JP2001207196A - クロレラエキス含有固形石鹸 - Google Patents

クロレラエキス含有固形石鹸

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Abstract

(57)【要約】 【課題】クロレラエキスを安定な状態で固形石鹸中に含
有させた組成によって、良好な泡立ちや良好な使用性と
共に、洗い上がりのさっぱり感及びうるおい感等に優れ
る固形石鹸を提供することである。 【解決手段】クロレラエキス粉末、基材粉末及び水溶性
結合剤の混合物を造粒してクロレラエキス造粒物とな
し、このクロレラエキス造粒物を添加分散させた石鹸膠
が固化、成形されることによってなることを特徴とする
クロレラエキス含有固形石鹸である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロレラエキスを
有効成分として含有する固形石鹸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴用や洗顔用などの固形石鹸は、
一般的には、枠練り法あるいは機械練り法によって製造
されている。例えば、枠練り法による場合には、動物
性、植物性の油脂や脂肪酸等に低級アルコールを加えて
加熱して溶解し、これにカセイソーダ等のアルカリ水溶
液を加えてケン化あるいは中和させた後に、砂糖、ソル
ビトール等の糖類又はグリセリン、プロピレングリコー
ル等の多価アルコール、着色料、香料などを加えて石鹸
膠とする。この石鹸膠を所定の枠内に流し込んで冷却固
化させ、枠抜き後に乾燥、成形などの工程を経て製造さ
れている。このようにして得られる固形石鹸は、不透明
なもののほか、透明なものも得られる。
【0003】上記した従来の固形石鹸は、使用時のなめ
らかさ等の使用性が良好であることから需要も多いが、
消費者の嗜好傾向として、さらに洗い上がりにしっとり
感やうるおい感(湿潤感)が良好に得られることが求め
られている。
【0004】また、クロレラエキスは、人工増殖等によ
って大量に培養された単細胞緑藻の一種であるクロレラ
から熱水抽出して得られたエキスであり、この抽出原液
を乾燥させて粉末物としたものも存在する。クロレラエ
キスには、タンパク質、脂質、糖質、さらには各種ビタ
ミン類等の栄養素が多く含まれていることから、健康増
進食品として知られている。また、クロレラエキスに
は、含硫ヌクレオチドペプチド多糖体が主成分として含
まれ、この含硫ヌクレオチドペプチド多糖体が、タンパ
ク質の生成を担うリボゾームやエネルギー変換の役割を
果たすミトコンドリアを賦活する効果があることが確認
されている。このような含硫ヌクレオチドペプチド多糖
体の特性から、最近では、クロレラエキスを配合した肌
用クリーム剤等が存在する。このようなクリーム剤は、
それを塗布することによって皮膚細胞の活力を向上させ
て、皮膚細胞の新陳代謝を促進し、肌のうるおいを保た
せたりあるいは回復させる効能が意図されたものであ
る。また、クロレラエキスを固形石鹸中に含有させるこ
とによって、前記した消費者のしっとり感やうるおい感
などの嗜好傾向に合致した性能を有する固形石鹸を得る
ことができることが期待されるところである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したよう
に、固形石鹸はその製造過程において石鹸膠中に多量の
アルカリ成分が配合されるから、この石鹸膠にクロレラ
エキスが直接添加される場合には、このクロレラエキス
の主成分である含硫ヌクレオチドペプチド多糖体がアル
カリ成分と化学的に反応して、得られる固形石鹸に色焼
けや焦げ臭等の変質をきたし易くなり、前記したクロレ
ラエキスに特有の性能やその経時安定性を図ることがで
きないという欠点がある。また、上記した石鹸膠の比重
とクロレラエキス粉末の比重とに大きな違いがあるため
に、クロレラエキス粉末を配合する場合に、クロレラエ
キス粉末を石鹸膠中に均一に分散する状態で添加するこ
とが困難であるという問題点もあった。このような問題
点から、従来、クロレラエキスを配合した固形石鹸は製
造されたものは存在しなかった。
【0006】そこで、本発明は、上記したような問題点
を解消し、クロレラエキスを安定な状態で固形石鹸中に
含有させた組成によって、良好な泡立ちや良好な使用性
と共に、洗い上がりのさっぱり感及びうるおい感等に優
れる固形石鹸を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明のクロレラエキス含有固形石鹸は、クロレ
ラエキス粉末、基材粉末及び結合剤の混合物を造粒して
クロレラエキス造粒物となし、このクロレラエキス造粒
物を添加分散させた石鹸膠が固化、成形されることによ
ってなることを特徴とする。
【0008】上記した本発明のクロレラエキス含有固形
石鹸において、クロレラエキス造粒物は、押し出し造粒
法、流動造粒法等の一般的な方法により得ることができ
る。このような造粒方法において、クロレラエキス粉末
と基材粉末とは、エタノールや水等の溶剤の存在下で結
合剤によって付着状態となって造粒される。この造粒に
よって得られる造粒物は、クロレラエキス粉末と基材粉
末とが、粒径について近接しているために、単に付着す
る状態で造粒されるものや、複数のクロレラエキス粉末
が基材粉末の表面に付着し、さらにこの表面に付着する
クロレラエキス粉末をも覆う状態の結合剤によってコー
ティングされた状態のものとして存在する。なお、この
クロレラエキス造粒物については、上記した造粒後に、
乾燥工程を経ることにより、前記した溶剤は揮散消失さ
れ、この際、上記したコーティング膜は硬化膜状態とな
る。
【0009】このようなクロレラエキス造粒物のコーテ
ィング膜構成は、クロレラエキス造粒物が固形石鹸の製
造過程において石鹸膠中に添加された場合に、石鹸膠中
のアルカリ成分との直接的な接触を回避させるように作
用する。この作用により、固形石鹸の色焼け等の変質が
解消されると共に、クロレラエキスの性能が確保される
作用が発揮される。このような作用は、前記したクロレ
ラエキス粉末と基材粉末とが単に付着した状態で造粒さ
れたものでも、結合剤によるコーティング膜構成が上記
同様に得られるが、例えば、クロレラエキス粉末を20
μmの前後の微粉末粒とし、基材粉末を20μmを超え
る粒径のものとするによって、コーティング膜がより良
好な形態のものとして得ることができる。
【0010】結合剤が水溶性の場合は、上記したよう
に、クロレラエキス粉末を基材粉末の表面に付着状とす
ると共に、その付着粉末相互間にコーティング膜を形成
するが、このコーティング膜を備えるクロレラエキス造
粒物を分散する状態で添加分散させて形成された固形石
鹸が、水と接触する状態で使用される場合には、そのコ
ーティング膜が同時に水中で溶出して、その造粒物から
クロレラエキスが水中に溶出される。また、水不溶性の
場合は、使用時に石鹸を泡立てる動作中に物理的な作用
により、コーティング膜が崩壊し、水溶性結合剤と同様
にクロレラエキスが水中に溶出される。これによって、
当該固形石鹸剤の使用時にクロレラエキスの性能が有効
に発揮されることになる。
【0011】また、このクロレラエキス造粒物の好まし
い粒径は、100μm〜1000μmの範囲である。こ
の粒径が100μm未満であると、前記した結合剤によ
るコーティング膜の性能や、造粒物を添加することによ
る肌に対する刺激性等の他の作用を効果的に発揮するも
のとして得ることが困難となり、また、1000μmを
超えると、使用する固形石鹸について肌に対する刺激が
強くなり過ぎることが多いからである。従って、このよ
うな欠点が生じるおそれが少ない点で、200μm〜5
00μmの範囲の粒径であることがより好ましく、ま
た、次に説明する比重のクロレラエキス造粒物が比較的
容易に得られる点で300μm〜400μmであること
が最も好ましい。
【0012】また、クロレラエキス造粒物の比重は、
1.0〜1.5の範囲であることが好ましい。この比重
が上記の範囲外であるときには、石鹸膠中に添加した場
合に、石鹸膠との比重差が大となることから、浮上ある
いは沈殿してしまい均一に分散させるのが困難となる。
従って、このクロレラエキス造粒物の比重のより好まし
い範囲は1.1〜1.2であり、通常の石鹸膠中に均一
分散させることが容易であり、しかもその分散状態が固
形石鹸の製造過程を通じて安定したものとして得られ
る。
【0013】上記したクロレラエキス造粒物についての
比重は、主として、同時に混合される基材粉末の材種に
基づいて調整することができる。この基材粉末は、クロ
レラエキスに対して化学的に不活性であると共に、上記
した比重の造粒物を得ることが可能なものが選択され
る。この基材粉末としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ナイロン等のプラスチック材や、タルク、酸化チ
タン、カオリン、ケイ酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、カーボンブラック等の無機粉末、その他動植
物抽出物等の有機粉末などを使用することができる。こ
のうち、化学的安定や加工性、石鹸に対する着色性など
の点から、ポリエチレン粉末を使用することが好まし
い。
【0014】また、水溶性結合剤としては、前記した性
能を有する既知の結合剤を使用することができ、メチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カラギー
ナン、ゼラチン、ポリピニルアルコール、アルギン酸ソ
ーダ、アラビアゴム等を挙げることができる。このう
ち、石鹸製造時の安定性や造粒適正などの点から、メチ
ルセルロースあるいはヒドロキシプロピルセルロースを
結合剤とすることが好ましい。また、水不溶性結合剤と
しては、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ニトロセルロース等を挙げることができる。このう
ち、石鹸製造時の安定性や造粒適正等の点から、エチル
セルロースあるいはヒドロキシセルロースを結合剤とす
ることが好ましい。
【0015】また、クロレラエキス造粒物の固形石鹸へ
の配合量は、0.1〜10重量%の範囲であることであ
ることが好ましい。このクロレラエキス造粒物の配合量
が、0.1重量%未満であると、クロレラエキス造粒物
を配合させることによる作用、特に、クロレラエキスを
含有させることによる前記したしっとり感等の作用を効
果的に得ることが困難となり、また、10重量%を超え
る場合には、クロレラエキス造粒物が過多となり固形石
鹸としての性能を低下させることになると共に、上記し
た作用の向上が望めないため、経済面でマイナスとな
る。従って、より好ましくは、クロレラエキス造粒物を
配合することによる作用を安定的にかつ経済的に発揮さ
せるには、0.5〜3.0重量%程度の配合量であるこ
とである。
【0016】また、本発明の固形石鹸素材の成分として
は、前記した従来既知の脂肪酸や油脂類を使用でき、ま
た、この固形石鹸素材に対しては、クロレラエキス造粒
物を配合した場合の作用に悪影響を与えない限りにおい
て、必要に応じて他の任意成分を適宜配合することがで
きる。この任意成分としては、例えば、石鹸以外の界面
活性剤、グリセリン、プロピレングリコール等の多過ア
ルコール、砂糖、マルトース等の糖類、防腐剤、薬剤等
の一般的に配合される成分を挙げることができる。
【0017】
【実施例】(実施例1〜4、比較例1〜2) (1) [クロレラエキス造粒物の製造]
【0018】
【表1】
【0019】先ず、エチルセルロースにエタノールを重
量部比1対0.3の割合で混入して液状結合剤を調製
し、この液状結合剤中に、各成分が表1の割合となるよ
うに、クロレラエキス粉末(平均粒径20μm)及びポ
リエチレン粉末(平均粒径50μm)を、実施例A、
B、C及びDの割合でそれぞれ混入して均一化し、これ
を造粒原料とした。
【0020】
【表2】
【0021】次いで、この造粒原料を押し出し造粒法に
よって造粒し、これを乾燥処理することにより、表2に
示す平均粒径のクロレラエキス造粒物をそれぞれ得た。
また、これらのクロレラエキス造粒物の比重の測定値は
表2に示すとおりであった。なお、比較例Eは、ポリエ
チレン粉末のみを上記同様の方法によって造粒して乾燥
させたものであり、また、比較例Fは、クロレラエキス
粉末自体である。
【0022】(2) [クロレラエキス含有固形石鹸の製
造]
【0023】
【表3】
【0024】次に、表3に示す割合で、牛脂、ヤシ油及
びヒマシ油の油脂と、ラウリン酸、ミリスチン酸及びパ
ルミチン酸の脂肪酸と、エタノールとをケン化釜中で混
合して50〜70℃の温度にまで加温し、これに精製水
に溶解させた苛性ソーダを注加し、これを70〜80℃
に保ちながらケン化させた。このケン化反応終了後に、
液温を約70℃に保ちながら、これに砂糖及びソルビッ
ト液を添加溶解させて石鹸膠を得た。
【0025】次いで、この石鹸膠中に前記したクロレラ
エキス造粒物を表3に示した量的割合で添加して均一に
混合し、これを枠に流し込んで冷却固化させた。この固
化後に枠抜き、所定寸法に切断、乾燥させて整形し、透
明性状のクロレラエキス含有固形石鹸を得た。この得ら
れたクロレラエキス含有固形石鹸については、添加した
クロレラエキス造粒物の種類により、実施例1〜4のク
ロレラエキス含有固形石鹸とした。また、比較例E及び
Fのクロレラエキス造粒物を添加したものについては、
比較例1及び2の固形石鹸とした。
【0026】表3に、これらの実施例1〜4、比較例1
及び2の固形石鹸を試料として、石鹸膠中でのクロレラ
エキス造粒物の混合分散性、固形石鹸の使用時の起泡
性、洗い後のしっとり感及び保湿感、並びに保存安定性
についてそれぞれ試験した結果を示した。
【0027】表3に示す均一分散性は、造粒物を石鹸膠
中に容易に均一混合でき、しかもその均一状態が固形石
鹸中で安定保持されているとき○、固形石鹸中で造粒物
の均一性にやや偏りが生じたとき△、造粒物の石鹸膠中
への均一混合が困難であるか若しくは固形石鹸中で造粒
物の偏りが甚だしいとき×、とした。
【0028】また、起泡性は、炭酸カルシウムを70p
pm含有する人工硬水を使用して石鹸の1%溶液400
mlを調製し、この石鹸溶液を、25℃の条件下で、攪
拌機付き円筒形シリンダー内で1分間攪拌して、攪拌後
の泡量を測定し、次の基準で判定した。即ち、泡量が1
900mlを超えるとき、非常に良好で◎、1700m
l以上〜1900ml以下のとき、良好で○、1500
以上1700ml以下のとき、普通で△、1500ml
未満のとき、劣るで×、とした。
【0029】また、使用性は、官能試験の結果、使用時
に造粒物による異物感が全くないとき○、同異物感が僅
かにあるとき△、異物感が甚だしいとき×、とした。ま
た、しっとり湿潤感は、洗い後における官能試験の結
果、極めて良好のとき◎、良好のとき○、普通の時△、
不良(肌につっぱり感が生じたときを含む。)のとき
×、とした。
【0030】また、保存安定性は、常温(25℃)下で
1年間の保存性能に相当するものとして、固形石鹸を3
7℃の恒温条件下で3週間放置し、着色等の外観に全く
変化が認られなかったとき○、僅かに外観に変化が認ら
れたとき△、外観の変化が甚だしいとき×、とした。な
お、この固形石鹸の外観の変化は、透明性の濁り、褐変
等の変色、異臭の発生などを含む。
【0031】表3に示した結果から、実施例1〜4のク
ロレラエキス造粒物含有固形石鹸によれば、含有する造
粒物の均一分散性が良好で、その透明性と相まって美麗
な外観のものとして得られ、起泡性、使用性が良好で、
洗浄性が良好で全く異物感なく使用できること。また、
使用後にしっとり感や湿潤感が良好に得られることか
ら、比較例1及び2との対比において、クロレラエキス
に基づく性能が有効に発揮され確保されていることが確
認される。また、このクロレラエキスに基づく性能は、
実施例1及び2と実施例3及び4との対比から、クロレ
ラエキスの配合量が増えるに従い高まることも分かる。
また、保存安定性について良好なことから、上記したク
ロレラエキスに基づく性能は長期間に亘って維持される
ことも分かる。
【0032】(実施例5〜7)先ず、エチルセルロース
にエタノールを重量部比で1対0.3の割合で混入して
液状結合剤を調製した。この液状結合剤中に、各成分が
表1の割合となるように、クロレラエキス粉末(平均粒
径20μm)及びポリエチレン粉末(平均粒径50μ
m)を、重量部比で60:35の割合でそれぞれ混合し
て均一化し、これを造粒原料とした。次いで、この造粒
原料を押し出し造粒法によって造粒し、これを乾燥処理
することにより、表4に示す平均粒径及び比重値の実施
記号G、H及びIのクロレラエキス造粒物を得た。
【0033】
【表4】
【0034】次いで、これらのクロレラエキス造粒物を
表3に示した実施例3と同じ石鹸膠中にそれぞれ1重量
%量添加して均一に分散させて、実施例3の場合と同じ
方法でそれぞれ透明性状のクロレラエキス含有固形石鹸
を得て、これらをそれぞれ実施例5、6及び7の試料と
した。この得られた各クロレラエキス含有固形石鹸の試
料について、前記同様した均一分散性、起泡性、使用
性、しっとり感、保湿感及び保存安定性の性能について
は、実施例3の場合と同様にいずれも良好であった。
【0035】(実施例8〜9)実施例3において、その
石鹸膠に、実施例Cのクロレラエキス造粒物を0.5重
量%添加したものと、実施例Cのクロレラエキス造粒物
を1.5重量%添加したものからなるクロレラエキス含
有固形石鹸を、実施例3と同じ方法によってそれぞれ得
て、これらを実施例8及び9の試料とした。この得られ
た各クロレラエキス含有固形石鹸の均一分散性、起泡
性、使用性、しっとり感、保湿感及び保存安定性の性能
については、実施例3の場合と同様にいずれも良好であ
った。
【0036】(実施例10)ラウリン酸7重量%、ミリ
スチン酸17重量%及びパルミチン酸10重量%の脂肪
酸と、エタノール13.3重量%とをケン化釜中で混合
状態で50〜70℃の温度にまで加温し、これに精製水
14.7重量%に苛性ソーダ6重量%を溶解させた水溶
液を注加し、70〜80℃に保ちながら中和した。この
中和反応終了後に、液温を約70℃に保ちながら、これ
に砂糖13重量%及びソルビット液18重量%を添加溶
解させて石鹸膠を得た。
【0037】次いで、この石鹸膠中に前記した実施例C
のクロレラエキス造粒物を1重量%量添加して均一に分
散させ、これを枠に流し込んで冷却固化させた。この固
化後に枠抜き、所定寸法に切断、乾燥させて整形し、不
透明性状のクロレラエキス含有固形石鹸を得て、これを
実施例10の試料とした。この得られたクロレラエキス
含有固形石鹸の均一分散性、起泡性、使用性、しっとり
感、保湿感及び保存安定性の性能については、実施例3
の場合と同様にいずれも良好であった。
【0038】
【発明の効果】上述したように本発明は構成されるか
ら、次のような効果が発揮される。本発明のクロレラエ
キス含有固形石鹸によれば、石鹸膠中にクロレラエキス
を化学的に変性をうけることなく、均一分散させた状態
で配合することが可能となったことから、固形石鹸本来
の使用時の良好な起泡性による高い洗浄性や使用性をそ
のまま保持させた状態で、さらに使用後感の特性として
クロレラエキスに基づいたしっとり感や保湿感について
良好な固形石鹸を得ることができる。しかも、このよう
な特性は、その保存安定性により、長期間に亘って保存
される場合にも維持される。
【0039】また、本発明のクロレラエキス含有固形石
鹸は、クロレラエキス造粒物を均一に分散した状態で配
合したものであるから、造粒物の存在に基づく美麗な外
観の石鹸製品として得ることができると共に、その造粒
物に基づくマッサージ効果等の使用性が高いものとして
得ることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AA122 AB032 AC102 AC132 AC242 AD222 CC22 DD21 EE01 EE06 EE07 EE12 4H003 AB03 BA01 CA06 DA02 EA21 EB41 EB46 ED02 FA18 FA21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロレラエキス粉末、基材粉末及び結合剤
    の混合物を造粒してクロレラエキス造粒物となし、この
    クロレラエキス造粒物を添加分散させた石鹸膠が固化、
    成形されることによってなることを特徴とするクロレラ
    エキス含有固形石鹸。
  2. 【請求項2】クロレラエキス造粒物の粒径が、100μ
    m〜1000μmである請求項1に記載されたクロレラ
    エキス含有固形石鹸。
  3. 【請求項3】クロレラエキス造粒物の比重が、1.0〜
    1.5である請求項1又は2に記載されたクロレラエキ
    ス含有固形石鹸。
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