JPH01101399A - 固型洗浄料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ｅ産業上の利用分野］ 本発明は、有機複合粘土鉱物を配合した固型洗浄料に関
する。更に詳しくは、水膨潤性粘土鉱物に香料を包接さ
せた有機複合粘土鉱物を配合することにより、芳香の持
続性に優れた固型洗浄料に関する。なお、ここで言う包
接とは、水膨潤性粘土鉱物の層間に吸着もしくは、表面
又は細孔中に吸着していることを示したものである。

［従来の技術］ 固型洗浄料は対象を人体としていることから基剤中に、
各種の香料を配合し、固型洗浄料としての付加価値を高
める技術手段は従来から知られている。

しかしながら熱、アルカリに安定な香料はそのまま配合
可能であるが、香料成分中には熱、アルカリに分解し易
い成分も多く、それらは分解し、匂いが変わってしまう
場合が多々見られる。また、揮散が早い香料成分を含有
すると経時で匂い立ちが悪くなるという問題が生じる。

さらに、これら香料成分は油溶性であることがら起泡性
を阻害するため、石鹸の泡立ちにも影響を及ぼしている
。そこで従来は、これらの香料をマイクロカプセル内に
封入したり、造粒物中にあるいはマイクロカプセルを含
んだ造粒物中に包含させたりして石鹸に配合していた。

しかし枠線り石鹸を例にとると実際の製造に際しては、
香料をマイクロカプセル化（以下マイクロカプセルと称
す）して液状の石けん膠に添加した場合は、マイクロカ
プセルと石けん膠との比重の相通によってマイクロカプ
セル化物が石けん液上部に浮遊したり、下部に沈降した
りして石鹸液中に均質分散しない等の技術上の問題が生
じていた。また、当該マイクロカブセルを液状の高温石
けん膠（７０〜８０℃）に添加したとき、石けん膠が冷
却同化されるまでの間にカプセル被膜部分が溶解して内
容物が流出してし士う場合があり、マイクロカプセルの
粒径、被膜材質、膜厚などの物性を考慮しながら配合し
なければならなかった。

一方、造粒物中に香料を配合した場合には製造時に石け
ん膠中に溶出する場合があり、また造粒物中にマイクロ
カプセルを配合すると、工程中で壊れてしまうこともあ
る。ざらに、これらの添加物では石けん膠中で均質分散
し、しかも冷却固化時でも均質分散させるために比重調
整を行なわなければならないので、比重調整剤を新たに
配合しなければならなかった。

また、製品とした場合の外観を考慮するとこれらの方法
で、石けん中に香料を多量に配合すると不透明性が増し
たり、異物感を生じたり著しく外観を損ねるため、これ
らの配合量はかなり制限されるので製品の品質上、問題
が生じる。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明者らは上記事情に鑑み、匂い立ち、匂い安定性、
匂い持続性、泡立ちに優れ、しかも香料を多量に配合し
ても外観を損なわず、異物感のない固型洗浄材が、比重
調整等を行なわずに得られないものかと鋭意研究した結
果、水膨潤性粘土鉱物に香料を包接させた有機複合粘土
鉱物を、石鹸中に配合すると、これら問題点が解決でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。

ｒ問題点を解決するための手段］ 即ち、本発明は、水膨潤性粘土鉱物に香料を包接させた
有機複合粘土鉱物を配合することを特徴とする固型洗浄
材である。

以下本発明の構成について詳述する。

本発明に用いる水膨潤性粘土鉱物は、スメクタイト属に
属する層状ケイ酸塩鉱物であり、一般にはモンモリロナ
イト、バイデライト、ノントロナイト、サボナイト及び
ヘクトライト等があり、これらは天然又は合成品のいず
れであってもよい。

市販品では、クニビア、スメタトン（いずれもクニミネ
工業）、ビーガム（パンダービルト社）、ラポナイト（
ラボルテ社）、フッ累日ケイ素雲母（トビ−工業）等が
利用できる。本発明の実施にあたっては、これらの水膨
潤性粘土鉱物のうちから、一種または二種以上が任意に
選択される。

本発明に用いられる香料としては、例えば、ローズ、ジ
ャスミン等の天然香料、リナロール、リナリルアセテー
トシンナミックアルデヒド、ベンジルアセテート、シト
ラール、フェニルエチルアルコール、リモネン等の合成
香料等が挙げられる。これらの香料のうち、極性物質は
眉間に包接されるが、極性の低い物質は表面上、あるい
は内部に吸着されていると考えられる。

水膨潤性粘土鉱物に対して包接される香料の量は、包接
される香料の種類によって異なるが、およそ５〜７０重
景％重量ましくは１０〜５０重量％である。７０重量％
を越えるとべたつく傾向にあり、好ましくない。

本発明の有機複合粘土鉱物の配合量は、固型洗浄料金量
中１〜７０重量％が好ましく、ざらに好ましくは２０〜
５０重旦％である。

次に本発明で用いられる香料を包接した有機複合粘土鉱
物の調製方法について述、べろ。

水膨潤性粘土鉱物については、原料をそのままもしくは
ボールミルやアトマイザ−等により２〜１００μｍ程度
に粉砕したものを用いる。

次にあらかじめ前述の香料を有機溶剤に溶解させておき
、その中に水膨潤性粘土鉱物を分散させ、しかる後に有
機溶剤を揮散きせる。用いる有機溶剤は一般的な低沸点
溶媒であればどれでもよく、例えばメタノール、エタノ
ール、クロロホルム、エーテル、ヘキサン等が挙げられ
る。このような操作により有機溶剤中に溶解していた香
料は、水膨潤性粘土鉱物の層間に浸透して包接きれ、本
発明の有機複合粘土鉱物が得られる。

得られた有機複合粘土鉱物を、固型洗浄材に配合する方
法は、どのような方法でも構わないが例えば、枠線り石
けんは流し込み直前に、また機械練り石けんは酸化チタ
ン等の粉末類といっしょに配合される。

一般に固型洗浄材は、枠線り石けんと、機械練り石けん
に大別きれ、枠線り石けんにおいては透明、半透明、不
透明タイプに分類される。一方機械練り石けんは、石け
ん及び合成活性剤タイプに分類される。本発明の固型洗
浄料は、これらすべてのタイプに適用されるものである
。

本発明の固型洗浄料の基剤としては一般に使用される界
面活性剤、すなわち、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、
アシルイセチオン酸塩、Ｎ−アシル酸性アミノ酸塩、シ
ヨ糖脂肪酸エステル糖等が用いられ、これらは、一種又
は二種以上が任意に選択され用いられる。

ざらに、高級アルコール、スクワラン、ラノリン誘導体
、流動パラフィン糖の油性成分、プロピレングリコール
、グリセリン、ポリエチレングリコール、砂糖などの多
糖類糖の保湿剤、水溶性高分子物質（アニオン性、非イ
オン性、カチオン性のものも含む。）、ビタミン等の薬
剤、防腐剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、動物
、植物抽出物あるいはその誘導体、色素、香料、ポリマ
ー微粉末等を本発明の効果を損なわない範囲で配合する
ことができる。

［発明の効果］ 本発明の有機複合粘土鉱物を配合してなる固型洗浄料は
、熱やアルカリにより分解しゃすい香′ｊ：１を安定に
配合し、ざらに揮散が早い香料については、徐放するこ
とにより経時での芳香性を持続させることができる。し
かも油溶性の香料を包接することにより起泡性も阻害さ
れず豊かな泡立ちを保った固型洗浄料を得ることが可能
となった。

［実施例］ 次に実施例によって本発明を更に詳細に説明する。本発
明はこれにより限定されるものではない。

実施例１ フローラル系の調合香料１８ｇをエチルエーテル３００
ｇに溶解し、ラポナイトＸＬＧ　４２ｇを分散させ、１
日放置する。得られた分散液は、エバポレーターでエチ
ルエーテルを除去する。さらに完全にエチルエーテルを
除去するためにシャーレ−に移し、室温で３〜４時間放
置する。

こうして得られた有機複合粘土鉱物を３．５重量％透明
石けん膠中に分散させた。その後、適当量の着色を行な
い、水冷同化、枠抜き、切断、約５０日乾燥の後、型打
ちして透明枠線り石鹸を得た。なお、透明石けん膠につ
いては公知の方法で調製した。

実施例２ フローラル系の調合香料１８ｇをエチルエーテル３００
ｇに溶解し、クニビア４２ｇを分散させ、１日放置する
。得られた分散液は、エバポレーターでエチルエーテル
を除去する。さらに室温で３〜４時間シャーレ−内で放
置し、エチルエーテルを完全に除去する。こうして得ら
れた有機複合粘土鉱物３．５重量％を不透明石けん膠中
に分散させた。

その後適当量の着色を行ない、水冷同化、枠抜き、切断
し約５０日乾燥の後、型打ちして不透明枠線り石鹸を得
た。なお、不透明石けん膠については、公知の方法で調
製した。

比較例１，２ 実施例１．２の処方から有機複合粘土鉱物を除いて、香
料１．０重量％を石けん膠中に配合して比較例１，２を
作成した。実施例１．２及び比較例１．２について外観
、安定性、膨潤性等を調べた。

外観、匂いの持続性、匂いの安定性、匂い立ち、匂いの
選択包接性 女性パネル１０名により使用テストを行ない、下記の基
準に従って評価した。［過半数（５名以上）を得た評価
をもって示した。］ ○・・・良い △・・・普通 ×・φ１φ悪い 膨潤性 あらかじめ重量を測定した試料を針金につるして２０℃
に保たれた２００ｍ１の水道水に浸す。２時間後に取り
だし、Ｗｉ量を測定し、次の式を用いて膨潤度（吸水％
）を求めた。

膨潤度＝　　ｂ−（ａ−ｃ）／ａ−ｃ　　Ｘ　１００た
だし、ａ：浸漬前の重量（ｇ） ｂ：浸漬後の重ｆｆｌ（ｇ） Ｃ：水中に溶けだした重１ｔ（ｇ） Ｏ・・・良好（膨潤度２１％未満） Δ・・・普通（ＩＩ潤度２１％以上、２５％未Ｗ）Ｘ・
・・悪い（膨潤度２５％以上） （以下余白） 表−１ （結果） 比較例１．２の石けんと比較して実施例１．２は、外観
は変わらないが、使用開始から終了まで変わらぬ芳香性
を保ち、芳香の持続性に優れていることがわかった。

実施例３〜１０ フローラル系の調合香料１．０重量％をラポナイトＸＬ
Ｇ　Ｏ，４〜１９重量％に包接させた有機複合粘土鉱物
を調整し、実施例１の有、機複合粘土鉱物を除いた石け
ん膠に配合した。結果を表−２に示す。

なお、粉末の状態は、下記の基準で判定した。

Ｏ会・・ざらざらする △φ・・ややべたつく ×・・・べたつく （以下余白） 表−２の結果から、本発明の固型洗浄料は、外観、匂い
の持続性、匂いの安定性、匂い立ち、匂いの選択包接性
および膨潤性に優れていることがわかる。

実施例　１１ フローラル系の調合香料１８ｇをエチルエーテル３００
ｇに溶解し、ラポナイトＸＬＧ４２ｇを分散させ、１日
放置する。得られた分散液は、エバボレータ−でエチル
エーテルを除去する。さらに完全にエチルエーテルを除
去するためにシャーレ−に移し、室温で３〜４時間放置
する。こうして得られた有機複合粘土鉱物を３．３重量
％機械練り固型洗浄材中に練合した。

比較例　３ 実施例１１の処方から有機複合粘土鉱物を除いて、香料
１．０ｍＦｉ％を基剤中に配合し、比較例３を作成した
。実施例１１、比較例３で調製した機械練り固型洗浄ｔ
１の外観、安定性、膨潤性等を調べた結果を表−３に示
す。

（以下余１・、） 表−３から比較例３の４’ｌ械練り固型洗浄材に比べて
、実施例１１で調製した機械練り固型洗浄料は、使用開
始から終了まで変わらぬ芳香性を保ち、芳香の持続性に
優れていることがわかる。

実施例１２〜１９ フローラル系の調合香料１．０重量％を、ラポナイトＸ
ＬＧ　Ｏ，４〜１９重量％に包接させた有機複合粘土鉱
物を調製し、実施例１の有機複合粘土鉱物を除いた機械
練り固型洗浄料基剤に配合した。結果を表−４に示す。

表−４から明らかなように本発明の固型洗浄料は、外観
、匂いの持続性、匂いの安定性、匂い立ち、匂いの選択
包接性およびｖＩｊ潤性に優れていることがわかる。

特許出願人　　株式会社　資生堂 手続補正！（方式） ％式％ １、事（牛の表示 昭和６２年特許願第λ寸お會 ２、発明の名称 １１コデリＬン暑シン宇ら＊チ１ ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 住　所　東京都中央区１１！座７丁目５番５号６、？ｉ
正の内容　　　　　　　　　　　　　　　゛−−−′明
ＩＩｌ薔第１頁第７行目と第ご行目の間に「３゜以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水膨潤性粘土鉱物に香料を包接させた有機複合粘土鉱物
   を配合することを特徴とする固型洗浄料。