石鹸を、実施例3と同じ方法によってそれぞれ得て、これらを実施例8及び9の試料とした。この得られた各クロレラエキス含有固形石鹸の均一分散性、起泡性、使用性、しっとり感、保湿感及び保存安定性の性能については、実施例3の場合と同様にいずれも良好であった。
【0036】
(実施例10)
ラウリン酸7重量%、ミリスチン酸17重量%及びパルミチン酸10重量%の脂肪酸と、エタノール13.3重量%とをケン化釜中で混合状態で50〜70℃の温度にまで加温し、これに精製水14.7重量%に苛性ソーダ6重量%を溶解させた水溶液を注加し、70〜80℃に保ちながら中和した。この中和反応終了後に、液温を約70℃に保ちながら、これに砂糖13重量%及びソルビット液18重量%を添加溶解させて石鹸膠を得た。
【0037】
次いで、この石鹸膠中に前記した実施例Cのクロレラエキス造粒物を1重量%量添加して均一に分散させ、これを枠に流し込んで冷却固化させた。この固化後に枠抜き、所定寸法に切断、乾燥させて整形し、不透明性状のクロレラエキス含有固形石鹸を得て、これを実施例10の試料とした。この得られたクロレラエキス含有固形石鹸の均一分散性、起泡性、使用性、しっとり感、保湿感及び保存安定性の性能については、実施例3の場合と同様にいずれも良好であった。
【0038】
【発明効果】上述したように本発明は構成されるから、次のような効果が発揮される。
本発明のクロレラエキス含有固形石鹸によれば、その製造過程において石鹸膠中に添加されるクロレラエキス造粒物が1.0〜1.5の比重に調整されているから、固形石鹸中にクロレラエキスを化学的に変性をうけることなく、均一に分散させた状態で配合することが可能となった。このことから、固形石鹸本来の使用時の良好な起泡性による高い洗浄性や使用性をそのまま保持させた状態で、さらに使用後感の特性としてクロレラエキスに基づいたしっとり感や保湿感について良好な固形石鹸を得ることができる。しかも、このような特性は、その保存安定性により、長期間に亘って保存される場合にも維持される。
【0039】
また、本発明のクロレラエキス含有固形石鹸は、クロレラエキス造粒物を均一に分散した状態で配合したものであるから、造粒物の存在に基づく美麗な外観の石鹸製品として得ることができると共に、その造粒物に基づくマッサージ効果等の使用性が高いものとして得ることができる。

Claims (2)

  1. クロレラエキス粉末、基材粉末及び結合剤の混合物を造粒して比重が1.0〜1.5のクロレラエキス造粒物とし、このクロレラエキス造粒物を分散させた石鹸膠を固化、成形さることによってなることを特徴とするクロレラエキス含有固形石鹸。
  2. 前記クロレラエキス造粒物の粒径が、100μm〜1000μmである請求項1に記載されたクロレラエキス含有固形石鹸。
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